JP2000225985A - 呼び水式タンク浚え制御装置 - Google Patents
呼び水式タンク浚え制御装置Info
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- JP2000225985A JP2000225985A JP11029894A JP2989499A JP2000225985A JP 2000225985 A JP2000225985 A JP 2000225985A JP 11029894 A JP11029894 A JP 11029894A JP 2989499 A JP2989499 A JP 2989499A JP 2000225985 A JP2000225985 A JP 2000225985A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 呼び水式を採用するも自動化してタンクにお
ける浚え作業の高効率化と省力化が図れる呼び水式タン
ク浚え制御装置を提供する。 【解決手段】 バラストタンク３内のバラスト水を排出
するバラストポンプ１と、該バラストポンプ１に呼び水
としての船外海水を吸い込まれるためのシーチェスト７
と、前記バラストタンク３の浚え開始状態を検出する圧
力計９等の検出手段と、該検出手段からの検出信号に基
づいて前記シーチェスト７におけるシーチェスト弁８の
弁開度を逆流せずにバラストタンク３内のバラスト水を
効率よく引けるように自動制御する制御装置６と、を備
えた。
ける浚え作業の高効率化と省力化が図れる呼び水式タン
ク浚え制御装置を提供する。 【解決手段】 バラストタンク３内のバラスト水を排出
するバラストポンプ１と、該バラストポンプ１に呼び水
としての船外海水を吸い込まれるためのシーチェスト７
と、前記バラストタンク３の浚え開始状態を検出する圧
力計９等の検出手段と、該検出手段からの検出信号に基
づいて前記シーチェスト７におけるシーチェスト弁８の
弁開度を逆流せずにバラストタンク３内のバラスト水を
効率よく引けるように自動制御する制御装置６と、を備
えた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、原油タンカーある
いはＬＮＧ船のような貨物船における呼び水式タンク浚
え制御装置に関する。
いはＬＮＧ船のような貨物船における呼び水式タンク浚
え制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種船舶のバラストタンク内のバラス
ト水（主に海水）をバラストポンプを用いて船外に排出
する場合において、タンク液位が低くなると、ポンプ吸
い込み側圧力（ポンプ吸込圧）が低下してバラストポン
プ内でキャビテーションが発生したり、エアを噛んでバ
ラストポンプが吸引しなくなり、バラストタンク内のバ
ラスト水の排水、浚え（バラスト水の略完全な汲み出
し）ができなくなる。
ト水（主に海水）をバラストポンプを用いて船外に排出
する場合において、タンク液位が低くなると、ポンプ吸
い込み側圧力（ポンプ吸込圧）が低下してバラストポン
プ内でキャビテーションが発生したり、エアを噛んでバ
ラストポンプが吸引しなくなり、バラストタンク内のバ
ラスト水の排水、浚え（バラスト水の略完全な汲み出
し）ができなくなる。
【０００３】そこで、従来は、専用のストリッピング装
置やエゼクタを用いてバラストタンク内のバラスト水の
浚えを行っている（特開平５−２３８４７３号公報参
照）。また、上記状況下で、上記船舶が通常備えている
シーチェスト弁（船外弁）を開いて、船底より船外の海
水を呼び水として取水する（バラストポンプで吸い込ま
せる）ことで、バラストタンク内のバラスト水を引くこ
とができる。但し、シーチェスト弁を開き過ぎると船外
の海水がバラストタンク内へ逆流してしまうため、従来
はこれをオペレータが経験により手動操作で行ってい
た。
置やエゼクタを用いてバラストタンク内のバラスト水の
浚えを行っている（特開平５−２３８４７３号公報参
照）。また、上記状況下で、上記船舶が通常備えている
シーチェスト弁（船外弁）を開いて、船底より船外の海
水を呼び水として取水する（バラストポンプで吸い込ま
せる）ことで、バラストタンク内のバラスト水を引くこ
とができる。但し、シーチェスト弁を開き過ぎると船外
の海水がバラストタンク内へ逆流してしまうため、従来
はこれをオペレータが経験により手動操作で行ってい
た。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、専用のスト
