JP4495006B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸発器で発生したドレン水を凝縮器に滴下させて蒸発させる空気調和機に関する。
冷凍サイクルを構成する空気調和機において、ドレン水の排水処理を内部で行う場合、蒸発器から発生したドレン水を凝縮器に滴下させる。ドレン水は、高温の凝縮器に触れて気化する。
特許文献1では、放熱フィンと放熱フィンとの間にドレン水の滞留部を形成し、ドレン水を滞留部に溜め、凝縮器に長時間触れさせて気化させている。この構成により、凝縮器に滴下したドレン水は、放熱フィンの間隙を伝って直ぐに流下することなく、確実に気化することができる。
特開2001―116288号公報
ところで、ドレン水を凝縮器で蒸発させる場合、ある程度の量のドレン水を溜めて、凝縮器に滴下すると効率的である。
そこで、本発明は、短時間にドレン水を溜めて凝縮器に導くことができる空気調和機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、蒸発器で発生したドレン水を溜める空気調和機において、前記ドレン水を集めて流れ落とすためのドレンパンを備え、前記ドレンパンに前記ドレン水を流れ落とす落下口が設けられ、前記ドレンパンの下方に、ドレン水を凝縮器に滴下させる滴下皿が配され、前記滴下皿に、前記ドレンパンから流れ落ちたドレン水が広がらないようにして、前記凝縮器に導く受水領域が設けられ、前記受水領域の上方に前記落下口が配され、溜められたドレン水を前記滴下皿に供給する供給手段が設けられ、前記滴下皿に、供給されたドレン水が流れ込む給水領域が設けられ、前記受水領域は、高壁と、前記高壁より低い低壁とで囲まれており、前記低壁が前記給水領域との仕切りとされたことを特徴とする。
ドレンパンの底面は、蒸発器から滴下されるドレン水が早く集まるように、落下口に向かって傾斜している。すなわち、落下口は、ドレンパンの最下点に配置される。これにより、蒸発器からのドレン水は、ドレンパンの底面に広がることなく、落下口に集中し、排出される。
また、落下口の下端を斜めにカットすることで、ドレン水は、落下口から滴下する際、落下口の壁面に沿って下面側に流れ落ちる。そのため、下面側の開口において表面張力が働き難くなり、水の膜ができずスムーズに流れ落ちる。これにより、例えば、ドレン水が溜まる貯水領域等に早く溜めることができる。
そして、溜まったドレン水を蒸発させるために、ドレン水を凝縮器に滴下させる滴下皿が設けられる。滴下皿は、ドレンパンの下方に配され、前記滴下皿に、前記ドレンパンから流れ落ちたドレン水が広がらないようにして、前記凝縮器に導く受水領域が設けられ、前記受水領域の上方に落下口が配される。
受水領域は、高壁と、前記高壁より低い低壁とで囲まれて構成されており、落下口の下端の斜面が高壁側に向いている。これにより、落下口から流れ落ちるドレン水は、落下口の低壁側を伝って流れ落ちてくるため、ドレン水が落下した際、跳ね返って高壁を超えることはない。
また、受水領域には、落下孔が形成され、給水領域には、複数の通水孔が形成される。落下孔は、通水孔より大きく形成されており、落下口から流れ落ちるドレン水を短時間で溜めることができる。また、滴下皿に、ドレン水を供給する供給口が形成され、通水孔は、前記供給口に近い側よりも遠い側に多く形成される。さらに、ドレンパンの底面の滴下皿側に、リブが設けられ、前記リブが通水孔の周縁に当接し、リブの一部が前記通水孔にはみ出している。
また、受水領域は、低壁が給水領域との仕切りとなる。そのため、例えば、ゴミや埃等が落下孔に詰まってドレン水が受水領域に溜まったとしても、給水領域側の壁が低壁のため、ドレン水が給水領域にあふれ、給水領域の通水孔から凝縮器に滴下する。これにより、落下口から流れ落ちたドレン水は、効率よく溜めることができる。
