JP3650829B2 - インデックス装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インデックス装置に係り、更に詳しくは、ファイル部材の内部に収納される書類等の内容を表示することができるインデックス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、オフィス等において、内部に書類等を収納することができるボックスファイルが広く利用されるに至っている。このボックスファイルにあっては、キャビネット等に配置したときに、当該ボックスファイルの整理や管理を行い易くするため、収納された書類の内容等を書き込み可能なインデックスを備えているものが多い。この種のインデックスとしては、図9に示されるようなタイプのものや図10に示されるタイプのものが存在する。
【0003】
前者のタイプのインデックス50は、上部開放型の箱状に形成されたボックスファイル51の正面側に適宜な印刷を施すことによって設けられている。また、後者のタイプのインデックス53は、偏平な箱状に形成されたボックスファイル54の上端側に設けられている。このインデックス53は、ボックスファイル54の上端縁より部分的に突出するように設けられるとともに、前者のインデックス50と同様に書き込み可能に設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示されるインデックス50においては、前方向(図9中矢印Y1方向)から容易に視認することができるが、横方向(図9中矢印Y2方向)から見にくい状態となる。また、このタイプのボックスファイル51は、側面52側にもインデックスを印刷しておくこともできるが、多数のボックスファイル51をキャビネットに並べて収納した状態では、完全に見えなくなる。
【0005】
また、図10に示されるインデックス53にあっては、ボックスファイル54を持ち運ぶ際に、当該インデックス53が折れ曲がったり、損傷したりする場合が多い。また、このインデックス53は、横方向(図10中矢印Y3方向)からの視認性には問題ないが、前方向(図10中矢印Y4方向)から見ることが困難になる。しかも、キャビネットに収納した場合、その都度キャビネットからボックスファイル54を取り出さなければインデックス53の記載内容を明瞭に見ることができないという不都合を招来する。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、常に見易い位置に見出し部材を保つことができるインデックス装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、内部に書類等を収納若しくは綴じ込み可能なファイル部材に装着されるインデックス装置において、
前記ファイル部材の外縁側に沿って位置可能な開放部を備えた収納体と、この収納体に収容された見出し部材とを含み、
前記見出し部材は、前記開放部より出没自在に設けられ、当該出没方向に沿って区分される複数の見出し面を備えているとともに、各見出し面間で屈曲可能に設けられて各見出し面が異なる方向に表出可能に設けられる、という構成が採用されている。このような構成によれば、必要に応じて見出し部材を引き出すことにより当該見出し部材の表示内容を見ることができ、これにより、ファイル部材全体をキャビネット等から取り出すことなく見出し部材を容易に視認することができる。また、ファイル部材を持ち運ぶ場合、見出し部材を収納体内に収容して持ち運ぶことにより、従来例のように見出し部材が損傷してしまう虞を有効に回避することが可能となる。また、開放部より突出した見出し面を適宜見易い方向に向けることができ、ファイル部材の形状や収納方法に応じて見出し面の向きの設定を幅広く行うことが可能となる。この際、各見出し面が異なる方向に向けられるので、見出し面の認識可能な方向を広角にすることができ、従来例と比較して視認性を極めて向上させることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明における前記見出し部材は、所定のストッパ機構を介して段階的に引き出し可能に設けられる、という構成も採用することができる。これによれば、見出し部材を必要以上に引き出し過ぎることなく、所定の引き出し位置に設定することが可能となる。
【0010】
更に、前記収納体には、前記見出し部材を収容した状態で少なくとも一の見出し面を表出させる窓部が設けられる、という構成も好ましくは採用される。このような構成によれば、見出し部材を収納体から引き出さなくても見出し内容を見ることができるため、例えば、机上等にファイル部材を置いたまま用いる時に便利となる。
