JP3655178B2 - オゾン反応システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高度浄水処理を行なうオゾン反応槽を有するオゾン反応システムに係り、とりわけオゾン反応槽内の流動制御して均一にオゾン処理を行うことができるオゾン反応システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、原水水質の悪化や、「より安全でおいしい水」への関心の高まりから、オゾン処理と生物活性炭(BAC)処理を組み合わせた浄水高度処理が導入されている。
【0003】
オゾン処理は、臭気成分の分解、トリハロメタン前駆物質の低減を目的としている。また、従来、前・中塩素処理等で酸化除去していた鉄やマンガンを除去したり、難分解性有機物を易分解性(生分解性)有機物に改質させてBAC処理において処理することを目的としている。
【0004】
オゾン処理で用いるオゾンガスは、上記に示した強力な酸化作用のほかに、強い殺菌力を有している。
【0005】
最近では、河川、湖沼等の水道水源中からクリプトスポリジウムやジアルジア等の病原性微生物が相次いで検出され、実際に水道を通じて人間に感染する例も発生している。
【0006】
これらの病原性微生物は塩素に対する耐性を有するため、通常の塩素滅菌処理では除去が不可能であり、除去対策として凝集・沈殿及びろ過池の厳重な濁度管理(0.1度以下)が求められている。これらの病原性微生物除去対策として有効な処理方法として、膜処理やオゾン処理が考えられている。
【0007】
膜処理は孔径0.1〜1μmのMF膜、UF膜などにより、クリプトスポリジウムやジアルジア等の病原性微生物を物理的に除去するものであるが、現状では処理量1万m/d以下の小規模な浄水場にしか適用例はない。
【0008】
一方、オゾン処理は小規模から大規模のまでの浄水処理に適応しているが、除去特性を維持する上でCT値(溶存オゾン濃度と接触時間の積)管理が重要であり、極端に接触時間が短い水流、すなわち短絡流の発生防止を図ることが重要である。
【0009】
短絡流が発生すると、被処理水のオゾン反応(接触)が不十分となり、臭気成分の分解やトリハロメタン前駆物質等の低減に悪影響を及ぼし、浄水水質の低下を招く。
【0010】
短絡流が発生する要因は、オゾン反応槽の土木構造の不備によることが多いが、処理水量や散気量変動により反応槽内の水流攪拌が不十分になることにより発生する場合がある。このため槽土木構造だけでは短絡流を完全に防止できないのが現状である。
【0011】
図15は、従来のオゾン反応槽の構造を示すブロック図である。原水となる河川水や湖沼水等を前処理プロセスとして、凝集沈殿−急速ろ過等の処理を行なうことにより被処理水が得られる。この被処理水はオゾン反応槽1においてオゾン処理され、その後、後処理プロセスとして、BAC槽における生物活性炭(BAC)処理と、塩素滅菌槽における塩素滅菌処理が行なわれて、浄水として供給される。
【0012】
図15に示すように、オゾン反応槽1は、流入部1aおよび流入部1bと、オゾンガスと被処理水との気液接触を行う接触部2と、気液接触後、オゾン反応の熟成を行う滞留部3とを有し、接触部2には、オゾンガスを微細気泡にして接触部2へ放出する散気管4が設けられている。接触部2と滞留部3は、隔壁5、6で区切られた迂流部7を介して連結されている。
【0013】
図15に示すオゾン反応槽1内において、需要変動や渇水等による被処理水量の変動、配管の圧損や散気管4の目詰まり等による散気量バランスの不均等により被処理水の短絡流が起こることがある。例えば図17に示すように被処理水量の低下により沈み込み流速8aの低下や、散気管4の目詰まり等による流入部1a側のオゾンガス上昇流速9の増大、および流出部1b側におけるオゾンガス上昇流速10の低下などにより、接触部2の上部水面に短絡水流11が発生したり、反時計回り回転流速が乱れて短絡流11が発生する。このような短絡流11はオゾン処理の問題点の一つとなっている。
【0014】
ところで、オゾン反応槽1への被処理水の流入量とオゾンガス散気量のバランスがとれている場合は、図17に示すように沈み込み流速8bは速くなり、オゾンガスの均一な上昇流速12と合わさって反時計回り回転流速13が発生することが確認されている。
【0015】
この反時計回りの回転流速13から分岐する被処理水は、十分にオゾン処理が行われ、その後オゾン接触水14として迂流部7へ流出する。図17のような流動状態が維持された場合は、短絡流によるオゾン処理の不均等は起こらない。
【0016】
この反時計回り回転流速は、流入水の運動エネルギーとオゾンガス気泡の上昇運動エネルギーと相互作用(合成)によるものである。
【0017】
この回転流速を効率よく起こさせる方法としては、特開平8−187493に記載されているようにオゾン反応槽1内の散気管4からのオゾンガス量を、流入部1a側より流出部1b側に多く配分する方法や、散気管4の配置を流入部1a側より流出部1b側に片寄らせて多数配置する方法が示されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
これらの方法は、短絡流の防止及び低減には非常に有効な方法であるが、散気管4の片寄り配置を既存のオゾン反応槽1に適用する場合は、土木構造の変更が必要な場合がある。また散気管4のガス量を流出側に多く配分する方法は、ガス量を多く配分される散気管からの気泡径が大きくなり、均一散気の場合に比較してオゾン吸収率が若干低下する問題がある。
【0019】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、オゾン反応槽内において反時計回りの回転流速を維持することにより短絡流の発生を防止して均一なオゾン処理を行なうことができるオゾン反応システムを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、流入部と、この流入部に対向しかつ底部近傍に流出開口を有する隔壁とを有し、被処理水が流入するオゾン反応槽と、オゾン反応槽内に流入部から隔壁に沿って複数配置され、オゾンガスを放出する散気管と、各散気管に設けられた散気管バルブと、オゾン反応槽内に設けられオゾン反応槽内の短絡流を検知する短絡流検知手段と、短絡流検知手段からの信号に基づいて、各散気管バルブの開度を調整する散気量分配制御装置と、を備え、散気量分配制御装置は、短絡流検知手段からの信号に基づいて、オゾン反応槽内で短絡流が発生しているか否かを判断し、短絡流が発生していると判断したときには、フィード・バック制御により短絡流を防止するよう各散気管バルブの開度を調整し、短絡流が発生していないと判断したときには、各散気管から放出されるオゾンガスが均等散気となるよう各散気管バルブの開度を調整することを特徴とするオゾン反応システムである。