以上の説明で明らかのように、本発明によれば、ドレンパンの最下点に配された落下口により、蒸発器からのドレン水が集中して排出され、短時間でドレン水を溜めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る一体型空気調和機の全体構成を示す側面断面図、図2は一体型空気調和機の平面断面図、図3は一体型空気調和機の外観を前面側から見た斜視図、図4は一体型空気調和機の外観を背面側から見た斜視図である。
一体型空気調和機では、図1、図2に示すように、キャビネット1に、圧縮機2、凝縮器3、蒸発器4および絞り機構(図示せず)が内装され、これらによって冷凍サイクルが形成される。そして、空気調和機は、冷風を発生させて、室内を冷房する冷房運転を行う。そのため、空気調和機は、蒸発器4に対する送風ファン5と、凝縮器3に対する排気ファン6と、排気用のダクト7と、冷房運転によって発生したドレン水を処理するための吸込ポンプ8とを備えている。
キャビネット1は、図3、図4に示すように、前面パネル10、左右一対の側板11、背板12によって囲まれた構造とされる。そして、キャビネット1は、上側の冷房室13と下側の排熱室14とに区画されている。冷房室13と排熱室14とは、仕切り板15によって仕切られ、上下の空間は断熱されている。
冷房室13には、蒸発器4および送風ファン5が収容され、排熱室14には、圧縮機2、凝縮器3、排気ファン6、吸込ポンプ8が収容されている。冷房室13では、前側に蒸発器4が配置され、背面側にシロッコファンからなる送風ファン5が配置されている。排熱室14では、前側に凝縮器3が配置され、背面側にシロッコファンからなる排気ファン6が配置されている。凝縮器3と排気ファン6との間に、圧縮機2と吸込ポンプ8とが左右にそれぞれ配置されている。凝縮器3は、蒸発器4の下方に位置し、蒸発器4と凝縮器3とは上下に並んでいる。
キャビネット1の前側は開口されており、この開口が前面パネル10によって覆われている。蒸発器4および凝縮器3は、開口に面しており、前面パネル10と蒸発器4および凝縮器3との間には間隙16が形成される。この間隙16に、フィルタ17が着脱可能に装着されている。
前面パネル10に、前面吸込口20と吹出口21とが形成されている。また、前面パネル10と側板11との間に、側面吸込口22が形成されている。前面吸込口20は、前面パネル10の中央に位置して、縦方向に配されている。前面吸込口20および側面吸込口22は、間隙16に連通している。吹出口21は、前面パネル10の上部に位置し、水平方向から斜め上方向に向かって開口している。吹出口21には、ルーバ23が設けられ、ルーバ23はモータによって揺動される。吹出口21は冷房室13に連通しており、前面吸込口20および側面吸込口22から蒸発器4を経て吹出口21に至る通風路が形成される。これによって、キャビネット1の前面からの吸い込みおよび前方への吹き出しを実現できる。
排熱室14は、冷房室13よりも背面側に突出しており、排熱室14の上面に排気口24が形成されている。排気口24に、蛇腹状のダクト7の一端が取り付けられている。ダクト7の他端は、壁25の開口部に取り付けられ、排熱室14がダクト7を介して室外と連通する。したがって、排熱室14では、前面吸込口20および側面吸込口22から凝縮器3を経て排気口24に至る通風路が形成される。この通風路は、ダクト7に連通して、室外へと通じている。
ダクト7の一端は、排気口24に対して回転自在かつ着脱自在とされる。すなわち、排気ファン6のケーシング26に形成された排気口24に、ファンガード27が回転自在に嵌め込まれている。ダクト7の一端には、ダクトコネクタ28が設けられている。このダクトコネクタ28が、ファンガード27に着脱自在に装着されるが、ダクトコネクタ28はファンガード27に対して回転しないように取り付けられている。ダクト7とファンガード27とが一体的に回転することにより、ダクト7とキャビネット1とは相対的に回転する。
ダクト7の他端は、壁25の開口部に着脱可能に取り付けられている。すなわち、開口部にある窓30を利用して、ダクト7を取り付けるための取付パネル31が窓枠に固定される。窓30は、上げ下げ窓、引き違い窓のいずれでもよく、取付パネル31は、窓30の大きさに合わせて長さを可変できる。