【0011】
また、前記見出し部材の前端に当該見出し部材の出し入れ用の舌片が設けられるとよい。これによれば、見出し部材の出し入れ操作をスムースに行うことができる他、見出し面に指が触れることなく出し入れ操作を行うことができ、当該見出し面が汚れてしまう虞も低減することが可能となる。
【0012】
なお、本明細書において、特に明示しない限り、「前」、「前方」若しくは「前端」とは、見出し部材の引き出し方向について用いられ、「後」、「後方」若しくは「後端」とはその反対側について用いられる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1には、本発明のインデックス装置がボックスファイルに適用された実施例の概略斜視図が示され、図2には、前記インデックス装置の見出し部材が引き出された状態の概略斜視図が示されている。これらの図において、ファイル部材としてのボックスファイル10は、左右一対の側壁11,11と、これら側壁11,11間に位置する前壁12及び後壁13と、図示しない底壁とを備えて上端開放形状に設けられている。そして、このボックスファイル10の一方の側壁11外面側にインデックス装置17が装着されている。
【0015】
前壁12及び後壁13は、蛇腹状に形成されて前記一対の側壁11相互の離間、接近動作を可能とする折り畳みを許容するようになっており、また、前壁12及び後壁13間には複数の仕切壁22が設けられてボックスファイル10内の収納空間が複数区分に画成されるようになっている。
【0016】
前記インデックス装置17は、収納体25と、この収納体25に収納されるとともに、側壁11の前端縁11Aより出没自在に設けられた見出し部材26とを備えて構成されている。
【0017】
前記収納体25は、図3(B)に示されるように、一端側を開放部28とする偏平な袋状に構成されており、この開放部28が側壁11の前端縁11Aに沿って位置するように配置されている。開放部28には、凹状に切り欠かれた窓部29が設けられ、この窓部29の内側領域には、透光性を有する樹脂シートからなるカバー部材31が設けられている。また、カバー部材31の前端側中央領域には、半円弧状に切り欠かれた切欠円弧部32が設けられている。
【0018】
前記見出し部材26は、本実施例では、板状に形成された一枚のシート状樹脂片を用いて構成されるとともに、二枚厚に折り畳まれた状態で収納体25に収容されている。見出し部材26は、外側見出し部材形成片34と、この外側見出し部材形成片34の前端部位置を折畳み部35として連なるとともに、当該外側見出し部材形成片34より短い前後幅を有する内側見出し部材形成片36と、折畳み部35より前方に突出するように設けられた半円弧状の舌片38と、外側見出し部材形成片34の外面に貼付されるとともに、出没方向に沿って複数に区分するように二枚配置された見出し面としての第1及び第2のラベル39,40とを備えている。外側見出し部材形成片34には、図3(B)に示された状態で、第2のラベル40の前後両端縁に沿う位置に第1及び第2の肉薄部41,42が形成されるとともに、内側見出し部材形成片36には、第1の肉薄部41の形成位置に対応した第3の肉薄部43が形成され、これら肉薄部41〜43により見出し部材26を開放部28から引き出したときに当該見出し部材26が屈曲可能となっている。各肉薄部41〜43は、図3(A)に示されるように、第1及び第3の肉薄部41,43と第2の肉薄部42との離間幅W1に対して、折畳み部35から第1の肉薄部41までの離間幅W2が略同一となるように設けられている。ここで、各見出し部材形成片34,36の図3(A)中上下両側には、見出し部材26の引き出し移動量を適宜決定可能に設けられたストッパ機構44が設けられている。
【0019】
前記ストッパ機構44は、外側見出し部材形成片34の後端側における上下両側に設けられた略方形状の外側突出部45と、これら外側突出部45と同様に内側見出し部材形成片36の後端側に設けられた内側突出部46と、見出し部材26を引き出したときに、外側及び内側突出部45,46に接触して当該見出し部材26の引き出し移動を規制可能に設けられたストッパ部48とを備えて構成されている。ここで、各突出部45,46及びストッパ部48の相対位置は、図3(A)に示された状態において、外側突出部45及び内側突出部46の離間幅W3と、内側突出部46及びストッパ部48の離間幅W4が略同一となるように配置され、離間幅W1〜W4の全てが略同一となるように設けられている。
【0020】
