JPH117061A - ピント板の調整機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ピント板を安定的に支持、固定するとともに、
ピント板の位置や姿勢を微妙に調整することができるピ
ント板の調整機構を提供すること。 【解決手段】ピント板の調整機構１は、ほぼ長方形のピ
ント板２と、ピント板２を支持するピント板支持枠３
と、コ字状の調整枠４と、調整枠４をカメラ本体１１０
に固定する調整枠固定手段５とを有している。調整枠４
の上面には、その全てが同一直線上にない３個の突起４
４が形成されており、これらの突起４４によりピント板
２を３点で支持する。調整枠４の４つの角部には、それ
ぞれ、セットビス５１とビス５２とを備える調整枠固定
手段５が設置され、これらにより、ピント板２の各角部
付近に対しそれぞれ光軸方向の位置を調整することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ピント板の位置を
調整するピント板の調整機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】一眼レフカメラでは、撮影レンズを経て
クイックリターンミラーで反射された被写体像をピント
板上に結像し、この像をペンタプリズム（またはペンタ
ミラー）およびファインダー光学系を介して視認するよ
う構成されている。このピント板は、フィルム面と光学
的に等価な位置に設置する必要があるため、ピント板の
光軸方向の位置を調整するピント板の調整機構が設置さ
れている。

【０００３】従来のピント板の調整機構の構造を図７に
示す。同図に示すように、ピント板１５０は、ほぼ長方
形をなしており、ピント板支持枠１５１により下方へ押
圧することにより、ピント板１５０の３辺の外縁部がコ
字状の調整枠１５２の片面（上面）に当接される。

【０００４】また、調整枠１５２は、その４つの角部に
おいて、ビス１５３によりカメラ本体１６０に対し固定
される。この際、調整枠１５２とカメラ本体１６０との
間には、所定の厚さのスペーサー１５４が介挿される。
このスペーサー１５４の厚さを適宜選択することによ
り、ピント板１５０の光軸方向の位置を調整することが
できる。

【０００５】しかしながら、このような従来の調整機構
では、次のような種々の欠点があった。

【０００６】ピント板１５０の光軸方向の位置調整は、
専らスペーサー１５４の厚さを変更することにより行わ
れるため、ピント板１５０を光軸方向に平行移動するこ
としかできず、例えば、ピント板１５０の光軸に対する
傾斜角度を微調整したりすることができない。

【０００７】また、調整枠１５２の上面のほぼ全面がピ
ント板１５０の下面と面接触（当接）しているため、例
えば調整枠１５２が歪んでおり、その平面性が損なわれ
ている場合等には、ピント板が安定的に支持されず、調
整位置にも誤差が生じる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ピン
ト板を安定的に支持、固定するとともに、ピント板の位
置や姿勢を微妙に調整することができるピント板の調整
機構を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
（１）〜（８）の本発明により達成される。

【００１０】（１） 被写体像を結像するピント板と、
前記ピント板の外縁部付近に位置する調整枠とを有し、
前記ピント板を前記調整枠を介してカメラ本体に設置す
るピント板の調整機構であって、前記調整枠の片面に形
成され、その全てが同一直線上にない３個の突起により
前記ピント板を３点で支持するとともに、前記カメラ本
体に対し前記調整枠を４箇所でそれぞれ光軸方向の位置
決めをしつつ固定することを特徴とするピント板の調整
機構。

【００１１】（２） 被写体像を結像するほぼ長方形の
ピント板と、前記ピント板の外縁部付近に位置する調整
枠とを有し、前記ピント板を前記調整枠を介してカメラ
本体に設置するピント板の調整機構であって、前記調整
枠の片面に形成され、その全てが同一直線上にない３個
の突起により前記ピント板を３点で支持するとともに、
前記カメラ本体に対し前記調整枠を前記ピント板の各角
部付近の４箇所でそれぞれ光軸方向の位置決めをしつつ
固定することを特徴とするピント板の調整機構。