取付パネル31の取付口32にダクトホルダ33が嵌め込まれ、ダクトホルダ33に、ダクト7の他端に設けられたダクトコネクタ34が着脱可能に装着される。ダクトコネクタ34がダクトホルダ33に装着されることにより、ダクトホルダ33は取付パネル31から抜けないように取り付けられる。ダクトホルダ33の室外側には、雨が入り込まないように、雨除け35が取り付けられている。したがって、ダクトコネクタ34をダクトホルダ33から外すことにより、ダクト7を窓30から取り外すことができ、さらにダクトホルダ33も取付パネル31から取り外すことができる。ここで、ダクト7を外したとき、取付パネル31の取付口32が開いたままになるので、取付口32を塞ぐカバーが取付パネル31に設けられている。なお、図1中、36は換気孔であり、換気扇が取り付け可能とされる。
また、キャビネット1の底面には、車輪40が取り付けられている。したがって、本空気調和機は移動可能とされ、伸縮可能なダクト7を付けたまま室内で移動させることができる。さらに、ダクト7を外すことにより、空気調和機を他の室内に持ち運ぶことができ、任意の場所で使用することができる。
ところで、蒸発器4では、室内空気の熱交換を行うとき、空気中の水分が結露して、ドレン水が発生する。蒸発器4の下方に、ドレン水を受けるドレンパン41が設けられ、ドレンパン41の下方に、滴下皿42が設けられている。ドレンパン41は、滴下皿42内に収容され、滴下皿42は、キャビネット1に取り付けられている。ドレンパン41に滴り落ちたドレン水は、滴下皿42に流れ落ち、さらに滴下皿42から凝縮器3に流れ落ちる。ドレン水は、凝縮器3を通過するときに、凝縮器3を冷却しながら蒸発する。凝縮器3の下方には、ドレン受皿43が設けられ、凝縮器3を伝って流れてきたドレン水がドレン受皿43に溜まる。ドレン受皿43は、排熱室14の底に載置されており、ドレン受皿43には、ドレン抜き孔44が形成され、栓がされている。栓を抜くと、ドレン水が排出される。
そして、ドレン受皿43に溜まったドレン水を処理するため、吸込ポンプ8によってドレン水を再び凝縮器3に導き、蒸発させている。吸込ポンプ8は、ドレン受皿43内に設置され、吸込ポンプ8にドレンホース45が接続され、ドレンホース44が滴下皿42に接続される。吸込ポンプ8は、ドレン水を吸い込んで滴下皿42に送り込む。ドレン水は、滴下皿42から流れ落ちて、凝縮器3の熱によって蒸発する。このように、ドレン水を循環させることによって、外部に排水することなく、内部において排水処理ができる。なお、ドレンホース45の途中には、流路を切り替えるためのコックが設けられ、排水パイプ46が接続されている。コックを回すことにより、滴下皿42に向かって循環する流路と、排水パイプ46に向かって排水される流路とに切り替えられる。
この空気調和機は、圧縮機2、送風ファン5、排気ファン6、吸込ポンプ8を駆動制御する制御装置を備えている。マイコンからなる制御装置は、キャビネット1に内装され、図示しないリモコンあるいはキャビネットに設けられた操作スイッチからの操作信号に応じて、冷房運転、除湿運転、換気運転といった各種運転を実行する。また、前面パネル10に、LED等からなる表示器50が設けられており、制御装置は、各種運転に応じて表示器50の点灯を制御したり、ドレン水が満水になったときの警告として表示器50の点灯あるいは点滅といった制御を行う。
冷房運転では、室内空気が、送風ファン5の駆動によって前面吸込口および側面吸込口から吸い込まれ、前面パネル10の間隙16から蒸発器4を通り抜ける。このとき、吸い込まれた空気は、蒸発器4によって冷却され、冷風となる。冷風は、吹出口21から室内に吹き出される。
一方、排気ファン6の駆動によって、室内空気が、前面吸込口20および側面吸込口22から吸い込まれ、前面パネル10の間隙16から凝縮器3を通り抜ける。このとき、吸い込まれた空気は、凝縮器3によって暖められ、温風となる。温風は、排気口24からダクト7を通り、室外に排出される。
