JP3653792B2 - デスクランブル装置、視聴履歴受信装置、並びにスクランブル放送システムおよびスクランブル放送方法 - Google Patents

デスクランブル装置、視聴履歴受信装置、並びにスクランブル放送システムおよびスクランブル放送方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、デスクランブル装置、視聴履歴受信装置、並びにスクランブル放送システムおよびスクランブル放送方法に関する。特に、視聴した番組の視聴履歴を、所定のコードとともに暗号化して送信し、その所定のコードが返信されてきたときのみ視聴履歴をクリアするようにすることにより、視聴履歴が不正にクリアされることを容易に防止することができるようにしたデスクランブル装置、視聴履歴受信装置、並びにスクランブル放送システムおよびスクランブル放送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
有料放送においては、いわゆるスクランブル放送と呼ばれる放送方式が用いられることが多い。このスクランブル放送では、放送局(センタ局)側において、元の信号を、所定の方法で意図的に乱すことにより、放送局と契約していない者が放送を受信しても、正常な画像や音声、その他のデータを利用することができないようになされている。また、放送局と契約した者に対しては、所定のキーを用いてスクランブルを解除する(デスクランブルする)デコーダを与え、これによりスクランブルされているデータを元の形にデスクランブルすることで、正常な画像、音声、データを得ることができるようになされている。
【0003】
ところで、スクランブル放送の契約形態(受信形態)には、例えばフラット方式やペイパービュー方式などと呼ばれるものがある。フラット方式とは、チャンネル単位で受信料を支払うものをいい、ペイパービュー方式とは、視聴した番組に応じて受信料を支払うものをいう。
【0004】
従って、放送局側において、フラット方式の場合には、基本的に定額の課金処理を行えば良いが、ペイパービュー方式であって、番組の視聴後に課金を行う場合には、契約者が視聴した番組を調べて、その番組に応じた課金処理を行う必要がある。このため、このようなペイパービュー方式の場合、受信側において、契約者が視聴した番組の視聴履歴を、メモリなどの記憶媒体に記憶させておき、これを放送局に、例えば電話回線(公衆網)を介して送信し、放送局側において、その視聴履歴に基づいて課金処理を行うようになされている。そして、放送局側では、課金処理後、受信側のメモリに記憶された視聴履歴をクリア(削除)するためのクリア信号を、受信側に送信することにより、メモリをクリアし、これにより、メモリの記憶領域を確保して、新たな視聴履歴の記憶が可能なようにするようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、課金を免れるため、受信側において、視聴履歴が、放送局側に送信される前に不正にクリアされることが考えられる。このため、クリア信号は、できるだけ複雑な手順で発生、処理(例えば、クリア信号に、2重、3重、あるいはそれ以上の暗号化処理(例えば、特公平2−18783号公報などに開示されているような処理)を施すなどの、いわば複合的な処理など)して送信するようにし、これによりクリア信号が不正に解読されることを防止する必要がある。
【0006】
しかしながら、クリア信号を複雑な手順で発生、処理した場合には、受信側において、それを復号するときの手順も複雑になるため、装置が高コスト化する課題があった。
【0007】
そこで、クリア信号の不正な解読を防止する方法として、例えば放送局側において、クリア信号を、適宜変更する方法が考えられる。しかしながら、この場合、何らかの方法で、クリア信号が変わったことを受信側に認識させる必要があり、装置をそのような構成とすると、装置が複雑化する課題があった。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、視聴履歴が不正にクリアされることを容易に防止することができるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のデスクランブル装置は、デスクランブルされた番組の視聴履歴を記憶する視聴履歴記憶手段と、所定のコードを発生するコード発生手段と、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴と、コード発生手段により発生された所定のコードとを暗号化する暗号化手段と、暗号化手段の出力を、所定のセンタ局へ送信し、その結果、所定のセンタ局から送信されてくる、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴のクリアを指示する指示コードを受信する通信手段と、通信手段により受信された指示コードと、コード発生手段により発生された所定のコードとを比較する比較手段と、比較手段の比較結果に基づいて、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴をクリアするクリア手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
このデスクランブル装置は、視聴履歴が改竄されたか否かを検出するための検出コードを発生する検出コード発生手段と、検出コード発生手段により発生された検出コードを視聴履歴に付加し、暗号化手段に供給する付加手段とをさらに備えることができる。コード発生手段には、発生する所定のコードを、所定のタイミングで変更させることができる。
【0011】
本発明の視聴履歴受信装置は、視聴履歴が、所定のコードとともに送信されてきたときに、その所定のコードを、視聴履歴のクリアを指示する指示コードとして、デスクランブル装置に送信する送信手段を備えることを特徴とする。
【0012】
この視聴履歴受信装置は、デスクランブル装置から送信されてくる情報に暗号がかけられているときに、その暗号を解読する解読手段をさらに備えることができる。また、この視聴履歴受信装置は、視聴履歴が改竄されているか否かを検出する検出手段をさらに備えることができ、この場合、送信手段には、検出手段により視聴履歴が改竄されていないことが検出されたときのみ、所定のコードを送信させることができる。さらに、視聴履歴が、それが改竄されているか否かを検出するための検出コードとともに送信されてきた場合、検出手段には、検出コードに基づいて、視聴履歴が改竄されているか否かを検出させることができる。
【0013】
