JP3655001B2 - 管内面検査方法及び装置 - Google Patents

管内面検査方法及び装置

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JP3655001B2 JP08325896A JP8325896A JP3655001B2 JP 3655001 B2 JP3655001 B2 JP 3655001B2 JP 08325896 A JP08325896 A JP 08325896A JP 8325896 A JP8325896 A JP 8325896A JP 3655001 B2 JP3655001 B2 JP 3655001B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
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  • Pipeline Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は管、特にガス導管、水道管、下水道管、電力線や通信線などの埋設管路などの、主として地中に埋設された管路について、当該管路の内面を目視により検査するための方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
前述のような地中埋設管路に損傷が生じた場合に、その損傷を補修する工事を行うに際して、その工事に先立って管路内面を検査して、補修すべき損傷箇所を特定する必要がある。
【0003】
管路内面を検査するためには管路内にテレビカメラを通して、当該テレビカメラで管路内面を撮影してモニターで目視により検査するのが一般的であるが、管路内に水が溜っているような場合には、テレビカメラを通すことによりその水が撹拌されて濁るため、その濁った水を透してその中にある損傷箇所を視認することが困難である。
【0004】
そのため従来は管路内にピグなどを通して水を抜いてからテレビカメラで検査することが行われているが、ピグでも完全に水を除去することは困難であり、また損傷箇所からの水の侵入は続いているため、ピグが通過した後再度水が低所に滞留して同様の問題が残ることになる。
【0005】
管路内に水が滞留している場合においても、管路の全長に亙って大量の水が滞留することはなく、多くの場合には長い管路における限られた一部の箇所に少量の水が溜っており、その箇所の検査を困難にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、管路内に通常の方法でテレビカメラを通して一通りの検査をした後、水が滞留していて前記検査では確認できなかった箇所のみを、改めて検査するための方法及び装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
而して本発明における第一の方法の発明は、気密性を有する柔軟なチューブの一端部を内方に折返して二重となし、当該チューブの両端を閉塞し、前記チューブ内にテレビカメラを配置して前記チューブの内側端に取付け、管内の所望の位置でチューブ内に圧力流体を送入して、チューブの外側部分を膨脹させて管内面に圧接すると共に、前記流体圧によりチューブの折返し部分において内側が外側となるように反転させることにより、前記テレビカメラをチューブ内で後方に移動させて、当該テレビカメラでチューブ内から管内面を観察することを特徴とするものである。
【0008】
この方法においては、前記チューブの初期状態における外側部分の外側に柔軟な保護チューブを被せ、管内移動時の摩擦から前記チューブを保護することが好ましい。
【0009】
またこの場合においては、前記チューブの外側部分の外側に被せられた保護チューブの前方端をチューブの外側端に固定し、前記チューブの折返し部分付近で保護チューブを外側に折返して二重となし、当該チューブの内側部分を全て外側に反転し、さらに前記保護チューブの内側部分を全て外側に反転しつつ、後方に引戻して管内から回収することが好ましい。
【0010】
また前記保護チューブとしては、柔軟な薄い筒状の布帛又は、当該布帛の片面又は両面に、柔軟なゴム又は合成樹脂の被膜を形成したものを使用するのが好ましい。
【0011】
また本発明における第二の方法の発明は、気密性を有する柔軟なチューブの両端を閉塞し、当該チューブの外側に保護チューブを被せると共に、当該保護チューブの一端を前記チューブの前方端に固定し、保護チューブの他端部を外方に折返して二重となし、前記チューブ内にテレビカメラを配置して、管内の所望の位置でテレビカメラを内蔵したチューブを後方に保護チューブの外側端を前方に相対的に移動させることにより、保護チューブを折返し部分において内側が外側となるように裏返しつつ、テレビカメラを内蔵したチューブを保護チューブから取出し、そのチューブ内に圧力流体を送入して膨脹させて管内面に圧接し、前記テレビカメラでチューブ内から管内面を観察することを特徴とするものである。