リッピング装置やエゼクタを用いてバラストタンク内の
バラスト水の浚えを行う方式にあっては、専用装置であ
ることに加えてバラストポンプの大容量化に伴い装置が
繁雑・大型化して建造コストの増大を招来するという問
題点があった。一方、船外海水の呼び水方式にあって
は、手動操作であることから、オペレータの熟練が必要
であり、常に効率の良いバラスト排水の実施は期待でき
ないという問題点があった。
リッピング装置やエゼクタを用いてバラストタンク内の
バラスト水の浚えを行う方式にあっては、専用装置であ
ることに加えてバラストポンプの大容量化に伴い装置が
繁雑・大型化して建造コストの増大を招来するという問
題点があった。一方、船外海水の呼び水方式にあって
は、手動操作であることから、オペレータの熟練が必要
であり、常に効率の良いバラスト排水の実施は期待でき
ないという問題点があった。
【０００５】そこで、本発明の目的は、呼び水式を採用
するも自動化してタンクにおける浚え作業の高効率化と
省力化が図れる呼び水式タンク浚え制御装置を提供する
ことにある。
するも自動化してタンクにおける浚え作業の高効率化と
省力化が図れる呼び水式タンク浚え制御装置を提供する
ことにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明に係る呼び水式タンク浚え制御装置は、バラス
トタンク内のバラスト水を排出するバラストポンプと、
該バラストポンプに呼び水としての船外海水を吸い込ま
せるためのシーチェストと、前記バラストタンクの浚え
開始状態を検出する検出手段と、該検出手段からの検出
信号に基づいて前記シーチェストの弁開度を逆流せずに
バラストタンク内のバラスト水を効率よく引けるように
自動制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする。
の本発明に係る呼び水式タンク浚え制御装置は、バラス
トタンク内のバラスト水を排出するバラストポンプと、
該バラストポンプに呼び水としての船外海水を吸い込ま
せるためのシーチェストと、前記バラストタンクの浚え
開始状態を検出する検出手段と、該検出手段からの検出
信号に基づいて前記シーチェストの弁開度を逆流せずに
バラストタンク内のバラスト水を効率よく引けるように
自動制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする。
【０００７】また、浚え対象タンク内の液体を排出する
ポンプと、該ポンプに呼び水として吸い込まれる液体を
収容する他の水位の高いタンクと、前記浚え対象タンク
の浚え開始状態を検出する検出手段と、該検出手段から
の検出信号に基づいて前記他の水位の高いタンクのタン
ク付弁開度を逆流せずに浚え対象タンク内の液体を効率
よく引けるように自動制御する制御装置と、を備えたこ
とを特徴とする。
ポンプと、該ポンプに呼び水として吸い込まれる液体を
収容する他の水位の高いタンクと、前記浚え対象タンク
の浚え開始状態を検出する検出手段と、該検出手段から
の検出信号に基づいて前記他の水位の高いタンクのタン
ク付弁開度を逆流せずに浚え対象タンク内の液体を効率
よく引けるように自動制御する制御装置と、を備えたこ
とを特徴とする。
【０００８】また、バラストタンク内のバラスト水を排
出するバラストポンプと、該バラストポンプに呼び水と
しての船外海水を吸い込ませるためのシーチェストと、
前記バラストタンクのエア噛み状態を検出する検出手段
と、該検出手段からの検出信号に基づいて前記バラスト
ポンプと前記バラストタンクのタンク付弁と前記シーチ
ェストのシーチェスト弁とを時系列的に制御してバラス
トタンク内のバラスト水の吸込みを復旧する制御装置
と、を備えたことを特徴とする。
出するバラストポンプと、該バラストポンプに呼び水と
しての船外海水を吸い込ませるためのシーチェストと、
前記バラストタンクのエア噛み状態を検出する検出手段
と、該検出手段からの検出信号に基づいて前記バラスト
ポンプと前記バラストタンクのタンク付弁と前記シーチ
ェストのシーチェスト弁とを時系列的に制御してバラス
トタンク内のバラスト水の吸込みを復旧する制御装置
と、を備えたことを特徴とする。
【０００９】また、浚え対象タンク内の液体を排出する
ポンプと、該ポンプに呼び水として使用される他の水位
の高いタンクと、前記浚え対象タンクのエア噛み状態を
検出する検出手段と、該検出手段からの検出信号に基づ
いて前記ポンプと前記浚え対象タンク及び呼び水として
使用される他の水位の高いタンクのタンク付弁とを時系
列的に制御して浚え対象タンク内の液体の吸込みを復旧