【0021】
本発明は、短絡流検知手段は複数設けられ、各短絡流検知手段はそれぞれ流速計からなり、複数の短絡流検知手段により測定された各流速において、流速の最大値が流速の最小値に対して2倍以上の大きさとなっているときに、散気量分配制御装置はオゾン反応槽内で短絡流が発生していると判断することを特徴とするオゾン反応システムである。
【0022】
本発明は、散気量分配制御装置は、短絡流が発生していると判断したときには、隔壁に近い散気管に設けられた散気管バルブの開度を、流入部に近い散気管に設けられた散気管バルブの開度よりも大きくするよう各散気管バルブの開度を調整することを特徴とするオゾン反応システムである。
【0023】
本発明は、流入部と、この流入部に対向しかつ底部近傍に流出開口を有する隔壁とを有し、被処理水が流入するオゾン反応槽と、オゾン反応槽内に流入部から隔壁に沿って複数配置され、オゾンガスを放出する散気管と、オゾン反応槽の流入部に、上方から下方に向って複数設けられた被処理水の流入管と、各流入管に設けられた流入管バルブと、オゾン反応槽内に設けられオゾン反応槽内の短絡流を検知する短絡流検知手段と、短絡流検知手段からの信号に基づいて、各流入管バルブの開度を調整する流入水分配制御装置と、を備え、流入水分配制御装置は、短絡流検知手段からの信号に基づいて、オゾン反応槽内で短絡流が発生しているか否かを判断し、短絡流が発生していると判断したときには、フィード・バック制御により短絡流を防止するよう各流入管バルブの開度を調整し、短絡流が発生していないと判断したときには、各流入管から流入する被処理水が均等流入となるよう各流入管バルブの開度を調整することを特徴とするオゾン反応システムである。
【0024】
本発明は、短絡流検知手段は複数設けられ、各短絡流検知手段はそれぞれ流速計からなり、複数の短絡流検知手段により測定された各流速において、流速の最大値が流速の最小値に対して2倍以上の大きさとなっているときに、流入水分配制御装置はオゾン反応槽内で短絡流が発生していると判断することを特徴とするオゾン反応システムである。
【0025】
本発明は、流入水分配制御装置は、短絡流が発生していると判断したときには、下方の流入管に設けられた流入管バルブの開度を、上方の流入管に設けられた流入管バルブの開度よりも大きくするよう各流入管バルブの開度を調整することを特徴とするオゾン反応システムである。
【0026】
本発明は、オゾン反応槽の流入部に、上方から下方に向って複数設けられた被処理水の流入管と、各流入管に設けられた流入管バルブと、短絡流検知手段からの信号に基づいて、各流入管バルブの開度を調整する流入水分配制御装置と、を更に備え、流入水分配制御装置は、短絡流検知手段からの信号に基づいて、オゾン反応槽内で短絡流が発生しているか否かを判断し、短絡流が発生していると判断したときには、フィード・バック制御により短絡流を防止するよう各流入管バルブの開度を調整し、短絡流が発生していないと判断したときには、各流入管から流入する被処理水が均等流入となるよう各流入管バルブの開度を調整することを特徴とするオゾン反応システムである。
【0027】
本発明は、複数の短絡流検知手段により測定された各流速において、流速の最大値が流速の最小値に対して2倍以上の大きさとなっているときに、流入水分配制御装置はオゾン反応槽内で短絡流が発生していると判断することを特徴とするオゾン反応システムである。
【0028】
本発明は、流入水分配制御装置は、短絡流が発生していると判断したときには、下方の流入管に設けられた流入管バルブの開度を、上方の流入管に設けられた流入管バルブの開度よりも大きくするよう各流入管バルブの開度を調整することを特徴とするオゾン反応システムである。
【0029】
本発明は、流入部と、この流入部に対向しかつ底部近傍に流出開口を有する隔壁とを有し、被処理水が流入するオゾン反応槽と、オゾン反応槽内に流入部から隔壁に沿って複数配置され、オゾンガスを放出する高濃度オゾンガス散気系統および低濃度オゾンガス散気系統の散気管と、低濃度オゾンガス散気系統の各散気管に設けられた散気管バルブと、オゾン反応槽内に設けられオゾン反応槽内の短絡流を検知する短絡流検知手段と、短絡流検知手段からの信号に基づいて、低濃度オゾンガス散気系統の各散気管バルブの開度を調整する散気量分配制御装置と、を備え、散気量分配制御装置は、短絡流検知手段からの信号に基づいて、オゾン反応槽内で短絡流が発生しているか否かを判断し、短絡流が発生していると判断したときには、フィード・バック制御により短絡流を防止するよう低濃度オゾンガス散気系統の各散気管バルブの開度を調整し、短絡流が発生していないと判断したときには、低濃度オゾンガス散気系統の各散気管から放出されるオゾンガスが均等散気となるよう低濃度オゾンガス散気系統の各散気管バルブの開度を調整することを特徴とするオゾン反応システムである。
また、高濃度オゾンガス散気系統の各散気管に設けられた散気管バルブを更に備え、散気量分配制御装置は、短絡流が発生していると判断したときには、フィード・バック制御により短絡流を防止するよう低濃度オゾンガス散気系統の各散気管バルブとともに高濃度オゾンガス散気系統の各散気管バルブの開度も調整し、短絡流が発生していないと判断したときには、高濃度オゾンガス散気系統の各散気管から放出されるオゾンガスが均等散気となるよう高濃度オゾンガス散気系統の各散気管バルブの開度を調整することを特徴とするオゾン反応システムである。
【0030】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0031】
図1は本発明によるオゾン反応システムの第1の実施の形態を示す図である。図1に示すように、オゾン反応システムは流入部1aと流出部1bとを有し被処理水が流入するオゾン反応槽1を有している。オゾン反応槽1の流入部1aには被処理水流量計24が取付けられた流入本管30が配置され、オゾン反応槽1によりオゾン処理された被処理水は、処理水として流出部1bから図示しない生物活性炭(BAC)槽へ送られるようになっている。
【0032】
オゾン反応槽1内は隔壁5、6により、被処理水とオゾンガスの気流接触を行なう接触部2と、迂流部7と、オゾン反応の熟成を行なう滞留部3とに区画されている。また接触部2内には、オゾンガスを放出する複数の散気管4a、4b、4c、4dが、流入部1a側から流出部1b側に沿って配置され、各散気管4a〜4dには散気ガス流量計16、17、18、19と、散気管バルブ20、21、22、23が各々取付けられている。さらに各散気管4a〜4dは合流して、全オゾンガス流量計15に接続されている。
【0033】
また、接触部2内には、短絡流を検知する短絡流検知手段25、26、27、28が設けられ、これら短絡流検知手段25〜28からの信号に基づいて、散気量分配制御装置29により、各散気管バルブ20、21、22、23が制御されるようになっている。
