JP3651053B2 - 建設機械の車体構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、運転室用のキャブ又はキャノピを装備している油圧ショベルなど建設機械,作業車両の車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、実開昭62−3867号公報に記載されている一実施例運転室1の構造を示す側面図である。図8に示す一実施例構造では、運転室にバケットが接触しないように運転室の天井を傾斜させ、運転室の後側高さより前側高さの方が低くなるように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来より建設機械では、上部旋回体の前部の略中央部にブームを有する作業アタッチメントを装着し、その作業アタッチメントの左右のいずれか一方の片側に運転室用のキャブ又はキャノピを配置している。そのためにたとえば上部旋回体の最大旋回円が下部走行体の車幅内範囲に入るようにした車幅内旋回式油圧ショベルでは、特に運転室の幅方向が制限されて運転室内の空間が狭いので、運転居住感覚が良くなかった。本発明は、上記の問題点を解決できる建設機械の車体構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明では、下部走行体の上部に上部旋回体を設け、その上部旋回体に運転室用のキャブを搭載し、また上部旋回体のフロント部にブームを有する作業アタッチメントを装着している建設機械において、上記ブームの基端部の取付部と、その取付部付近に配設した機器等のうち少くとも一方の部分が、キャブの相対する側面部に接触しないように、その側面部のうち前端部分を除く領域の下側部分にキャブの内側へ向けて凹むような凹面部を形成してこの凹面部よりも上側の部分及び上記前端部分を相対的にブーム側へ張り出させた。あるいはまた、下部走行体の上部に上部旋回体を設け、その上部旋回体のフロント部にブームを有する作業アタッチメントを装着し、また上部旋回体に運転席を配置し、その運転席付近に支柱を立設し、その支柱の上端に日除け部を取付け、かつ運転席のブーム側の側方側にガード用側面板を具備せしめたキャノピを装備している建設機械において、上記ブームの基端部の取付部と、その取付部付近に配設した機器等のうち少くとも一方の部分が、上記ガード用側面板の相対する側面部に接触しないように、ガード用側面板のうち前端部分を除く領域の下側部分に運転席側へ向けて凹むような凹面部を形成してこの凹面部よりも上側の部分及び上記前端部分を相対的にブーム側へ張り出させた。そして上記キャブ又はキャノピを装備した建設機械の車体構造において、上部旋回体の最大旋回半径を半径とする円が下部走行体の車幅内範囲より突出しないように設定した。
【0005】
【作用】
本発明の車体構造をそなえた建設機械では、上部旋回体にキャブを搭載しているものにはそのキャブの側面部のうち前端部分を除く領域の下側部分に内側へ向けて凹むような凹面部を、またキャノピを装備しているものにはキャノピ側方側のガード用側面板のうち前端部分を除く領域の下側部分に運転席側へ向けて凹むような凹面部を形成したので、作業アタッチメントを操作した場合に、ブームの基端部の取付部と、その取付部付近に配設した機器等の部分が上記凹面部に接触するトラブルをおこさない。そして上記凹面部を除くキャブ,キャノピの側面部であって上記凹面部よりも上側の部分及び上記前端部分を相対的にブーム側へ張出す状態に形成しているので、運転席周辺の左右横幅方向スペースを最大限を確保することができる。また本発明の車体構造を車幅内旋回式建設機械に適用したので、その車幅内旋回式建設機械の運転席周辺の左右横幅方向スペースを効果的に拡大させることができる。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例車体構造にそなえた油圧ショベル2の側面図である。図において、3は油圧ショベル2の下部走行体、4は下部走行体3の上部に設けた上部旋回体、5は上部旋回体4に搭載した運転室用のキャブ、6は上部旋回体4のフロント部に装着した作業アタッチメント(作業アタッチメント6の全体側面図は図示していない)、7は作業アタッチメント6のブーム、8はブームシリンダである。