JP3648321B2 - ガス管内水排出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス供給用のガス管内にたまったガス管内水を、そのガス管の地上開口部からガス管外へ排出するガス管内水排出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の技術としては、前記ガス管内のガスを吸引自在な吸引装置を、前記ガス管内を経由してガス管内水の貯留部に最も近い地上開口部に直接接続するとともに、前記吸引装置により、前記ガス管内を吸引させて前記ガス管内水を引き抜くことが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のガス管内水排出方法によれば、前記吸引装置としては、大量のガス管内水であっても十分に引き抜けるように容量の大きなものを利用することが多いのであるが、そのような吸引装置で前記ガス管内水の貯留部のあるガス管(枝管)内のガスを吸引すると、その枝管の接続されている元のガス管(本支管)内の圧力までも急激に減少させてしまい、その本支管に接続されている他の枝管内の圧力にまで影響を及ぼし、ガス供給を不安定にしてしまうのではないかという虞れが指摘されており、ガス供給の不安定化を来しにくいガス管内水排出方法が望まれている。
【0004】
従って、本発明の目的は、上記欠点に鑑み成されたものであり、大量のガス管内水であっても引き抜き可能であって、かつ、ガス管内のガス圧に影響を及ぼしにくいガス管内水排出方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明の特徴手段は、ガス供給用のガス管内にたまったガス管内水を、そのガス管の地上開口部からガス管外へ排出する場合に、前記ガス管内のガスを吸引自在な吸引装置を、前記ガス管内を経由してガス管内水の貯留部に最も近い地上開口部に流量絞り部を介して接続するとともに、前記ガス管内水よりもガス供給方向下流側のガス管内におけるガスの流速が設定範囲内になるように、前記流量絞り部によって流量を絞った状態で、前記吸引装置により、前記ガス管内を吸引させて前記ガス管内水を引き抜くことにあり、その作用・効果は以下の通りである。
【0006】
〔作用効果〕
つまり、吸引装置で前記地上開口部からガスを吸引すると、そのガスとともにガス管内水を前記地上開口部側へ移動させることが出来る。このとき、ガス管内水が前記ガス管内の流路を閉塞している場合には、あまり本支管側に影響を与えることなく前記ガス管内水を地上開口部に引き出せるのであるが、このガス管内水が、ガス管内水の引き抜き作業により少なくなったとき等、ガス管内水が前記ガス管内の流路を閉塞していない状態になると、前記吸引装置からのガス吸引による圧力変動が前記本支管に伝達される。しかし、本発明者らは、前記吸引装置を前記地上開口部に流量絞り部を介して接続して、ガス管内水よりもガス供給方向下流側のガス管内におけるガスの流速が設定範囲内になるように、流量絞り部によって流量を絞った状態で吸引すれば、前記枝管内の圧力が急激には変化しないようにかつ確実にガス管内水を引き抜けるという新知見を得た。
この新知見によれば、前記枝管内のガス管内水を確実かつ穏やかに引き抜くことが出来、前記本支管の圧力にはあまり影響を与えることなくガス管内水を引き抜くことができる。
従って、その本支管に接続されている他の枝管内の圧力にまで影響を及ぼし、ガス供給を不安定にしてしまうような不都合が発生する虞れを十分に低くできるようになり、ガスの安定供給に寄与することが出来た。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、吸引装置1を接続する地上開口部2は、ガス管3の本管3aから延設される支管3bに接続され、前記本管3aからのガスを各家庭に供給する枝管3cにおいて、ガスメーターGMの取付部2aに形成される。ここで、前記枝管3cには、配管時の種々の事情で、上下方向にU字状に配設される迂回部3dが形成されており、この迂回部3dに何らかの影響でガス管内水4が貯留されている貯留部が形成されているものとする。
ここで、図2に示すように、前記地上開口部2に流量絞り部5を介して、前記ガス管3内のガスを吸引自在なポンプ1aをホース1bで接続するとともに、前記ポンプ1aにより、前記ガス管2内を吸引させて前記ガス管内水4を引き抜く。
【0008】
〔別実施形態〕
先の実施の形態では、流量絞り部5は、ガスメーターGMの取付部2aに設けたが、地上開口部2と、吸引装置1との間に介在させて設けてあれば良いので、前記吸引装置1のポンプ1aとホース1bとの間にガス管内水トラップを設け、そのガス管内水トラップの吸引側縦管部に設けてあってもよく、この場合ポンプ1aにガス管内水4が流入するのを前記流量絞り部5が阻止するので、前記ガス管内水4が前記ポンプ1aに悪影響を与えるのを防止できる。
【0009】
【実施例】
以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
先の実施の形態において、例えば、管径が25mmの枝管1cに対して吸引装置1として流量69m3/Hのポンプ1aを用い、かつ、流量絞り部5に、流速を13m/s〜20m/sに絞ることのできるものを用いたところ、支管3bへは圧力変化の影響をあまり与えることなくガス管内水4を引き抜くことが出来た。
【0010】
〔試験例〕
図1における支管3b内の圧力を210mmH2Oに設定し、先の実施例の条件で、絞り流量を種々に変更してガス管内水4の引き抜き試験を行った。その結果を表1に示す。尚、表中、流量、流速とあるものは、図中A点での測定値であり、支管圧、枝管圧とあるものは、図1中B,C点における圧力である。また、圧力低下とあるのは、支管への圧力低下の影響を示し、○は影響が少なく他の枝管への影響が少ないと考えられるもの、×は他の枝管への影響が生じると考えられるものを示す。抽水状況とあるのは、前記迂回部にガス管内水が残存するか否かを示し、○はガス管内水の残存は見られず、×はガス管内水の残存が見られたことを示す。
【0011】
【表1】
【0012】
その結果、流速を13m/s〜20m/sに設定するように流量絞り部5を設けておけば、支管3bの内圧の低下を、他の枝管3dにあまり影響を受けない100mmH2O程度までに抑え、かつ、残存しないようにガス管内水4を引き抜くことが出来ることが分かった。
【0013】
尚、本発明にいうガス管内水4の貯留部とは、ガス管3内のいかなる場所であっても、水が溜まり得る場所であれば、前記迂回部3dに限ることはない。
また、ガス管3は、本管3a、支管3b、枝管3cの総称である。
【0014】
尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス管の配管状況及びガス管内水の残存状況をを示す図
【図2】本発明のガス管内水排出方法を示す図
【符号の説明】
1 吸引装置
2 地上開口部
3 ガス管
3c ガス管
3d 貯留部
4 ガス管内水
5 流量絞り部
Claims (1)
- ガス供給用のガス管(3)内にたまったガス管内水(4)を、そのガス管(3)の地上開口部(2)からガス管(3)外へ排出するガス管内水排出方法であって、
前記ガス管(3)内のガスを吸引自在な吸引装置(1)を、前記ガス管(3)内を経由してガス管内水(4)の貯留部(3d)に最も近い地上開口部(2)に流量絞り部(5)を介して接続するとともに、前記ガス管内水(4)よりもガス供給方向下流側のガス管(3c)内におけるガスの流速が設定範囲内になるように、前記流量絞り部(5)によって流量を絞った状態で、前記吸引装置(1)により、前記ガス管(3)内を吸引させて前記ガス管内水(4)を引き抜くガス管内水排出方法。
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JPH09264499A JPH09264499A (ja) | 1997-10-07 |
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Family Applications (1)
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- 1996-03-29 JP JP07575496A patent/JP3648321B2/ja not_active Expired - Fee Related
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