本発明のスクランブル放送システムは、受信装置が、デスクランブルされた番組の視聴履歴を記憶する視聴履歴記憶手段と、所定のコードを発生するコード発生手段と、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴と、コード発生手段により発生された所定のコードとを暗号化する暗号化手段と、暗号化手段の出力を、送信装置へ送信し、その結果、送信装置から送信されてくる、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴のクリアを指示する指示コードを受信する通信手段と、通信手段により受信された指示コードと、コード発生手段により発生された所定のコードとを比較する比較手段と、比較手段の比較結果に基づいて、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴をクリアするクリア手段とを有し、送信装置が、通信手段から送信されてくる情報を、視聴履歴および所定のコードに復号する復号手段と、復号手段より出力される所定のコードを、指示コードとして、受信装置に送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【0014】
本発明のスクランブル放送方法は、受信装置において、デスクランブルされた番組の視聴履歴を、情報を記憶する記憶手段に記憶させ、所定のコードとともに、記憶手段に記憶された視聴履歴を暗号化して、送信装置に送信し、送信装置において、受信装置から送信されてくる情報を、視聴履歴および所定のコードに復号し、復号された所定のコードを、記憶手段に記憶された視聴履歴のクリアを指示する指示コードとして、受信装置に送信し、受信装置において、送信装置から送信されてくる指示コードを受信し、指示コードと、視聴履歴とともに送信した所定のコードとを比較し、その比較結果に基づいて、記憶手段に記憶された視聴履歴をクリアすることを特徴とする。
【0015】
【作用】
本発明のデスクランブル装置においては、視聴履歴記憶手段は、デスクランブルされた番組の視聴履歴を記憶し、コード発生手段は、所定のコードを発生するようになされている。暗号化手段は、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴と、コード発生手段により発生された所定のコードとを暗号化し、通信手段は、暗号化手段の出力を、所定のセンタ局へ送信し、その結果、所定のセンタ局から送信されてくる、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴のクリアを指示する指示コードを受信するようになされている。比較手段は、通信手段により受信された指示コードと、コード発生手段により発生された所定のコードとを比較し、クリア手段は、比較手段の比較結果に基づいて、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴をクリアするようになされている。
【0016】
本発明の視聴履歴受信装置においては、送信手段は、視聴履歴が、所定のコードとともに送信されてきたときに、その所定のコードを、視聴履歴のクリアを指示する指示コードとして、デスクランブル装置に送信するようになされている。
【0017】
本発明のスクランブル放送システムにおいては、視聴履歴記憶手段は、デスクランブルされた番組の視聴履歴を記憶し、コード発生手段は、所定のコードを発生するようになされている。暗号化手段は、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴と、コード発生手段により発生された所定のコードとを暗号化し、通信手段は、暗号化手段の出力を、送信装置へ送信し、その結果、送信装置から送信されてくる、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴のクリアを指示する指示コードを受信するようになされている。比較手段は、通信手段により受信された指示コードと、コード発生手段により発生された所定のコードとを比較し、クリア手段は、比較手段の比較結果に基づいて、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴をクリアするようになされている。復号手段は、通信手段から送信されてくる情報を、視聴履歴および所定のコードに復号し、送信手段は、復号手段より出力される所定のコードを、指示コードとして、受信装置に送信するようになされている。
【0018】
本発明のスクランブル放送方法においては、デスクランブルされた番組の視聴履歴を、情報を記憶する記憶手段に記憶させ、所定のコードとともに、記憶手段に記憶された視聴履歴を暗号化して、送信装置に送信し、受信装置から送信されてくる情報を、視聴履歴および所定のコードに復号し、復号された所定のコードを、記憶手段に記憶された視聴履歴のクリアを指示する指示コードとして、受信装置に送信し、送信装置から送信されてくる指示コードを受信し、指示コードと、視聴履歴とともに送信した所定のコードとを比較し、その比較結果に基づいて、記憶手段に記憶された視聴履歴をクリアするようになされている。
【0019】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を説明するが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施例との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施例(但し、一例)を付加して、本発明の特徴を記述すると、次のようになる。
【0020】
即ち、請求項1に記載のデスクランブル装置は、スクランブルがかけられた番組をデスクランブルするデスクランブル装置であって、視聴する番組を選択する選択手段(例えば、図6に示す選択ボタン49など)と、選択手段により選択された番組をデスクランブルするデスクランブル手段(例えば、図6に示すデスクランブラ44など)と、デスクランブル手段によりデスクランブルされた番組の視聴履歴を記憶する視聴履歴記憶手段(例えば、図6に示すメモリ54など)と、所定のコードを発生するコード発生手段(例えば、図6に示すクリアコード発生回路56など)と、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴と、コード発生手段により発生された所定のコードとを暗号化する暗号化手段(例えば、図6に示す暗号化回路47など)と、暗号化手段の出力を、所定のセンタ局へ送信し、その結果、所定のセンタ局から送信されてくる、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴のクリアを指示する指示コードを受信する通信手段(例えば、図6に示すモデム48など)と、通信手段により受信された指示コードと、コード発生手段により発生された所定のコードとを比較する比較手段(例えば、図6に示す比較回路57など)と、比較手段の比較結果に基づいて、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴をクリアするクリア手段(例えば、図6に示すクリア回路58など)とを備えることを特徴とする。
