JP3658875B2 - 走行車体の自動操向装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、苗植機やトラクタなどの走行車体に用いるものである。
【0002】
【従来の技術】
上記の走行車体につき、自動操向が試みられている。これは、目標に向って前進している走行車体が、目標から定められた範囲以上に離れ、既植地、或は、既耕地、又は設けられた線などから走行車体が定められた範囲以上に左右に移動すると、左右1対の車輪が自動的に操縦されて、その向きや位置が修復されるように出来ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、従来の走行車体は、自動操向でその向きや位置を修正する際、操向を左右の車輪の自動操縦のみで行なっていたので、修正が完了するまでに若干の時間を要し、作業跡の蛇行が大きくなるおそれがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、操縦される左右1対の車輪と駆動される左右1対の車輪を備え、自動操向と手動操向のどちらかを選択して前進する走行車体であって、自動操向で前進中に進路を修正する際には車輪の操縦に併せて左右の車輪が増減速され、その進路修正で正しい進路となる手前で前記車輪の操縦及び前記左右の車輪の増減速のいずれか一方を完了させて自動操向するようになっている走行車体の自動操向装置とした。なお、操縦される車輪が駆動されても良く、操縦される車輪は、前輪後輪を問わない。
【0005】
【実施例】
つぎに、この発明の実施例を説明する。
走行車体1に苗植装置2が装着されて苗植機となっている(図1、図2)。
走行車体1がつぎのように構成されている。フレーム3の前に主歯車箱4が固定され、その両横に1対の前輪5が配置されている。後フレーム6の両端に1対の後輪歯車箱7が固定され(図3)、その後フレーム6がフレーム3の後に配置されているとともに、それぞれの後輪歯車箱7の外側に後輪8が配置されている。エンジン9がフレーム3に固定され、その回転動力がベルト10で中間軸11に到達したのち、ベルト12でHST(油圧式変速機)13の入力軸14に導入されている。HST13の出力軸15の回転は、主歯車箱4内の主変速機16で、早い路上走行速又は遅い作業速に変速されたのち、後輪デフ17および前輪デフ18に達している。後輪デフロック19が後輪デフ17の外側に設けられ、これから左右に突出した軸の差動と、非差動が選択できるようになっている。それぞれの軸の回転は、変速機20を経由してそれぞれの後輪8に到達し、その伝動経路にサイドクラッチ21aとブレーキ21bが直列に設けられている。一方、前輪デフ18で左右に分かれた回転は、それぞれの前輪5に達している。
【0006】
1対のスリーブ22が主歯車箱4から左右に突出し、前輪ケース23がそれぞれのスリーブ22の突端に縦軸24回りに回動するように設けられている。前輪5が固定された前車輪25がそれぞれの前輪ケース23に取付けられ、それぞれの縦軸24回りの回動で走行車体1が操向されるように出来ている。座席26がエンジン9の上に取付けられ、その前のハンドルポスト27の上にステアリングホイル28が設けられている。軸29(図4)がステアリングホイル28から下に伸び、その下端のアーム30がロッド31でそれぞれの前輪ケース23に連結し、ステアリングホイル28で前輪5が操縦されるように出来ている。
【0007】
ステアリングモータ32で駆動される軸32aに歯車33が摺動自在に取付けられ、シフタ34がばね35で引かれて軸29に固定されたピニオン歯車36から歯車33が離れ、ソレノイド37が励磁されると歯車33がピニオン歯車36に咬むように構成され、ステアリングホイル28の操作による手動操向と、ステアリングモータ32による自動操向が選択できるようになっている。
【0008】
軸29と一体の雄ねじ29aがメタル38にねじ込まれ、軸29の回動でメタル38と一体のピン38aがパイプ39の長孔39aに沿って上下するように出来ている。軸40aから伸びたホーク41が上記のピン38aに係合し(図5)、ピン38aの上下動でステアリング位置センサ(ポテンショメータ)40から制御装置42(図7)に対する入力が変化するようになっている。
【0009】