図2は、図1のAより見た一部切欠き要部平面図である。図において、9は上部旋回体4のセンタフレーム、10はブーム7の基端部、11はセンタフレーム9に対する基端部10の取付部、12はセンタフレーム9とブーム7との間に設けているブーム角検出装置、円S(仮想線で示す)は上部旋回体4の旋回中心Oを中心とした最大旋回半径Rなる半径で画いた最大旋回円、寸法Wは下部走行体3の車幅寸法である。図3は、図1のB−Bより見た一部切欠き要部平面図である。図において、13はキャブ5の側面部、14は凹面部、15はブーム角検出装置12の角度検出器、16はリンクである。図4は、図1のCより見た要部正面図(図1におけるブームシリンダ8などを図示していない)である。図5は、図4のD−Dより見たキャブ5の側面図である。図において、17は斜め下方目視用の三角窓である。なおキャブ5の側面部13に形成した凹面部14の範囲を容易に判別できるように、斜線を施して示している。
【0007】
次に、本発明の第1実施例車体構造を図1〜図5について述べる。本発明では、上部旋回体4のセンタフレーム9に装着したブーム7の基端部10の取付部11(図3,図2,及び図4に示す)と、その取付部11付近に配設したブーム角検出装置12の部分が、キャブ5の相対する側面部13に接触しないように、その側面部13のうち前端部分を除く領域の下側部分にキャブ5の内側へ向けて寸法l(図3に示す)だけ凹むような凹面部14を形成した。そして上記車体構造をそなえた油圧ショベル2において、上部旋回体4の最大旋回半径R’を半径とする最大旋回円S(図2に示す)が、下部走行体3の車幅(車幅寸法はWである)範囲より外側に突出しないように設定した。
【0008】
次に、本発明の第1実施例車体構造の作用について述べる。本発明ではキャブ5の側面部13のうち前端部分を除く領域の下側部分に内側へ向けて凹むような凹面部14を形成したので、ブーム7を回動操作した場合に、ブーム7の基端部10の取付部11と、その取付部11付近に配設したブーム角検出装置12の部分が上記凹面部14に接触するトラブルをおこさない。そして上記凹面部14を除くキャブ5の側面部13を相対的にブーム7側へ張出す状態に形成しているので、運転席(図示していない)周辺の左右横幅方向スペースを最大限に確保することができる。また本発明の車体構造を車幅内旋回式の油圧ショベル2に適用したので、その油圧ショベル2の運転席周辺の左右横幅方向スペースを効果的に拡大させることができる。
【0009】
次に図6は、本発明の第2実施例車体構造をそなえた油圧ショベル18の斜視図である。図において、19は油圧ショベル18の下部走行体、20は上部旋回体、21は上部旋回体20のフロント部に装着した作業アタッチメント(作業アタッチメント21の全体図は図示していない)、22は作業アタッチメント21のブーム、23はブームシリンダ、24は上部旋回体20に配置した運転席、25は運転席24に対して装備したキャノピ、26はキャノピ25の支柱、27は支柱26の上端に取付けた日除け部、28は運転席24のブーム27側の側方側に設けたガード用側面板、29はガード用側面板28にその内側へ向けて凹むように形成した凹面部である。図7は、図6における運転席24及びキャノピ25付近を左側斜め前より見た斜視図である。図において、30はガード用側面板28の側面部である。次に、本発明の第2実施例車体構造及びその作用を図6及び図7について述べる。本発明では、ブーム22の基端部の取付部(図示していない)と、その取付部付近に配設した機器等(図示していない)のうち少くとも一方の部分が、上記ガード用側面板28の相対する側面部30(図7に示す)に接触しないように、ガード用側面板28のうち前端部分を除く領域の下側部分に運転席24へ向けて凹むような凹面部29を形成してそれよりも上側の部分及び上記前端部分を相対的にブーム22側に張り出させた。この第2実施例車体構造の作用としては、第1実施例車体構造の作用の場合と同様である。
【0010】
【発明の効果】
