JP3665799B2 - 自動車用座席 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用座席、特にシートバックの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車用座席としては、図3及び図4(実開昭64−44233号公報参照)に示すような例がある。
【0003】
即ち、かかる自動車用座席1は、ベンチタイプのシートクッション2と、自動車の中央部より左右に二分されてなるシートバック3、4とよりなる。
【0004】
該シートバック3、4は、左右対称に形成され、シートバックパネル5と、該シートバックパネル5の側部に配設されてなるパイプ形状のレインフォース6と、該レインフォース6にブラケット11を介在して配設されてなると共に車体としてのバックパネル7のストライカー13に係脱自在なるロック装置8と、前記シートバックパネル5を覆う発泡性ポリウレタンフォームなどにより形成されてなる緩衝部材9と、前記ロック装置8に緩衝部材9の発泡性ポリウレタンフォームなどの屑が侵入して作動不良となるのを防ぐ保護カバー10と、前記緩衝部材9を覆う表皮12とを有する。
【0005】
前記シートバックの一方3は、図示しない乗員がシートクッション2に着座した時に背もたれ可能なる立設位置にあることを示し、その他方4は、前記シートクッション2の上部に折り重なる前倒位置にあることを示し、双方のシートバック3、4が立設位置及び前倒位置に適宜変更可能なると共に適宜な位置を保持し得る。
【0006】
該シートバック3、4が、図3の符号3のように立設位置に保持されるために、周知の固定具又はリクライニングデバイスなどを用いていてもよいことは、勿論である。
【0007】
符号14は、シートバック3、4が、図3の符号4のように前倒し位置に保持されることによって、前記リアバックパネル7に開口15によって露出されてなるトランクルーム、符号16は図示しないパーセルシェルフ上を覆うパーセルトリム、符号17は図示しないリアピラーを覆うリアピラーガーニッシュモールデイングである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、かかる構成によれば、着座した乗員の背中に前記ロック装置8が突起感或いは異物感となって伝わらないように、緩衝部材9の厚さを多くしなければならないので、原材料投入量が多く、製造原価高騰の一原因となり、改善が望まれている。
【0009】
また、前記ロック装置8に緩衝部材9の発泡性ポリウレタンフォームなどの屑が侵入して作動不良となるのを防ぐ保護カバー10を設けなければならないので、製造原価高騰の一原因となり、改善が望まれている。
【0010】
そこで、本発明は、以上のような点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、シートバックの原価低減を図ることのでき、緩衝部材を薄くしても異物感等を乗員に与えることがない自動車用座席を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、シートバックパネルと、該シートバックパネルの側部に配設されてなるレインフォースと、該レインフォースに配設されてなる車体とのロック装置と、緩衝部材とを少なくとも有するシートバックが備えられてなる自動車用座席において、前記レインフォースには、前記ロック装置が内蔵される空間部が形成されてなると共に該レインフォースの空間部を形成する乗員着座可能面は、自動車側部側が自動車中央側に対して前側に迫り出すような傾斜状に形成されてなることを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の自動車用座席であって、前記レインフォースの乗員着座可能面には、緩衝部材が覆うように配設されてなることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の自動車用座席であって、前記ロック装置は、前記レインフォースの空間部を形成する縦壁内に固設されてなることを特徴とする。
【0016】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の発明によれば、前記レインフォースの空間部内に、前記ロック装置が内蔵されることで、ロック装置内に緩衝部材の屑が入り込むのを防止する手段が不用になり、その分、シートバックの原価低減を図ることができる。
【0017】
また、前記空間部が形成された前記レインフォースの傾斜状の乗員着座可能面により、乗員の身体に沿うように支持できるので、緩衝部材を薄くでき、緩衝部材の原料の投入量を少なくすることができることになり、原価低減を図ることができる。
【0018】
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、前記レインフォースの乗員着座可能面により、乗員の身体に沿うように支持できるので、緩衝部材を薄くしても異物感等を乗員に与えることがない座席を提供できる。
【0019】
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の効果に加え、前記ロック装置が前記レインフォースの縦壁に固設されてなることで、ロック装置自体がレインフォースの縦壁の強度増強に寄与できることになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面と共に説明する。
【0022】
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態に係る自動車用座席を示している。
【0023】
即ち、自動車用座席1が、ベンチタイプのシートクッション2と、自動車の中央部より左右に二分されてなるシートバック3、4とよりなり、該シートバック3、4は、左右対称に形成され、その一方3が、図示しない乗員がシートクッション2に着座した時に背もたれ可能なる立設位置にあることを示し、その他方4が、前記シートクッション2の上部に折り重なる前倒位置にあることを示し、双方のシートバック3、4が立設位置及び前倒位置に適宜変更可能なると共に適宜な位置を保持し得ることは、図3に示すように、従来例と同一である。