冷房運転により蒸発器4から発生したドレン水は、流れ落ちてドレン受皿43に溜まる。ドレン水が所定水位まで溜まると、吸込ポンプ8が作動して、ドレン受皿43のドレン水を汲み上げて、滴下皿42に導く。汲み上げられたドレン水は、凝縮器3の表面に沿って流れ落ち、蒸発する。蒸発しなかったドレン水は、ドレン受皿43に溜まり、再び汲み上げられ、蒸発するまで循環される。
除湿運転では、冷房運転と同様に圧縮機2、送風ファン5、排気ファン6、吸込ポンプ8が駆動制御される。ただし、ドレン受皿43に溜まったドレン水は循環させず、コックの操作によりドレン水を排水パイプ46から排出する。この場合、ダクト7を外しておく。排熱室14を通って除湿された空気は、排気口24から室内に排出される。そのため、室内の温度を変えずに除湿できる。
換気運転では、圧縮機2、送風ファン5および吸込ポンプ8は停止し、排気ファン6のみが駆動される。キャビネット1の前方から吸い込まれた室内の空気は、排熱室14からダクト7を経て室外に排出される。このとき、壁25の換気孔36から室外の空気が入り込み、室内の換気が行われる。
次に、ドレンパン41と滴下皿42について説明する。なお、図5はドレンパンと滴下皿の構成を示す正面断面図、図6はドレンパンと滴下皿の構成を示す前面断面図、図7はドレンパンの平面図、図8はドレンパンの前面断面図、図9は滴下皿の平面図、図10は滴下皿の前面断面図を示す。
図5、図6に示すように、ドレンパン41は、滴下皿42に装着され、ドレンパン41が滴下皿42の蓋となる。ドレンパン41は、蒸発器の真下に配置され、蒸発器4を支持する。滴下皿42は、凝縮器3の真上に配置される。これにより、凝縮器3と蒸発器4とは、熱的に絶縁される。また、ドレンパン41の側面に形成された爪部66が滴下皿42の側面に形成された切欠き孔79に係合されて、両者が一体化される。この切欠き孔79は、滴下皿42のオーバーフロー用の排水口としての役目も果たす。
ドレンパン41は、図7、図8に示すように、上面が開口した左右に長い箱状に形成されており、蒸発器4を載置する載置部60と、蒸発器4から発生したドレン水を受けるドレン水受け部61とを有する。
載置部60は、左右および背面側の壁面に沿って形成され、ドレン水受け部61に向かって傾斜した平坦面とされる。ドレン水受け部61は、載置部60よりも一段低く形成される。ドレン水受け部61の底面は、ある1点に向かって傾斜しており、その最下点に落下口62が形成されている。
落下口62は、円筒状に形成され、底面から下方に突出している。落下口62の下端は、斜めにカットされ、落下口62の出口において表面張力による水の膜ができない形状とされる。
また、ドレン水受け部61には、蒸発器4を支える支持部材63が形成される。支持部材63は、ドレンパン41の長手方向に沿ってリブ状に複数形成されており、各支持部材63が、千鳥足状に配置される。支持部材63の高さは、載置部60と同一とされる。これにより、蒸発器4は、載置部60だけでなく支持部材63でも支持されるので、傾くことなく固定される。また、支持部材63は、蒸発器4から流れ落ちるドレン水を落下口62に向かって案内する役目も果たす。
ドレンパン41の底面には、ドレンパン41を支える2本の脚64と、ドレンパン41自体の強度を保つための複数の分配部材65とが形成される。脚64は、ドレン水受け部61の左右端部で短手方向に沿って形成される。
分配部材65は、正面から見て矩形状のリブであって、ドレン水受け部61の底面外側に長手方向に沿って2列に形成される。リブ65の下端は水平とされ、脚の下端とほぼ同一の高さとされる。このリブ65により、蒸発器4の重量に対する補強効果を得ることができる。
次に、滴下皿42は、図9、図10に示すように、上面が開口した左右に長い箱状に形成されており、ドレンパン41を載置する段部77を有する。段部77は、左右および背面側の壁面に沿って形成され、ドレンパン41の載置部60を載置するために一段高く形成される。