【００１２】（３） 前記ピント板を前記調整枠へ押圧
するよう付勢する付勢手段を有する上記（１）または
（２）に記載のピント板の調整機構。

【００１３】（４） 前記調整枠は、対向する一対の平
行な第１および第２棒状部と、これらの一端同士を連結
する第３棒状部とを一体化してなる部材で構成されてい
る上記（１）ないし（３）のいずれかに記載のピント板
の調整機構。

【００１４】（５） 前記突起は、前記第１、第２およ
び第３棒状部のそれぞれに１個づつ形成されている上記
（４）に記載のピント板の調整機構。

【００１５】（６） 前記調整枠を前記カメラ本体に対
し固定する４箇所の位置が、前記第１棒状部の両端部お
よび前記第２棒状部の両端部である上記（４）または
（５）に記載のピント板の調整機構。

【００１６】（７） 前記カメラ本体に対する前記調整
枠の４箇所での固定は、それぞれ、一対の螺子部材を有
する調整枠固定手段によりなされる上記（１）ないし
（６）のいずれかに記載のピント板の調整機構。

【００１７】（８） 前記ピント板は、前記カメラ本体
に対し着脱自在である上記（１）ないし（７）のいずれ
かに記載のピント板の調整機構。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明のピント板の調整機
構を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明す
る。

【００１９】図１は、本発明のピント板の調整機構を搭
載した一眼レフカメラの構成例を示す断面側面図であ
る。また、図２および図３は、それぞれ、本発明のピン
ト板の調整機構の斜視図、図４は、同ピント板の調整機
構の分解斜視図、図５は、調整枠のカメラ本体に対する
固定部位の構造（調整枠固定手段の構成）を示す断面
図、図６は、ピント板支持枠の後部付近を示す断面側面
図である。

【００２０】図１に示すように、カメラ１００は、カメ
ラ本体１１０と、カメラ本体１１０に対し着脱自在なフ
ァインダーユニット１２０とを有している。

【００２１】ファインダーユニット１２０は、ケーシン
グ１２１と、このケーシング１２１内に収納されたペン
タプリズム１２２と、接眼レンズを有するファインダー
光学系１２３とで構成されている。

【００２２】カメラ本体１１０内には、鏡箱１１１が設
置され、この鏡箱１１１内には、クイックリターンミラ
ー１１２が回動可能に設置されている。

【００２３】カメラ本体１１０の前方には、撮影レンズ
（図示せず）を装着するマウント１１３が形成され、カ
メラ本体１１０の鏡箱１１１の後部には、シャッターブ
ロック１１４が設置されている。そして、シャッターブ
ロック１１４の後方に、銀塩写真フィルム１１５が設置
される。

【００２４】また、鏡箱１１１の上部には、本発明のピ
ント板の調整機構（以下単に「調整機構」と言う）１が
設置されている。この調整機構１により、ピント板２
は、その結像面が銀塩写真フィルム１１５の乳剤面と光
学的に等価な位置となるように位置調整される。なお、
このピント板２の調整方法については、後に詳述する。

【００２５】また、ピント板２は、それを支持するピン
ト板支持枠３ごと交換することができる。ピント板２の
交換（着脱）は、ファインダーユニット１２０をカメラ
本体１１０から取り外した状態で行う。

【００２６】通常時（観察時）は、マウント１１３に装
着された撮影レンズから鏡箱１１１内に入射し、クイッ
クリターンミラー１１２で反射された光、すなわち、被
写体の像がピント板２上に結像する。そして、この被写
体像は、ペンタプリズム１２２およびファインダー光学
系１２３を介して正立像として視認される。

【００２７】また、撮影時には、クイックリターンミラ
ー１１２が上方へ跳ね上がるとともに、シャッターブロ
ック１１４が作動してシャッターが所定時間開き、撮影
レンズを経て被写体像が銀塩写真フィルム１１５の乳剤
面に結像し、露光される。