変速機20が図6のように構成されている。なお、左右対称のため、その左について説明する。後輪デフ17に連結された駆動軸43と、後輪8が連結された従動軸44が平行に配置され、それぞれに設けた駆動調車45と従動調車46に調帯47が巻き掛けられている。それぞれの調車45,46は、固定板45a,46aと可動板45b,46bで構成され、電動シリンダ47がロッド47aを出没すると、カム48a付のリング48がローラ49に沿って回動して可動板45bとともに左右に移動し、固定板45aと可動板45bの間隔が変化するように出来ている。また、カム50a付のリング50がリング48にロッド51で連結し、リング48が回動すると、カム50aがローラ52に沿って回動してリング50が可動板46bとともに左右に移動し、固定板46aと可動板46bの間隔が変化して、従動軸44の回転が増速又は減速するようになっている。電動シリンダ47は、制御装置42の出力で作動し、ロッド47aの出没がストロークセンサ53で制御装置42に入力されるように出来ている。
【0010】
主変速レバー54がハンドルポスト27の左に設けられ、その操作で、主変速機16の早い路上走行速又は遅い作業速が選択できるようになっている。HSTレバー55がその右に設けられ、中間位置で出力軸15の回転が停止(中立)し、上端を前又は後に移動すると、出力軸15が正転(前進)又は逆転(後進)し、移動量に応じてその速度が増加するように出来ている。
【0011】
支柱56がフレーム3の後部から上に伸び、上下で平行な1対のリンク57の両端がこれと後の取付枠58に回動自在に取付けられている。油圧シリンダ59の前端がフレーム3に取付けられ、ピストンロッド59aがこれから斜後上に突出し、上のリンク57と一体のアーム57aにその突端が接続し、ポンプ60(図3)が吐出した油が油圧シリンダ59に送られると、ピストンロッド59aが伸び出して取付枠58が上昇し、その油がタンクに戻ると、取付枠58が下降するように出来ている。
【0012】
苗植装置2がつぎのように構成されている。歯車箱61が取付枠58の下部に取付けられている。3本の植付フレーム62が歯車箱61から平行に後に伸び、それぞれの後端の両横に設けられた回転ケース63が、主変速機16から出たPTO軸64(図3)の動力で回転するようになっている。1対の植付杆65がそれぞれの回転ケース63に取付けられ、回転ケース63が中心の横軸の回りに回転すると、その中の遊星歯車により、同じような姿勢を保って反時計方向に旋回するように出来ている。L型の苗受板66が植付フレーム62に固定され、上記の植付杆65の先端が下降の初期にその苗取口を通過するようになっている。
【0013】
1対の支柱67が歯車箱61の両横から上に伸び、前上りに傾いた苗載台68の両端部を、その上端と苗受板66で左右に移動出来るように支持している。苗載台68は、6枚のマット苗を横並びに載せ、その下端を苗受板66の苗取口上に突出してPTO軸64の動力で左右に往復駆動される。フロート69がそれぞれの植付フレーム62の下に配置され、泥面を滑走して、植付杆65が苗を移植する位置を予じめ整地するように出来ている。
【0014】
すなわち、エンジン9の回転動力を前輪5と後輪に伝達してその回転で走行車体1を水田で前進させ、PTO軸64の動力で苗載台68と植付杆65を駆動する。すると、フロート69が泥面を滑走し、その整地跡に植付杆65が、苗載台68上のマット苗を欠ぎ取って6条に移植する。この作業中、オペレータは、泥面に作ったマーカライン、既植苗の条、正面の畦上の目標などで苗植機の進路を定めて前進させる。そして苗植機が進路から外れると、ステアリングハンドル28を操作し、前輪5を縦軸24の回りに回動させて進路を修復させる(手動操向)。
【0015】
自動操向装置がつぎのように設けられている。走行車体1の前方の畦70に超音波発信器71が設けられている。1対のブラケット72がそれぞれの支柱67から外に突出し、それぞれの突端に発信器73が取付けられ、制御装置42に入力している。制御装置42は、超音波発信器71が発信した音波が、左右の受信器73で受信された時の時間差で走行車体1の進路のずれを計算し、これが一定の範囲を越えると、ステアリングモータ32および左右の電動シリンダ47に出力し、前輪5を縦軸24回りに操縦し、併せて左右の変速機20で旋回の内側の後輪8を減速するとともに外側の後輪8を増速してそのずれを修復するように出来ている。
