JP3658233B2 - 分析装置における試料容器支持ラック搬送装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば血液や尿のような生体試料等の分析試料について、複数項目についての分析を行うようにした生化学自動分析装置等の分析装置の技術分野に属し、特に、この分析装置に使用され、分析試料を収容する所定数の試料容器を支持する搬送ラックを搬送するための試料容器支持ラック搬送装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば血液や尿のような生体試料の分析を行う生化学自動分析装置は、各試料容器からサンプルピペットノズルにより反応ディスクに支持された各反応セルに生体試料をサンプリングし、これに複数の試薬ディスクから試薬ピペットノズルにより吸い込んだ試薬を添加して、反応セル内で生体試料と試薬とを攪拌しながら反応させ、この反応状態を、例えば多波長光度計等の検出器で検出することにより、生体試料を複数項目について分析するものである。
【0003】
従来のこのような生化学自動分析装置においては、生体試料を収容した試料容器を試料のサンプリング場所に搬送するために、所定数の試料容器を支持する搬送ラックを順次搬送する試料容器支持ラック搬送装置が使用されている。
従来の試料容器支持ラック搬送装置は、図3に示すように所定数(図示例では5本)の試料容器1を所定間隔を置いて支持した搬送ラック2がコンベア3によって搬送され、コンベア3の移動方向には移動不能であり、搬送ラック2を停止させるストッパ位置と搬送ラック2を停止させない非ストッパ位置の間で移動可能な固定ラックストッパ4(本発明の第1ラックストッパ手段に相当)によって所定の試料容器確認位置に停止される。この固定ラックストッパ4のストッパ位置と非ストッパ位置との切換設定手段は従来周知であるので、その説明は省略する。
【0004】
そして、この試料容器確認位置で、例えば試料容器有無センサ5およびバーコードリーダ6で試料容器1の有無が確認されるとともに、その試料容器1内に収容されている生体試料の確認が行われる。その後、固定ラックストッパ4がコンベア3のラック搬送経路から退出されることで固定ラックストッパ4による搬送ラック2の停止が解除され、搬送ラック2は再びコンベア3で移動ラックストッパ7(本発明の第2ラックストッパ手段に相当)の方へ搬送される。
【0005】
搬送ラック2の最初の試料容器1が生体試料のサンプリング位置に来ると、この移動ラックストッパ7が搬送ラック2を停止させる。この移動ラックストッパ7のストッパ位置と非ストッパ位置との切換設定手段およびコンベア搬送方向に移動手段は従来周知であるので、それらの説明は省略する。この状態で、この搬送ラック2の第1番目の試料容器1から生体試料がサンプルピペットノズルによってサンプリングされる。第1番目の試料容器1からの生体試料のサンプリングが終了すると、同図に二点鎖線で示すように移動ラックストッパ7がコンベア3の搬送方向に隣接する試料容器1間の間隔だけ移動した後、停止する。すると、搬送ラック2の第2番目の試料容器1がサンプリング位置に停止するようになる。そして、前述と同様にして第2番目の試料容器1から生体試料のサンプリングが行われる。以後、同様にして移動ラックストッパ7の移動および停止を繰り返すことで、順次、搬送ラック2の各試料容器1からの生体試料のサンプリングが行われる。
【0006】
そして、1つの搬送ラック2の最後の試料容器1からのサンプリングが終了した後、移動ラックストッパ7を非ストッパ位置に設定して次の搬送ラック2の第1番目の試料容器1のサンプリング位置となる初期位置に戻した後再びストッパ位置に設定して、次の搬送ラック2をこの位置で停止させるようになっている。これにより、サンプリングが終了した搬送ラック2aは従来と同様にコンベア3によって図示しない右方の回収位置へ搬送されて回収される。
【0007】
一方、1つの搬送ラック2における試料容器1からの試料のサンプリングから次の試料容器1からのサンプリングを開始する前までのサンプリング周期が3秒に設定されている。このサンプリング周期では、移動ラックストッパ7を1つの搬送ラック2のすべての試料容器1からのサンプリングが終了した後初期位置に戻したとき、生体試料の確認が終了した次の搬送ラック2の第1番目の試料容器1がサンプリング位置にちょうど来るようになっており、時間的に適切な搬送制御となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、分析する生体試料の数が非常に増大していることから、多数の試料容器1からのサンプリングに要する時間を可能な限り短縮することが求められている。そこで、この要望に応えるために、前述のサンプリング周期を単純に短縮することが考えられる。
