JP3656489B2 - クレーンフックの外れ防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば製鋼工場等の荷役設備として用いられるクレーンのフックの外れ防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のフック外れ防止装置としては、例えば、フックの両側にフックの支軸を支点として回動可能に取り付けられた一対のフック外れ防止板を備えたものが知られている。しかし、このフック外れ防止板は、荷役時におけるフック外れ防止機能は十分に確保できるが、吊荷シャフトからフックを取り外す際に、フック外れ防止板を人為的に操作しなければならず、特に連続鋳造設備のタンディッシュ設備用下型クレーン等の大型クレーンにあっては、危険が伴うことはいうまでもなく、作業効率の低下を招いていた。
【0003】
そこで、このような不都合を解消すべく、実開平2−40782号公報に示すように、クレーンフックを移動させることによってフック外れ防止板を自動的に遠隔操作できるようにしたフック外れ防止装置が提案されている。
この装置は、フックの両側に一対のフック外れ防止板を該フックの支軸を支点として回動可能に設け、該フック外れ防止板の外側に、フックの抜き取りに際し、まず、フックを後退させることにより端面が吊荷シャフトに当接し、更に、フックの下降動作に応じて前記フック外れ防止板を回動退避させるべく作用する抜取り作用体を設けたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のフック外れ防止装置においては、フック外れ防止板や抜取り作用体の構造が複雑で製作が面倒であるばかりか、吊荷シャフトの断面形状が四角等の場合には抜取り作用体が確実に動作しない場合があるという不都合がある。
【0005】
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、フックを移動させることにより自動的に遠隔操作することができるのは勿論のこと、簡単な構造で容易に製作することができ、しかも吊荷シャフトの断面形状にかかわらずフックの取り外しを確実に行うことができるフック外れ防止装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係るフック外れ防止装置は、クレーンフックの両側に回動可能に垂下された一対の回動片と、各回動片の下端に前記フックを両側から挟むようにしてそれぞれ回転可能に支持され、且つ、前記回動片が垂下姿勢をとったときに、フックの先端と該先端に対向する部分との間に配置されると共に外周部の一部がフック先端より上方に配置されてフック外れ防止部として機能する一対の回転体とを備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係るフック外れ防止装置は、請求項1において、前記回転体はベアリングころであることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態の一例であるフック外れ防止装置をフックに取り付けた状態を示す説明図、図2は図1のII−II線断面矢視図、図3は図1の右側面図、図4はフック外れ防止装置の作動を説明するための説明図である。
【0010】
図1〜図3において符号1はクレーンフック2の支軸3の若干下方にブラケット4を介して取り付けられた回動軸であり、該回動軸1はフック穴5の中心よりフック先端側にその軸線をフック穴5の中心軸線と平行にして配置されている。回動軸1の両端部にはそれぞれ回動片6の上端が回動可能に取り付けられて垂下されている。各回動片6はフック先端側の側部が該フック先端の両側に接近するように傾いてフック2を両側から挟むようにして配置されており、各回動片6にはそれぞれベアリングころ(回転体)7が回転可能に支持されている。
【0011】
ベアリングころ7は、フック外れ防止部として機能するものであり、回動片6と同様に、フック先端側の側部が該フック先端の両側に接近するように傾いてフック2を両側から挟むようにして配置されている。また、ベアリングころ7は、回動片6が自重で垂下姿勢をとったときに、回動片6の支点を通る鉛直線上に支点が位置してフック2の先端と該先端に対向する部分との間(フック穴5の挿入口5a)を覆うように、且つ、外周部の一部がフック先端より上方に位置するように配置されている。
【0012】
次に、図4を参照して、上記構成のフック外れ防止装置の作動を説明する。
吊荷シャフト10にフック2を引っ掛ける場合は、まず、図4(a)に示すように、吊荷シャフト10の若干下方にフック先端が位置するようにフック2を移動させ、次いで、フック2を前進(実線矢印A方向)させる。これにより、ベアリングころ7が吊荷シャフト10によって後方に押され、ベアリングころ7が回転しながら回動片6が同方向に回動し、フック穴5の挿入口5aが開かれて図4(b)に示す状態になる。なお、ベアリングころ7が吊荷シャフト10によって押された際の該ベアリングころ7の回転方向は正逆方向のいずれでもよい。
【0013】
