JP3625147B2 - 紙片体自動移載装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一括投入された複数の紙片体から所定の数を取り出して、培地の所定位置に置く紙片体自動移載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
抗生物質の有効性・効力を知る方法には、その抗生物質を投与した動物の血液・尿・臓器内に残留又は排出される抗生物質の濃度を測定することでそれを知る方法がある。この測定方法の一つに、菌を混ぜた寒天平板培地に、組織抽出液又は採取した体液を適度な濃度に希釈して浸透させた直径6mm程度の紙片体(以下、「ディスク」とも称す)を置き、その後寒天平板培地を培養してディスクに浸透させた抗生物質の濃度に比例させて菌の発育を阻止させ、そのエリア(阻止円)の大きさを測定して、抗生物質の効力を知るディスク法がある。
【0003】
このディスク法では、先ず、抗生物質を投与した動物・患者の体液を採取して希釈するか又は組織から抽出した液をディスクに浸透させる。標準液又は検体液を浸透させたディスクは、余分な水分を除くために、軽く吸取紙上に置く。次いで、図9に示すように、浸透させたディスク1を、シャーレ3に形成した寒天平板5上の決められた箇所(通常は、36mm×36mmの4箇所)に1個ずつ置く。この際、ディスクは、四角の一方の対角に標準液を浸透させた一対のもの1a、1aを、他方の対角に検体液を浸透させた一対のもの1b、1b、即ち、合計4つを置く。その処理は、ほぼ同時に行われなければならないため、2人の実験者により作業が行われる。
【0004】
対角に4つのディスク1が置かれた寒天平板5は、所定の条件下で培養される。培養の後、抗生物質の濃度に比例して菌の発育が阻止されて形成された阻止円の大きさを測定し、検体の抗生物質濃度を算出する。これにより、抗生物質の有効性・効力を知ることができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
抗生物質の有効性・効力を知るための従来のディスク法は、ディスクが実験者による手作業で置かれていた。このため、省力化が図れず、作業時間が長く、しかも、ディスクの移載位置にバラツキの生じる問題があった。このことから、紙片体が自動で移載できる装置の開発が望まれていた。
しかしながら、紙片体自動移載装置の実現には、以下の解決しなければならない諸問題があった。即ち、ディスクの移載される培地面には水分があるため、移載時期が異なれば、培地面からのディスクの水分吸収度合いが異なり、測定結果に影響を及ぼす不具合がある。このため、4つのディスクを、四角の対角上に、同時に置くことが要求された。
また、ディスクは、軽い紙片体であるため、一括供給された複数のものを、重なりなく一枚ずつ整列させることが困難であった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、一括して供給された複数の紙片体から所定数が取り出せ、しかも、これらそれぞれの紙片体が培地の所定位置に自動で移載可能な紙片体自動移載装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、紙片体投入部に一括供給された複数の紙片体から所定数を取り出し、それぞれの該紙片体を培地の所定位置に置く紙片体自動移載装置であって、前記紙片体投入部に延設された排出路とこの排出路を段差を以て二列に分岐する分岐路とにより、前記紙片体投入部から送られた紙片体を二列に略均等数に分ける分流部と、基端が前記分流部の分岐路に連結され前記紙片体投入部から送られた紙片体を先端で停止させることで、この紙片体を略水平に前詰めして二列に整列させる整列直進フィーダと、を備えた構成とするものである。
【0007】
この紙片体自動移載装置では、紙片体投入部から送られた紙片体が整列直進フィーダに二列に整列されて前詰めされる。整列直進フィーダのそれぞれの列から同じ位置の一対の紙片体が取り出されることで、四つの紙片体が、四角の対角線上に配置可能になる。これにより、従来人手により移載していた対角線上の四つの紙片体が、簡単な構造で且つ高い位置精度で自動移載可能になる。