本発明の車体構造をそなえた建設機械では、上部旋回体にキャブを搭載しているものにはそのキャブの側面部のうち前端部分を除く領域の下側部分に内側へ向けて凹むような凹面部を、またキャノピを装備しているものにはキャノピ側方側のガード用側面板のうち前端部分を除く領域の下側部分に運転席側へ向けて凹むような凹面部を形成したので、作業アタッチメントを操作した場合に、ブームの基端部の取付部と、その取付部付近に配設した機器等の部分が上記凹面部に接触するトラブルをおこさない。そして上記凹面部を除くキャブ,キャノピの側面部、特に上記凹面部よりも上側の部分及び上記前端部分を相対的にブーム側へ張出す状態に形成しているので、運転席周辺の左右横幅方向スペースを最大限を確保することができる。また本発明の車体構造を車幅内旋回式建設機械に適用したので、その車幅内旋回式建設機械の運転席周辺の左右横幅方向スペースを効果的に拡大させることができる。したがって本発明の車体構造をそなえた建設機械では、キャブ,キャノピに形成した凹面部を除く部分の左右横幅方向スペース、すなわち着座した運転者の上半身の幅方向の居住空間を大きくできるとともに、キャブ,キャノピの前方視界を最大限に大きく設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例車体構造をそなえた油圧ショベルの側面図である。
【図2】図1のAより見た一部切欠き要部平面図である。
【図3】図1のB−Bより見た一部切欠き要部平面図である。
【図4】図1のCより見た要部正面図である。
【図5】図4のD−Dより見たキャブの側面図である。
【図6】本発明の第2実施例車体構造をそなえた油圧ショベルの斜視図である。
【図7】図6における運転席及びキャノピ付近の斜視図である。
【図8】従来技術の一実施例運転室の構造を示す側面図である。
【符号の説明】
2,18 油圧ショベル
4,20 上部旋回体
5 キャブ
7,22 ブーム
9 センタフレーム
10 基端部
11 取付部
12 ブーム角検出装置
13,30 側面部
14,29 凹面部
24 運転席
25 キャノピ
28 ガード用側面板
Claims (3)
- 下部走行体の上部に上部旋回体を設け、その上部旋回体に運転室用のキャブを搭載し、また上部旋回体のフロント部にブームを有する作業アタッチメントを装着している建設機械において、上記ブームの基端部の取付部と、その取付部付近に配設した機器等のうち少くとも一方の部分が、キャブの相対する側面部に接触しないように、その側面部のうち前端部分を除く領域の下側部分にキャブの内側へ向けて凹むような凹面部を形成してこの凹面部よりも上側の部分及び上記前端部分を相対的にブーム側へ張り出させたことを特徴とする建設機械の車体構造。
- 下部走行体の上部に上部旋回体を設け、その上部旋回体のフロント部にブームを有する作業アタッチメントを装着し、また上部旋回体に運転席を配置し、その運転席付近に支柱を立設し、その支柱の上端に日除け部を取付け、かつ運転席のブーム側の側方側にガード用側面板を具備せしめたキャノピを装備している建設機械において、上記ブームの基端部の取付部と、その取付部付近に配設した機器等のうち少くとも一方の部分が、上記ガード用側面板の相対する側面部に接触しないように、ガード用側面板のうち前端部分を除く領域の下側部分に運転席側へ向けて凹むような凹面部を形成してこの凹面部よりも上側の部分及び上記前端部分を相対的にブーム側へ張り出させたことを特徴とする建設機械の車体構造。
- 請求項1又は請求項2記載の建設機械の車体構造において、上部旋回体の最大旋回半径を半径とする円が下部走行体の車幅内範囲より突出しないように設定したことを特徴とする建設機械の車体構造。
Priority Applications (1)
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JP11629395A JP3651053B2 (ja) | 1995-04-17 | 1995-04-17 | 建設機械の車体構造 |
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1995
- 1995-04-17 JP JP11629395A patent/JP3651053B2/ja not_active Expired - Fee Related
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