JP3660431B2 - Tdma方式無線通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末間の1つの通信チャネルに、1周期当たり複数個の通信スロットを割り当てて時分割多元接続(TDMA)方式の無線通信を行うTDMA方式無線通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタル自動車電話システムやパーソナルハンディフォンシステム(PHS)などの無線通信システムでは、デジタル方式の無線通信により、移動端末間や、移動端末と有線網の端末間のデジタル通信を実現している。この無線通信システムでは、無線通信のアクセス方式としてTDMA方式を採用する場合が多い。
【0003】
図8に、TDMA方式の無線通信を採用しているパーソナルハンディフォンシステムの基地局の構成例を示す。また、図9、図10に、そのシステムにおいて通信される信号のタイミングの一例を示す。図8の(a)に示す送信系10において、有線網の各端末より送信された音声データは64[kb/s:キロビット毎秒]で伝送され、有線網I/F部11を介して音声コーデック12に入力される。音声コーデック12では、入力信号になされている有線網用の符号化方式を圧縮率のより大きい音声符号化方式に変換することで入力信号のデータ量を低減し、変換後の入力信号を32[kb/s]の伝送速度でTDMAチャネル多重部17に供給する。TDMAチャネル多重部17に供給された信号は、信号変換部13を介してフレーム構成部14に入力され、そこでTDMA多重化信号のフレームの形式に変換される。これにより得られるフレームには、通信データの他に、ユニークワード(UW)などの制御ビットが設定される。各フレーム構成部14で生成されたフレーム信号は、1周期当たり8通信スロットのTDMA多重化信号の各通信スロットで送られるように、タイミング生成部15で生成されたタイミング信号に従って、TDMA多重部16で時分割で多重化された後、RF系送信部18で無線信号に変換されて移動端末側へ送信される。このシステムを介して端末Aと端末Bが通信を行っている場合、端末Aから端末Bへの通信チャネルには、図9に示すように1周期当たり1つの通信スロット904(905)が予め割り当てられ、同様に、逆方向の通信にも、1周期当たり1つの通信スロット906が割り当てられている。
【0004】
移動端末も、上記と同じ機能の音声コーデック、TDMAチャネル多重部(ただし、1チャネルの多重化)、RF系送信部を有し、上記と同じ形式のフレーム信号を生成して、割り当てられた1周期当たり1つの通信スロットにより送信する。図8の(b)に示す受信系20で、移動端末より無線で送られたTDMA多重化信号(図10の信号S1)は、RF系受信部28で受信されTDMAチャネル分離部27に入力される。TDMAチャネル分離部27では、UW検出部26がTDMA多重化信号のユニークワードを調べることで各通信スロットの先頭を検出し、その検出結果に応じてタイミング生成部25がタイミング信号を生成する。各通信スロット抜出部24は、上記タイミング信号に従って、対応する通信スロットで送られたフレーム信号(信号S2)を抽出する。抽出された各フレーム信号は、信号変換部23でTDMA多重化信号の1周期の長さの32[kb/s]の信号(信号S3)に変換され、その通信に用いられた通信スロットの受信時刻から所定の位相差(Td秒)で出力される。そして、音声コーデック12で符号化方式を再び有線網用の音声符号化方式に変換された後、64[kb/s]の伝送速度で有線網I/F部11から有線網の端末へ送信される(信号S4)。
【0005】
以上のシステムのように、TDMA方式の無線通信システムでは、端末が送受信する音声データを音声コーデックにおいて圧縮・伸長することで、端末が送受信するデータの伝送速度(64[kb/s])と、無線区間における1通信チャネル当たりの伝送速度(32[kb/s])の差を吸収している。しかし、端末間でトランスペアレントにデータを通信する場合には、音声コーデックの符号化方式の変換によるデータの内容の変化を防がなければならない。ただし、符号化方式の変換を行わないようにした場合には、通信データの量の増大により、端末間で通信されるデータを無線区間で遅延無く転送することができなくなる。
