JP3665924B2 - 松葉杖 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、グリップの高さ位置が調整可能な松葉杖に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、グリップの高さ位置を調整可能な松葉杖として特開平6−086795号公報に記載の松葉杖が知られている。
【0003】
この公報記載の松葉杖は、図8に示すように、前後の支持パイプ1、2の垂直部1a、2a間に水平に架設され上下方向aにスライド可能なグリップホルダ3を備え、このグリップホルダ3の前端部及び後端部にそれぞれ支持パイプ1、2に当該グリップホルダ3を係止させるための係止機構4、5を備える。
【0004】
前側支持パイプ1の前面1bと後側支持パイプ2の後面2bには、上下方向の複数のグリップ高さ調整孔6が穿設されている。
【0005】
各係止機構4、5は、図9に横断面図として示すように、支持パイプ1、2を取り囲み上下方向へ摺動可能なスリーブ部7と、このスリーブ部7の外周面に形成された窪み7a、7aに先端部8a、8aが係合され前後方向へ移動可能なクランプ8と、このクランプ8に固着された係止ピン9とを備える。グリップホルダ3が支持パイプ1、2に係止されていないときには、図9に実線で示すように、クランプ8がスリーブ部7から離れた状態にあって係止ピン9の先端9aが支持パイプ1、2のグリップ高さ調整孔6から外れスリーブ部7の貫通孔7b内に位置しており、グリップホルダ3は上下方向へ摺動可能となる。このグリップホルダ3の非係止状態において、グリップホルダ3の高さ位置を調整した後外部からクランプ8に対しスリーブ部7に向かう押圧力Pを加えると、クランプ8の先端部8a、8aがスリーブ部7の窪み7a、7aに沿って両者8a、8aの間隔を狭める方向に弾性復帰すると同時に係止ピン9の先端9aがグリップ高さ調整孔6を通過し、クランプ8の先端部8a、8aが図示二点鎖線で示す位置まで到達したとき係止ピン9の先端9aは図示二点鎖線で示す位置まで到達し、グリップホルダ3は支持パイプ1、2に係止されるようになる。一方、このグリップホルダ3の係止状態において、クランプ8に対しスリーブ部7から離す方向の力を加えると、クランプ8の先端部8a、8aがスリーブ部7の窪み7a、7aに沿って両者8a、8aの間隔を広げる方向に弾性変形すると同時に係止ピン9の先端9aがグリップ高さ調整孔6から抜け、グリップホルダ3は図示実線で示す非係止状態に戻る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の松葉杖には、グリップホルダ3の高さ位置を調整してグリップホルダ3を支持パイプ1、2に係止させる際、係止ピン9の先端9aがスリーブ部7の貫通孔7b内に位置しているため、作業者は係止ピン9の先端9aを全く視認できず、係止ピン9の先端9aとグリップ高さ調整孔6との上下方向における位置合わせを正確に行うことが難しいという問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、グリップホルダとグリップ高さ調整孔との上下方向における位置合わせを正確に行うことができる松葉杖を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の松葉杖は、前後の支持パイプの垂直部間に水平に架設され上下方向にスライド可能なグリップホルダを備え、このグリップホルダの前端部及び後端部にそれぞれ支持パイプに当該グリップホルダを係止させるための係止機構を備える松葉杖において、各支持パイプの垂直部はその内側面又は外側面に複数のグリップ高さ調整孔を有し、各係止機構は、前記支持パイプが挿通され水平断面形状が内外方向に長い略長円形状に形成されたパイプ挿通孔を有するスリーブ部と、前記グリップ高さ調整孔に挿入可能な係止ピン部と、前記スリーブ部に設けられる垂直ピン部と、該垂直ピン部に端部が軸支され外部からロック方向及びアンロック方向の回