JP3655379B2 - ポリプロピレン多層ブロー成形体 - Google Patents

ポリプロピレン多層ブロー成形体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は表面光沢、透明性、耐衝撃性および成形性に優れたポリプロピレン製多層ブロー成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にポリプロピレンは安価で、機械的特性、衛生適合性、耐水蒸気透過性に優れ、成形品外観が良好である等の特徴を有することから、各種包装材料やブロー成形物等に広く使用されている。しかしながら、ブロー成形物の場合市販のアイソタクチックポリプロピレンは成形性に優れるものの、一方では成形物表面が光沢に乏しく高級感がない、透明性が不充分で白みが残るため内容物の外観が実物の色と異なって見える、内容積が100ml以上の比較的大きな容器では水溶液等の比重の高い液状物を入れて製品とする場合、特に寒冷地や冷凍冷蔵庫内のような低温下での成形物の落下衝撃強度が不足して破壊する場合がある等の問題を生じるため、これらの改良が望まれていた。
【0003】
そこで、表面光沢を増大させる方法しては、多層プラスチック容器の最外表面層に特定のエチレン含有量、メルトフローインデックスおよび分子量分布を有する結晶性アイソタクチックエチレン−プロピレンランダム共重合体を用いる方法が提案されている(特開平2−215529号公報)。しかしながら、この方法ではある程度の光沢改良の効果を有するものの、不充分で高級感を出すには至っておらず、透明性および耐衝撃性の改良はなされていない。また、外層にシンジオタクチックポリプロピレン、またはシンジオタクチックポリプロピレンとアイソタクチックポリプロピレンとからなる樹脂組成物を用いる方法(特開平7−32556号)が提案されている。この方法では表面光沢は充分に改良されており、透明性についてもその外層の透明性が内層の透明性を上回るため、トータルの積層体としての透明性も良好となり得るが、成形体の特に低温の落下衝撃強度についてはほとんど改良されていない。
【0004】
一方ブロー成形体の、特に低温の落下衝撃強度を改良する方法としては、多層ブロー成形体においては最外層、単層ブロー成形体においては該層に用いる樹脂組成物に耐衝撃性を付与することが考えられるが、耐衝撃性を付与する一般的方法としては、各種エラストマーを添加する方法がある。しかしながら、アイソタクチックポリプロピレンに例えばEPR等のエラストマーを添加した場合、特に低温の耐衝撃性の改良効果を有するもののシンジオタクチックポリプロピレンに比べて表面光沢がなく、さらには透明性が低下する場合が多いので、目標とする表面光沢に優れた透明性の良好なブロー成形体を得ることはできなかった。したがって、表面光沢、透明性、成形体の特に低温の落下衝撃強度および成形性の全てに優れたポリプロピレン製ブロー成形体を得ることは非常に困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、表面光沢、透明性および特に低温における落下衝撃強度に優れたポリプロピレン多層ブロー成形体を提供することにある。
【0006】
本発明のいま一つの目的は優れた成形性をもって得られるポリプロピレン多層ブロー成形体を提供することにある。
【0007】
本発明のその他の目的は以下の記載から明らかであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は次のポリプロピレン成形体により達成される。
【0009】
少なくとも2層からなり、内層の少なくとも1層は、0.1〜20重量%のプロピレン以外のオレフィン若しくはジエン単位を含有するMw/Mnが3.0以上のシンジオタクチックポリプロピレンの共重合体100〜50重量部とエチレン−α−オレフィン共重合体エラストマー0〜50重量部とからなる樹脂または樹脂組成物からなり、最外層はMw/Mnが3.0未満のシンジオタクチックポリプロピレン、Mw/Mnが6.0以下のアイソタクチックポリプロピレン、Mw/Mnが3.0未満のシンジオタクチックポリプロピレンとMw/Mnが6.0以下のアイソタクチックポリプロピレンのいずれかの99〜50重量部とエチレン−α−オレフィン共重合体エラストマー1〜50重量部とからなる樹脂組成物、またはシンジオタクチックポリプロピレン若しくはアイソタクチックポリプリピレンを熱減成したMw/Mnが3.0以上のポリプロピレンからなるポリプロピレン多層ブロー成形体。