JP3662718B2 - パワーウインド装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のウインドガラスを上下に開閉移動させるパワーウインド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のウインドガラスを上下に開閉移動させるパワーウインド装置が知られている。このパワーウインド装置では、駆動源としてモータが用いられており、ウインドレギュレータに取り付けられている。また、このモータの電気的接続用のワイヤハーネスは、ドアインナパネルに形成された透孔(サービスホール)を挿通した後に、ドアインナパネルの外方に至り、電源や制御装置に接続されている。ウインドガラスを上下に開閉移動させる際には、上昇スイッチまたは降下スイッチを操作することによりモータが駆動し、ウインドレギュレータを介して駆動力が伝達されてウインドガラスが上下に開閉移動される構成である。
【0003】
ところで、このようなパワーウインド装置(換言すれば、モータ及び車両ドア)は、当然ながら防水性が要求される。このため、従来では、モータ自体は防水構造とされており、さらに、モータのワイヤハーネス接続部においては、このワイヤハーネス接続部にホットメルト等の防水処理を施したり、Oリングを備えた防水型のコネクタとすることによって、防水性を確保している。またさらに、前述したドアインナパネルの透孔(サービスホール)部分においては、ワイヤハーネスの周囲に防水用のグロメットを固着すると共にこのグロメットをドアインナパネルの透孔(サービスホール)に嵌め込むことにより、車室内側への浸水を防止している。
【0004】
しかしながら、このような従来の防水対策では、通常の降雨時における防水性は確保することができるものの、例えば車両が水没した場合には車両の電源自体がショートしたり前述の如き上昇スイッチや降下スイッチが使用不能になるため、パワーウインド装置を作動させることができなくなる恐れがある。
【0005】
この場合、パワーウインド装置(モータやウインドレギュレータ)や車両用電源等が収容配置された車両を、水没に耐え得る程の完全防水にして対応する等の対策では、極めてコスト高で非現実的であり、このための対策が切望されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、車両が水没する等の不測の事態においても確実にウインドガラスを移動させることができ、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現できるパワーウインド装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のパワーウインド装置は、防水性を有するモータと、前記モータへ給電するための給電回路と、を備え、前記給電回路を閉じることで前記モータを作動させてウインドガラスを開閉移動させるパワーウインド装置において、防水ケース内に設けられ、前記モータに接続されることで前記モータを駆動可能な予備電源と、前記給電回路を前記モータと遮断しかつ前記予備電源を前記モータに接続する切換手段と、前記切換手段を作動させる作動手段と、を備え、 かつ、前記切換手段は、前記給電回路を遮断する第1のスイッチと、前記予備電源を前記モータに接続する第2のスイッチと、を備えたことを特徴としている。
【0012】
請求項記載のパワーウインド装置では、通常時には、モータは第1のスイッチによって給電回路と接続されており、また、予備電源は第2のスイッチによってモータと遮断されている。したがって、給電回路を閉じることでモータが作動してウインドガラスを開閉移動させることができる。
【0013】
一方、例えば仮に車両が水没する等の不測の事態に至ると、作動手段によって第1のスイッチ及び第2のスイッチが切り換え作動される。これにより、通常時にモータへ給電するための給電回路が第1のスイッチによってモータと遮断されると共に、予備電源が第2のスイッチによってモータに接続される。このため、モータが自動的に作動されてウインドガラスが開閉移動される。
【0014】
このように、請求項記載のパワーウインド装置では、車両が水没しても確実にウインドガラスを移動させることができ、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現できる。
【0015】
請求項に係る発明のパワーウインド装置は、請求項記載のパワーウインド装置において、前記作動手段は、浮力によって移動して前記第1のスイッチ及び第2のスイッチを切り換え作動させるフロートとされることを特徴としている。
【0016】
請求項記載のパワーウインド装置では、例えば仮に車両が水没する等の不測の事態に至ると、フロートが浮力によって移動し、これによって第1のスイッチ及び第2のスイッチが切り換え作動される。これにより、通常時にモータへ給電するための給電回路が第1のスイッチによってモータと遮断されると共に、予備電源が第2のスイッチによってモータに接続される。このため、モータが自動的に作動されてウインドガラスが開閉移動される。
