JP3658615B2 - 可撓性の製品の折り畳み及び移送装置並びに方法 - Google Patents

可撓性の製品の折り畳み及び移送装置並びに方法 Download PDF

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Description

技術分野
本発明はチャック付きのプラスチック製バッグのような可撓性のあるフィルム物品を製造するための装置および方法に関し、特に積み重ねられたチャック付きプラスチック製バッグを押さえ、折り畳み、移送し、梱包するための装置および方法に関する。
背景技術
プラスチック製の容器やバッグのように可撓性のある個々のウエブ製品を製造するために使用される機械が従来から公知である。こうした機械は時には『バッグ密閉装置』と呼ばれる。可撓性のある個々のバッグを製造するのに用いられるタイプの装置は例えば米国特許第5,014,978号に開示されている。ジプロック(Ziploc:商標名)はチャック型の可撓性のあるバッグのブランド名である。概してこうしたバッグを製造するための装置は直径の大きな回転ドラムを有し、この回転ドラムは折り畳まれてそれ自身で2つの層を形成する熱可塑性材料からなる連続ウエブを切断してシールするために当該回転ドラムの周囲にある溝に配置された多加熱ワイヤ式切断シール要素を有する。個々のバッグは熱可塑性材料の一部を切断して形成される。切断領域はバッグの側部シームとなり、加熱ワイヤ式切断シール要素を用いて切断されると同時にシールされるのが典型的である。個々のバッグは回転ドラムが回転する間、真空によって回転ドラム上に保持される。
大きな回転ドラムに形成された個々のバッグは真空構成を適切に備えた小さい移送ドラムによって回転ドラムから取り出される。大きな回転ドラムにバッグを固定するための真空は適切な時点で解放され、バッグは小さいほうのドラムへと落ち、ここでもバッグは真空によって所定位置に保持される。真空は適切な時点で解放され、個々のバッグは軌道梱包装置(または同様の装置)によって小さいほうのドラムから引っ張られる。
軌道梱包装置は一組の梱包フィンガーを備える。梱包フィンガーは小さいほうのドラムと正確にタイミングを取って円形路で動くので梱包フィンガーは互いに名目上、約3mm(1/8インチ)だけドラム上で典型的に分離された連続したバッグをドラムから取り出し、バッグストッパーに抗して積重ねテーブル上にバッグを積み重ねる。
例えば米国特許第4,284,301号および米国特許第4,588,070号に開示されている一組の押さえジョーを有する装置は積重ねテーブルに重ねられた多重バッグを押さえ、積重ねテーブルから支持バー(またはアーム)のような水平支持プラットホームへと多重バッグを水平方向へ移送する。概して水平な支持プラットホームではその上の多重バッグは通常、ディスペンサー搭載ステーションのすぐ上方の位置にある。このため多重バッグを支持プラットホームから梱包点へ鉛直方向へ移送するための更なる手段が使用される。多重バッグを支持プラットホームからディスペンサー搭載ステーションへと移送するのに例えば一対のバッグ押さえ部材が取り付けられ且つ上下に鉛直方向へ移動可能な始動昇降プレートが使用される。バッグ押さえ部材を備えた始動昇降プレートは時には『第1折畳みバッグ押さえ昇降装置』と呼ばれる。
バッグ押さえ部材を備えた昇降プレートは一対のバッグ押さえ部材が多重バッグをそのほぼ中心線にて押さえている支持プラットホームへと上方へ移動する。それからバッグ押さえ部材を備えたカム始動昇降プレートが多重バッグを一対のガイドを通って鉛直方向へ下げ、昇降プレートがガイドの丁度下方位置へ下降する間にガイドは多重バッグを初めて折り畳む。ガイドは開放して待機しているタレット押さえ部材が多重バッグ上で閉じるまで多重バッグを第1の折畳み位置に拘束する。次いでバッグ押さえ部材が解放され、タレットがその傾斜位置から180度を割り出し始める。タレットが割り出すといったん折られた多重バッグは押さえられた多重バッグが折畳ガイド(またはシュラウド)を通る際に第2の折り畳みを受ける。シュラウドはタレットが回転を停止し、タレット押さえ部材がタレットの下方の位置において(カム始動されるカートン搭載機構を介して)待機しているディスペンサーへ下げられるまで第2の折畳みを保持する。ディスペンサーにおける最終的な形態は二度折りされた多重バッグの形態になっている。二度折り装置および梱包手順はターベイ(Turvey)他による1991年11月1日に出願された共に係属中である米国特許出願番号第07/786,861号に開示されている。
