JP3657631B2 - ショーケースのドレン水処理装置 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、冷凍冷蔵ショーケースなどの冷却器から生じる除霜水などのドレン水を蒸発するショーケースのドレン水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷凍冷蔵ショーケースでは、ショーケース本体に設置した冷却器からの除霜水などのドレン水を処理する装置として、例えば実開平5−59180号公報にも示されているように、商品を収納陳列するショーケース本体の下方に形成される機械室内にドレン水を強制的に蒸発する装置を設置している。
【0003】
このドレン水蒸発装置は、図9、図10に示すようにショーケース本体1の底部に形成したドレン口に接続するドレンパイプ3の下方に位置させて、機械室2内に配設され、ドレン水を溜めるドレンパン4内に蒸発布5とポンプ6を配設し、このポンプ6に接続するドレンホース7を蒸発布5の上方に配設する散水管8に接続するものである。
【0004】
他方、機械室2内には圧縮機9、凝縮器10、送風機11が設置されており、ドレンパイプ3からドレンパン4内に落ちたドレン水をポンプ6でドレンホース7に吸い上げ散水管8から蒸発布5に散水し、送風機11により凝縮器10、圧縮機9を通過した温風を蒸発布5に当て、これにより蒸発布5に含ませたドレン水を排熱を利用して強制的に蒸発する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
大型のショーケースや、ショーケース本体の前面に扉を設けずに全面開放するタイプの場合は、ドレン水の量が多くなり、前記従来例のように蒸発装置を1基設置しただけでは、蒸発能力が不足し、蒸発しきれないで溢れることがある。そこで、蒸発装置を複数設置することが考えられるが、この場合に複数の蒸発装置にドレン水を分流する手段など、確立されたものは従来存在しなかった。
【0006】
本発明の目的は前記事情に鑑みて、大型のショーケースや、ショーケース本体の前面に扉を設けずに全面開放するタイプのショーケースで、ドレン水を蒸発装置で蒸発処理する場合に、第1にポンプやパイプによりドレン水を分流して、ドレン水の量が多くなっても充分な蒸発能力を確保でき、蒸発装置からドレン水が溢れることを防止でき、第2にポンプを利用しない場合でも、簡単な構成で同様にドレン水を分流でき、第3にドレンパン内のゴミの吸い上げも防げるショーケースのドレン水処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、ショーケース本体の底部に冷却器からの除霜水などのドレン水を排水するドレン口を設け、前記ショーケース本体の底部下方の機械室に、前記ドレン口からのドレン水を処理するドレンパンと蒸発材とを有してなるドレン水蒸発装置を設置するショーケースのドレン水処理装置において、前記機械室に一つのみをドレン口と1対1の関係に配置して複数のドレン水蒸発装置を配設し、前記ドレン口と1対1の関係に配設されたドレン水蒸発装置にドレンパンに溜ったドレン水を他のドレン水蒸発装置に分配するポンプを配設したことを要旨とするものである。
【0008】
また、前記機械室に一つのみをドレン口と1対1の関係に配置して複数のドレン水蒸発装置を配設し、前記ドレン口と1対1の関係に配設されたドレン水蒸発装置にドレンパンに溜ったドレン水を他のドレン水蒸発装置に分配するポンプを配設し、かつ各ドレン水蒸発装置の蒸発材の上方に位置して散水手段を配設し、各ドレン水蒸発装置にドレンパンに溜ったドレン水を当該の前記散水手段に供給するポンプを配設したことを要旨とするものである。