【0017】
このように、請求項記載のパワーウインド装置では、車両が水没しても確実にウインドガラスを移動させることができ、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現できる。
【0018】
請求項に係る発明のパワーウインド装置は、請求項記載のパワーウインド装置において、前記作動手段は、水圧によって移動して前記第1のスイッチ及び第2のスイッチを切り換え作動させるピストンとされることを特徴としている。
【0019】
請求項記載のパワーウインド装置では、例えば仮に車両が水没する等の不測の事態に至ると、ピストンが水圧によって移動し、これによって第1のスイッチ及び第2のスイッチが切り換え作動される。これにより、通常時にモータへ給電するための給電回路が第1のスイッチによってモータと遮断されると共に、予備電源が第2のスイッチによってモータに接続される。このため、モータが自動的に作動されてウインドガラスが開閉移動される。
【0020】
このように、請求項記載のパワーウインド装置では、車両が水没しても確実にウインドガラスを移動させることができ、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現できる。
【0021】
請求項に係る発明のパワーウインド装置は、請求項記載のパワーウインド装置において、前記作動手段は、手動操作によって移動して前記第1のスイッチ及び第2のスイッチを切り換え作動させるマニアルレバーとされることを特徴としている。
【0022】
請求項記載のパワーウインド装置では、例えば仮に車両が水没する等の不測の事態に至った際に、マニアルレバーを手動操作して移動させると、第1のスイッチ及び第2のスイッチが切り換え作動される。これにより、通常時にモータへ給電するための給電回路が第1のスイッチによってモータと遮断されると共に、予備電源が第2のスイッチによってモータに接続される。このため、モータが自動的に作動されてウインドガラスが開閉移動される。
【0023】
このように、請求項記載のパワーウインド装置では、車両が水没しても確実にウインドガラスを移動させることができ、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図2には本発明の第1の実施の形態に係るパワーウインド装置10のウインドレギュレータ12の全体構成が示されている。
【0029】
ウインドレギュレータ12は、支持フレーム14の上下両端部にそれぞれスプロケット16、18が取り付けられている。各スプロケット16、18は軸線を略水平にして配置されており、さらに、可撓性テープ20が巻き掛けらている。この可撓性テープ20には、ブラケット22が連結固定されており、可撓性テープ20と共に移動する。また、ブラケット22には図示を省略したウインドガラスが固定されている。
【0030】
また、上方に位置するスプロケット16には、モータ30が連結されている。このため、モータ30が駆動すると、これに伴って可撓性テープ20が移動され、この可撓性テープ20が移動することにより、ウインドガラスがウインドガラスが上下に開閉移動される構成である。
【0031】
ここで、図1には、モータ30の詳細が一部破断した正面図にて示されている。
【0032】
モータ30は、モータ部30A、ギヤ部30B、及び予備スイッチ部30Cによって構成されている。モータ部30Aの回転軸には図示を省略したウォームギヤが設けられており、また、ギヤ部30Bには図示を省略したウォームホイールが収容されておりウォームギヤに噛み合っている。また、ギヤ部30Bの出力軸はスプロケット16に連結されている。また、図4(A)に示す如く、モータ部30Aはドアスイッチ24を介して電源26が接続されている。このため、通常はドアスイッチ24を操作して給電回路を閉じることによりモータ部30Aを駆動させることができ、さらのこのモータ部30Aの駆動力はギヤ部30Bによって減速されてスプロケット16に伝達できる構成である。
【0033】
なお、これらのモータ部30A及びギヤ部30Bの通気孔(所謂、呼吸穴)には、通気性は有る(空気は通す)が水は通さないフィルターが装着されており、モータ部30A及びギヤ部30Bは防水性を有している。
【0034】
一方、予備スイッチ部30Cには、防水ケース32が設けられている。この防水ケース32内には、予備電源としての予備電池34が収容されると共に、切換手段としての第1のスイッチ36及び第2のスイッチ38が収容されている。図4(A)、図4(B)に示す如く、第1のスイッチ36は、モータ30とドアスイッチ24との間に電気的に接続されており、閉鎖状態(ON状態)ではモータ30とドアスイッチ24とを接続し、開放状態(OFF状態)ではモータ30とドアスイッチ24(給電回路)とを遮断することができる。また、第2のスイッチ38は、モータ30と予備電池34との間に電気的に接続されており、閉鎖状態(ON状態)ではモータ30と予備電池34とを接続してモータ30を駆動させることができ、開放状態(OFF状態)ではモータ30と予備電池34とを遮断(回路を開放)することができる。