【0009】
しかしながら、前述の従来の分析装置に使用される生体試料の試料容器支持ラック搬送装置では、1つの搬送ラック2のすべての試料容器1からのサンプリングが終了し、確認の終わった次の搬送ラック2の試料容器1からサンプリングする際、次の搬送ラック2を確認位置からその第1番目の試料容器1がサンプリング位置となるまで移動する必要があるが、この移動距離βが比較的長いため、搬送ラック2の確認位置からサンプリング位置までの移動時間が長くかかってしまう。この移動時間は、前述の従来のサンプリング周期では適切なものとなっているが、前述のサンプリング周期が短縮された場合には問題となる。すなわち、サンプリング周期が短縮されて、移動ラックストッパ7が初期位置に戻ってきても、次の搬送ラック2がサンプリング位置に来るまでに時間が依然としてかかってしまい、全体としてサンプリングに要する時間がほとんど短縮されない。このように、従来の試料容器支持ラック搬送装置では、サンプリング周期の短縮化、つまり高速のサンプリングは難しいという問題がある。
【0010】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、試料のサンプリングに要する時間をより一層短縮させて、高速のサンプリングが可能な分析装置における試料容器支持ラック搬送装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために、請求項1の発明は、搬送手段によって搬送され、分析試料が収容された試料容器を所定数支持した搬送ラックを、前記試料容器を確認する確認位置に少なくとも前記試料容器が確認されている間停止させる第1ラックストッパ手段と、確認が終了した前記搬送ラックを、前記試料容器内の前記分析試料をサンプリングするサンプリング位置に少なくとも前記分析試料がサンプリングされている間停止させる第2ラックストッパ手段とを備え、少なくとも前記確認位置から前記サンプリング位置に前記搬送ラックを順次搬送する分析装置における試料容器支持ラック搬送装置において、前記確認位置と前記サンプリング位置との間に、暫定停止位置が設定されているとともに、前記搬送ラックを前記暫定停止位置に暫定的に停止させる暫定ストッパが配設されており、前記暫定停止位置は、前記搬送ラックが前記第2ラックストッパ手段で最初に前記サンプリング位置に停止されたとき、前記搬送ラックの一部が有る位置に設定されており、1つの搬送ラックに支持されている前記試料容器からの前記分析試料のサンプリングをしている間でかつ前記1つの搬送ラックが前記サンプリング位置を通過しない間は、確認が終了した次の搬送ラックを前記暫定ストッパにより前記暫定停止位置に停止させ、前記1つの搬送ラックが前記サンプリング位置を通過した後、前記暫定停止位置に停止している前記次の搬送ラックを前記サンプリング位置の方へ搬送させるように、搬送ラックの搬送を制御するようになっていることを特徴としている。
【0012】
また、前記確認位置と前記暫定停止位置との間に、更に他の暫定停止位置が設定されているとともに、前記搬送ラックを前記他の暫定停止位置に暫定的に停止させる他の暫定ストッパが配設されており、前記次の搬送ラックが前記暫定停止位置から前記サンプリング位置の方へ搬送開始された後、確認が終了した次の次の搬送ラックを前記他の暫定停止位置に暫定的に停止させるととともに前記次の搬送ラックが前記暫定停止位置を通過した後、前記他の暫定停止位置に停止している前記次の次の搬送ラックを前記暫定停止位置の方へ搬送させるように、搬送ラックの搬送を制御するようになっていることを特徴としている。
【0013】
【作用】
このように構成された本発明の分析装置における試料容器支持ラック搬送装置においては、1つの搬送ラックに支持されている試料容器からの分析試料のサンプリングをしている間、確認が終了した次の搬送ラックが暫定ストッパで暫定停止位置に暫定的に停止される。そして、1つの搬送ラックのすべての試料容器からの分析試料のサンプリングが終了すると、第2暫定ストッパによる次の搬送ラックの暫定停止が解除され、次の搬送ラックがサンプリング位置の方へ搬送され、その第1番目の試料容器がサンプリング位置となったとき、次の搬送ラックが停止される。
【0014】