【0012】
また本発明の方法においては、前記チューブが透明であり、前記テレビカメラで透明なチューブを透して管内面を観察することが好ましい。
【0013】
次に本発明における第一の装置の発明は、気密性を有する柔軟なチューブの一端部を内方に折返して二重となし、当該チューブの両端を閉塞し、前記チューブ内にテレビカメラを配置して前記チューブの内側端に取付け、当該テレビカメラに前記チューブの外側端を摺動可能に貫通して前方に牽引する牽引索を止着し、チューブのいずれかの端末に圧力流体送入口を形成したことを特徴とするものである。
【0014】
この発明においては、前記チューブの外側部分の外側に柔軟な保護チューブを被せることが好ましい。またこの場合、前記チューブの外側部分の外側に被せられた保護チューブの前方端を前記チューブの外側端に固定し、前記チューブの折返し部分付近で保護チューブを外側に折返して二重となし、当該保護チューブの外側端を前記牽引索が摺動可能となるように閉塞し、前記チューブの内側端に後方に延びる引戻し索を止着したものが好ましい。
【0015】
この場合において、前記保護チューブは、柔軟な薄い筒状の布帛又は、当該布帛の片面又は両面に柔軟なゴム又は合成樹脂の被膜を形成したものよりなることが適当である。
【0016】
さらに本発明における第二の装置の発明は、気密性を有する柔軟なチューブの両端を閉塞し、当該チューブの外側に保護チューブを被せると共に、当該保護チューブの一端を前記チューブの前方端に固定し、保護チューブの他端部を外方に折返して二重となしてその外側端を閉塞し、前記チューブ内にテレビカメラを配置し、当該テレビカメラに前記保護チューブの外側端を摺動可能に貫通する牽引索を止着し、チューブのいずれかの端末に圧力流体挿入口を形成したことを特徴とするものである。
【0017】
本発明における前記チューブは、少くともその一部が透明なものであって、前記テレビカメラで透明なチューブを透して管内面を観察するようにすることが好ましい。
【0018】
また本発明においては、前記チューブの少くとも一部が管の内径より大きく、管に大きな破損箇所がある場合にチューブが当該破損箇所内に嵌入し、前記テレビカメラで破損箇所の内部まで観察できるようにすることが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一形態を示すものであって、(a)は本発明の装置4を管路1内に挿入した初期状態を示し、(b)は管路1の損傷部3を検査している検査の実施状態を示している。
【0020】
図1において1は管路であり、当該管路1内には水2が滞留しており、当該水2に隠れた部分に損傷3がある。なおこの管路は予め通常の方法でテレビカメラを通過させ、内面の大部分の箇所の検査が済んでおり、水2が滞留した箇所のみを検査すればよいものとする。
【0021】
4は管路1内に挿入された本発明の装置であって、5はチューブであり、6は当該チューブ5内に配置されたテレビカメラである。チューブ5は中央部の折返し部分5aにおいて内側に折返されており、その外側部分5b及び内側部分5cの端末はそれぞれ栓7,8で閉塞されている。
【0022】
テレビカメラ6は栓7,8の間のチューブ5内に配置されており、そのレンズ6aは下方に向っている。テレビカメラ6の前端に取付けられた牽引索9はチューブ5の外側端の栓7を摺動自在に貫通して管路1内を前方に延びており、またテレビカメラ6の後端に取付けられたケーブル10はチューブ5の内側端の栓8に固着され、さらに管路1内を後方に延びている。
【0023】
前記チューブ5は柔軟で気密性を有する材料よりなり、少くとも初期状態における内側部分5cは、透明であることが好ましい。管路1内面に検査の容易性からみれば、チューブ5が全体に亙って透明であることが好ましいが、外側部分5bは装置4が管路1内を通過するときに管路1内面に擦れて傷付く恐れがあるので、透明性を犠牲にしても布帛などで補強して、耐摩耗性を有するものとするのが好ましい。
【0024】
またこのチューブ5は、少くとも内圧が作用したときに、管路1の内面に密着し得るものであることを必要とする。チューブ5自体が管路1の内径にほゞ等しいか又はそれより大径のものであって、それを収縮させた状態で使用してもよく、またチューブ5自体は小径であっても、内圧により管路1の内径に等しい程度にまで膨脹し得るものであってもよい。