【0035】
なお、通常は、図4(A)に示す如く、第1のスイッチ36は閉鎖状態(ON状態)となっており、第2のスイッチ38は開放状態(OFF状態)となっている。
【0036】
また、防水ケース32には、作動手段としてのフロート40が設けられている。図1に示す如く、フロート40は、防水ケース32の外部に位置すると共に、シャフト42が一体に形成された構成となっており、このシャフト42が防水ケース32を移動可能に貫通して内部の第1のスイッチ36及び第2のスイッチ38に対応して位置している。
【0037】
シャフト42の先端には、通常作動部44及び予備作動部46が形成されている。これらの通常作動部44と予備作動部46とは、軸線方向に沿って互いに段付き状態で形成されており、通常作動部44は、通常は、第1のスイッチ36及び第2のスイッチ38に係合しており、各スイッチを前述の如き状態に維持している。一方、予備作動部46は、シャフト42が軸線方向に沿って上方へ移動した際に、通常作動部44に代わって、第1のスイッチ36及び第2のスイッチ38に係合可能である。予備作動部46が第1のスイッチ36及び第2のスイッチ38に係合すると、第1のスイッチ36は閉鎖状態(ON状態)から開放状態(OFF状態)へ、第2のスイッチ38は開放状態(OFF状態)から閉鎖状態(ON状態)へそれぞれ切り換わる構成である。
【0038】
なお、第2のスイッチ38が開放状態(OFF状態)から閉鎖状態(ON状態)へ切り換わり予備電池34がモータ30に接続されてモータ30が駆動した場合には、ウインドガラスが開放側(降下方向)へ移動するようにモータ部30Aの回転方向が設定されている。
【0039】
さらに、フロート40は、水に比べて大幅に比重が小さく設定されている。このため、例えば仮にフロート40が水没した場合には、浮力によってシャフト42を軸線方向に沿って上方へ移動させることができ、これによって第1のスイッチ36及び第2のスイッチ38を切り換え作動させることができる構成である。
【0040】
防水ケース32から外部に突出するシャフト42の周囲には、スプリング48が巻装されており、常にシャフト42が防水ケース32から外部に突出する方向へ付勢している。このため、通常は、シャフト42は、通常作動部44が第1のスイッチ36及び第2のスイッチ38に係合した状態に保持されており、不要な移動が阻止されている。
【0041】
また、防水ケース32を貫通するシャフト42の周囲にはシールリング50が設けられており、この間の防水性を確保している。
【0042】
次の本第1の実施の形態の作用を説明する。
上記構成のパワーウインド装置10では、通常時には、図3(A)に示す如く、フロート40は水面Aに水没しておらずしたがって浮力は生じておらず、シャフト42は、通常作動部44が第1のスイッチ36及び第2のスイッチ38に係合した状態に保持されている。このため、図4(A)に示す如く、第1のスイッチ36は閉鎖状態(ON状態)となると共に第2のスイッチ38は開放状態(OFF状態)となっており、モータ30(モータ部30A)は第1のスイッチ36によってドアスイッチ24(給電回路)と接続されており、また、予備電池34は第2のスイッチ38によってモータ30と遮断されている。
【0043】
したがって、ドアスイッチ24を操作して給電回路を閉じることにより、モータ30が駆動し、モータ部30Aの駆動力がスプロケット16及び可撓性テープ20を介して伝達されてウインドガラスが開閉移動される。
【0044】
一方、例えば仮に車両が水没する等の不測の事態に至ると、図3(B)に示す如く、フロート40は水面A下に水没して浮力が生じ、シャフト42がスプリング48の付勢力に抗して軸線方向に沿って上方へ移動される。このため、シャフト42の通常作動部44に代わって、予備作動部46が第1のスイッチ36及び第2のスイッチ38に係合する。これにより、図4(B)に示す如く、第1のスイッチ36は閉鎖状態(ON状態)から開放状態(OFF状態)へ、第2のスイッチ38は開放状態(OFF状態)から閉鎖状態(ON状態)へそれぞれ切り換え作動される。
【0045】
このため、モータ30はドアスイッチ24(給電回路)から遮断されると共に予備電池34がモータ30に接続される。これにより、モータ30が自動的に作動されてウインドガラスが開放側へ降下移動される。
【0046】
このように、パワーウインド装置10では、車両を水没に耐え得る程の完全防水にして対応する必要がなく、車両が水没しても確実にウインドガラスを移動させることができ、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現できる。
【0047】
次に本発明の他の実施の形態を説明する。
なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部品には前記第1の実施の形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0048】
