JP3662430B2 - ワーク搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワーク搬送領域と作業者の作業領域が共有状態にある作業環境下でのワーク搬送技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワークの搬送領域の一部に作業者が入り込んで作業を行うような装置として、例えば本出願人の出願に係る実開平59―146322号のような荷受け渡し装置が知られており、この装置では、車両車体にエンジンアッセンブリを組付けるにあたり、回転テーブルに昇降自在に設けられる昇降台にエンジンアッセンブリを移載した後、回転テーブルを半回転させてエンジンアッセンブリを車体へのドッキング場に移動させ、作業者が車体に組付けるような作業を繰り返すようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような装置でエンジンアッセンブリを組付ける場合、作業者は回転テーブルに近づいてドッキング作業を行う必要があり、またドッキング場で昇降台を昇降させる必要があるため、回転テーブルの回転や昇降台の昇降時に作業者がそれに巻き込まれないよう常に注意を払う必要があり、作業性が良くなかった。
【0004】
そこで本発明は、ワークの搬送領域に作業者が入り込んで作業を行うような作業環境下で、作業者の安全性を向上させるとともに作業性を良くすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、回転テーブル式によるワークの搬送領域の一部が作業者の作業領域と重なる搬送装置であって、前記作業領域は2つ設けられ、各作業領域でワークを支持して同時に異なる作業を行うための一対の昇降台が前記回転テーブルの回転中心部を挟んで対称位置に設けられ、また各作業領域には作業完了スイッチと在籍確認スイッチが備えられ、前記2つの作業領域で、すべての作業者が作業完了確認スイッチと在籍確認スイッチを操作することにより回転テーブルが一方向にまたは交互に回転方向を変えながら回動するようにした。
【0006】
このように、昇降自在な一対の昇降台を設けた回転テーブルを例えば180度水平方向に回転させる際に、搬送領域内におけるすべての作業完了の指示と、すべての作業者が搬送領域外の待機位置に在籍することを確認する指示の両方が確認されない限りワークの搬送を開始しないよう制御することで、作業者の作業性と安全性が向上する。
【0007】
このため、例えば複数の作業者が作業するときは、例えば作業場の任意の個所に各作業者専用の作業完了確認スイッチを設け、ワーク搬送領域外の待機位置にも、各作業者専用の在籍確認スイッチを設けて、作業者全員がそれぞれの担当作業分が終了すると作業完了スイッチを操作し、待機位置に戻った時に在籍確認スイッチを操作出来るようにする。
【0008】
また本発明では、作業者が作業する搬送領域内に、人または物の存在を検知する検知手段を設け、この検知手段を前記制御手段に接続してワーク搬送開始の一条件にするようにした。
【0009】
このように検知手段によって人や物が存在することを検知した場合はワークの搬送を行わないよう制御することで、例えばワーク搬送領域に物が存在して搬送装置等にトラブルが発生するような不具合を防止出来る。
【0010】
また本発明では、前記在籍確認スイッチの少なくとも一部を、上部が危険個所となる待機位置の椅子に設けるようにし、この椅子に着座した姿勢でのみ在籍確認スイッチを操作し得るようにした。
【0012】
このように待機位置の上部が危険個所となる場合、確実に着座しないとスイッチが操作できないようにすることで、待機位置での作業者の安全性を向上させることが出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