【0016】
すなわち、自動操向を選択するときは、ハンドルポスト27上の自動操向スイッチ74を入れる。すると、後輪デフロック19が後輪デフ17の差動を阻止するとともに、ソレノイド37が歯車33をピニオン歯車36に咬み合す。そして、制御装置42が図8のように作動する。スタートし、自動操向スイッチ74が「入り」であると、受信器73(L,R)、ステアリング位置センサ40、ストロークセンサ53(L,R)の値を読込み、受信器73(L,R)からの入力差で走行車体1の方向のずれ角を計算する。そのずれ角が所定値θ0 以下のときは、ステアリング位置センサ40からの入力が基準値を越えていると、ステアリングモータ32で軸29を作動し、その入力を基準値内に戻してリターンに移る。ずれ角が所定値θ0 以上のときは、ステアリングモータ32に出力し、軸29で前輪5を操縦し、進路を修正する。上記のずれ角が所定値θ1 以下のときは、ストロークセンサ53(L,R)からの入力が基準値を越えていると、電動シリンダ47(L,R)に出力し、その入力を基準値に戻してリターンに移る。ずれ角が所定値θ1 以上のときは、電動シリンダ47(L,R)に出力し、進路の修正の際の旋回の内側となる後輪8を減速するとともに外側となる後輪8を増速し、リターンに移る。
【0017】
このように、走行車体1の進路が大きい方の所定値(θ0 又はθ1 )を越えてずれると、ステアリングモータ32による前輪5の操縦に併せて後輪8を増減速し、進路の修正がすみやかに行なわれる。図の増減速は、後輪8について行なっているが、前輪5又は前輪5と後輪8の両者が増減速するように構成することができる。また、ステアリングモータ32で操縦される車輪を後輪8とすることもできる。
【0018】
上記のように、単1の超音波発信器71が発信する音波を、走行車体1又は苗植装置2などの移動農機側の左右対称位置で受信し、それぞれの時間差で進路のずれを検出すると、検出精度が高く、自動操縦が安定良く行なわれる。
ステアリングモータ32その他による方向修正に当り、ずれていた進路が正しい進路となるやや手前で方向修正を完了させ、そのあとは、慣性でもって修正するように構成すると、修正のしすぎによるハンチングが防止される。また、車輪(5,8)の操縦とその増減速を併用するものにおいては、そのいずれか片方を直進位置の手前において完了させることができる。
【0019】
図の苗植機は、手動操縦に当り、後輪デフロック19で後輪デフ17の差動を阻止して用い、畦際その他における急旋回に当っては、旋回中心側の後輪8に対するサイドクラッチ21aを切るとともにそのブレーキ21bを掛けるが、自動操縦においては、前輪5の操縦と旋回の中心側となるサイドクラッチ21aの「切り」のみを併用し、ブレーキ21bは用いないようにすることができる。すると、ゆるやかな進路の修正が行なわれ、微調整が可能となる。
【0020】
【効果】
この発明は、自動操縦で走行車体の進路を修正する際、車輪の操縦に併せて左右の車輪に対する強制的な増減速が行なわれ、その進路修正で正しい進路となる手前で前記車輪の操縦及び前記左右の車輪の増減速のいずれか一方を完了させて自動操向するから、ずれた進路がすみやかに修復される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を施した苗植機の側面図
【図2】その平面図
【図3】その1部の伝動機構図
【図4】その1部の拡大した切断側面図
【図5】その背面図
【図6】その1部の拡大した切断平面図
【図7】その制御部のブロック図
【図8】そのフローチャート
【符号の説明】
1 走行車体
5 前輪
8 後輪

Claims (1)

  1. 操縦される左右1対の車輪と駆動される左右1対の車輪を備え、自動操向と手動操向のどちらかを選択して前進する走行車体であって、自動操向で前進中に進路を修正する際には車輪の操縦に併せて左右の車輪が増減速され、その進路修正で正しい進路となる手前で前記車輪の操縦及び前記左右の車輪の増減速のいずれか一方を完了させて自動操向するようになっている走行車体の自動操向装置。
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