する制御装置と、を備えたことを特徴とする。
ポンプと、該ポンプに呼び水として使用される他の水位
の高いタンクと、前記浚え対象タンクのエア噛み状態を
検出する検出手段と、該検出手段からの検出信号に基づ
いて前記ポンプと前記浚え対象タンク及び呼び水として
使用される他の水位の高いタンクのタンク付弁とを時系
列的に制御して浚え対象タンク内の液体の吸込みを復旧
する制御装置と、を備えたことを特徴とする。
【００１０】また、前記エア噛み状態を検出する検出手
段は、前記ポンプのエア噛み時における吐出圧及び吸込
圧の圧力変動を検出するものであることを特徴とする。
段は、前記ポンプのエア噛み時における吐出圧及び吸込
圧の圧力変動を検出するものであることを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る呼び水式タン
ク浚え制御装置を実施例により図面を用いて詳細に説明
する。
ク浚え制御装置を実施例により図面を用いて詳細に説明
する。
【００１２】［第１実施例］図１は本発明の第１実施例
を示す呼び水式タンク浚え制御装置の模式側面図、図２
は同じくコントローラにおける自動制御フローチャート
である。
を示す呼び水式タンク浚え制御装置の模式側面図、図２
は同じくコントローラにおける自動制御フローチャート
である。
【００１３】図１において、符号１はバラストポンプで
あり、このバラストポンプ１の吸込み口にバラスト水配
管２が接続されると共に、このバラスト水配管２に、船
幅方向に複数設けられたバラストタンク３の底部にそれ
ぞれ開口するベルマウス４が分岐管２ａを介して接続さ
れている。符号５は各分岐管２ａに介設されたタンク付
弁を示していて、各タンク付弁５は船橋（ブリッジ）、
貨物制御室（カーゴコンソールルーム）もしくは機関室
（居住区外）内に設置された制御装置（コントローラ）
６により、開閉を制御されるようになっている。
あり、このバラストポンプ１の吸込み口にバラスト水配
管２が接続されると共に、このバラスト水配管２に、船
幅方向に複数設けられたバラストタンク３の底部にそれ
ぞれ開口するベルマウス４が分岐管２ａを介して接続さ
れている。符号５は各分岐管２ａに介設されたタンク付
弁を示していて、各タンク付弁５は船橋（ブリッジ）、
貨物制御室（カーゴコンソールルーム）もしくは機関室
（居住区外）内に設置された制御装置（コントローラ）
６により、開閉を制御されるようになっている。
【００１４】船底には船外海水取入れ用のシーチェスト
７が設けられていて、このシーチェスト７と前記バラス
ト水配管２とを、バラストポンプ１に対し最も上流側に
位置して接続する配管２ｂが設けられている。符号８は
配管２ｂに介設されたシーチェスト弁を示していて、こ
のシーチェスト弁８も前記制御装置６により開閉を制御
されるようになっている。
７が設けられていて、このシーチェスト７と前記バラス
ト水配管２とを、バラストポンプ１に対し最も上流側に
位置して接続する配管２ｂが設けられている。符号８は
配管２ｂに介設されたシーチェスト弁を示していて、こ
のシーチェスト弁８も前記制御装置６により開閉を制御
されるようになっている。
【００１５】前記バラストポンプ１の吸込み口に圧力計
９が取り付けられていて、この圧力計９で計測された圧
力P suc （ポンプ吸込圧）が前記制御装置６に入力され
る。また、バラストポンプ１の吐出口は吐水配管１０を
介して船外排出口１１に通じている。
９が取り付けられていて、この圧力計９で計測された圧
力P suc （ポンプ吸込圧）が前記制御装置６に入力され
る。また、バラストポンプ１の吐出口は吐水配管１０を
介して船外排出口１１に通じている。
【００１６】また、前記制御装置６には、各バラストタ
ンク３におけるタンク液位h tk（船底から液面までの高
さ）と吃水h draft （船底〜海面までの高さ）が図示し
ない液面計を介して情報として入力されると共に、船底
〜合流点までの高さh junc，タンクからの流量Q tk，シ
ーチェストからの流量Q sc，タンクから合流点までの損
失係数k tk，シーチェストから合流点までの損失係数
（シーチェスト弁の開度を含む）k sc，合流点から圧力
計までの損失係数k com ，海水比重γ等浚え制御に必要
な各種データが予め保持・計算されるようになってい
る。
ンク３におけるタンク液位h tk（船底から液面までの高
さ）と吃水h draft （船底〜海面までの高さ）が図示し
ない液面計を介して情報として入力されると共に、船底
〜合流点までの高さh junc，タンクからの流量Q tk，シ
ーチェストからの流量Q sc，タンクから合流点までの損