【0034】
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
【0035】
まず、被処理水が流入部1aから接触部2内に流入し、その後接触部2内の被処理水に対して散気管4a〜4dからオゾンガスが放出される。被処理水は放出されたオゾンガスによりオゾン反応を行なって、迂流部7および滞留部3を経て処理水としてBAC槽へ送られる。
【0036】
この間オゾン反応槽1の接触部2における短絡流を短絡流検知手段25〜28が検知する。このうち短絡流検知手段25は流入部1a付近の沈み込み流速の速度R1を検知し、短絡流検知手段26は表面流速の速度R2を検知し、短絡流検知手段27は底面流速の速度R3を検知し、短絡流検知手段28は流出部1b付近の上昇流速の速度R4を検知する。
【0037】
短絡流検知手段25〜28は、このように接触部2内の流速を常時計測しており、測定値R1〜R4としてそれぞれ散気量分配制御装置29へ出力する。なお、各短絡流検知手段25〜28における流速R1〜R4は、電磁流速計のX、Y、Z軸方向の値を合成(ベクトル化)し、5分間の積算移動平均を行なうことにより求められる。
【0038】
短絡流が発生すると、図16に示したように反時計回りの回転流速が乱れたり、表面流速が流出部1b方向で強くなる。
【0039】
本実施の形態では、流速R1〜R4のうち、どれか1つでも時計回り方向の流速となるか、あるいは反時計回りの流速であってもR1〜R4の中の最大値|R1〜R4|maxと最小値|R1〜R4|minとの差が2倍以上、つまり|R1〜R4|max/|R1〜R4|min≧2の場合、オゾン反応槽1内の反時計回りの流れが乱れ、短絡流が発生したものと散気量分配制御装置29が判断する。
【0040】
散気量分配制御装置29には、上記に示した各点の流速R1〜R4の他、被処理水流量計24からの被処理水量Qt、全オゾンガス流量計15からの全オゾンガス流量Ft、散気ガス流量計16〜19からの各散気管4a〜4d毎の散気ガス量F1〜F4が入力される。この散気量分配制御装置29により接触部2における理想的な流動状態を維持するために、各散気管バルブ20〜23の開度制御を行い、各散気管4a〜4bから散気されるオゾンガス量を変化させる。
【0041】
この場合、散気量分配制御装置29により、接触部2内の短絡流を打ち消すように散気管4a〜4dにおける散気ガス量の配分目標値PF1〜PF4が計算され、それに応じた散気管バルブ20〜23の開度目標値Gv1〜Gv4が決定される。
【0042】
例えば、接触部2内で短絡流が発生した場合、流出部1bに近い散気管4c及び4dにおける散気ガス量を増加させるため、開度目標値Gv1〜Gv4にもとづき散気管バルブ22及び23の開度を大きくして散気管4c及び4dからのオゾンガス散気量を増加させる。同時に、散気管バルブ20及び21の開度を小さくして、散気管4a及び4bからのオゾンガス散気量を減少させる。
【0043】
このように流速R1〜R4の値にもとづき、散気管4a〜4bから散気するオゾンガス量(散気管バルブの開度)を、|R1〜R4|max/|R1〜R4|min<2を満たすようにフィード・バック制御を行い、接触部2内の流動状態をオゾン接触に適した状態に維持する。
【0044】
本実施の形態では、短絡流の発生がないと判断されている場合は、散気管4a〜4dから放出される注入オゾンガスは、均等散気となり、バルブ20〜23は何ら制御されることなく維持される。
【0045】
なお、本実施の形態において、短絡流検知手段25〜28として流速計を用いているが、溶存オゾン濃度計を利用してもよい。
【0046】
また、気泡の流動状態を画像処理及び解析(画像処理装置)しても回転方向及び流動状態を判断することができる。
【0047】
以上説明したように、本実施の形態によれば、オゾンガスの散気量を分配制御することによりオゾン吸収効率の低下を最小限に抑えながら、オゾンガスの気液接触・反応効率を低下させる短絡流の防止・低減が実現できる。このため、均等なオゾン処理が実現できると共に、水質の安定した浄水が得られる。また、クリプトスポリジウム等の病原性微生物の除去に影響するCT値の保持時間が確実に得られる。
【0048】
第2の実施の形態
次に図2および図3により本発明の第2の実施の形態について説明する。図2および図3に示すように、流入本管30から分岐して複数の流入管31、32、33が設けられ、これら流入管31〜33はオゾン反応槽1の流入部1aに接続されている。
【0049】
各流入管31〜33には、流入管バルブ34、35、36と分岐水量計37、38、39が各々設けられている。また、これら流入管バルブ34、35、36は、流入水分配制御装置43により調整される。
【0050】
図2および図3において、図1に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0051】
図2において、流入量分配制御装置43には、被処理水流量計24からの被処理水量Qt、各分岐水量計37〜39からの測定値Q1〜Q3が入力され、さらに流入量分配制御装置43には分岐水量の分岐割合設定値Pq1〜Pq3が設定されている。
【0052】
流入量分配制御装置43内の分岐割合設定値Pq1〜Pq3は任意に設定が可能であり、本実施の形態では、流入量分配制御装置43において、被処理水流量計24からの測定値Qtに対して分岐割合設定値、Pq1=17%、Pq2=33%、Pq3=50%(ただし、Pq1+Pq2+Pq3=100%)の値が設定(傾斜配分)されている。
【0053】
流入量分配制御装置43では、被処理水量Qtと分岐割合設定値Pq1〜Pq3から、流入管31、32、33に実際に流れる水量Q1、Q2、Q3がそれぞれ、
Q1=Pq1×Qt
Q2=Pq2×Qt
Q3=Pq3×Qt
となるように、流入管バルブ34〜36の開度Qv1〜Qv3を常に演算し、フィードバック制御を行う。
【0054】
これらの制御により、オゾン反応槽1へ流入する被処理水は、常に上部流入口40から17%、中部流入口41から33%、下部流入口42から50%の割合で流入する。
【0055】
このようにオゾン反応槽1の上部から下部にかけて流入水の割合を大きくすると、図3に示すように被処理水の沈み込み流速44が大きくなり、オゾンガスによる上昇流速45と合わさって反時計回りの回転流速46が効率良く発生し、このため短絡流の防止・低減が実現できる。
【0056】
以上説明したように、本実施の形態によれば、被処理水の流入量を傾斜配分することにより、オゾン反応槽1における短絡流の防止・低減ができ、均等なオゾン処理が実現できると共に、水質の安定した浄水が得られる。また、クリプトスポリジウム等の病原性微生物の除去に影響するCT値の保持時間が確実に得られる。