ここで図1は本発明に係るワーク搬送装置の要部を示す斜視図、図2は同平面図、図3は回転テーブルの平面図、図4は回転テーブルの下方の構造を正面から見た説明図、図5は図4のA方向から見た側面図、図6は昇降台の昇降機構を示す側面図、図7は図6のB−B断面図、図8は回転テーブルの回転機構の拡大図、図9乃至図10は回転テーブルのロック機構の説明図、図11は安全機構の制御回路図である。
【0013】
本発明に係るワーク搬送装置は、図1、図2に示すような車両の組立ラインにおいて、自走式のオーバーヘッドハンガHにより搬送されてくる車体WにエンジンアッセンブリEを組付ける作業ステーションに配設されるエンジンアッセンブリ搬送装置1に適用され、回転テーブル2やこの回転テーブル2に取り付けられる一対の昇降台3を主体にして構成されている。
【0014】
すなわち、車体Wを搬送するオーバーヘッドハンガHは、上方のレールRに沿って自走可能とされ、またエンジンアセンブリEは、他工程で組立てられた後、リフト機構Lや移載装置Tを通して供給台Fに搬送され、この供給台Fで2名の作業者により吊下げ台車Gの複数のワイヤYに吊下げられ、上方のレールQに沿って搬送された後、本エンジンアッセンブリ搬送装置1の一方側の昇降台3上に搬送され昇降台3に移載される。
そして回転テーブル2を半回転させることによって、エンジンアッセンブリEを支持する昇降台3を車体Wの下方に移動させ、昇降台3を上昇させてエンジンルーム内の組付位置に位置決めするとともに、3名の作業者によって組付けるようにしている。
【0015】
このような一連の組付作業において、エンジンアッセンブリEを一方側の昇降台3上に移載するときは、供給台Fの2名の作業者が昇降台3に近づいて吊下げ台車GのワイヤYを外したり、エンジンアッセンブリEの姿勢を矯正するような作業を行う。
また回転テーブル2を半回転させてエンジンアッセンブリEを車体に組付ける際は、別の3名の組付作業者が車体Wの下方に移動した昇降台3に近づいて組付作業を行う。
【0016】
このため、回転テーブル2の回転時や昇降台3の昇降時等は、作業者が回転テーブル2や昇降台3から離れて安全な位置にいることが必要であり、本発明はこのような安全措置が充分行われ、円滑な作業を行うことが出来るようにされている。
【0017】
それでは、本発明の特徴部分である安全機構を説明する前に、エンジンアッセンブリ搬送装置1の搬送機構の概要について説明する。
エンジンアッセンブリ装置1は、図3乃至図5に示すように、作業場の床面より下方の地下に立設される円柱状の支柱4と、この支柱4に対して回転自在に設けられた十字型の枠体5を備えており、この枠体5の上部には、図5に示すように連結材6を介してリング状の回転テーブル2が取り付けられるとともに、図4に示すように、回転中心部を挟んで対称の位置に一対の昇降台3が設けられている。
【0018】
そして支柱4の上部には、円形状の固定テーブル7が固定され、前記リング状の回転テーブル2は、この固定テーブル7の外周部に沿って回転するようにしている。
また回転テーブル2の外側には固定テーブル9が設けられている。
【0019】
前記枠体5の回転機構は、図8に示すように、支柱4の側壁に固定されるブラケット8にギヤボックス付きモータ10が取付けられ、このモータ10の出力軸のピニオンギヤ11を、支柱4に対して回転自在なベアリング12の外周部の歯部12aに噛合させるとともに、このベアリング12を前記枠体5に結合して構成している。
【0020】
また、前記枠体5のうち、一対の昇降台3を結ぶ直線上の外側には、図3、図4に示すように、左右一対のロック用ローラ部材13が設けられ、また固定架台14の所定部には、ロック用ローラ部材13に係合して枠体5の回転位置を固定するロックシリンダ15が設けられている。
【0021】
すなわち、図9及び図10に示すように、ロックシリンダ15のシリンダロッド先端には、中央部を略くの字型に切り欠いたロック部材16が取り付けられ、図9の鎖線に示すように、ロック部材16を前進させてローラ部材13に係合させれば、枠体5の位置を位相が180度異なる2箇所で固定出来るようにしている。
【0022】
次に前記昇降台3の構成について説明する。
