JP3659712B2 - 映像プリントシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、映像プリントシステム、詳しくは動画および静止画を記録する映像記録手段と、静止画にインデックスとなるデータを記録するデータ記録手段とを有し、ランダムアクセス可能な映像記録ディスクから伝送された映像信号データにより印画する映像プリントシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、動画および静止画の記録および再生を行なう映像記録再生装置、例えばビデオカメラ等によって記録された映像信号等を映像出力装置、例えばビデオプリンタ等に伝送することによって、この映像信号等からなる画像をプリントアウトするようにした映像プリントシステムについて、種々の提案がなされ、また一般的に実用化されている。
【0003】
また、情報記録媒体上に記録された複数の静止画の画像情報をモニタ等の表示装置に対し、同時に複数表示するようにした、いわゆるマルチ画面表示を行なうものについては、例えば特開平2−309771号公報等によって、種々の提案がなされている。
【0004】
一方、情報記録媒体としてビデオテープ等が適用され、このビデオテープ等によって動画および静止画等の画像情報を混在して記録するようにし、この記録された各画像情報等に対してそれぞれインデックスデータ等を付加するようにしたものについて、例えば特開平6−113253号公報、特開平7−98965号公報等によって、種々の提案がなされている。
【0005】
上記特開平7−98965号公報に開示されているシステムは、情報記録媒体上の各トラックにおいてサブコードエリアを設け、このエリアに対して、映像記録装置によって静止画記録が行なわれる際に、静止画記録部分であることを示すID信号が自動的に記録されるようになっており、再生時において所望の静止画に対して操作者の操作によりインデックス(INDEX)信号を後打ち込みすることができるようになっているものであり、また、動画記録部分であっても、任意の1つのフレームに対してインデックス信号を後打ち込みすることができるようになっているものである。そして、画像再生時において上記インデックス信号を高速サーチすることによって、所望の静止画記録部分を容易に検索することができるようにしたものである。
【0006】
また、上記特開平6−113253号公報に開示されている画像表示方法は、所定フレーム毎の縮小画面情報によって動画のインデックス画面を作成するようにして、各シーンの長さや内容を容易に把握できるようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特開平2−309771号公報に開示されている手段によれば、1つの情報記録媒体中に動画および静止画とが混在して記録されている場合には、動画と静止画との区別、あるいは動画の画像情報内に含まれるタイトル用静止画と操作者が任意に静止画として撮影した静止画との区別を行なうことができず、情報記録媒体中に記録されている動画の内容(シーン)や、所望の画像情報を検索するためには、モニタ上で全画像情報について再生する等によって内容確認をする必要があり、画像の検索のために非常な労力と手間がかかってしまうという問題点がある。
【0008】
また、上記特開平7−98965号公報に開示されている手段によれば、動画および静止画が混在して記録された情報記録媒体上において、操作者によって後打ち込みされたインデックス信号が付加された静止画および動画中の任意の1フレームについての検索を高速に行なうことが容易にできるが、検索のためのインデックス信号を、操作者が任意に画像情報等の再生確認を行ないながら後打ち込みする必要があるので、操作者は時間的に拘束されてしまうと共に、非常な労力と手間がかかってしまうという問題点がある。
【0009】
さらに、上記特開平6−113253号公報に開示されている手段によれば、ビデオテープの編集やビデオデータベースの内容検索においては好適な画像表示方法であるが、再生動作を必要とするので、例えば、同一の情報記録媒体中に、多くの異なるシーン(動画情報)が記録されている場合等においては、再生操作が煩雑になってしまうという問題点がある。
【0010】