【0008】
そして、前記分流部が、前記排出路の略中央部に立設され前記紙片体投入部から送られた複数の前記紙片体を略半分に分けて前記分岐路のそれぞれへ振り分ける邪魔板ガイドを備える構成とすることができる。
【0009】
この紙片体自動移載装置では、紙片体投入部から排出路へ送られた紙片体が、邪魔板ガイドによって略半分に分けられ、整列直進フィーダのいずれか一方の列のみに紙片体が過剰供給されることがない。これにより、一括投入された紙片体が、二つに分岐した分岐路のそれぞれへ振り分けられ、整列直進フィーダのそれぞれの列に均等に分けられる。
【0010】
また、前記分岐路の高位置側に設けられ、上下に重なって移送される複数の紙片体のうち最下位の紙片体のみを通過させるとともに最下位以外の紙片体を前記分岐路の低位置側へ落下させる第一高さ規制板と、前記分岐路の他方に設けられ、上下に重なって移送される複数の紙片体のうち最下位の紙片体のみを通過させるとともに最下位以上の紙片体を前記紙片体投入部へ落下させる第二高さ規制板と、を備えた構成とすることができる。
【0011】
この紙片体自動移載装置では、分岐路の一方に、重なって送られた最下位以外の紙片体が、第一高さ規制板によって分岐路の他方へ落下される。また、分岐路の他方に、重なって送られた最下位以外の紙片体が、第二高さ規制板によって紙片体投入部へ落下される。これにより、重なりのない整列した紙片体が整列直進フィーダに送り込まれるとともに、分岐路のそれぞれで重なり合っていた余剰の紙片体が、紙片体投入部へ戻され、再搬送されることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る紙片体自動移載装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る紙片体自動移載装置を側面から視た斜視図、図2は図1に示した紙片体自動移載装置の側面図、図3は図2の要部拡大図、図4は図2の一部分を省略したA−A矢視図である。なお、説明の都合上、図3の左右方向をX軸方向、図3の上下方向をZ軸方向として説明を行う。
【0013】
基台11上にはディスク供給フィーダ13が設置され、ディスク供給フィーダ13の上部はディスク投入部(ボール部)15となっている。ボール部15には、複数のディスク17が一括して投入される。ボール部15の底板は、上下方向に振動しながら中心軸19を中心にして微小量円周方向に前後移動されるようになっている。従って、ボール部15に一括投入された複数のディスク17は、個々にほぐされてボール部15の半径方向外側に寄せられながら一方向(図1の反時計回り方向)に回転移動する。
【0014】
ボール部15の外周には、排出路21が延設されている。従って、ボール部15の外周側に寄せられて回転移動するディスク17は、排出路21から外部へ排出される。排出路21は、段差を以て二つに分岐して分岐路23となる。この排出路21と、分岐路23とは、後述の分流部27を構成する。分岐路23は、整列直進フィーダ25にそれぞれ接続されている。つまり、ボール部15から送られたディスク17は、分流部27を経て整列直進フィーダ25に到達する。また、ディスク17の二列は整列直進フィーダ25においては、ほぼ水平位置となる構成である。
【0015】
基台11上には、一対の支柱29、29が立設される。この支柱29、29の間には、一対のレールロッド31、31が架設されている。このレールロッド31、31の平行な方向をX軸方向とし、レールロッド31、31にはスライドブロック33がX軸方向にスライド自在に取り付けられている。
【0016】
支柱29、29の一方には、X軸駆動シリンダ35が固設され、X軸駆動シリンダ35の駆動軸はスライドブロック33に固定されている。つまり、スライドブロック33は、X軸駆動シリンダ35が駆動されることにより、レールロッド31、31に沿ってX軸方向に移動される。
【0017】