【００２８】以下、図２〜図６に基づき、調整機構１の
構成について説明する。なお、図２、図３および図６中
の上側を「上」、下側を「下」、左側を「前」、右側を
「後」として説明する。

【００２９】調整機構１は、ピント板２と、ピント板２
を支持するピント板支持枠３と、調整枠４と、調整枠４
をカメラ本体１１０に固定する調整枠固定手段５と、一
対の保持部材６およびコイルバネ７と、各保持部材６お
よびコイルバネ７に挿通されたガイド棒８と、ピント板
支持枠３を前方および下方へ付勢する板バネ９とで構成
されている。

【００３０】図４に示すように、ピント板２は、通常、
粗面よりなる結像面を有するガラス板またはプラスチッ
ク板で構成されている。このピント板２は、平面視でほ
ぼ長方形をなし、その４つの角部には、面取り２１が施
されている。

【００３１】ピント板支持枠３は、その厚さ方向（上下
方向）の途中に段差部３１を有し、段差部３１より下方
部分の内寸が上方部分より大きく、この下方部分にピン
ト板２が収納（嵌入）され、固定されている。このピン
ト板支持枠３は、後述する付勢手段により下方へ付勢さ
れている。そのため、ピント板２は、その外縁部上面が
段差部３１に係合して、下方の調整枠４に対し押圧され
る。

【００３２】ピント板支持枠３の後端上部には、ピント
板支持枠３を着脱操作する際に把持する把持部３４が形
成されている。

【００３３】調整枠４は、ピント板２の下面側であっ
て、その有効光路を妨げない位置、すなわちピント板２
の外縁部付近に設置されている。この調整枠４は、対向
する一対の平行な第１棒状部４１および第２棒状部４２
と、これらの後端同士を連結する第３棒状部４３とを一
体化してなるコ字状の部材で構成されている。

【００３４】この調整枠４の上面には、その全てが同一
直線上にない３個の突起４４が形成されている。すなわ
ち、第１棒状部４１および第２棒状部４２の前端側上
面、ならびに第３棒状部４３の長手方向中央部上面に、
それぞれ、突起４４が形成されている。これら３個の突
起４４は、ピント板２の下面の外縁部に当接し、ピント
板２を３点で支持する。ピント板２は、同一直線上にな
い３点で支持され、その姿勢、すなわち結像面の位置が
特定される。

【００３５】本実施例では、第１棒状部４１、第２棒状
部４２および第３棒状部４３のそれぞれに突起４４が１
個づつ配置されているため、突起４４が一箇所に集中せ
ず、適度に分散配置され、これにより、ピント板２をよ
り安定的に支持することができる。

【００３６】なお、本実施例では、各突起４４は、第１
〜第３棒状部４１〜４３を上方に向けて部分的に湾曲変
形させることにより形成されている。これにより、調整
枠４に対する突起４４の形成を容易に行うことができ
る。なお、突起４４の形状等は、これに限らず、例え
ば、調整枠４の上面からピン状のものが突出しているも
のであってもよい。

【００３７】このような調整枠４は、その４つの角部、
すなわち第１棒状部４１の両端部および第２棒状部４２
の両端部において、調整枠固定手段５によりカメラ本体
１１０に対し固定されている。この場合、調整枠固定手
段５は、それぞれ、一対の螺子部材（ビス）を有し、こ
れらの螺子調整により調整枠４の４つの角部に対し、そ
れぞれ光軸方向（上下方向）の位置決めを行うことがで
きる。各調整枠固定手段５は、同様の構成であるため、
以下、図５に基づいて、１つの調整枠固定手段５の構成
について説明する。

【００３８】調整枠４には、螺子孔５３と孔５４とが形
成されており、螺子孔５３にはセットビス５１が螺入さ
れ、孔５４にはビス５２が挿通されている。

【００３９】セットビス５１の下端は、カメラ本体１１
０の当て付け面１１６に当接し、ビス５２の下端部は、
調整枠４の下面より突出し、さらにカメラ本体１１０に
形成された螺子孔５５に螺入されている。