以上の構成において、本実施例における見出し部材26を引き出す作業は、図1及び図3に示された状態の舌片38を摘んで前方に引き出すことにより行われる。この際、見出し部材26は、図4に示されるように、内側突出部46がストッパ部48に接触する位置まで移動する。すなわち、前記離間幅W2及びW4が略同一となることにより、当該離間幅W2だけ突出して図4に示される位置より前方への移動を規制することとなる。これにより、第1のラベル39が前端11Aより前方位置に表出するとともに、第2のラベル40が窓部29内に位置し、第1及び第3の肉薄部41,43が開放部28の隣接位置に位置することとなる。
【0021】
更に、各見出し部材形成片34,36を前記第1及び第3の肉薄部41,43位置、すなわち、開放部28位置で前壁12側に屈曲させることにより、図5及び図6に示されるように、前壁12の延出方向に沿う状態となる。これにより、各ラベル39,40が前及び横方向に表出されることとなり、ラベルを異なる二方向から視認することが可能となる。また、この状態から、図7及び図8に示されるように、見出し部材26を略三角柱状になるように開放部28より突出させることができる。この作業は、切欠円弧部32内の外側見出し部材形成片34上に指をあてがって擦り付けるように前方に引き出すことにより行われる。この際、外側見出し部材形成片34は、内側見出し部材形成片36を静止した状態を保ちながら外側突出部45のみがストッパ部48に接触する位置まで引き出された後に前方への移動が規制される。そして、第2の肉薄部42が開放部28位置に位置して見出し部材26が前述したような略三角柱状になって引き出されることとなる。従って、見出し部材26は、図2及び図7に示される位置に段階的に引き出され、舌片38の引っ張り操作によって見出し部材26が図2に示される位置より更に前方に引き出されることはない。
【0022】
なお、見出し部材26を収納体25内に収容する作業は、見出し部材26を後方に押し込むことにより行われる。これにより、見出し部材26を見る必要性に応じて当該見出し部材26を出没させればよく、従来タイプのような不用意に見出し部材26が損傷してしまう虞を有効に排除することができる。
【0023】
従って、このような実施例によれば、見出し部材26が適宜位置決めされて引き出されるから、ボックスファイル10をキャビネット等の中に配置した場合、各ラベル39,40の向きを視認する方向に併せて容易に選択することができるばかりでなく、キャビネットからボックスファイル10を引き出す際の掴み代として利用することも可能となる。また、見出し部材26は、図7に示されるような略三角柱状に突出可能に設けられているから、前及び左右方向の二方向から同時に見出し面を認識することもできる。更に、前壁12が蛇腹状に形成された場合、前壁12に見出しを書き込むことが困難となるが、本実施例では、前壁12の外面側に各ラベル39,40を配置することができ、これにより、前方から各ラベル39,40を視認することができるという優れた効果を得る。
【0024】
なお、前記実施例では、上端開放型のボックスファイル10に関して説明したが、本発明は、これに限定されるものでなく、例えば、開閉可能に設けられた表裏一対の表紙からなる表紙体に前記インデックス装置17を設けたフラットファイル等にも適用できる。また、前記収納体25の開放部28が側壁11の前端縁11Aに沿う位置に配置された場合を説明したが、これに限られるものでなく、側壁11の上端側に沿って開放部28を設けた構成としてもよい。要するに、見出し部材26が収納体25より引き出されたときに、側壁11の外縁より突出可能に設けられていれば足りる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、開放部を有する収納体に収容された見出し部材が当該開放部より出没自在に設けられているから、ファイル部材を棚上等に配置したときに、見出し部材を引き出すだけで当該見出し部材に書き込まれた表示内容を容易に確認することができる。また、ファイル部材の携帯時においては、見出し部材を収納体内に収容させることにより、見出し部材の損傷等を確実に防止することが可能となる。
【0026】
また、見出し部材は、複数の見出し面を備えているとともに、開放部位置で屈曲して見出し面を異なる方向に向けることができるから、見出し面を視認し易い方向に容易に向けることができる他、従来例に比べて、見出し面を同時に視認することができる範囲を広くすることが可能となる。
【0027】
更に、見出し部材は、所定のストッパを介して段階的に引き出し可能としたから、見出し部材の出し入れ操作により当該見出し部材を所定位置に位置決めして利用することができ、見出し面の視認性を向上させることが可能となる。