動操作力を受けるロックレバーとを備え、前記パイプ挿通孔は、当該パイプ挿通孔内において前記支持パイプが内側に位置するとき該支持パイプの外周面の内側半分と当接する内側円弧面と、当該パイプ挿通孔内において前記支持パイプが外側に位置するとき該支持パイプの外周面の外側半分と当接する外側円弧面と、前記内側、外側円弧面間に対面形成された前側、後側垂直面とにより形成され、前記係止ピン部は、前記内側、外側円弧面のいずれか一方の円弧面の中央部から内外方向に沿って水平に突設されており、前記支持パイプが内側、外側位置のいずれか一方の位置にあるときその先端部が前記グリップ高さ調整孔に挿入されグリップホルダを支持パイプに対し係止状態に保持し、一方、前記支持パイプが他方の位置にあるときその先端部が前記グリップ高さ調整孔から外れグリップホルダを上下方向へスライド可能にし、前記垂直ピン部は、前記スリーブ部において前記係止ピン部が形成されていない円弧面側の部位であって係止ピン部の仮想延長軸線付近の部位に設けられ、前記ロックレバーは、ロック時、支持パイプの外周面に対し係止ピン部とは反対側から当接するレバー円弧面を有し、このレバー円弧面の垂直ピン部側の端部は、当該ロックレバーのロック時、支持パイプの軸線と垂直ピン部の軸線とを含んだ仮想垂直面の近傍位置に位置し、また、前記レバー円弧面は、当該ロックレバーのロック時、前記仮想垂直面と交わるように形成されていることを特徴とする。
【0009】
ここで、前記スリーブ部は、前記レバー円弧面をパイプ挿通孔に進入可能とするためのレバー通し窓を有している。
【0010】
また、前記前側、後側垂直面のうちグリップホルダの中央側に位置する方の垂直面の内外方向中央部にガイド面が形成され、該ガイド面は、前記支持パイプを内側位置又は外側位置に確保した状態でグリップホルダを上下方向へ案内する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
【0012】
図1は、一実施形態に係る松葉杖の概略側面図、図2は、グリップホルダの横半断面図、図3は、前側の係止機構の分解斜視図、図4〜図7は、グリップ高さ位置を調整する作業を行う際における前側の係止機構の一連の動作を説明するための横断面図をそれぞれ示す。
【0013】
松葉杖は、図1に示すように、前後の支持パイプ1、2の垂直部1a、2a間に水平に架設され上下方向aにスライド可能なグリップホルダ3を備え、このグリップホルダ3の前端部及び後端部にそれぞれ支持パイプ1、2に当該グリップホルダ3を係止させるための係止機構4、5を備える。
【0014】
各支持パイプ1、2の垂直部1a、2aはその内側面1b、2b又は外側面1c、2cに複数のグリップ高さ調整孔6を有する。
【0015】
各係止機構4、5は、図2、3に示すように、支持パイプ1、2が挿通され水平断面形状が内外方向b、cに長い略長円形状に形成されたパイプ挿通孔10を有するスリーブ部7と、グリップ高さ調整孔6に挿入可能な係止ピン部11と、スリーブ部7に設けられる垂直ピン部12と、垂直ピン部12に端部13aが軸支され外部からロック方向d及びアンロック方向eの回動操作力を受けるロックレバー13とを備える。
【0016】
パイプ挿通孔10は、内側円弧面10aと外側円弧面10bと前側垂直面10cと後側垂直面10dとから形成される。
【0017】
内側円弧面10aは、パイプ挿通孔10内において支持パイプ1、2が内側に位置するとき(仮に、図2に二点鎖線で示した状態に対応するものとする。)、支持パイプ1、2の外周面の内側半分1d、2dと当接する。
【0018】
外側円弧面10bは、パイプ挿通孔10内において支持パイプ1、2が外側に位置するとき(図6図示の状態に対応する。)、支持パイプ1、2の外周面の外側半分1e、2eと当接する。
【0019】
