JP3652883B2 - 自動車のオープナー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のオープナー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車のフロントシートの下方スペースに位置する車体の縦面部には、実開昭63−152877号公報等で知られているように、トランクリッドやフュエルリッドを開成操作するためのオープナー装置のハンドルの基部が回動自在に軸支されている。この種のハンドルは、操作用の隙間を縦面部との間に確保するために、各ハンドルの操作部を縦面部から離間する方向に曲折させたクランク形状をしている。また、ハンドルの操作部の反対側には、ケーブル結合部が外部に露出した状態で形成されている。このケーブル結合部には、トランクリッドやフュエルリッドに操作力を伝達するためのケーブルが結合される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、ハンドルの操作部が強度的に不利なクランク形状をしているため、このハンドルの内部には操作時の入力に耐え得るように、強度部材としての鋼板等が埋め込まれている。そのため、ハンドルの製造が大変に困難となっている。尚、ハンドルの操作部を太くすれば、内部に鋼板等を埋め込まなくても必要は強度が得られるが、ハンドルを太くすると複数のハンドルを軸支する場合にオープナー装置自体が大型化し、シートの狭い下方スペース等に設置できなくなってしまう。
【0004】
また、ハンドルのケーブル結合部が外部に露出した状態になっているため、このハンドルの軸支点及びケーブル結合部を成形カーペットで覆う構造にした場合、ケーブル結合部とカーペットの一部が干渉して、ハンドルの円滑な回動を阻害するおそれがある。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、ハンドルの製造が容易で、成形カーペットと干渉しない自動車のオープナー装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、車体縦面部に取付けられるベースに、横方向に突出すると共に突出端に取付面を有する膨出部を形成してなり、該取付面に対して操作部が略沿った方向に延びたハンドルの基部を、該取付面に軸支し、該ハンドルの操作部の基部に、前記取付面の軸支点の下方に形成した切欠から膨出部内に入り込む曲折形状のケーブル係合部を形成し、該ケーブル結合部に、自動車のフード又はリッドを開成させるケーブルを結合したことを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、ベースに形成した膨出部の取付面に、ハンドルの基部を軸支しているため、膨出部の膨出量だけハンドルの操作部が車体縦面部から離間することになる。従って、ハンドルの操作部をクランク形状にする必要がなく、取付面に沿った方向に延びる形状にできる。従って、強度的に有利となり、内部に鋼板等を埋め込む必要がないため、ハンドルの製造が容易になる。また、ケーブル結合部がベースの膨出部内に入っているため、成形カーペットで覆っても、ケーブル結合部と成形カーペットとが干渉するおそれがない。
【0008】
請求項2に記載の発明は、操作部の長さが異なる二種類のハンドルが膨出部の取付面に重合して軸支され、長い方の操作部が短い方の操作部を迂回した形状をしている。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、長い方の操作部が短い方の操作部を迂回した形状をしているため、狭いスペースにも設置可能である。
【0010】
請求項3に記載の発明は、膨出部の取付面に形成された切欠の対向縁部に、取付面の軸支点からの半径方向に沿うフランジを各々膨出部の内部側へ向けて形成し、該フランジにハンドルのケーブル結合部が当接することにより、該ハンドルの回動が規制されるようになっている。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、膨出部の切欠に形成したフランジがハンドルのストッパとなるため、省スペース化及び部品点数の低減を図ることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、二種類のハンドルの一方に各ハンドル間に隙間を確保するための突起を形成すると共に、取付面側のハンドルに取付面と該ハンドルとの間に隙間を確保するための突起を形成したものである。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、両方のハンドル間及びハンドルと取付面との間が突起による狭い面積での当接状態になるため、ハンドルの回動抵抗が小さくなり、ハンドルの操作性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。符号1は、車体の右側のサイドシルにおける左側の縦面部である。この縦面部1は、図示せぬ右側のフロントシートの下方スペースに位置している。
【0015】
縦面部1には、ベース2が取付けられている。このベース2には、左側へ突出する膨出部3が形成されており、その膨出部3の突出端には、平坦な取付面4が形成されている。この取付面4には、「軸支点」としての軸孔5が形成されている。この軸孔5の下方には、該軸孔5を中心とした概略扇形の切欠6が形成されており、該切欠6の前後対向縁には、軸孔5からの半径方向に沿うフランジ7、8が膨出部3の内側へ向けて曲折形成されている。
【0016】
この取付面4には、その軸孔5に支持されたピン9により、トランクリッド開成用の第1ハンドル10aと、フュエルリッド開成用の第2ハンドル10bとのそれぞれの基部が回動自在に取付けられている。第1ハンドル10aと第2ハンドル10bとは、それぞれピン9にて軸支された基部から、取付面4に沿って前方へ延びている。長い方向の操作部11aは、短い方の操作部11bを迂回した形状をしている。このように、長い方の操作部11aが短い方の操作部11bを迂回した形状をしているため、フロントシートの下方スペースのような狭い箇所にも設置可能である。
【0017】
各操作部11a、11bの基端からは、下側へ曲がった後に切欠6から膨出部3内に入るケーブル結合部12a、12bがそれぞれ形成されている。ケーブル結合部12a、12bと膨出部3の後端との間には、それぞれ引っ張りスプリング13a、13bが設けられていると共に、それぞれにトランクリッド及びフュエルリッドに操作力を伝達するためのケーブル14a、14bが結合されている。各ハンドル10a、10bのケーブル結合部12a、12bは、それぞれ前記フランジ7、8に当接して回動が規制されるようになっている。このように、膨出部3の切欠6に形成したフランジ7、8が各ハンドル10a、10bのストッパとなるため、省スペース化及び部品点数の低減を図ることができる。
【0018】