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明において内側の少なくとも1層として用いられる樹脂組成部の一方の成分として用いられるMw/Mnが3.0以上のシンジオタクチックポリプロピレンはプロピレンのシンジオタクチックホモポリマーまたはプロピレンと少量、(共重合体に対して)好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%のプロピレン以外のオレフィン類またはジエン類との共重合体を包含する。上記のMw/Mnは3〜20が好ましく、特に3.5〜10が好ましい。プロピレンと共重合されるオレフィン類またはジエン類としては、例えばエチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−デセン、1−ヘキサデセン、シクロペンテン、ノルボルネン等のオレフィン類ならびにヘキサジエン、オクタジエン、デカジエン、ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−2−ノボルネン等のジエン類である。
【0011】
Mw/Mnを上記の範囲に限定する理由としては、ブロー成形における成形性を左右する要因として成形サイクルとは別に、成形中の溶融樹脂がパリソンとなってダイから流れ落ちる際のドローダウン特性がある。このドローダウン特性はシンジオタクチックポリプロピレンの場合特にMw/Mnの影響を受け易く、Mw/Mnが小さい程ドローダウンが速くなるため、得られるブロー成形体の重量が小さくなり寸法安定性が悪くなる等の問題が生じて成形性が難しくなることと関係する。シンジオタクチックポリプロピレンのMw/Mnを大きくすることは、ドローダウン特性を良好にして目標とする形状および重量のブロー成形体が得られ易くする。一方、Mw/Mnの値が大きくなり過ぎると、溶融樹脂の均一性が低下して透明性が悪くなる。したがって、シンジオタクチックポリプロピレンのMw/Mnを上記の範囲に設定することにより、実質的に目標とする形状および重量を有し、また優れた透明性を有する成形体とすることが可能となる。
【0012】
このMw/Mnが3以上のシンジオタクチックポリプロピレンは、例えば特開平2−41303号公報、特開平2−41305公報、特開平2−274703号公報、特開平2−274704号公報、特開平3−179005号公報、特開平3−179006号公報、特開平4−69394号公報に記載されているような互いに非対称な配位子を有する架橋型遷移金属化合物の、リガンドや金属(ZrとHf等)の異なるものを2種以上と、助触媒、例えばメチルアルミノキサンとからなる触媒の存在下にプロピレンまたはプロピレンとコモノマーとを公知の条件で重合することによって得ることができる。このようなシンジオタクチックポリプロピレンは、予め合成した分子量の異なるシンジオタクチックポリプロピレンを混合することによっても得られる。
【0013】
このようにして得られるシンジオタクチックポリプロピレンの分子量は、230℃のメルトフローインデックス(以下、MFIと略記する)で表わして好ましくは0.05〜50g/10min、より好ましくは0.1〜20g/10min、ブロー成形を含めた樹脂の成形加工性を考慮した場合さらに好ましくは0.5〜10g/10minである。また。13C−NMRによって測定されるシンジオタクチックペンタッド分率はプロピレンホモポリマーにおいては0.7以上、プロピレンコポリマーにおいては0.5以上である。
【0014】
前記樹脂組成物の他方の成分として用いられるエチレン/α−オレフィン共重合体エラストマーは、炭素数3以上のα−オレフィンを15重量%以上含むエチレンの共重合体であり、α−オレフィンの例は1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチルペンテン−1を包含する。
【0015】
この共重合体エラストマーは、上記α−オレフィンとエチレンとを共重合することで得られるが、使用する触媒系としては均一系の触媒であることが好ましい。このような触媒系としては、パナジウム系、メタロセン系等の触媒が例示されるが、少なくとも一つの芳香族リガンドを有する遷移金属化合物、特にチタン、ジルコニウム、ハフニウムの錯体を用いるメタロセン系の触媒が好ましく例示できる。例えば米国特許5,278,272号公報に記載されているようなメタロセン系触媒を使用して重合することができ、重合法についても公知の方法で実施することができる。
【0016】