【0025】
またチューブ5の栓8には、圧縮空気などの圧力流体の送入口11が設けられており、管路1の後方からホース12によりチューブ5内に圧力流体を送入することができるようになっている。
【0026】
而してこの装置4は、前記牽引索9を牽引することにより、管路1の後方端から管路1内を通過せしめられる。そして管路1内の水2が滞留した箇所に到達したならば装置4の進行を停止し、送入口11からチューブ5内に圧力流体を送入すると、その流体圧によりチューブ5の外側部分5bは膨脹し、水2を押退けて管路1内面に圧接せしめられる。
【0027】
また流体圧により折返し部分5aには後方に向う力が作用し、当該力によってチューブ5の内側部分5cが外側部分5b内を後方に移動しつつ、順次折返し部分5aにおいて内側が外側となるように反転し、内側部分5cであった部分が外側部分5bとなり、管路1内面に圧接される。
【0028】
そしてチューブ5が反転するに伴って栓8は後方に移動し、それに伴ってテレビカメラ6も外側部分5b内を後方に移動する。この状態が図1(b)に示されている。なおテレビカメラ6の位置や移動速度は、牽引索9によりコントロールすることができる。
【0029】
而して図1(b)においては、チューブ5の外側部分5b(初期状態において内側部分5cであった部分をも含む)は水2を押退けて管路1内面に圧接しており、そのチューブ5の外側部分5bを介してテレビカメラ6で管路1内面を観察することができる。
【0030】
チューブ5が透明である場合には、テレビカメラ6はそのチューブ5を透して管路1内面を撮影することができる。チューブ5の一部のみが透明である場合にも、テレビカメラ6を調整してその透明部分に位置せしめることにより、管路1内面を撮影することができる。
【0031】
またチューブ5が透明でない場合においても、外側部分5bは内圧により管路1の内面に圧接せしめられているので、管路1に損傷3がある場合にはチューブ5の内面に損傷3が凹凸となって現れ、その凹凸をテレビカメラ6で観察することにより、損傷3の存在を視認することができる。
【0032】
テレビカメラ6による管路1内面の検査が終了したならば、送入口11からホース12を介してチューブ5内の圧力流体を抜きながら、牽引索9を牽引してチューブ5の外側部分5b内でテレビカメラ6を前方に移動させて、外側部分5bとなっていた部分を折返し部分5aで内側に反転して内側部分5cとし、さらにチューブ5内の流体を抜いて外側部分5bをも縮小させることにより、再度図1(a)の初期状態に戻し、さらに牽引索9を牽引して次の検査箇所に装置4を移動させて検査を続ける。
【0033】
次に図2は本発明の他の形態を示すものであって、(a)は初期状態を、(b)は検査している実施状態を示す。
【0034】
この形態においては、先の図1に示された装置におけるチューブ5の外側部分5bの外側に保護チューブ13が被せられており、当該保護チューブ13の前方端はチューブ5の外側端と共に栓7に固定されている。
【0035】
保護チューブ13は気密性を有している必要はない。この保護チューブ13は装置4が管路1内を通過する際に管路1内面との摩擦によりチューブ5が損傷するのを防止するものであるから、柔軟な薄い筒状の布帛又は、当該布帛の片面又は両面に柔軟なゴム又は合成樹脂の被膜を形成したものが適当である。またこの保護チューブ13も、内圧が作用したときに管路1の内面に圧接し得るものであることが必要である。
【0036】
而して管路1内の所望の位置で装置4の進行を停止し、そこでチューブ5内に圧力流体を送入すると、図2(b)に示すように、外側部分5bは膨脹して水2を押退けて保護チューブ13を介して管路1内面に圧接せしめられると共に、内側部分5cが折返し部分5aにおいて内側が外側となるように反転し、内圧により管路1内面に圧接せしめられながら、テレビカメラ6を後方に移動させ、内側部分5cが反転して外側部分5bとなった部分を介して、テレビカメラ6で管路1内面を観察して検査する。
【0037】
次に図3は本発明のさらに他の形態を示すものであって、(a)は初期状態、(b)は実施状態を示し、(c)及び(d)は装置4を管路1の後方に引戻す状態を示すものである。
【0038】
この形態においては、先の図2に示された装置における保護チューブ13の先端部が、折返し部分13aにおいて外側に折返されて前方に延びており、その先端は栓7の前方において栓14により閉塞されている。そしてその栓14には、前記牽引索9が摺動自在に貫通している。
【0039】