前側、後側垂直面10c、10dは、内側、外側円弧面10a、10b間に対面形成される。そして、これら前側、後側垂直面10c、10dのうちグリップホルダ3の中央側に位置する方の垂直面(前側の係止機構4の場合、後側垂直面10d、一方、後側の係止機構5の場合、前側垂直面10c)の内外方向b、c中央部にガイド面10eが形成される。ガイド面10eは、支持パイプ1、2を内側位置又は外側位置(本実施形態の場合、図6図示の外側位置)に確保した状態でグリップホルダ3を上下方向へ案内する。なお、このガイド面10eは、スリーブ部7に対し内外方向b、cへの押圧力が加えられたときグリップホルダ3の内外方向b、cへの移動を阻止しないよう形成されており、支持パイプ1、2は内側、外側位置間で移動することができる。
【0020】
係止ピン部11は、内側、外側円弧面10a、10bのいずれか一方の円弧面(本実施形態の場合、内側円弧面10a)の中央部から内外方向b、cに沿って水平に突設されている。係止ピン部11は、支持パイプ1、2が内側、外側位置のいずれか一方の位置(本実施形態の場合、内側位置)にあるときその先端部11aがグリップ高さ調整孔6に挿入され、グリップホルダ3を支持パイプ1、2に対し係止状態に保持する(図2、4、5、7参照)。一方、支持パイプ1、2が他方の位置(本実施形態の場合、外側位置)にあるとき、係止ピン部11の先端部11aはグリップ高さ調整孔6から外れ、グリップホルダ3は上下方向aへスライド可能となる(図6参照)。
【0021】
垂直ピン部12は、スリーブ部7において係止ピン部11が形成されていない円弧面(本実施形態の場合、外側円弧面10b)側の部位であって係止ピン部11の仮想延長軸線VL1付近の部位に設けられている。
【0022】
ロックレバー13は、ロック時、支持パイプ1、2の外周面に対し係止ピン部11とは反対側から当接するレバー円弧面13bを有する。このレバー円弧面13bのロック方向dにおける端部13cは、当該ロックレバー13のロック時、支持パイプ1、2の軸線L1と垂直ピン部12の軸線L2とを含んだ仮想垂直面VL2の近傍位置であってロック方向dに仮想垂直面VL2を越えた位置に位置する。
【0023】
スリーブ部7は、レバー円弧面13bをパイプ挿通孔10に進入可能とするためのレバー通し窓7aを有している。
【0024】
次に、上記のように構成された松葉杖のグリップ高さ位置を調整するための作業を行う際における係止機構4、5の一連の動作について、図4〜図7を参照して説明する。
【0025】
まず、グリップホルダ3が支持パイプ1に係止している状態では、係止機構4は、図4に示すような状態にあり、内側位置に位置している支持パイプ1のグリップ高さ調整孔6に係止ピン部11の先端部11aが挿入されている。また、支持パイプ1の外周面の内側半分1dはスリーブ部7の内側円弧面10aと当接し、外側半分1eのうち約半分は、ロック状態にあるロックレバー13のレバー円弧面13bと当接している。
【0026】
図4に示す係止状態において、ロックレバー13のレバー円弧面13bの端部13cは、支持パイプ1の軸線L1と垂直ピン部12の軸線L2とを含んだ仮想垂直面VL2の近傍位置であってロック方向dに仮想垂直面VL2を越えた位置に位置しているため、スリーブ部7に対し何らかの原因で外部から内方向bへの大きな押圧力が加わったとしても、支持パイプ1の外周面がレバー円弧面13bの端部13cを外方向へ押圧するのみで端部13cをアンロック方向eへ回動させることができず、このため、ロックレバー13はロック状態を確保でき、支持パイプ1は内側位置を確保することができる。
【0027】
その後、グリップ高さ位置を調整するために、最初の作業として、ロックレバー13に対し外部からアンロック方向eの回動操作力を加えると、レバー円弧面13bの端部13cは支持パイプ1の外周面を押圧しながら外周面の上記仮想垂直面VL2と交わる位置を乗り越え、ロックレバー13はアンロック状態に変位し、係止機構4は図5に示す状態に変位する。この最初の作業は、作業者が松葉杖の内側面側から前後の支持パイプ1、2をそれぞれ左手及び右手で掴み、左手及び右手の親指の腹でそれぞれ前側及び後側の係止機構4、5のロックレバー13の先端部13dをアンロック方向eへ押すことで達成され、ワンタッチで行えるきわめて簡単な作業である。
