JP3664191B2 - 遮光蓋回動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フイルムカートリッジの遮光蓋を開き位置と閉じ位置との間で回動させる回動装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
当技術分野で提案され、雑誌「写真工業」((株)写真工業出版社 1994年12月号 p.11)にも紹介されたAPS(Advanced Photo System)対応のフイルムカートリッジは、カートリッジ本体にプラスチックが用いられ、さらにフイルム出入り口の遮光に従来のテレンプに代えて、フイルム出入り口を開放する開き位置とフイルム出入り口を閉鎖して遮光する閉じ位置との間で回動自在とされたプラスチック製の遮光蓋が用いられている。
【0003】
遮光蓋の端部には、フイルムカートリッジの端面から露呈される切欠状の係合部が設けられており、この係合部にカメラ等に組み込まれた駆動軸が係合されて回動されることにより遮光蓋が開閉される。このフイルムカートリッジは、カメラはもちろんのこと小型,軽量であることからレンズ付きフイルムユニットにも用いることが提案されている。
【0004】
上記フイルムカートリッジが用いられるカメラ及びレンズ付きフイルムユニットでは、カートリッジ室に装填されたフイルムカートリッジの遮光蓋を開き位置と閉じ位置との間で回動させる回動装置が必要となる。この回動装置は、遮光蓋の端部に形成された切欠状の係合部に軸方向から挿入されて係合される駆動軸と、この駆動軸を回動させる駆動機構とからなり、カメラには二方向への回動を行うことができる駆動機構が必要となる。
【0005】
また、レンズ付きフイルムユニットの場合は、フイルムカートリッジ内の写真フイルムを予め引き出しておき、撮影毎にフイルムカートリッジ内に巻き込んでいく構成であるため、フイルムカートリッジの取出し時に遮光蓋を閉じ位置に向けて回動させる、一方向への回動を行うことができる駆動機構でよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記回動装置の駆動軸は、カートリッジ室の底面側にフイルムカートリッジの装填,取出し時に開放される底蓋が設けられることから、カートリッジ室の上面に設けられた穴に回動自在に組み付けられる。このような他部品を駆動する軸がいわゆる片持構造で軸支されていると、軸の捩れや軸支されていない端部のブレが大きくなるが、遮光蓋回動装置の駆動軸に捩れやブレが発生すると、遮光蓋の係合部が切欠形状であることから、回動時に駆動軸が係合部内から逃げてしまい、遮光蓋の回動が不確実なものとなってしまうという問題がある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためのもので、駆動軸の回動時の捩れやブレを抑えて、遮光蓋の回動を確実なものとすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1記載の遮光蓋回動装置は、駆動軸の先端に、遮光蓋の係合部の奥に形成されている穴に挿入されるピンを設け、駆動軸をカートリッジ室上面と遮光蓋とで軸支するようにしたものである。これによれば、駆動軸の捩れや先端のブレが抑えられるので、駆動軸の回動力が遮光蓋に適正に伝達され遮光蓋の回動が確実なものとなる。
【0009】
また、請求項2記載の遮光蓋回動装置は、遮光蓋が閉じ位置に回動されて係合部がロックされた際に、遮光蓋を閉じ位置に向けて捩じり付勢する棒状のバネ部を介して遮光蓋の端部に係合部が設けられている場合、ピンをバネ部に沿って進入させて穴に挿入するようにしたものである。これによれば、捩れやすいバネ部を備えた遮光蓋でも、確実に開閉位置で回動させることができる。
【0010】
更に、請求項3記載の遮光蓋回動装置は、駆動軸の回動時にピンの回動力が穴に伝達されるように、ピンと穴とを嵌合するようにしたものである。これによれば、遮光蓋は係合軸とピンとから回動力が伝えられるので、遮光蓋の回動がより確実なものとなる。
【0011】