昇降台3は、図4に示す枠体5上の基台17に対して昇降自在にされており、枠体5側に取り付けられる昇降フレーム18と、下方の基台20側に固定される一対のシリンダユニット21を備えている。
【0023】
そして、この昇降フレーム18とシリンダユニット21は、枠体5が回転中は分離可能となり、枠体5が180度回転して定位置の2箇所に固定された際に係合可能となるようにされている。
【0024】
すなわち、前記基台20側には、図6、図7に示すようなシリンダユニット21が取り付けられ、このシリンダユニット21は、上方に向けたシリンダロッドの先端に球面型の円盤22を備えるとともに、図6に示すように、シリンダロッドと一体に連結される一対のガイドバー23が、基台20側に取り付けられるガイド筒24を摺動自在に貫いてシリンダロッドを補強している。
【0025】
一方、前記昇降フレーム18の側面には、前記枠体5の上部に固定されるブラケット25のスライドガイド26に摺動自在に係合する一対のスライドレール27が設けられており、枠体5に対して上下に摺動自在にされるとともに、昇降フレーム18の下端部には、前記円盤22に係合自在な係合部材28が取り付けられており、この係合部材28は回転方向の前後面と下面が開放するボックス形状にされている。
【0026】
そして枠体5が180度回転して位置決めされると、シリンダユニット21と係合部材28が係合可能な状態となり、この状態でシリンダユニット21を昇降動させると、昇降フレーム18を昇降動させることが出来るようにしている。
【0027】
因みに、一対のシリンダユニット21の長さは、図4に示すように、一方側が長く他方側が短くされて上昇ストロークが異なるようにされている。これは、一方側のシリンダユニット21がエンジンアッセンブリEの受取り用に使用され、他方側のシリンダユニット21が車体Wへの取付け用に使用され、必要な持ち上げ高さが異なるからである。
また昇降台3の上部のワーク受けの部分は説明を省略した機構により180度水平回転し得るようにされている。
【0028】
エンジンアッセンブリ装置1の搬送機構の概要は以上のような構成であり、このような搬送機構による搬送要領の概要は、図1、図2に示すようにエンジンアッセンブリEがリフト機構L、移載機構Tを通して供給台Fに搬送されて来ると、作業者▲4▼と作業者▲5▼の2名の作業者が吊下げ台車GのワイヤYのフックを連結した後、レールQに沿って搬送し、一方側の昇降台3の上方に位置決めする。
【0029】
この時、作業者▲4▼と作業者▲5▼はともに昇降台3の位置まで移動して、エンジンアッセンブリEを昇降台3上に移載する作業を行う。
すなわち、不図示の昇降台3の上昇スイッチを操作して昇降台3を上昇させ、エンジンアッセンブリEの下面を受けた後、エンジンアッセンブリEの姿勢を矯正し、ワイヤY下端のフックを外して完全に昇降台3上に移載する。
【0030】
一方、この間に他方側の昇降台3では、作業者▲1▼、作業者▲2▼、作業者▲3▼の3名の作業者により、エンジンアッセンブリEの車体Wへの取付作業が行われている。
すなわち、車体Wがオーバーヘッド式レールRに沿ってドッキング場まで搬送されると、車体Wのエンジンルーム室が他方側の昇降台3の上方に位置し、この昇降台3上にはエンジンアッセンブリEが搭載されている。
【0031】
そして作業者が昇降台3の上昇スイッチを操作し、エンジンアッセンブリEを組付高さまで上昇させ、3名の作業者によって組付作業が行われる。
そしてこの作業者▲1▼、▲2▼、▲3▼による組付作業が完了し、また前記作業者▲4▼、▲5▼による移載作業が完了すると、回転テーブル2を180度回転させて同様な作業を繰り返す。
因みに、この回転テーブル2の回転はハーネス類等がからまないよう、交互に回転方向を変えながら回動する。
【0032】
上記のような作業において、回転テーブル2の回転や昇降台3の昇降に作業者が巻き込まれないよう配慮する必要があり、そのための安全機構について図1、図2に基づき説明する。
【0033】
前記昇降台3には、3つの作業者用ハンドスイッチ30、31、32が設けられている。
