JP3650279B2 - 紙片体自動移載装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一括貯留された複数の紙片体から所定の数を取り出す紙片体自動移載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
抗生物質の有効性・効力を知る方法には、その抗生物質を投与した動物の血液・尿・臓器内に残留又は排出される抗生物質の濃度を測定することでそれを知る方法がある。この測定方法の一つに、菌を混ぜた寒天平板培地に、組織抽出液又は採取した体液を適度な濃度に希釈して浸透させた直径6mm程度の紙片体(又は、「ディスク」)を置き、その後寒天平板培地を培養してディスクに浸透させた抗生物質の濃度に比例させて菌の発育を阻止させ、そのエリア(阻止円)の大きさを測定して、抗生物質の効力を知るディスク法がある。
【0003】
このディスク法の一例では、先ず、抗生物質を投与した動物・患者の体液を採取して希釈するか又は組織から抽出した液をディスクに浸透させる。標準液又は検体液を浸透させたディスクは、余分な水分を除くために、軽く吸取紙上に置く。次いで、図7に示すように、浸透させたディスク1を、シャーレ3に形成した寒天平板5上の決められた箇所(通常は、36mm×36mmの4箇所)に1個ずつ置く。この際、ディスクは、四角の一方の対角に標準液を浸透させた一対のもの1a、1aを、他方の対角に検体液を浸透させた一対のもの1b、1b、即ち、合計4つを置く。その処理は、ほぼ同時に行われなければならないため、2人の実験者により作業が行われる。
【0004】
対角に4つのディスク1が置かれた寒天平板5は、所定の条件下で培養される。培養の後、抗生物質の濃度に比例して菌の発育が阻止されて形成された阻止円の大きさを測定し、検体の抗生物質濃度を算出する。これにより、抗生物質の有効性・効力を知ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
抗生物質の有効性・効力を知るための従来のディスク法は、ディスクが実験者による手作業で寒天培地上に置かれていた。このため、省力化が図れず、作業時間が長く、しかも、ディスクの移載位置にバラツキの生じる問題があった。このことから、紙片体が自動で移載できる装置の開発が望まれていた。
しかしながら、紙片体自動移載装置の実現には、以下の解決しなければならない問題があった。即ち、軟弱な寒天培地にディスクを移載しなければならないため、ディスク保持手段によって移載する際、ディスク保持手段を高精度に位置制御しなければならず、ディスク保持手段の移動機構や寒天培地表面の凹凸等により、位置精度に誤差が生じれば、培地に必要以上の押圧力を与え、培地に傷を付ける虞れがあった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、比較的低精度で位置制御を行っても、培地に傷を付けずに移載が行える紙片体自動移載装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するめたの手段】
上記目的を達成するための本発明は、紙片体供給部の複数の紙片体から所定数を取り出して各紙片体を培地上のそれぞれの所定位置に移載する紙片体自動移載装置であって、大気を吸引する先端吸引口により前記紙片体供給部上の紙片体を吸引保持する吸引ノズルと、紙片体供給部側と培地側との間を移動可能であり、吸引ノズルを支持するノズルブロックと、紙片体供給部では紙片体に対して、および培地側では培地に対して、吸引ノズルの吸引口を進退可能としてノズルブロックを移動する駆動シリンダと、ノズルブロックに対して前記吸引ノズルを先端吸引口方向へ付勢するとともに、この先端からの所定の押圧力を受けて圧縮可能付勢手段とを具備した構成としている。
【0007】