メタロセン触媒で重合して得られたエチレン/α−オレフィン共重合体エラストマーを用いた場合、ブロー成形体の透明性を損なうことがほとんどない。また低分子量成分が少ないためにシンジオタクチックポリプロピレンにブレンドした際のブリードアウトが少なく、成形体の良好な外観を保持することができるので特に好ましい。
【0017】
このようにして得られるエチレンα−オレフィン共重合体エラストマーの230℃のMFIは、0.1〜100g/10min、好ましくは0.5〜60g/10minの範囲である。
【0018】
本発明のブロー成形体の内層に用いられる前記樹脂組成物はMw/Mnが3以上のシンジオタクチックポリプロピレン100〜50重量部とエチレン/α−オレフィン共重合体エラストマー0〜50重量部とを含有する。
【0019】
この樹脂組成物には、ブロー成形物としての本発明の効果を著しく損なうものでなければ必要に応じて、通常ポリプロピレン系樹脂に用いられている熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、耐放射線剤、結晶造核剤、無機充填剤、滑剤、可塑剤、有機過酸化物、中和剤、架橋剤、顔料、染料等の各種添加剤および機械物性を改良するためのエラストマー等の副原料が添加できる。
【0020】
上記エラストマーとしては他の態様のエチレン/プロピレン共重合体ゴム、エチレン/プロピレン/ジエン共重合体ゴム、プロピレン/ブテン共重合体ゴム、スチレン/ジエンブロック共重合体ゴムおよびその水素添加ゴム等が例示できる。
【0021】
この樹脂組成物は、シンジオタクチックポリプロピレンとエチレン/α−オレフィン共重合体エラストマー、および必要に応じて上記各種添加剤をヘンシェルミキサー等の混合機により混合した後、押出機、バンバリーミキサー、加圧ニーダー、ロール等を用いて溶融混練し造粒することにより製造できる。
【0022】
本発明のブロー成形体の最外層にはMw/Mnが3.0未満のシンジオタクチックポリプロピレン、Mw/Mnが6以下のアイソタクチックポリプロピレンまたは結晶性ポリプロピレンを熱減成したMw/Mnが3.0以上のポリプロピレンが用いられる。
【0023】
また、Mw/Mnが3.0未満のシンジオタクチックポリプロピレンまたはMw/Mnが6.0以下のアイソタクチックポリプロピレン99〜50重量部とエチレン/α−オレフィンランダム共重合体エラストマー1〜50重量部からなるポリプロピレン樹脂組成物も好ましく用いられる。
【0024】
さらに、Mw/Mnが3.0以上の熱減成したポリプロピレンとしてはシンジオタクチックポリプロピレンおよびアイソタクチックポリプロピレン、特にアイソタクチックポリプロピレンを熱減成したものが好ましく例示される。
【0025】
Mw/Mnが3.0未満のシンジオタクチックポリプロピレンは、例えば特開平2−41303号公報、特開平2−41305号公報、特開平2−274703号公報、特開平2−274704号公報、特開平3−179005号公報、特開平3−179006号公報、特開平4−69394号公報に記載されているような互いに非対称な配位子を有する架橋型遷移金属化合物の1種のみと助触媒とからなる触媒の存在下、プロピレンまたはプロピレンとこれ以外のコモノマー、例えばエチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−デセン、1−ヘキサデセン、シクロペンテン、ノルボルネン等のオレフィン類や、ヘキサジエン、オクタジエン、デカジエン、ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネン等のジエン類の少量とを公知の条件下に重合させて得られるプロピレンのシンジオタクチックホモポリマーまたはシンジオタクチック共重合体である。この共重合体中のコモノマーの含有量は0.1〜20重量%が好ましく、0.1〜10重量%がより好ましい。
【0026】
このようにして得られるシンジオタクチックポリプロピレンの分子量は、230℃のMFIで表わして好ましく0.05〜50g/10min、より好ましくは0.1〜20g/10min、さらに好ましくは0.5〜10g/10minである。また、13C−NMRによって測定されるシンジオタクチックペンタット分率はプロピレンホモポリマーにおいて好ましくは0.7以上、プロピレン共重合体において好ましくは0.5以上である。
【0027】
Mw/Mnが6.0以下のアイソタクチックポリプロピレンは市場で入手できるものも利用できるが、通常アイソタクチックポリプロピレンを製造するのに用いることができる公知の触媒系、例えばチタン化合物と有機アルミニウム化合物を使用して公知の方法で重合したものを有機過酸化物等を用いて熱減成し、Mw/Mnを好ましい範囲に制御したもの、あるいは均一系のメタロセン触媒を用いて重合したものが好ましく利用できる。
