JP3654476B2 - 目地構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物等の外壁目地部に沿って嵌装され、該外壁目地部を止水する外壁目地部用ガスケットを前記外壁目地に設けて成ることを特徴とする外壁目地構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、工場、倉庫、住宅等の外壁部として、コンクリート、プラスチック、木材等から成る各外壁パネル部材が互いにある程度の間隙、即ち外壁目地部を設けて、予め現場に組み立てられた鉄骨フレーム部材に固定されていた。
その代表的な固定方法は、図3に要部を横断面図で示したように、各外壁パネル部材1が建築仕様の指定寸法に準じた間隙を有する外壁目地部3を画成するように、該外壁目地部3よりも若干狭くあるいは略同等に設定されるフレーム間隙Gを以て予め現場に組み立てられた各フレーム部材2に適宜固定されていた。
【0003】
しかる後、比較的長尺で且つ横断面が略矩形状の躯体部5、該躯体部5の両側面の上方から下方に沿って順次突設した第1止水リップ部6、第2止水リップ部7、第1止水リップ部8、及び前記第1止水リップ部5と前記第2止水リップ部6間を架橋する補強リブ部9を具備した外壁目地部用ガスケット4を適当な長さに切断して、前記外壁目地部3内に挿入して密封化を図って来た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の外壁目地部用ガスケット4は、前記フレーム部材2が前記外壁目地部3を遮蔽するように、即ち前記フレーム間隙Gが生じないように組み立てられる場合を除き、その挿入深さgを制限する手段がないので、挿入位置が定まらず、その結果、前記外壁目地部3の密封作用にバラツキが生じ、更に目地の凹凸によって著しく外観が損なわれることがあった。
【0005】
本発明は、前述した従来技術の問題点を解消し、挿入取付け操作を容易に且つ正確に行うことが可能な外壁目地部用ガスケットを外壁目地に設けて成ることを特徴とする外壁目地構造を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のかかる目的は、比較的長尺で且つ横断面が略矩形状の躯体部、該躯体部の両側面の上方から下方に沿って順次突設した第1止水リップ部、第2止水リップ部、ストッパー、及びガイドリップ部を具備して成る外壁目地部用ガスケットを外壁目地に設けた外壁目地構造であって、
前記ガイドリップ部が、その全幅を前記外壁目地部の全幅及びフレーム部材のフレーム間隙よりも広く設定され、
前記ガイドリップ部と前記ストッパーが、前記外壁目地部用ガスケット全体の前記外壁目地部に対する最大挿入深さを許容するに足る間隙を有して上下に対設されるとともに、
前記外壁目地部用ガスケット全体が、前記外壁目地部に挿入され、その結果、て前記フレーム部材の上面に前記ガイドリップ部が当接して前記ガイドリップ部が弾性変形し、更に前記ストッパーとの前記間隙が零になるまで挿入されると、前記ガイドリップ部の先端部が前記外壁目地部の内側面に対して非接触状態になるように形成される前記外壁目地部用ガスケットを前記外壁目地に設けて成ることを特徴とする外壁目地構造によって達成される。
【0007】
更に、本発明のかかる目的は、前記第1止水リップ部及び前記第2止水リップ部が、その対向する空間を補強リブ部により架橋して成ることを特徴とする外壁目地構造によって達成される。
【0008】
本発明の外壁目地構造の要部を構成する外壁目地部用ガスケットは、比較的長尺で且つ横断面が略矩形状の躯体部、該躯体部の両側面の上方から下方に沿って順次突設した第1止水リップ部、第2止水リップ部、ストッパー、及びガイドリップ部を具備した外壁目地部用ガスケットであって、前記ガイドリップ部と前記ストッパーが、前記外壁目地部用ガスケット全体の外壁目地部に対する最大挿入深さを許容するに足る間隙を有して上下に対設されるので、前記フレーム部材に上面に当接した前記ガイドリップ部が、弾性変形して前記ストッパーとの前記間隙が零になるまで挿入されると、その最大挿入深さで自動的に挿入が阻止され、優れた外壁目地部外観を保つことが可能になった。