この紙片体自動移載装置では、通常時、吸引ノズルが付勢手段によってノズルブロックに対して付勢されて、先端側に片寄せられて配置される。従って、紙片体を吸引保持したノズルブロックが駆動シリンダによって移動され、紙片体を保持した先端が培地に当たって所定の押圧力となると、吸引ノズルが後端側へ後退移動される。即ち、培地表面との接触位置以上に移動した場合であっても、その移動は、吸引ノズルの後退によって吸収されることになる。これにより、培地に必要以上の押圧力が加わることがなく、培地面への吸引ノズルによる傷付きが防止される。また、吸引ノズルの後退によって、培地面の凹凸も吸収可能になる。更に、吸引ノズルの先端は、軸線方向の移動範囲で培地に接触可能となるので、駆動シリンダの移動誤差が吸収され、比較的低精度での駆動シリンダの位置制御が可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る紙片体自動移載装置を側面から視た斜視図、図2は図1に示した紙片体自動移載装置の側面図、図3は図2の要部拡大図、図4は図2の一部分を省略したA−A矢視図である。なお、説明の都合上、図3の左右方向をX軸方向、図3の上下方向をZ軸方向として説明を行う。
【0009】
基台11上には紙片体(以下、「ディスク」とも称す)を供給するディスク供給フィーダ13が設置され、ディスク供給フィーダ13の上部は投入部(ボール部)15となっている。ボール部15には、複数のディスク17が一括して投入される。ボール部15の底板は、上下方向に振動しながら中心軸19を中心にして微小量円周方向に前後移動されるようになっている。従って、ボール部15に一括投入された複数のディスク17は、個々にほぐされてボール部15の半径方向外側に寄せられながら一方向(図1の場合には、反時計回り方向)に回転移動する。
【0010】
ボール部15の外周には、排出路21が延設されている。従って、ボール部15の外周側に寄せられて回転移動するディスク17は、排出路21から外部へ排出される。排出路21は、二つに分岐して分岐路23となる。この排出路21と、分岐路23とは、分流部27を構成する。分岐路23は、整列直進フィーダ25にそれぞれ接続されている。つまり、ボール部15から送られたディスク17は、分流部27を経て整列直進フィーダ25に到達する。このディスク供給フィーダ13と整列直進フィーダ25とによって紙片体(ディスク)供給部を構成している。
【0011】
基台11上には、一対の支柱29、29が立設される。この支柱29、29の間には、一対のレールロッド31、31が架設されている。このレールロッド31、31の平行な方向をX軸方向とし、レールロッド31、31にはスライドブロック33がX軸方向にスライド自在に取り付けられている。
【0012】
支柱29、29の一方には、X軸駆動シリンダ35が固設され、X軸駆動シリンダ35の駆動軸はスライドブロック33に固定されている。つまり、スライドブロック33は、X軸駆動シリンダ35が駆動されることにより、レールロッド31、31に沿ってX軸方向に移動される。
【0013】
スライドブロック33の下部には、垂直軸37を介してノズルブロック39が垂直下方向であるZ軸方向に移動自在に取り付けられている。スライドブロック33の上部にはZ軸である垂直軸37の駆動シリンダ41が固設され、この垂直軸37にはノズルブロック39固定されている。つまり、ノズルブロック39は、Z軸駆動シリンダ41が駆動されることにより、Z軸方向に移動される。
【0014】
ノズルブロック39の下部には、Z軸方向の4本の吸引ノズル43が四角の対角位置(例えば、36×36mm)で且つ同一高さで配設されている。これらの吸引ノズル43は、下端が吸引用の開口部となっている。ディスク17の大きさが直径6mmである場合、吸引ノズル43は内径が2mm程度、外径が4mm程度に設定される。この口径はディスクを吸引できる大きさであれば、このような数値に限定されるものではない。
【0015】
それぞれの吸引ノズル43にはホース45が接続され、ホース45はマニホールド47に接続されている。マニホールド47にはメインホース49が接続され、メインホース49は真空ポンプ51に接続されている。マニホールド47と真空ポンプ51との間のメインホース49には真空ピンチバルブ53が設けられ、真空ピンチバルブ53はメインホース49を真空ポンプ51又は大気側に切り換えできるようになっている。