本発明の目的は、上記従来の問題点を解消し、動画および静止画が混在して記録されている情報記録媒体上の動画のタイトル用静止画と撮影された静止画とを区別してマルチ画面表示することで、所望の映像情報等を容易に検索し、プリントすることができる映像プリントシステムを提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による映像プリントシステムは、動画および静止画を記録する映像記録手段と、上記静止画にインデックスとなるデータを記録するデータ記録手段とを有し、ランダムアクセス可能な映像記録ディスクから伝送された映像信号データにより印画する映像プリントシステムにおいて、上記ランダムアクセス可能な映像記録ディスク上に記録された複数の静止画を同一画面内に同時に表示すると共に、動画のタイトル用静止画と撮影された静止画とを区別して表示するマルチ画面表示手段と、上記マルチ画面表示手段により表示された形態で静止画の印画を行なうプリント手段と、を具備したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の映像プリントシステムにおける映像記録部の概略構成を示すブロック構成図である。
【0013】
図1に示すように、上記一実施の形態の映像プリントシステムにおける映像記録手段である映像記録部は、映像信号(画像信号)データを情報記録媒体であるランダムアクセス可能な映像記録ディスク(以下、単に記録ディスクという)に記録するためのデータに変換するコード化回路1と、静止画であることを示すインデックスデータを作成するデータ記録手段であるインデックス作成回路2と、上記記録ディスクに対し映像信号の記録および再生を制御するための記録再生制御回路3と、動画記録を開始するための信号を発生させる操作部材である動画撮影SW4と、静止画記録を開始するための信号を発生させる操作部材である静止画撮影SW5と、上記動画撮影SW4または静止画撮影SW5からの入力状態を判断し、この映像記録部全体を制御する判断回路6等によって構成されている。
【0014】
このように構成された上記一実施の形態の映像プリントシステムにおける映像記録部において、映像信号(画像信号)データ等が記録ディスクに記録される際の動作を、以下に説明する。
【0015】
まず、操作者の操作によって、上記動画撮影SW4もしくは上記静止画撮影SW5が操作される。ここで、上記動画撮影SW4が操作されて、動画記録を開始するための信号が発生し、これが上記判断回路6に入力された場合には、この判断回路6は上記コード化回路1に対して、入力された映像信号(画像信号)データを動画用データに変換するための制御信号を出力すると共に、上記インデックス作成回路2に対して、静止画であることを示すインデックスデータの作成を禁止する制御信号を出力し、また、上記記録再生制御回路3内の記録制御回路(図示せず)に対して、記録ディスクに映像情報(画像情報)を記録するための制御信号を出力する。
【0016】
一方、上記静止画撮影SW5が操作されて、静止画記録を開始する信号が発生し、これが上記判断回路6に入力された場合には、この判断回路6は上記コード化回路1に対して、入力された映像信号(画像信号)データを静止画用データに変換するための制御信号を出力すると共に、上記インデックス作成回路2に対して、静止画であることを示すインデックスデータを作成するように制御信号を出力する。また、上記記録再生制御回路3内の記録制御回路(図示せず)に対して、記録ディスクに映像情報(画像情報)および静止画であることを示すインデックスデータを記録するための制御信号を出力する。
【0017】
図2は、上記一実施の形態の映像プリントシステムに適用される情報記録媒体である記録ディスク上において、動画の映像情報等が記録される際の記録トラック内の状態を概念的に示す図である。なお、図2においては、上記記録ディスク上の記録トラック11において、動画記録部分Rについて斜線で示し、また、未記録部分Bについては空白で示している。
【0018】
上記動画撮影SW4に入力があった場合には、動画の記録動作(撮影)が行なわれることとなる。ここで、図2に示すように、記録トラック11上において、前回の動画撮影部分A2のあとに続けて、今回の動画の記録がなされることとなるが、このとき、今回撮影部分A1の先頭部分、即ち、未記録部分Bにおいて、今回撮影する動画のタイトル用静止画およびこの動画のインデックスデータ等を記録するためのスペースaが確保されるようになっている。
【0019】
そして、今回の動画撮影が行なわれる際には、その動作中の任意の設定されたタイミング、例えば撮影開始時等において、上記スペースaに対して自動的にタイトル用静止画およびインデックスデータ等の記録が行なわれるようになっている。ここで、上記インデックスデータとしては、静止画であることを示す情報のほかに、例えば日付、フラグ、動画タイトル、プリント枚数等の情報等が記録されるようにしても良い。