【0024】
該シートバック3、4は、左右対称に形成され、シートバックパネル21と、該シートバックパネル21の側部に配設されてなるレインフォース22と、該レインフォース22の空間部23に内蔵されてなると共に車体としてのバックパネル7のストライカー13に係脱自在なるロック装置8と、前記シートバックパネル21を覆う発泡性ポリウレタンフォームなどにより形成されてなる緩衝部材24と、該緩衝部材24を覆う表皮12とを有する。
【0025】
前記レインフォース22の空間部23を形成する乗員着座可能面25は、乗員などJSAEマネキン80%タイルの身体の背中26の線に沿うような傾斜状、つまり自動車側部側Sが自動車中央側Cに対して前側Fに迫り出すように形成されてなる。
【0026】
該乗員着座可能面25の前面側の緩衝部材24の部分28は、前記乗員着座可能面25に対して30ミリの一様な厚さで配設されてなる。
【0027】
前記ロック装置8の取り付けられる位置は、前記レインフォース22の空間部23を形成する自動車中央側Cの縦壁27内に配され、ボルト29、ナット30により固設されてなる。
【0028】
前記緩衝部材24は、前記部分28を有する比較的柔らかいポリウレタンフォームなどの第1保持部31と、該保持部31の裏面31a側に配設されてなる比較的硬いスラブウレタンなどの第2保持部32とよりなる。
【0029】
図1の符号34は、前記バックパネル7に固設されたリアホイールハウス、35はリアフェンダーアウターパネル、36は両者34、35のウエザーストリップである。
【0030】
図2の符号37は、前記レインフォース22と左右関係で離間した第1フレーム、38、39は、上下に離間されて、該レインフォース22と第1フレーム37との間に架設されてなる第2、第3フレームである。これら第1フレーム37、第2フレーム38、第3フレーム39及びレインフォース22は、略コの字型断面となるようプレス成形にて形成されることで、生産性の向上が図れると共に、その形状(断面の大きさなど)を自由に選択できるようになっており、剛性を調整しやすいようになっている。
【0031】
以上の第1の実施形態の構成であるから、前記レインフォース22の空間部23内に、前記ロック装置8が内蔵されることで、該ロック装置8内に緩衝部材24の屑が入り込むのを防止する手段が不用になり、その分、シートバック3、4の原価低減を図ることができる。
【0032】
また、前記空間部23が形成された前記レインフォース22の傾斜状の乗員着座可能面25により、乗員などJSAEマネキン80%タイルの身体の背中26に沿うように支持できるので、緩衝部材24の部分28を薄くでき、緩衝部材24の原料の投入量を少なくすることができることになり、原価低減を図ることができる。
【0033】
また、前記レインフォース22の乗員着座可能面25により、乗員などJSAEマネキン80%タイルの身体の背中26に沿うように支持できるので、緩衝部材24の部分28を薄くしても異物感等を乗員に与えることがない座席を提供できる。
【0034】
また、前記ロック装置8が前記レインフォース22の縦壁27に固設されてなることで、ロック装置8自体がレインフォース22の縦壁27の強度増強に寄与できることになる。
【0035】
また、レインフォース22は、プレス成形品であるので、パイプ製のレインフォースと比較し、生産性も良く、更に形状も適宜変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る図3のA−A線に沿った断面図である。
【図2】図1のシートバックフレームの斜視図である。
【図3】従来例の自動車用座席の斜視図である。
【図4】図3のシートバックフレームの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 自動車用座席
2 シートクッション
3、4 シートバック
5、21 シートバックパネル
6、22 レインフォース
7 バックパネル
8 ロック装置
9、24 緩衝部材
23 空間部
25 乗員着座可能面
26 乗員などJSAEマネキン80%タイルの身体の背中
27 縦壁
Claims (3)
- シートバックパネルと、該シートバックパネルの側部に配設されてなるレインフォースと、該レインフォースに配設されてなる車体とのロック装置と、緩衝部材とを少なくとも有するシートバックが備えられてなる自動車用座席において、
前記レインフォースには、前記ロック装置が内蔵される空間部が形成されてなると共に該レインフォースの空間部を形成する乗員着座可能面は、自動車側部側が自動車中央側に対して前側に迫り出すような傾斜状に形成されてなることを特徴とする自動車用座席。 - 請求項1に記載の自動車用座席であって、
前記レインフォースの乗員着座可能面には、緩衝部材が覆うように配設されてなることを特徴とする自動車用座席。 - 請求項1又は請求項2に記載の自動車用座席であって、
前記ロック装置は、前記レインフォースの空間部を形成する縦壁に固設されてなることを特徴とする自動車用座席。
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JP20732496A JP3665799B2 (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | 自動車用座席 |
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- 1996-08-06 JP JP20732496A patent/JP3665799B2/ja not_active Expired - Fee Related
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