また、請求項4記載の遮光蓋回動装置は、ピンを駆動軸の軸方向に沿って移動自在とし、ピンと駆動軸との間にピンを駆動軸から突出する方向に付勢するダンパ機構を設けたものである。これによれば、穴の深さの寸法精度に関係なく、ピンは穴の奥まで確実に挿入されるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面に従って、本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの一形態について説明する。図2に示すように、フイルムカートリッジ2は、プラスチック製の上ケース3と下ケース4とからなるカートリッジ本体5内に、写真フイルム6を巻き付けたスプール7が回動自在に収納されている。
【0013】
スプール7の両端はカートリッジ本体5の両端面から露呈し、各々係合穴8が形成されている。上下ケース3,4の合わせ目の一方にはフイルム出入り口10が設けられており、このフイルム出入り口10を通して写真フイルム6がカートリッジ本体5内に出入りする。このフイルム出入り口10を開閉するために、フイルム出入り口10の奥には遮光蓋11が組み込まれ、その両端はスプール7と同様にカートリッジ本体5の端面から露呈し、各々C字型の切欠状の係合部12を有している。
【0014】
図3に示すように、遮光蓋12のフイルム出入り口10に対する部分には板状の遮光部14が形成されており、フイルム出入り口10を開放する開き位置と、図4に示すようにフイルム出入り口10を閉鎖する閉じ位置との間で回動自在とされている。
【0015】
また、図5に示すように、上ケース3からは遮光蓋11の回動を阻止するロックピン16が突設されており、遮光蓋11が開き位置にあるときには係合部12の外周面の平面部に沿い、遮光蓋11が不用意に閉じ位置に回動するのを阻止する。また、遮光蓋11が閉じ位置にあるときには、図6に示すようにロックピン16は係合部12に当接して、不用意に遮光蓋11が開き位置に回動するのを阻止する。
【0016】
遮光蓋11が開き位置から閉じ位置に回動される際には、ロックピン16は係合部12に押圧されて変形し、再び弾性によってもとの位置に戻って係合部12に当接する。また、遮光蓋11が閉じ位置から開き位置に回動される際には、係合部12に挿入される軸等によってロックピン16を押圧して変形させて係合部12との当接を外し、その状態で開き位置に回動させる。
【0017】
図1に示すように係合部12は、弾性を有する棒状のバネ部19を介して、カートリッジ本体5内を遮光するために端部に形成されたフランジ18に一体に形成されている。このバネ部19は、遮光蓋11が閉じ位置に回動されてロックピン16が係合部12に当接されているときに捩じられ、その際の弾性によって遮光蓋11を更に閉じ位置に押しつけている。
【0018】
また、係合部12の奥であるフランジ18には、係合部12の下方に穴20が形成されている。この穴20は、遮光蓋11の軽量化と、使用されるプラスチックの減量化のために設けられた肉抜き穴であり、後に詳述する遮光蓋回動装置を構成する駆動軸22の先端に設けられたピン23が挿入される。なお、本実施形態では、本来肉抜き穴である穴20の内周面に二辺の平面部20aを設け、ピン23の回動力が穴20にも伝達されるようにしている。また、穴20にはずれた角度で挿入されたピン23を穴20内に導くための傾斜面20bが形成されている。
【0019】
カートリッジ本体5内には特開平6−266053号公報で知られるようなフイルム送出し機構が内蔵されている。そして、係合部12を介して遮光蓋11を開くことによってスプール7の回転ロックが解除され、係合穴8を介してスプール7を図中時計方向に回転させることによって、写真フイルム6がフイルム出入り口10を通して頭出しされる。
【0020】
図2に示す符号25は、写真フイルム6の種別や撮影可能枚数がバーコードで記録されたディスクを示す。このディスク25はスプール7と一体に回転し、カメラあるいはプリンタに設けられたバーコードリーダーによってデータ内容が読み取られる。
【0021】
図7は、本発明を用いたレンズ付きフイルムユニットを示すものである。レンズ付きフイルムユニット27は、予めフイルムカートリッジ2が装填され各種撮影機構が組み込まれたユニット本体28と、このユニット本体28を部分的に覆う外装紙29とから構成されている。ユニット本体28の上面にはシャッタボタン30,撮影枚数表示窓31が、前面にはファインダ32,撮影レンズ33,ストロボ充電スイッチ34,ストロボ発光部35等が設けられている。外装紙29は、裏面に接着剤が塗布されてユニット本体28の中央部分に巻かれるように貼付され、撮影レンズ33やファインダ32,撮影枚数表示窓31等を外部に露呈させる開口が形成されている。