【0020】
また、今回の動画の撮影動作が終了するまでの間に、操作者によって静止画撮影SW5が操作されることによって、この静止画撮影SW5からの入力があった場合には、今回撮影中の動画の映像情報のうち、その時点における1つのフレームがタイトル用静止画として上記スペースaに対し上書き記録、もしくは、追加記録がなされるようにしても良い。
【0021】
なお、上記タイトル用静止画およびインデックスデータ等を記録するための上記スペースaについては、記録しようとする動画の映像記録部分の先頭部に未記録部分Bを確保するようにしているが、これに限らず、例えば、図3に示すように、記録ディスク10上において、撮影中の動画の映像情報を記録するトラック(図3においてMで示す部分)とは別のトラック(図3においてSで示す部分)において、タイトル用静止画およびインデックスデータ等を記録するための専用トラックを確保するようにしてもよい。
【0022】
また、図4に示すように、記録ディスク10上において、動画の映像情報を記録する領域M(エリア;図4においてMで示す部分)のある面と同面上において、別の領域S(エリア;図4において斜線(S)で示す部分)において、タイトル用静止画およびインデックスデータ等を記録するための専用領域を確保するようにしてもよい。
【0023】
そして、図5に示すように、記録ディスク10上において、動画の映像情報を記録する面(図5においてMで示す側の面)とは別の面(図5においてSで示す側の面)を、タイトル用静止画およびインデックスデータ等を記録するための専用面としてもよい。
【0024】
また、上述の図3〜図5に示すように、タイトル用静止画およびインデックスデータ等を記録するため専用部分を確保する場合には、上記インデックスデータ等においては、そのタイトル用静止画が含まれる動画の映像情報の開始ポイントが、上記記録ディスク10内のどのトラック(または領域、面)の、どの位置であるか等の位置情報を付加しておく必要がある。
【0025】
一方、上記タイトル用静止画およびインデックスデータ等を記録するタイミングとしては、動画撮影開始時に記録を行なうようにしているが、これに限らず、動画撮影開始から動画撮影終了までの間の任意のタイミングにおいて記録が行なわれるようにすればよく、例えばタイトル用静止画の記録については動画撮影開始時に行なうと共に、インデックスデータ等の記録については動画撮影終了時に行なう等のように、タイトル用静止画の記録動作と、インデックスデータ等の記録動作とをそれぞれ異なるタイミングによって行なうようにしてもよい。
【0026】
また、動画撮影が行なわれる際に、自動的にその記録動作がなされる動画のタイトル用静止画と、動画撮影中において操作者によって静止画撮影SW5からの入力がなされた場合に撮影されるタイトル用静止画のインデックスデータ等の内容は、それぞれ異なるものを記録するようにしてもよい。
【0027】
このように構成することによって、上記記録ディスク上において、動画と静止画とを混在して記録するようにしても、自動的に撮影された動画のタイトル用静止画または動画撮影中において操作者によって任意に撮影された動画のタイトル用静止画と任意に静止画として撮影された静止画の映像情報、およびこれらの撮影条件等の各種情報等を記録することができるようになっている。
【0028】
次に、本発明の一実施の形態の映像プリントシステムにおける情報読取部の概略を、図6に示すブロック構成図によって、以下に説明する。
【0029】
図6に示すように、上記一実施の形態の映像プリントシステムにおける情報読取部は、静止画および動画の映像情報、静止画であることを示すインデックスデータ等が記録された記録ディスク10と、この記録ディスク10に記録された情報等を読み取る読取装置21と、この読取装置21によって読み取られた情報等をデコードするデコード部22と、このデコード部22においてデコードされた情報等の処理を行なう表示処理部を有すると共に、この表示処理部で処理された情報等を表示する、例えばディスプレイ、CRTモニタ等からなる表示部を有するマルチ画面表示手段である表示装置23と、上記記録ディスク10に記録された映像情報の再生、編集操作等を行なったり、また所望の映像情報等を選択し再生表示させたりするための操作を行なう操作部材等からなる選択部24と、上記記録ディスク10が、この情報読取部内に挿入されたことを検出する挿入検出部25と、上記選択部24、挿入検出部25からの信号に基づいて上記読取装置21を制御する判断部26と、再生表示出力された映像情報等のプリントアウトを行なうプリント部を構成するプリント手段であるプリントアウト装置27等によって構成されている。
