JP3844527B2 - データ送信装置、データ受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、データ送信装置データ受信装置に関し、特にスクランブルキーが更新された場合においても、スクランブルされているデータを迅速にデスクランブルすることができるようにしたデータ送信装置データ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
有料放送においては、データをスクランブルして放送することが多い。この有料放送の視聴を希望する者は、放送局と契約をし、デコーダを取得する。そして、このデコーダにより、スクランブルされているデータをデスクランブルして、正常な画像、音声、データなどを得るようにする。
【0003】
このようなスクランブル放送においては、契約をしていない者がスクランブル放送を実質的に受信することができないようにする必要がある。すなわち、スクランブルされているデータが容易にデスクランブルされないように、その秘密性を高める必要がある。そのため、スクランブルキーを所定の期間毎に、新たなスクランブルキーに更新し、スクランブルキーを使い捨てにする方法が提案されている。
【0004】
図6は、このようなスクランブルキーを更新する従来の例を表している。この例においては、時刻t1からスクランブルキーK1が用いられ、時刻t2から、このスクランブルキーK1がスクランブルキーK2に更新される。そして、時刻t3においては、スクランブルキーK3に、時刻t4においては、スクランブルキーK4に、それぞれ更新される。すなわち、これらのスクランブルキーを用いてデータをスクランブルして、スクランブルデータが放送される。
【0005】
デコーダ側においては、このスクランブルキーを予め取得しておかないと、受信したスクランブルデータをデスクランブルすることができない。そこで、送信側においては、スクランブルキーを更新する前に、次に使用するスクランブルキーを伝送するようにしている。例えば、時刻t2において、スクランブルキーがK1からK2に変更される場合、時刻t2までの期間、次に使用されるスクランブルキーとしてK2を伝送する。デコーダ側においては、このK2をメモリに予め記憶しておき、時刻t2において、スクランブルキーが更新されたとき、更新された(メモリに記憶されている)スクランブルキーK2を用いてデスクランブルを行うようにする。
【0006】
また、このとき、送信側は、時刻t2において、次に使用するスクランブルキーとして、K2に代えてK3を伝送する。デコーダ側においては、スクランブルキーK2を用いて、デスクランブルを行っている間に、次に更新されるスクランブルキーとして、K3をメモリに記憶する。
【0007】
以上のようにして、スクランブルキーが順次更新された場合においても、スクランブルされているデータを正しくデスクランブルことが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の装置においては、次に用いられるスクランブルキーだけを伝送するようにしているため、スクランブル放送の受信開始のタイミングによっては、最悪の場合、次にスクランブルキーが更新されるまで、スクランブル放送をデスクランブルすることができない場合があった。
【0009】
例えば、図6に示すように、時刻t2において、スクランブルキーがK1からK2に変更されたような場合、時刻t2の直後の時刻t21において、スクランブル放送の受信を開始すると、そのとき、放送局側から送られてくるスクランブルキーは、次に更新されるスクランブルキーK3であるため、現在のスクランブルに用いられているスクランブルキーK2を得ることができない。その結果、受信を開始した時刻t21から、次にスクランブルキーがK2からK3に更新される時刻t3までの期間T2の間、実質的にスクランブルデータをデスクランブルすることができないことになる。
【0010】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、スクランブルキーが適宜更新される場合にあっても、迅速にデスクランブルを開始することができるようにするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のデータ送信装置は、所定期間毎に順次変更されるスクランブルキーでデータをスクランブルして送信するデータ送信装置であって、所定のスクランブルキーを用いてデータをスクランブルするスクランブル手段と、スクランブル手段において現在用いられているスクランブルキーと、次回用いられるべきスクランブルキーとを発生するスクランブルキー発生手段と、現在用いられているスクランブルキーを、第1の系統のスクランブルキーまたは第2の系統のスクランブルキーのどちらか一方として、所定期間にわたって定常的に受信装置に送信するとともに、次回用いるべきスクランブルキーを、第1の系統のスクランブルキーまたは第2の系統のスクランブルキーのどちらか他方として、所定期間にわたって定常的に受信装置に送信する機能を有する送信手段とを備え、送信手段は、さらに現在用いられているスクランブルキーを、第1の系統のスクランブルキーとして送信するか、または第2の系統のスクランブルキーとして送信するかを、所定期間毎に切り替える機能と、現在用いられているスクランブルキーがどちらの系統のスクランブルキーとして送信されているかを示す識別信号を定常的に受信装置へ送信する機能を有していることを特徴とする。