『通常』の大きさの市販されているバッグ、例えばクォート(quart)サイズのバッグやサンドイッチサイズのバッグやガロンサイズのバッグや二度折りできるより大きいサイズの他のバッグを製造して梱包するのに上述したバッグ密閉装置および二度折り装置を用いる際に米国特許第4,284,301号および米国特許第4,588,070号に開示されている側部位置変更機構を用いなくてもこうしたバッグ密閉装置および二度折り装置は良好に機能する。しかしながら市販されている最も小さなバッグ、例えばチャックから折り畳むところまでが12.7cm(5インチ)のパイント(pint)サイズのバッグより小さなサイズの多重バッグを既存のバッグ密閉装置にて製造して梱包することはこの既存の装置を変更せずには実施できない。他のある大きさのバッグを動かすために独特に作られた既存の装置において異なる大きさのバッグを動かすためには米国特許第4,588,070号に開示されているような既存の装置を大きく変更する必要がある。
チャック付きバッグのための典型的なバッグ密閉容器においては例えば装置の熱シーリング梱包機能はチャックの固定位置に基づくものである。入れられるチャック位置が変わるとこの変化によって一週間とはならないものの機械を停止するために費用と日数とを非常に必要とする。
さらに多重バッグが通常、多重バッグのほぼ中心線で二度折りされ、次いで厚紙のディスペンサーに挿入されるので異なる深さ(チャックから折畳み部分まで)のバッグを製造する際には積重ね位置から第1の折畳み位置まで中心線を再配置するために特別な機械的特性を用いる必要がある。米国特許第4,588,070は既存のバッグ製造および梱包装置が異なる大きさのバッグを加工することができるように多重バッグを再配置するために必要な一つの例を示している。
上述したように例えば8cm(3.25インチ)(チャックから折畳み部分まで)の浅い新しく提案されたバッグにおいては積み重ねられた場合にディスペンサーに挿入される前にこれら多重バッグを二度折りすることはできない。このように一度折りまたは折り畳まないことはこのタイプの浅い製品にとっては望ましい。したがって製品の大きさや二重折りできないということによって米国特許第4,588,070号の技術はここで検討された深さの浅いバッグを再配置するために使用されない。
浅いバッグを製造して梱包するための一つの解決策は密閉ドラム、押さえ組立体、移送ドラム、および梱包装置を交換して浅いバッグを加工できるような機械へ既存の機械を変更することである。しかしながらこの解決策は提案された新しいバッグのラインを延長するのでコストが非常にかかる。実際には製品を製造するのに高い資金を必要とするので恐らく計画は取り止めになる。
したがって既存の機械を使用し、既存の機械の変更を最小限に抑え、これまで製造されたものよりも小さなバッグを加工することができる機械に改造することが非常に望ましい。
本発明は非常に浅いバッグの製造および梱包ができるように標準的なバッグ密閉装置を独特で新奇に変更することで既存の可撓性のバッグ製造機械を効果的で且つ安価に変更するための必要性の答えを出す。
発明の開示
本発明は浅いチャック付きの積み重ねられた多重バッグを一度折りするために既存の二重折り装置を使用する。これは標準的なバッグ密閉装置で用いられる第1折畳バッグ押さえ部材と昇降装置とを新しく変更することによって可能となる。本発明は元々、多重バッグを二重折りするためのものである既知の装置を使用する。これによって新しい小さなサイズの製品を製造し、梱包するのに必要な資金をかなり少なくすることができる。
本発明は積み重ねられた多重の可撓性の製品を収容するための領域を有する基部支持部材と、該基部支持部材上の可撓性の製品を好ましくは実質的に同時に押さえて一度折りするために基部支持部材に設けられた後退可能な手段とを有する装置に向けられたものである。本発明は多重バッグを折り畳むための非常に期待することができ且つ非常に制御可能な装置を提供する点で有利である。
添付の図面を参照した以下の詳細な説明によって本発明を良く理解することができる。図面において同様の参照符号は同様の要素に対して付してある。
【図面の簡単な説明】
図1および図1Aは相対的な大きさのバッグと、梱包ステーションの押さえ機構を配置するための中心線とを示した略図である。
図2は押さえられた位置にあるバッグを備えた本発明の装置の斜視図である。