【0028】
このアイソタクチックポリプロピレンは前記シンジオタクチックポリプロピレンにおけると同様少量のオレフィン類やジエン類を共重合したものでもよい。
【0029】
ここでアイソタクチックポリプロピレンの分子量は、230℃のMFIとして好ましくは0.05〜50g/10min、より好ましくは0.1〜20g/10min、ブロー成形を含めた樹脂の成形加工性を考慮した場合さらに好ましくは0.5〜10g/10minの範囲であり、またMw/Mnは好ましくは6.0以下でより好ましくは5.5以下、さらに好ましくは5.0以下である。
【0030】
Mw/Mnが3.0未満のシンジオタクチックポリプロピレンまたはMw/Mnが6.0以下のアイソタクチックポリプロピレンを用いることにより、表面光沢が良好となるという効果が発現される。
【0031】
これらのアイソタクチックポリプロピレンのうちで、本発明の効果をよく発現させるためには結晶性アイソタクチックプロピレン/エチレンランダム共重合体が好ましく、特開平2−215529号公報に提案されているエチレン含有量が2〜8重量%、MFIが2.5g/10min以上、およびMw/Mnが3〜5である結晶性アイソタクチックプロピレン/エチレンランダム共重合体は、表面光沢が極めて良好となるため、さらに好ましい。
【0032】
Mw/Mnが3.0未満のシンジオタクチックポリプロピレンまたはMw/Mnが6.0以下のアイソタクチックポリプロピレンとエチレン/α−オレフィン共重合体エラストマーからなる樹脂組成物は上記ポリプロピレン99〜50重量部と上記エラストマー1〜50重量部とからなる。この樹脂組成物に用いるエラストマーは内層用樹脂組成物において用いたエラストマーと同じものが用いられる。また、この樹脂組成物は内層用樹脂組成物において用いたと同様の各種添加剤を添加し得る。この樹脂組成物の製造は内層用樹脂組成物と同様の方法で行われる。
【0033】
この樹脂組成物を用いた場合、ブロー成形体の透明性を損なうことがほとんどなく、また低分子量成分が少ないためブレンドした際のブリードアウトが少なく、成形体の良好な外観を保持することができる。
【0034】
エチレン/α−オレフィン共重合体エラストマーの配合割合は前記の範囲内で目的により変更できるが、前者後者ともに本発明の効果を充分に得るためには該共重合体エラストマーの割合が5〜45重量部が好ましく、10〜40重量部がさらに好ましい。該共重合体エラストマーの割合が1重量部未満の場合、透明性および表面光沢は良好であるものの成形体の特に低温の落下衝撃強度が低いため好ましくなく、また50重量部を超える場合は成形体の落下衝撃強度は高いが透明性が悪くなり、表面光沢も低下するため好ましくない。
【0035】
熱減成されたMw/Mnが3以上の結晶性ポリプロピレンとしては、シンジオタクチックポリプロピレンまたはアイソタクチックポリプロピレンを公知の方法で熱減成したものである。この方法としては、上記のポリプロピレンのパウダーに有機過酸化物を添加し、ヘンシェルミキサー等により混合した後、押出機等を用いて混練するか、または上記のポリプロピレンのペレットを再び押出機等を用いて混練する際、有機過酸化物を押出機に導入する方法等が例示できる。
【0036】
本発明においては、少なくとも2層を有する多層ブロー成形物の、内層のうちの少なくとも1層にシンジオタクチックポリプロピレン100〜50重量部とエチレン/α−オレフィン共重合体エラストマー0〜50重量部とからなる樹脂組成物を使用する。この樹脂組成物に使用するエラストマーの好ましい割合は目的により変更できるが、寒冷地や冷凍冷蔵庫内の低温環境でも耐衝撃性が充分で、しかも透明性が充分高くなるという本発明の効果を充分に得るためには、エラストマーの割合が1〜30重量部が好ましく、2〜20重量部がより好ましい。エラストマーの割合が50重量部を超える場合は成形物の耐衝撃性は高いが透明性が悪くなるため好ましくない。また充分な耐衝撃性を得るためには、上記樹脂組成物の層の厚みは少なくとも100μm以上必要である。
【0037】
本発明の多層ブロー成形体において、最外層をMw/Mn3未満のシンジオタクチックポリプロピレンもしくはMw/Mnが6以下のアイソタクチックポリプロピレン、またはシンジオタクチックポリプロピレンまたはアイソタクチックポリプロピレンを熱減成したMw/Mnが3.0以上のポリプロピレン、あるいはMw/Mn3.0未満のシンジオタクチックポリプロピレンまたはMw/Mnが6.0以下のポリプロピレンとエチレン/α−オレフィン共重合体エラストマーとからなる樹脂組成物からなる層とする。この理由は、成形体の表面光沢、透明性および低温落下衝撃強度、ならびに成形体の離型性を共に良好に保つためである。