【0009】
さらに、前記機械室に2基のドレン水蒸発装置を並設し、一方のドレン水蒸発装置のみをドレン口と1対1の関係に配設し、各ドレン水蒸発装置のドレンパンにポンプをそれぞれ配設し、ドレン口と1対1の関係に配設した蒸発装置のポンプに2本のドレンホースを接続し、各ドレンホースを各蒸発材の上方に配設する散水手段にそれぞれ連係し、他方のドレン水蒸発装置に配設したポンプに接続する他のドレンホースを該ドレン水蒸発装置の散水手段に連係することを要旨とするものである。
【0010】
また、前記機械室に2基のドレン水蒸発装置を並設し、一方のドレン水蒸発装置のみをドレン口と1対1の関係に配設し、各ドレン水蒸発装置のドレンパンにポンプをそれぞれ配設し、各ポンプにそれぞれ接続するドレンホースを各蒸発材の上方に配設する散水手段の一端に接続し、該散水手段の他端を他のドレンホースで接続することを要旨とするものである。
【0011】
さらに、前記機械室に2基のドレン水蒸発装置を並設し、一方のドレン水蒸発装置のみをドレン口と1対1の関係に配設し、各ドレン水蒸発装置のドレンパンにポンプをそれぞれ配設し、各ポンプにそれぞれ接続するドレンホースを各蒸発材の上方に立ち上げて1本の他のドレンホースに接続し、該ドレンホースの両端を各蒸発材の上方に配設する散水手段に連係することを要旨とするものである。
【0012】
また、前記機械室に2基のドレン水蒸発装置を並設し、前記ドレン口の下方にドレン水の受け皿を設け、該受け皿に配設したポンプにドレンホースを接続し、該ドレンホースの先端を2つに分岐して、分岐した各ドレンホースを各ドレン水蒸発装置の蒸発材の上方に配設する散水手段に連係することを要旨とするものである。
【0013】
さらに、前記機械室に2基のドレン水蒸発装置を並設し、一方のドレン水蒸発装置のみをドレン口と1対1の関係に配設し、各ドレン水蒸発装置のドレンパンを均水管としてのホースで連通することを要旨とするものである。
【0014】
さらに、前記機械室に2基のドレン水蒸発装置を並設するとともに、前記ドレン口を各ドレン水蒸発装置に対応させて2つ設け、両ドレン口の間に位置させて仕切り用の突部をショーケース本体から突設したことを要旨とするものである。
【0015】
また、前記ドレン水蒸発装置のドレンパンは、ゴミなどの吸い上げ防止部材を兼用する補強用のリブを底部に突設することを要旨とするものである。
【0016】
【作用】
請求項1記載の本発明によれば、ドレン口からのドレン水は1対1の関係に配設されたドレン水蒸発装置の蒸発材上に落ちて蒸発され、蒸発材を流下する間に蒸発しきれなかったドレン水は該ドレン水蒸発装置のドレンパン内に落ちる。このドレンパンに溜ったドレン水は、ここに設置のポンプによりくみ上げられて他のドレン水蒸発装置にも送られ蒸発される。
【0017】
請求項2記載の本発明によれば、上記に加えて、各ドレン水蒸発装置のドレンパンに溜ったドレン水は、ここに設置のポンプによりくみ上げられて当該の散水手段に送られ、蒸発材に散水され蒸発される。
【0018】
請求項3記載の本発明によれば、ドレン口からのドレン水は1対1の関係に配設された一方のドレン水蒸発装置の蒸発材上に落ちて蒸発され、蒸発材を通過する間に蒸発しきれなかったドレン水は該ドレン水蒸発装置のドレンパン内に落ちる。このドレンパン内に溜ったドレン水は、ここに設置のポンプによりくみ上げられて2本のドレンホースに分流し、該ドレンホースを介して2基のドレン水蒸発装置の散水手段に送られ、ここから蒸発材に散水され蒸発される。