【0006】
この問題を解決する方法の一つとして、TDMA多重化信号の1周期当たり複数個の通信スロット(すなわち、複数の無線通信チャネル)を端末間の1つの通信チャネルの通信用に割り当てることで、無線区間での伝送量を高める方法がある。しかし、この方法を用いる場合、無線通信システムでは、端末より送られるデータ信号を、TDMA多重化信号の複数の通信スロットの信号に分割し、また、複数の通信スロットの信号を合成して1つのデータ信号を生成する制御が必要となる。この場合には、データ信号の分割および合成をどのように行うかが問題となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図10で説明したシステムように、TDMA方式の無線通信システムのチャネル分離部では、通信スロットにより受信した通信データを、その受信時から所定の位相差(Td)で出力し始め、TDMA多重化信号の1周期の時間かけて出力し終わる構成が一般的である。このとき、通信データの再生は、他の通信スロットとの位相差と全く関係なしに行われる。しかし、端末間の1つの通信チャネルに、1周期当たり複数の通信スロットを用いる方法で、例えば、端末から送信されたデータを通信スロットの通信データ毎に分割して送信する場合には、その送信に利用する通信スロット間の位相差に応じて送受信する通信データのタイミングを調整しなければならない。この場合には、送信側および受信側の装置において、通信データを格納する大容量のバッファ回路と、その入出力タイミングを通信スロット間の位相差に応じて制御する手段が必要となる。
【0008】
そこで、本発明は、端末間の1つの通信チャネルに1周期当たり複数個の通信スロットを割り当てた、端末間の高速なデータ通信を、大容量のバッファ回路や複雑なタイミング制御を用いずに実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のシステムは、持続時間T秒の通信スロットの信号が1周期当たりd個通信され、各周期で同一位相となる通信スロットの信号の通信により伝送速度がR/nビット毎秒の無線通信チャネルが実現されるTDMA方式の無線通信を行い、Rビット毎秒の伝送速度で連続的に入力されるデータをn個(nは、2≦n≦dを満たす整数)の前記無線通信チャネルにより送信する送信部と、前記n個の無線通信チャネルより受信した信号から、前記送信部に入力されたデータを再生し、再生したデータをRビット毎秒の伝送速度で連続的に出力する受信部とを少なくとも1対有するデジタル無線通信システムであって、前記送信部は、前記入力されたデータをkビットのブロック(kは、R×Tの約数であり、かつ、nの倍数)に分割し、分割したブロックを(k/n)ビットのn個の分割ブロックに並列化し、並列化した各n個の分割ブロック群が時間方向に連結された、前記n個の無線通信チャネルに1対1に対応するn個のデータ列を生成するデータ分割手段と、生成された前記n個のデータ列の各々が、当該データ列を送る通信スロットの位相差と同じ位相差をもって送られるように、前記n個のデータ列の各々を分割し、分割したデータ列を前記対応する通信スロットにより送信するチャネル多重手段とを有し、前記受信部は、前記n個の通信スロットにより前記n個のデータ列を受信し、前記通信スロット間の位相差と同じ位相差をもって、前記n個のデータ列を並行して再生するチャネル分離手段と、再生されたn個のデータ列の各々を、(k/n)ビットの分割ブロックに分割し、並行して得られたn個の分割ブロックを直列化することで前記kビットのブロックを再生し、再生したブロックより、前記送信部に入力されたデータを再生するデータ合成手段とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明のシステムで、送信部に入力されたデータは、n個の分割ブロックに並列化されて時間方向に連結されることでn個のデータ列となり、送信に使用される通信スロットの位相差に応じて分割され、送信される。受信部では、受信に使用された通信スロット間の位相差に応じてn個のデータ列を再生し、それに送信部での操作とは逆の、分割、直列化を施すことで、送信部に入力されたデータを再生する。このとき、受信部で再生されたn個のデータ列は、割り当てられたn個の通信スロット間の位相差に関係なく、送信部で生成されたn個のデータ列と同一内容、同一位相差となる。このため、本発明のシステムでは、大容量のバッファ回路や複雑なタイミング制御を用いることなく、端末間の高速なデータ通信を実現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下で、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