【0013】
本発明のデータ受信装置は、送信装置で所定期間毎に順次変更されるスクランブルキーでスクランブルされたデータを受信するデータ受信装置であって、第1の系統のスクランブルキーと第2の系統のスクランブルキーのどちらか一方として受信される、現在用いられているスクランブルキー、および、第1の系統のスクランブルキーと第2の系統のスクランブルキーのどちらかを他方として受信される、次回用いられるべきスクランブルキーを復号する復号手段と、データや第1の系統/第2の系統のスクランブルキーとともに送信されてくる識別信号を受信し、現在用いられているスクランブルキーが、どちらの系統のスクランブルキーとして送信されているかを検出する検出手段と、検出手段における検出結果に応じて、復号手段により復号された2つの系統のスクランブルキーのうち、現在用いられているスクランブルキーを選択する選択手段と、選択手段により選択されたスクランブルキーを用いて、データをデスクランブルするデスクランブル手段とを備え、第1の系統のスクランブルキー、第2の系統のスクランブルキー、および識別信号は、いずれも、所定期間にわたって定常的に受信される信号であるとともに、現在用いられているスクランブルキーが、第1の系統のスクランブルキーとして受信されるか、第2の系統のスクランブルキーとして受信されるかは、所定期間毎に切り替わることを特徴とする。
【0015】
【作用】
本発明のデータ送信装置においては、所定のスクランブルキーが用いられてデータがスクランブルされる際、現在用いられているスクランブルキーと、次回用いられるべきスクランブルキーとが発生され、現在用いられているスクランブルキーが、第1の系統のスクランブルキーまたは第2の系統のスクランブルキーのどちらか一方として、所定期間にわたって定常的に受信装置に送信されるとともに、次回用いるべきスクランブルキーが、第1の系統のスクランブルキーまたは第2の系統のスクランブルキーのどちらか他方として、所定期間にわたって定常的に受信装置に送信される。さらに現在用いられているスクランブルキーが、第1の系統のスクランブルキーとして送信されるか、または第2の系統のスクランブルキーとして送信されるかを、所定期間毎に切り替えられ、現在用いられているスクランブルキーがどちらの系統のスクランブルキーとして送信されているかを示す識別信号も定常的に受信装置へ送信される。
【0017】
本発明のデータ受信装置においては、第1の系統のスクランブルキーと第2の系統のスクランブルキーのどちらか一方として受信される、現在用いられているスクランブルキー、および、第1の系統のスクランブルキーと第2の系統のスクランブルキーのどちらかを他方として受信される、次回用いられるべきスクランブルキーが復号され、データや第1の系統/第2の系統のスクランブルキーとともに送信されてくる識別信号が受信され、現在用いられているスクランブルキーが、どちらの系統のスクランブルキーとして送信されているかが検出され、その検出結果に応じて、復号された2つの系統のスクランブルキーのうち、現在用いられているスクランブルキーが選択され、選択されたスクランブルキーが用いられて、データがデスクランブルされる。さらに第1の系統のスクランブルキー、第2の系統のスクランブルキー、および識別信号は、いずれも、所定期間にわたって定常的に受信される信号であるとともに、現在用いられているスクランブルキーが、第1の系統のスクランブルキーとして受信されるか、第2の系統のスクランブルキーとして受信されるかは、所定期間毎に切り替えられる
【0019】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施例との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に対応する実施例(ただし、一例)を付加して、本発明の特徴を記述すると、次のようになる。
【0020】
本発明のデータ送信装置は、所定期間毎に順次変更されるスクランブルキーでデータをスクランブルして送信するデータ送信装置であって、所定のスクランブルキーを用いてデータをスクランブルするスクランブル手段(例えば図1のスクランブラ14)と、スクランブル手段において現在用いられているスクランブルキーと、次回用いられるべきスクランブルキーとを発生するスクランブルキー発生手段(例えば図1のスクランブル制御システム16、関連情報送出装置17)と、現在用いられているスクランブルキーを、第1の系統のスクランブルキーまたは第2の系統のスクランブルキーのどちらか一方として、所定期間にわたって定常的に受信装置に送信するとともに、次回用いるべきスクランブルキーを、第1の系統のスクランブルキーまたは第2の系統のスクランブルキーのどちらか他方として、所定期間にわたって定常的に受信装置に送信する機能を有する送信手段(例えば図1の多重化器13)とを備える。