【0016】
一方、基台11上にはシャーレセット部55が設けられ、シャーレセット部55の上面にはディスク17の移載所定位置にシャーレ57をセットできるストッパーが配置されている。このシャーレセット部55にセットされたシャーレ57の上方には、スライドブロック33がスライド移動されて配置可能となっている。
【0017】
紙片体(ディスク)供給部を構成している整列直進フィーダ25は、ディスク17を一列に並べて搬送する搬送路を二列有している。この搬送路は、上述の分岐路23にそれぞれ接続されている。整列直進フィーダ25の先端には、ストッパー69が設けられ、このストッパー69は、整列直進フィーダ25に並んだ先端のディスク17の移動を規制する。また、整列直進フィーダ25の上面にはカバー73が被せられている。
【0018】
つまり、整列直進フィーダ25では、最先端のディスク17がせき止められて、前詰めされるようになっており、カバー73が備えられていることで隣合うディスク17が重ならないように前詰めされる。よって、この前詰め部からディスク17が取り出されれば、その空きスペースは、後続のディスク17によって詰められることになる。そして、カバー73には、四つの取出し穴75(図1参照)が穿設されている。取出し穴75は、整列直進フィーダ25のそれぞれの列から同じ位置の一対のディスク17が取り出せる位置に配設されている。
カバー73と整列直進フィーダ25とに若干の隙間を設け、ディスク17の移動溝を見えるように構成することで、ディスク17が詰まってしまった場合などに、この隙間から詰まり位置を確認できるとともに、詰まりを解消することもできる。
【0019】
整列直進フィーダ25の上下には、その整列状態のディスク17の有無を検出するディスク検知センサー71(図2参照)が設けられている。また、基台11には、制御装置77が設けられている。制御装置77は、ディスク供給フィーダ13、X軸駆動シリンダ35、Z軸駆動シリンダ41、真空ポンプ51、ディスク検知センサー71等に電気的に接続されている。
【0020】
次に、吸引ノズル43の付勢機構部について説明する。
図5は付勢手段によって付勢された吸引ノズルの動作説明図である。
【0021】
吸引ノズル43は、直線状に形成され、先端から大気を吸引することでディスク17を吸引保持できるようになっている。この吸引ノズル43は、上述のように、Z軸線方向に移動可能にスライドブロック33及びノズルブロック39に支持されている。この実施形態において、吸引ノズル43の軸線が鉛直方向となるように支持されている。吸引ノズル43に取り付けられた第一ストッパー43aとノズルブロック39との間には付勢手段(例えば、コイルバネ81)が配設されている。コイルバネ81は、図5(a)に示すように、吸引ノズル43を先端吸引口方向へ片寄せ状態に付勢している。そして、吸引ノズル43に取り付けられた第二ストッパー43bがノズルブロック39に当接してコイルバネ81の付勢力を止めることで、吸引ノズル43の初期位置を支持している。
【0022】
次に、このように構成された紙片体自動移載装置91の作用を説明する。
図6は一括投入されたディスクがシャーレに移載されるまでの過程を表した概念図である。
先ず、操作の準備として、ディスク供給フィーダ13のボール部15に、ディスク17を投入し、装置の原点復帰を行う。
ボール部15内のディスク17は、振動を受けてほぐされながら、排出路21から分流部27へ送られる。分流部27に到達したディスク17は、振り分けられ、分岐路23に一列となって送られる。
【0023】
分岐路23に送られたディスク17は、整列直進フィーダ25に二列となって入り、先端のストッパー69によって前詰めされる。整列直進フィーダ25の所定の位置までディスク17が前詰めされると、ディスク検知センサー71がディスク17を検知し、ディスク供給フィーダ13の駆動が停止される。これにより、ディスク17の過剰供給が防止される。なお、この位置までディスク17が供給整列されると、装置の原点復帰が終了したことになる。また、この一連の動作を行っている間に、吸引ノズル43も原点復帰動作が行われる。