【0012】
図1に、本発明の実施の形態に係るパーソナルハンディフォンシステムを用いた通信網の構成例を示す。図1で、移動端末101と情報端末110は移動局を構成し、移動端末101は、基地局102とTDMA方式の無線通信を行う。基地局102は、加入者交換機104を介して有線デジタル網105に接続される。情報端末111も、有線通信端末106を介して有線デジタル網105に接続される。
【0013】
情報端末110は、移動端末101との間で有線デジタル網の通信チャネルの伝送速度である64[kb/s]でデータ信号を受け渡しする。移動端末101は、基地局102に対し32[kb/s]の2つの通信チャネルを使用できるように要求し、それに応じて基地局102は2つの通信チャネル107,108を移動端末101用に設定する。移動端末101は、情報端末110から受け取ったデータ信号を2つの通信チャネル信号に分割し、通信チャネル107,108により基地局102へ送信する。また、移動端末101は2つの通信チャネル107,108において受信した信号を1つの64[kb/s]の信号に合成し情報端末110へ送信する。
【0014】
一方、基地局102では、2つの通信チャネル107,108で受信した各通信チャネル信号を1つの64[kb/s]の信号に合成し、有線デジタル加入者線103を介して加入者交換機104に送信する。また、基地局102は、デジタル加入者線103を通して受信した64[kb/s]の有線デジタル網通信チャネル信号を2つの32[kb/s]の通信チャネル信号に分割し、無線区間の2つの通信チャネル107,108により個別に移動局に送信する。
【0015】
なお、図1で、情報端末110と移動端末101間の機能分担、有線通信端末106と情報端末111間の機能分担はそれぞれ任意である。また、情報端末110と移動端末101を1つの装置として構成し、有線通信端末106と情報端末111を1つの装置として構成してもよい。
【0016】
図2は、基地局102の構成を示すブロック図である。図2の(a)は送信系210の構成を示し、図2の(b)は受信系250の構成を示す。
【0017】
送信系210は、有線デジタル加入者線103に接続される有線網I/F部211と、符号化方式の変換を行う音声コーデック212と、スイッチ219,221と、有線網I/F部211で受信された1つの通信チャネル信号を2つの通信チャネル信号に分割する通信チャネル分離回路220と、TDMA多重化信号を生成するTDMAチャネル多重部217と、TDMA多重化信号を無線で送信するRF系送信部218を有する。有線網I/F部211、音声コーデック212、スイッチ221は、それぞれ有線デジタル加入者線103のm個の回線に対応してm個設けられている。また、TDMAチャネル多重部217は、有線デジタル加入者線103に対応して設けられた各m個の信号変換部213、フレーム構成部214と、タイミング生成部215と、TDMA多重部216を有する。なお、このTDMAチャネル多重部217には、図8に示した従来のTDMAチャネル多重部17をそのまま流用することができる。
【0018】
受信系250は、無線で送られるTDMA多重化信号を受信するRF系受信部228と、受信されたTDMA多重化信号を各通信チャネル信号に分割するTDMAチャネル分離部257と、スイッチ259,261と、音声コーデック212と、有線網I/F部211と、TDMAチャネル分離部257で分割された2つの通信チャネル信号を合成して1つの通信チャネル信号を得る通信チャネル合成回路260を有する。有線網I/F部211、音声コーデック212、スイッチ259は、それぞれ有線デジタル加入者線103の回線に対応してm個設けられている。また、TDMAチャネル分離部257は、有線デジタル加入者線103に対応して設けられた各m個の信号変換部253、スロット抜出部254と、タイミング生成部255と、UW検出部256を有する。なお、このTDMAチャネル多重部217にも、図8に示した従来のTDMAチャネル分離部27をそのまま流用することができる。