【0021】
本発明のデータ受信装置は、第1の系統のスクランブルキーと第2の系統のスクランブルキーのどちらか一方として受信される、現在用いられているスクランブルキー、および、第1の系統のスクランブルキーと第2の系統のスクランブルキーのどちらかを他方として受信される、次回用いられるべきスクランブルキーを復号する復号手段(例えば図2の復号器42,43)と、データや第1の系統/第2の系統のスクランブルキーとともに送信されてくる識別信号を受信し、現在用いられているスクランブルキーが、どちらの系統のスクランブルキーとして送信されているかを検出する検出手段(例えば、図2のフラグ検出回路45)と、検出手段における検出結果に応じて、復号手段により復号された2つの系統のスクランブルキーのうち、現在用いられているスクランブルキーを選択する選択手段(例えば図2の選択回路33)と、選択手段により選択されたスクランブルキーを用いて、データをデスクランブルするデスクランブル手段(図2のデスクランブラ32)とを備える。
【0023】
ただし、もちろん、この記載は、各手段を上記したものに限定することを意味するものではない。
【0024】
図1は、本発明が適用される放送システムの構成例を表している。この実施例においては、送信装置1が伝送路3を介してスクランブルデータを、各家庭の受信端末2に伝送(放送)し、受信端末2がこれを受信するようになされている。そして、受信端末2は、伝送路3を介して受信した放送に関する視聴情報を、必要に応じて、電話回線4を介して、送信装置1に送信するようになされている。
【0025】
送信装置1の番組制御システム11は、放送すべき映像信号や音声信号を含む信号をエンコーダ12に供給するようになされている。エンコーダ12は、入力された映像信号と音声信号をA/D変換し、得られたデータをMPEG2 Video(ISO(International Organization for Standardization)/IEC(International Electoro−technical Comission)13818−2),MPEG2 Audio(ISO/IEC13818−3)で規定される方式に従ってエンコードし、エンコードしたデータを多重化器13に供給するようになされている。また、番組制御システム11は、エンコーダ12に出力した映像信号と音声信号に対応する番組の番組番号を関連情報送出装置17に出力している。
【0026】
視聴情報収集処理システム15は、電話回線4を介して、各受信端末2から伝送されてきた視聴情報や、視聴者からの契約要求を処理して、契約情報としてスクランブル制御システム16に出力する。スクランブル制御システム16は、内蔵するメモリ16Aに、各受信端末2に対応するマスターキーKmを記憶している。そして、このマスターキーKmを用いて暗号化したワークキーKwを発生し、関連情報送出装置17に出力している。また、スクランブル制御システム16は、加入者毎の契約情報とワークキーKwを含む個別情報を、対応する受信端末のデコーダIDを付加して多重化器13に出力している。
【0027】
関連情報送出装置17は、スクランブル制御システム16より供給されたワークキーKwを用いて暗号化したスクランブルキーKsiを発生し、スクランブラ14に出力している。また、関連情報送出装置17は、番組番号、スクランブルキーKsi、およびその他の番組に関する情報を含む番組情報と、受信端末2のデコーダ21のデスクランブル機能を強制的にオンまたはオフさせる指令である制御情報とからなる共通情報を多重化器13に出力している。
【0028】
スクランブラ14に供給されるスクランブルキーKsiは、所定のタイミングで新たなキーに更新される。また、番組情報には、そのとき使用されているスクランブルキーKsiと、次に使用されるスクランブルキーKs(i+1)が含められる。
【0029】
多重化器13は、ワークキーKwを含む個別情報、関連情報送出装置17が出力するスクランブルキーKsiを含む番組情報を含む共通情報、およびエンコーダ12より供給される音声データおよび映像データを、それぞれMPEG2 Systems(ISO/IEC13818−1)の規定に従ってパケット化して多重化し、スクランブラ14に出力する。スクランブラ14は、関連情報送出装置17より供給されるスクランブルキーKsiを用い、多重化器13より供給される映像データと音声データをスクランブルする。ただし、共通情報と個別情報は、スクランブルしない。スクランブラ14の出力は、伝送路3(電波あるいはケーブル)を介して受信端末2に伝送される。
【0030】
なお、送信装置1においては、実際には、スクランブラ14の後段に、誤り訂正符号化回路、変調回路などが必要となるが、ここでは省略する。
【0031】
受信端末2においては、伝送路3を介して伝送されてきたデータがデコーダ21に供給され、デコードされるようになされている。デコーダ21は、伝送路3を介して入力されたデータのうち、共通情報と個別情報をセキュリティモジュール22に供給する。ICカードなどで構成されるセキュリティモジュール22は、共通情報および個別情報に対応して、視聴制御情報を発生し、デコーダ21に出力している。
