JP3665943B2 - 現金取扱装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、両替機やATM(Automatic Tellers Machine、現金自動取引装置)等に設けられ、利用者が投入した紙幣や硬貨等の現金を自動的に取り込む現金取扱装置に係わり、特に、同一投入口で紙幣と硬貨の投入を行なうATMや、保守員が常駐していない遠隔地に設置されるATMなどに用いるのに好適な現金取扱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、銀行や郵便局のほとんどにATMが設置されており、多くの利用者は、ATMを利用して口座への入金や口座からの出金等の金融取引を行なっている。
ATMには、利用者との現金のやり取り(入出金)を行なうための現金取扱装置が設けられている。この現金取扱装置に係わる従来の技術としては、例えば、特開昭60−163193号公報に記載のものがある。この技術も含め、従来の現金取扱装置では、紙幣や硬貨等の投入口は、普段は一枚のシャッタで塞がれているが、例えば利用者が入金操作指示を行なうとシャッタが自動的に開き、利用者は、入金したい現金を投入口から装置内のホッパに投入することができる。
【0003】
現金取扱装置内には、ホッパに投入された紙幣もしくは硬貨を、一枚ずつ分離して搬入する機構が設けてあり、利用者は、入金したい現金を一括して投入することができる。
しかし、このように現金の投入を一括で行う場合、特に、硬貨での取引を行う場合、利用者が、入金時に誤って硬貨以外のものをホッパ内に投入してしまい、装置内部の搬送路等で詰まり、装置障害となる可能性がある。また、一括での投入量が多い場合には、ホッパの装置内部への搬入口付近に硬貨が堆積し、その重み等により詰まってしまい、装置内部に搬入されない可能性がある。
【0004】
このような場合、ATMが銀行内に設置されているのであれば保守員が直ちに障害対処を行なうことができるが、保守員がいない遠隔地にATMが設置されている場合や、休日の場合には、長時間、障害状態が続いてしまう。
このような問題に対処するためには、例えば、種々の自動販売機などのように、紙幣や硬貨を一枚ずつ投入させる構成とする技術が考えられる。しかし、この技術では、利用者は現金の投入操作を繰り返さなければならず、時間がかかると共に利用者の負担となる。また、ATMにおいては、装置の小型化や利用者の操作性向上のために、入出金口を共用させる構成としなければならず、また、一括での出金操作が必要であり、自動販売機の現金投入制御技術を単純には適用できない。
【0005】
また一般に、ATMにおいては、紙幣と硬貨の入出金口は別々に設けている。これは、紙幣と硬貨の入出金口を共用とした場合、紙幣と硬貨が一括して投入され、このように混在した状態から紙幣と硬貨を分離するための機構が新たに必要となるためである。このような紙幣と硬貨を分離するための機構は複雑なものであり、高い信頼性を持たせるには、装置の大型化とコスト高をまねく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、従来の技術では、現金の一括投入時における異物のホッパへの混入を防止できない点、および、紙幣と硬貨の入出金口の共用を簡素な機構で構成できない点である。
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、紙幣や硬貨の一括での入出金が要求されるATM等における操作性と信頼性の向上が可能な現金取扱装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の現金取扱装置は、通常のメインシャッタの他に、一枚ずつ、あるいは数枚ずつ現金(硬貨)を投入するためのスリット(切欠き)を設けた規制シャッタを具備し、上位本体であるATM等の装置の設置場所や、取引内容等の条件に合わせて、各シャッタの開閉制御手順が設定される。
例えば、保守員が容易には出向けない遠隔地にATMが設置される場合には、硬貨の一括投入に伴う異物の混入障害を回避することを最重要課題とし、硬貨の投入操作時には、硬貨用のホッパの投入口を、硬貨の投入を一枚ずつに規制する規制シャッタで閉じておくように設定する。