【0057】
第3の実施の形態
次に図4および図5により本発明の第3の実施の形態について説明する。図4および図5に示す第3の実施の形態は、オゾン反応槽1の接触部2内に短絡流検知手段25〜28を設けるとともに、短絡流検知手段25〜28からの信号を流入水分配制御装置43へ送るようにしたものである。
【0058】
図4および図5において、他の構成は図2および図3に示す実施の形態と略同一である。図4において、図2および図3に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0059】
図4において、短絡流検知手段25〜28の指示値により上部流入口40、中部流入口41、下部流入口42より流出させる分岐水量の比率を積極的に変化させる。
【0060】
すなわち、第2の実施の形態と同様、オゾン反応槽1の上部から下部にかけて流入水の割合を大きくすることにより短絡流の防止・低減を図ることができる。この場合、図5に示すように、被処理水量や注入するオゾンガス量等の変動により、被処理水の沈み込み流速43が増大すると、オゾン反応槽1の底部を流れる短絡流47が発生する。
【0061】
本実施の形態では、短絡流検知手段25〜28で検知した流速R1〜R4のうち、どれか一つでも時計回り方向の流速が測定されるか、あるいはすべてが反時計回り流速でもR1〜R4の中の最大値|R1〜R4|maxと最小値|R1〜R4|minとの差が2倍以上、つまり|R1〜R4|max/|R1〜R4|min≧2の場合、オゾン反応槽1内の反時計回りの回転が乱れ、短絡流が発生したと流入量分配制御装置43にて判断する。
【0062】
流入量分配制御装置43では、被処理水流量計24からの被処理水量Qt、各分岐水量計37〜39からの測定値Q1〜Q3および短絡流検知手段25〜28からの流速R1〜R4に基づいて、上記に示した短絡流発生基準以下になるよう常に最適な分岐水量の分岐割合設定値Pq1〜Pq3を計算し、それに対応する流入管バルブ34〜36の開度Qv1〜Qv3を常に演算してフィードバック制御を行う。
【0063】
これにより、図5に示すような被処理水量や注入オゾンガス量等の変動によるオゾン反応槽1の底部における短絡流47の発生を防止して、反時計回りの回転流速46(図3参照)が維持できる。
【0064】
なお、本実施の形態では、短絡流の発生がないと判断されている場合は、上部流入口40、中部流入口41、下部流入口42から流入する被処理水は、均等流入であり流入管バルブ34〜36は何ら制御されることなく維持されている。
【0065】
以上説明したように、本実施の形態によれば、被処理水量や注入オゾンガス量等の変動によりオゾン反応槽1の底部に生じる短絡流47を防止して、反時計回りの回転流速46を維持することができ、これによりオゾン処理の均一性が常に保たれ、水質の安定した浄水が得られる。また、クリプトスポリジウム等の病原性微生物の除去に影響するCT値の保持時間が確実に得られる。
【0066】
第4の実施の形態
次に図6により、本発明による第4の実施の形態について説明する。図6に示す第4の実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態と、図4および図5に示す第3の実施の形態を組合せたものである。
【0067】
図6において、図1に示す第1の実施の形態、および図4および図5に示す第3の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0068】
また、図6において各流入管バルブ34〜36および各散気管バルブ20〜23を制御するため、散気量、流入水分配制御装置48が設けられている。
【0069】
図6に示すように、短絡流検知手段25〜28により検知された流速R1〜R4のうち、どれか1つでも時計回り方向の流速が測定されるか、あるいはすべてが反時計回り流速でもR1〜R4の中の最大値|R1〜R4|maxと最小値|R1〜R4|minとの差が2倍以上、つまり|R1〜R4|max/|R1〜R4|min≧2の場合、オゾン反応槽1内の反時計回りの回転が乱れ、短絡流が発生したと散気量・流入水分配制御装置48にて判断する。
【0070】
散気量・流入水分配制御装置48には、上記に示した短絡流検知手段25〜28からの流速R1〜R4の他、被処理水流量計24からの被処理水量Qt、全オゾンガス流量計15からの全オゾンガス流量Ft、各散気管4a〜4d毎の散気ガス流量計16〜19からの散気ガス量F1〜F4が入力され、接触部2における理想的な流動状態を維持するために、散気管バルブ20〜23の開度制御を行い、各散気管4a〜4dにおける散気されるオゾンガス量を変化させる。
【0071】
すなわち、短絡検知手段25〜28からの測定値に基づいて、散気量・流入水分配制御装置48において、短絡流を打ち消すように散気管4a〜4dにおける散気ガス量の配分目標値PF1〜PF4が計算され、それに応じた散気管バルブ20〜23の開度目標値Qv1〜Qv4が演算されてフィードバック制御が行われる。
【0072】
さらに、散気量・流入水分配制御装置48は、被処理水流量計24からの被処理水量Qt、各分岐水量計37〜39からの測定値Q1〜Q3、短絡流検知手段25〜28からの流速R1〜R4に基づいて、上記に示した短絡流発生判断基準以下になるよう常に最適な分岐水量の分岐割合設定値P1〜P3を計算して、それに対応する流入管バルブ34〜36の開度目標値Qv1〜Qv3を演算してフィードバック制御を行う。
【0073】
散気量・流入水分配制御装置48では、散気管バルブ20〜23の開度目標値Qv1〜Qv4及び流入管バルブ34〜36の開度目標値Qv1〜Qv3を協調して制御を行うことにより、第1の実施の形態1および第3の実施の形態よりもさらに精度の良の良いフィードバック制御を行うことができる。
【0074】
このように、第1の実施の形態および第3の実施の形態の作用の組合せ相乗効果により、より強力かつ効果的に短絡流の発生が防止でき、理想的な流動状態が維持される。
【0075】
なお、本実施の形態では、短絡流の発生がないと判断されている場合は、散気管4a〜4dから放出される注入オゾンガスは、均等散気となり、散気管バルブ20〜23は何ら制御されることなく維持される。また、同様に、上部流入口40、中部流入口41、下部流入口42から流入する被処理水は、均等流入となり、流入管バルブ34〜36は何ら制御されることなく維持される。
【0076】
以上説明したように、本実施の形態によれば、オゾン吸収効率の低下を最小限に抑え、かつ被処理水量や注入オゾンガス量等の変動による短絡流の防止・低減が実現できる。このため、均等なオゾン処理が実現できると共に、水質の安定した浄水が得られる。また、クリプトスポリジウム等の病原性微生物の除去に影響するCT値の保持時間が確実に得られる。
【0077】
第5の実施の形態