【0021】
請求項2に記載のデスクランブル装置は、視聴履歴が改竄されたか否かを検出するための検出コードを発生する検出コード発生手段(例えば、図6に示す検出コード発生回路45など)と、検出コード発生手段により発生された検出コードを視聴履歴に付加し、暗号化手段に供給する付加手段(例えば、図6に示す付加回路46など)とをさらに備えることを特徴とする。
【0022】
請求項4に記載の視聴履歴受信装置は、スクランブルされた番組をデスクランブルするデスクランブル装置から送信されてくる番組の視聴履歴を受信する視聴履歴受信装置であって、視聴履歴が、所定のコードとともに送信されてきたときに、その所定のコードを、視聴履歴のクリアを指示する指示コードとして、デスクランブル装置に送信する送信手段(例えば、図2に示すモデム21など)を備えることを特徴とする。
【0023】
請求項5に記載の視聴履歴受信装置は、デスクランブル装置から送信されてくる情報に暗号がかけられているときに、その暗号を解読する解読手段(例えば、図2に示す復号器25など)をさらに備えることを特徴とする。
【0024】
請求項6に記載の視聴履歴受信装置は、視聴履歴が改竄されているか否かを検出する検出手段(例えば、図2に示す検出回路27など)をさらに備え、送信手段が、検出手段により視聴履歴が改竄されていないことが検出された場合のみ、所定のコードを送信することを特徴とする。
【0025】
請求項8に記載のスクランブル放送システムは、番組にスクランブルをかけて送信する送信装置と、番組を受信してデスクランブルする受信装置とからなるスクランブル放送システムであって、受信装置が、視聴する番組を選択する選択手段(例えば、図6に示す選択ボタン49など)と、選択手段により選択された番組をデスクランブルするデスクランブル手段(例えば、図6に示すデスクランブラ44など)と、デスクランブル手段によりデスクランブルされた番組の視聴履歴を記憶する視聴履歴記憶手段(例えば、図6に示すメモリ54など)と、所定のコードを発生するコード発生手段(例えば、図6に示すクリアコード発生回路56など)と、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴と、コード発生手段により発生された所定のコードとを暗号化する暗号化手段(例えば、図6に示す暗号化回路47など)と、暗号化手段の出力を、送信装置へ送信し、その結果、送信装置から送信されてくる、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴のクリアを指示する指示コードを受信する通信手段(例えば、図6に示すモデム48など)と、通信手段により受信された指示コードと、コード発生手段により発生された所定のコードとを比較する比較手段(例えば、図6に示す比較回路57など)と、比較手段の比較結果に基づいて、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴をクリアするクリア手段(例えば、図6に示すクリア回路58など)とを有し、送信装置が、通信手段から送信されてくる情報を、視聴履歴および所定のコードに復号する復号手段(例えば、図2に示す復号器25など)と、復号手段より出力される所定のコードを、指示コードとして、受信装置に送信する送信手段(例えば、図2に示すモデム21など)とを有することを特徴とする。
【0026】
請求項9に記載のスクランブル放送方法は、番組にスクランブルをかけて送信する送信装置と、番組を受信してデスクランブルする受信装置とからなるスクランブル放送システムのスクランブル放送方法であって、受信装置において、視聴する番組を選択し、選択された番組をデスクランブルし、デスクランブルされた番組の視聴履歴を、情報を記憶する記憶手段(例えば、図6に示すメモリ54など)に記憶させ、所定のコードとともに、記憶手段に記憶された視聴履歴を暗号化して、送信装置に送信し、送信装置において、受信装置から送信されてくる情報を、視聴履歴および所定のコードに復号し、復号された所定のコードを、記憶手段に記憶された視聴履歴のクリアを指示する指示コードとして、受信装置に送信し、受信装置において、送信装置から送信されてくる指示コードを受信し、指示コードと、視聴履歴とともに送信した所定のコードとを比較し、その比較結果に基づいて、記憶手段に記憶された視聴履歴をクリアすることを特徴とする。
【0027】
なお、勿論この記載は、各手段を上記したものに限定することを意味するものではない。
【0028】
図1は、本発明を適用した有料放送システムの一実施例の構成を示している。なお、この有料放送システムにおいては、例えば画像、音声、その他のデータでなる番組がディジタルで、かつスクランブルがかけられて放送されるようになされている。
【0029】
センタ局1では、番組にスクランブルがかけられ、さらに必要な処理が施されて、アンテナ(パラボラアンテナ)2より電波として送信される。この電波は、衛星(放送衛星または通信衛星)3を介して、受信者側のアンテナ(パラボラアンテナ)4で受信され、受信端末5で受信される。受信端末5では、アンテナ4から供給される受信信号(番組)がデスクランブルされ、モニタに表示され、またはスピーカから出力される(いずれも図示せず)。さらに、受信端末5では、デスクランブルされた番組、即ち視聴された番組の視聴履歴が、後述する図6に示すメモリ55に記憶され、公衆網6を介して、例えば定期的に、センタ局1に送信される。センタ局1では、受信端末5から視聴履歴を受信すると、その視聴履歴に基づいて、例えば課金処理がなされる。
【0030】
次に、図2は、センタ局1のより詳細な構成例を示している。番組を構成する映像、音声、その他のデータは、エンコーダ11に入力され、そこでディジタル化される。さらに、エンコーダ11は、番組制御システム12の制御の下、番組単位で、ディジタル化したデータに対し、圧縮(例えば、MPEGの規格に準拠した圧縮処理など)その他の必要な処理(例えば、音声のモードがステレオモードであるか、または2カ国語モードであるかによって異なる処理や、独立音声があるかないかで異なる処理など)を施して、多重化器15に出力する(以下、適宜、エンコーダ11から出力されるデータを番組データという)。