次いで、図4(b)の状態からフック2を前方斜め上方(実線矢印B方向)に移動させると、吊荷シャフト10がフック穴5に挿入されると共にベアリングころ7に対する吊荷シャフト10の押圧が解除されて回動片6が前方に回動して元の位置に復帰し、フック穴5の挿入口5aが閉じられて図4(c)に示す状態となる。これにより、吊荷シャフト10にフック2が引っ掛かり、この状態においては、ベアリングころ7が吊荷シャフト10によって蹴られても回動片6が回動することなく、ベアリングころ7がフック外れ防止部として確実に機能する。
【0014】
一方、吊荷シャフト10からフック2を取り外す場合は、まず、図4(c)の状態からフック2を後方斜め下方(破線矢印C)に移動させると、ベアリングころ7が吊荷シャフト10によって後方に押され、該ベアリングころ7が回転しながら回動片6が同方向に回動し、フック穴5の挿入口5aが開かれて図4(b)に示す状態になる。
【0015】
次いで、図4(b)の状態からフック2を後方(破線矢印D)に移動させると、吊荷シャフト10がフック穴5から抜けると共にベアリングころ7に対する吊荷シャフト10の押圧が解除されて回動片6が前方に回動して元の位置に復帰し図4(a)に示す状態となる。これにより、吊荷シャフト10からフック2が取り外される。
【0016】
なお、上記実施の形態では、回動片6にベアリングころ7を取り付けた場合を例に採ったが、必ずしもベアリングころ7を取り付ける必要はなく、回動片6が垂下姿勢をとったときに、該回動片6の下端がフック穴5の挿入口5aを覆ってフック外れ防止部として機能すると共に、フック2を後方斜め下方に移動させたときに、回動片6が吊荷シャフト10によって後方に押されて同方向に回動するようにするようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、請求項1の発明によれば、フックを移動させることにより自動的に操作することができるのは勿論のこと、簡単な構造で容易に製作することができるという効果が得られる。これに加えて、回動片の回動をスムースに行うことができると共に、吊荷シャフトで回転体を押して回転させつつ回動片を回動させるようにしているので、吊荷シャフトの断面形状にかかわらずフックの取り外しを確実に行うことができるという効果が得られる。
【0018】
請求項2の発明では、請求項1の発明に加えて、回動片に市販のベアリングころを取り付けるだけでよいため、製作をより容易なものとすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例であるフック外れ防止装置をフックに取り付けた状態を示す説明図である
【図2】図1のII−II線断面矢視図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】フック外れ防止装置の作動を説明するための説明図である。
【符号の説明】
2…クレーンフック
6…回動片
7…ベアリングころ(回転体)
Claims (2)
- クレーンフックの両側に回動可能に垂下された一対の回動片と、各回動片の下端に前記フックを両側から挟むようにしてそれぞれ回転可能に支持され、且つ、前記回動片が垂下姿勢をとったときに、フックの先端と該先端に対向する部分との間に配置されると共に外周部の一部がフック先端より上方に配置されてフック外れ防止部として機能する一対の回転体とを備えたことを特徴とするクレーンフックの外れ防止装置。
- 前記回転体はベアリングころであることを特徴とする請求項1記載のクレーンフックの外れ防止装置。
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JP35059399A JP3656489B2 (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | クレーンフックの外れ防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP35059399A JP3656489B2 (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | クレーンフックの外れ防止装置 |
Publications (2)
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---|---|
JP2001163572A JP2001163572A (ja) | 2001-06-19 |
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Family Applications (1)
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1999
- 1999-12-09 JP JP35059399A patent/JP3656489B2/ja not_active Expired - Fee Related
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