また牽引索9には二つのストッパー15,16が固着されており、後方のストッパー15は前記栓14を通過可能で栓7に係止し、また前方のストッパー16は栓14に係止するようになっている。また17は栓8に止着されて後方に延びる引戻し索である。
【0040】
而して管路1内の所望の位置でチューブ5内に圧力流体を送入すると、図2の形態において説明したと同様に、チューブ5の外側部分5bは膨脹して二重になった保護チューブ13の外側部分13b及び内側部分13cを介して管路1内面に圧接せしめられる。
【0041】
またチューブ5の内側部分5cが折返し部分5aにおいて内側が外側となるように反転し、内圧により水2を押退けて管路1内面に圧接せしめられながら、テレビカメラ6を後方に移動させ、内側部分5cが反転して外側部分5bとなった部分を介して、テレビカメラ6で管路1内面を観察して検査する。この状態が図3(b)に示されている。
【0042】
ところで本発明において装置4を管路1内に通過させる際に、管路1内の凹凸や段差などにより、装置4を管路1の前方に通過させることが困難となる場合がある。
【0043】
このときにはケーブル10で装置4を管路1の後方に引戻して装置を回収するのであるが、図2の形態においては保護チューブ13がその前方端のみが固定され、後方端はフリーの状態であるため、装置4を後方に引戻すときに保護チューブ13が管路1との摩擦により捲れ返り、装置4と管路1内面との間に詰まって引戻しが困難となり、極端な場合には装置4を管路1の前方へも後方へも回収できなくなる場合がある。
【0044】
かかる場合に図3の形態においては、引戻し索17を後方に牽引することにより、先ず図3(c)に示すようにチューブ5の内側部分5cが全て外側に反転して、ストッパー15が栓7に係止し、次いでさらに牽引することにより図3(d)に示すように保護チューブ13の内側部分13cが全て外側に反転して、ストッパー16が栓14に係止する。
【0045】
この状態で引戻し索17を牽引すると、保護チューブ13は栓7,14間でほゞ真直ぐに延びているため捲れ返る部分がなく、スムーズに装置4を後方に移動させて回収することができる。
【0046】
なおこの形態において、引戻し索17は必ずしも別部材として設ける必要はなく、ケーブル10又はホース12にその作用を兼ねさせることができる。またチューブ5及び保護チューブ13に十分な強度があれば、ストッパー15,16は必ずしも必要ではない。
【0047】
次に図4は本発明のさらに他の形態を示すものであって、(a)は初期状態、(b)は初期状態から実施状態に移行する過程を示し、(c)は実施状態を示すものである。
【0048】
図4においてチューブ5の両端は栓7,8で閉塞されており、そのチューブ5内にテレビカメラ6が収容されている。テレビカメラ6の前端に取付けられた牽引索9は栓7を摺動可能に貫通して前方に延び、後端から後方に延びるケーブル10は栓8を摺動可能に貫通している。
【0049】
またチューブ5の外側には保護チューブ13が被せられており、当該保護チューブ13の前端は栓7に止着されており、後端部は折返し部分13aにおいて外側に折返され、栓7の前方において栓14に止着されている。そしてその栓14には、前記牽引索9が摺動可能に貫通している。
【0050】
また栓7及び栓14にもそれぞれ牽引索18,19が止着されており、栓7に止着された牽引索18は栓14を摺動可能に貫通し、両牽引索18,19は管路1内を前方に延びている。また栓8には引戻し索17が止着されており、管路1を後方に延びている。
【0051】
而してこの形態においては、牽引索9,18,19を牽引して装置4を管路1内を進行させ、所望の位置で装置4を停止させた後、引戻し索17を支持しつつ牽引索19のみを牽引すると、保護チューブ13の内側部分13cが折返し部分13aにおいて外側に反転しつつ、外側部分13bが前方に移動することにより、図4(b)に示すように保護チューブ13がチューブ5の外側から除去され、チューブ5は管路1内に露出する。なおこの場合に、上記手順とは逆に牽引索19を支持しつつ、引戻し索17を引戻すことによりチューブ5を露出させることもできる。
【0052】
この状態でホース12からチューブ5内に圧力流体を送入すると、図4(c)に示すようにチューブ5が膨脹して、水2を押退けて管路1内面に圧接し、テレビカメラ6でチューブ5を介して管路1内面を観察する。このとき牽引索9とケーブル10とを操作してチューブ5内でテレビカメラ6を移動させることができ、管路1内面を広範囲に観察することができる。
【0053】
管路1内面の検査が済んだ後は、チューブ5内の流体を抜いて牽引索18を牽引してチューブ5及びテレビカメラ6を保護チューブ13内に引込むことにより、再度図4(a)の状態に復帰し、さらに装置4を移動させて次の位置を検査することができる。