【0038】
本発明において内層に用いる組成物の構成成分であるシンジオタクチックポリプロピレンのMw/Mnが3以上であることによりブロー成形性が大幅に良好になる。しかしながらMw/Mnが3以上のシンジオタクチックポリプロピレンを含有する組成物を用いて成形したブロー成形体は表面の状態が不良であり光沢、透明性共に極めて悪いものになるが、表層に上述のようMw/Mnの小さいシンジオタクチックポリプロピレンまたはアイソタクチックランダム共重合体を用いて多層で成形すると全体としての透明性が大幅に向上し、しかも表層の光沢が良好となり成形物として極めて好ましいものとなる。
【0039】
本発明のブロー多層成形体が充分な透明性を得るためには上記の通り最外層のポリプロピレンの透明性ができるだけ高いことと、最外層および内層のうちの本発明の透明性を発現するMw/Mnが3.0以上のシンジオタクチックポリプロピレンまたはこのシンジオタクチックポリプロピレンとエチレン/α−オレフィン共重合体エラストマーとからなる樹脂組成物の層以外の層の厚みができるだけ薄いことが望まれる。すなわち、Mw/Mnが3.0以上のシンジオタクチックポリプロピレンまたはこのシンジオタクチックポリプロピレンとエチレン/α−オレフィン共重合体エラストマーとからなる樹脂組成物の層以外の層の厚みの合計が、全体の厚みの好ましくは50%以下、より好ましくは40%以下、さらに好ましくは30%以下であり、かつ400μ以下であることが好ましい。この範囲を超えた場合、本発明の透明性が得られないため好ましくない。
【0040】
本発明の多層ブロー成形体を製造する方法としては、例えば2層にする場合、外層と内層それぞれに使用する樹脂組成物を押出機等を用いて別々に溶融混練し、これらの溶融樹脂を二重環ダイを有するダイヘッドに送り込んで同時に押し出し、ダイより溶融樹脂が出る際に合流積層して二重パリソンとする方法が適用できる。
【0041】
本発明の多層ブロー成形体を製造するためのダイとしては、上記の通り多層パリソン成形用ダイが使用できる。
【0042】
本発明の多層ブロー成形体は用途に応じ、ボトル、タンク等である。
【0043】
本発明において、ブロー成形体が2層からなる場合、外側の層が最外層で内側の層が内層である。また、ブロー成形体が3層からなる場合は、最も内側と最も外側が最外層であり、これら2つの最外層の中間が内層である。両最外層のうち、内側の方は外側の最外層と同じポリプロピレンまたはポリプロピレン樹脂組成であるのが好ましいが、内層と同じポリプロピレン樹脂組成物としてもよい。あるいは、3層の最も外側の層と最も内側の層とを、それぞれ最外層および内層とし、これらの中間の層として酸素等に対するバリア性に優れたエチレン−ビニルアルコール共重合体、ナイロン等の層を設けることもできる。この際、層間に無水マレイン酸で変性したポリプロピレン等の接着性樹脂を介在させてもよい。酸素バリア性の層をもつ多層ブロー成形体は食品、医療品等の包装材料または容器として使用される。
【0044】
本発明において、Mw/Mnは、例えばウォーターズ社製高温GPC150Cに昭和電工社製GPC用カラムAD−806MSヲ2本連結し、1,2,4トリクロロベンゼンを移動層として135℃で測定したものである。
【0045】
【実施例】
本発明をさらに詳細に説明するために以下に実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0046】
なお、実施例における測定方法は下記の通りである。
【0047】
(1)メルトフローインデクッス:ASTM D−1238に準拠した。
【0048】
(2)ヘイズ:ASTM D−1003に準拠した。
【0049】
(3)表面光沢:ASTM D−1003に準拠した。
【0050】
(4)低温落下衝撃強度:ブロー成形物に氷水を満たし、2℃の恒温層に1日放置後、入口をガムテープで塞ぎボトルの底を下に向けてコンクリート床の上に落下させ、破壊が起こらない最大の高さ(m)を低温落下衝撃強度とした。
【0051】
(5)成型性:170℃にてパリソンを押し出し、金型温度25℃、ブロー時間35secでブロー成形した後、手動にてブロー成形物を金型から取り出す際の離型のし易さを観察し、以下のランク付けにより成形性とした。