【0030】
このように構成された上記情報読取部において、上記記録ディスク10より映像情報等が読み取られ、上記表示装置23上に表示がなされると共に、この表示装置23上に表示出力された映像情報等をプリントアウト装置27によってプリントする際の動作について、以下に説明する。
【0031】
図8は、上記一実施の形態の映像プリントシステムにおいて、映像情報等を表示装置23上に表示出力する際の動作を示すフローチャートであって、上記表示装置23上にマルチ画面表示を行なう際の一例を示すものである。
【0032】
図8に示すように、まず、ステップS1において、この映像プリントシステムの情報読取部に上記記録ディスク10が挿入されたことが、上記挿入検出部25によって検出されると、この挿入検出部25は上記判断部26に対し、検索動作を開始させるための信号を出力し、次のステップS2の処理に進む。
【0033】
ステップS2において、上記判断部26は、上記挿入検出部25からの検索開始信号を受けて、上記記録ディスク10に記録されているインデックスデータ、つまり、静止画であることを示すデータについての検索を行なう。そして、上記判断部26は、上記読取装置21を制御することにより、検索された静止画の複数画面分の映像情報の読み取りを行ない、次のステップS3の処理に進む。
【0034】
ステップS3において、上記判断部26は、上述のステップS2において読み取られた静止画が、動画のタイトル用静止画であるかどうかの判断を行なう。この場合において、上記読取装置21によって読み取られた静止画が、動画のタイトル用静止画である場合には、ステップS4の処理に進み、このステップS4において、このタイトル用静止画を含む動画の映像情報の記録先頭位置情報について、上記判断部26内に配設されているメモリ等(図示せず)に記憶し、ステップS5の処理に進む。
【0035】
一方、上記ステップS3において、上記読取装置21によって読み取られた静止画が、動画のタイトル用静止画ではない場合、即ち、操作者によって任意に撮影された静止画である場合には、次のステップS5の処理に進む。
【0036】
ステップS5においては、上記読取装置21によって読み取られた静止画の映像情報等を上記デコード部22によってデコードし、これを上記表示装置23の表示処理部へ伝送し、ステップS6の処理に進む。
【0037】
ステップS6において、表示装置23の表示処理部は、上述のステップS5においてデコードされた静止画の映像情報等を表示に適する形態にするための表示処理、即ち、マルチ画面処理等が行なわれ、次のステップS7の処理に進む。つまり、この場合において、上述のステップS2において上記記録ディスク10より読み出された複数画面分の静止画の映像情報等について、マルチ画面処理がなされることとなる。
【0038】
ステップS7において、上記判断部26は表示処理を行なった画面数の確認を行なう。この場合において、上述のステップS6におけるマルチ画面処理において表示処理を行なった画面数が、そのマルチ画面表示を行なうための一画面分の規定の静止画数に達した場合に、次のステップS8の処理に進む。ここで、規定の静止画数に達していない場合には、上述のステップS2以降の処理が繰り返されることとなる。
【0039】
なお、上述のステップS2において、上記記録ディスク10より読み出された複数画面分の静止画の映像情報等に対し、ステップS6において行なわれるマルチ画面処理とは、例えば図7に示すような形態で表示部に出力表示を行なうための処理のことをいうものである。
【0040】
即ち、図7は、複数の映像情報を1つの表示画面上に同時に表示する、いわゆるマルチ画面表示の表示例を示すものである。この図7においては、例えば、記録ディスク10から読み取られた複数画面分の映像情報等のうち、始めの4画面分を2×2画面に並べて同時に表示するようにした場合を例示している。
【0041】
なお、このような表示形態については、上記表示装置23の表示処理部における処理によって決定されることとなるが、上述したような2×2画面によるマルチ画面表示に限らず、他の形態、例えば3×3画面、4×4画面等の表示形態とすることは、上記表示処理部による処理形態によって決定されるものである。
【0042】