次に図7および図8により、本発明による第5の実施の形態について説明する。図7において、図1乃至図6に示す第1〜第4の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0078】
図7に示すように、オゾン反応槽1の接触部2には、高濃度オゾンガス散気系統53に接続された散気管49a〜49dと、低濃度オゾンガス散気系統66に接続された散気管54a〜54dがそれぞれ独立系統で設置されている。
【0079】
高濃度オゾンガス散気系統53は通常の気液接触用のものであり、高濃度オゾンガス用のオゾン発生設備52にて発生させた最大濃度30g/mのオゾンガスを流通させる。高濃度オゾンガス散気系統53には、高濃度用のオゾンガス濃度計51(測定値CH)および高濃度用のオゾンガス流量計50(測定値FHt)がそれぞれ接続されている。
【0080】
一方、低濃度オゾンガス散気系統66は流動制御用であり、低濃度オゾン発生設備58にて発生させた濃度5g/m以下のオゾンガスを流通させる。低濃度オゾンガス散気系統66には低濃度用のオゾンガス濃度計56(測定値CH)及び低濃度用のオゾンガス流量計55(測定値FHt)が接続されている。
【0081】
さらに、低濃度オゾンガス散気系統66は上述のように分岐されて、オゾンガスの散気管54a〜54dに接続されているが、その間に散気管バルブ62〜65および散気ガス流量計58〜61が設置されている。
【0082】
散気管バルブ62〜65および散気ガス流量計58〜61は、オゾンガス量を分岐するために用いられ、オゾンガス散気管54a〜54dに対応している。また散気管54a〜54dに対応する分岐割合設定値Pg1〜Pg4は、散気量分配制御装置29にて任意に設定が可能である。
【0083】
本実施例では、散気量分配制御装置29に、予めオゾンガス流量計55の測定値FLtに対して分岐割合設定値が入力され、この分岐割合設定値は、Pg1=5%、Pg2=10%、Pg3=30%、Pg=55%(ただし、Pg1+Pg2+Pg3+Pg4=100%)となっている。
【0084】
図7において散気量分配制御装置29では、オゾンガス流量FLtと分岐割合設定値Pg1〜Pg4から実際に流れる散気ガス量FL1、FL2、FL3、Fl4がそれぞれ、
FL1=Pg1×FLt
FL2=Pg2×FLt
FL3=Pg3×FLt
FL4=Pg4×FLt
となるように、散気管バルブ62〜65の開度GL1〜GL4を演算し、フィードバック制御を行う。
【0085】
これにより、図8に示すように、オゾンガスによる上昇流速68により反時計回りの回転流速69が加速され、これにより効果的に短絡流の発生が防止でき、理想的な流動状態が維持される。
【0086】
なお、オゾン反応槽1におけるオゾン注入率の目標値Prは、別ブロックの制御系(図示せず)にて演算されて発生オゾン量制御装置67に出力される。このとき発生オゾン量制御装置67はオゾン注入率の目標値Prに対応したオゾン発生量制御を行うため、オゾン発生設備52およびオゾン発生設備58の発生オゾン濃度制御を行なっている。
【0087】
オゾン反応槽1における全オゾン注入率rt(g/m=mg/L)は、以下の式で計算される。
【0088】
rt=(CH×FHt+CL×FLt)/Qt
本実施の形態のオゾン反応槽1におけるオゾン処理条件は、被処理水量Qt=500m/h(12000m/d)、高濃度用のオゾン発生設備52のオゾン発生量は1.3kg/h、低濃度用のオゾン発生設備57のオゾン発生量は0.2gk/h、定格ガス風量(オゾンガス散気量)は43m/hの能力を有している。
【0089】
本実施の形態では、低濃度用のオゾン発生設備57における発生オゾン濃度の目標値PCLを5g/mに設定している。
【0090】
このとき、オゾン発生設備57だけによるオゾン注入率rlは、
Figure 0003655178
となる。
【0091】
通常の浄水処理では、オゾン注入率は1〜2mg/Lの範囲に設定あるいは制御されることが多く、本実施の形態でもオゾン注入率0.43mg/L以上の場合は、低濃度用のオゾン発生設備57と高濃度用のオゾン発生設備53の併用運転となる。ただし、実際の浄水処理では、オゾン注入率が0.5mg/L以下となることはない。
【0092】
そこで、オゾン発生量制御装置67には、オゾン注入率の目標値Pr、被処理水量Qt、高濃度用のオゾンガス濃度計51の測定値CH、高濃度用のオゾンガス流量計50の測定値FHt、低濃度用のオゾンガス濃度計56の測定値CL、低濃度用のオゾンガス流量計55の測定値FLtが入力され、オゾン注入率の目標値Prと全オゾン注入率rtが等しくなるように低濃度用のオゾン発生設備57における発生オゾン濃度の目標値PCLおよび高濃度用のオゾン発生設備53における発生オゾン濃度の目標値PCHを、フィードバックにより制御する。このため、必要なオゾン注入率は、常に確保されている。
【0093】
以上説明したように、本実施の形態によれば、低濃度オゾンガス用の散気管54a〜54dから散気されるオゾンガス流量の比率を流入部1aから流出部1bへ向けて大きくすることにより、オゾン反応槽1の接触部2内において理想的な流動・混合状態を維持でき、短絡流の防止・低減が実現できる。またオゾン注入率に影響を与えることもない。これにより、均等なオゾン処理が実現できると共に、水質の安定した浄水が得られる。また、クリプトスポリジウム等の病原性微生物の除去に影響するCT値の保持時間が確実に得られる。
【0094】
第6の実施の形態
次に、図9により本発明の第9の実施の形態について説明する。図9に示す第6の実施の形態は、短絡流検知手段25〜28をオゾン反応槽1の接触部2内に配置するとともに、短絡流検知手段25〜28からの信号を散気量分配制御装置29へ送ったものであり、他は図7および図8に示す第5の実施の形態と略同一である。図9において、図7および図8に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0095】
図9において、短絡流検知手段25〜28で検知した流速R1〜R4のうち、どれか1つでも時計回り方向の流速が測定されるか、あるいはすべてが反時計回り流速でもR1〜R4の中の最大値|R1〜R4|maxと最小値|R1〜R4|minとの差が2倍以上、つまり|R1〜R4|max/|R1〜R4|min≧2の場合、オゾン反応槽1内の反時計回りの回転が乱れ、短絡流が発生したと、散気量分配制御装置29にて判断する。
【0096】
散気量分配制御装置29では、接触部2内の流動状態を常に最適な状態に維持するため、被処理水流量計24からの被処理水量Qt、オゾンガス流量計50、55からのオゾンガス流量FLt、および散気ガス流量計58〜61からの散気ガス量FL1〜FL4、および短絡流検知手段25〜28からの槽内流速R1〜R4とに基づいて、上記に示した短絡流発生の判断基準以下になるよう常に最適なオゾンガス量の分岐割合設定値Pg1〜Pg4を計算して、それに対応する散気管バルブ62〜65の開度GL1〜GL4を演算し、フィードバック制御を行う。