【0052】
○:問題なく離型でき、通常のアイソタクチックポリプロピレンと変わらない。
【0053】
×:離型が困難で、ブロー成形物が変形し、さらなるブロー時間を必要とする。
【0054】
実施例1
ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)フルオレニルジルコニウムジクロライドとイソプロピリデンシクロペンタジエニル−2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニルジルコニウムジクロライドおよびメチルアルミノキサンからなる触媒を用い、水素の存在下プロピレンの塊状重合法によって得られたシンジオタクチックホモポリプロピレン(230℃のMFIが1.4g/10min、示差走査熱量分析で測定した結晶融点131℃、シンジオタクチックペンタッド分率が0.845、Mw/Mnが4.1、以下SPPと略す)90重量部と、メタロセン系触媒により重合したエチレン/ブテンランダム共重合体エラストマー(Exact4041、230℃のMFI=5.5g/10min、Exxon社製)10重量部に対して、酸化防止剤としてイルガホス168(チバ・ガイギー社製)0.10重量部、およびイルガノックス1010(チバ・ガイギー社製)0.05重量部、中和剤としてステアリン酸カルシウム0.02重量部を添加しヘンシェルミキサーで混合した後、押出機にてシリンダー温度210℃で造粒し、内層用材料とした。
【0055】
次いで結晶性アイソタクチックプロピレン/エチレンランダム共重合体(三井東圧化学(株)社製、MJS−G:230℃MFIが1.5g/min、エチレン含有量5.1重量%、Mw/Mn6.3)のペレットを、押出機にて210℃で押し出したが、このときMJS−G100重量部に対して、0.023重量部となるように2,5−ジメチル−2,5ジ−(tert−ブチルパーオキシ)−ヘキサン(ルパゾール101、吉富製薬社)を押出機の入口よりフィードして熱減成し、230℃MFIが6.4g/min、Mw/Mnが4.3のペレットを造粒して外層用材料とした。
【0056】
次いで内層用材料を内層用30mmφ押出機に、外層用材料を外層用40mmφ押出機に供給して170℃で2層溶融パリソンを押し出し、これを金型温度25℃、ブロー時間35秒でブロー成形して、全高さが180mm、直径が65mmで内容積470ml、胴部平均肉厚900μmのスクリュー付き2層ブロー成形物ボトルを得た。このボトルの各層の厚みは、内層用と外層用の各々の押出機のスクリューの回転数を調節することで外層が120μm、内層が780μmになるように成形したが、表面光沢が80%、胴部の透明性はヘイズ値で15%と良好で、低温落下衝撃強度も2.1mと高く、離型性につても○であった。
【0057】
実施例2
内層用樹脂に用いるエラストマーが、メタロセン系触媒により重合したエチレン/オクテンランダム共重合体エラストマー(Engage8200、Dow(株)社製、230℃のMFI=9.8g/10min)を用いた他は実施例1と同様に操作し、ブロー成形物ボトルを得た。このボトルの表面光沢は80%、胴部の透明性はヘイズ値で14%と良好で、低温落下衝撃強度も2.5mと高く、離型性についても○であった。
【0058】
実施例3
内層用樹脂に用いるエラストマーが、均一系触媒により重合したエチレン/ブテンランダム共重合体エラストマー(タフマーA4085、230℃のMFI=6.7kg/10min、三井石油化学(株)社製)を用いた他は実施例1と同様に操作し、ブロー成形物ボトルを得た。このボトルの表面光沢は80%、胴部の透明性はヘイズ値で16%と良好で、低温落下衝撃強度も2.2mと高く、離型性についても○であった。
【0059】
実施例4
内層用樹脂に用いる樹脂組成物の比率を、SPP95重量部、エラストマー5重量部とした他は実施例1と同様に操作し、ブロー成形物ボトルを得た。このボトルの表面光沢は80%、胴部の透明性はヘイズ値で11%と良好で、低温落下衝撃強度も1.7mと高く、離型性についても○であった。
【0060】
実施例5
内層用樹脂に用いる樹脂組成物を、エラストマーをブレンドせずにSPP100重量部とした他は実施例1と同様に操作し、ブロー成形物ボトルを得た。このボトルの表面光沢は80%、胴部の透明性はヘイズ値で7%と極めて良好で、離型性についても○であったが、低温落下衝撃強度が1.0mで若干衝撃強度が不足ぎみであった。
【0061】
実施例6