すなわち、昇降台3の上部側壁のうち、図の左方側には作業者▲1▼用の作業者用ハンドスイッチ30が設けられ、作業者▲1▼が車体Wへの組付作業を完了すると、このスイッチ30を押して作業の終了を宣言してドッキング場を離脱するようにしている。
【0034】
また昇降台3の上部側壁のうち、外側寄りには作業者▲2▼用の作業者用ハンドスイッチ31が設けられ、作業者▲2▼が車体Wへの組付作業を完了すると、このスイッチ31を押して作業の終了を宣言してドッキング場を離脱するとともに、昇降台3の上部側壁のうち、図の右方側には作業者▲3▼用の作業者用ハンドスイッチ32が設けられ、作業者▲3▼が車体Wへの組付作業を完了すると、このスイッチ32を押して作業の終了を宣言して離脱するようにしている。
【0035】
尚、これら作業者用ハンドスイッチ30、31、32は、図11の安全制御機構に示すように、それぞれの入力端子に接続されるAND回路33と合わせて作業完了スイッチ34を構成している。
【0036】
また、一対の昇降台3の近傍の回転テーブル2上には、作業者▲4▼と作業者▲5▼が吊下げ台車Gから昇降台3にエンジンアッセンブリEを移載する際、移載作業が完了したことを宣言するためのフットスイッチ35、36が各昇降台3ごと設けられている。
すなわち、作業者▲4▼が昇降台3に近づいて移載作業を完了した際にフットスイッチ35を踏み込んで作業完了を宣言して現場を離脱し、作業者▲5▼は移載作業が完了するとフットスイッチ36を踏み込んで作業完了を宣言して現場を離脱する。
【0037】
尚、これらフットスイッチ35、36は、エンジンアッセンブリEの供給作業者の作業完了を示す機構であり、図11に示すように、それぞれの入力端子に接続されるAND回路37と合わせて作業完了スイッチ38を構成している。
【0038】
また、これら作業者▲4▼、▲5▼が昇降台3から離れて供給台F側の待機位置に戻ったことを示すハンドスイッチ40、41が安全柵の上部に取り付けられている。すなわち作業者▲4▼は、供給台F側の待機位置に戻るとハンドスイッチ40を押して在籍を宣言するとともに、作業者▲5▼は、供給台F側の待機位置に戻るとハンドスイッチ41を押して在籍を宣言するようにしている。
【0039】
尚、これらハンドスイッチ40、41は、回転テーブル2や昇降台3から離れて待機位置に在籍することを示す機構であり、図11に示すように、それぞれの入力端子に接続されるAND回路42と合わせて退避完了スイッチ43を構成している。
【0040】
一方、作業者▲1▼、▲2▼、▲3▼は、エンジンアッセンブリEの組付作業が完了すると、回転テーブル2や昇降台3から離れた位置のボックス状の椅子44、45、46に着座して待機するようにしており、車体Wの搬送時に頭上の安全を確実に確保できるようにしている。
【0041】
そして作業者▲1▼用の椅子44にはハンドスイッチ47が設けられ、作業者▲2▼用の椅子45にはハンドスイッチ48が設けられ、作業者▲3▼用の椅子46にはハンドスイッチ49が設けられ、これら各ハンドスイッチ47、48、49はそれぞれ作業者▲1▼、作業者▲2▼、作業者▲3▼が着座したときにのみ操作出来るようにされている。
そして各作業者▲1▼、▲2▼、▲3▼が昇降台3附近での組付作業を終了し、それぞれの椅子44、45、46に着座すると、それぞれのハンドスイッチ47、48、49を押して待機位置への在籍を宣言するようにしている。
【0042】
尚、これらハンドスイッチ47、48、49は、図11に示すように、それぞれの入力端子に接続されるAND回路51と合わせて待機確認スイッチ52を構成している。
【0043】
また、前記回転テーブル2を挟んで内側と外側の固定テーブル上には、リング状の安全マット53、54を敷いている。
すなわち、内周安全マット53は、回転テーブル2に隣接する内側の固定テーブル7上に配設され、この安全マット53の上に人や工具等の物が存在する場合は、その存在を検知できるようにされ、また外周安全マット54は、回転テーブル2に隣接する外側の固定テーブル9上に配設され、この安全マット54の上に人や物が存在する場合は、その存在を検知できるようにされている。