また、先に規制シャッタを閉じた状態で硬貨の規制量単位(例えば一枚ずつ)での投入を促し、次に、規制シャッタを開けて紙幣の一括投入を許可する操作順序に設定して、利用者の硬貨および紙幣の投入動作を制御することにより、一つのホッパーを共用して、硬貨と紙幣の投入を受付ける機構を容易に構成できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、図面により詳細に説明する。
図1は、本発明の現金取扱装置を用いたATMの本発明に係る構成の第1の実施例を示す説明図であり、図2は、図1におけるATMの外観を示す斜視実体図である。
図2において、18はATM、19は筐体、20は操作パネル、21は紙幣口、22は通帳口、23は磁気カード/明細票口、24は硬貨口である。
【0009】
ATM18の利用者は、操作パネル20の表示内容に基づき、所定のキー操作を行なうことにより所望の取引を行なうことができる。例えば、自分の口座への入金であれば、操作パネル20上の所定のキーを押下し、それに伴い変化する操作パネル20上のガイダンス内容に従って、磁気カード/明細票口23への磁気カードの挿入もしくは通帳口22への通帳の挿入と暗証番号の入力を行なう。この暗証番号の入力後、紙幣口21および硬貨口24のシャッタが開くので、そこに入金する紙幣と硬貨を投入する。
【0010】
そして、利用者が操作パネル20上の終了キーを押下すると、紙幣口21および硬貨口24のシャッタが閉じ、紙幣および硬貨は、ATM18内部に搬入されて計数され、この計数結果に基づき、遠隔地に設置されたセンタのホストコンピュータで管理している口座内容が変更される。この変更された口座内容は明細票に印字され、磁気カード/明細票口23から、磁気カードと共に排出される。
本例のATM18では、硬貨口24のシャッタ部分を、以下に説明する図1に示す構成とすることにより、硬貨口24へ硬貨以外の異物が投入されることを防止している。
【0011】
図1において、1は硬貨の一括での受け払いが可能なホッパ、2は硬貨が一枚ずつ通過できる程度の大きさのスリット2aが設けられた規制シャッタ、3は通常のメインシャッタ、4は規制シャッタ2およびメインシャッタ3の開閉制御を予め設定された手順で行なうシャッタ制御部、5はホッパ1からの硬貨を一枚ずつ搬入するフィーダ、6は搬入された硬貨を搬送する搬送部、7は硬貨の種別や真偽判別等を行なう鑑別部、8は鑑別部7で偽と判別された硬貨を取り込むリジェクトゲート、9はリジェクトゲート8からの硬貨を搬送する返却部、10は返却部9からの硬貨をホッパ1に送り出す排出部、11は鑑別部7で正しいものと判別された硬貨を一時格納する一時スタッカ、12は一時スタッカ11内の硬貨を返却部9側に送り出す返却ゲート、13は一時スタッカ11内の硬貨を金庫14側に送り出す収納ゲート、14は硬貨を収納する金庫、15は出金用の硬貨を収納した出金硬貨筒、16は出金硬貨筒15から出金用の硬貨を取り出し排出部10に送り出す出金部、17はホッパ1に投入される硬貨である。
【0012】
普段、シャッタ制御部4は、規制シャッタ2とメインシャッタ3の双方を閉じた状態にしている。図2における操作パネル20を介して、例えば現金振込取引が選択された場合には、メインシャッタ3のみを開ける。この結果、利用者は、規制シャッタ2のスリット2aを通して硬貨を一枚ずつ投入することとなる。このように、ホッパ1への投入口を全開しないことにより、ホッパ1への硬貨以外の異物の投入を回避することができる。
【0013】
このように、利用者がシャッタ2に作られたスリット2aから、一枚ずつ投入した硬貨18は、ホッパ1に一時格納される。そして、図2における操作パネル20を介して硬貨の入金操作の完了が指示されると、ホッパ1の下部が開き、ホッパ1に貯められた硬貨はホッパ1の下部から一括してフィーダ5へ落とされ、フィーダ5において、硬貨17が一枚ずつ分離され、搬送部6に送り出される。
【0014】
搬送部6の搬送路上には鑑別部7が設けられ、この鑑別部7により、硬貨の鑑別と計数が行なわれる。
鑑別部7では、硬貨の外径・材質・穴の有無等により鑑別を行う。鑑別され計数された硬貨は一時スタッカ11へ搬送され、その計数結果が図2の操作パネル20上に表示される。この図2の操作パネル20上で計数結果の確認が利用者から指定されると、収納ゲート13が開かれ、一時スタッカ11にスタックされた硬貨は金庫14に収納される。
【0015】
しかし、利用者が硬貨の返却を指定した場合には、返却ゲート12が開き、一時スタッカ11にスタックされた硬貨11は一括して返却部9および排出部10へ送り出され、ホッパ1に返却される。そして、シャッタ制御部4によりシャッタ2が開き、利用者は硬貨を、一括して受け取ることができる。また、鑑別部7で偽貨と判断された硬貨はリジェクトゲート8により、返却部9へ送り出され、排出部10を介してホッパ1に戻される。