【0019】
図3は、移動端末101の構成を示すブロック図である。図3の(a)は送信系310の構成を示し、図3の(b)は受信系350の構成を示す。
【0020】
送信系310は、マイク311からの音声信号を符号化する音声コーデック312と、情報端末110に接続される有線網I/F部313と、有線網I/F部313で受信された情報端末110の通信チャネル信号を2つの通信チャネル信号に分割する通信チャネル分離回路314と、スイッチ315と、通信チャネル分離回路314で分割された2つの通信チャネル信号よりTDMA多重化信号を生成するTDMAチャネル多重部320と、生成されたTDMA多重化信号を無線で送信するRF系送信部321を有する。TDMAチャネル多重部320は、各2個の信号変換部316、フレーム構成部317と、タイミング生成部318と、TDMA多重部319を有しており、多重化する通信チャネルが2つである点を除き、基地局102のTDMAチャネル多重部217(図2)と同じ機能を有する。
【0021】
受信系350は、無線で送られるTDMA多重化信号を受信するRF系受信部361と、受信されたTDMA多重化信号から2つの通信チャネル信号を分離するTDMAチャネル分離部360と、スイッチ355と、復号化により音声信号を生成しスピーカ351へ供給する音声コーデック212と、スイッチ355と、TDMAチャネル分離部360で分離された2つの通信チャネル信号を1つの通信チャネル信号に合成する通信チャネル合成回路354と、合成された通信チャネル信号を情報端末110に送信する有線網I/F部353を有する。TDMAチャネル分離部360は、各2個の信号変換部356、スロット抜出部357と、タイミング生成部358と、UW検出部359を有しており、分離する通信チャネルが2つである点を除き、基地局102のTDMAチャネル分離部257(図2)と同じ機能を有する。
【0022】
次に、移動端末101と基地局102の動作を、図4を用いて説明する。
【0023】
ここでは、情報端末110から情報端末111へデータを送る通信チャネルに、TDMA多重化信号の隣接する2つの通信スロットが割り当てられ、情報端末110から情報端末111へ64[kb/s]のデータ通信が行われる場合を説明する。
【0024】
移動端末101の送信系310において、情報端末110の64[kb/s]の送信信号S(図4の401)は、有線網I/F部313で受信され、通信チャネル分離回路314に取り込まれる。通信チャネル分離回路314は、取り込んだ信号を8ビット毎のブロックに区切り、ブロック毎の8ビットのデータ(402)を、その上位4ビットからなる分割ブロックAと、下位4ビットからなる分割ブロックBに分割する。そして、分割ブロックAの列である通信チャネル信号A(403)と、分割ブロックBの列である通信チャネル信号B(404)を並行してTDMAチャネル多重部320に送る。これにより、情報端末110の送信信号Sは、通信チャネル信号A,Bに分割されて32[kb/s]の伝送速度でTDMAチャネル多重部320に入力される。TDMAチャネル多重部320に入力された各通信チャネル信号A,Bは、信号変換部316で所定の変換処理を施された後、フレーム構成部317に送られる。フレーム構成部317は、各通信チャネル信号A,Bを160ビットの通信データに分割し、それにユニークワード(UW)などの制御ビットを付加することで240ビットのフレーム信号A,Bを生成する。生成された各フレーム信号A,Bは、TDMA多重部319で1つの信号に合成された後、RF系送信部321で無線信号に変換されて基地局102へ送信される。このとき、各通信チャネル信号A,Bの通信には、TDMA多重化信号の1周期8スロットの内の隣接する2つのスロット(406,407)が割り当てられている。このスロット406,407の位置にフレーム信号A,Bが配置されるように、タイミング生成部318はタイミング信号によりTDMAチャネル多重部320の各部を制御する。これにより、各通信チャネル信号A,Bは、通信スロットの幅T=625[μs]だけの位相差(20ビット)で160ビット毎の通信データに分割される。