【0022】
ユニット本体28は、ユニット本体28の前面側を形成する前カバー37と、背面側を形成する後カバー38と、これら前カバー37と後カバー38との間に収められる本体基部39(図8参照)、及び本体基部39の前面側に組み付けられる露光ユニット及びストロボユニットとから構成されている。
【0023】
露光ユニットは、図示しないが従来のレンズ付きフイルムユニットと同様に、シャッタチャージ機構,フイルム巻止め機構,カウンタ送り機構,シャッタ駆動機構及びシャッタ羽根,撮影レンズ33等を含む他、ファインダ32を構成する対物レンズと接眼レンズとがユニット化されている。ストロボユニットは、図示しないがストロボ回路が設けられたプリント基板と、これに組み付けられたストロボ発光部35とからなり、前カバー37に設けられたストロボ充電スイッチ34の押圧によってストロボ充電が行われ、シャッタレリーズにシンクロしてストロボ発光が行われる。
【0024】
図8に示すように、本体基部39の中央部には、前面側に組み付けられた露光ユニットから写真フイルム6までの間の撮影光路を遮光する遮光筒41が設けられている。この遮光筒41を挟む両側には、製造段階でカートリッジ本体5,写真フイルム6がロール状に巻かれたフイルムロール42が収納される、カートリッジ室43,フイルムロール室44が一体に形成されている。
【0025】
これらのカートリッジ室43及びフイルムロール室44内は、本体基部39の背面側に後カバー38が組み付けられ、後カバー38に一体に形成されたカートリッジ室用の底蓋46(図7参照)と、フイルムロール室用の底蓋(図示せず)とが閉じられることにより、適正な遮光能が得られるようになっている。なお、底蓋46は、後カバー38に対して屈曲自在な薄肉部を介して連結されており、使用後のレンズ付きフイルムユニット27からフイルムカートリッジ2を取り出す際に開放される。
【0026】
カートリッジ室43の上面47には、巻上げダイヤル48が回動自在に取り付けられ、その下面に一体に設けた巻上げ軸49がフイルムカートリッジ2のスプール7の係合穴8に係合するようになっている。巻上げダイヤル48は、シャッタボタン30の押圧による1コマの撮影ごとに図中反時計方向に回動操作され、巻上げダイヤル48にロックが掛かるまでのスプール7の回転によって、1コマ分の写真フイルム6がカートリッジ本体5に巻き込まれる。
【0027】
また、この写真フイルム6の1コマ分の巻き上げによって、パーフォレーション50に係合された露光ユニットの二歯スプロケットが回動される。露光ユニットではこの二歯スプロケットの回動力を利用して、フイルム巻止め,シャッタチャージ,撮影枚数表示の更新等を行っている。
【0028】
そして、シャッタボタン30の押圧による撮影と、巻上げダイヤル48の回動操作とを繰り返すことによって、写真フイルム6の後端側(スプール7に係止された側)から先端側に向かって順次に撮影が行われる。なお、短い間隔で並んだ2個のパーフォレーション50をもとにしてフイルム1コマ送り制御が行われるが、実際の撮影コマは仮想線51で示すようにパーフォレーション50の長い間隔に合わせた位置に露光されるように決められている。
【0029】
カートリッジ室上面47には巻上げダイヤル48の他に、遮光蓋回動装置を構成する駆動軸及び駆動機構である回動部材53とバネ54とが組み付けられる。回動部材53は、開口55に挿入されて遮光蓋11の係合部12に係合される駆動軸22と、駆動軸22の上部で開口55に嵌入されて回動部材53を軸支する軸受け部56(図1参照)と、駆動軸22の上部に一体に形成されてカートリッジ室43の上面に配置される係止レバー57と、バネ54が組み付けられるバネ保持部58とから構成されている。バネ54は回動部材53を図中反時計方向(遮光蓋11の閉じ方向)に付勢するもので、このバネ54の付勢による回動部材53の反時計方向への回動によって、遮光蓋11は閉じ位置に回動される。
【0030】
上記回動部材53は、バネ54の付勢に抗して遮光蓋11の開き位置に保持され、開き位置にある遮光蓋11の係合部12に駆動軸22が係合される。そして、レンズ付きフイルムユニット27の使用後にフイルムカートリッジ2を取り出す際に、回動部材53の保持が解除されることによってバネ54の付勢で遮光蓋11の閉じ方向に回動され、駆動軸22に係合された遮光蓋11も閉じ位置に回動される。このように、回動部材53を遮光蓋11の開き位置に保持するとともに、フイルムカートリッジ2を取り出す際に回動部材53の保持を解除するのが、カートリッジ室43と遮光筒41との間に上下方向でスライド自在に組み付けられた棒状の連結部材60である。