【0016】
このように、メインシャッタ3の他に規制シャッタ2を設け、その開閉を予め設定された手順で制御することにより、硬貨の入金操作において、一枚ずつの入金と一括しての返却を同じホッパ1を用いて行なうことができる。
尚、出金動作においては、利用者の指定に対応した硬貨が、出金部16により、出金硬貨筒15から排出部10に送り出され、ホッパ1に排出される。
【0017】
図3は、図1におけるATMに設けられた現金取扱装置の本発明に係る構成部分を示す斜視実体図である。
図3(a)は、規制シャッタ2とメインシャッタ3の双方を閉じた状態を示しており、ホッパ1への入金および出金のいずれも行なうことはできない。
図3(b)は、メインシャッタ3のみを開けた状態を示しており、規制シャッタ2のスリット2aを通して、硬貨を一枚ずつ投入できる。
図3(c)は、規制シャッタ2とメインシャッタ3の双方を開けた状態を示しており、ホッパ1からの一括しての出金が可能である。
【0018】
図4は、図2におけるATMの制御機構の構成例を示すブロックである。
ATM18は、記憶装置26に格納されたプログラムに基づくCPU25の処理により、インタフェース27を介して操作パネル20や現金取扱装置28を制御し、現金の入出金等の取引を行なう。
本例の現金取扱装置28は、図1に示したように、特に硬貨17の入出金制御を行なうものであり、本発明に係わるシャッタ制御部4を具備している。
【0019】
操作パネル20に設けられた入力キー20aにより、例えば硬貨17の入金が指示されると、CPU25は、シャッタ制御部4を起動し、シャッタ制御部4は、図3(a)〜(c)に示すようにして、メインシャッタ3と規制シャッタ2の開閉制御を行なう。
以下、図5、図6を用いて、このようなシャッタ制御部4を用いた図3のメインシャッタ3と規制シャッタ2の開閉制御動作の説明を行なう。
【0020】
図5は、図1におけるATMの現金取扱装置の制御手順の第1例を示すフローチャートである。
本例は、入金時と出金時でシャッタの開閉状態を変える場合の制御動作を示しており、特に、ATMが遠隔地等に設置され、障害発生時に保守員がすぐに対処できない場合に有効である。
利用者から、例えば硬貨を使用した取引が選択され(ステップ501)、暗証番号等、取引に必要な項目(ステップ502)および取引金額(ステップ503)が入力されると、その入力項目に基づき取引が硬貨の入金(投入)か出金(受取)かを判別する(ステップ504,505)。
【0021】
硬貨投入であれば、上段のシャッタ、すなわち、図3(b)に示すように、メインシャッタ3のみを開く(ステップ506)。これにより、利用者は硬貨を一枚ずつ投入することとなり、他の異物の混入を回避できる。
このような一枚ずつでの硬貨の投入完了後(ステップ507)、上段シャッタを閉め(ステップ508)、図3(a)に示す初期状態に戻す。ここで、例えばおつりもなく、利用者への返却処理が必要でなければ(ステップ509)、そのまま処理を終了するが、返却の必要があれば、図3(c)に示すように、規制シャッタ2とメインシャッタ3の双方(上・下段シャッタ)を開ける(ステップ510)。
【0022】
そして、利用者が硬貨を受取った後(ステップ511)、上段シャッタ(メインシャッタ3)と下段シャッタ(規制シャッタ2)を閉じて(ステップ512)、図3(a)に示す初期状態に戻す。
尚、ステップ504,505において、硬貨の出金であれば、ステップ510以降の処理を行なう。
【0023】
図6は、図1におけるATMの現金取扱装置の制御手順の第2例を示すフローチャートである。
本例は、ATMの設置場所により、シャッタの制御を切替、硬貨の投入操作手順を変える場合の処理動作を示している。
利用者から、例えば硬貨を使用した取引が選択され(ステップ601)、暗証番号等、取引に必要な項目(ステップ602)および取引金額(ステップ603)が入力されると、その入力項目に基づき取引が硬貨の入金(投入)か出金(受取)かを判別する(ステップ604,605)。
【0024】
硬貨投入であれば、図4のシャッタ制御部4に対して予め設定された制御情報、すなわち、店内設置か否かを読み取る(ステップ606)。店内設置でなければ、上段のシャッタ、すなわち、図3(b)に示すように、メインシャッタ3のみを開く(ステップ607)。これにより、利用者は硬貨を一枚ずつ投入することとなり、他の異物が混入する危険性を回避でき、店外の遠隔地等に設置されたATMの信頼性を確保できる。