【0028】
また、収納体に見出し面を表出する窓部を設けた場合には、見出し部材の収納時及び突出時の何れの場合も見出し面を認識することができ、且つ、見出し部材を突出させた際に、見出し面の表出する領域を拡大することが可能となる。
【0029】
更に、見出し部材の出し入れ用の舌片を当該見出し部材の前端に設けた場合には、見出し部材の出し入れを見出し面に触れることなくスムースに行うことができ、見出し面が汚れてしまう虞も排除することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るインデックス装置が適用されたボックスファイルの概略斜視図。
【図2】図1の見出し部材を突出させた状態の概略斜視図。
【図3】(A)は、図1のインデックス装置の正面図、(B)は、図3(A)のA−A線矢視断面図。
【図4】(A)は、図2のインデックス装置の正面図、(B)は、図4(A)のB−B線矢視断面図。
【図5】図2の見出し部材を屈曲させた状態の概略斜視図。
【図6】(A)は、図5のインデックス装置の正面図、(B)は、図6(A)のC−C線矢視断面図。
【図7】図5の外側見出し部材形成片を更に突出させた状態の概略斜視図。
【図8】(A)は、図7のインデックス装置の正面図、(B)は、図8(A)のD−D線矢視断面図。
【図9】従来のボックスファイルにおけるインデックスを示す概略斜視図。
【図10】他の従来のボックスファイルにおけるインデックスを示す概略斜視図。
【符号の説明】
10 ファイル
17 インデックス装置
25 収納体
26 見出し部材
28 開放部
29 窓部
38 舌片
39 第1のラベル(見出し面)
40 第2のラベル(見出し面)
44 ストッパ機構
【発明の属する技術分野】
本発明は、インデックス装置に係り、更に詳しくは、ファイル部材の内部に収納される書類等の内容を表示することができるインデックス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、オフィス等において、内部に書類等を収納することができるボックスファイルが広く利用されるに至っている。このボックスファイルにあっては、キャビネット等に配置したときに、当該ボックスファイルの整理や管理を行い易くするため、収納された書類の内容等を書き込み可能なインデックスを備えているものが多い。この種のインデックスとしては、図9に示されるようなタイプのものや図10に示されるタイプのものが存在する。
【0003】
前者のタイプのインデックス50は、上部開放型の箱状に形成されたボックスファイル51の正面側に適宜な印刷を施すことによって設けられている。また、後者のタイプのインデックス53は、偏平な箱状に形成されたボックスファイル54の上端側に設けられている。このインデックス53は、ボックスファイル54の上端縁より部分的に突出するように設けられるとともに、前者のインデックス50と同様に書き込み可能に設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示されるインデックス50においては、前方向(図9中矢印Y1方向)から容易に視認することができるが、横方向(図9中矢印Y2方向)から見にくい状態となる。また、このタイプのボックスファイル51は、側面52側にもインデックスを印刷しておくこともできるが、多数のボックスファイル51をキャビネットに並べて収納した状態では、完全に見えなくなる。
【0005】
また、図10に示されるインデックス53にあっては、ボックスファイル54を持ち運ぶ際に、当該インデックス53が折れ曲がったり、損傷したりする場合が多い。また、このインデックス53は、横方向(図10中矢印Y3方向)からの視認性には問題ないが、前方向(図10中矢印Y4方向)から見ることが困難になる。しかも、キャビネットに収納した場合、その都度キャビネットからボックスファイル54を取り出さなければインデックス53の記載内容を明瞭に見ることができないという不都合を招来する。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、常に見易い位置に見出し部材を保つことができるインデックス装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、内部に書類等を収納若しくは綴じ込み可能なファイル部材に装着されるインデックス装置において、
前記ファイル部材の外縁側に沿って位置可能な開放部を備えた収納体と、この収納体に収容された見出し部材とを含み、