【0031】
一方、視聴情報収集処理システム22では、個別キー記憶部24から個別キーが読み出され、スクランブル制御システム13に供給される。ここで、個別キーとは、受信契約した視聴者が有する受信端末5に固有のキーであり、従って、個別キー記憶部24には、すべての受信契約をした受信端末に対する個別キーが記憶されている。
【0032】
また、モデム21において、視聴者からの契約要求が、公衆網6を介して受信された場合、その契約要求は、視聴情報収集処理システム22に供給される。この場合、視聴情報収集処理システム22では、契約情報生成部23において、視聴者からの契約要求に応じて、契約情報が生成され、これもスクランブル制御システム13に供給される。ここで、契約要求には、契約形態を、フラット方式またはペイパービュー方式とすることや、契約形態をフラット方式とする場合には、どのチャンネルの視聴を契約するかなどの情報が含まれており、契約情報生成部23では、そのような情報が所定のフォーマットの契約情報に変換される。
【0033】
スクランブル制御システム13では、各受信端末の契約状況に応じて、各受信端末で利用される個別情報が生成され、多重化器15に供給される。この個別情報は、視聴情報収集処理システム22から契約情報が供給された場合、その契約情報に応じて更新される。さらに、スクランブル制御システム13においては、スクランブルキーを暗号化するためのワークキーが生成され、関連情報送出装置14に出力される。同時に、このワークキーは、視聴情報収集処理システム22から供給された個別キーを用いて暗号化され、上述した個別情報に含められて多重化器15に供給される。なお、個別情報には、上述した情報の他、その個別情報を利用する受信端末に付されている、各受信端末を識別するためのデコーダ識別番号なども含められる。
【0034】
関連情報送出装置14では、番組にスクランブルをかけるためのスクランブルキーが生成され、スクランブラ16に供給される。同時に、このスクランブルキーには、スクランブル制御システム13から供給されるワークキーを用いて暗号化され、各番組に付随する情報である共通情報の中に含められる。また、関連情報送出装置14には、スクランブル制御システム13からワークキーの他、番組制御システム12から、エンコーダ11で処理された番組を識別するためのユニークな番号としての番組番号が供給される。関連情報送出装置14では、この番組番号も、共通情報の中に含められる。さらに、関連情報送出装置14は、その他の必要な情報(例えば、現在の年月日と時刻(以下、適宜、年月日時分という)など)を、共通情報に配置し、多重化器15に出力する。
【0035】
多重化器15では、エンコーダ11からの番組データ、スクランブル制御システム13からの個別情報、および関連情報送出装置14からの共通情報を、時分割多重化し、その多重化データを、パケットの形で、スクランブラ16に出力する。スクランブラ16では、多重化器15からの多重化データに対し、関連情報送出装置14からのスクランブルキーを用いてスクランブルがかけられ、誤り訂正部17に出力される。なお、本実施例では、スクランブラ16では、多重化データのうち、番組データに対してのみ、スクランブルがかけられるようになされている。
【0036】
誤り訂正部17では、スクランブラ16の出力に対し、誤り訂正符号が付加され、変調器18に供給される。変調器18では、誤り訂正部17の出力が、例えば位相変調(例えば、4相位相変調など)され、その結果得られる変調信号がアップコンバータ19に出力される。アップコンバータ19では、変調信号の周波数が、所定の周波数にアップコンバートされ、電力増幅器20に出力される。電力増幅器20では、アップコンバータ19からの変調信号が電力増幅され、アンテナ2に供給される。アンテナ2からは、アップコンバータ19からの信号が放射され、この信号は、衛星3を介して、受信者側に送信される。
【0037】
なお、視聴情報収集処理システム22を構成する復号器25、分離回路26、検出回路27、および視聴情報記憶部28については、後述する。
【0038】
次に、図3は、多重化器15から出力される、個別情報および共通情報(以下、適宜、両方含めて関連情報という)のパケットのフォーマットを示している。本実施例では、多重化器15からは、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)2の規格に準拠したパケット(トランスポートパケット)が出力されるようになされている。即ち、1つのパケットは、例えば図3に示すように、188バイトで構成され、その先頭の4バイト(32ビット)はヘッダとされ、残りの184バイトはデータ部とされている。
【0039】
ヘッダは、同期バイト、パケットID、およびその他の情報で構成され、その先頭から、8ビットの同期バイト、3つの1ビットの情報、13ビットのパケットID、2つの2ビットの情報、1つの4ビットの情報が順次配置されている。同期バイトには、受信側で同期を取るための情報が配置され、パケットIDには、そのパケットが関連情報のものであるか、またはその他のものであるかを識別するための情報が配置される。なお、多重化器15から出力される番組データのパケットも、図3に示したフォーマットと同様のパケットであり、パケットが番組データのものである場合には、それを識別するための情報が、ヘッダのパケットIDに配置される。
【0040】
ここで、MPEG2では、トランスポートストリームは、図4(A)に示すように定義されている。同図(A)に示すように、トランスポートストリームは、トランスポートパケット(transport_packet())で構成され、その詳細は、同図(B)に示すように定義されている。なお、同図(B)において、sync_byteから11行目までが、ヘッダの定義を表している。
【0041】
データ部には、上述したような情報が適宜配置される。即ち、パケットが共通情報のものである場合、例えば図5(A)に示すように、データ部には、スクランブルキー(ワークキーを用いて暗号化されたもの)、番組番号、年月日時分、その他の情報が配置される。また、パケットが個別情報のものである場合、例えば図5(B)に示すように、データ部には、デコーダ識別番号、ワークキー(個別キーを用いて暗号化されたもの)、その他の情報が配置される。
【0042】