そして、他方のドレン水蒸発装置の蒸発材で蒸発しきれずにドレンパンに落ちたドレン水は、ここに設置のポンプによりくみ上げられて散水手段に送られ、蒸発材に再度散水され蒸発される。
【0019】
請求項4記載の本発明によれば、ドレン口からのドレン水は1対1の関係に配設された一方のドレン水蒸発装置の蒸発材上に落ちて蒸発され、蒸発材を通過する間に蒸発しきれなかったドレン水は該ドレン水蒸発装置のドレンパン内に落ちる。このドレンパン内に溜ったドレン水は、ここに設置のポンプによりくみ上げられて該ドレン水蒸発装置の散水手段に送られ蒸発材に散水され蒸発されるとともに、ドレンホースを介して他方のドレン水蒸発装置の散水手段にも送られ、ここの蒸発材に散水され蒸発される。
そして、他方の蒸発材で蒸発しきれずにドレンパン内に落ちたドレン水は、ここに設置の他のポンプにより再びくみ上げられて散水手段に送られ、蒸発材に散水され蒸発される。
この場合、各ポンプからくみ上げられるドレン水は、両散水手段を接続するドレンホースの個所で対向流となり、ドレン水が充分にあるときは他方の散水手段の方向には流れないが、一方のドレンパン内にドレン水が無くなると、ドレンホースおよび散水手段を介して他方のドレン水蒸発装置に送られる。
【0020】
請求項5記載の本発明によれば、ドレン口からのドレン水は1対1の関係に配設された一方のドレン水蒸発装置の蒸発材上に落ちて蒸発され、蒸発材を通過する間に蒸発しきれなかったドレン水は該ドレン水蒸発装置のドレンパン内に落ちる。このドレンパン内に溜ったドレン水は、ここに設置のポンプによりくみ上げられて該ドレン水蒸発装置の散水手段に送られ蒸発材に散水され蒸発されるとともに、ドレンホースを介して他方のドレン水蒸発装置の散水手段にも送られ、ここの蒸発材に散水され蒸発される。
そして、他方の蒸発材で蒸発しきれずにドレンパン内に落ちたドレン水は、ここに設置の他のポンプにより再びくみ上げられ散水手段に送られ、蒸発材に散水され蒸発される。この場合、各ポンプからくみ上げられるドレン水は、各ドレンホースを接続する他のドレンホースの個所で対向流となり、ドレン水が充分にあるときは他方のドレンホースの方向には流れないが、一方のドレンパン内にドレン水が無くなると、ドレンホースを介して他方のドレン水蒸発装置に送られる。
【0021】
請求項6記載の本発明によれば、ドレン口から受け皿に落ちたドレン水は、ここに設置のポンプによりくみ上げられて先端が2つに分岐するドレンホースに分流し、各ドレン水蒸発装置の散水手段に送られ蒸発材に散水され、各ドレン水蒸発装置において蒸発される。
【0022】
請求項7記載の本発明によれば、ドレン口からのドレン水は1対1の関係に配設された一方のドレン水蒸発装置の蒸発材上に落ちて蒸発され、蒸発材を通過する間に蒸発しきれなかったドレン水は該ドレン水蒸発装置のドレンパン内に落ちる。このドレンパン内に溜ったドレン水は、均水管としてのホースを通って他方のドレン水蒸発装置のドレンパン内に流入し、ここの蒸発材でもって蒸発される。
【0023】
請求項記載の本発明によれば、ショーケース本体の底部に形成するドレン口を2つ形成することで、ドレン水はドレン口に流入する前の段階で分流され、対応の各ドレン水蒸発装置に供給され蒸発される。この場合、両ドレン口の間に突起を仕切りとして設けたから、一方のドレン口の方向にのみドレン水が流れることを防げる。
【0024】
請求項記載の本発明によれば、前記作用に加えてドレンパンの底部に形成したリブにより、ゴミなどが吸い上げられることを防止でき、吸い上げ能力の低下を防げる。
【0025】
【実施例】
実施例1.