【0024】
ここで、寒天平板培地93の形成されたシャーレ57は、蓋が外されてシャーレセット部55のストッパー位置に置かれる。
制御装置77により運転開始されると、紙片体供給部である整列直進フィーダ25側において、ノズルブロック39の下降により四本の吸引ノズル43が所定量下降し、取出し穴75を介して整列直進フィーダ25内のディスク17の上面に接触する。吸引ノズル43の下降距離としては、吸引ノズル43がディスク17に接触して、コイルバネ81が若干押し込まれる程度に設定されている。
【0025】
次いで、真空ピンチバルブ53が作動され、真空ポンプ51に接続されたメインホース49が開放されることで、吸引ノズル43に真空圧が伝わり、吸引ノズル43にディスク17が吸引保持されることになる。制御装置77は、Z軸駆動シリンダ41を駆動して吸引ノズル43を上昇させ、ディスク17を整列直進フィーダ25の取出し穴75から取り出す。
【0026】
次いで、X軸駆動シリンダ35が駆動されると、スライドブロック33がシャーレ57上に移動され、吸引ノズル43に保持されたディスク17がシャーレ57の寒天平板培地93の上方に移動される。続いて、Z軸駆動シリンダ41を駆動して、ノズルブロック39の下降とともに吸引ノズル43を下降させ、ディスク17を寒天平板培地93に接触させる。
【0027】
この際、Z軸駆動シリンダ41の移動量誤差、或いは寒天平板培地93の凹凸等を考慮して、吸引ノズル43の先端の停止想定位置を、その先端が寒天平板培地93の表面を若干通り過ぎる程度に設定されることが好適である。このとき、吸引ノズル43は、図5(b)に示すように、寒天平板培地93の表面からの押圧力を受けることでコイルバネ81に抗して後端側(上側)へ押し込まれる。つまり、寒天平板培地93の表面位置と、吸引ノズル43の先端停止想定位置とのずれは、吸引ノズル43の押し込みによって吸収されるようになっている。これにより、吸引ノズル43の先端は、常にディスク17を介して寒天平板培地93の表面に接触して停止し、寒天平板培地93の表面に必要以上の荷重を加えないようになっている。
【0028】
この状態で、再び真空ピンチバルブ53が作動することで、吸引ノズル43に大気圧が急激に導入される。このとき、大気圧の導入の勢いで吸引ノズル43の先端開口から脈動した空気が一瞬吐出され、吸引ノズル43に吸引保持されていたディスク17が瞬間的に吹き外され、吸引保持が解除されたディスク17は寒天平板培地93上の所定位置に移載される。
【0029】
次いで、吸引ノズル43は、Z軸駆動シリンダ41により上昇され、再びディスク17の吸着位置へと戻されて待機状態となる。ディスク17の移載されたシャーレ57は、手動によってシャーレセット部55から取り出され、蓋が閉められることで、ディスク移載作業が終了する。
【0030】
この紙片体自動移載装置91によれば、通常時、吸引ノズル43は、コイルバネ81によって付勢され、先端側に片寄せられてノズルブロック39に保持される。従って、ディスク17を吸引保持した吸引ノズル43がZ軸駆動寒天平板培地93に当たる際には、吸引ノズル43が後端側へ押し込まれる。即ち、寒天平板培地93に当たり、吸引ノズル43の停止想定位置が寒天平板培地93の表面位置以上であっても、その表面位置以上の移動は、吸引ノズル43の押し込みによって吸収されるようになっている。これにより、寒天平板培地93に必要以上の押圧力が加わることがなく、寒天平板培地93への吸引ノズル43による傷付きが防止される。そして、吸引ノズル43が後退可能な機構であるため、寒天平板培地93の凹凸や傾斜も吸収可能になる。
【0031】
また、吸引ノズル43の先端は、軸線方向の移動範囲h(図5参照)の任意の位置で寒天平板培地93に接触可能となるので、Z軸駆動シリンダ41の移動誤差が吸収され、比較的低精度でのZ軸駆動シリンダ41の位置制御が可能になる。