そして、上述のステップS7において、表示処理を行なった画面数が、マルチ画面表示を行なうための一画面分の規定の静止画数に達すると、上述したようにステップS8の処理に進み、このステップS8において、静止画の映像情報について、表示装置23の表示部にマルチ画面表示等の形態で出力表示を行ない、一連のシーケンスを終了する。
【0043】
このようにして上記表示装置23の表示部においては、撮影された静止画および動画のタイトル用静止画の映像情報についてのマルチ画面表示がなされることとなるが、このとき、上記撮影された静止画と動画のタイトル用静止画とはインデックスデータを検索することによって、その区別を行なうことができるようになっている。
【0044】
そして、この一実施の形態の映像プリントシステムの操作者は、このマルチ画面表示がなされた静止画のうちから所望の静止画について上記選択部24の操作部材等を操作することによって選択し、その所望の静止画またはタイトル用静止画が含まれる動画の再生を行なうことができるようになっている。
【0045】
即ち、操作者が所望の静止画またはタイトル用静止画が含まれる動画の再生を行なう場合には、まず、上記表示装置23の表示部に表示されたマルチ画面表示内の静止画より所望の静止画を上記選択部24の操作部材等によって選択する。すると、上記判断部26は、選択部24からの信号を受けて、選択された静止画についてのインデックスデータを検索することによって、その選択された静止画が、撮影された静止画であるか、動画のタイトル用静止画であるか、の判別を行なう。
【0046】
ここで、選択された静止画が撮影された静止画である場合には、上記判断部26は、読取装置21を制御してその静止画の映像情報を読み取り、これをデコード部22に伝送して、デコードされた情報が表示装置23に出力されて、静止画の表示(再生)が行なわれることとなる。
【0047】
一方、選択された静止画が動画のタイトル用静止画である場合には、上記判断部26は、上記メモリ等に記憶された記録先頭位置情報に基づいて読取装置21を制御して、その選択されたタイトル用静止画を含む動画の映像情報の先頭位置より動画の映像情報を読み取り、これをデコード部22に伝送して、デコードされた情報が表示装置23に出力されて、動画の再生が行なわれることとなる。
【0048】
なお、上記一実施の形態においては、動画のタイトル用静止画をマルチ画面表示するときに、このタイトル用静止画を含む動画の記録先頭位置情報を、上記判断部26のメモリ等に記憶するようにしているが、これに限らず、別のタイミングにおいて、動画の記録先頭位置情報を記憶するようにしてもよい。
【0049】
また、上述の図8において説明したシーケンス中、ステップS4における動画の記録先頭位置情報についての上記判断部26のメモリ等への記憶動作を省略するようにしてもよい。この場合においては、実際に動画の映像情報を上記表示装置23の表示部に再生(出力)させる際に行なわれる選択部24の操作部材等からの指令によって、選択されたタイトル用静止画が含まれる動画の記録先頭位置情報を検索した後、再生(出力)動作を行なうようにすればよい。これにより、上記判断部26においてメモリ等を省略することが可能となる。
【0050】
一方、上記記録ディスク10上に記録されるインデックスデータにおいて、動画の映像情報の記録先頭位置情報を、あらかじめ含ませておくようにしてもよい。この場合においても、上記判断部26のメモリ等に動画の記録先頭位置情報を記憶させる動作を省略し、マルチ画面表示がなされたタイトル用静止画を選択することで再生(出力)させるための指令を受けて、インデックスデータ中より動画の記録先頭位置情報を読み出させることとなり、より高速な検索および再生動作を行なうことが可能となる。
【0051】
さらに、上記表示装置23の表示部への静止画または動画の表示(再生)動作と共に、プリント動作がなされることとなる。つまり、上記表示装置23側に伝送される映像信号が、同時にプリントアウト装置27側にも伝送(出力)されることによって、このプリントアウト装置27によってプリントアウト処理がなされることとなる。
【0052】
即ち、図9は、上記一実施の形態の映像プリントシステムにおいて、上記表示装置23上に表示出力された映像情報等をプリントアウトする際の動作を示すフローチャートである。このプリントアウト動作について、以下に説明する。
【0053】
図9に示すように、まず、ステップS11において、上記判断部26は上記読取装置21を制御して、上記記録ディスク10に記録された静止画および動画のタイトル用静止画についてのインデックスデータの検索および読み取り動作を行なって、次のステップS12の処理に進む。
【0054】