図5には第2の実施の形態に係るパワーウインド装置のモータ60が一部破断した正面図にて示されている。
【0049】
モータ60では、前述した第1の実施の形態に係るフロート40に代えて、ピストン62が設けられている。ピストン62は、前述と同様にシャフト42が一体に形成された構成となっており、さらに、防水ケース32の外周に設けられたシリンダ部64にシールリング66を介して移動可能に収容されており、水圧によって移動できる構成である。
【0050】
本第2の実施の形態に係るモータ60においても、例えば仮に車両が水没する等の不測の事態に至ると、シリンダ部64内のピストン62に水圧が作用してピストン62がシャフト42と共にスプリング48の付勢力に抗して軸線方向に沿って移動する。このため、シャフト42の通常作動部44に代わって、予備作動部46が第1のスイッチ36及び第2のスイッチ38に係合し、これにより第1のスイッチ36が閉鎖状態(ON状態)から開放状態(OFF状態)へ、第2のスイッチ38が開放状態(OFF状態)から閉鎖状態(ON状態)へそれぞれ切り換え作動される。
【0051】
このため、モータ60はドアスイッチ24(給電回路)から遮断されると共に予備電池34がモータ60に接続される。これにより、モータ60が自動的に作動されてウインドガラスが開放側へ降下移動される。
【0052】
このように、第2の実施の形態に係るパワーウインド装置のモータ60では、車両を水没に耐え得る程の完全防水にして対応する必要がなく、車両が水没しても確実にウインドガラスを移動させることができ、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現できる。
【0053】
さらに、このモータ60では、水圧によってピストン62が移動して予備電池34が接続されて作動する構成であるため、モータ60の配置方向に制限がなく、如何なる姿勢であっても確実に作動させることができる。したがって、配置位置の自由度や適用の範囲が拡大する。
【0054】
図6には第3の実施の形態に係るパワーウインド装置のモータ70が一部破断した正面図にて示されている。
【0055】
モータ70では、前述した第1の実施の形態に係るフロート40に代えて、シャフト42にワイヤ72の一端部が連結されている。ワイヤ72の他端部は、ドアインナパネル74に設けられたブラケット76から外部(車室内側)へ突出しており、さらにマニアルレバー78が取り付けられている。このマニアルレバー78を引張り操作することにより、シャフト42が軸線方向に沿って移動する構成である。
【0056】
本第3の実施の形態に係るモータ70においても、例えば仮に車両が水没する等の不測の事態に至った際に、マニアルレバー78を手動により引張り操作すると、シャフト42が軸線方向に沿って移動される。このため、シャフト42の通常作動部44に代わって、予備作動部46が第1のスイッチ36及び第2のスイッチ38に係合し、これにより第1のスイッチ36が閉鎖状態(ON状態)から開放状態(OFF状態)へ、第2のスイッチ38が開放状態(OFF状態)から閉鎖状態(ON状態)へそれぞれ切り換え作動される。
【0057】
このため、モータ70はドアスイッチ24(給電回路)から遮断されると共に予備電池34がモータ70に接続される。これにより、モータ70が自動的に作動されてウインドガラスが開放側へ降下移動される。
【0058】
このように、第3の実施の形態に係るパワーウインド装置のモータ70では、車両を水没に耐え得る程の完全防水にして対応する必要がなく、車両が水没しても確実にウインドガラスを移動させることができ、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現できる。
【0059】
さらに、このモータ70では、マニアルレバー78を手動により引張り操作することで予備電池34が接続されて作動する構成であるため、モータ70の配置方向に制限がなく、如何なる姿勢であっても確実に作動させることができる。したがって、配置位置の自由度や適用の範囲が拡大する。
【0060】
図7には第4の実施の形態に係るパワーウインド装置のモータ80が一部破断した正面図にて示されている。
【0061】
モータ80では、前述した第1の実施の形態に係る第1のスイッチ36及び第2のスイッチ38、並びにフロート40に代えて、コントローラ82が配置されている。コントローラ82は、通常は、モータ80をドアスイッチ24に接続状態とすると共に予備電池34から遮断状態(回路を開放状態)としており、一方、所定の水圧検出信号に基づいて作動して、モータ80をドアスイッチ24(給電回路)から遮断すると共に予備電池34に接続状態としてモータ80を駆動させることができる。
【0062】
このコントローラ82には、水圧センサ84が接続されている。水圧センサ84は、カバー86と共にドアアウタパネル88の外側面に取り付けられており、所定の水圧を検出してコントローラ82に入力することができる。
【0063】