図3は装置の一部を省いた本発明の装置の部分断面斜視図である。
図4は図2の線4−4に沿った本発明の装置の正面図である。
図5は図2の線5−5に沿った本発明の装置の部分断面図である。
図6は図1の線6−6に沿った本発明の装置の部分断面図である。
図7は本発明の装置の一部の拡大図である。
図8は本発明の装置の一部の拡大図である。
図9A,図9B,図9Cは図2の装置を用いた多重バッグの押さえ工程および折り畳み工程のシーケンス図である。
図10A〜図10Dは部分的に示した図2の装置から梱包装置の他の押さえ装置まで折り畳まれた多重バッグを移送するシーケンスを示す略図である。
図11は本発明の装置によってそれに移送された多重バッグのための梱包装置の(部分的に示した)略図である。
発明を実施するための最良の形態
本発明のバッグ移送装置は元々、バッグ製造・梱包機械で加工していたバッグの深さの約1/2の深さのバッグを加工するのに特に有用である。例えばこの機械は各バッグの深さが約12.9cm(47/8インチ)である『サンドイッチ』サイズのバッグを製造して梱包するためにある。本発明のバッグ移送装置によって『サンドイッチ』サイズのバッグを製造するのに用いる機械と同じ機械で深さ約8cm(13/4インチ)のバッグ(『スナック』サイズのバッグ)を加工することもできる。
本発明のバッグ移送装置はバッグ製造機と梱包機との両方を収容し、ここでは大きさの小さい積み重ねられた多重バッグが製造直後のステーションから梱包直前の他のステーションへと鉛直下方へ移送される。本発明はチャックを参考点として用いるバッグ密閉機構であって本発明の装置の直前に配置されたバッグ密閉機構と協働するようにバッグの大きさに関係なくチャックの位置が同じであるということを考慮している。密閉ドラムにはバッグ密閉機構を通過して各バッグを通す溝が設けられ、該溝は位置を固定する。梱包に関しては既存の折畳み機構は多重バッグを(頂部から底部まで)実質的にその中心において押さえ、この押さえられた多重バッグをディスペンサーへと移送するために中心線を固定して配置する一対の押さえジョーを有するものであった。図1に浅いバッグを移送するための本発明のバッグ移送装置に必要なものを略示した。
図1には深さXの大きなバッグ12と、概ね約X/2+Zの深さYの小さなバッグ13とを示した。これらバッグ12,13の幅(図示せず)は双方とも等しく、中心線15で示したように参照番号14のチャックの側面位置も同じである。梱包機の押さえジョー16の中心線の位置は図1の参照番号17で示した。
押さえジョー16が多重バッグの中心を押さえるためには小さいほうのバッグの深さYは十分ではない。通常、積み重ねられた小さいバッグは20個から25個のバッグを含んでいるので積み重ねられた多重バッグを中心線で折り畳むのは困難である。多重バッグを二重折りにするのには深さがYとXとの間であれば十分であるので多重バッグを二重折りするために米国特許第4,588,070号に開示された位置変更機構は深さがYより大きく且つXより小さいバッグに対して良好に機能する。二重折りすることができない深さYのバッグに関しては米国特許第4,588,070号に開示されている位置変更機構は本発明では機能しない。したがって多重バッグを移送する既存の折畳み梱包機構の押さえジョー16のための中心線の位置を維持するためには押さえジョー16が多重バッグの部分Z(『しっぽ部』または底部)を『押さえる』ことができるように図1Aに示したようにバッグ13の深さYの部分Zが中心線17に向けて下方へ折り畳むのに十分な長さでなければならない。
米国特許第4,588,070号に開示された位置変更機構は二度折りできない浅いバッグには使用できないが本願では深さWのバッグ18のために本発明のバッグ移送装置を米国特許第4,588,070号に開示されている位置変更機構と組み合わせ且つ結合して用いるものであり、ここでの深さWはX/2と等しいか、あるいはそれより小さいけれども図1Aに示したのと同様に中心線17に向けて下方へ折り畳むのに十分な長さの部分Z'を提供するには十分な深さであり、押さえジョー16が多重バッグの部分(『しっぽ部』または底部)Z'を『押さえる』ことができる。位置変更機構は中心線17の位置に渡って僅かにバッグの位置を変え、本発明のバッグ移送装置によって折り畳まれて押さえジョー16が押さえることができるように多重バッグの位置を変えてしっぽ部を提供するための手段を提供する。