スライドブロック33の下部には、垂直軸37を介してノズルブロック39が垂直下方向であるZ軸方向に移動自在に取り付けられている。スライドブロック33の上部にはZ軸である垂直軸37の駆動シリンダ41が固設され、この垂直軸37にはノズルブロック39に固定されている。つまり、ノズルブロック39は、Z軸駆動シリンダ41が駆動されることにより、Z軸方向に移動される。
【0018】
ノズルブロック39の下部には、Z軸方向の4本の吸引ノズル43が四角の対角位置(例えば、36×36mm)で且つ同一高さで配設されている。これらの吸引ノズル43は、下端が吸引用の開口部となっている。ディスク17の大きさが直径6mmである場合、吸引ノズル43は内径が2mm程度、外径が4mm程度に設定される。この口径はディスクを吸引できる大きさであれば、このような数値に限定されるものではない。
【0019】
それぞれの吸引ノズル43にはホース45が接続され、ホース45はマニホールド47に接続されている。マニホールド47にはメインホース49が接続され、メインホース49は真空ポンプ51に接続されている。マニホールド47と真空ポンプ51との間のメインホース49には真空ピンチバルブ53が設けられ、真空ピンチバルブ53はメインホース49を真空ポンプ51又は大気側に切り換えできるようになっている。
【0020】
一方、基台11上にはシャーレセット部55が設けられ、シャーレセット部55の上面にはディスク17の移載所定位置にシャーレ57をセットできるストッパーが配置されている。このシャーレセット部55にセットされたシャーレ57の上方には、スライドブロック33がスライド移動されて配置可能となっている。
【0021】
整列直進フィーダ25は、ディスク17を一列に並べて搬送する搬送路を二列有している。この搬送路は、上述の分岐路23にそれぞれ接続されている。整列直進フィーダ25の先端には、ストッパー69が設けられている。ストッパー69は、整列直進フィーダ25に並んだ先端のディスク17の移動を規制する。つまり、整列直進フィーダ25には、最先端のディスク17がせき止められて、前詰めされるようになっている。従って、この前詰め部からディスク17が取り出されれば、その空きスペースは、後続のディスク17によって詰められることになる。
【0022】
整列直進フィーダ25の上下には、その整列状態のディスク17の有無を検出するディスク検知センサー71(図2参照)が設けられている。整列直進フィーダ25の上面には、カバー73が被せられている。カバー73には、四つの取出し穴75(図1参照)が穿設されている。取出し穴75は、整列直進フィーダ25のそれぞれの列から同じ位置の一対のディスク17が取り出せる位置に配設されている。
【0023】
基台11には、制御装置77が設けられている。制御装置77は、ディスク供給フィーダ13、X軸駆動シリンダ35、Z軸駆動シリンダ41、真空ポンプ51、ディスク検知センサー71等に電気的に接続されている。
【0024】
次に、ディスク17の整列機構部について説明する。
図5は分流部の斜視図、図6は高さ規制部の斜視図である。
排出路21に送られたディスク17は、分流部27によってほぼ半分ずつに分けられ、高さ規制部81によって重なりがなくなる。分流部27は、排出路21と、分岐路23と、邪魔板ガイド83とからなる。邪魔板ガイド83は、排出路21の略中央部に立設されている。ボール部15から送られた複数のディスク17は、略半分に分けられて分岐路23のそれぞれへ振り分けられる。
【0025】
この実施形態では、図5に示すように、排出路21が湾曲し、その略中央に邪魔板ガイド83が立設されている。邪魔板ガイド83と、排出路21の外側との間には、ディスク17の略直径分の通過幅が確保されている。邪魔板ガイド83と、排出路21の内側との間には、ディスク17の略直径分の通過幅が確保されている。また、排出路21の内側の縁部からは、ディスク17がボール部15へ落下可能となっている。
【0026】