【0025】
一方、移動端末101より無線で送信されたTDMA多重化信号は、基地局102の受信系250のRF系受信部228で受信されTDMAチャネル分離部257に入力される。TDMAチャネル分離部257では、UW検出部256がTDMA多重化信号の各スロットに設定されたユニークワードを調べることで各スロットの先頭を検出し、その検出結果に応じてタイミング生成部255がタイミング信号を生成する。各スロット抜出部254は、上記タイミング信号に従って、受信されたTDMA多重化信号から、対応する通信スロットのフレーム信号を抽出し、そこに設定された通信データを抽出する。抽出された各通信データは、通信スロットの位相差に応じた位相を持った32[kb/s]の通信チャネル信号A’,B’(408,409)となって各信号変換部253からスイッチ259に出力される。ここで、通信チャネル信号A’,B’は、その受信に使用された通信スロット間の位相差Tと等しい位相差(20ビット)で出力され、32[kb/s]の伝送速度で通信チャネル合成回路260に送られる。通信チャネル合成回路260は、送られた通信チャネル信号A’,B’をそれぞれ4ビットの分割ブロックA’,B’に分割していき、同時に分割して得た分割ブロックA’,B’をそれぞれ上位4ビット、下位4ビットするブロックのデータ(411)を生成し、それを連結して行く。これにより、通信チャネル信号A’,B’から64[kb/s]の通信チャネル信号(410)が生成される。生成された通信チャネル信号410は、スイッチ261と有線網I/F部211を介して、デジタル加入者線103に送出され、有線デジタル網105と有線通信端末106を介して情報端末111に送られる。
【0026】
情報端末111から情報端末110へのデータ通信にも、上記2つの通信スロットとは異なる2つの通信スロットが割り当てられ、基地局102の送信系210と、移動端末101の受信系310において、上記と同様の動作が行われる。
【0027】
以上では情報端末110,111間のデータ通信に、TDMA無線信号の隣接する通信スロットが割り当てられた場合を説明したが、本実施形態では割り当てられる2つの通信スロットの位置関係は任意である。送信側の通信チャネル信号A,Bは、割り当てられた2つの通信スロット間の位相差と等しい位相差で160ビット毎の通信データに分割され、受信側でもそれと同一の位相差で受信・再現される。このため、割り当てられた2つの通信スロット間の位相差に関係なく、分割ブロックA’と分割ブロックB’は受信側で、分割前の状態に合成される。
【0028】
なお、本実施形態のシステムでは、分割ブロックのビット数が4であるため、図11に示すような信号形式で通信を行うこともできる。
【0029】
以上のように、本実施形態のシステムでは、移動端末101および基地局102のTDMAチャネル分離部257,360、TDMAチャネル多重部217,320として、図8に示すような従来の回路を流用することができ、また、通信チャネル信号の分離・合成時のタイミング調整のために大容量のバッファ回路を設ける必要もない。このため、本実施形態のシステムは低コストに実現することが可能である。
【0030】
次に、本発明の第2の実施形態に係るパーソナルハンディフォンシステムについて説明する。本実施形態は、装置内での処理遅延や、無線区間での伝送遅延により、受信または送信する通信スロット間の位相差が変化する場合においても、通信チャネル信号の合成・分離を正常に行うことを可能とする。
【0031】
図5に、本実施形態の基地局102’の構成を示す。図5の(a)は送信系510の構成を示し、図5の(b)は受信系550の構成を示す。受信系550は、各信号変換部553が通信データ毎の分割位置を通知するタイミング信号C1,C2を出力し、その信号に応じて通信チャネル合成回路560が通信チャネル信号の位相を調整する点が、前述した図2の受信系250と異なる。
【0032】