特に図2〜図10を参照して参照番号20で全体を示した本発明の装置を説明する。図2〜図10は積み重ねられたチャック付きのバッグのような積み重ねられた可撓性の製品を押さえ、折り畳み、移送するための装置20の一つの実施例を示している。好ましくは装置20は多重バッグの押さえと折畳みとを実質的に同時に実行し、続いて少なくとも二平面間で多重バッグを梱包へと移送される。すなわち多重バッグは当該多重バッグを押さえて折り畳むための一方のステーションEから当該多重バッグを梱包機構の一対の押さえジョー301によって受け取るための他方のステーションFへ垂直下方へと移送される(図10A〜図10D参照)。
全体を参照番号30で示した装置20の基礎フレーム構造は平坦な基部プレート部材31として水平に配置された支持プラットホームと、横断部材(または側部レール)32,33と、ブロック部材41,41A,141,141Aとを有する。ブロック部材はそれぞれ後述する押さえ組立体40,40A,140,140Aの一部を形成する。装置20を鉛直方向に上下に動かすための昇降手段(図示せず)のような手段を例えば基部プレート部材31の底面に取り付けることもできる。装置20の種々の好適な要素は様々な要素を相互に交換し且つ装置を容易に保守することができるように例えばナットとボルト、またはねじロッドと穴とによって互いに解放可能に取り付けられる。
全体をそれぞれ参照番号40,140で示した第1の対の押さえ組立体手段(以下、第1押さえ組立体手段)は第1の積み重ねられたバッグ21を押さえるために使用される。また全体をそれぞれ参照番号40A,140Aで示した第2の対の押さえ組立体手段(以下、第2押さえ組立体手段)は第2の積み重ねられたバッグ22を押さえるために使用される。各押さえ組立体手段40,40A,140,140Aを開いたり閉じたりするためにはアクチュエータ手段101,201が用いられる。
多重バッグ21,22を受けるのには頂部プレート36が適する。頂部プレート36は折畳み突出部37を有する。また頂部プレート36は基部プレート部材31の上方の実質的に平行な平面上において4つの(後述する)ブロック部材41,41A,141,141Aに取り付けられる。頂部プレート36は多重バッグ21,22の底部を折畳み突出部37上にかけたときに多重バッグ21,22を実質的に頂部プレート36の頂部に平坦に配置するための面を提供する。バッグの底部は図1の長さ『Z』または『Z'』に本質的に一致し、この底部の長さは一対の押さえジョーが部分『Z』または『Z'』を押さえるのに十分な長さである。折畳み突出部37上にかかったバッグの底部の重量は当該底部に重力のみが作用して多重バッグが自然に折れるのには不十分な重量である。多重バッグの底部は外部手段によって下方へと押されて折り畳まれる。好ましくは折畳み突出部37をここで説明する折畳み誘導フィンガー部分68,68A,168,168Aと組み合わせることにより折畳み誘導フィンガー部分に多重バッグの頂部を接触させ、多重バッグの底部を折畳み突出部に対して付勢し、多重バッグを折り畳むことにより多重バッグ21,22を折り畳むための手段が提供される。
ここで説明し図示するように本発明は現在市販されている装置、すなわち並んだ対の多重バッグを同時に製造し、梱包装置の別の部品によりこれらバッグを梱包するバッグ密閉装置を改造するのに特に有用な装置20に向けられたものである。したがってここで説明するように本発明は押さえ組立体40,140として示した第1押さえ組立体手段と、押さえ組立体40A,140Aとして示した第2押さえ組立体手段(全部で4つの別々の押さえ組立体40,40A,140,140A)とを用い、すなわち積み重ねられた各バッグ21,22のための一対の押さえ組立体を用いて積み重ねられた一対のバッグ21,22を加工するものである。しかしながら本発明の範囲はここで説明する一つの実施例に限定されず、積み重ねられた一方のバッグ、例えばバッグ21だけを加工し、一対の押さえ組立体、例えば押さえ組立体40,140のみが積み重ねられた単一のバッグ21を加工するために使用されるといった実施例をも含むのは明らかである。本発明に対して設計上での僅かな変更や修正は当業者が考えられうる範囲であり、本発明の範囲に含まれる。
図2,図3を参照すると本実施例の基部プレート部材31は横断プレート部分31Cを備えた平行なプレート部分31A,31Bを有するほぼ『H字』形状をしている。横断プレート部分31Cはプレート部分31A,31Bに対して垂直に取り付けられ、プレート部分31A,31Bのほぼ中間部分に位置する。H字形状の基部プレート部材31はアクチュエータ手段101,201を受け且つ該アクチュエータ手段101,201に押さえ組立体40,40A,140,140Aを取り付けるのに役立つ。本実施例の基部プレート部材31はH字形状であるがこれを他の種々の形状としたり変更したりすることができ、例えば凹部を有する平坦なプレートとすることも可能であり、このような変更が本発明の範囲に含まれるのは明らかである。