従って、排出路21から送られるディスク17の量が多い場合には、排出路21の外側に、一列分のディスク17が割り振られる。残りのディスク17は、排出路21の内側に、一列分のディスク17が割り振られる。更に、排出路21の内側に、並びきらなかった余剰のディスク17は、排出路21の内側の縁部からボール部15へ落下するようになっている。また、排出路21から送られるディスク17の量が少ない場合には、排出路21から送られるディスク17が略半分ずつに割り振られて分岐路23のそれぞれへ送られる。つまり、ディスク17の送られる量が多い場合、少ない場合にかかわらず、ディスク17が均等に分けられるようになっている。
【0027】
また、高さ規制部81は、分岐路23の一方に設けられた第一高さ規制板85と、分岐路23の他方に設けられた第二高さ規制板87とからなる。第一高さ規制板85は、一方の分岐路23において上下に重なった複数のディスク17のうち最下位のディスク17のみを通過させるとともに、最下位以上のディスク17を分岐路23の他方へ落下させる。第二高さ規制板87は、他方の分岐路23において上下に重なった複数のディスク17のうち最下位のディスク17のみを通過させるとともに、最下位以上のディスク17をボール部15へ落下させるようになっている。
【0028】
次に、このように構成された紙片体自動移載装置91の作用を説明する。
図8は一括投入されたディスクがシャーレに移載されるまでの過程を表した概念図である。
先ず、操作の準備として、ディスク供給フィーダ13のボール部15に、ディスク17を投入し、装置の原点復帰を行う。
ボール部15内のディスク17は、振動を受けてほぐされながら、排出路21から分流部27へ送られる。分流部27に到達したディスク17は、邪魔板ガイド83によって、振り分けられ、分岐路23に一列となって送られる。
【0029】
この際、重なり合うディスク17は、それぞれの分岐路23において、第一高さ規制板85、第二高さ規制板87によって一枚に規制される。余剰となったディスク17は、ボール部15へと落下され、再び排出路21から送り出されることになる。
【0030】
分岐路23に送られたディスク17は、整列直進フィーダ25に二列となって入り、先端のストッパー69によって、前詰めされる。整列直進フィーダ25の所定の位置までディスク17が前詰めされると、ディスク検知センサー71がディスク17を検知し、ディスク供給フィーダ13の駆動が停止される。これにより、ディスク17の過剰供給が防止される。なお、この位置までディスク17が供給整列されると、装置の原点復帰が終了したことになる。また、この一連の動作を行っている間に、吸引ノズル43も原点復帰動作が行われる。
【0031】
ここで、寒天平板培地93の形成されたシャーレ57を、蓋を外してシャーレセット部55に置き、制御装置77の運転スイッチを押すと、四本の吸引ノズル43が、所定量下降し、取出し穴75を介して整列直進フィーダ25内のディスク17の上面に軽く接触する。
【0032】
次いで、真空ピンチバルブ53が作動され、メインホース49に真空ポンプ51からの真空圧が伝わり、吸引ノズル43のそれぞれにディスク17が吸引保持される。
【0033】
次いで、Z軸駆動シリンダ41が駆動されることで、吸引ノズル43が上昇してディスク17が整列直進フィーダ25から取り出される。続いて、X軸駆動シリンダ35が駆動されると、スライドブロック33がシャーレ57上に移動され、再びZ軸駆動シリンダ41が駆動されることで、吸引ノズル43に保持されたディスク17がシャーレ57の寒天平板培地93上に配置される。
【0034】
この状態で、真空ピンチバルブ53が作動することで、メインホース49の真空圧が遮断されるとともに、メインホース49に大気圧が加えられる。吸引ノズル43は、大気圧が加えられることにより、ディスク17の吸引保持が解除される。従って、吸引保持が解除されたディスク17は、寒天平板培地93上の所定位置に移載される。
【0035】
この紙片体自動移載装置91によれば、ボール部15から排出路21へ送られたディスク17が、邪魔板ガイド83によって略半分に分けられ、整列直進フィーダ25のいずれか一方の列のみにディスク17が過剰供給されることがない。これにより、一括投入されたディスク17が、二つに分岐した分岐路23のそれぞれへ振り分けられ、整列直進フィーダ25のそれぞれの列に均等に分けられる。