図6の(a)に、送信系510の通信チャネル分離回路520の構成を示し、図6の(b)に、受信系550の通信チャネル合成回路560の構成を示す。受信系550の信号変換部553から出力された2つの通信チャネル信号A’,B’は、32[kb/s]の伝送速度で通信チャネル合成回路560に入力される。通信チャネル合成回路560で、通信チャネル信号A’は、S/P変換器601で4ビットの分割ブロックに変換され、遅延回路602でクロックCLKの2.5クロック時間遅延された後、P/S変換器603に入力される。通信チャネル信号B’は、S/P変換器601で同様に変換された後、ラッチ回路群604にそれぞれ0〜10クロック時間の位相差で取り込まれ、その内の1つがセレクタ605で選択されP/S変換器603に入力される。P/S変換器603は、位相調整された通信チャネル信号A’,B’の分割ブロックをそれぞれ上位4ビット、下位4ビットとして再合成することで、64[kb/s]の通信チャネル信号Rを生成して、有線網I/F部211に出力する。タイミング生成部607とセレクト信号生成部606は、信号変換部553からのタイミング信号C1,C2に応じてセレクタ605の切替制御を行い、通信チャネル信号A’,B’の位相差が、送信側の装置における分割時の位相差(20ビット)と一致するようにする。一方、送信系510の通信チャネル分離回路520では、有線網I/F部211で受信され、通信チャネル分離回路520で2つに分割された通信チャネル信号に対して位相調整を行う。通信チャネル合成回路560および通信チャネル分離回路520と同じ回路を移動端末113に設け、移動端末113にも合成・分離する通信チャネル信号の位相調整を行わせるようにしてもよい。
【0033】
次に、移動端末101と基地局102’の動作を、図7を用いて説明する。ここでも、情報端末110から情報端末111へのデータ通信について説明する。
【0034】
第1の実施形態と同様に、情報端末110から移動端末101送られた64[kb/s]の送信信号S(701)は、2つの通信チャネル信号A,B(702,703)に分割され、割り当てられた通信スロットの位相差Tと同じ位相差で分割、無線で送信される。これらのスロットは、基地局102’で受信されTDMAチャネル分離部において通信チャネル信号A’,B’(707,708)に変換される。このとき、通信チャネル信号A’,B’には、装置内での処理遅延や無線区間での伝送遅延により、通常よりも1分割ブロック時間分長い位相差が生じている。例えば、送信信号Sの6個目のブロック710は、送信側で同一位相の分割ブロック711,712に分割された後、受信側で1分割ブロック時間ずれた分割ブロック713,714となって通信チャネル合成回路560に入力される。通信チャネル合成回路560は、タイミング信号C1,C2に応じて、通信チャネル信号B’の位相を調整することで、通信チャネル信号A’,B’間の位相を一致させ、両者を合成する。これにより、分割ブロック713,714は同一の位相となり、その結果、正常な通信チャネル信号R(709)が合成される。
【0035】
以上のように、本実施形態のシステムでは、受信された通信スロットの信号から得られた通信チャネル信号の分割位置間の位相差が、送信側で分割された時の位相差と一致するように通信チャネル信号の位相を調整するため、装置内での処理遅延や、無線区間での伝送遅延により、受信または送信する通信スロット間の位相差が変化する場合においても、通信チャネル信号の合成・分離を正常に行うことができる。
【0036】
ところで、以上2つの実施形態は、通信端末で送受信されるデータ信号の伝送速度R[kb/s]を64とし、その通信に使用するTDMA方式の無線通信チャネルの数nを2としているが、それらと異なる値のR,nを持つシステムも実現可能である。また、以上2つの本実施形態では、1通信スロット時間Tが625[μs]、その時間Tの間に伝送すべき有線デジタル網上の通信チャネル信号のビット数R×Tが40、1ブロック当たりのビット数kが8である。しかし、このビット数kは、ビット数R×Tの約数であり、かつ、チャネル数nの倍数であれば、どうような値でもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、端末間の1つの通信チャネルに1周期当たり複数個の通信スロットを割り当てた、端末間の高速なデータ通信を、大容量のバッファ回路や複雑なタイミング制御を用いずに実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るTDMA方式無線通信システム(PHS)を用いた通信網の構成図。