ステップS12においては、上記インデックスデータに基づき、検索された静止画について、撮影された静止画か動画のタイトル用静止画かの区別を行なうと共に、動画の記録先頭位置、静止画の枚数等を時系列的に整理して(ナンバリングして)、上記判断部26上のメモリ等に記録内容の記憶を行ない、次のステップS13の処理に進む。
【0055】
ステップS13において、上記判断部26は、記憶された上記情報に基づいて、マルチ画面表示の表示形態即ち、一画面に表示を行なう画面数、静止画および動画のタイトル用静止画の出力レイアウト等の決定を行ない、次のステップS14の処理に進む。この場合において、表示形態、レイアウト等の決定は、操作者が選択部24より入力することにより決定するようにしても良いし、また、上記記録ディスク10より読み取られ判断部26に記憶された情報に基づいて、自動的(ソフト的)に決定されるようにしても良い。
【0056】
そして、ステップS14において、上述のステップS13において決定された表示形態(レイアウト)に応じて、そのプリント出力タイプの判断がなされ、次のステップS15の処理に進む。
【0057】
ここで、上記表示形態のプリント出力タイプとしては、図11、図12、図13に示すようなものが考えられる。このプリント出力タイプについて、以下に簡単に説明するが、まず、上記記録ディスク10の記録トラック11上においては映像情報およびインデックスデータ等が、図10に示すように記録されているものとする。
【0058】
即ち、図10は、上記記録ディスク10の記録トラック11上における、映像情報およびインデックスデータ等の記録状態を概念的に例示する図である。この図10に示すように、斜線で示す部分には動画の映像情報が記録されており、この動画の記録領域内においてMn(n=整数)で示す部分に、動画のタイトル用静止画の映像情報と、この動画のインデックスデータ等が記録されるようになっている。また、図10において、Sn(n=整数)で示す部分には、操作者によって任意に撮影された静止画の映像記録およびインデックスデータ等が記録されるようになっている。
【0059】
そして、図10に示すように、上記記録ディスク10の記録トラック11上において、動画のタイトル用静止画としては、例えばM1,M2,M3,M4,M5…M14,M15等が記録されており、また、任意に撮影された静止画としては、例えばS1,S2,S3,S4,S5…S8等が記録されている。
【0060】
このように、上記記録ディスク10上において静止画と動画とが混在して記録されている場合において、プリント出力される際の表示形態として、図11、図12、図13を例示するものとする。
【0061】
図11〜図13においては、プリント出力タイプのマルチ画面出力として、例えば5×5画面の表示形態としたものについて例示しており、インデックスデータの検索によって撮影された静止画であるか、動画のタイトル用静止画であるかをプリント上において区別できるようにしたものについての例示である。
【0062】
つまり、撮影された静止画(S1,S2,S3,S4,S5…S8)については、各画面に枠を設けるようにして区別し、撮影された静止画であることを示すようになっている。
【0063】
そして、各静止画の表示画面内における表示順序については、例えば図11は、上記記録ディスク10上に記録された順に静止画(Sn)および動画のタイトル用静止画(Mn)を表示画面20の左上欄より並べて表示するようにしたタイプであり、図12は、まず静止画(Sn)のみを表示画面30Aの左上欄より並べて表示し、続けて動画のタイトル用静止画(Mn)を並べて表示するようにしたタイプであり、また、図13は、表示画面30Bの略中央部において、例えば3×3画面分を静止画(Sn)の表示領域として、静止画(Sn)をここに並べて表示し、その周囲の部分を動画のタイトル用静止画(Mn)の表示領域として、動画のタイトル用静止画(Mn)をここに並べて表示するようにしたタイプである。
【0064】
なお、上述の図11〜図13において例示したプリント出力タイプの表示形態については、これと同じ形態によって上記表示装置23の表示部に表示する際の表示形態としてもよく、これによって、上述の図8において説明したマルチ画面表示動作のフローチャートにおける、モニタ等に表示されるマルチ画面表示上においても、動画のタイトル用静止画と撮影された静止画との区別を容易に行なうことができるようになる。
【0065】