MJS−Gの代わりにMJS−Gを95重量部とタフマーA4085を5重量部とをペレットブレンドし、押出機にて230℃で押し出した。その際実施例1同様にペレットブレンド物100重量部に対してルパゾール101を2.3重量部添加して熱減成し、MFIが6.0、Mw/Mnが4.9の外層用材料を得た他は実施例1同様に操作し、ブロー成形物ボトルを得た。このボトルの光沢は78%、胴部の透明性はヘイズ値で15%と良好で、低温落下衝撃強度も1.5mと高く、離型性についても○であった。
【0062】
実施例7
内層用樹脂のさらに内側に新たな第3の層が積層できるように、内層用30mmφ押出機をもう一機用意し、これにMJS−Gを供給して3層パリソンを押し出し、さらに各層の厚みを外層が120μm,中間層が660μm、内層が120μmとなるようにブロー成形した他は、実施例1と同様に操作し、実質的に内層用樹脂がMJS−Gにサンドイッチされた3層のブロー成形ボトルを得た。このボトルの低温落下衝撃強度は1.8mと高く、離型性についても○であったが、ボトルの胴部の透明性はヘイズ値で22%と若干悪かった。しかしながら、パリソンのドローダウンが非常に安定し、ブロー成形が行い易い広範囲に成形条件を設定することが可能であった。
【0063】
実施例8
実施例1において得られたSPP70重量部と、均一系触媒で得られたエチレン/ブテンランダム共重合体エエラストマー(タフマーA4085、230℃のMFI=6.7g/10min、三井石油化学(株)社製)30重量部に対して、酸化防止剤としてイルガホス168(チバ・ガイギー(株)社製)0.10重量部、およびイルガノックス1010(チバ・ガイギー(株)社製)0.05重量部、中和剤としてステアリン酸カルシウム0.02重量部を添加しヘンシェルミキサーにて混合した後、押出機にてシリンダー温度210℃で造粒し、これを内層用樹脂とした。
【0064】
ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)フルオレニルジルコニウムジクロライドおよびメチルアルミノキサンからなる触媒を用い、水素の存在下プロピレンの塊状重合法によって得られたシンジオタクチックホモポリプロピレン(230℃のMFIが3.2g/10min、示差走査熱量分析で測定した結晶化温度のピーク温度が74.6℃、結晶融点130℃、シンジオタクチックペンタッド分率が0.767、Mw/Mnが2.6)70重量部と、均一系触媒により重合したエチレン/ブテンランダム共重合体エラストマー(タフマーA4085、230℃のMFI=6.7g/10min、三井石油化学(株)社製)30重量部に対して、酸化防止剤としてイルガホス168(チバ・ガイギー(株)社製)0.10重量部、およびイルガノックス1010(チバ・ガイギー(株)社製)0.05重量部、中和剤としてステアリン酸カルシウム0.02重量部を添加しヘンシェルミキサーにて混合した後、押出機にてシリンダー温度210℃で造粒し、外層用樹脂とした。
【0065】
次いで外層用樹脂を40mmφ押出機に供給し、一方内層用樹脂を30mmφ押出機に供給して200℃で2層溶融パリソンを押し出し、これをブロー時間20秒で成形して全高180mm、直径が65mmで内容積470ml、胴部平均肉厚1,000μmのスクリュー付き2層成形体ボトルを得た。このボトルの胴部の透明性はヘイズ値で39%、表面光沢が90%と良好で、低温落下衝撃強度も3.0m以上と非常に高かった。
【0066】
比較例1
MJSーGを熱減成したものを外層用と内層用の両方の押出機から供給し、実質的に単層ブロー成形物を得た他は、実施例1と同様に操作してブロー成形物ボトルを得た。このボトルの表面光沢は80%、離型性は○で良好であったが、ボトルの胴部の透明性はヘイズ値で51%と非常に悪く、低温落下衝撃強度も0.5mで悪かった。
【0067】
比較例2
外層用樹脂をアイソタクチックポリプロピレンとせずに、内層に使用する樹脂組成物を外層にも使用し、実質的に単層ブロー成形物とした他は、実施例1と同様に操作してブロー成形物ボトルを得た。このボトルの表面光沢は83%、胴部の透明性はヘイズ値で11%と良好で、低温落下衝撃強度も2.3mで高かったが、離型性が×でアイソタクチックポリプロピレンの離型性より劣った。
【0068】
比較例3
MJS−Gを熱減成せずに、そのまま外層用材料とした他は実施例1と同様に操作してブロー成形物ボトルを得た。このボトルの胴部の透明性はヘイズ値で16%、低温落下衝撃強度が2.2m、離型性が○と良好であったが、表面光沢が62%と低かった。
【0069】
【発明の効果】