【0031】
連結部材60は、カートリッジ室43と遮光筒41との間に形成されたガイド溝62に、上端部60aがカートリッジ室上面47よりも突出された状態で爪部材によって保持される。そして、この上端部60aで回動部材53の係止レバー57をバネ54の付勢に抗して押さえることにより、回動部材53を遮光蓋11の開き位置に保持する。
【0032】
また、回動部材53を保持した状態の連結部材60は、下端に形成された係合爪63がカートリッジ室43の底面を覆う底蓋46に一体に形成された爪部材(図示せず)に係止される。そして、レンズ付きフイルムユニット27の使用後にフイルムカートリッジ2を取り出すために底蓋46を開放すると、底蓋46の爪部材に係止された連結部材60が下方に向けてスライドされる。これにより、連結部材60の上端部60aはカートリッジ室上面47よりも下方に移動されるので、係止レバー57の保持が外れて回動部材53はバネ54の付勢で図中反時計方向に回動される。このときに、駆動軸22に係合された遮光蓋11も閉じ位置に回動される。
【0033】
上記駆動軸22は、図1及び図9に示すように、係合部12内に挿入される円形の軸部22aと、この軸部22aから突出された扇型の押圧部22bとからなり、回動部材53の回動時に押圧部22bが係合部12を押圧することによって、遮光蓋11が閉じ位置に回動される。ピン23は駆動軸22の軸部22aが下方に延ばされたものであるが、外周面に二辺の平面部23aが設けられて遮光蓋11の穴20に嵌合されるようになっている。
【0034】
このように駆動軸22は、軸受け部56がカートリッジ室上面47の開口55に軸支され、ピン23が遮光蓋11の穴20に軸支されるので、回動時にブレや捩れ等が発生することがなく、確実に遮光蓋11を閉じ位置に回動できるようになる。また、回動部材53の回動力は、駆動軸22の他にピン23によっても遮光蓋11に伝達されるので、遮光蓋11の閉じ位置への回動が更に確実なものとなる。更に、従来ではバネ部19の捩れによって係合部12が駆動軸22から逃げてしまうという不具合もあったが、本発明では解消されている。
【0035】
なお、上記実施形態では、ピンと遮光蓋の穴との嵌合を確実に行うために、ピンの突出量と穴の深さとの寸法精度を厳密にしなくてはならないが、コスト面等から寸法精度の確保が難しい場合も考えられる。次に説明する実施形態は、ピンと穴との寸法精度を粗くしても嵌合が確実に行われるものである。
【0036】
図10に示す回動部材65では、ピン66は駆動軸67に対して別部品として形成されており、上部側にはガイド軸68が一体に形成されている。このガイド軸68は駆動軸67内に形成されたガイド穴69内にスライド自在に挿入されており、ガイド軸68とガイド穴69はピン66が駆動軸67に対して回動しないように、断面の形状が円形以外となっている。駆動軸67の先端とピン66との間には、ダンパ機構としてピン66を駆動軸67の先端から突出する方向に付勢するコイルバネ70が組み付けられている。
【0037】
コイルバネ70は、上部が駆動軸67の先端に巻き付けられて保持されており、下部がピン66に巻き付けられてピン66を保持している。これにより、ピン66は駆動軸67から外れずに一体化されるので、回動部材65の本体基部への組み付けは容易になる。上記駆動軸67を遮光蓋の係合部に挿入すると、ピン66はコイルバネ70に付勢されて穴の底まで挿入されるので、穴の深さの寸法精度が粗くてもピン66と穴との嵌合は確実なものとなり、駆動軸67のブレや捩れが解消され、遮光蓋の回動も適正に行われるようになる。
【0038】
また、図11に示す回動部材72駆動軸は、ピン73と駆動軸74との間にダンパ機構として屈曲バネ75を一体に形成したものであり、前記実施形態と同様にピン73は屈曲バネ75に付勢されて穴の底まで挿入されるので、遮光蓋の穴の深さの寸法精度が粗くてもピン73と穴との嵌合は確実なものとなり、駆動軸74のブレや捩れが解消され、遮光蓋の回動も適正に行われるようになる。
【0039】