【0044】
尚、これら安全マット53、54は、図11に示すように、それぞれの入力端子に接続されるAND回路55と合わせて安全マットスイッチ56を構成している。
【0045】
更に、一対の昇降台3の下方の回転テーブル2面には、それぞれタッチセンサ57、58を設けており、昇降台3を降下させる際、足や工具等の挟み込みを防止するようにしている。
すなわち、このタッチセンサ57、58が足や物の存在を検知すると、昇降台3を降下させることが出来ないようにしている。
【0046】
尚、これらタッチセンサ57、58は、図11に示すように、それぞれの入力端子に接続されるAND回路59と合わせて足下確認センサ61を構成している。
【0047】
また図11に示すように、以上のような各AND回路33、37、42、51、55、59の出力端子は、AND回路62の入力端子に接続しており、このAND回路62の出力端子は、前述のギヤボックス付きモータ10の回転方向を含め、昇降台3の回転移動を制御する回転方向切換制御手段63や、昇降台3の昇降や受けの回転を制御する昇降台制御手段64に接続されている。
【0048】
この際、回転テーブル2は前述のように交互に回転方向を変化させ、右回りと左回りを繰り返すようにしているため、図1、図2に示すように、回転テーブル2上に一対の表示スタンド65を立設し、この表示スタンド65に取り付けたランプにより各作業者に回転方向を知らせるようにしている。
このため、図11に示すように、前記回転方向切換制御手段63を、増幅器66を介して回転方向表示手段(表示スタンド65)に接続し、また別の増幅器67を介して回転テーブル2を回転させるモータ10や、ロックシリンダ15に接続している。
【0049】
また、昇降台制御手段64は、増幅器68を介して前記シリンダユニット21やその他の関連駆動部等に接続している。
本発明に係るワーク搬送装置1は以上のように構成されている。
【0050】
次に、このワーク搬送装置1の作用等について説明する。
他工程で組みつけられたフロントサスペンションユニット付きのエンジンアッセンブリEが供給台Fまで搬送されて来ると、作業者▲4▼と作業者▲5▼がエンジンアッセンブリEを吊下げ台車GのワーヤYに下げて一方側の昇降台3に向けて搬送する。
【0051】
エンジンアッセンブリEが昇降台3の上方まで搬送されて来て停止すると、作業者▲4▼と作業者▲5▼は回転テーブル2上の昇降台3に近づき、昇降台3を上昇させてエンジンアッセンブリEの姿勢を矯正しながら昇降台3上に移載する。
【0052】
一方、この間に他方側の昇降台3では、作業者▲1▼、作業者▲2▼、作業者▲3▼によりエンジンアッセンブリEの組付作業が行われている。
すなわち、昇降台3を上昇させてエンジンアッセンブリEを車体Wのエンジンルーム内の所定個所に位置決めし、下方から組付ける。
【0053】
この組付作業において、各作業者が自分の担当作業分が終了し、また前記一方側の昇降台3上への移載作業において、それぞれの作業者の担当作業が終了した時点で、それぞれの作業者は自分のハンドスイッチ30、31、32、またはフットスイッチ35、36を押して回転テーブル2から離れ、自分の待機位置に戻る。
【0054】
それぞれの作業者が自分の待機位置に戻ると、作業者▲1▼〜作業者▲3▼はそれぞれの椅子に44〜46に着座して各ハンドスイッチ47〜49を押し、作業者▲4▼、作業者▲5▼はそれぞれのハンドスイッチ40、41を押して待機位置への在籍を宣言する。
【0055】
上記すべてのスイッチ等が操作され、また安全マット53、54が何も検知せず、更にタッチセンサ57、58が何も検知しない場合にのみ、昇降台3が降下するとともに、上部のワーク受けが180度回転し、また回転テーブル2が180度回転する。
そして回転が終了すると、例えばそれまで青色(右回り)を表示していた表示スタンド65のランプが、次回の回転方向である赤色(左回り)に切り換わる。
【0056】
以上のような安全機構によって、回転テーブル2が高速で回転しても作業者▲1▼〜作業者▲5▼や工具等が巻き込まれることはなく、昇降台3の降下に伴って足や工具等が挟み込まれるような不具合はない。