以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明する。図1は本発明のショーケースのドレン水処理装置の第1実施例を示す説明図で、本発明のドレン水処理装置が実施されるショーケースは図10について既に説明したように、底部にドレン口13を設けたショーケース本体1の下方に機械室2を設け、ここに圧縮機9、凝縮器10、送風機11などを設置するもので、ショーケースとしては大型のものや、前面の全部を商品取り出し用の開口に扉を設けないタイプのものが考えられる。
【0026】
本発明のドレン水蒸発装置14も、かかる機械室2内に設置するもので、図にも示すようにドレン水を溜めるドレンパン4内に、蒸発材としての多数枚の蒸発板12を縦方向に並設し、該蒸発板12の上方に位置して散水手段としての散水管8を配設するとともに、蒸発板12の側方にポンプ6やタイマ(図示は省略する)を内蔵するユニットを配設する。
【0027】
前記蒸発板12(蒸発材)は吸水性のある材料のものが用いられ、この実施例のように蒸発板12を縦方向に並設するものにあっては、図示の如く、蒸発板12全体の上端にこれを覆うように同様の蒸発板12を水平に設けるのが好ましい。これにより、ドレン水を全体的に拡散できる。
【0028】
かかるドレン水蒸発装置14を2基並設し、一方のドレン水蒸発装置14のみをドレン口13と1対1の関係に配設し、各ドレン水蒸発装置14のドレンパン4にポンプ6をそれぞれ配設する。
なお、1対1の関係とは、他の実施例でも同様であるが、ドレン口13の直下に配置され、またはドレン口13の下方近傍に配置されるなどして、ドレン口13からのドレン水がドレン口にドレンパイプを接続するような場合を含め直に供給されることを意味する。
なお、ドレン水蒸発装置14は機械室2のスペース等の関係で2基とするのが好ましいが、2基では必要処理能力が確保できないようなことが想定される場合には、3基とすることも可能である。
【0029】
そして、ドレン口13の下方に設置した蒸発装置14のポンプ6に2本のドレンホース7を接続し、各ドレンホース7を立ち上げて、各ドレン水蒸発装置14の各蒸発板12の上方に配設する散水管8にそれぞれ接続する。
【0030】
また、他方のドレン水蒸発装置14に配設したポンプ6に他のドレンホース7の一端を接続し、他端を蒸発装置14の散水管8に接続する。
【0031】
なお、この実施例ではドレン水蒸発装置14の蒸発材として蒸発板12を用いたものを示したが、蒸発材としては蒸発布を上下に蛇行状に配設するようにしたものなど、これ以外のものとしてもよい。
また、散水手段として散水管8を用いたものを示したが、例えば、底に多数の孔を形成してなる散水皿を用いるもの、供給管と底に多数の孔を形成してなる散水皿との組合せによるものなど、これ以外のものとしてもよい。
このことは以下に述べる他の実施例でも同様である。
【0032】
次に作用について説明する。ドレン口13からのドレン水は、一方のドレン水蒸発装置14の水平の蒸発板12上に落ち全体的に拡散され、この下の縦方向に並設した蒸発板12で吸水されながら流下する。この間、送風機11により凝縮器10、圧縮機9を通過した温風を蒸発板12に当て、これにより蒸発板12に含ませたドレン水を排熱を利用して強制的に蒸発する。
【0033】
蒸発板12を流下する間に蒸発しきれなかったドレン水は、ドレンパン4内に溜り、ここに設置のポンプ6によりくみ上げられて2本のドレンホース7に分流し、該ドレンホース7を介して2基のドレン水蒸発装置14の散水管8に送られ、ここから上記同様にそれぞれの蒸発板12に散水され、送風機11により凝縮器10、圧縮機9を通過した排熱である温風を蒸発板12に当て強制的に蒸発する。
なお、ドレンパン4内に溜ったドレン水は、上記による他、蒸発材12自体によっても吸い上げられ同様にして蒸発される。
【0034】
これら2基のポンプ6は、一定時間毎、例えば5分毎に30秒間、同時駆動するようにするなど定期的に駆動すればよいが、一方または両方のドレンパン4内に水位検知手段を設け、ドレンパン4内の水位が所定値以上になったときに、ポンプ6を駆動をするようにしてもよく、これによればポンプ6のカラ運転をなくすことも可能となる。
【0035】
他方の蒸発装置14の蒸発板12で蒸発しきれずにドレンパン4内に落ちて溜ったドレン水は、ここに設置のポンプ6によりくみ上げられて散水管8に送られ蒸発板12に再度散水され、同様にして蒸発される。
【0036】
実施例2.