前記見出し部材は、前記開放部より出没自在に設けられ、当該出没方向に沿って区分される複数の見出し面を備えているとともに、各見出し面間で屈曲可能に設けられて各見出し面が異なる方向に表出可能に設けられる、という構成が採用されている。このような構成によれば、必要に応じて見出し部材を引き出すことにより当該見出し部材の表示内容を見ることができ、これにより、ファイル部材全体をキャビネット等から取り出すことなく見出し部材を容易に視認することができる。また、ファイル部材を持ち運ぶ場合、見出し部材を収納体内に収容して持ち運ぶことにより、従来例のように見出し部材が損傷してしまう虞を有効に回避することが可能となる。また、開放部より突出した見出し面を適宜見易い方向に向けることができ、ファイル部材の形状や収納方法に応じて見出し面の向きの設定を幅広く行うことが可能となる。この際、各見出し面が異なる方向に向けられるので、見出し面の認識可能な方向を広角にすることができ、従来例と比較して視認性を極めて向上させることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明における前記見出し部材は、所定のストッパ機構を介して段階的に引き出し可能に設けられる、という構成も採用することができる。これによれば、見出し部材を必要以上に引き出し過ぎることなく、所定の引き出し位置に設定することが可能となる。
【0010】
更に、前記収納体には、前記見出し部材を収容した状態で少なくとも一の見出し面を表出させる窓部が設けられる、という構成も好ましくは採用される。このような構成によれば、見出し部材を収納体から引き出さなくても見出し内容を見ることができるため、例えば、机上等にファイル部材を置いたまま用いる時に便利となる。
【0011】
また、前記見出し部材の前端に当該見出し部材の出し入れ用の舌片が設けられるとよい。これによれば、見出し部材の出し入れ操作をスムースに行うことができる他、見出し面に指が触れることなく出し入れ操作を行うことができ、当該見出し面が汚れてしまう虞も低減することが可能となる。
【0012】
なお、本明細書において、特に明示しない限り、「前」、「前方」若しくは「前端」とは、見出し部材の引き出し方向について用いられ、「後」、「後方」若しくは「後端」とはその反対側について用いられる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1には、本発明のインデックス装置がボックスファイルに適用された実施例の概略斜視図が示され、図2には、前記インデックス装置の見出し部材が引き出された状態の概略斜視図が示されている。これらの図において、ファイル部材としてのボックスファイル10は、左右一対の側壁11,11と、これら側壁11,11間に位置する前壁12及び後壁13と、図示しない底壁とを備えて上端開放形状に設けられている。そして、このボックスファイル10の一方の側壁11外面側にインデックス装置17が装着されている。
【0015】
前壁12及び後壁13は、蛇腹状に形成されて前記一対の側壁11相互の離間、接近動作を可能とする折り畳みを許容するようになっており、また、前壁12及び後壁13間には複数の仕切壁22が設けられてボックスファイル10内の収納空間が複数区分に画成されるようになっている。
【0016】
前記インデックス装置17は、収納体25と、この収納体25に収納されるとともに、側壁11の前端縁11Aより出没自在に設けられた見出し部材26とを備えて構成されている。
【0017】
前記収納体25は、図3(B)に示されるように、一端側を開放部28とする偏平な袋状に構成されており、この開放部28が側壁11の前端縁11Aに沿って位置するように配置されている。開放部28には、凹状に切り欠かれた窓部29が設けられ、この窓部29の内側領域には、透光性を有する樹脂シートからなるカバー部材31が設けられている。また、カバー部材31の前端側中央領域には、半円弧状に切り欠かれた切欠円弧部32が設けられている。
【0018】
前記見出し部材26は、本実施例では、板状に形成された一枚のシート状樹脂片を用いて構成されるとともに、二枚厚に折り畳まれた状態で収納体25に収容されている。見出し部材26は、外側見出し部材形成片34と、この外側見出し部材形成片34の前端部位置を折畳み部35として連なるとともに、当該外側見出し部材形成片34より短い前後幅を有する内側見出し部材形成片36と、折畳み部35より前方に突出するように設けられた半円弧状の舌片38と、外側見出し部材形成片34の外面に貼付されるとともに、出没方向に沿って複数に区分するように二枚配置された見出し面としての第1及び第2のラベル39,40とを備えている。