【図2】 基地局の構成図。
【図3】 移動端末の構成図。
【図4】 本システムで処理・通信される信号のタイミング図。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係るTDMA方式無線通信システム(PHS)の基地局の構成図。
【図6】 通信チャネル合成回路と通信チャネル分離回路の構成図。
【図7】 本システムで処理・通信される信号のタイミング図。
【図8】 従来のTDMA方式無線通信システム(PHS)の基地局の構成図。
【図9】 従来システムで処理・通信される信号のタイミング図(1)。
【図10】 従来システムで処理・通信される信号のタイミング図(2)。
【図11】 従来システムで処理・通信される信号のタイミング図(3)。
【符号の説明】
101 移動端末
102 基地局
105 有線デジタル網
106 有線通信端末
107,108 TDMA方式の無線区間通信チャネル
110,111 情報端末
210,510 基地局の送信系
250,550 基地局の受信系
310 移動端末の送信系
350 移動端末の受信系
218 RF系送信部
228 RF系受信部
217,320 TDMAチャネル多重部
257,360 TDMAチャネル分離部
260,354,560 通信チャネル合成回路
220,314,520 通信チャネル分離回路
401,410,701,709 有線デジタル網通信チャネル信号
402、710 ブロック
711,712,713,714 分割ブロック
405,704 TDMA多重化無線信号
406,407,705,706 通信スロット

Claims (1)

  1. 持続時間T秒の通信スロットの信号が1周期当たりd個通信され、各周期で同一位相となる通信スロットの信号の通信により伝送速度がR/nビット毎秒の無線通信チャネルが実現されるTDMA方式の無線通信を行い、Rビット毎秒の伝送速度で連続的に入力されるデータをn個(nは、2≦n≦dを満たす整数)の前記無線通信チャネルにより送信する送信部と、前記n個の無線通信チャネルより受信した信号から、前記送信部に入力されたデータを再生し、再生したデータをRビット毎秒の伝送速度で連続的に出力する受信部とを少なくとも1対有するデジタル無線通信システムであって、
    前記送信部は、
    前記入力されたデータをkビットのブロック(kは、R×Tの約数であり、かつ、nの倍数)に分割し、分割したブロックを(k/n)ビットのn個の分割ブロックに並列化し、並列化した各n個の分割ブロック群が時間方向に連結された、前記n個の無線通信チャネルに1対1に対応するn個のデータ列を生成するデータ分割手段と、
    生成された前記n個のデータ列の各々が、当該データ列を送る通信スロットの位相差と同じ位相差をもって送られるように、前記n個のデータ列の各々を分割し、分割したデータ列を前記対応する通信スロットにより送信するチャネル多重手段とを有し、
    前記受信部は、
    前記n個の通信スロットにより前記n個のデータ列を受信し、前記通信スロット間の位相差と同じ位相差をもって、前記n個のデータ列を並行して再生するチャネル分離手段と、
    再生されたn個のデータ列の各々を、(k/n)ビットの分割ブロックに分割し、並行して得られたn個の分割ブロックを直列化することで前記kビットのブロックを再生し、再生したブロックより、前記送信部に入力されたデータを再生するデータ合成手段とを有し、
    前記送信部に入力されたデータの通信に用いられるn個の通信スロットの内の任意の2つの通信スロット間の位相差が、m×T秒(mは、1≦m<dを満たす整数)のとき、前記2つの通信スロットの内の先行する通信スロットで送信される分割ブロックの内の先頭からi番目(iは、i>m×R×T/kを満たす整数)の分割ブロックは、後行する通信スロットで送信される分割ブロックの内の先頭から(i−m×R×T/k)番目の分割ブロックとともに、同じ前記kビットのブロックから分割されたものとなること
    を特徴とするデジタル無線通信システム。
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