【００４０】このような調整枠固定手段５の調整方法
は、次の通りである。調整は、ピント板支持枠３および
これに支持されたピント板２を取り外した状態で行う。
まず、セットビス５１を所望に回転して、セットビス５
１の調整枠４の下面からの突出長さを調整する。これに
より、調整枠４の光軸方向（図５中上下方向）の位置、
すなわち当て付け面１１６からの離間距離が調整され
る。次いで、ビス５２を締めつける方向（螺子孔５５内
により深く挿入される方向）に回転して、セットビス５
１の下端の当て付け面１１６への接触圧を増大させる。

【００４１】このような調整は、４つの調整枠固定手段
５のそれぞれにおいて行われる。その後、ピント板２を
支持しているピント板支持枠３を装着する。この装着
は、まず、ピント板支持枠３の前端部に形成された爪３
２を保持部材６の第１の係止部６１に係止し、次いで、
ピント板支持枠３に前方への力を加えつつ、その後端部
を下方へ押圧、移動し、板バネ９の屈曲部９２を傾斜面
３３に当接させることにより行う。なお、ピント板支持
枠３を取り外すときには、この逆の手順を行う。

【００４２】このようにしてピント板支持枠３が装着さ
れると、ピント板２は、調整枠４側へ付勢され、それに
形成された各突起４４により３点で支持される。

【００４３】各調整枠固定手段５における調整枠４の光
軸方向の位置調整は、それぞれ独立しているため、調整
枠４全体を光軸方向に平行移動することができるのみな
らず、調整枠４の光軸に対する傾斜角度を微調整するこ
ともできる。例えば、第１棒状部４１を第２棒状部４２
より下げて第３棒状部４３と平行な方向に傾斜を設けた
り、第３棒状部４３を上方へ上げて第１棒状部４１と平
行な方向に傾斜を設けたり、それらを複合した調整を行
ったりすることができる。そして、このような調整枠４
の調整は、それに支持されているピント板２に対しても
同様の調整がなされる。

【００４４】なお、本実施例では、調整枠固定手段５が
調整枠４の４つの角部のそれぞれに設けられているの
で、前述したような調整、特に、ピント板２の光軸に対
する傾斜角度の微調整を容易かつ正確に行うことができ
る。また、各調整枠固定手段５が一対の螺子部材（ビ
ス）を備える構成であるため、その調整作業を極めて容
易に行うことができる。

【００４５】ピント板支持枠３は、その前方部分および
後方部分において、付勢手段により下方へ付勢されてい
る。以下、この付勢手段の構成について説明する。

【００４６】図２および図３に示すように、カメラ本体
１１０の図中前方側には、一対の螺子孔１１７が形成さ
れており、各螺子孔１１７には、それぞれガイド棒８の
下端部が螺入され、固定されている。

【００４７】各ガイド棒８には、下側から保持部材６と
コイルバネ（付勢部材）７とが挿通されている。コイル
バネ７は、ガイド棒８の上部に形成された鍔状のフラン
ジ８１と保持部材６の上面との間で圧縮され、保持部材
６を下方へ付勢している。保持部材６は、ガイド棒８に
沿って上下方向に移動することができる。

【００４８】各保持部材６には、上側から第１の係止部
６１と第２の係止部６２とが、後方へ向けて突出する突
部として形成されている。

【００４９】ピント板支持枠３の前面には、一対の爪３
２が形成されており、これらの爪３２に両保持部材６の
第１の係止部６１がそれぞれ係止している。これによ
り、コイルバネ７の弾性による付勢力が保持部材６の第
１の係止部６１およびこれに係止する爪３２を介してピ
ント板支持枠３に伝達され、ピント板支持枠３の前方部
分が下方へ付勢される。

【００５０】また、ピント板支持枠３の装着状態で、両
保持部材６の第２の係止部６２は、調整枠４の前端部上
面に接近（または接触）している。ピント板支持枠３を
取り外した際には、第２の係止部６２が調整枠４の前端
部上面に係止し、保持部材６の下方への移動が規制され
る。