滴下皿42の背面に、供給手段である吸込ポンプ8にドレンホース45を介して接続される供給口70が設けられる。供給口70は、円筒状に突出して形成される。滴下皿42は、ドレンパン41からのドレン水を受ける受水領域78と、供給口70から入ってきたドレン水が流れる給水領域71とに区画される。
供給口70から給水領域71にドレン水が流れるようにガイド壁73が形成される。ガイド壁73は、流れる方向を変えるように湾曲している。ドレンパン41と滴下皿42との間にシール部材76が設けられる。弾性を有するシール部材76は、ドレンパン41の底面下側に装着され、ガイド壁73に密着する。これにより、吸込ポンプ8から供給されるドレン水が勢いよく噴出しても、ガイド壁73を超えて滴下皿42からこぼれないようにすることができる。
給水領域71の底面には、複数の通水孔72が形成される。通水孔72は、供給口70から離れるにつれて密に形成される。また、通水孔72に対してドレンパン41のリブ65がかかるように配置される。通水孔72の周縁にリブ65が当接し、リブ65の一部が通水孔72はみ出している。このはみ出したリブ65があることにより、通水孔72におけるドレン水の表面張力が弱くなり、水の膜ができずに滴下しやすくなる。
また、通水孔72は、下側の開口面積より上側の開口面積の方が広く形成される。すなわち、通水孔72は、すり鉢状の孔である。このすり鉢形状により、供給されたドレン水が通水孔72から滴下する際、ドレン水が斜面に沿って下に流れようとする力が働くので、表面張力の働きを弱めることができ、水の膜ができず効率よく滴下することができる。
受水領域78は、高壁75と低壁74とで区切られる。受水領域78の底面には、落下孔81が形成される。この落下孔81は、楕円状に形成されており、通水孔72より大面積とされる。また、落下口62の下端の傾斜面が高壁75側に向き、低壁74が給水領域71との仕切りとなる。
なお、受水領域78および給水領域71の周囲には、ドレン水があふれても良いように底面に通水孔72を有するオーバーフロー部80が設けられている。これにより、例えば、ゴミや埃等によって受水領域78および給水領域71の通水孔72が塞がりドレン水がオーバーフローしても、周囲に設けられたオーバーフロー部80の通水孔72からドレン水は凝縮器3に滴下する。
上記構成により、蒸発器4からドレンパン41に滴り落ちたドレン水は、ドレン水受け部61を伝って落下口62に集まり、滴下皿42に流れ落ちる。このとき、落下口62から流れ落ちるドレン水は、落下口62の低壁74側を伝って流れ落ちてくる。そのため、落下口62から流れ落ちてくるドレン水が落下した際に跳ね返って高壁75を超えることはない。
また、ドレン水が受水領域78に溜まったとしても、給水領域71側の壁が低壁74のため、ドレン水が給水領域71にこぼれ、給水領域71の通水孔72から滴下することができる。これにより、落下口62から流れ落ちたドレン水は、効率よく凝縮器3に導くことができる。
滴下皿42に流れ落ちたドレン水は、落下口62の下方に形成された落下孔81から凝縮器3に流れ落ちる。凝縮器3の熱によって気化されなかったドレン水は、ドレン受皿43に流れ落ちる。
ドレン受皿43に溜まったドレン水は、吸込ポンプ8で汲み上げられ、供給口70から滴下皿42に流れ込む。流れ込んだドレン水は、ガイド壁73に当たる。このとき、ドレンパン41によって蓋されているため、ドレン水がガイド壁73を乗り越えて滴下皿42の外側に漏れることがない。ドレン水は、ガイド壁73に導かれて給水領域71に向かって流れる。給水領域71に流れてきたドレン水は、リブ65に沿って通水孔72に導かれる。このとき、ドレン水は、表面張力が働かないので、水滴にならず、通水孔72に流れ込む。
また、ドレン水は、給水口70に近い側の水量が多く、離れるにつれて水量が少なくなるが、通水孔72が給水口70に近い側より遠い側に多く形成されているため、凝縮器3に滴下する量は変わらない。すなわち、滴下皿42は、凝縮器3に対してドレン水を均一に滴下することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、本発明では、落下口から滴下皿を介して凝縮器にドレン水を導いているが、落下口から直接凝縮器にドレン水を導いてもよい。この場合、落下口は、ドレンパンを滴下皿に収容した際、滴下皿の底面より下側に突出する長さに形成する。これにより、ドレン水は、より短時間に凝縮器に導かれ、ドレン水がドレン受け皿に滴下しやすい効果が得られる。