【0028】
次に、左手及び右手で松葉杖を固定し主に人差し指を使って支持パイプ1、2の外側面側からスリーブ部7に対し内方向bへの押圧力を加える作業を行う。
【0029】
この作業により、グリップホルダ3は内方向bへ移動し、係止機構4は、図6に示すような状態に変位し、係止ピン部11の先端部11aは支持パイプ1のグリップ高さ調整孔6から外れる。このため、グリップホルダ3は上下方向へスライド可能となる。
【0030】
次に、グリップホルダ3を両手で掴み所望の高さ位置まで上昇又は下降させる。このとき、ガイド面10eにより支持パイプ1が外側位置に確保された状態でグリップホルダ3が上昇又は下降し、グリップ高さ調整孔6と係止ピン部11の先端部11aとが干渉することはなく、円滑にグリップホルダ3を上下方向へスライドさせることができる。
【0031】
そして、係止ピン部11の先端部11aを上方から視認しながら係止ピン部11を所望のグリップ高さ調整孔6に位置合わせした後、左手及び右手の親指の腹でそれぞれ前側及び後側の係止機構4、5のスリーブ部7に対し外方向cへの押圧力を加える作業を行う。
【0032】
この作業により、グリップホルダ3は外方向cへ移動を開始し係止ピン部11の先端部11aがグリップ高さ調整孔6に挿入され、係止機構4は図7に示すような状態すなわち図5に示した状態と同様な状態に変位する。
【0033】
そして、最後に、アンロック状態にあるロックレバー13に対し外部からロック方向dへの回動操作力を加え、ロックレバー13をロック状態に変位させる。これにより、係止機構4は図4に示した状態と同様な状態になり、グリップホルダ3は支持パイプ1、2に係止される。
【0034】
以上説明したように、本実施形態に係る松葉杖によると、グリップ高さ位置を調整する際、係止ピン部11の先端部11aを上方から視認しながらグリップ高さ調整孔6との位置合わせを行うことができるため、係止ピン部11とグリップ高さ調整孔6との位置合わせが容易になる。また、ロックレバー13のレバー円弧面13bの端部13cによりロックレバー13のロック状態を確保でき、グリップホルダ3を支持パイプ1、2に対し確実に係止させることができる。また、スリーブ部7にロックレバー13のレバー円弧面13bをパイプ挿通孔10内に進入可能にするレバー通し窓7aを形成したため、係止機構4、5がコンパクトな構造になる。さらに、前側垂直面10c又は後側垂直面10dにガイド面10eを形成したため、グリップホルダ3を上下方向へスライドさせる際、係止ピン部11の先端部11aとグリップ高さ調整孔6との干渉を防止でき円滑なスライドを実現することができる。
【0035】
なお、上述した実施形態では、スリーブ部7にレバー通し窓7aを設けているが、スリーブ部7にレバー通し窓7aを設けないでスリーブ部7の上方又は下方にロックレバー13を配するようにしてもよい。さらに、グリップ高さ調整孔6の外周面側の周囲に傾斜面を形成し、この傾斜面により係止ピン部11の先端部11aが傾斜面に沿ってグリップ高さ調整孔6までガイドされるよう構成することが望ましい。
【0036】
【発明の効果】
本発明の松葉杖によると、グリップ高さ位置を調整する際、係止ピン部の先端部を上方から視認しながらグリップ高さ調整孔との位置合わせを行うことができるため、係止ピン部とグリップ高さ調整孔との位置合わせが容易になる。また、スリーブ部にロックレバーのレバー円弧面をパイプ挿通孔内に進入可能にするレバー通し窓を形成したため、係止機構がコンパクトな構造になる。さらに、前側垂直面又は後側垂直面にガイド面を形成したため、グリップホルダを上下方向へスライドさせる際、係止ピン部の先端部とグリップ高さ調整孔との干渉を防止でき円滑なスライドを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る松葉杖の概略側面図である。
【図2】グリップホルダの横半断面図である。
【図3】前側の係止機構の分解斜視図である。