これにより、暫定停止位置が、搬送ラックが第2ラックストッパ手段で最初にサンプリング位置に停止されたとき、搬送ラックの一部が有る位置に設定されていることから、1つの搬送ラックのサンプリングが終了した後、次の搬送ラックがサンプリング位置の方へ搬送されて停止するまでの移動距離は、従来に比べて大幅に短縮される。したがって、1つの搬送ラックのサンプリング開始から次の搬送ラックのサンプリング開始前までの全体のサンプリングの周期が短くなり、高速のサンプリングが実現可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の分析装置における試料容器支持ラック搬送装置の実施の形態の一例を模式的に示す、図3と同様の図である。なお、図3に示す構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明は省略する。
【0016】
図1に示すように、この例の試料容器支持ラック搬送装置は、固定ラックストッパ4と移動ラックストッパ7との間に配設された、暫定ラックラックストッパ手段8を備えている。この暫定ラックラックストッパ手段8は、第1暫定ラックストッパ(本発明の他の暫定ストッパに相当)9と、第2暫定ラックストッパ(本発明の暫定ストッパに相当)10と、これらの第1および第2ラックストッパ9,10を切換駆動するラックストッパ切換手段11とからなっている。
【0017】
図2に示すように、第1および第2暫定ラックストッパ9,10は、互いに位相が90゜ずれ、かつ互いに連動可能に設けられている。そして、第1暫定ラックストッパ9がコンベア3の搬送ライン上に突出するストッパ位置に設定されているとき、第2暫定ラックストッパ10がコンベア3の搬送ラインから退避する非ストッパ位置に設定され、また、第1および第2暫定ラックストッパ9,10が図2において反時計方向に90゜回動して第2暫定ラックストッパ10がコンベア3の搬送ライン上に突出するストッパ位置に設定されたとき、第1暫定ラックストッパ10が二点鎖線で示すようにコンベア3の搬送ラインから退避する非ストッパ位置に設定されるようになっている。
【0018】
また、ラックストッパ切換手段11はモータから構成されており、このモータでこれらの第1および第2暫定ラックストッパ9,10を時計方向または反時計方向に選択的に回動させることで、第1および第2暫定ラックストッパ9,10が選択的にストッパ位置または非ストッパ位置に切換設定されるようになっている。
この例の試料容器支持ラック搬送装置の他の構成は、前述の図3に示す従来の試料容器支持ラック搬送装置と同じである。
【0019】
このように構成されたこの例の試料容器支持ラック搬送装置の作動について説明する。なお、以下の作動の説明において、説明の便宜上、搬送ラックの符号「2」に試料容器1の確認が終了した順に、a,b,…の符号を添えることにする。初期状態で固定ラックストッパ4、移動ラックストッパ7および第2暫定ストッパ10がそれぞれコンベア3の搬送ライン上に突出してストッパ位置に設定されているとともに、第1暫定ストッパ9がコンベア3の搬送ラインから退避した非ストッパ位置に設定されている。
【0020】
そして、前述の従来の試料容器支持ラック搬送装置と同様に、まず搬送ラック2aが生体試料を収容した所定数(図示例では5本)の試料容器1を支持した状態でコンベア3によって搬送され、この搬送ラック2aが確認位置で固定ラックストッパ4によって停止され、試料容器1の所定の確認が行われる、この確認が終了すると、固定ラックストッパ4がコンベア3の搬送ラインから退避した非ストッパ位置に設定されるので、確認の終了した搬送ラック2aがコンベア3によってサンプリング位置の方へ搬送される。
【0021】
この搬送ラック2aがサンプリング位置に来る前に第2暫定ラックストッパ10に当接することで第2暫定ストッパ位置(本発明の暫定停止位置に相当)に停止される。この搬送ラック2aが固定ラックストッパ4の位置を通過し終えると、固定ラックストッパ4が再びストッパ位置に設定される。これにより、次の搬送ラック2bがこの固定ラックストッパ4に当接して確認位置に停止し、前述と同様に次の搬送ラック2bに支持された各試料容器1の確認が開始される。このようにして、試料容器支持ラック搬送装置は、図1(a)に示す状態となる。
【0022】
この状態から、ラックストッパ切換手段11であるモータが駆動して、第2暫定ラックストッパ10が回動して非ストッパ位置に設定されるとともに、第1暫定ラックストッパ9が回動してストッパ位置に設定される。すると、第2暫定ラックストッパ10によって第2暫定ストッパ位置に停止していた搬送ラック2aがコンベア3によって更に搬送され、移動ラックストッパ7に当接して再び停止する。このように搬送ラック2aが最初に停止した状態では、前述の従来と同様に搬送ラック2aの第1番目の試料容器1がサンプリング位置に設定されており、この第1番目の試料容器1からの試料のサンプリングが行われ、また、搬送ラック2aの移動方向後部がいまだ暫定ストッパ位置にある。以後、前述の従来と同様に移動ラックストッパ7がコンベア3の搬送方向に試料容器1の間隔毎に移動することで、搬送ラック2aの各試料容器1からのサンプリングが行われる。