次に、図6は、受信端末5の詳細構成例を示している。受信端末5は、チューナ30、デコーダ40、およびセキュリティモジュール50から構成されている。チューナ30は、復調器31および誤り訂正部32から構成されており、デコーダ40は、分離回路41、デスクランブラ44、検出コード発生回路45、付加回路46、暗号化回路47、モデム48、および選択ボタン49から構成されている。また、セキュリティモジュール50は、復号器42,43、メモリ51乃至55、クリアコード発生回路56、比較回路57、クリア回路58、および分離回路59から構成されている。なお、セキュリティモジュール50は、受信端末5に対し、着脱可能になされており、これにより必要に応じて交換することができるようになされている。
【0043】
衛星3を介して、センタ局から送信されてきた電波は、アンテナ4で受信され、所定の中間周波数の信号(以下、適宜、IF信号という)とされ、チューナ30に供給される。チューナ30では、復調器31において、アンテナ4からのIF信号に対し、ダウンコンバートその他の必要な処理が施された後、復調され、その復調信号は、誤り訂正部32に出力される。誤り訂正部32では、復調器31からの復調信号に対し、誤り訂正処理が施され、デコーダ40に供給される。
【0044】
デコーダ40では、誤り訂正部32からの出力(パケット)が、分離回路41に入力される。分離回路41では、誤り訂正部32からのパケットが番組データのパケットであるか、または関連情報のパケットであるかが、そのヘッダ(パケットID)を参照することにより識別される。そして、誤り訂正部32からのパケットが、番組データのパケットである場合、そのパケットは、デスクランブラ44に供給される。
【0045】
また、誤り訂正部32からのパケットが、関連情報のパケットである場合、分離回路41は、そのパケットを、セキュリティモジュール50の分離回路59に出力する。分離回路59は、分離回路41から供給された関連情報のパケットが共通情報のパケットであるか、または個別情報のパケットであるかを、やはりそのヘッダ(パケットID)の種類識別を参照することにより識別する。関連情報のパケットが、共通情報のパケットである場合、そのパケットは、復号器43に出力される。一方、関連情報のパケットが、個別情報のパケットである場合、分離回路59は、メモリ51に記憶されている、受信端末5に固有のデコーダIDを読み出し、このデコーダIDと、個別情報に含まれているデコーダ識別番号とを比較する。
【0046】
そして、分離回路59は、デコーダIDとデコーダ識別番号とが一致した場合のみ、個別情報を復号器42に出力する。即ち、個別情報が、受信端末5で利用されるべきものである場合のみ、その個別情報が、復号器42に出力される。
【0047】
復号器42は、個別情報を受信すると、メモリ53からマスタキーを読み出す。ここで、このマスタキーは、センタ局1の個別キー記憶部24に記憶されている個別キーに相当するものである。従って、マスタキーによれば、個別情報に含まれている、暗号化されているワークキーを復号することができる。
【0048】
復号器42は、メモリ53から読み出したマスタキーを用いて、個別情報に含まれるワークキーを復号し、メモリ52に出力して記憶させる。
【0049】
視聴者は、番組の視聴を希望するとき、その視聴を希望する番組を、選択ボタン49を操作することにより選択する。選択ボタン49が操作されると、その操作に対応した操作信号が、復号器43に出力される。復号器43は、選択ボタン49から操作信号を受信すると、メモリ52からワークキーを読み出し、このワークキーを用いて、分離回路59から供給された共通情報に含まれる、暗号化されたスクランブルキーを復号し、デスクランブラ44に出力する。
【0050】
デスクランブラ44は、復号器43からスクランブルキーを受信すると、そのスクランブルキーを用いて、分離回路41から供給される番組データをデスクランブルする。このデスクランブルされた番組データは、図示せぬ回路に出力され、そこで必要な処理が施された後、図1で説明したように、モニタに表示され、あるいはスピーカから出力される。
【0051】
従って、視聴者は、視聴を希望する番組を、選択ボタン49を操作することで視聴することができる。
【0052】
なお、デスクランブラ44でデスクランブルが開始された後は、そのデスクランブルされている番組が終了すると、あるいは、再度、選択ボタン49が操作されると、復号器43は、スクランブルキーの復号を停止する。これにより、番組は、視聴不可状態となる。
【0053】
デスクランブラ44でデスクランブルが開始されると、復号器43は、共通情報から、デスクランブルされている番組の番組番号を抽出し、これを視聴情報として、メモリ54に供給して記憶させる。視聴者が、選択ボタン49を操作して、番組を視聴するたびに、上述した処理が行われ、これにより、メモリ54には、視聴者が視聴した番組の履歴、即ち視聴履歴が、番組番号のリストの形で記憶される。
【0054】
以上のようにしてメモリ54に記憶された視聴情報(視聴履歴)は、定期的に、あるいは、メモリ54に記憶された視聴情報のデータ量が所定の値となると、センタ局1に送信される。即ち、視聴情報は、メモリ54から読み出され、付加回路46に供給される。
【0055】
このとき、復号器43は、共通情報から年月日時分を抽出し、クリアコード発生回路56に出力する。クリアコード発生回路56は、復号器43から年月日時分を受信すると、メモリ54のクリア(メモリ54の記憶内容の削除)を行う、いわばトリガとなるクリアコードαを発生し、メモリ55に出力して記憶させる。即ち、クリアコード発生回路56は、例えば乱数発生回路を内蔵しており、復号器43から供給される年月日時分を初期値として、乱数発生回路に乱数を発生させる。そして、その乱数を、クリアコードαとして、メモリ55に出力して記憶させる。従って、この場合、クリアコードαは、視聴情報を送信するごとに変更されることになる。
【0056】
メモリ55は、クリアコードαを記憶すると、それを読み出し、付加回路46に出力する。付加回路46は、視聴情報およびクリアコードαを受信すると、その視聴情報が改竄された場合に、その改竄されたことを検出するための検出コードを、検出コード発生回路45に発生(算出)させる。そして、付加回路46は、視聴情報に、クリアコードαおよび検出コードを付加して、暗号化回路47に出力する。
【0057】
なお、検出コードとしては、例えば誤り検出のために用いられるコード(例えばCRC(Cyclic Redundancy Check)符号など)を使用することができる。
【0058】
暗号化回路47では、付加回路46の出力が暗号化される。即ち、暗号化回路47は、図7に示すように、視聴情報に、クリアコードαおよび検出コード(改竄検出コード)を付加したものが、容易に認識されないように暗号化される。なお、暗号化回路47における暗号化アルゴリズムとしては、例えばDES(Data Encryption Standard)の規格に準拠したものを用いることができる。