第1の多重バッグ21を押さえるための第1押さえ組立体手段は第1押さえ組立体40と第2押さえ組立体140とを有する。図2〜図6に示した第1押さえ組立体40は多重バッグ21を押さえて折り畳むための押さえ手段、折畳み手段およびアクチュエータ手段をブロック部材41に解放可能に取り付けるのに適した種々の凹部、切り目、穴、および平坦面を備えたブロック部材41を有する。
限定するものではない図7に示した実施例のブロック部材41は折畳み誘導フィンガー部分68を受けるための凹部(および突出部)42(図9A,図9C参照)と、頂部プレート36を収容し且つ該頂部プレート36を例えばねじボルト(図示せず)とねじ穴45とによって当該ブロック部材41に取り付けるための凹んだ頂部平坦面43と、押さえフィンガーギア62を収容するための凹部46と、押さえフィンガーギア62を取り付けるためにショルダボルト67を通し且つベアリング48を凹部46に隣接して圧入するための穴47と、駆動ギア105を収容するための凹部49と、アクチュエータ手段101に取り付けるためにシャフト部材104を通し且つベアリング51を圧入するための穴50とを有する。凹部46,49は駆動ギア105を押さえフィンガーギア62に接触させて係合させるのに十分に隣接した一体ものになっている。ブロック部材41は横断部材32の一端を収容するための凹部52を有する。凹部52はねじ穴(図示せず)を有する横断部材32をねじ(またはボルト)74によりブロック部材41に解放可能に取り付けるための幾つかの貫通穴53を有する。
ブロック部材41には第1押さえフィンガー61が解放可能であって且つ枢動可能に取り付けられる。第1押さえフィンガー61は好ましくは初めに例えばねじボルト63を穴64に通し、そして押さえフィンガーギア62のねじ穴65に通し、第1押さえフィンガー61を押さえフィンガーギア62に取り付けることによりブロック部材41に取り付けられる。押さえフィンガーギア62はねじの切られていない穴66を有する。穴66にはフランジベアリング82が圧入される。フランジベアリング82の内側通路にはショルダボルト67を収容するために部分的にねじが切られる。ショルダボルト67がブロック部材41の穴47に通され、押さえフィンガーギア62のフランジベアリング82に螺合せしめられ、斯くして第1押さえフィンガー61がブロック部材41に取り付けられる。折畳み誘導フィンガー部分68は当該折畳み誘導フィンガー部分68の穴69と、第1押さえフィンガー61のタップ穴(図示せず)と、ねじボルト71とにより第1押さえフィンガー61に取り付けられる。また折畳み誘導フィンガー部分68はテーパの付いた縁部72を有し、折畳み誘導フィンガー部分68が多重バッグ21に接触するときに折畳み誘導フィンガー部分68が多重バッグ21の配置を邪魔したり妨害したりすることをできるだけ少なくするようにしている。好ましいテーパ付き縁部72と折畳み誘導フィンガー部分68とは多重バッグ21が前処理押さえフィンガー181によってしっかりと押さえられた後に多重バッグ21に接触する。前処理押さえフィンガー181は本来、テーパ付き縁部72が多重バッグ21に接触したときに多重バッグ21を動かないようにしておくものである。
上述したように穴53と横断部材32の一端のねじ穴(図示せず)とにねじボルト74を通して横断部材32をブロック部材41の凹部52に解放可能に取り付ける。横断部材32の他端は裏側のブロック部材41Aに解放可能に取り付けられる。アクチュエータ手段101はねじボルト75によって横断部材32の中心近くに取り付けられる。またアクチュエータ手段101はシャフト部材102と、連結具103と、シャフト部材104と、該シャフト部材104を収容するための穴106を備えた駆動ギア105とを有する。駆動ギア105はねじ穴108と、当該駆動ギア105をシャフト部材104に取り付けるためのねじボルト107とを有する。また駆動ギア105は回転アクチュエータ手段101によって回転せしめられる。本実施例の回転アクチュエータ手段101は空気供給入口ノズル109と空気供給出口ノズル110(図3,図5参照)それぞれを介した空気源からの空気で始動される。