【0036】
また、分岐路23の一方に、重なって送られた最下位以上のディスク17が、第一高さ規制板85によって分岐路23の他方へ落下される。また、分岐路23の他方に、重なって送られた最下位以上のディスク17が、第二高さ規制板87によってボール部15へ落下される。これにより、重なりのない整列したディスク17が整列直進フィーダ25に送り込まれるとともに、分岐路23のそれぞれで重なり合っていた余剰のディスク17が、ボール部15へ戻され、再搬送されることになる。
【0037】
この結果、ボール部15から送られたディスク17が整列直進フィーダ25に二列に整列されて前詰めされる。そして、整列直進フィーダ25のそれぞれの列から同じ位置の一対のディスク17が取り出されることで、四つのディスク17が、四角の対角線上に配置可能になる。これにより、従来人手により載置していた対角線上の四つのディスク17が、簡単な構造で且つ高い位置精度で自動移載可能になる。
【0038】
次に、ディスク17の整列機構部の他の実施形態について説明する。
図7は整列機構部の他の実施形態の分流部の斜視図である。なお、高さ規制部については同様の構成とする。
排出路21に送られたディスク17は、分流部27によってほぼ半分ずつに分けられ、高さ規制部81によって重なりがなくなる。分流部27は、排出路21と、分岐路23と、邪魔板ガイド93とからなる。排出路21から繋がる2つの分岐路23は、その分岐点Xから内側の分岐路23が徐々に低くなって段差を与えられる構成となっている。邪魔板ガイド93は分岐点Xの上流側で間隔hをもって固定されている。ボール部15から送られた複数のディスク17は、この邪魔板ガイド93と分岐点Xとにより略半分ずつに分けられて分岐路23のそれぞれへ振り分けられる。間隔hはディスク17の直径のほぼ半分程度と設定されるのが好ましい。更に、邪魔板ガイド83の下流側先端は分岐点X対して外側の分岐路23よりに配置される。
【0039】
この実施形態で、排出路21は湾曲しており、邪魔板ガイド83の上流側先端部はこの側壁に接触配置されている。そこで、ボール部15の排出路21を送られるディスク17はボール部15の最上部側壁に沿って移動し、図7のように、この邪魔板ガイド83位置に到達するとこれに沿って移動するようになる。
邪魔板ガイド83の下流側先端からは、上述のように、ディスク17の直径のほぼ半分程度の間隔hを以て分岐点Xに到達するように配置されているので、送られてきたディスク17は、微妙なバランスの基に、分岐路23の内側と外側に自然と分かれてゆく。従って、この邪魔板ガイド83の下流側先端位置の取り方により、分流割合をある程度設定することが可能である。
【0040】
このように、本実施形態では、排出路21から送られるディスク17がどのような量であっても、所望の割合で振り分けることが可能となる。従って、ボール部15のディスク17がなくなるような状態でも、最後のディスク17となるまで、所望の割合で振り分けることが可能となる。つまり、ディスク17の送られる量が多い場合、少ない場合にかかわらず、ディスク17が均等に分けられるようになっている。
【0041】
【実施例】
次に、手作業による場合と、発明に係る紙片体自動移載装置を用いた場合とのディスク法の作業時間について調査した結果を説明する。
1.手作業の場合(人員:二名)
〔作業条件〕
・シャーレ枚数:100枚
・ディスク:4枚/シャーレ
・繰り返し回数:3回
〔調査結果〕
回数No. 作業時間 シャーレ1枚当たりの平均所要時間
1. 16分28秒
2. 15分18秒 約9.5秒
3. 15分08秒
【0042】
2.手作業の場合(人員:一名)
〔作業条件〕
・シャーレ枚数:100枚
・ディスク:4枚/シャーレ
・繰り返し回数:3回
〔調査結果〕
回数No. 作業時間 シャーレ1枚当たりの平均所要時間
1. 18分29秒
2. 17分13秒 約10.3秒
3. 15分45秒
【0043】
3.紙片体自動移載装置を用いた場合
Figure 0003625147
【0044】