【0097】
以上説明したように、本実施の形態によれば、オゾン吸収効率の低下を最小限に抑えかつ、被処理水量や注入オゾンガス量等の変動による短絡流の防止・低減が実現できる。このため、均等なオゾン処理が実現できると共に、水質の安定した浄水が得られる。また、クリプトスポリジウム等の病原性微生物の除去に影響するCT値の保持時間が確実に得られる。
【0098】
第7の実施の形態
次に、図10により本発明の第7の実施の形態について説明する。図10に示す実施の形態は、高濃度オゾンガス散気系統53に接続された散気管49a〜49dに、各々散気ガス流量計70〜73と、散気管バルブ74〜77を設けたものであり、他は図9に示す第6の実施の形態と略同一である。
【0099】
図9において、接触部2に設置された短絡流検知手段25〜28で検知した流速R1〜R4のうち、どれか1つでも時計回り方向の流速が測定されるか、あるいはすべてが反時計回り流速でもR1〜R4の中の最大値|R1〜R4|maxと最小値|R1〜R4|minとの差が2倍以上、つまり|R1〜R4|max/|R1〜R4|min≧2の場合、オゾン反応槽1内の反時計回りの回転が乱れ、短絡流が発生したと、散気量分配制御装置29にて判断する。
【0100】
図9において高濃度オゾンガス散気系統53に接続された散気管49a〜49dにおいても、オゾンガス量の分岐割合設定値Ph1〜Ph4を計算して高濃度オゾンガスの散気管49a〜49dから散気されるオゾンガス量を制御する。
【0101】
散気量分配制御装置29では、接触部2内の流動状態を常に最適な状態に維持するため、被処理水流量計からの被処理水量Qt、低濃度用散気系統66におけるオゾンガス流量計55からのオゾンガス流量FLtおよび散気ガス流量計58〜61からの散気ガス量FL1〜FL4、高濃度用散気系統53におけるオゾンガス流量計50からのオゾンガス流量FHtおよび散気ガス流量計70〜73からの散気ガス量FH1〜FH4、短絡流検知手段25〜28からの槽内流速R1〜R4とに基づいて、上記に示した短絡流発生の判断基準以下になるよう常に最適な両系統におけるオゾンガス量の分岐割合設定値Pg1〜Pg4、Ph1〜Ph4を計算して、それに対応する散気管バルブ62〜65の開度GL1〜GL4および散気管バルブ74〜77の開度GH1〜GH4を常に演算し、フィードバック制御を行う。
【0102】
なお、オゾンガス流量FLtとFHtがほぼ等しく設定されている場合は、オゾンガス量の分岐割合設定値Pg1〜Pg4、Ph1〜Ph4もほぼ等しくなるため、どちらか一方での指示値で制御が可能である。
【0103】
本実施の形態によれば、低濃度オゾンガス散気系統66および高濃度オゾンガス散気系統53の両系統にてオゾンガス量の散気制御を行うため、より強力な撹拌力が得られる。このため、より強力な短絡流防止・低減効果が得られる。また、クリプトスポリジウム等の病原性微生物の除去に影響するCT値の保持時間が確実に得られる。
【0104】
第8の実施の形態
次に図11により本発明の第8の実施の形態について説明する。
【0105】
図11に示すように、オゾン反応槽1の接触部2には、回転翼78と、回転翼78を動作させるために必要な循環ガスを放出させるための散気管(開口)84が設置されている。また接触部2には排オゾン処理装置79を含む排出ライン79aが接続されている。この排オゾン処理装置79はオゾン反応槽1から排出される排オゾンガスを分解して無害化処理するもので、分解剤にはマンガン系触媒や活性炭が用いられる。また排出ライン79には、オゾン反応槽1内の排オゾンガスを強制的に吸引して排オゾン処理装置79へ導く排気ブロア80が接続されている。排気ブロア80は排オゾン処理装置79の後段に設置されており、このため排気ブロア80を通過するガスは非腐食性(窒素、二酸化炭素、酸素)の気体だけとなる。
【0106】
また排出ライン79から、排気ブロワ80により吸引され、流速(エネルギー)が付加された処理ガスの一部が、回転翼78に向って吹出され、この回転翼78を反時計回りに回転させる。このことにより、オゾン反応槽1の接触部2内での短絡流の発生低減・防止を行う。
【0107】
このため、排出ライン79は散気管84において開口し、この散気管84は、循環ガスにより反時計回りの回転エネルギーを効率良く得るように、回転翼78の翼外周部直下に位置している。
【0108】
無害化されたガスの分岐およびガス量の制御は、排出ライン79aに設けられた大気開放バルブ81および循環バルブ82を介して行われ、回転制御装置86はこれらのバルブ制御およびオゾン反応槽1内の内圧制御を行う。
【0109】
反応槽1の接触部2に内圧計85が設けられている。この内圧計85は、オゾン反応槽1内の圧力を測定するものであり、オゾン反応槽1内はオゾン漏洩防止のため常に負圧(−50〜−100mmAq)に保たれている。
【0110】
図11において、回転制御装置86が設けられ、この回転制御装置86は、被処理水流量計24からの被処理水量Qt、オゾン反応槽1の内圧計85からの内圧Pi、全オゾンガス流量計15からの全オゾンガス流量Ft、排出ライン79aに設けられた循環ガス流量計83からの循環ガス流量Ehとから、オゾン反応槽1内の圧力が−50〜−100mmAqの範囲を維持するように大気開放バルブ81および循環バルブ82の開度Ga、Ghをそれぞれ演算して制御を行うと共に循環ガス流量Ehを調整する。
【0111】
本実施の形態によれば、循環ガス流量Ehは、全オゾンガス流量Ftの95%から100%の範囲に設定している。0.95×Et≦Eh≦Ftとなる。
【0112】
以上説明したように、本実施の形態によれば、排オゾンガスを無害化処理して循環ガスとし、回転翼78を反時計回りに回転させることにより、強力な撹拌力が得られる。このため、より強力に短絡流の防止・低減効果を得ることができる。また、クリプトスポリジウム等の病原性微生物の除去に影響するCT値の保持時間が確実に得られる。
【0113】
第9の実施の形態
次に図12により本発明の第9の実施の形態について説明する。
【0114】
図12において、オゾン反応槽1の接触部2には、回転翼78が設置されており、排オゾンガスが有するエネルギー(圧力、流速)を間接的あるいは直接的に駆動力に変換し、回転翼78を動作させるようになっている。
【0115】