【００５１】このように、ピント板支持枠３の非装着時
には、第２の係止部６２が調整枠４の前端部上面に係止
していることから、保持部材６は、調整枠４の調整に連
動して上下方向に変位する。これにより、調整枠４をカ
メラ本体１１０に対しどのように調整しても、第１の係
止部６１が調整枠４の上面に対し常に一定の距離を保っ
た位置にあることとなる。よって、調整枠４の調整の如
何にかかわらず、コイルバネ７により保持部材６を介し
てピント板支持枠３に作用する付勢力が一定となり、ピ
ント板２を安定的に支持、固定することができる。特
に、この効果は、前述したピント板２を３点支持するこ
ととの相乗効果により、一層顕著に発現する。

【００５２】また、調整枠４の調整の如何にかかわら
ず、第１の係止部６１が調整枠４の上面に対し常に一定
の距離を保った位置にあるため、ピント板支持枠３を装
着する際に、爪３２を第１の係止部６１へ係止する操作
を容易かつ確実に行うことができる。

【００５３】一方、カメラ本体１１０のピント板支持枠
３より後方位置には、板バネ（付勢部材）９が２つのビ
ス１０により固定されている。

【００５４】図６に示すように、ピント板支持枠３の後
端部には、傾斜面３３が形成されている。一方、板バネ
９は、ビス１０により固定された水平部分から前方側斜
め下方へ向けて２つの板片９１が突出し、それらの先端
部は、それぞれ、へ字状に屈曲しており、この屈曲部９
２は、傾斜面３３に圧接している。これにより、傾斜面
３３は、前方および下方のベクトル成分を有する力を板
バネ９から受ける。

【００５５】従って、板バネ９の弾性により、ピント板
支持枠３は、前方へ付勢されるとともに、その後方部分
が下方へも付勢される。ピント板支持枠３が前方へ付勢
されることにより、保持部材６の第１の係止部６１と爪
３２との係止が外れることが防止される。

【００５６】なお、調整枠４の調整によるピント板支持
枠３の上下方向の変位は、板バネ９の板片９１の変形や
屈曲部９２の傾斜面３３に対する摺動による変位により
吸収される。

【００５７】以上のように、ピント板支持枠３の前方部
分および後方部分がそれぞれ下方へ付勢されることによ
り、ピント板支持枠３の内側下部に固定されているピン
ト板２も同様に下方へ付勢され、３個の突起４４にピン
ト板２の下面の外縁部が圧接され、３点で支持される。

【００５８】以上、本発明のピント板の調整機構を図示
の実施例に基づいて説明したが、本発明は、これに限定
されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を発揮
し得る任意のものに置換することができる。

【００５９】特に、調整枠に形成された各突起の位置
や、調整枠をカメラ本体に対し固定する位置は、各図に
示す実施例のものに限定されない。

【００６０】また、付勢手段の構成も、図示のような、
調整枠に連動して変位する保持部材を備えるものに限定
されず、さらには、ピント板が交換可能でない構成であ
ってもよい。

【００６１】

【発明の効果】以上述べたように、本発明のピント板の
調整機構によれば、ピント板を３個の突起により３点で
支持し、かつ、カメラ本体に対し４箇所でそれぞれ光軸
方向の位置調整を行って固定するため、ピント板を安定
的に支持、固定することができるとともに、ピント板の
位置や姿勢を微妙に調整することができる。

【００６２】特に、調整枠に歪み、反り等の変形が生じ
ていた場合でも、前記３点支持と４箇所での位置調整と
により、その変形をキャンセルしてピント板を適正な姿
勢で設置することができる。

【００６３】また、本発明のピント板の調整機構は、調
整作業が容易であり、調整の精度も高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のピント板の調整機構を搭載した一眼レ
フカメラの構成例を示す断面側面図である。