そして、ステップS15においては、上述のステップS14において判断された各プリント出力タイプに応じて、それぞれの静止画の出力順位、位置等が決定されて、次のステップS16の処理に進み、このステップS16においては、静止画であるか動画のタイトル用静止画であるかの区別表示の決定されて、次のステップS17の処理に進む。
【0066】
ステップS17において、上述のステップS16において決定された区別表示に基づいて、上記記録ディスク10より対応する各静止画の映像信号が読み取られ、次のステップS18において、プリント出力がなされることとなる。
【0067】
そして、次のステップS19の処理においては、記憶された情報に基づいて、さらにプリントアウトを行なうかどうかの判断を行なう。即ち、上述のステップS18の処理において、行なわれたプリントのほかに、さらにプリントが必要である場合には、上述のステップS13の処理に戻り、このステップS13以降の処理を繰り返すこととなる。
【0068】
一方、ステップS19において、上述のステップS18の処理によって記憶されたすべての静止画についてのプリント出力がなされていると判断された場合には、一連のシーケンスを終了する。
【0069】
なお、上述のステップS17の処理において行なわれる映像信号の読み取り動作については、上述のステップS11の処理において行なわれるインデックスデータの読み出し動作時に、映像信号の読み出しも同時に行なうようにし、ステップS12の処理において、その静止画の映像信号についても記憶するようにすることで、省略することが可能である。
【0070】
以上説明したように上記一実施の形態によれば、動画および静止画が混在して記録されている記録ディスク10より、動画のタイトル用静止画と撮影された静止画とをマルチ画面として表示装置23に表示すると共に、これをプリントアウト装置27によってインデックスプリントとしてプリントアウト(出力)することができる。この場合において、静止画であるか動画のタイトル用静止画であるかの区別を表示するように出力することができるので、映像情報の種類を視覚的に確認することが容易にできる。
【0071】
また、表示装置23に表示されたマルチ画面表示の静止画を選択することで、その静止画についての再生(表示)を容易に行なうことができる。この場合において、選択された静止画が撮影された静止画である場合には、その静止画の映像情報を表示し、また選択された静止画が動画のタイトル用静止画である場合には、このタイトル用静止画を含む動画を即座に再生(表示)することができる。
【0072】
さらに上記表示装置23への再生(表示)動作と同時に、プリントアウトを行なうこともできるので、より効率的で、操作性の良い映像プリントシステムを提供することができる。
【0073】
なお、上述の図11〜図13において説明した表示形態に限らず、例えば、図14、図15に示すような形態も考えられる。
【0074】
即ち、図14は、プリントアウト装置によるプリントアウトを行なう際の別の一形態の例示であって、インデックスラベルとしてプリントアウトした場合を例示したものである。
【0075】
図14においては、例えば図13に示す表示形態によるマルチ画面出力がプリントアウト装置によってプリントアウトされる場合において、プリントアウトが行なわれる用紙、即ちインデックスラベル31に対して、映像情報がプリントされるインデックス領域31aと、この記録ディスク10全体の概略を説明するためのタイトル、コメント等を記入することができるタイトル領域31b等が設けられるようにされており、このインデックスラベル31のプリントサイズは、上記記録ディスク10を収納するケース等のサイズに合わせて、映像信号を伝送する側、またはプリントアウト装置側において伸長処理を行なってプリントアウトすることで、インデックスラベルとして利用することができるようになっている。
【0076】
また、図15に示す表示形態は、上記プリントアウト装置によるプリントアウトを行なう際のさらに別の一形態の例示であって、静止画(Sn)を大きめの表示とし、表示画面30Cのうち上半部の領域において、例えば4×2画面の形態で左上欄より並べて表示する一方、タイトル用静止画(Mn)については、上記静止画(Sn)に比べて小さめの表示とし、上記表示画面30Cのうち下半部の領域において、例えば6×3画面の形態で並べて表示するようにして、静止画と動画のタイトル用静止画とを区別することができるようにした例示である。
【0077】
なお、上述の図11〜図14における例示では、静止画(Sn)の画面について枠を設けるようにしているが、これに限らず、すべての各画像においてそれぞれ枠を設けるようにして、この枠に対して色彩を施したり、枠形状を変更したりする等によって、静止画と動画のタイトル用静止画とを区別するようにしてもよい。