図12に示すように、排出ライン79aには排オゾン処理装置79が接続されている。この排オゾン処理装置79はオゾン反応槽1から排出される排オゾンガスを分解して無害化処理するもので、分解剤にはマンガン系触媒や活性炭が用いられる。また排出ライン79aに接続された排気ブロワ80は、オゾン反応槽1内の排オゾンガスを強制的に吸引して排オゾン処理装置79へ導くものであり、排気ブロワ80は排オゾン処理装置79の後段に配置され、排気ブロア80内を通過するガスは非腐食性(窒素、二酸化炭素、酸素)の気体だけとなる。また排出ライン79aの下流側にはエネルギ変換装置89が設けられ、このエネルギ変換装置89と回転翼79とは駆動装置90により接続されている。
【0116】
回転制御装置86は、排出ライン79aを介して排気ブロワ80により吸引され流速(エネルギー)が付加された処理ガスの流量を、排出ライン79aに設けられた大気開放バルブ81および分岐バルブ87と、全オゾンガス流量計15および排出ライン79aに設けられた分岐ガス流量計88とともに連動させて、エネルギ変換装置89を制御するとともに、オゾン反応槽1の内圧の制御も行う。
【0117】
図12において、エネルギ変換装置89にて、無害化処理されたガスの流速・圧力エネルギーをファン(図示せず)を用いて駆動力に変換し、駆動装置90に伝達する。駆動装置90はオゾン反応槽1の接触部2の側面の内側に配置されており、本実施の形態では耐腐食性金属チェーンからなっている。
【0118】
駆動装置90により、回転翼78を反時計回りに回転させることができ、短絡流の発生低減・防止を行なうことができる。
【0119】
反応槽1の接触部2に設けられた内圧計85は、オゾン反応槽1内の圧力を測定するものであり、オゾン反応槽1内はオゾン漏洩防止のため常に負圧(−50〜−100mmAq)に保つ必要があり、その測定および監視用に設置されている。
【0120】
回転制御装置86は、被処理水量Qt、オゾン反応槽1の内圧Pi、全オゾンガス流量Ft、分岐ガス流量Eiとに基づいて、オゾン反応槽1内の圧力が−50〜−100mmAqの範囲を維持するように大気開放バルブ81の開度Gaおよび分岐バルブ87の開度Giをそれぞれ演算して制御を行うと共に分岐ガス流量Eiの調整も行う。
【0121】
本実施の形態では、分岐ガス流量Elを、全オゾンガス流量Ftの0〜100%の範囲で任意に設定可能である。つまり、0≦Ei≦Ftとなる。
【0122】
本実施の形態では、エネルギ変換装置89にて、ガスの流速・圧力エネルギーをファン(図示せず)を用いて駆動力に変換し駆動装置90に伝達しているが、流速エネルギを電力エネルギーに変換(発電)し、モーター等の動力装置により回転翼78を駆動させてもよい。
【0123】
以上説明したように、本実施の形態によれば、排オゾンガスを無害化処理して分岐ガスとし、排オゾン処理装置79へ導入した後、エネルギ変換装置89において回転(運動)エネルギーに変換させ、回転翼78を反時計回りに回転させる。このことにより強力な撹拌力が得られ、また、より強力な短絡流防止・低減効果が得られる。また、クリプトスポリジウム等の病原性微生物の除去に影響するCT値の保持時間が確実に得られる。
【0124】
第10の実施の形態
次に図13により本発明の第10の実施の形態について説明する。図13に示す第10の実施の形態は、反応槽1内に2段の接触部2、2を設けたものであり、他は図1に示す第1の実施の形態と略同一である。
【0125】
図13において、各接触部2に短絡流検知手段25〜28bが設けられ、これら短絡流検知手段25〜28bからの信号に基づいて、散気量分配制御装置29により各々の接触部2の散気管バルブ20〜23が調整される。
【0126】
第11の実施の形態
次に図14により、本発明の第11の実施の形態について説明する。図14に示す第11の実施の形態は、反応槽1内に2段の接触部2、2を設けるとともに各接触部2、2にオゾンガス用の散気管4a〜4dと、空気用の散気管94a〜94dを設けたものであり、他は図1に示す第1の実施の形態と略同一である。
【0127】
図14において、各接触部2、2に短絡流検知手段25〜28bが設けられている。これら短絡流検知手段25〜28bからの信号に基づいて、散気量分配制御装置29により各々の接触部2の空気用の散気管94a〜94dに設けられた散気管バルブ95a〜95dが調整される。
【0128】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、オゾン反応槽内において反時計回りの回転流を維持することができ、このためオゾン反応槽内において短絡流を防止して均一なオゾン処理を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオゾン反応システムの第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】本発明によるオゾン反応システムの第2の実施の形態を示す構成図。
【図3】本発明の第2の実施形態において、短絡流防止効果を説明する図。
【図4】本発明によるオゾン反応システムの第3の実施の形態を示す構成図。
【図5】本発明の第3の実施形態において、短絡流防止効果を説明する図。
【図6】本発明によるオゾン反応システムの第4の実施の形態を示す構成図。
【図7】本発明によるオゾン反応システムの第5の実施の形態を示す構成図。
【図8】本発明の第5の実施形態において、短絡流防止効果を説明する図。
【図9】本発明によるオゾン反応システムの第6の実施の形態を示す構成図。
【図10】本発明によるオゾン反応システムの第7の実施の形態を示す構成図。
【図11】本発明によるオゾン反応システムの第8の実施の形態を示す構成図。
【図12】本発明によるオゾン反応システムの第9の実施の形態を示す構成図。
【図13】本発明によるオゾン反応システムの第10の実施の形態を示す構成図。
【図14】本発明によるオゾン反応システムの第11の実施の形態を示す構成図。
【図15】従来のオゾン反応システムの構造を示すブロック図。
【図16】従来のオゾン反応システムにおいて、短絡流が発生したときの説明図。
【図17】従来のオゾン反応システムにおいて、短絡流が発生せず均一な処理が行われている時の説明図。
【符号の説明】
1 オゾン反応槽
1a 流入部
1b 流出部
2 接触部
3 滞留部
4a〜4d 散気管
5、6 隔壁
20〜23 散気管バルブ
25〜28 短絡流検知手段
29 散気量分配制御装置
30 流入本管
31〜33 流入管
33〜36 流入管バルブ
40 上部流入口
41 中部流入口
42 下部流入口
43 流入水分配制御装置
48 散気量・流入水分配制御装置
49〜51 高濃度オゾンガス散気管
52 高濃度オゾン発生設備
53 高濃度オゾンガス散気系統
54a〜54d 低濃度オゾンガス散気管
55 低濃度オゾンガス散気系統
57 低濃度オゾン発生設備
62〜65 散気管バルブ
66 低濃度オゾンガス散気系統
67 オゾン発生量制御装置
74〜77 散気管バルブ
78 回転翼
79 排オゾン処理装置
79a 排出ライン
84 散気管
85 内圧計