【0032】
図2は、デコーダ21とセキュリティモジュール22の一部の構成例を表している。伝送路3を介して入力されたデータは、デコーダ21の分離回路31に入力されるようになされている。分離回路31は、入力されたデータをパケット毎に分離し、映像データと音声データをデスクランブラ32に供給し、その他のデータをセキュリティモジュール22の分離回路47に供給する。
【0033】
分離回路47は、入力されたデータからトランスポートパケットのパケットヘッダを分離し、フラグ検出回路45に供給している。フラグ検出回路45は、トランスポートパケットのパケットヘッダに含まれるtransport_scrambling_control(識別信号)を検出し、その検出結果をデコーダ21の選択回路33に出力するようになされている。
【0034】
さらにまた、分離回路47は、メモリ41に記憶されているデコーダIDに対応するIDを有する個別情報を分離し、復号器42に出力するとともに、番組情報を分離し、復号器43に出力している。
【0035】
復号器42にはまた、メモリ44に記憶されているマスターキーKmが供給されており、復号器42は、このマスターキーKmを利用して個別情報に含まれるワークキーKwを復号化し、復号器43に出力している。復号器43は、復号器42より供給されるワークキーKwを用いて、番組情報に含まれるスクランブルキーKsiを復号化し、選択回路33に出力している。
【0036】
このスクランブルキーKsiとしては、現在伝送されているスクランブルデータのスクランブルに用いられているスクランブルキーKsiと、次の更新時に用いられるスクランブルキーKs(i+1)の2種類が存在する。選択回路33は、この2種類のスクランブルキーのうち、現在用いられているスクランブルキーをフラグ検出回路45の出力に対応して選択し、選択したスクランブルキーKsiをデスクランブラ32に供給している。デスクランブラ32は、選択回路33より供給されたスクランブルキーKsiを用いて、分離回路31より入力された映像データと音声データとをデスクランブルし、出力するようになされている。
【0037】
次に、その動作について説明する。エンコーダ12は、番組制御システム11より供給される映像信号と音声信号とをデジタル化し、MPEG方式でエンコード(圧縮)する。そして、エンコードした音声データと映像データは、多重化器13に供給される。多重化器13は、入力された映像データと音声データを、図3に示すトランスポートパケットのフォーマットに従って、パケット化する。
【0038】
すなわち、1トランスポートパケットの長さは188バイトとされ、その先頭の4バイトはヘッダ、残りの184バイトはデータ部とされ、そこに音声データや映像データなどの実データが配置されるようになされている。
【0039】
ヘッダには、その先頭に8ビットの同期バイトが配置され、続く3ビットには、transport_error_indicator,payload_unit_start_indicatorおよびtransport_priorityが1ビットずつ配置されている。さらに、それに続く13ビットには、音声データ、映像データ、共通情報、個別情報などのデータを識別するパケットIDが配置されている。
【0040】
次の2ビットは、transport_scrambling_controlとされ、その次の2ビットは、adaption_field_controlとされ、最後の4ビットは、continuity_counterとされている。
【0041】
映像データと音声データは、このトランスポートパケットのデータ部に配置され、そのパケットIDには、音声データまたは映像データであることを表すパケットIDが配置される。
【0042】
スクランブラ14は、多重化器13より供給された音声データおよび映像データのトランスポートパケットを、関連情報送出装置17より供給されるスクランブルキーKsiを用いてスクランブルし、伝送路3を介して伝送する。
【0043】
このスクランブルキーKsiは、次のように生成される。すなわち、スクランブル制御システム16は、メモリ16Aに記憶されているマスターキーKmを用いて暗号化したワークキーKwを発生する。関連情報送出装置17は、このワークキーKwを用いて暗号化したスクランブルキーKsiを発生し、スクランブラ14に供給する。
【0044】
このスクランブルキーKsiとしては、本出願人が先に提案した、例えば特願平6−328027、特願平6−328559、特願平7−802などに記載のものを用いることができる。
【0045】
関連情報送出装置17は、図4に示すように、スクランブルキーKsiを所定の時間毎に、Ks1,Ks2,Ks3,Ks4,…のように、順次更新(変更)する。
【0046】
また、関連情報送出装置17は、このスクランブルキーの更新に対応して、番組情報の一部として、A系統とB系統の2つのスクランブルキーを伝送させる。