図2は第2実施例を示し、2基の蒸発装置14のうちの一方をドレン口13と1対1の関係に配設し、各ドレン水蒸発装置14のドレンパン4にポンプ6をそれぞれ配設する構成は第1実施例と同様であるが、この第2実施例では各ポンプ6にそれぞれ接続するドレンホース7を各蒸発板12の上方に配設する散水管8の一端に接続し、該散水管8の他端を他のドレンホース7で接続するようにした。
【0037】
これにより、ドレン口13からのドレン水は、最初は第1実施例と同様にしてドレン口と1対1の関係に配設したドレン水蒸発装置で蒸発され、ここの蒸発板12を流下する間に蒸発しきれなかったドレン水は、ここに設置のポンプ6によりくみ上げられてドレンホース7を介して該ドレン水蒸発装置14の散水管8に送られ蒸発板12に散水されるとともに、前記散水管8に接続するドレンホース7を介して他方のドレン水蒸発装置14の散水管8にも分流して送られ、他の蒸発板12に散水される。各蒸発板12に第1実施例同様に排熱である温風を当て、ドレン水を強制的に蒸発する。
【0038】
そして、他方の蒸発板12で蒸発しきれずにドレンパン4内に落ちたドレン水は、ここに設置の他のポンプ6により再びくみ上げられ散水管8に送られ散水される。この場合、両方のドレンパン4内にドレン水が溜まっていると、各ポンプ6からくみ上げられるドレン水は、両散水管8を接続するドレンホース7の個所でぶつかり合い、対向流となり、互いに他方の散水管8の方向には流れない。
【0039】
しかし、一方のドレンパン4内にドレン水が無くなると、他方の散水管8、これに接続するドレンホース7を介して一方の散水管8にドレン水が補給され、両ドレン水蒸発装置14の水量がラフではあるが、ほぼ均等に保持される。
なお、ポンプ6の駆動は第1実施例と同様に行われる。
【0040】
実施例3.
図3は第3実施例を示し、2基の蒸発装置14のうちの一方をドレン口13と1対1の関係に配設し、各ドレン水蒸発装置14のドレンパン4にポンプ6をそれぞれ配設する構成は第1、第2実施例と同様であるが、この第3実施例では各ポンプ6にそれぞれ接続するドレンホース7を各ドレン水蒸発装置14の上方に立ち上げて、ここで1本の他のドレンホース7に接続し、その後、該ドレンホース7の両端を各蒸発板12の上方に配設する散水管8に接続するようにした。
【0041】
これにより、ドレン口13からのドレン水は、最初は第1実施例と同様にしてドレン口と1対1の関係に配設したドレン水蒸発装置で蒸発され、ここの蒸発板12を流下する間に蒸発しきれなかったドレン水は、ここに設置のポンプ6によりドレンホース7にくみ上げられ、さらに別のドレンホース7を通って各ドレン水蒸発装置14の散水管8にそれぞれ分流して供給され、各蒸発板12に散水される。各蒸発板12に第1実施例同様に排熱である温風を当て、ドレン水を強制的に蒸発する。
【0042】
そして、他方の蒸発板12で蒸発しきれずにドレンパン4に落ちたドレン水は、ここに設置の他のポンプ6により再びくみ上げられドレンホース7を介して散水管8に送られる。この場合、両方のドレンパン4内にドレン水が溜まっていると、各ポンプ6からくみ上げられるドレン水は、各ドレンホース7が合流して接続する別のドレンホース7の個所でぶつかり合い、対向流となり、互いに他方の散水管8の方向には流れない。
【0043】
しかし、一方のドレンパン4内にドレン水が無くなると、他方のドレンホース7、これに接続する他のドレンホース7を介して一方の散水管8にドレン水が補給され、両ドレン水蒸発装置14の水量がラフではあるが、ほぼ均等に保持される。
なお、ポンプ6の駆動は第1実施例と同様に行われる。
【0044】
実施例4.
図4は第4実施例を示し、これは1基のポンプを使用するもので、ドレン口13の直下にドレン水の受け皿15を設け、該受け皿15に配設した1基のポンプ6にドレンホース7を接続し、該ドレンホース7の先端を2つに分岐して、分岐した各ドレンホース7を各ドレン水蒸発装置14の蒸発板12の上方に配設する散水管8に接続する。
【0045】
さらに、各ドレンパン4の底部に排水管16を設け、この先端を前記受け皿15に開口する。
【0046】
このようにして、ドレン口13から落ちるドレン水を受け皿15に一旦溜め、このドレン水をここに設置のポンプ6でくみ上げて先端が2つに分岐しているドレンホース7に送り込み、該ドレンホース7で分流して各ドレン水蒸発装置14の上方の散水管8に送り、各蒸発板12に散水することにより、第1実施例と同様にして強制的に蒸発する。
【0047】
そして、蒸発板12を流下する間に蒸発しきれずにドレンパン4に落ちたドレン水は、排水管16から再び受け皿15内に流入し、ドレンホース7に再びくみ上げられ、前述同様に各散水管8を介して蒸発板に散水され、強制的に蒸発される。
なお、ポンプ6は一定時間毎、例えば5分毎に1分間、駆動するようにするなど定期的に駆動すればよいが、受け皿15内に水位検知手段を設け、受け皿15内の水位が所定値以上になったときに、ポンプ6を駆動をするようにしてもよく、これによればポンプ6のカラ運転をなくすことも可能となる。
【0048】
実施例5.