【0025】
このように、利用者が全ての硬貨を一枚ずつ投入した後(ステップ608)、上段シャッタを閉め(ステップ609)、図3(a)に示す初期状態に戻す。ここで、例えばおつりもなく、利用者への返却処理が必要でなければ(ステップ610)、そのまま処理を終了するが、返却の必要があれば、図3(c)に示すように、規制シャッタ2とメインシャッタ3の双方(上・下段シャッタ)を開ける(ステップ611)。そして、利用者が硬貨を受取った後(ステップ612)、上段シャッタ(メインシャッタ3)と下段シャッタ(規制シャッタ2)を閉じて(ステップ613)、図3(a)に示す初期状態に戻す。
【0026】
尚、ステップ604,605において硬貨の出金であれば、また、ステップ606において店内設置が設定されていれば、それぞれ、ステップ611〜613のシャッタ制御を行なう。
このように、シャッタの動作制御を、設定情報の変更で容易に変えることができるので、ATMの設置場所が、店内で保守員が常駐している場所から、店外で、かつ保守員等の対応者が近くにいない無人店舗のような場所に変更されるような場合でも、硬貨の投入操作形態を容易に対応させることができる。
【0027】
以上の実施例は、硬貨の投入口に関してのものであるが、このようなシャッタの動作制御を紙幣の投入口にも適用することができる。
図7は、本発明の現金取扱装置を用いたATMの本発明に係る構成の第2の実施例を示す説明図である。
本例のATMは、紙幣の投入に対して、その投入量を規制するものであり、図1におけるATMの各構成要素を紙幣用に設けて構成されている。
【0028】
すなわち、利用者との入金取引の開始時、シャッタ制御部74は、メインシャッタ73のみを開け、利用者は、規制シャッタ72のスリット72aから数枚の紙幣をホッパ71内に投入する。このことにより、例えば、取引可能な上限を越えた過大な金額の一括入金を回避できる。
ホッパ71内の紙幣は、入金取引の処理開始時、表面に分離パッドが設けられた押板71aによりフィーダローラ75側に押し付けられ、フィーダローラ75の回転に伴い、一枚ずつ分離されて搬送部76に搬入される。
【0029】
搬送部76の搬送途中には鑑別部77が設けられており、この鑑別部77で、搬送部76で搬送中の紙幣が順次鑑別される。不正な紙幣と鑑別された紙幣は、リジェクトゲート78により、返却部79側に送り出され、排出部80を介してホッパ71に戻される。不正でない紙幣は、リジェクトゲート78によりガイド部81側に送り出され、各レバー81a〜81cのオンオフ動作に伴い所定のスタッカ82〜83に収納される。
尚、出金取引時には、出金部85により、当該の紙幣を収納した各スタッカ82〜83から所定の紙幣が繰り出され、排出部80を介してホッパ71に送り出される。
【0030】
このようにして、紙幣に対する投入量の規制を行なうことができるが、紙幣の一括投入操作は、硬貨の一括投入操作に比べて異物が混入する可能性が低い。また、紙幣の一括投入では、利用者がきちんと並べて投入するので、硬貨の一括投入に見られるような積載不良が発生せず、フィーダによる搬入不良の発生も起こらない。そこで、規制シャッタを利用して硬貨の一括投入のみを規制することにより、次の図8に示すように、硬貨と紙幣の投入口およびホッパを共用する機構を容易に構成することができる。
【0031】
図8は、本発明の現金取扱装置を用いたATMの本発明に係る構成の第3の実施例を示す説明図である。
本例のATMは、紙幣と硬貨の投入を、一つのホッパ91で共用して行なうものであり、ホッパ91からの紙幣もしくは硬貨を、図1に示したATMを構成する硬貨機構96と、図7に示したATMを構成する紙幣機構97にケース分けして搬出する搬出機構95が設けられている。
【0032】
利用者が例えば入金取引を選択すると、ATMは、シャッタ制御部94を起動し、シャッタ制御部94は、まず、メインシャッタ93のみを開く。この状態で、図示していない操作パネル上に、硬貨を一枚ずつ投入するようガイダンス表示する。このガイダンスに従って、利用者は、規制シャッタ92のスリット92aから一枚ずつ硬貨を投入する。投入された硬貨は、直ちに搬出機構95により、硬貨機構96に送り出され、図1で示したように鑑別、計数、収納処理等が行なわれる。