【0047】
例えば、図4に示すように、スクランブラ14にスクランブルキーKs1を供給しているとき、番組情報には、A系統のスクランブルキーとして、Ks1を配置し、B系統のスクランブルキーとしては、次に使用するスクランブルキーKs2を配置する。
【0048】
そして、スクランブラ14に供給するスクランブルキーをKs1からKs2に変更したときは、B系統のスクランブルキーとして、そのままKs2を伝送し、A系統のスクランブルキーとしては、次に使用されるスクランブルキーKs3を伝送する。
【0049】
そして、スクランブラ14に供給するスクランブルキーを、Ks2からKs3に変更した場合においては、A系統のスクランブルキーは、Ks3のままとし、B系統のスクランブルキーは、次に使用するスクランブルキーKs4に変更する。
【0050】
このように、番組情報の一部として、現在使用中のスクランブルキーと、次に使用されるスクランブルキーとを、同時に伝送するようにする。
【0051】
また、関連情報送出装置17は、多重化器13を制御し、図3に示すトランスポートパケットのヘッダのtransport_scrambling_controlに、A系統とB系統のスクランブルキーのうち、現在使用されているスクランブルキーが、いずれの系統のスクランブルキーであるのかを表す識別データを伝送させる。
【0052】
例えば、図5に示すように、A系統のスクランブルキーを現在使用している場合においては、識別データとして10を伝送し、B系統のスクランブルキーを使用している場合においては、識別データとして11を伝送させる。
【0053】
図4に示すように、transport_scrambling_controlにおける識別データの更新は、スクランブルキーの更新に同期して行われる。
【0054】
これに対して、番組情報内におけるA系統とB系統のスクランブルキーの更新は、使用されるスクランブルキーの更新後であって、比較的近い時刻であればよく、使用されるスクランブルキーの更新時期と必ずしも正確に同期している必要はない。換言すれば、使用されるスクランブルキーの更新時期と番組情報内のスクランブルキーの更新時期とは、密の結合関係にある必要はなく、粗の結合関係にあればよい。
【0055】
多重化器13は、音声データと映像データとを上述したようにパケット化して伝送するのと同様に、個別情報と共通情報もパケット化して伝送する。ただし、この共通情報と個別情報は、スクランブラ14によりスクランブルされずに伝送される。
【0056】
一方、伝送路3を介して送信装置1より伝送されてきたデータは、デコーダ21の分離回路31に入力される。分離回路31は、入力されたパケットのパケットIDから、そのトランスポートパケットのデータ部のデータの種類を判別し、音声データと映像データは、デスクランブラ32に供給し、その他のデータを分離回路47に供給する。
【0057】
分離回路47は、A系統とB系統のスクランブルキーKsiを含む番組情報のパケットを分離し、復号器43に出力する。
【0058】
さらに、分離回路47は、メモリ41に記憶されているデコーダIDに対応するパケットIDの個別情報が入力された場合においてはこれを分離し、ワークキーKwを含むその個別情報を復号器42に出力する。
【0059】
復号器42は、メモリ44に予め記憶されているマスターキーKmを利用して分離回路31より供給された個別情報に含まれるワークキーKwを復号化し、復号器43に出力する。
【0060】
復号器43は、復号器42より供給されたワークキーKwを利用して、分離回路31より供給された番組情報に含まれるA系統とB系統のスクランブルキーKsiを復号化し、選択回路33に出力する。
【0061】
分離回路47はまた、入力されたトランスポートパケットのパケットヘッダを分離し、フラグ検出回路45に出力する。フラグ検出回路45は、入力されたパケットヘッダのうち、現在使用されているスクランブルキーを表す識別コードが含まれているtransport_scrambling_controlを検出し、その検出結果を選択回路33に出力する。
【0062】
選択回路33は、フラグ検出回路45からの検出結果に対応して復号器43より供給されるA系統とB系統の2つのスクランブルキーKsiのうち、現在使用されているスクランブルキーを選択し、デスクランブラ32に供給する。すなわち、transport_scrambling_controlが10であるときA系統のスクランブルキーを選択し、11であるときB系統のスクランブルキーを選択する。デスクランブラ32は、選択回路33より供給された現在使用されているスクランブルキーKsiを用いて、分離回路31より供給されたスクランブルされている音声データおよび映像データをデスクランブルし、出力する。
【0063】