【0009】
更に、本発明の外壁目地構造の要部を構成する外壁目地部用ガスケットは、前記ガイドリップ部が、その全幅を前記外壁目地部の全幅及びフレーム間隙よりも広く設定して成るので、前記ガイドリップ部は、前記外壁目地及び前記フレーム間隙によって確実に弾性変形され、前記最大挿入深さでの自動的な挿入阻止が保証される。
【0010】
更に、本発明の外壁目地構造の要部を構成する外壁目地部用ガスケットは、前記第1止水リップ部及び前記第2止水リップ部が、その対向する空間を補強リブ部により架橋して成るので、前記ガイドリップ部が前記最大挿入深さに在り、仮に止水リップ部としての機能を失っても、前記補強リブ部により曲げ剛性を増した前記第1止水リップ部及び前記第2止水リップ部だけで充分に止水効果を奏する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の外壁目地構造の要部を構成する外壁目地部用ガスケットの一実施態様に付いて、添付した図面に基づいて以下に詳述する。図1は本発明に基づく外壁目地部用ガスケット10が、外壁目地部3内に挿入された状態を示す要部の横断面図であり、図2は挿入前の本発明に基づく外壁目地部用ガスケット10の要部を示す横断面図である。
【0012】
前記外壁目地部3に挿入前の本発明に基づく外壁目地部用ガスケット10は、図2から明らかなように、比較的長尺で且つ横断面が略矩形状の躯体部11、該躯体部11の両側面の上方から下方に沿って順次突設した第1止水リップ部12、第2止水リップ部13、ストッパー16、及びガイドリップ部14を具備して成っている。
【0013】
前述したように構成される本発明に基づく外壁目地部用ガスケット10は、前記外壁目地部3に挿入されると、先ず前記ガイドリップ部14が前記外壁目地部3の内側面に接触して弾性変形しながら、後続の前記第1止水リップ部12、第2止水リップ部13及びストッパー16を案内する形態で前記フレーム間隙Gに向けて進む。なお、前記ガイドリップ部14と前記ストッパー16は、挿入前に前記外壁目地部用ガスケット全体10の前記外壁目地部3に対する最大挿入深さdを許容するに足る間隙jを有して上下に対設されるので、前記フレーム部材2の上面に前記ガイドリップ部14が当接すると、図1に示したように、該ガイドリップ部14は弾性変形し始め、前記ストッパー16との前記間隙jが零になるまで挿入される。
【0014】
なお、前記ガイドリップ部14の弾性変形による前記間隙jの変化量は、前記 ガイドリップ部14の傾斜角度と前記ストッパー16の形状を考慮して適宜決定される。また、前記ストッパー16はそのストップ機能を考慮すれば、曲げ剛性が高められた三角形状の断面を有するものが好ましい。
【0015】
前記ガイドリップ部14は、その全幅を前記外壁目地部3の全幅及び前記フレーム間隙Gよりも広く設定されるが、例えば、前記外壁目地部3の全幅が、前記外壁目地部3の内側面隅部のC面取りあるいはR面取りによって拡張されている場合、その先端部の前記外壁目地部3の内側面に対する接触が保証されないが、前記フレーム間隙Gとの関係が維持されれば所期の目的は達成される。
【0016】
上述したような前記ガイドリップ部14の先端部が非接触状態にあり、残りの前記第1止水リップ部12及び第2止水リップ部13の止水作用に不安がある場合、前記第1止水リップ部12及び第2止水リップ部13の対向する空間に補強リブ部15を架橋することにより、前記両止水リップ部12,13 の曲げ剛性を高め、充分な止水効果を保証する。
【0017】
【発明の効果】
以上のように構成される本発明に基づく外壁目地部用ガスケット10は、次に記すような新規な効果を奏するものである。即ち、本発明に基づくの外壁目地部用ガスケット10は、比較的長尺で且つ横断面が略矩形状の前記躯体部11、該躯体部11の両側面の上方から下方に沿って順次突設した前記第1止水リップ部12、第2止水リップ部13、ストッパー16、及びガイドリップ部14を具備し、前記ガイドリップ部14と前記ストッパー16が、前記外壁目地部用ガスケット全体10の前記外壁目地部3に対する前記最大挿入深さdを許容するに足る前記間隙jを有して上下に対設されるので、前記フレーム部材2に上面に当接した前記ガイドリップ部14が、弾性変形して前記ストッパー16との前記間隙jが零になるまで挿入されると、その最大挿入深さdで自動的に挿入を阻止することが可能になり、優れた外壁目地部外観を保つことが可能になった。