駆動ギア105は当該駆動ギア105の穴106を通るシャフト部材104と、ブロック部材41の穴50のベアリング51とを用いてブロック部材41に解放可能であって且つ回転可能に取り付けられる。また駆動ギア105は当該駆動ギア105のねじ穴108を通るねじボルト107によってシャフト部材104に解放可能に取り付けられ、シャフト部材104を固定位置に係止する。シャフト部材104は連結具103によってシャフト部材102に連結される。
図8を参照すると第2押さえ組立体140が示されており、好ましくは第2押さえ組立体140はそれが前処理押さえフィンガー181を有し、該前処理押さえフィンガー181と協働して機能するように第1押さえフィンガー161が変更されていることを除いて第1押さえ組立体40と鏡像関係で実質的に同一である。本実施例の前処理押さえフィンガー181はギア162のねじの切られていない穴166にフランジベアリング182を圧入することによってブロック部材141に取り付けられる。前処理押さえフィンガー181は部分的にねじの切られたショルダボルト167を収容するためのねじ穴183を有する。ショルダボルト167は穴147の148と穴166のフランジベアリング182とを通り、そして穴183にねじ込まれる。前処理押さえフィンガー181はばね185を収容するための皿穴184を有する。『L字形状』のフィンガー部材161を形成し且つ該フィンガー部材161の底端部に垂直なストッパ部分186は前処理押さえフィンガー181を支持するのに使用される。だぼピン部材187がばね185をストッパ部分186に支持する。ばね185は圧縮されると多重バッグ21に対した前処理押さえフィンガー181の圧力に対する可撓性と弾性とを提供する。前処理押さえフィンガー181は好ましくは前方位置に僅かに傾斜し、第1押さえフィンガー161が多重バッグ21に係合する前に多重バッグ21に係合する。傾斜はストッパ部分186の選択可能な傾斜縁部188によって提供される。
所望であれば第1押さえ組立体40,40Aに前処理押さえフィンガーを設けることも考えられるが本発明の好適実施例においては第2押さえ組立体140,140Aだけが各前処理押さえフィンガー181,181A(図2,図3参照)を有する。多重バッグを折り畳む前に多重バッグを頂部プレート36の頂部に移送する従来の水平移送押さえ部材(図示せず)が頂部プレート36の側部にて頂部プレート36に多重バッグを固定するといった必要な機能を行うので上述した好適実施例の組立体40,40Aには前処理押さえフィンガーは必要ない。本実施例の水平移送押さえ部材はバッグが折り畳まれるまで解放されない。頂部プレート36の凹部38は水平移送押さえ部材を収容するのに適する。本発明で有用な水平移送押さえ部材の例は米国特許第4,588,070号に開示されている。
前処理押さえフィンガーは第2押さえ組立体140,140Aにあるのが好ましいが前処理押さえフィンガーを備えていない押さえ組立体を有するのも本発明の範囲に含まれる。前処理押さえフィンガーが折り畳む前の多重バッグを固定するので押さえフィンガー61、161、61A,161Aが多重バッグと押さえ係合および折畳み係合するように動かされるに従って積み重ねられた個々のバッグをばらばらにしたりバッグの整列をくずしたりしないという利点がある。
第1押さえ組立体手段40,140の鏡像は第2の多重バッグ22を押さえるための装置20に解放可能にそれぞれ取り付けられる第2押さえ組立体手段40A,140Aである。第2押さえ組立体手段40A,140Aは図2,図3に示されている。第2押さえ組立体手段40A,140Aの要素は鏡像であることを除いてそれぞれ第1押さえ組立体手段40,140の要素と同一であり、したがって第2押さえ組立体手段40A,140Aの説明は組立体40,140それぞれを参照することができる。
図5,図6にはブロック部材41,141について前述したようにブロック部材41A,141Aに解放可能に取り付けられるアクチュエータ手段101,201が示してある。アクチュエータ手段101,201は流体ピストン型の装置や電気的な装置、他の公知のアクチュエータを使用することもできるが空気圧回転アクチュエータであるのが好ましい。本実施例のアクチュエータ手段は空気供給ノズル109と空気リターンノズル110それぞれと、空気供給ノズル209と空気リターンノズル210それぞれとを介した空気源(図示せず)からの空気で始動される。