【0023】
この間、次の搬送ラック2bの各試料容器1の確認が行われ、それらの確認が終了すると、前述と同様に固定ラックストッパ4は非ストッパ位置に設定される。すると、次の搬送ラック2bがコンベア3によって搬送され、第1暫定ラックストッパ9に当接することで第1暫定ストッパ位置(本発明の他の暫定停止位置に相当)に停止される。次の搬送ラック2bが固定ラックストッパ4の位置を通過し終わると、前述と同様に固定ラックストッパ4が再びストッパ位置に設定される。更に、次の次の搬送ラック2cがコンベア3で搬送され、固定ラックストッパ4に当接して確認位置に停止し、前述と同様に次の次の搬送ラック2cに支持された各試料容器1の確認が開始される。こうして、試料容器支持ラック搬送装置は、同図(b)に示す状態となる。
【0024】
最初の搬送ラック2aに支持されている各試料容器1からの試料のサンプリングが順次行われ、この最初の搬送ラック2aが第2暫定ラックストッパ10の位置を通過し終えると、再びラックストッパ切換手段11のモータが駆動して、第2暫定ラックストッパ10が再び回動してストッパ位置に設定されるとともに、第1暫定ラックストッパ9が回動して非ストッパ位置に設定される。すると、第1暫定ラックストッパ9によって第1暫定ストッパ位置に停止していた次の搬送ラック2bがコンベア3によって更に搬送され、第2暫定ラックストッパ10に当接して次の搬送ラック2bが第2暫定ストッパ位置に停止する。こうして、試料容器支持ラック搬送装置は、同図(c)に示す状態となる。
【0025】
最初の搬送ラック2のすべての試料容器1からの試料のサンプリングが終了すると、前述の従来と同様に、移動ラックストッパ7が非ストッパ位置に設定されるとともに、初期位置に戻された後、再びストッパ位置に設定される。これにより、サンプリングが終了した搬送ラック2aは従来と同様にコンベア3によって図示しない右方の回収位置へ搬送されて回収される。同時に、ラックストッパ切換手段11のモータが駆動して、再び第2暫定ラックストッパ10が回動して非ストッパ位置に設定されるとともに、第1暫定ラックストッパ9が回動してストッパ位置に設定される。すると、第2暫定ラックストッパ10によって第2暫定ストッパ位置に停止していた次の搬送ラック2bがコンベア3によって更に搬送され、移動ラックストッパ7に当接して再び停止し、次の搬送ラック2bの第1番目の試料容器1がサンプリング位置に設定され、この第1番目の試料容器1からの試料のサンプリングが行われる。
【0026】
このとき、次の搬送ラック2bは既に第2暫定ストッパ位置に停止していて、この第2暫定ストッパ位置から第1番目の試料容器1のサンプリング位置まで移動するだけであるので、移動距離αが従来の移動距離βに比べてはるかに短縮され、移動に要する時間も大幅に短縮される。
この間、次の次の搬送ラック2cの各試料容器1の確認が行われており、それらの確認が終了すると、前述と同様に固定ラックストッパ4は非ストッパ位置に設定される。すると、次の次の搬送ラック2cがコンベア3によって搬送され、第1暫定ラックストッパ9に当接することで第1暫定ストッパ位置に停止される。次の次の搬送ラック2bが固定ラックストッパ4の位置を通過し終わると、前述と同様に固定ラックストッパ4が再びストッパ位置に設定される。以後、コンベア3によって次々と搬送されてくる搬送ラック2に対して、順次、確認位置での各試料容器1の確認工程、第1暫定ストッパ位置での第1暫定停止工程、第2暫定ストッパ位置での第2暫定停止工程、サンプリング位置での各試料容器1の試料のサンプリング工程、サンプリングが終了した搬送ラック2の回収位置での回収工程が行われる。
【0027】
このように、この例の試料容器支持ラック搬送装置によれば、1つの搬送ラック2に支持されているすべての試料容器1からの試料のサンプリングが終了する前に、暫定ラックストッパ手段8によって、次の搬送ラック2をサンプリング位置により接近した第2暫定ストッパ位置に予め停止させておき、次の搬送ラック2についてのサンプリングを行う際に、次の搬送ラック2を第2暫定ストッパ位置から次の搬送ラック2の第1番目の試料容器1がサンプリング位置となるまで移動させるだけで済むようにしているので、移動ラックストッパ7が初期位置に戻った後の次の搬送ラック2の移動距離αが大幅に短縮できるようになる。これにより、次の搬送ラック2のこの移動に要する時間も大幅に短縮できるので、前述のように各試料容器における試料のサンプリングの周期を短縮したとき、この各試料容器間の試料のサンプリング周期の短縮を効果的に活かすことができ、1つの搬送ラック2の第1番目の試料容器の試料のサンプリングが開始されて、次の搬送ラック2の第1番目の試料容器の試料のサンプリングが開始される前までの全体としてのサンプリングの周期をより一層短縮することができる。こうして、この例のランク搬送装置によれば、高速のサンプリングが実現可能となる。