【0059】
暗号化されたデータ(以下、適宜、アップリングデータという)は、モデム48に出力される。モデム48は、アップリングデータを受信すると、公衆網6を介して、センタ局1(図2)のモデム21との通信リンクを確立させる。そして、その通信リンクの確立後、アップリングデータを、センタ局1に送信(アップリンク)する。
【0060】
モデム48の出力は、上述したように暗号化されたものであるから、その内容、即ち、視聴情報、クリアコードα、および検出コードが、容易に認識されることを防止することができる。
【0061】
センタ局1(図2)のモデム21では、モデム48から公衆網6を介して送信されてきたアップリングデータが受信される。このアップリンクデータは、視聴情報収集処理システム22に供給される。視聴情報収集処理システム22では、アップリンクデータが復号器25に入力される。復号器25においては、アップリンクデータが復号され、これにより暗号化が解除される。復号器25の出力は、分離回路26に供給され、そこで、視聴情報、クリアコードα、および検出コードに分離される。そして、クリアコードαおよび検出コードは、検出回路27に出力される。
【0062】
検出回路27では、検出コード、即ち本実施例では、上述したようにCRC符号を用いて、視聴情報が改竄されているか否かが検出される。そして、視聴情報が改竄されていないことが検出された場合のみ、検出回路27は、分離回路26を制御し、視聴情報を、視聴情報記憶部28に出力させて記憶させる。
【0063】
なお、アップリンクデータには、視聴情報、クリアコードα、および検出コードの他、セキュリティモジュール50(図6)のメモリ51に記憶されたデコーダIDも含められて、受信端末5から送信されてくるようになされている。そして、視聴情報記憶部28では、分離回路26から出力された視聴情報が、どの受信端末5から送信されてきたものかが分かるように、デコーダIDと対応付けられて記憶されるようになされている。
【0064】
視聴情報記憶部28に視聴情報が記憶された後は、視聴情報収集処理システム22が内蔵する、図示せぬ処理回路において、その視聴情報に基づいて、例えば課金処理や、視聴率の算出処理などが行われる。
【0065】
さらに、視聴情報が改竄されていないことが検出された場合、検出回路27は、クリアコードαを、モデム21に出力する。モデム21は、検出回路27からクリアコードαを受信すると、これを、受信端末5のメモリ54に記憶された視聴情報のクリアを指示する指示コードとして、公衆網6を介して、受信端末5に送信する。
【0066】
なお、検出回路27において、視聴情報が改竄されていることが検出された場合、即ち、例えばアップリンクデータの伝送中に誤りが生じた場合や、実際に視聴情報の改竄がなされている場合、検出回路27は、モデム21を制御し、これにより、受信端末5に、アップリンクデータの再送を要求する。そして、その結果再送されてくるアップリンクデータに基づいて、視聴情報が改竄されていないことが検出された場合は、最初に視聴情報が改竄されていることが検出されたのは、アップリンクデータの伝送中に誤りが生じたためであると判断され、指示コードの送信が行われる。
【0067】
一方、アップリンクデータの再送要求の結果、やはり視聴情報が改竄されていることが検出された場合は、検出回路27は、実際に視聴情報の改竄がなされているとして、視聴情報の、視聴情報記憶部28への登録は行わず、また、指示コードの出力も行わない。さらに、この場合、視聴情報記憶部28には、改竄がなされている旨の登録が行われる。
【0068】
図6に戻り、受信端末5では、公衆網6を介して、指示コードが送信されてくると、その指示コードは、モデム48で受信される。モデム48は、指示コードを受信すると、回線を切断するとともに、その指示コードを比較回路57に出力する。比較回路57は、指示コードを受信すると、メモリ55からクリアコードαを読み出し、両者を比較する。そして、指示コードとクリアコードαとが一致している場合、比較回路57は、クリア回路58に制御信号を出力する。クリア回路58は、比較回路57から制御信号を受信すると、メモリ54をクリアする。即ち、これにより、メモリ54に記憶されていた視聴情報が削除される。
【0069】
ここで、図8を参照して、メモリ54のクリア処理についてさらに説明する。受信端末5からは、視聴情報に、クリアコードαおよび検出コードが付加され、それらが暗号化されて、センタ局1に送信される。センタ局1では、受信端末5から送信されてきた視聴情報が改竄されているか否かが検出され、改竄されていない場合には、送られてきたクリアコードαが、そのまま、指示コードとして、受信端末5に送信される。そして、受信端末5では、受信した指示コードと、送信したクリアコードαとの照合が行われ、両者が一致した場合のみ、メモリ54のクリアが行われる。
【0070】
なお、モデム48において、アップリンクデータの送出後、所定の時間が経過しても、指示コードを受信することができなかった場合には、視聴情報の改竄がなされたとして、また指示コードを受信することができても、比較回路57において、その指示コードとクリアコードαとが一致しないと判定された場合には、不正なコードがモデム48に入力されたとして、メモリ54のクリアは行われない。さらに、必要に応じて、不正受信を防止するために、復号器42,43、またはデスクランブラ44の動作を停止させる処理がなされる(これは、例えば個別情報に、そのような制御を行うための情報を含めることなどによって行うことができる)。
【0071】
以上のように、視聴情報に、クリアコードを付加し、暗号化して送信し、そのクリアコードと同一の指示コードを受信することができた場合のみ、視聴情報をクリアするようにしたので、クリアコードが認識されても、その変更を行うことで、視聴情報の不正なクリアを防止することができる。さらに、この場合、クリアコードの変更は、受信端末5で行われるので、その変更を、受信端末5に認識させる必要はなく、装置が複雑化することを防止することができる。
【0072】
また、クリアコードαは、セキュリティモジュール50内で生成されるので、その不正な入手を、強固に防止することができる。
【0073】
さらに、視聴情報が改竄されたか否かを検出するための検出コードを付加するようにしたので、視聴情報が改竄されている場合に、視聴情報が不正にクリアされることを防止することができる。
【0074】