【0018】
更に、本発明に基づく外壁目地部用ガスケット10は、前記ガイドリップ部14が、その全幅を前記外壁目地部3の全幅及び前記フレーム間隙Gよりも広く設定して成るので、前記ガイドリップ部14は、前記外壁目地部3及び前記フレーム間隙Gによって確実に弾性変形され、前記最大挿入深さdでの自動的な挿入阻止を保証することが可能になった。
【0019】
更に、本発明に基づく外壁目地部用ガスケット10は、前記第1止水リップ部12及び前記第2止水リップ部13が、その対向する空間を前記補強リブ部15により架橋して成るので、前記ガイドリップ部14が前記最大挿入深さdに在り、仮に止水リップ部としての機能を失っても、前記補強リブ部15により曲げ剛性を増した前記第1止水リップ部12及び前記第2止水リップ部13だけで充分に止水効果を奏することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外壁目地部用ガスケットが、外壁目地部内に挿入された状態を示す要部の横断面図である。
【図2】挿入前の本発明の外壁目地部用ガスケットの要部を示す横断面図である。
【図3】従来の外壁目地部用ガスケットの要部を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 外壁パネル部材
2 フレーム部材
3 外壁目地部
4 従来の外壁目地部用ガスケット
5 躯体部
6 第1止水リップ部
7 第2止水リップ部
8 第3止水リップ部
9 補強リブ部
G フレーム間隙
g 挿入深さ
10 本発明の外壁目地部用ガスケット
11 躯体部
12 第1止水リップ部
13 第2止水リップ部
14 ガイドリップ部
15 補強リブ部
16 ストッパー
j ガイドリップ部とストッパーとの間隙
d 最大挿入深さ
Claims (2)
- 比較的長尺で且つ横断面が略矩形状の躯体部(11)、該躯体部(11)の両側面の上方から下方に沿って順次突設した第1止水リップ部(12)、第2止水リップ部(13)、ストッパー(16)、及びガイドリップ部(14)を具備して成る外壁目地部用ガスケット(10)を外壁目地(3)に設けた外壁目地構造であって、
前記ガイドリップ部(14)が、その全幅を前記外壁目地部(3)の全幅及びフレーム部材(2)のフレーム間隙(G)よりも広く設定され、
前記ガイドリップ部(14)と前記ストッパー(16)が、前記外壁目地部用ガスケット全体(10)の前記外壁目地部(3)に対する最大挿入深さ(d)を許容するに足る間隙(j)を有して上下に対設されるとともに、
前記外壁目地部用ガスケット全体(10)が、前記外壁目地部(3)に挿入され、その結果、前記フレーム部材(2)の上面に前記ガイドリップ部(14)が当接して前記ガイドリップ部(14)が弾性変形し、更に前記ストッパー(16)との前記間隙(j)が零になるまで挿入されると、前記ガイドリップ部(14)の先端部が前記外壁目地部(3)の内側面に対して非接触状態になるように形成される前記外壁目地部用ガスケット(10)を前記外壁目地(3)に設けて成ることを特徴とする外壁目地構造。 - 前記第1止水リップ部(12)及び前記第2止水リップ部(13)が、その対向する空間を補強リブ部(15)により架橋して成ることを特徴とする請求項1に記載の外壁目地構造。
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1997
- 1997-01-13 JP JP387297A patent/JP3654476B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10195995A (ja) | 1998-07-28 |
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