【0054】
なお本発明においては、チューブ5は前述のように管路1の内径にほゞ等しいか、それよりやゝ大きい径にまで膨脹し得るものであればよいが、そのチューブ5の少くとも一部を管路1の内径より十分に大きいものとし、管路1に大きく破損した箇所がある場合に、チューブ5を内圧で膨脹させたときに当該破損箇所内に嵌入せしめることにより、破損箇所に内部の水までチューブ5で排除して前記テレビカメラ6で破損箇所の内部まで観察することができ、破損箇所の深さや破損の構造まで検査することができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、気密性を有する柔軟なチューブ5内にテレビカメラ6を封入し、管路1内の所望の位置で前記チューブ5内に圧力流体を送入して膨ませ、管路1内に滞留した水2を押退けてチューブ5を管路1内面に圧接した状態で、前記テレビカメラ6でチューブ5内から管路1内面を観察するので、水2が検査の障害となることがなく、管路1の損傷箇所を確実に観察し、検出することができるのである。
【0056】
また請求項2及び8の発明によれば、チューブ5の外側部分5bを内圧で膨脹させた状態において、外側部分5bと内側部分5cとを相互に反転させることにより、チューブ5内でテレビカメラ6を移動させることができ、広範囲に検査することができる。また請求項8の装置によれば、テレビカメラ6の位置や移動速度を牽引索9でコントロールすることができる。
【0057】
また請求項3及び9の発明では、チューブ5の外側が保護チューブ13で保護されており、装置4が管路1内を移動する際に摩擦によりチューブ5が損傷を受けるのを防止することができる。
【0058】
また請求項4及び10の発明によれば、装置4内の事情で装置4が管路1内を移動することが不可能となったときには、保護チューブ13が管路1と装置4との間で捲れ返ったり引掛かったりすることなく、容易に装置4を管路1の後方に引戻すことができる。
【0059】
さらに請求項6及び12の発明によれば、テレビカメラ6を封入したチューブ5がそのまま保護チューブ13で保護されており、検査に際してチューブ5を反転させることがないので、チューブ5の反転に不具合が生じることがなく、常にスムーズに操作することができる。また図4に示すように牽引索9及びケーブル10を栓7,8,14に摺動可能に貫通せしめることにより、チューブ5内でテレビカメラ6を移動させることができ、広範囲な管路1内面を検査することができる。
【0060】
さらに請求項7及び13によれば、チューブ5が透明であるのでそのチューブ5を通して管路1内面をより詳細に観察することができる。
【0061】
さらにまた請求項14によれば、管路1に大きく破損した箇所がある場合に、その破損箇所の内部まで検査することができ、その破損状態により補修方法を選択することが容易となる。
【0062】
なお本発明は、管路1内面の損傷を検査する場合に限られるものではなく、種々の目的で管路1の内面の状態を観察し、検査する場合にも使用することができる。また検査の対象も前述のような地中埋設管路に限られるものではなく、各種の管について広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一形態を示す中央縦断面図であって、(a)は初期状態を示し、(b)は検査の実施状態を示す。
【図2】 本発明の他の形態を示す中央縦断面図であって、(a)は初期状態を示し、(b)は検査の実施状態を示す。
【図3】 本発明のさらに他の形態を示す中央縦断面図であって、(a)は初期状態、(b)は検査の実施状態を示し、(c)及び(d)は装置を引戻して回収する状態を示す。
【図4】 本発明のさらに他の形態を示す中央縦断面図であって、(a)は初期状態を示し、(b)は初期状態から実施状態に移行する過程を示し、(c)は実施状態を示す。
【符号の説明】
4 装置
5 チューブ
6 テレビカメラ
9 牽引索
11 送入口
13 保護チューブ
17 引戻し索

Claims (13)

  1. 気密性を有する柔軟なチューブ(5)の一端部を内方に折返して二重となし、当該チューブ(5)の両端を閉塞し、前記チューブ(5)内にテレビカメラ(6)を配置して前記チューブ(5)の内側端に取付け、管(1)内の所望の位置でチューブ(5)内に圧力流体を送入して、チューブ(5)の外側部分(5b)を膨脹させて管(1)内面に圧接すると共に、前記流体圧によりチューブ(5)の折返し部分(5a)において内側が外側となるように反転させることにより、前記テレビカメラ(6)をチューブ(5)内で後方に移動させて、当該テレビカメラ(6)でチューブ(5)内から管(1)内面を観察することを特徴とする、管内面検査方法