このように、硬貨は、ホッパ91内に溜ることなく直ちに搬入されるので、堆積不良による搬入誤動作を回避できる。
【0033】
利用者が全ての硬貨の投入を終了し、その旨を操作パネルで通知してくると、シャッタ制御部94は、規制シャッタ92も開く。この状態で、操作パネル上に、同じホッパ91内に紙幣を一括して投入するようガイダンス表示する。
このガイダンスに従って、利用者は、入金する紙幣を一括してホッパ91内に投入する。投入された紙幣は、搬出機構95により、一枚ずつ分離されて紙幣機構97に送り出され、図7で示したように鑑別、計数、収納等が行なわれる。
【0034】
このように、規制シャッタ92を設けることにより、まず、硬貨を一枚ずつ投入させ、硬貨の投入完了後に紙幣を一括投入させる操作手順とすることができ、ホッパ91を硬貨と紙幣の両方で共用させたATMを容易に構成することができる。
このような規制シャッタ92およびメインシャッタ93の開閉制御を、図9を用いて説明する。
【0035】
図9は、図8におけるATMのシャッタ開閉制御動作例を示すフローチャートである。
利用者が、入金取引や振込み取引において硬貨の使用を選択した場合には(ステップ901)、図8におけるメインシャッタ93のみを開ける(ステップ902)。この状態で利用者が図8の規制シャッタ92のスリット92aを介して一枚ずつ硬貨を投入し、全ての硬貨の投入が完了し、その旨を操作パネルのタッチキー等を介して通知してきたら(ステップ903)、規制シャッタ92を開く(ステップ904)。
【0036】
この状態では、利用者は、図8のホッパ91に、紙幣を一括して投入することができ、このような紙幣の一括投入の完了が、操作パネルのタッチキー等を介して通知されてきたら(ステップ905)、図8のメインシャッタ93と規制シャッタ92を閉じ(ステップ906)、シャッタの開閉制御を終了する。
尚、ステップ901において、利用者が、入金取引や振込み取引において硬貨を使用しない旨を選択した場合には、図8のメインシャッタ93と規制シャッタ92の双方を開き(ステップ907)、直ちに利用者の紙幣の一括投入が可能な状態とする。
【0037】
以上、図1〜図9を用いて説明したように、本例の現金取扱装置を用いたATMでは、現金投入口に、通常のメインシャッタの他に、一枚ずつでの硬貨投入が可能なスリットを有する規制シャッタを設け、取引内容や設置場所等の条件に合わせて、それぞれのシャッタの開閉制御動作を変更する構成としている。このことにより、遠隔地に設置されるATMに関しては、硬貨の投入を一枚ずつに規制するようシャッタの開閉制御を設定することにより、硬貨の一括投入に伴う障害を回避することができる。また、同じATMを、店内に移動した場合には、保守員が常駐しているので、硬貨も一括して投入できるようシャッタの開閉制御の設定を変更する。このことにより、硬貨の投入に要する時間を短縮できる。
【0038】
このように、本例の現金取扱装置を用いたATMでは、ソフトウェア等の容易な変更で、シャッタの開閉制御動作を変更し、複数の現金投入操作手順を提供することができ、同じATMを、ハードウェアの改造をすることなく、容易な設定変更だけで、それぞれ異なる現金の投入操作が要求される設置場所に移動することができる。
【0039】
尚、本発明は、図1〜図9を用いて説明した実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、メインシャッタの他に、一枚ずつ硬貨を投入できるシャッタ(規制シャッタ)を設けているが、数枚ずつ硬貨を投入できる大きさのスリットを有するシャッタを設けても良い。また、複数種類の規制シャッタを設ける構成としても良い。
また、本例では、ATMを例に説明したが、硬貨の投入操作が行なわれる自動振込機や両替機等に関しても、本発明の現金取扱装置を設けることで、同様な効果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、現金の一括投入時における異物のホッパへの混入の防止や、紙幣と硬貨の入出金口の共用が、簡素な構成で可能となり、紙幣や硬貨の一括での入出金が要求されるATM等の装置の操作性と信頼性を、大型化およびコスト高をまねくことなく、向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現金取扱装置を用いたATMの本発明に係る構成の第1の実施例を示す説明図である。
【図2】図1におけるATMの外観を示す斜視実体図である。