本第4の実施の形態に係るモータ80においても、例えば仮に車両が水没する等の不測の事態に至ると、水圧センサ84によって所定の水圧が検出されてコントローラ82に入力され、これにより、モータ80がドアスイッチ24(給電回路)から遮断されると共に予備電池34に接続されて、モータ80が自動的に作動されてウインドガラスが開放側へ降下移動される。
【0064】
このように、第4の実施の形態に係るパワーウインド装置のモータ80では、車両を水没に耐え得る程の完全防水にして対応する必要がなく、車両が水没しても確実にウインドガラスを移動させることができ、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現できる。
【0065】
さらに、このモータ80では、水圧センサ84の検出信号に基づいてコントローラ82によってモータ80に予備電池34が接続されて作動する構成であるため、モータ80の配置方向に制限がなく、如何なる姿勢であっても確実に作動させることができる。したがって、配置位置の自由度や適用の範囲が拡大する。
【0066】
なお、前述した各実施の形態においては、予備電源として予備電池34を適用した構成としたが、予備電源としてはこれに限るものではなく、例えばコンデンサ等の蓄電機能を備えたものであれば適用することができる。
【0067】
また、前述した各実施の形態においては、モータ30、60、70、80等をウインドレギュレータ12の上部に配置した構成としたが、これらのモータ30、60、70、80等の配置位置はこれに限らず、他の位置であってもよい。さらに、前述した各実施の形態においては、ウインドレギュレータ12を所謂テープ(ワイヤ)移動式の構成としたが、ウインドレギュレータの型式はこれに限るものではなく、例えば所謂Xアーム式のウインドレギュレータであっても当然に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るパワーウインド装置のモータの詳細を示す一部破断した正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るパワーウインド装置のウインドレギュレータの全体構成を示す正面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るパワーウインド装置のモータの予備スイッチ部の作動状態を示す一部破断した正面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るパワーウインド装置の回路図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るパワーウインド装置のモータの詳細を示す一部破断した正面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るパワーウインド装置のモータの詳細を示す一部破断した正面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るパワーウインド装置のモータの詳細を示す一部破断した正面図である。
【符号の説明】
10 パワーウインド装置
12 ウインドレギュレータ
24 ドアスイッチ
26 電源
30 モータ
30A モータ部
30B ギヤ部
30C 予備スイッチ部
32 防止ケース
34 予備電池(予備電源)
36 第1のスイッチ(切換手段)
38 第2のスイッチ(切換手段)
40 フロート(作動手段)
42 シャフト
44 通常作動部
46 予備作動部
60 モータ
62 ピストン(作動手段)
70 モータ
72 ワイヤ
78 マニアルレバー(作動手段)
80 モータ
82 コントローラ(切換手段)
84 水圧センサ(作動手段)

Claims (4)

  1. 防水性を有するモータと、前記モータへ給電するための給電回路と、を備え、前記給電回路を閉じることで前記モータを作動させてウインドガラスを開閉移動させるパワーウインド装置において、
    防水ケース内に設けられ、前記モータに接続されることで前記モータを駆動可能な予備電源と、
    前記給電回路を前記モータと遮断しかつ前記予備電源を前記モータに接続する切換手段と、
    前記切換手段を作動させる作動手段と、
    を備え
    かつ、前記切換手段は、前記給電回路を遮断する第1のスイッチと、前記予備電源を前記モータに接続する第2のスイッチと、
    を備えたことを特徴とするパワーウインド装置。
  2. 前記作動手段は、浮力によって移動して前記第1のスイッチ及び第2のスイッチを切り換え作動させるフロートとされることを特徴とする請求項1記載のパワーウインド装置。
  3. 前記作動手段は、水圧によって移動して前記第1のスイッチ及び第2のスイッチを切り換え作動させるピストンとされることを特徴とする請求項記載のパワーウインド装置。
  4. 前記作動手段は、手動操作によって移動して前記第1のスイッチ及び第2のスイッチを切り換え作動させるマニアルレバーとされることを特徴とする請求項記載のパワーウインド装置。
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