【図２】本発明のピント板の調整機構の実施例を示す斜
視図である。

【図３】本発明のピント板の調整機構の実施例を示す斜
視図である。

【図４】本発明のピント板の調整機構の実施例を示す分
解斜視図である。

【図５】調整枠のカメラ本体に対する固定部位の構造を
示す断面図である。

【図６】ピント板支持枠の後部付近を示す断面側面図で
ある。

【図７】従来のピント板の調整機構の構造を示す分解斜
視図である。

【符号の説明】

１ ピント板の調整機構 ２ ピント板 ２１ 面取り ３ ピント板支持枠 ３１ 段差部 ３２ 爪 ３３ 傾斜面 ３４ 把持部 ４ 調整枠 ４１ 第１棒状部 ４２ 第２棒状部 ４３ 第３棒状部 ４４ 突起 ５ 調整枠固定手段 ５１ セットビス ５２ ビス ５３ 螺子孔 ５４ 孔 ５５ 螺子孔 ６ 保持部材 ６１ 第１の係止部 ６２ 第２の係止部 ７ コイルバネ ８ ガイド棒 ８１ フランジ ９ 板バネ ９１ 板片 ９２ 屈曲部 １０ ビス １００ カメラ １１０ カメラ本体 １１１ 鏡箱 １１２ クイックリターンミラー １１３ マウント １１４ シャッターブロック １１５ 銀塩写真フィルム １１６ 当て付け面 １１７ 螺子孔 １２０ ファインダーユニット １２１ ケーシング １２２ ペンタプリズム １２３ ファインダー光学系 １５０ ピント板 １５１ ピント板支持枠 １５２ 調整枠 １５３ ビス １５４ スペーサー １６０ カメラ本体

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被写体像を結像するピント板と、前記ピ
   ント板の外縁部付近に位置する調整枠とを有し、前記ピ
   ント板を前記調整枠を介してカメラ本体に設置するピン
   ト板の調整機構であって、 前記調整枠の片面に形成され、その全てが同一直線上に
   ない３個の突起により前記ピント板を３点で支持すると
   ともに、前記カメラ本体に対し前記調整枠を４箇所でそ
   れぞれ光軸方向の位置決めをしつつ固定することを特徴
   とするピント板の調整機構。
2. 【請求項２】 被写体像を結像するほぼ長方形のピント
   板と、前記ピント板の外縁部付近に位置する調整枠とを
   有し、前記ピント板を前記調整枠を介してカメラ本体に
   設置するピント板の調整機構であって、 前記調整枠の片面に形成され、その全てが同一直線上に
   ない３個の突起により前記ピント板を３点で支持すると
   ともに、前記カメラ本体に対し前記調整枠を前記ピント
   板の各角部付近の４箇所でそれぞれ光軸方向の位置決め
   をしつつ固定することを特徴とするピント板の調整機
   構。
3. 【請求項３】 前記ピント板を前記調整枠へ押圧するよ
   う付勢する付勢手段を有する請求項１または２に記載の
   ピント板の調整機構。
4. 【請求項４】 前記調整枠は、対向する一対の平行な第
   １および第２棒状部と、これらの一端同士を連結する第
   ３棒状部とを一体化してなる部材で構成されている請求
   項１ないし３のいずれかに記載のピント板の調整機構。
5. 【請求項５】 前記突起は、前記第１、第２および第３
   棒状部のそれぞれに１個づつ形成されている請求項４に
   記載のピント板の調整機構。
6. 【請求項６】 前記調整枠を前記カメラ本体に対し固定
   する４箇所の位置が、前記第１棒状部の両端部および前
   記第２棒状部の両端部である請求項４または５に記載の
   ピント板の調整機構。
7. 【請求項７】 前記カメラ本体に対する前記調整枠の４
   箇所での固定は、それぞれ、一対の螺子部材を有する調
   整枠固定手段によりなされる請求項１ないし６のいずれ
   かに記載のピント板の調整機構。
8. 【請求項８】 前記ピント板は、前記カメラ本体に対し
   着脱自在である請求項１ないし７のいずれかに記載のピ
   ント板の調整機構。