上述の結果から明らかなように、本発明に係る紙片体自動移載装置を用いた場合には、シャーレ1枚当たり、1.5乃至2.3秒の時間短縮が可能であることが分かった。
【0045】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る請求項1記載の紙片体自動移載装置は、紙片体投入部から送られた紙片体を、前詰めして二列に整列させる整列直進フィーダを設けたので、平行に並べたそれぞれの整列直進フィーダから同じ位置の一対の紙片体を取り出すことで、四つの紙片体を四角の対角線上に配置可能にできる。この結果、従来人手により移載していた紙片体を、簡単な構造で自動移載できるようになる。
【0046】
請求項2記載の紙片体自動移載装置は、紙片体投入部から送られた複数の紙片体を略半分に分けて分岐路のそれぞれへ振り分ける邪魔板ガイドを、排出路の略中央部に立設したので、紙片体投入部から送られた紙片体を、整列直進フィーダの一方の列のみに過剰供給されることを防止して、整列直進フィーダの二つの列に均等に分けることができる。
【0047】
請求項3記載の紙片体自動移載装置は、最下位以上の紙片体を分岐路の他方へ落下させる第一高さ規制板を、分岐路の一方に設け、最下位以上の紙片体を投入部へ落下させる第二高さ規制板を、分岐路の他方に設けたので、整列直進フィーダのそれぞれの列に、重なりのない整列した紙片体を送ることができるとともに、重なり合っていた余剰紙片体を投入部へ戻すことができる。この結果、整列直進フィーダからの紙片体の取出しを確実にし、紙片体自動移載動作の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙片体自動移載装置を側面から視た斜視図である。
【図2】図1に示した紙片体自動移載装置の側面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図2の一部分を省略したA−A矢視図である。
【図5】分流部の斜視図である。
【図6】高さ規制部の斜視図である。
【図7】整列機構部の他の実施形態の分流部の斜視図である。
【図8】一括投入されたディスクがシャーレに移載されるまでの過程を表した概念図である。
【図9】所定位置にディスクの移載されたシャーレの斜視図である。
【符号の説明】
15 ボール部(紙片体投入部)
17 ディスク(紙片体)
21 排出路
23 分岐路
25 整列直進フィーダ
27 分流部
83 邪魔板ガイド
85 第一高さ規制板
87 第二高さ規制板
91 紙片体自動移載装置

Claims (3)

  1. 紙片体投入部に一括供給された複数の紙片体から所定数を取り出し、それぞれの該紙片体を培地の所定位置に置く紙片体自動移載装置であって、
    前記紙片体投入部に延設された排出路とこの排出路を段差を以て二列に分岐する分岐路とにより、前記紙片体投入部から送られた紙片体を二列に略均等数に分ける分流部と、
    基端が前記分流部の分岐路に連結され前記紙片体投入部から送られた紙片体を先端で停止させることで、この紙片体を略水平に前詰めして二列に整列させる整列直進フィーダと、
    を備えたことを特徴とする紙片体自動移載装置。
  2. 前記分流部が、前記排出路の略中央部に立設され前記紙片体投入部から送られた複数の前記紙片体を略半分に分けて前記分岐路のそれぞれへ振り分ける邪魔板ガイドを備えることを特徴とする請求項1記載の紙片体自動移載装置。
  3. 前記分岐路の高位置側に設けられ、上下に重なって移送される複数の紙片体のうち最下位の紙片体のみを通過させるとともに最下位以外の紙片体を前記分岐路の低位置側へ落下させる第一高さ規制板と、
    前記分岐路の他方に設けられ、上下に重なって移送される複数の紙片体のうち最下位の紙片体のみを通過させるとともに最下位以上の紙片体を前記紙片体投入部へ落下させる第二高さ規制板と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の紙片体自動移載装置。
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