  2. 前記チューブ(5)の初期状態における外側部分(5b)の外側に柔軟な保護チューブ(13)を被せ、管(1)内移動時の摩擦から前記チューブ(5)を保護することを特徴とする、請求項1に記載の管内面検査方法
  3. 前記チューブ(5)の外側部分(5b)の外側に被せられた保護チューブ(13)の前方端をチューブ(5)の外側端に固定し、前記チューブ(5)の折返し部分(5a)付近で保護チューブ(13)を外側に折返して二重となし、当該チューブ(5)の内側部分(5c)を全て外側に反転し、さらに前記保護チューブ(13)の内側部分(13c)を全て外側に反転しつつ、後方に引戻して管(1)内から回収することを特徴とする、請求項2に記載の管内面検査方法
  4. 前記保護チューブ(13)が、柔軟な薄い筒状の布帛又は、当該布帛の片面又は両面に柔軟なゴム又は合成樹脂の被膜を形成したものよりなることを特徴とする、請求項2又は3に記載の管内面検査方法
  5. 気密性を有する柔軟なチューブ(5)の両端を閉塞し、当該チューブ(5)の外側に保護チューブ(13)を被せると共に、当該保護チューブ(13)の一端を前記チューブ(5)の前方端に固定し、保護チューブ(13)の他端部を外方に折返して二重となし、前記チューブ(5)内にテレビカメラ(6)を配置して、管(1)内の所望の位置でテレビカメラ(6)を内蔵したチューブ(5)を後方に保護チューブ(13)の外側端を前方に相対的に移動させることにより、保護チューブ(13)を折返し部分(13a)において内側が外側となるように裏返しつつ、テレビカメラ(6)を内蔵したチューブ(5)を保護チューブ(13)から取出し、そのチューブ(5)内に圧力流体を送入して膨脹させて管(1)内面に圧接し、前記テレビカメラ(6)でチューブ(5)内から管(1)内面を観察することを特徴とする、管内面検査方法
  6. 前記チューブ(5)が透明であり、前記テレビカメラ(6)で透明なチューブ(5)を透して管(1)内面を観察することを特徴とする、請求項1,2,3,4又は5に記載の管内面検査方法
  7. 気密性を有する柔軟なチューブ(5)の一端部を内方に折返して二重となし、当該チューブ(5)の両端を閉塞し、前記チューブ(5)内にテレビカメラ(6)を配置して前記チューブ(5)の内側端に取付け、当該テレビカメラ(6)に前記チューブ(5)の外側端を摺動可能に貫通して前方に牽引する牽引索(9)を止着し、チューブ(5)のいずれかの端末に圧力流体送入口(11)を形成したことを特徴とする、管内面検査装置
  8. 前記チューブ(5)の外側部分(5b)の外側に柔軟な保護チューブを被せたことを特徴とする、請求項7に記載の管内面検査装置
  9. 前記チューブ(5)の外側部分(5b)の外側に被せられた保護チューブ(13)の前方端を前記チューブ(5)の外側端に固定し、前記チューブ(5)の折返し部分(5a)付近で保護チューブ(13)を外側に折返して二重となし、当該保護チューブ(13)の外側端を前記牽引索(9)が摺動可能となるように閉塞し、前記チューブ(5)の内側端に後方に延びる引戻し索(17)を止着したことを特徴とする、請求項8に記載の管内面検査装置
  10. 前記保護チューブ(13)が、柔軟な薄い筒状の布帛又は、当該布帛の片面又は両面に柔軟なゴム又は合成樹脂の被膜を形成したものよりなることを特徴とする、請求項8又は9に記載の管内面検査装置
  11. 気密性を有する柔軟なチューブ(5)の両端を閉塞し、当該チューブ(5)の外側に保護チューブ(13)を被せると共に、当該保護チューブ(13)の一端を前記チューブ(5)の前方端に固定し、保護チューブ(13)の他端部を外方に折返して二重となしてその外側端を閉塞し、前記チューブ(5)内にテレビカメラ(6)を配置し、当該テレビカメラ(6)に前記保護チューブ(13)の外側端を摺動可能に貫通する牽引索(9)を止着し、チューブ(5)のいずれかの端末に圧力流体挿入口(11)を形成したことを特徴とする、管内面検査装置
  12. 前記チューブ(5)が透明であることを特徴とする、請求項7,8,9,10又は11に記載の管内面検査装置
  13. 前記チューブ(5)の少くとも一部が管(1)の内径より大きく、管(1)に大きな破損箇所がある場合にチューブ(5)が当該破損箇所内に嵌入し、前記テレビカメラ(6)で破損箇所の内部まで観察できるようにしたことを特徴とする、請求項7,8,9,10,11又は12に記載の管内面検査装置
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