また、作業者▲1▼〜作業者▲3▼がそれぞれの椅子44〜46に着座した姿勢で自走式のオーバーヘッドハンガHの車体Wが移動するため、頭上の安全が確保される。
【0057】
尚、本発明は以上のような実施形態に限定されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載した事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を奏するものは本発明の技術的範囲に属する。
例えば搬送されるワークはエンジンアッセンブリE以外のワークでも良く、また回転テーブル式以外の搬送装置にも適用出来る。
【0058】
【発明の効果】
以上のように本発明に係るワーク搬送装置は、ワークの搬送領域の一部が作業者の作業領域とされるワーク搬送装置において、搬送領域内のすべての作業者の作業完了を指示する作業完了確認スイッチと、すべての作業者が搬送領域外の待機位置に在籍することを指示する在籍確認スイッチを設け、制御手段によってすべての作業完了確認スイッチと在籍確認スイッチの操作が行われない限りワークの搬送を開始しないよう制御するようにしたため、作業者の安全性を向上させることが出来る。
【0059】
また請求項2のように、作業者が作業する搬送領域内に、人または物の存在を検知する検知手段を設け、この検知手段を制御手段に接続してワーク搬送開始の一条件にするようにすれば、ワーク搬送装置のトラブル発生等を防止出来る。
また請求項3のように、在籍確認スイッチの少なくとも一部を、上部が危険個所となる待機位置の椅子に設けるようにし、この椅子に着座した姿勢でのみ在籍確認スイッチを操作し得るようにすれば、待機位置での作業者の安全をより確実に図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワーク搬送装置の要部を示す斜視図
【図2】同平面図
【図3】回転テーブルの平面図
【図4】回転テーブルの下方の構造を正面から見た説明図
【図5】図4のA方向から見た側面図
【図6】昇降台の昇降機構を示す側面図
【図7】図6のB−B断面図
【図8】回転テーブルの回転機構の拡大図
【図9】回転テーブルのロック機構の平面図
【図10】回転テーブルのロック機構の正面図
【図11】安全機構の制御回路図
【符号の説明】
1…エンジンアッセンブリ搬送装置、2…回転テーブル、3…昇降台、30、31、32…ハンドスイッチ、35、36…フットスイッチ、40、41…ハンドスイッチ、44、45、46…椅子、47、48、49…ハンドスイッチ、53、54…安全マット、57、58…タッチセンサ。

Claims (3)

  1. 回転テーブル式によるワークの搬送領域の一部が作業者の作業領域と重なる搬送装置であって、前記作業領域は2つ設けられ、各作業領域でワークを支持して同時に異なる作業を行うための一対の昇降台が前記回転テーブルの回転中心部を挟んで対称位置に設けられ、また各作業領域には作業完了スイッチと在籍確認スイッチが備えられ、前記2つの作業領域で、すべての作業者が作業完了確認スイッチと在籍確認スイッチを操作することにより回転テーブルが一方向にまたは交互に回転方向を変えながら回動することを特徴とするワーク搬送装置。
  2. 請求項1に記載のワーク搬送装置において、前記作業者が作業する搬送領域内には、人または物の存在を検知する検知手段が設けられ、この検知手段を前記制御手段に接続してワーク搬送開始の一条件とすることを特徴とするワーク搬送装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のワーク搬送装置において、前記在籍確認スイッチの少なくとも一部は、上部が危険個所となる待機位置の椅子に設けられ、この椅子に着座した姿勢でのみ在籍確認スイッチを操作し得るようにされることを特徴とするワーク搬送装置。
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