図5は第5実施例を示し、2基の蒸発装置14のうちの一方をドレン口13と1対1の関係に配設し、各ドレン水蒸発装置14のドレンパン4にポンプ6をそれぞれ配設する構成は第1、第2、第3実施例と同様であるが、この第5実施例では分流のための手段としてポンプを使用せず、両ドレン水蒸発装置14のドレンパン4を均水管17としてのホースで連通するようにした。
【0049】
これにより、ドレン口13からのドレン水は、最初は第1実施例と同様にしてドレン口と1対1の関係に配設したドレン水蒸発装置で蒸発され、ここの蒸発板12を流下する間に蒸発しきれなかったドレン水は、ドレンパン4内に落ち、均水管17であるホースを通って他方のドレンパン4にも流入し、両ドレンパン4内の水量がほぼ均等に保たれる。各ドレンパン4内に溜ったドレン水は、ここに設置のポンプ6によりくみ上げられて、前述同様に当該の散水管8を介して蒸発板12に散水され、強制的に蒸発される。
なお、この場合のポンプの駆動も、第1実施例と同様に行われる。
【0050】
実施例
は第実施例を示し、これも前記第5実施例と同様、分流のための手段としてポンプを使用しないもので、ドレン口13a,13bを各ドレン水蒸発装置14の上方に位置させてショーケース本体1の底部に2つ開口し、両ドレン口13a,13bの間に位置させて仕切り用の突部20をショーケース本体1から上方に向けて突設した。この突部20はショーケース本体1に一体形成してもよく、接着剤などにより固着して設けたものとしてもよい。なお、図中21は冷却器を示す。
【0051】
これにより、冷却器21から生じる除霜水などのドレン水は、ドレン口に落ちる前にショーケース本体1内の仕切り用の突部20により2つに分流され、分流したドレン水はそれぞれドレン口13a,13bから各ドレン水蒸発装置14に供給され、ここで前記同様にして強制的に蒸発される。
【0052】
なお、本実施例において、2基のドレン水蒸発装置14の能力に差がある場合は、突部20を設ける位置を適宜変更することで、各ドレン水蒸発装置14へのドレン水の供給量を調整できる。
【0053】
また、この実施例においても、ドレンパン4内に溜ったドレン水を処理するため、前記の実施例のようにポンプ6を用いてくみ上げ、散水管8を介して蒸発材12に散水して強制的に蒸発するようにすることを併用するのが好ましい。
【0054】
以上の第1実施例乃至第実施例において、ドレンパン4は図に示すように、ゴミなどの吸い上げ防止部材を兼用する補強用のリブ22を底部に突設するのが好ましい。これにより、ポンプ6にゴミなどがドレン水といっしょに吸い上げられることを防止でき、吸い上げ能力の低下を防げる。
【0055】
【発明の効果】
以上述べた請求項1記載の本発明によれば、複数配設するドレン水蒸発装置のうちの1つのみをドレン口と1対1の関係に配設し、該1対1の関係に配設したドレン水蒸発装置のドレンパンに溜ったドレン水を、ポンプにより他のドレン水蒸発装置に分配するようにしているので、ドレン口は複数設けることなく従来同様1個ですみ、従って既設置のショーケースにも据え付け可能である。しかも、ドレン水が溢れてショーケース設置面を濡らさないだけの蒸発能力を容易に確保できる。
【0056】
また、請求項2記載の本発明によれば、上記に加え、各ドレン水処理装置のドレンパンに溜ったドレン水を、ポンプにより強制的にくみ上げて蒸発材に散水し蒸発するようにしているので、ドレン水の要処理時間を短縮できる。
【0057】
さらに、請求項3記載の本発明によれば、上記に加え、ドレン口と1対1の関係に配設するドレン水処理装置の散水手段へのドレン水の供給ポンプに、他方のドレン水処理装置の散水手段を連係させ、他方のドレン水蒸発装置に散水手段を介しドレン水を供給するようにしたので、蒸発効率を向上できドレン水の要処理時間を短縮できるとともに、ドレン口と1対1の関係のドレン水処理装置における分配のためのポンプと散水手段への供給のためのポンプを共通のものとすることができる。