本発明の装置の押さえ作用と折畳み作用とを図9A〜図9Cに連続して示した。図9Aはアクチュエータ手段101,201を始動する前の『開放位置』における押さえフィンガー61,161と前処理押さえフィンガー181とを示す。アクチュエータ手段101,201が好ましくは実質的に同時に一方向へ始動されるとシャフト部材102,202は押さえフィンガー61,161を内側へ枢動させるのに十分な量だけ回転する。図9Bに示したように初めに押さえフィンガー61,161が係合する前に前処理押さえフィンガー181が積み重ねられたバッグの一方の側で多重バッグ21に係合し、多重バッグ21に対して『閉鎖位置』で静止する。次いでアクチュエータ手段101,201が回転し続けると図9Cに示したように折畳み誘導フィンガー部分68,168が多重バッグ21を折り畳むように押さえフィンガー68,168が多重バッグ21に係合する。アクチュエータ手段101,201を逆方向に作動する際にはシャフト部材102,202が所定量だけ(すなわち制限的にまたは部分的に)十分に回転せしめられ、次いで押さえフィンガー61,161が外側へと枢動せしめられ、頂部プレート(または押さえテーブル)36に対して元の『開放位置』に静止し、他の多重バッグを受け取る準備がなされる。
上述したように図2〜図10に示した好適実施例では2つのアクチュエータ手段101,102を採用しているが本発明の他の実施例においては押さえフィンガーのために全てを実質的に同時に始動するために米国特許出願番号第786,861号に開示されているような単一のアクチュエータを用いることもできる。単一のアクチュエータを用いた実施例は従来技術において通常なされているように各押さえフィンガーへ別々のアクチュエータを提供する必要がなくなるという点で有利である。単一のアクチュエータの実施例は可動部品を少なくし、等しい力を同時に可撓性の製品に供給することを確実なものとする。
作動時には装置20全体は昇降手段(図示せず)に取り付けられる。昇降手段は装置20を鉛直方向へ上下に動かす。下の位置から説明を始めると装置20は上方へと所定の高さの位置(図10A〜図10Dの位置E参照)に動かされて積み重ねられたプラスチック製のバッグ21,22のような積み重ねられた可撓性の製品を受ける。押さえフィンガー部材が開放位置にある状態で多重バッグ21,22が頂部プレート36の頂部に配置された後に押さえフィンガー部材が閉鎖されて頂部プレート36の頂面に抗してバッグを押さえ、これにより多重バッグを一回、約90度だけ折り畳む。いったん多重バッグが押さえられ、折り畳まれるとその押さえられ折り畳まれた多重バッグ21,22を有する装置20はさらに加工し梱包するために下方へと第2位置(図10A〜図10Dの位置F参照)に動かされる。
図10A〜図10D,図11で連続して示したように押さえられ、折り畳まれた多重バッグ21を備えた装置20は鉛直下方へタレット押さえ組立体300へと移動する。多重バッグ21の折り畳みの基部分がタレット組立体300のタレット押さえ部材301,302によって押さえられる。タレット組立体300が(図11の矢印303で示した方向へ)回転すると多重バッグ21がシュラウド304の端部を過ぎる際には多重バッグ21の折り畳み形状を維持するために多重バッグ21はガイド(またはシュラウド)304に接触して。タレット組立体300のアーム305,306がそれぞれカム部材307,308に接触するとタレット押さえ部材301は折り畳まれた多重バッグ21を点Gで解放し、折り畳まれた多重バッグ21をディスペンサー400に搭載する。タレット押さえ部材301,302はこれらが装置20から移送されて他の組の多重バッグを収容する位置となるまで360度回転し、斯くしてタレット押さえ部材301,302の一つの完全なサイクルが終わる。次いでディスペンサー400が密閉装置へと移送され、さらに従来から公知の梱包装置へと移送される。
再度、図10A〜図10D,図11に示したように本発明の現在の工程を行うには本発明のバッグ押さえ装置20は実質的に同時に頂部プレート(または支持プラットホーム)36上に多重バッグ21の底縁部を押さえて折り畳む(図10A参照)。折畳みは理想的には約90度である。頂部プレート36と多重バッグとを備えた装置20はさらに折り畳むことなく待機しているタレット押さえ部材301の位置(図10B参照)へと鉛直方向へ(好ましくはカムで作動される図示していない昇降装置により)下げられる。望ましくは約1.27cm(1/2インチ)またはそれ以上の長さの多重バッグの小さな折畳み縁部は開放して待機しているタレット押さえ部材301に直接配置され、タレット押さえフィンガー301A,301Bが多重バッグの底部上で閉鎖する(図10C参照)。本発明の装置20の押さえフィンガーが解放され、タレット押さえ部材301が図10Dで示したように従来の様式で回転する。第2の折畳みは多重バッグへはなされずにタレット押さえ部材301は単に初めの折畳みを維持する。シュラウド304は多重バッグを拘束し、ディスペンサー400は従来の様式で搭載される(図11参照)。