外側見出し部材形成片34には、図3(B)に示された状態で、第2のラベル40の前後両端縁に沿う位置に第1及び第2の肉薄部41,42が形成されるとともに、内側見出し部材形成片36には、第1の肉薄部41の形成位置に対応した第3の肉薄部43が形成され、これら肉薄部41〜43により見出し部材26を開放部28から引き出したときに当該見出し部材26が屈曲可能となっている。各肉薄部41〜43は、図3(A)に示されるように、第1及び第3の肉薄部41,43と第2の肉薄部42との離間幅W1に対して、折畳み部35から第1の肉薄部41までの離間幅W2が略同一となるように設けられている。ここで、各見出し部材形成片34,36の図3(A)中上下両側には、見出し部材26の引き出し移動量を適宜決定可能に設けられたストッパ機構44が設けられている。
【0019】
前記ストッパ機構44は、外側見出し部材形成片34の後端側における上下両側に設けられた略方形状の外側突出部45と、これら外側突出部45と同様に内側見出し部材形成片36の後端側に設けられた内側突出部46と、見出し部材26を引き出したときに、外側及び内側突出部45,46に接触して当該見出し部材26の引き出し移動を規制可能に設けられたストッパ部48とを備えて構成されている。ここで、各突出部45,46及びストッパ部48の相対位置は、図3(A)に示された状態において、外側突出部45及び内側突出部46の離間幅W3と、内側突出部46及びストッパ部48の離間幅W4が略同一となるように配置され、離間幅W1〜W4の全てが略同一となるように設けられている。
【0020】
以上の構成において、本実施例における見出し部材26を引き出す作業は、図1及び図3に示された状態の舌片38を摘んで前方に引き出すことにより行われる。この際、見出し部材26は、図4に示されるように、内側突出部46がストッパ部48に接触する位置まで移動する。すなわち、前記離間幅W2及びW4が略同一となることにより、当該離間幅W2だけ突出して図4に示される位置より前方への移動を規制することとなる。これにより、第1のラベル39が前端11Aより前方位置に表出するとともに、第2のラベル40が窓部29内に位置し、第1及び第3の肉薄部41,43が開放部28の隣接位置に位置することとなる。
【0021】
更に、各見出し部材形成片34,36を前記第1及び第3の肉薄部41,43位置、すなわち、開放部28位置で前壁12側に屈曲させることにより、図5及び図6に示されるように、前壁12の延出方向に沿う状態となる。これにより、各ラベル39,40が前及び横方向に表出されることとなり、ラベルを異なる二方向から視認することが可能となる。また、この状態から、図7及び図8に示されるように、見出し部材26を略三角柱状になるように開放部28より突出させることができる。この作業は、切欠円弧部32内の外側見出し部材形成片34上に指をあてがって擦り付けるように前方に引き出すことにより行われる。この際、外側見出し部材形成片34は、内側見出し部材形成片36を静止した状態を保ちながら外側突出部45のみがストッパ部48に接触する位置まで引き出された後に前方への移動が規制される。そして、第2の肉薄部42が開放部28位置に位置して見出し部材26が前述したような略三角柱状になって引き出されることとなる。従って、見出し部材26は、図2及び図7に示される位置に段階的に引き出され、舌片38の引っ張り操作によって見出し部材26が図2に示される位置より更に前方に引き出されることはない。
【0022】
なお、見出し部材26を収納体25内に収容する作業は、見出し部材26を後方に押し込むことにより行われる。これにより、見出し部材26を見る必要性に応じて当該見出し部材26を出没させればよく、従来タイプのような不用意に見出し部材26が損傷してしまう虞を有効に排除することができる。
【0023】
従って、このような実施例によれば、見出し部材26が適宜位置決めされて引き出されるから、ボックスファイル10をキャビネット等の中に配置した場合、各ラベル39,40の向きを視認する方向に併せて容易に選択することができるばかりでなく、キャビネットからボックスファイル10を引き出す際の掴み代として利用することも可能となる。また、見出し部材26は、図7に示されるような略三角柱状に突出可能に設けられているから、前及び左右方向の二方向から同時に見出し面を認識することもできる。更に、前壁12が蛇腹状に形成された場合、前壁12に見出しを書き込むことが困難となるが、本実施例では、前壁12の外面側に各ラベル39,40を配置することができ、これにより、前方から各ラベル39,40を視認することができるという優れた効果を得る。
【0024】