図4に示すように、例えば現在使用されているスクランブルキーがKs2である場合、このスクランブルキーKs2は、その直前のスクランブルキーKs1が使用されている状態の時からB系統のスクランブルキーとして伝送されてきており、また、スクランブルキーが、Ks2からKs3に変更された直後まで、B系統のスクランブルキーとして伝送されてくる。従って、このスクランブルキーKs2は、データをスクランブルするのに必要なタイミングにおいて、常に得ることができる。その結果、どのタイミングにおいて受信を開始したとしても、現在使用中のスクランブルキーを得ることができ、受信を開始したとき、直ちにデスクランブルを実行することができる。
【0064】
以上、本発明を、映像データと音声データとをデジタル化し、スクランブルして伝送する場合を例として説明したが、本発明は、その他の信号を伝送する場合にも適用することが可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によればデスクランブルの開始が、任意のタイミングにおいて実行可能な放送を実現することができる。
【0066】
本発明によればスクランブルキーが適宜更新される場合においても、任意のタイミングからスクランブルされているデータをデスクランブルすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される放送システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の受信端末2のより詳細な構成例を示すブロック図である。
【図3】トランスポートパケットのフォーマットを説明する図である。
【図4】図1の実施例の動作を説明するタイミングチャートである。
【図5】transport_scrambling_controlを説明する図である。
【図6】従来のデータ伝送装置の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 送信装置
2 受信端末
3 伝送路
4 電話回線
12 エンコーダ
13 多重化器
14 スクランブラ
16 スクランブル制御システム
16A メモリ
17 関連情報送出装置
21 デコーダ
22 セキュリティモジュール
31 分離回路
32 デスクランブラ
33 選択回路
41 メモリ
42,43 復号器
44 メモリ
45 フラグ検出回路
47 分離回路

Claims (2)

  1. 所定期間毎に順次変更されるスクランブルキーでデータをスクランブルして送信するデータ送信装置において、
    所定のスクランブルキーを用いてデータをスクランブルするスクランブル手段と、
    前記スクランブル手段において現在用いられているスクランブルキーと、次回用いられるべきスクランブルキーとを発生するスクランブルキー発生手段と、
    前記現在用いられているスクランブルキーを、第1の系統のスクランブルキーまたは第2の系統のスクランブルキーのどちらか一方として、前記所定期間にわたって定常的に受信装置に送信するとともに、前記次回用いるべきスクランブルキーを、第1の系統のスクランブルキーまたは第2の系統のスクランブルキーのどちらか他方として、前記所定期間にわたって定常的に受信装置に送信する機能を有する送信手段と
    を備え、
    前記送信手段は、さらに前記現在用いられているスクランブルキーを、第1の系統のスクランブルキーとして送信するか、または第2の系統のスクランブルキーとして送信するかを、前記所定期間毎に切り替える機能と、前記現在用いられているスクランブルキーがどちらの系統のスクランブルキーとして送信されているかを示す識別信号を定常的に受信装置へ送信する機能を有している
    ことを特徴とするデータ送信装置。
  2. 送信装置で所定期間毎に順次変更されるスクランブルキーでスクランブルされたデータを受信するデータ受信装置において、
    第1の系統のスクランブルキーと第2の系統のスクランブルキーのどちらか一方として受信される、現在用いられているスクランブルキー、および、第1の系統のスクランブルキーと第2の系統のスクランブルキーのどちらかを他方として受信される、次回用いられるべきスクランブルキーを復号する復号手段と、
    前記データや前記第1の系統/第2の系統のスクランブルキーとともに送信されてくる識別信号を受信し、現在用いられているスクランブルキーが、どちらの系統のスクランブルキーとして送信されているかを検出する検出手段と、
    前記検出手段における検出結果に応じて、前記復号手段により復号された2つの系統のスクランブルキーのうち、現在用いられているスクランブルキーを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたスクランブルキーを用いて、前記データをデスクランブルするデスクランブル手段と
    を備え、
    前記第1の系統のスクランブルキー、前記第2の系統のスクランブルキー、および前記識別信号は、いずれも、前記所定期間にわたって定常的に受信される信号であるとともに、現在用いられているスクランブルキーが、第1の系統のスクランブルキーとして受信されるか、第2の系統のスクランブルキーとして受信されるかは、前記所定期間毎に切り替わる
    ことを特徴とするデータ受信装置。
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