また、本発明では、供給口は滴下皿の背面にあるが、一方の側面に設けてもよい。この場合、供給されたドレン水がガイド壁からこぼれることがないので、供給口の上方にシール部材を設けることがない。したがって、コスト削減を図ることができる。
また、ドレンパンと滴下皿とが分離した構造としてもよい。この場合、滴下皿の上面を覆う蓋部材を設け、蓋部材に分配部材を設けてもよい。
また、ドレンパンから滴下皿にドレン水を直接供給してもよい。この場合、蒸発器からのドレン水をドレンパンに一旦溜めるようにしてもよい。ドレンパンにドレン水を一旦溜めることで、滴下皿に流し込む勢いをつけることができ、滴下皿に満遍なくドレン水を流し込むことができる。
さらに、本発明は、吸込ポンプを一体型の空気調和機に用いているが、特にこの限りではない。例えば、空気調和機と同様に冷凍サイクルを備える冷蔵庫や、お風呂の残り湯等を注ぐ洗濯機に用いることができる。
本発明に係る一体型空気調和機の全体構成を示す側面断面図 一体型空気調和機の平面断面図 一体型空気調和機の外観を前面側から見た斜視図 一体型空気調和機の外観を背面側から見た斜視図 ドレンパンと滴下皿の構成を示す正面断面図 ドレンパンと滴下皿の構成を示す前面断面図 ドレンパンの平面図 ドレンパンの前面断面図 滴下皿の平面図 滴下皿の前面断面図
符号の説明
3 凝縮器
4 蒸発器
41 ドレンパン
42 滴下皿
60 載置部
61 ドレン水受け部
62 落下口
63 支持部材
64 脚
65 リブ
66 爪部
70 供給口
71 給水領域
72 通水孔
73 ガイド壁
74 低壁
75 高壁
76 シール部材
77 段部
78 受水領域
79 切欠き孔
80 オーバーフロー部
81 落下孔

Claims (5)

  1. 蒸発器で発生したドレン水を溜める空気調和機において、前記ドレン水を集めて流れ落とすためのドレンパンを備え、前記ドレンパンに前記ドレン水を流れ落とす落下口が設けられ、前記ドレンパンの下方に、ドレン水を凝縮器に滴下させる滴下皿が配され、前記滴下皿に、前記ドレンパンから流れ落ちたドレン水が広がらないようにして、前記凝縮器に導く受水領域が設けられ、前記受水領域の上方に前記落下口が配され、溜められたドレン水を前記滴下皿に供給する供給手段が設けられ、前記滴下皿に、供給されたドレン水が流れ込む給水領域が設けられ、前記受水領域は、高壁と、前記高壁より低い低壁とで囲まれており、前記低壁が前記給水領域との仕切りとされたことを特徴とする空気調和機。
  2. ドレンパンの底面がある1点に向かって傾斜され、その最下点に落下口が配され、前記落下口の下端が斜めにカットされ、前記落下口の下端の斜面が高壁側に向いていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 受水領域に、落下孔が形成され、給水領域に、複数の通水孔が形成され、前記落下孔が前記通水孔より大きく形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 滴下皿に、ドレン水を供給する供給口が形成され、給水領域に、複数の通水孔が形成され、通水孔は、前記供給口に近い側よりも遠い側に多く形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  5. 給水領域に、複数の通水孔が形成され、ドレンパンの底面の滴下皿側に、リブが設けられ、前記リブが通水孔の周縁に当接し、リブの一部が前記通水孔にはみ出していることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
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