【0058】
また、請求項4、請求項5記載の本発明によれば、上記に加え、2基のポンプによる対向流を利用することで、各ドレン水蒸発装置にほぼ均等にドレン水を分配して分流できるので、ドレン水を両ドレン水蒸発装置において平均的に処理可能となる。
【0059】
さらに、請求項6記載の本発明によれば、水受け皿でドレン水を一旦受け、ドレン水をポンプで両ドレン水蒸発装置に分配するようにしたので、ドレン水が溢れてショーケース設置面を濡らさないだけの蒸発能力を容易に確保できるとともに、ドレン水を1基のポンプで両ドレン水蒸発装置にほぼ均等に分配できる。
【0060】
また、請求項7記載の発明によれば、両ドレンパンをホースで接続するだけの簡単な構造で、ドレン水が溢れてショーケース設置面を濡らさないだけの蒸発能力を容易に確保できるとともに、ポンプを利用せずにドレン水を両ドレン水蒸発装置にほぼ均等に分配できる。
【0061】
また、請求項記載の発明によれば、ドレン口を2つ設け、かつ両ドレン口の間に位置させて仕切り用の突部を設けるという簡単な構造で、ドレン水が溢れてショーケース設置面を濡らさないだけの蒸発能力を容易に確保できるとともに、ポンプを利用せずにドレン水を両ドレン水蒸発装置に分配できる。
【0062】
さらに、請求項記載の発明によれば、ドレンパンの底部にリブを突出したので、ポンプへのゴミの吸い上げを防止でき、かつポンプ能力の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のショーケースのドレン水処理装置の第1実施例を示す説明図である。
【図2】 本発明のショーケースのドレン水処理装置の第2実施例を示す説明図である。
【図3】 本発明のショーケースのドレン水処理装置の第3実施例を示す説明図である。
【図4】 本発明のショーケースのドレン水処理装置の第4実施例を示す説明図である。
【図5】 本発明のショーケースのドレン水処理装置の第5実施例を示す説明図である。
【図】 本発明のショーケースのドレン水処理装置の第7実施例を示す説明図である。
【図】 本発明のショーケースのドレン水処理装置のドレンパンの縦断正面図である。
【図】 本発明のショーケースのドレン水処理装置のドレン水蒸発装置の斜視図である。
【図】 従来のショーケースのドレン水処理装置のドレン水蒸発装置の斜視図である。
【図10】 従来のショーケースのドレン水処理装置の説明図である。
【符号の説明】
1…ショーケース本体
2…機械室
3…ドレンパイプ
4…ドレンパン
5…蒸発布
6…ポンプ
7…ドレンホース
8…散水管
9…圧縮機
10…凝縮器
11…送風機
12…蒸発板
13,13a,13b…ドレン口
14…ドレン水蒸発装置
15…受け皿
16…排水管
17…均水管
20…突部
21…冷却器
22…リブ

Claims (2)

  1. ショーケース本体の底部に冷却器からの除霜水などのドレン水を排水するドレン口を設け、前記ショーケース本体の底部下方の機械室に、前記ドレン口からのドレン水を処理するドレンパンと蒸発材とを有してなるドレン水蒸発装置を設置するショーケースのドレン水処理装置において、前記機械室に2基のドレン水蒸発装置を並設するとともに、ショーケース本体内の一つの冷却室の底面上には、前記ドレン口を各ドレン水蒸発装置に対応させて2つ設け、両ドレン口の間に位置させて仕切り用の突部を突設したことを特徴とするショーケースのドレン水処理装置。
  2. 前記ドレン水蒸発装置のドレンパンは、ゴミなどの吸い上げ防止部材を兼用する補強用のリブを底部に突設する請求項1記載のショーケースのドレン水処理装置。
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