また、視聴情報のクリア処理アルゴリズムは、クリアコードを送信し、それと同一の指示コードを受信したときのみ行うという簡単なものであるから、そのようなアルゴリズムを実現するためのハードウェアおよびソフトウェアは、容易に設計することができる。
【0075】
なお、本実施例では、衛星回線を介して、番組データを伝送するようにしたが、番組データの伝送は、衛星回線の他、例えばCATV網その他の伝送路を介して行うことが可能である。さらに、本実施例では、アップリングデータおよび指示コードの送信に、公衆網6を用いるようにしたが、これらの送信も、その他の伝送路を用いて行うことが可能である。即ち、番組データの伝送に、例えばCATV網などの双方向の伝送路を採用した場合、アップリングデータおよび指示コードの送信も、このCATV網を介して行うことができる。
【0076】
また、本実施例においては、ディジタルで情報を伝送するようにしたが、本発明は、アナログで情報を伝送する装置にも適用可能である。
【0077】
さらに、本実施例では、セキュリティモジュール50に、5つのメモリ51乃至55を設けるようにしたが、セキュリティモジュール50には、メモリを1つだけ設けるようにし、その記憶領域を5つに分割して使用するようにすることも可能である。
【0078】
また、本実施例では、改竄検出のための検出コードとして、例えばCRC符号などの誤り検出符号を用いるようにしたが、その他の符号を用いることも可能である。
【0079】
さらに、本実施例においては、暗号化回路47において、DES規格に準拠した暗号化を行うようにしたが、その暗号化アルゴリズムは、その他のものを採用することも可能である。但し、複雑なアルゴリズムを採用する場合には、装置の複雑化、高コスト化を招くこととなるので、どのようなアルゴリズムとするかは、そのアルゴリズムによる暗号化の秘匿性と、装置の構成および価格とをバランスさせるように決めるのが望ましい。
【0080】
また、本実施例では、年月日時分を初期値として、乱数を発生させ、これをクリアコードとしたが、クリアコードは、その他の手法によって生成することも可能である。但し、クリアコードは、再現性のないものとするのが望ましい。
【0081】
さらに、本実施例では、センタ局1から指示コードを、公衆網6を介して伝送するようにしたが、指示コードは、この他、例えば個別情報に含ませて、衛星3を介して伝送するようにすることも可能である。但し、個別情報は、それほど頻繁に伝送されるものではないから、衛星3を介して、指示コードを伝送する場合、受信端末5がアップリンクデータを送信してから、指示コードを受信するまでに時間を要するときがある。
【0082】
また、本実施例では、センタ局1において、受信したクリアコードαを、そのまま指示コードとして送り返すようにしたが、この他、指示コードとしては、例えばクリアコードαに基づいて、所定の演算を行った結果を用いるようにすることなどが可能である。但し、この場合、受信端末5において、クリアコードと指示コードとの比較は、その所定の演算を考慮して行うようにする必要がある。
【0083】
さらに、本実施例においては、個別キーを、視聴情報収集処理システム22が内蔵する個別キー記憶部24に記憶させるようにしたが、個別キーは、その他、例えばスクランブル制御システム13で記憶、管理するようにすることが可能である。
【0084】
また、図6では、デコーダ40とセキュリティモジュール50とが、複数の線で接続されるようにしたが、この他、デコーダ40とセキュリティモジュール50とは、物理的に1本の線で接続するようにし、その間のデータのやりとりは、例えば半2重通信で行うようにすることが可能である。
【0085】
さらに、本実施例では、多重化器15から出力されるパケットのフォーマットを、MPEG2に準拠したものとするようにしたが、このパケットのフォーマットは、これに限定されるものではない。
【0086】
【発明の効果】
以上の如く、本発明のデスクランブル装置によれば、視聴履歴記憶手段では、デスクランブルされた番組の視聴履歴が記憶され、この視聴履歴は、所定のコードとともに暗号化され、所定のセンタ局へ送信される。その後、所定のセンタ局から送信されてくる、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴のクリアを指示する指示コードが受信され、その指示コードと、所定のコードとが比較される。そして、その比較結果に基づいて、視聴履歴記憶手段に記憶された視聴履歴がクリアされる。従って、視聴履歴の不正なクリアを容易に防止することが可能となる。
【0087】
本発明の視聴履歴受信装置によれば、視聴履歴が、所定のコードとともに送信されてきたときに、その所定のコードが、視聴履歴のクリアを指示する指示コードとして、デスクランブル装置に送信される。従って、その所定のコードに基づいて、視聴履歴のクリアを行うようにすることで、視聴履歴が不正にクリアされることを、容易に防止することが可能となる。
【0088】
本発明のスクランブル放送システムおよびスクランブル放送方法によれば、受信装置では、デスクランブルされた番組の視聴履歴が、情報を記憶する記憶手段に記憶され、所定のコードとともに、暗号化されて、送信装置に送信される。送信装置では、受信装置から送信されてくる情報が、視聴履歴および所定のコードに復号され、復号された所定のコードが、記憶手段に記憶された視聴履歴のクリアを指示する指示コードとして、受信装置に送信される。受信装置では、送信装置から送信されてくる指示コードが受信され、指示コードと、視聴履歴とともに送信した所定のコードとが比較される。そして、その比較結果に基づいて、記憶手段に記憶された視聴履歴がクリアされる。従って、視聴履歴の不正なクリアを容易に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した有料放送システムの一実施例の構成を示す図である。
【図2】図1のセンタ局1の詳細構成例を示すブロック図である。
【図3】パケットのフォーマットを示す図である。
【図4】トランスポートストリームおよびトランスポートパケットを示す図である。
【図5】共通情報および個別情報のパケットを示す図である。
【図6】図1の受信端末5の詳細構成例を示すブロック図である。
【図7】図6の暗号化回路47の処理を説明するための図である。
【図8】図6のメモリ54をクリアする手順を説明するための図である。
【符号の説明】
1 センタ局
2 パラボラアンテナ
3 衛星
4 パラボラアンテナ
5 受信端末
6 公衆網
11 エンコーダ
12 番組制御システム
13 スクランブル制御システム
14 関連情報送出装置
15 多重化器
16 スクランブラ
21 モデム
22 視聴情報収集処理システム