【図4】グリップ高さ位置を調整する作業を行う際における前側の係止機構の一連の動作を説明するための横断面図である。
【図5】同じく、グリップ高さ位置を調整する作業を行う際における前側の係止機構の一連の動作を説明するための横断面図である。
【図6】同じく、グリップ高さ位置を調整する作業を行う際における前側の係止機構の一連の動作を説明するための横断面図である。
【図7】同じく、グリップ高さ位置を調整する作業を行う際における前側の係止機構の一連の動作を説明するための横断面図である。
【図8】従来の松葉杖の概略側面図である。
【図9】従来の松葉杖の係止機構の横断面図である。
【符号の説明】
1、2 支持パイプ
1a、2a 垂直部
1b、2b 内側面
1c、2c 外側面
3 グリップホルダ
4、5 係止機構
6 グリップ高さ調整孔
7 スリーブ部
10 パイプ挿通孔
10a 内側円弧面
10b 外側円弧面
10c 前側垂直面
10d 後側垂直面
10e ガイド面
11 係止ピン部
11a 先端部
12 垂直ピン部
13 ロックレバー
13a ロックレバーの端部
13b レバー円弧面
13c レバー円弧面の端部
a 上下方向
b、c 内外方向
d ロック方向
e アンロック方向
VL1 係止ピン部の仮想延長軸線
VL2 仮想垂直面
L1 支持パイプの軸線
L2 垂直ピン部の軸線
Claims (3)
- 前後の支持パイプの垂直部間に水平に架設され上下方向にスライド可能なグリップホルダを備え、このグリップホルダの前端部及び後端部にそれぞれ支持パイプに当該グリップホルダを係止させるための係止機構を備える松葉杖において、
各支持パイプの垂直部はその内側面又は外側面に複数のグリップ高さ調整孔を有し、
各係止機構は、前記支持パイプが挿通され水平断面形状が内外方向に長い略長円形状に形成されたパイプ挿通孔を有するスリーブ部と、前記グリップ高さ調整孔に挿入可能な係止ピン部と、前記スリーブ部に設けられる垂直ピン部と、該垂直ピン部に端部が軸支され外部からロック方向及びアンロック方向の回動操作力を受けるロックレバーとを備え、
前記パイプ挿通孔は、当該パイプ挿通孔内において前記支持パイプが内側に位置するとき該支持パイプの外周面の内側半分と当接する内側円弧面と、当該パイプ挿通孔内において前記支持パイプが外側に位置するとき該支持パイプの外周面の外側半分と当接する外側円弧面と、前記内側、外側円弧面間に対面形成された前側、後側垂直面とにより形成され、
前記係止ピン部は、前記内側、外側円弧面のいずれか一方の円弧面の中央部から内外方向に沿って水平に突設されており、前記支持パイプが内側、外側位置のいずれか一方の位置にあるときその先端部が前記グリップ高さ調整孔に挿入されグリップホルダを支持パイプに対し係止状態に保持し、一方、前記支持パイプが他方の位置にあるときその先端部が前記グリップ高さ調整孔から外れグリップホルダを上下方向へスライド可能にし、
前記垂直ピン部は、前記スリーブ部において前記係止ピン部が形成されていない円弧面側の部位であって係止ピン部の仮想延長軸線付近の部位に設けられ、
前記ロックレバーは、ロック時、支持パイプの外周面に対し係止ピン部とは反対側から当接するレバー円弧面を有し、このレバー円弧面の垂直ピン部側の端部は、当該ロックレバーのロック時、支持パイプの軸線と垂直ピン部の軸線とを含んだ仮想垂直面の近傍位置に位置し、また、前記レバー円弧面は、当該ロックレバーのロック時、前記仮想垂直面と交わるように形成されている
ことを特徴とする松葉杖。 - 請求項1において、前記スリーブ部は、前記レバー円弧面をパイプ挿通孔に進入可能とするためのレバー通し窓を有していることを特徴とする松葉杖。
- 請求項1又は2において、前記前側、後側垂直面のうちグリップホルダの中央側に位置する方の垂直面の内外方向中央部にガイド面が形成され、該ガイド面は、前記支持パイプを内側位置又は外側位置に確保した状態でグリップホルダを上下方向へ案内することを特徴とする松葉杖。
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