この例の試料容器支持ラック搬送装置の他の作用効果は、図3に示す従来例と同じである。
【0028】
なお、前述の例では、ラックストッパ切換手段11をモータで構成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばエアシリンダ等の他の駆動手段で構成することもできる。また、前述の例では、第1および第2暫定ラックストッパ9,10が連動されて作動制御されるようになっているが、第1および第2暫定ラックストッパ9,10は独立して作動制御されるようにすることもできる。更に、前述の例では、第1および第2暫定ラックストッパ9,10は回動によってストッパ位置と非ストッパ位置との間で移動されるようになっているが、第1および第2暫定ラックストッパ9,10は直線運動によりストッパ位置と非ストッパ位置との間で移動されるようにすることもできる。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の分析装置における試料容器支持ラック搬送装置によれば、1つの搬送ラックの第1番目の試料容器の試料のサンプリング開始から、次の搬送ラックの第1番目の試料容器の試料のサンプリング開始前までのサンプリングの周期をより一層短縮することができる。これにより、本発明によれば、高速のサンプリングが実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分析装置における試料容器支持ラック搬送装置の実施の形態の一例を模式的に示すとともに、その作動を説明する図である。
【図2】 図1に示す例における暫定ラックストッパ手段を図1において右方から見て示す図である。
【図3】 従来の分析装置における試料容器支持ラック搬送装置を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1…試料容器、2,2a,2b,2c…搬送ラック、3…コンベア、4…固定ラックストッパ、5…試料容器有無センサ、6…バーコードリーダ、7…移動ラックストッパ、8…暫定ラックストッパ手段、9…第1暫定ストッパ、10…第2暫定ストッパ、11…ラックストッパ切換手段
Claims (2)
- 搬送手段によって搬送され、分析試料が収容された試料容器を所定数支持した搬送ラックを、前記試料容器を確認する確認位置に少なくとも前記試料容器が確認されている間停止させる第1ラックストッパ手段と、確認が終了した前記搬送ラックを、前記試料容器内の前記分析試料をサンプリングするサンプリング位置に少なくとも前記分析試料がサンプリングされている間停止させる第2ラックストッパ手段とを備え、少なくとも前記確認位置から前記サンプリング位置に前記搬送ラックを順次搬送する分析装置における試料容器支持ラック搬送装置において、
前記確認位置と前記サンプリング位置との間に、暫定停止位置が設定されているとともに、前記搬送ラックを前記暫定停止位置に暫定的に停止させる暫定ストッパが配設されており、前記暫定停止位置は、前記搬送ラックが前記第2ラックストッパ手段で最初に前記サンプリング位置に停止されたとき、前記搬送ラックの一部が有る位置に設定されており、
1つの搬送ラックに支持されている前記試料容器からの前記分析試料のサンプリングをしている間でかつ前記1つの搬送ラックが前記サンプリング位置を通過しない間は、確認が終了した次の搬送ラックを前記暫定ストッパにより前記暫定停止位置に停止させ、前記1つの搬送ラックが前記サンプリング位置を通過した後、前記暫定停止位置に停止している前記次の搬送ラックを前記サンプリング位置の方へ搬送させるように、搬送ラックの搬送を制御するようになっていることを特徴とする分析装置における試料容器支持ラック搬送装置。 - 前記確認位置と前記暫定停止位置との間に、更に他の暫定停止位置が設定されているとともに、前記搬送ラックを前記他の暫定停止位置に暫定的に停止させる他の暫定ストッパが配設されており、
前記次の搬送ラックが前記暫定停止位置から前記サンプリング位置の方へ搬送開始された後、確認が終了した次の次の搬送ラックを前記他の暫定停止位置に暫定的に停止させるととともに前記次の搬送ラックが前記暫定停止位置を通過した後、前記他の暫定停止位置に停止している前記次の次の搬送ラックを前記暫定停止位置の方へ搬送させるように、搬送ラックの搬送を制御するようになっていることを特徴とする請求項1記載の分析装置における試料容器支持ラック搬送装置。
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