【図3】図1におけるATMに設けられた現金取扱装置の本発明に係る構成部分を示す斜視実体図である。
【図4】図2におけるATMの制御機構の構成例を示すブロックである。
【図5】図1におけるATMの現金取扱装置の制御手順の第1例を示すフローチャートである。
【図6】図1におけるATMの現金取扱装置の制御手順の第2例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の現金取扱装置を用いたATMの本発明に係る構成の第2の実施例を示す説明図である。
【図8】本発明の現金取扱装置を用いたATMの本発明に係る構成の第3の実施例を示す説明図である。
【図9】図8におけるATMのシャッタ開閉制御動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,71,91:ホッパ、2,72,92:規制シャッタ、2a,72a,92a:スリット、3,73,93:メインシャッタ、4,74,94:シャッタ制御部、5:フィーダ、6,76:搬送部、7,77:鑑別部、8,78:リジェクトゲート、9,79:返却部、10,80:排出部、11:一時スタッカ、12:返却ゲート、13:収納ゲート、14:金庫、15:出金硬貨筒、16,85:出金部、17:硬貨、18:ATM、19:筐体、20:操作パネル、20a:入力部、21:紙幣口、22:通帳口、23:磁気カード/明細票口、24:硬貨口、25:CPU、26:記憶装置、27:インタフェース、28:現金取扱装置、75:フィーダローラ、81:ガイド部、81a〜81c:レバー、82〜84:スタッカ、95:搬出機構、96:硬貨機構、97:紙幣機構。

Claims (3)

  1. 硬貨が投入されるホッパと、
    該ホッパの硬貨投入口を被うメインシャッタと、
    該メインシャッタの内側で上記ホッパの硬貨投入口を被うと共に、利用者が一操作で上記ホッパに投入する硬貨の量を規制する大きさの切欠き部を有する規制シャッタと、
    上記ホッパに投入された上記硬貨を搬入する搬入手段と、
    上記メインシャッタおよび規制シャッタの開閉を制御し、上記メインシャッタを開きかつ上記規制シャッタを閉じての上記利用者が上記一操作で投入する硬貨の量を規制する現金取扱いと、上記メインシャッタおよび上記規制シャッタ両方を開く制御を行うシャッタ制御手段と、
    上記メインシャッタを開き上記規制シャッタを閉じた状態で、利用者に硬貨の投入を促すガイダンスを出力し、その後、上記メインシャッタおよび上記規制シャッタの双方を開いた状態で、利用者に紙幣の投入を促すガイダンスを出力する手段を設け、硬貨から紙幣の順で、同一のホッパへの現金の投入を受け付けることを特徴とする現金取扱装置。
  2. 硬貨が投入されるホッパと、
    該ホッパの硬貨投入口を被うメインシャッタと、
    上記ホッパの硬貨投入口を被うと共に、利用者が一操作で上記ホッパに投入する硬貨の量を規制する大きさの切欠き部を有する規制シャッタと、
    上記ホッパに投入された上記硬貨を搬入する搬入手段と、
    現金取扱装置が店内設置か否かを判定する手段と、
    上記メインシャッタおよび規制シャッタの開閉を制御するシャッタ制御手段とを有し、
    上記判定する手段にて店内設置でないと判定したとき、上記シャッタ制御手段は、上記規制シャッタを閉じた状態のままで上記メインシャッタを開く制御を行い、
    上記判定する手段にて店内設置であると判定したとき、上記シャッタ制御手段は、上記メインシャッタおよび上記規制シヤッタ両方を開く制御を行うことを特徴とする現金取扱装置。
  3. 硬貨が投入されるホッパと、
    該ホッパの硬貨投入口被うメインシャッタと、
    上記ホッパの硬貨投入口被うと共に、利用者が一操作で上記ホッパに投入する硬貨の量を規制する大きさの切欠き部を有する規制シャッタと、
    上記ホッパに投入された上記硬貨を搬入する搬入手段と、
    上記メインシャッタおよび規制シャッタの開閉を制御するシャッタ制御手段とを有し、
    上記シャッタ制御手段は、予め設定された制御情報に従って、上記メインシャッタを開きかつ上記規制シャッタを閉じての硬貨投入処理と、上記メインシャッタおよび上記規制シヤッタ両方を開いての硬貨投入処理とを制御することを特徴とする現金取扱装置。
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