JP3662070B2 - ビームセンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビームセンサのミラーハウジングの取り付けに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
ビームセンサは、投光器と受光器からなる防犯警報装置であり、投光器のミラーハウジングは赤外線発光素子及び凹面鏡等の光学系を備え、受光器のミラーハウジングは赤外線受光素子及び凹面鏡等の光学系を備えている。そして、投光器と受光器とを対向するように配置し、投光器から投光された赤外線ビームを受光器で検出し、その検出値が所定値以下の場合には侵入者有りとして警報を発するように構成している。
【0003】
図2は、従来のビームセンサを示し、図2(A)はミラーハウジングの取付前の状態を示す斜視図、図2(B)はミラーハウジングの取付後の状態を示す斜視図である。取付板1には基台2が固定され、基台2の内部には電源回路及び駆動回路等の回路が収納されている。基台2には、ターンテーブル3が水平方向に回動自在に装着され、ターンテーブル3上には、一対のミラーホルダー6が固定されている。ミラーホルダー6には係合孔6aが形成され、この係合孔6aにミラーハウジング7の側面に形成された係合突起7aが嵌合され、ミラーハウジング7がミラーホルダー6に回動自在に装着されている。ミラーハウジング7は内部に凹面鏡等の光学系を備え、その開口部にはフィルタ8及び発光素子(又は受光素子)9が設けられている。ターンテーブル3の外周には、ミラーハウジング7の垂直方向の角度を調整する調整ネジ10が設けられ、また、ミラーハウジング7の水平方向の角度を調整する調整ネジ11が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ビームセンサにおいては、投光器から投光された赤外線ビームを受光器で良好に検出できるように、投光器と受光器との光軸を合わせる必要があり、そのために、垂直方向及び水平方向の調整ネジ10、11によりミラーハウジング7の取付角度を調整しその光軸を調整するようにしている。この調整を正確に行うために、ミラーハウジング7を支持するミラーホルダー6は剛性のある材料で作られている。
【0005】
しかしながら、上記従来のビームセンサにおいて、ミラーハウジング7をミラーホルダー6に装着する場合、一対のミラーホルダー6を手で強制的に広げた状態にして、ミラーハウジング7の係合突起7aをミラーホルダーの係合孔6aに嵌合させなければならず、取付作業が面倒であるという問題を生じていた。
【0006】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであって、ミラーハウジングを簡単にミラーホルダーに装着することができるビームセンサを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のビームセンサは、ミラーハウジングの両側面に形成された係合突起を、ミラーホルダーに形成された係合孔に嵌合することにより、ミラーハウジングを一対のミラーホルダーに回動自在に装着したビームセンサにおいて、前記ミラーハウジングの両側面に、前記係合突起とほぼ同一線上奥側で、前記係合突起との間の距離が前記ミラーホルダーの幅とほぼ同一になるように傾斜面を有するガイド用突起を設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明のビームセンサの1実施形態を示し、図1(A)はミラーハウジングの取付前の状態を示す斜視図、図1(B)及び図1(C)はミラーハウジングの取付工程を示す斜視図である。
【0009】
本発明のビームセンサの基本的な構造は、図2で説明した構造と同一である。すなわち、取付板1には基台2が固定され、基台2の内部には電源回路及び駆動回路等の回路が収納されている。基台2には、ターンテーブル3が水平方向に回動自在に装着され、ターンテーブル3上には、一対のミラーホルダー6が固定されている。ミラーホルダー6には係合孔6aが形成され、この係合孔6aにミラーハウジング7の側面に形成された係合突起7aが嵌合され、ミラーハウジング7がミラーホルダー6に回動自在に装着されている。ミラーハウジング7は内部に凹面鏡等の光学系を備え、その開口部にはフィルタ8及び発光素子(又は受光素子)9が設けられている。ターンテーブル3の外周には、ミラーハウジング7の垂直方向の角度を調整する調整ネジ10が設けられ、また、ミラーハウジング7の水平方向の角度を調整する調整ネジ11が設けられている。
【0010】
本発明の特徴は、ミラーハウジング7の両側面に、傾斜面12aを有するガイド用突起12を設けた点である。ガイド用突起12の位置は、係合突起7aとほぼ同一線上奥側で、ガイド用突起12と係合突起7aとの間の距離は、ミラーホルダー6の幅とほぼ同一になるようにしている。ミラーハウジング7をミラーホルダー6に装着する場合には、図1(A)の矢印に示すように、ミラーハウジング7を一対のミラーホルダー6間に挿入していくと、ガイド用突起12の傾斜面12aの作用により、図1(B)に示すように、ミラーホルダー6が広げられ、さらにミラーハウジング7を挿入していくと、ガイド用突起12がミラーハウジング7から外れ、その後、図1(C)に示すように、ミラーハウジング7の係合突起7aがミラーホルダー6の係合孔6aに嵌合されることになる。従って、ミラーハウジング7を一対のミラーホルダー6間に挿入していくだけで、ミラーハウジング7を簡単にミラーホルダー6に装着することができる。
【0011】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。例えば、上記の実施の形態では一つのミラーハウジングを設けたビームセンサについて述べているが、ミラーハウジングを二つ設けるビームセンサにも同様に適用可能である。
【0012】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ミラーハウジングを一対のミラーホルダー間に挿入していくだけで、ミラーハウジングを簡単にミラーホルダーに装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビームセンサの1実施形態を示し、図1(A)はミラーハウジングの取付前の状態を示す斜視図、図1(B)及び図1(C)はミラーハウジングの取付工程を示す斜視図である。
【図2】従来のビームセンサを示し、図2(A)はミラーハウジングの取付前の状態を示す斜視図、図2(B)はミラーハウジングの取付後の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
6…ミラーホルダー、6a…係合孔、7…ミラーハウジング、7a…係合突起
12…ガイド用突起、12a…傾斜面

Claims (1)

  1. ミラーハウジングの両側面に形成された係合突起を、ミラーホルダーに形成された係合孔に嵌合することにより、ミラーハウジングを一対のミラーホルダーに回動自在に装着したビームセンサにおいて、前記ミラーハウジングの両側面に、前記係合突起とほぼ同一線上奥側で、前記係合突起との間の距離が前記ミラーホルダーの幅とほぼ同一になるように傾斜面を有するガイド用突起を設けたことを特徴とするビームセンサ。
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