ディスペンサー400にある製品の最終的な方位は位置Gにおけるいったん折り畳まれた多重バッグである。ディスペンサー400の形状は多重バッグをいったん折り畳まれた位置に拘束する形状である。他の実施例のディスペンサーは概してプレイナーまたは平坦な方向で多重バッグを受ける形状である。ディスペンサーの形状を変更することによって多重バッグは折り畳まれずに、或いは平坦な位置で収容される。本発明の装置20およびタレット組立体300は位置Gにおいてディスペンサー400がその壁に多重バッグを接触させて折畳みを維持することもないような例えば長方形であって且つ多重バッグを収容できるほど十分な深さおよび幅の形状をしているのを除いて上述と同じ方法で作動する。その代わりに積み重ねられた各バッグはディスペンサーにおいて折り畳まれずに水平に配置されることが可能である。
本発明は特定の実施例を参照して本発明を示すだけの目的で詳細に説明した。ここで開示した方法および装置における種々の変更が当業者にとって添付の請求の範囲を形成する本発明の範囲を逸脱することなくなされることは明らかである。例えば多重バッグをピンで止めるための部材を作動するのに別々のアクチュエータを用いたり、押さえフィンガーの代わりに上から多重バッグに対して垂直な平面で作動された多重バッグを折り畳むのにナイフ部材を作動するのに別々のアクチュエータを用いたりすることが考えられる。他の考えうる実施例においてはナイフ部材へ設けられたばね付勢押さえ部材のような調節可能なまたは後退可能な押さえ部材を有するワンピースの折畳みナイフ部材を用い、押さえ部材が実質的に同時にまたはナイフ部材がバッグと接触する前に多重バッグと接触するようにすることも考えられる。また一対の押さえフィンガーの代わりにバッグおよび移送装置の全幅を水平方向へ横断して延びる単一の押さえ部材を用いてもよい。

Claims (4)

  1. 可撓性のある製品(21)を移送ドラムから 取り出して積み重ね、該積み重ねられた製品を押さえて 90゜折り曲げ、該折り曲げられた製品の底部を挟持し、 該挟持された製品を該製品を収容するためのディスペン サー(400)まで移送し、該ディスペンサーまで移送せ しめられた製品を折り曲げられた状態で上記ディスペン サー内に収容することによって、移送ドラム上の製品を 積み重ねられて折り曲げられた状態で上記ディスペンサ ー内に収容する方法において、上記挟持された製品を上 記ディスペンサーまで移送する間、該挟持された製品を 折り曲げられた状態に維持することを特徴とする方法。
  2. 可撓性のある製品を移送ドラムから取り出 して第1の水平面(E)上で積み重ね、該積み重ねられ た製品を上記第1の水平面上で押さえて90゜折り曲げ、 該折り曲げられた製品を上記第1の水平面から第2の水 平面(F)まで鉛直方向に移動し、該第2の水平面に移 動せしめられた製品の底部を挟持し、該挟持された製品 を該製品を収容するためのディスペンサーまで移送し、 該ディスペンサーまで移送せしめられた製品を折り曲げ られた状態で上記ディスペンサー内に収容することによ って、移送ドラム上の製品を積み重ねられて折り曲げら れた状態で上記ディスペンサー内に収容する方法におい て、上記挟持された製品を上記ディスペンサーまで移送 する間、該挟持された製品を折り曲げられた状態に維持 することを特徴とする方法。
  3. 上記挟持された製品を上記ディスペンサー まで移送するとき、該挟持された製品をガイド(304) に接触しつつ移送することによって該挟持された製品を 折り曲げられた状態に維持することを特徴とする請求項 1または2に記載の方法。
  4. 上記挟持された製品を上記ディスペンサー まで移送するとき、該挟持された製品をガイドに接触し つつ弧を描くように該挟持された製品を上記ディスペン サーまで移送することを特徴とする請求項3に記載の方 法。
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