更に、吸引ノズル43から寒天平板培地93上へのディスク17の移載時に、大気圧を急激に導入することで、吸引ノズル43に吸引保持されていたディスク17が瞬間的に吹き外され、吸引保持が解除されたディスク17は寒天平板培地93上の所定位置に確実に移載される。
【0032】
【実施例】
次に、手作業による場合と、発明に係る紙片体自動移載装置を用いた場合とのディスク法の作業時間について調査した結果を説明する。
1.手作業の場合(人員:二名)
〔作業条件〕
・シャーレ枚数:100枚
・ディスク:4枚/シャーレ
・繰り返し回数:3回
〔調査結果〕
回数No. 作業時間 シャーレ1枚当たりの平均所要時間
1. 16分28秒
2. 15分18秒 約9.5秒
3. 15分08秒
【0033】
2.手作業の場合(人員:一名)
〔作業条件〕
・シャーレ枚数:100枚
・ディスク:4枚/シャーレ
・繰り返し回数:3回
〔調査結果〕
回数No. 作業時間 シャーレ1枚当たりの平均所要時間
1. 18分29秒
2. 17分13秒 約10.3秒
3. 15分45秒
【0034】
3.紙片体自動移載装置を用いた場合
〔作業条件〕
・シャーレ枚数:100枚
・ディスク:4枚/シャーレ
Figure 0003650279
【0035】
上述の結果から明らかなように、本発明に係る紙片体自動移載装置を用いた場合には、シャーレ1枚当たり、1.5乃至2.3秒の時間短縮が可能であることが分かった。
【0036】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る紙片体自動移載装置は、吸引ノズルを軸線方向に移動自在に支持し、ノズルブロックと吸引ノズルとの間に、吸引ノズルを先端側へ付勢する付勢手段を配設したので、通常時、吸引ノズルが先端側に片寄せられて配置され、紙片体を吸引保持したノズルブロックが駆動シリンダによって培地に当たる際、吸引ノズルが後端側へ後退するように押し込まれ、培地に必要以上の押圧力を与えない。この結果、培地面への吸引ノズルによる傷付きを防止できるとともに、培地面の凹凸も吸収でき、しかも、比較的低精度での駆動シリンダの位置制御を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙片体自動移載装置を側面から視た斜視図である。
【図2】図1に示した紙片体自動移載装置の側面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図2の一部分を省略したA−A矢視図である。
【図5】付勢手段によって付勢された吸引ノズルの動作説明図である。
【図6】一括投入されたディスクがシャーレに移載されるまでの過程を表した概念図である。
【図7】所定位置にディスクの移載されたシャーレの斜視図である。
【符号の説明】
15 ボール部(投入部)
17 ディスク(紙片体)
39 ノズルブロック
41 Z軸駆動シリンダ(駆動シリンダ)
43 吸引ノズル
81 コイルバネ(付勢手段)
91 自動移載装置
93 寒天平板培地(培地)

Claims (1)

  1. 紙片体供給部の複数の紙片体から所定数を取り出して各紙片体を培地上のそれぞれの所定位置に移載する紙片体自動移載装置であって、
    大気を吸引する先端吸引口により前記紙片体供給部上の紙片体を吸引保持する吸引ノズルと、
    前記紙片体供給部側と培地側との間を移動可能であり、前記吸引ノズルを支持するノズルブロックと、
    前記紙片体供給部では紙片体に対して、および前記培地側では培地に対して、前記吸引ノズルの吸引口を進退可能として前記ノズルブロックを移動する駆動シリンダと、
    前記ノズルブロックに対して前記吸引ノズルを先端吸引口方向へ付勢するとともに、この先端からの所定の押圧力を受けて圧縮可能付勢手段と、
    を具備したことを特徴とする紙片体自動移載装置。
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