本発明のポリプロピレン製多層ブロー成形物は、最外層および内層としてそれぞれ特定のプロピレンまたはポリプロピレン樹脂組成物を採用することによって、従来のポリプロピレン製ブロー成形物に比べて表面光沢に優れ、非常に透明性が高いため色外観を損なうことなく内容物をクリアに見ることができる。また特に低温下での製品の落下による破損を防ぐことができるため、容器としての用途に好適であり、さらには成形性が通常ブロー成形に用いるアイソタクチックポリプロピレンと同等で成形し易いという利点をもっている。

Claims (13)

  1. 少なくとも2層からなり、内層の少なくとも1層は、0.1〜20重量%のプロピレン以外のオレフィン若しくはジエン単位を含有するMw/Mnが3.0以上のシンジオタクチックポリプロピレンの共重合体100〜50重量部とエチレン−α−オレフィン共重合体エラストマー0〜50重量部とからなる樹脂または樹脂組成物からなり、最外層はMw/Mnが3.0未満のシンジオタクチックポリプロピレン、Mw/Mnが6.0以下のアイソタクチックポリプロピレン、Mw/Mnが3.0未満のシンジオタクチックポリプロピレンとMw/Mnが6.0以下のアイソタクチックポリプロピレンのいずれかの99〜50重量部とエチレン−α−オレフィン共重合体エラストマー1〜50重量部とからなる樹脂組成物、またはシンジオタクチックポリプロピレン若しくはアイソタクチックポリプリピレンを熱減成したMw/Mnが3.0以上のポリプロピレンからなるポリプロピレン多層ブロー成形体。
  2. 最外層が、Mw/Mn3.0未満のシンジオタクチックポリプロピレンからなる請求項1記載の成形体。
  3. 最外層が、Mw/Mn3.0未満のシンジオタクチックポリプロピレン99〜50重量部とエチレン−α−オレフィン共重合体エラストマー1〜50重量部とからなる樹脂組成物からなる請求項1記載の成形体。
  4. 最外層が、Mw/Mn6.0以下のアイソタクチックポリプロピレンからなる請求項1記載の成形体。
  5. 最外層が、熱減成して得られたMw/Mn6.0以下のアイソタクチックポリプロピレンからなる請求項1記載の成形体。
  6. 最外層に含まれるシンジオタクチックポリプロピレンが、共重合体の0.1〜20重量%のプロピレン以外のオレフィンまたはジエン単位を含有するプロピレン−オレフィンまたはプロピレン−ジエン共重合体である請求項2記載の成形体。
  7. 最外層に含まれるシンジオタクチックポリプロピレンが、共重合体の0.1〜20重量%のプロピレン以外のオレフィンまたはジエン単位を含有するプロピレン−オレフィンまたはプロピレン−ジエン共重合体である請求項3記載の成形体。
  8. 該アイソタクチックポリプロピレンが、共重合体の0.1〜20重量%のプロピレン以外のオレフィンまたはジエン単位を含有するプロピレン−オレフィンまたはプロピレン−ジエン共重合体である請求項4記載の成形体。
  9. 該アイソタクチックポリプロピレンが、共重合体の0.1〜20重量%のプロピレン以外のオレフィンまたはジエン単位を含有するプロピレン−オレフィンまたはプロピレン−ジエン共重合体である請求項5記載の成形体。
  10. 2層からなる請求項1記載の成形体。
  11. 3層からなり、最外層と、内層のうち最も内側の層とが、Mw/Mnが6.0以下のアイソタクチックポリプロピレン、Mw/Mnが6.0以下のアイソタクチックポリプロピレン99〜50重量部とエチレン−α−オレフィン共重合体エラストマー1〜50重量部とからなる樹脂組成物、またはシンジオタクチックポリプロピレン若しくはアイソタクチックポリプロピレンを熱減成したMw/Mnが3.0以上のポリプロピレンからなり、かつ最外層と最も内側の層との間の内層が0.1〜20重量%のプロピレン以外のオレフィン若しくはジエン単位を含有するMw/Mnが3.0以上のシンジオタクチックポリプロピレン100〜50重量部とエチレン−α−オレフィン共重合体エラストマー0〜50重量とからなる樹脂または樹脂組成物からなる請求項1記載の成形体。
  12. 最外層が、エチレン含有量が2〜8重量%、230℃におけるメルトフローインデックスが2.5g/10min以上で、かつMw/Mnが3〜5である結晶性アイソタクチックプロピレン−エチレンランダム共重合体である請求項10記載の成形体。
  13. 最外層と最も内側の層とが、エチレン含有量が2〜8重量%、230℃におけるメルトフローインデックスが2.5g/10min以上で、かつMw/Mnが3〜5である結晶性アイソタクチックプロピレン−エチレンランダム共重合体である請 求項11記載の成形体。
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