25 復号器
26 分離回路
27 検出回路
28 視聴情報記憶部
40 デコーダ
41 分離回路
42,43 復号器
44 デスクランブラ
45 検出コード発生回路
46 付加回路
47 暗号化回路
48 モデム
49 選択ボタン
50 セキュリティモジュール
51乃至55 メモリ
56 クリアコード発生回路
57 比較回路
58 クリア回路
59 分離回路

Claims (9)

  1. スクランブルがかけられた番組をデスクランブルするデスクランブル装置であって、
    視聴する前記番組を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記番組をデスクランブルするデスクランブル手段と、
    前記デスクランブル手段によりデスクランブルされた前記番組の視聴履歴を記憶する視聴履歴記憶手段と、
    所定のコードを発生するコード発生手段と、
    前記視聴履歴記憶手段に記憶された前記視聴履歴と、前記コード発生手段により発生された前記所定のコードとを暗号化する暗号化手段と、
    前記暗号化手段の出力を、所定のセンタ局へ送信し、その結果、前記所定のセンタ局から送信されてくる、前記視聴履歴記憶手段に記憶された前記視聴履歴のクリアを指示する指示コードを受信する通信手段と、
    前記通信手段により受信された前記指示コードと、前記コード発生手段により発生された前記所定のコードとを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果に基づいて、前記視聴履歴記憶手段に記憶された前記視聴履歴をクリアするクリア手段と
    を備えることを特徴とするデスクランブル装置。
  2. 前記視聴履歴が改竄されたか否かを検出するための検出コードを発生する検出コード発生手段と、
    前記検出コード発生手段により発生された前記検出コードを前記視聴履歴に付加し、前記暗号化手段に供給する付加手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のデスクランブル装置。
  3. 前記コード発生手段は、発生する前記所定のコードを、所定のタイミングで変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデスクランブル装置。
  4. スクランブルされた番組をデスクランブルするデスクランブル装置から送信されてくる前記番組の視聴履歴を受信する視聴履歴受信装置であって、
    前記視聴履歴が、所定のコードとともに送信されてきたときに、その所定のコードを、前記視聴履歴のクリアを指示する指示コードとして、前記デスクランブル装置に送信する送信手段を備える
    ことを特徴とする視聴履歴受信装置。
  5. 前記デスクランブル装置から送信されてくる情報に暗号がかけられているときに、その暗号を解読する解読手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の視聴履歴受信装置。
  6. 前記視聴履歴が改竄されているか否かを検出する検出手段をさらに備え、
    前記送信手段は、前記検出手段により前記視聴履歴が改竄されていないことが検出された場合のみ、前記所定のコードを送信する
    ことを特徴とする請求項4に記載の視聴履歴受信装置。
  7. 前記視聴履歴は、それが改竄されているか否かを検出するための検出コードとともに送信され、
    前記検出手段は、前記検出コードに基づいて、前記視聴履歴が改竄されているか否かを検出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の視聴履歴受信装置。
  8. 番組にスクランブルをかけて送信する送信装置と、前記番組を受信してデスクランブルする受信装置とからなるスクランブル放送システムであって、
    前記受信装置は、
    視聴する前記番組を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記番組をデスクランブルするデスクランブル手段と、
    前記デスクランブル手段によりデスクランブルされた前記番組の視聴履歴を記憶する視聴履歴記憶手段と、
    所定のコードを発生するコード発生手段と、
    前記視聴履歴記憶手段に記憶された前記視聴履歴と、前記コード発生手段により発生された前記所定のコードとを暗号化する暗号化手段と、
    前記暗号化手段の出力を、前記送信装置へ送信し、その結果、前記送信装置から送信されてくる、前記視聴履歴記憶手段に記憶された前記視聴履歴のクリアを指示する指示コードを受信する通信手段と、
    前記通信手段により受信された前記指示コードと、前記コード発生手段により発生された前記所定のコードとを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果に基づいて、前記視聴履歴記憶手段に記憶された前記視聴履歴をクリアするクリア手段と
    を有し、
    前記送信装置は、
    前記通信手段から送信されてくる情報を、前記視聴履歴および所定のコードに復号する復号手段と、
    前記復号手段より出力される前記所定のコードを、前記指示コードとして、前記受信装置に送信する送信手段と
    を有する
    ことを特徴とするスクランブル放送システム。
  9. 番組にスクランブルをかけて送信する送信装置と、前記番組を受信してデスクランブルする受信装置とからなるスクランブル放送システムのスクランブル放送方法であって、
    前記受信装置において、
    視聴する前記番組を選択し、
    選択された前記番組をデスクランブルし、
    デスクランブルされた前記番組の視聴履歴を、情報を記憶する記憶手段に記憶させ、
    所定のコードとともに、前記記憶手段に記憶された前記視聴履歴を暗号化して、前記送信装置に送信し、
    前記送信装置において、
    前記受信装置から送信されてくる情報を、前記視聴履歴および所定のコードに復号し、
    復号された前記所定のコードを、前記記憶手段に記憶された前記視聴履歴のクリアを指示する指示コードとして、前記受信装置に送信し、
    前記受信装置において、
    前記送信装置から送信されてくる前記指示コードを受信し、
    前記指示コードと、前記視聴履歴とともに送信した前記所定のコードとを比較し、その比較結果に基づいて、前記記憶手段に記憶された前記視聴履歴をクリアする
    ことを特徴とするスクランブル放送方法。
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