更に、第1ハンドル10aの操作部11aには、図3に示すように、第2ハンドル10bの操作部11bに当接して隙間を形成するため、突起15が形成されており、第2ハンドル10bの操作部11bには、取付面4に当接して隙間を形成するための突起16が形成されている。従って、両方のハンドル10a、10b間及び第2ハンドル10bと取付面4との間が突起15、16による狭い面積での当接状態になるため、各ハンドル10a、10bの回動抵抗が小さくなり、ハンドル10a、10bの操作性が向上する。
【0019】
そして、ハンドル10a、10bの操作部11a、11bにおける基部付近及び膨出部3は、成形カーペット17により覆われており、操作部11a、11bの先端側はそれぞれ成形カーペット17の前面部に形成された開口18から前方へ突出している。
【0020】
この実施形態によれば、ベース2に形成した膨出部3の取付面4に、第1ハンドル10a及び第2ハンドル10bの各基部を軸支しているため、膨出部3の膨出量dだけ各操作部11a、11bがサイドシルの縦面部1から離間することになる。従って、この膨出部3に応じた隙間を利用して、操作部11a、11bの回動操作が行えるため、各操作部11a、11bをクランク形状にする必要がなく、図示のように取付面4に沿った方向に延びる形状にできる。従って、強度的に有利でなり、内部に鋼板等を埋め込む必要がないため、各ハンドル10a、10bの製造が容易になる。また、ケーブル結合部12a、12bが膨出部3内に入っているため、成形カーペット17で覆っても、ケーブル結合部12a、12bと成形カーペット17とが干渉するおそれがない。
【0021】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、ベースに形成した膨出部の取付面に、ハンドルの基部を軸支しているため、膨出部の膨出量だけハンドルの操作部が車体縦面部から離間することになる。従って、ハンドルの操作部をクランク形状にする必要がなく、取付面に沿った方向に延びる形状にできる。従って、強度的に有利となり、内部に鋼板等を埋め込む必要がないため、ハンドルの製造が容易になる。また、ケーブル結合部がベースの膨出部内に入っているため、成形カーペットで覆っても、ケーブル結合部と成形カーペットとが干渉するおそれがない。
【0022】
請求項2に記載の発明によれば、長い方の操作部が短い方の操作部を迂回した形状をしているため、狭いスペースにも設置可能である。
【0023】
請求項3に記載の発明によれば、膨出部の切欠に形成したフランジがハンドルのストッパとなるため、省スペース化及び部品点数の低減を図ることができる。
【0024】
請求項4に記載の発明によれば、両方のハンドル間及びハンドルと取付面との間が突起による狭い面積での当接状態になるため、ハンドルの回動抵抗が小さくなり、ハンドルの操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るオープナー装置を示す平面図。
【図2】オープナー装置を示す側面図。
【図3】図2中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図4】図2中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 縦面部
2 ベース
4 取付面
3 膨出部
5 軸孔(軸支点)
6 切欠
7、8 フランジ
10a 第1ハンドル
10b 第2ハンドル
11a、11b 操作部
12a、12b ケーブル係合部
14a、14b ケーブル
Claims (4)
- 車体縦面部に取付けられるベースに、横方向に突出すると共に突出端に取付面を有する膨出部を形成してなり、
該取付面に対して操作部が略沿った方向に延びたハンドルの基部を、該取付面に軸支し、
該ハンドルの操作部の基部に、前記取付面の軸支点の下方に形成した切欠から膨出部内に入り込む曲折形状のケーブル係合部を形成し、
該ケーブル結合部に、自動車のフード又はリッドを開成させるケーブルを結合したことを特徴とする自動車のオープナー装置。 - 請求項1に記載の自動車のオープナー装置であって、
操作部の長さが異なる二種類のハンドルの基部が、前記膨出部の取付面に重合して軸支され、長い方の操作部が短い方の操作部を迂回した形状をしていることを特徴とする自動車のオープナー装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の自動車のオープナー装置であって、
膨出部の取付面に形成された切欠の対向縁部に、取付面の軸支点からの半径方向に沿うフランジを各々膨出部の内部側へ向けて形成し、
該フランジにハンドルのケーブル結合部が当接することにより、該ハンドルの回動が規制されることを特徴とする自動車のオープナー装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の自動車のオープナー装置であって、
二種類のハンドルの一方に各ハンドル間に隙間を確保するための突起を形成すると共に、取付面側のハンドルに取付面と該ハンドルとの間に隙間を確保するための突起を形成したことを特徴とする自動車のオープナー装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP14987098A JP3652883B2 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 自動車のオープナー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14987098A JP3652883B2 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 自動車のオープナー装置 |
Publications (2)
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JPH11336402A JPH11336402A (ja) | 1999-12-07 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP14987098A Expired - Fee Related JP3652883B2 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 自動車のオープナー装置 |
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JP (1) | JP3652883B2 (ja) |
-
1998
- 1998-05-29 JP JP14987098A patent/JP3652883B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11336402A (ja) | 1999-12-07 |
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