なお、前記実施例では、上端開放型のボックスファイル10に関して説明したが、本発明は、これに限定されるものでなく、例えば、開閉可能に設けられた表裏一対の表紙からなる表紙体に前記インデックス装置17を設けたフラットファイル等にも適用できる。また、前記収納体25の開放部28が側壁11の前端縁11Aに沿う位置に配置された場合を説明したが、これに限られるものでなく、側壁11の上端側に沿って開放部28を設けた構成としてもよい。要するに、見出し部材26が収納体25より引き出されたときに、側壁11の外縁より突出可能に設けられていれば足りる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、開放部を有する収納体に収容された見出し部材が当該開放部より出没自在に設けられているから、ファイル部材を棚上等に配置したときに、見出し部材を引き出すだけで当該見出し部材に書き込まれた表示内容を容易に確認することができる。また、ファイル部材の携帯時においては、見出し部材を収納体内に収容させることにより、見出し部材の損傷等を確実に防止することが可能となる。
【0026】
また、見出し部材は、複数の見出し面を備えているとともに、開放部位置で屈曲して見出し面を異なる方向に向けることができるから、見出し面を視認し易い方向に容易に向けることができる他、従来例に比べて、見出し面を同時に視認することができる範囲を広くすることが可能となる。
【0027】
更に、見出し部材は、所定のストッパを介して段階的に引き出し可能としたから、見出し部材の出し入れ操作により当該見出し部材を所定位置に位置決めして利用することができ、見出し面の視認性を向上させることが可能となる。
【0028】
また、収納体に見出し面を表出する窓部を設けた場合には、見出し部材の収納時及び突出時の何れの場合も見出し面を認識することができ、且つ、見出し部材を突出させた際に、見出し面の表出する領域を拡大することが可能となる。
【0029】
更に、見出し部材の出し入れ用の舌片を当該見出し部材の前端に設けた場合には、見出し部材の出し入れを見出し面に触れることなくスムースに行うことができ、見出し面が汚れてしまう虞も排除することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るインデックス装置が適用されたボックスファイルの概略斜視図。
【図2】図1の見出し部材を突出させた状態の概略斜視図。
【図3】(A)は、図1のインデックス装置の正面図、(B)は、図3(A)のA−A線矢視断面図。
【図4】(A)は、図2のインデックス装置の正面図、(B)は、図4(A)のB−B線矢視断面図。
【図5】図2の見出し部材を屈曲させた状態の概略斜視図。
【図6】(A)は、図5のインデックス装置の正面図、(B)は、図6(A)のC−C線矢視断面図。
【図7】図5の外側見出し部材形成片を更に突出させた状態の概略斜視図。
【図8】(A)は、図7のインデックス装置の正面図、(B)は、図8(A)のD−D線矢視断面図。
【図9】従来のボックスファイルにおけるインデックスを示す概略斜視図。
【図10】他の従来のボックスファイルにおけるインデックスを示す概略斜視図。
【符号の説明】
10 ファイル
17 インデックス装置
25 収納体
26 見出し部材
28 開放部
29 窓部
38 舌片
39 第1のラベル(見出し面)
40 第2のラベル(見出し面)
44 ストッパ機構
Claims (4)
- 内部に書類等を収納若しくは綴じ込み可能なファイル部材に装着されるインデックス装置において、
前記ファイル部材の外縁側に沿って位置可能な開放部を備えた収納体と、この収納体に収容された見出し部材とを含み、
前記見出し部材は、前記開放部より出没自在に設けられ、当該出没方向に沿って区分される複数の見出し面を備えているとともに、各見出し面間で屈曲可能に設けられて各見出し面が異なる方向に表出可能に設けられていることを特徴とするインデックス装置。 - 前記見出し部材は、所定のストッパ機構を介して段階的に引き出し可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載のインデックス装置。
- 前記収納体には、前記見出し部材を収容した状態で少なくとも一の見出し面を表出させる窓部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のインデックス装置。
- 前記見出し部材の前端に当該見出し部材の出し入れ用の舌片が設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインデックス装置。
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