また、上記各実施形態では、ピンと穴とを嵌合させてピンの回動力を穴に伝達するようにしたが、ピンと穴との形状を円形にして挿入するだけでも駆動軸のブレや捩れを防止することはできる。更に、バネ部を介さないで直接に係合部が端部に設けられている遮光蓋でも、本発明の遮光蓋回動装置によってより確実な開閉動作を行うことができる。また、回動方向が一方向であるレンズ付きフイルムユニットの遮光蓋回動装置について説明したが、本発明は回動方向が二方向必要なカメラの遮光蓋回動装置にも用いることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の遮光蓋回動装置は、駆動軸をカートリッジ室上面と遮光蓋との2か所で軸支するようにしたので、回動時の駆動軸にブレや捩れが発生することはなく、確実に遮光蓋を回動させることができるようになる。
【0041】
また、係合部が棒状のバネ部を介して設けられている場合でも、駆動軸はカートリッジ室上面と遮光蓋との2か所で軸支されるので、バネ部が捩じれても係合部が駆動軸から逃げて係合が外れてしまうようなことはない。
【0042】
更に、遮光蓋の穴と、これに挿入される駆動軸先端のピンとを嵌合させるようにしたので、ピンと穴との間においても回動力の伝達が行われるようになり、駆動機構の回動力が有効に遮光蓋に伝達されて遮光蓋の回動がより確実なものとなる。
【0043】
また、ダンパ機構によってピンを駆動軸から突出する方向に付勢するようにしたので、穴の寸法精度が粗くてもピンと穴との嵌合が確実に行われるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた駆動軸と遮光蓋の係合部の外観形状を示す斜視図である。
【図2】フイルムカートリッジの外観形状を示す斜視図である。
【図3】遮光蓋閉鎖時の状態を示すフイルムカートリッジの要部断面図である。
【図4】遮光蓋開放時の状態を示すフイルムカートリッジの要部断面図である。
【図5】遮光蓋開放時の係合部及びロックピンの状態を示すフイルムカートリッジの要部断面図である。
【図6】遮光蓋閉鎖時の係合部及びロックピンの状態を示すフイルムカートリッジの要部断面図である。
【図7】本発明を用いたレンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。
【図8】本体基部の外観を示す斜視図である。
【図9】遮光蓋開放時の駆動軸と係合部との係合状態を示す要部断面図である。
【図10】本発明の別の実施形態を用いた回動部材を示す要部断面図である。
【図11】更に別の実施形態を用いた回動部材を示す側面図である。
【符号の説明】
2 フイルムカートリッジ
10 フイルム出入り口
11 遮光蓋
12 係合部
19 バネ部
20 穴
22,67,74 駆動軸
23,66,73 ピン
27 レンズ付きフイルムユニット
39 本体基部
43 カートリッジ室
47 カートリッジ室上面
53,65,72 回動部材
54 バネ
55 開口
60 連結部材
70 コイルバネ
75 屈曲バネ

Claims (4)

  1. フイルム出入り口を閉鎖する閉じ位置と開放する開き位置との間で回動自在とされた遮光蓋が組み込まれたフイルムカートリッジが収納されるカートリッジ室の上面に軸支され、該遮光蓋の端部に設けられた切欠状の係合部に係合される駆動軸と、この駆動軸を遮光蓋の閉じ位置と開き位置との間で回動させる駆動機構とからなる遮光蓋回動装置において、
    前記駆動軸の先端に、係合部の奥に形成されている穴に挿入されるピンを設け、駆動軸をカートリッジ室上面と遮光蓋とで軸支するようにしたことを特徴とする遮光蓋回動装置。
  2. 前記係合部は、遮光蓋が閉じ位置に回動されて係合部がロックされた際に、遮光蓋を閉じ位置に向けて捩じり付勢する棒状のバネ部を介して遮光蓋の端部に設けられており、前記ピンは該バネ部に沿って進入して、前記穴に挿入されることを特徴とする請求項1記載の遮光蓋回動装置。
  3. 前記ピンと穴とは、駆動軸の回動時にピンの回動力が穴に伝達されるように嵌合されることを特徴とする請求項1又は2いずれか記載の遮光蓋回動装置。
  4. 前記ピンは駆動軸の軸方向に沿って移動自在とされ、ピンと駆動軸との間に設けられたダンパ機構によって駆動軸から突出する方向に付勢されていることを特徴とする請求項1ないし3記載いずれか遮光蓋回動装置。
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