【0078】
また、表示されプリントされる各映像情報がカラー情報である場合においては、静止画またはタイトル用静止画のいずれか一方をモノクロ(白黒)表示とし、他方をカラー表示とすることによって、静止画であるか動画のタイトル用静止画であるかの区別とすることとしてもよい。
【0079】
また、図14におけるインデックスラベルプリントにおいては、図13に示す表示形態によってインデックスラベルとするように例示しているが、これに限らず、例えば、図11、図12、図15に示すインデックスプリントの表示形態によっても同様である。
【0080】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、動画および静止画が混在して記録されている情報記録媒体上の動画のタイトル用静止画と撮影された静止画とを区別してマルチ画面表示することで、所望の映像情報等を容易に検索し、プリントすることができる映像プリントシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の映像プリントシステムにおける映像記録部の概略構成を示すブロック構成図。
【図2】上記図1の映像プリントシステムに適用される情報記録媒体上において、動画の映像情報等が記録される際の記録トラック内の状態を概念的に示す図。
【図3】上記図1の映像プリントシステムに適用される情報記録媒体上においてタイトル用静止画およびインデックスデータ等が記録されるトラックを示す図。
【図4】上記図1の映像プリントシステムに適用される情報記録媒体上においてタイトル用静止画およびインデックスデータ等が記録される領域を示す図。
【図5】上記図1の映像プリントシステムに適用される情報記録媒体上においてタイトル用静止画およびインデックスデータ等が記録される面を示す図。
【図6】上記図1の映像プリントシステムにおける情報読取部の概略を示すブロック構成図。
【図7】図1の映像プリントシステムにおいて、複数の映像情報を1つの表示画面上に同時に表示するマルチ画面表示の表示例を示す図。
【図8】上記図1の映像プリントシステムにおいて、映像情報等を表示装置上に表示出力する際の動作を示すフローチャート。
【図9】上記図1の映像プリントシステムにおいて、表示装置上に表示出力された映像情報等をプリントアウトする際の動作を示すフローチャート。
【図10】上記図1の映像プリントシステムにおいて、記録ディスクの記録トラック上の映像情報およびインデックスデータ等の記録状態を概念的に例示する図。
【図11】上記図1の映像プリントシステムにおける表示形態の例示であって、プリント出力タイプの一例を示す図。
【図12】上記図1の映像プリントシステムにおける表示形態の例示であって、プリント出力タイプの他の一例を示す図。
【図13】上記図1の映像プリントシステムにおける表示形態の例示であって、プリント出力タイプの別の一例を示す図。
【図14】上記図1の映像プリントシステムにおけるプリントアウト装置によるプリントアウトを行なう際の別の一形態の例示。
【図15】上記図1の映像プリントシステムにおける表示形態の例示であって、プリント出力タイプのさらに別の一形態の例示。
【符号の説明】
1……コード化回路
2……インデックス作成回路(データ記録手段)
3……記録再生制御回路
4……動画撮影SW(操作部材)
5……静止画撮影SW(操作部材)
6……判断回路
10……映像記録ディスク(情報記録媒体)
11……記録トラック
21……読取装置(読取手段)
22……デコード部
23……表示装置(表示手段)
24……選択部(操作部材)
25……挿入検出部
26……判断部(制御手段)
27……プリントアウト装置
Claims (1)
- 動画および静止画を記録する映像記録手段と、上記静止画にインデックスとなるデータを記録するデータ記録手段とを有し、ランダムアクセス可能な映像記録ディスクから伝送された映像信号データにより印画する映像プリントシステムにおいて、
上記ランダムアクセス可能な映像記録ディスク上に記録された複数の静止画を同一画面内に同時に表示すると共に、動画のタイトル用静止画と撮影された静止画とを区別して表示するマルチ画面表示手段と、
上記マルチ画面表示手段により表示された形態で静止画の印画を行なうプリント手段と、
を具備したことを特徴とする映像プリントシステム。
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