86 回転制御装置
89 エネルギ変換装置
90 駆動装置

Claims (11)

  1. 流入部と、この流入部に対向しかつ底部近傍に流出開口を有する隔壁とを有し、被処理水が流入するオゾン反応槽と、
    オゾン反応槽内に流入部から隔壁に沿って複数配置され、オゾンガスを放出する散気管と、
    各散気管に設けられた散気管バルブと、
    オゾン反応槽内に設けられオゾン反応槽内の短絡流を検知する短絡流検知手段と、
    短絡流検知手段からの信号に基づいて、各散気管バルブの開度を調整する散気量分配制御装置と、を備え、
    散気量分配制御装置は、短絡流検知手段からの信号に基づいて、オゾン反応槽内で短絡流が発生しているか否かを判断し、短絡流が発生していると判断したときには、フィード・バック制御により短絡流を防止するよう各散気管バルブの開度を調整し、短絡流が発生していないと判断したときには、各散気管から放出されるオゾンガスが均等散気となるよう各散気管バルブの開度を調整することを特徴とするオゾン反応システム。
  2. 短絡流検知手段は複数設けられ、各短絡流検知手段はそれぞれ流速計からなり、
    複数の短絡流検知手段により測定された各流速において、流速の最大値が流速の最小値に対して2倍以上の大きさとなっているときに、散気量分配制御装置はオゾン反応槽内で短絡流が発生していると判断することを特徴とする請求項1記載のオゾン反応システム。
  3. 散気量分配制御装置は、短絡流が発生していると判断したときには、隔壁に近い散気管に設けられた散気管バルブの開度を、流入部に近い散気管に設けられた散気管バルブの開度よりも大きくするよう各散気管バルブの開度を調整することを特徴とする請求項1または2記載のオゾン反応システム。
  4. 流入部と、この流入部に対向しかつ底部近傍に流出開口を有する隔壁とを有し、被処理水が流入するオゾン反応槽と、
    オゾン反応槽内に流入部から隔壁に沿って複数配置され、オゾンガスを放出する散気管と、
    オゾン反応槽の流入部に、上方から下方に向って複数設けられた被処理水の流入管と、
    各流入管に設けられた流入管バルブと、
    オゾン反応槽内に設けられオゾン反応槽内の短絡流を検知する短絡流検知手段と、
    短絡流検知手段からの信号に基づいて、各流入管バルブの開度を調整する流入水分配制御装置と、を備え、
    流入水分配制御装置は、短絡流検知手段からの信号に基づいて、オゾン反応槽内で短絡流が発生しているか否かを判断し、短絡流が発生していると判断したときには、フィード・バック制御により短絡流を防止するよう各流入管バルブの開度を調整し、短絡流が発生していないと判断したときには、各流入管から流入する被処理水が均等流入となるよう各流入管バルブの開度を調整することを特徴とするオゾン反応システム。
  5. 短絡流検知手段は複数設けられ、各短絡流検知手段はそれぞれ流速計からなり、
    複数の短絡流検知手段により測定された各流速において、流速の最大値が流速の最小値に対して2倍以上の大きさとなっているときに、流入水分配制御装置はオゾン反応槽内で短絡流が発生していると判断することを特徴とする請求項4記載のオゾン反応システム。
  6. 流入水分配制御装置は、短絡流が発生していると判断したときには、下方の流入管に設けられた流入管バルブの開度を、上方の流入管に設けられた流入管バルブの開度よりも大きくするよう各流入管バルブの開度を調整することを特徴とする請求項4または5記載のオゾン反応システム。
  7. オゾン反応槽の流入部に、上方から下方に向って複数設けられた被処理水の流入管と、
    各流入管に設けられた流入管バルブと、
    短絡流検知手段からの信号に基づいて、各流入管バルブの開度を調整する流入水分配制御装置と、を更に備え、
    流入水分配制御装置は、短絡流検知手段からの信号に基づいて、オゾン反応槽内で短絡流が発生しているか否かを判断し、短絡流が発生していると判断したときには、フィード・バック制御により短絡流を防止するよう各流入管バルブの開度を調整し、短絡流が発生していないと判断したときには、各流入管から流入する被処理水が均等流入となるよう各流入管バルブの開度を調整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のオゾン反応システム。
  8. 複数の短絡流検知手段により測定された各流速において、流速の最大値が流速の最小値に対して2倍以上の大きさとなっているときに、流入水分配制御装置はオゾン反応槽内で短絡流が発生していると判断することを特徴とする請求項7記載のオゾン反応システム。
  9. 流入水分配制御装置は、短絡流が発生していると判断したときには、下方の流入管に設けられた流入管バルブの開度を、上方の流入管に設けられた流入管バルブの開度よりも大きくするよう各流入管バルブの開度を調整することを特徴とする請求項7または8記載のオゾン反応システム。
  10. 流入部と、この流入部に対向しかつ底部近傍に流出開口を有する隔壁とを有し、被処理水が流入するオゾン反応槽と、
    オゾン反応槽内に流入部から隔壁に沿って複数配置され、オゾンガスを放出する高濃度オゾンガス散気系統および低濃度オゾンガス散気系統の散気管と、
    低濃度オゾンガス散気系統の各散気管に設けられた散気管バルブと、
    オゾン反応槽内に設けられオゾン反応槽内の短絡流を検知する短絡流検知手段と、
    短絡流検知手段からの信号に基づいて、低濃度オゾンガス散気系統の各散気管バルブの開度を調整する散気量分配制御装置と、を備え、
    散気量分配制御装置は、短絡流検知手段からの信号に基づいて、オゾン反応槽内で短絡流が発生しているか否かを判断し、短絡流が発生していると判断したときには、フィード・バック制御により短絡流を防止するよう低濃度オゾンガス散気系統の各散気管バルブの開度を調整し、短絡流が発生していないと判断したときには、低濃度オゾンガス散気系統の各散気管から放出されるオゾンガスが均等散気となるよう低濃度オゾンガス散気系統の各散気管バルブの開度を調整することを特徴とするオゾン反応システム。
  11. 高濃度オゾンガス散気系統の各散気管に設けられた散気管バルブを更に備え、
    散気量分配制御装置は、短絡流が発生していると判断したときには、フィード・バック制御により短絡流を防止するよう低濃度オゾンガス散気系統の各散気管バルブとともに高濃度オゾンガス散気系統の各散気管バルブの開度も調整し、短絡流が発生していないと判断したときには、高濃度オゾンガス散気系統の各散気管から放出されるオゾンガスが均等散気となるよう高濃度オゾンガス散気系統の各散気管バルブの開度を調整することを特徴とする請求項10に記載のオゾン反応システム。
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