失係数k tk，シーチェストから合流点までの損失係数
（シーチェスト弁の開度を含む）k sc，合流点から圧力
計までの損失係数k com ，海水比重γ等浚え制御に必要
な各種データが予め保持・計算されるようになってい
る。
【００１７】このように構成されるため、バラストタン
ク３内のバラスト水の排出をバラストポンプ１により行
う。この際、制御装置６からの信号でタンク付弁５は開
かれる一方、シーチェスト弁８は閉じられている。
ク３内のバラスト水の排出をバラストポンプ１により行
う。この際、制御装置６からの信号でタンク付弁５は開
かれる一方、シーチェスト弁８は閉じられている。
【００１８】そして、バラストタンク３内の液位が浚え
開始レベルに達すると、制御装置６はこれを図示しない
液面計からの信号で検知して、逆流せずにバラストタン
ク３内のバラスト水を効率よく引くためのシーチェスト
弁８の開度を、タンク液位h tk，ポンプ吸込圧P suc ，
吃水h draft を基に計算で求め、自動で開度制御を行
い、バラストタンク３の浚えを行う。
開始レベルに達すると、制御装置６はこれを図示しない
液面計からの信号で検知して、逆流せずにバラストタン
ク３内のバラスト水を効率よく引くためのシーチェスト
弁８の開度を、タンク液位h tk，ポンプ吸込圧P suc ，
吃水h draft を基に計算で求め、自動で開度制御を行
い、バラストタンク３の浚えを行う。
【００１９】即ち、制御装置６のタンク浚え自動制御動
作を示す図２のように、ステップＰ１でバラストタンク
（排水タンク）３のレベルチェックを行いつつ、ステッ
プＰ２で浚え開始レベルに到達したかどうかを判断す
る。開始レベルに到達してなければステップＰ１に戻
り、到達していればステップＰ３で例えば下記の（１）
式を用いてシーチェスト弁８の開度計算を行い、この計
算結果に基づいてステップＰ４でシーチェスト弁８のア
クチュエータに開指令を送る。次いで、ステップＰ５で
浚えが終了したかどうかを判断し、終了してなければス
テップＰ３に戻り、終了していればステップＰ６で次の
浚えタンクの有・無を判断する。有れば、ステップＰ１
に戻り、無ければ浚え作業を終了するのである。
作を示す図２のように、ステップＰ１でバラストタンク
（排水タンク）３のレベルチェックを行いつつ、ステッ
プＰ２で浚え開始レベルに到達したかどうかを判断す
る。開始レベルに到達してなければステップＰ１に戻
り、到達していればステップＰ３で例えば下記の（１）
式を用いてシーチェスト弁８の開度計算を行い、この計
算結果に基づいてステップＰ４でシーチェスト弁８のア
クチュエータに開指令を送る。次いで、ステップＰ５で
浚えが終了したかどうかを判断し、終了してなければス
テップＰ３に戻り、終了していればステップＰ６で次の
浚えタンクの有・無を判断する。有れば、ステップＰ１
に戻り、無ければ浚え作業を終了するのである。
【００２０】 P suc ／γ＋sgn(Q tk＋Q sc)k com(Q 1k ＋Q sc)2 ＝(h tk −h junc) −sgn(Q tk)k tk Q tk 2 ＝(h draft−h junc) −sgn(Q sc)k sc Q sc 2 ・・・・・・（１） 但し P suc ：ポンプ吸込圧 γ : 海水比重 h draft ：吃水 h tk : タンク液位 h junc ：船底〜合流点までの高さ Q tk ：タンクからの流量 Q sc ：シーチェストからの流量 k tk ：タンクから合流点までの損失係数 k sc ：シーチェストから合流点までの損失係数 k com ：合流点から圧力計までの損失係数 sgn ：ｘ≧０のとき、sgn(ｘ) ＝1 ，ｘ＜０のとき、sgn(ｘ) ＝ −1
【００２１】このようにして本実施例では、原油タンカ
ー等が本来的に有するシーチェスト７を効果的に利用し
て呼び水式で浚え作業を自動で行うことができ、高効率
化と省力化が図れる。また、装置の繁雑・大型化を回避
できるので、建造コストの削減も可能となる。更に、本
制御装置は荷役自動制御装置（SUPER CARGO SYSTEM)に
容易に組み合わせることができる。
ー等が本来的に有するシーチェスト７を効果的に利用し
て呼び水式で浚え作業を自動で行うことができ、高効率
化と省力化が図れる。また、装置の繁雑・大型化を回避
できるので、建造コストの削減も可能となる。更に、本
制御装置は荷役自動制御装置（SUPER CARGO SYSTEM)に
容易に組み合わせることができる。
【００２２】［第２実施例］図３は本発明の第２実施例
を示す呼び水式タンク浚え制御装置の模式側面図であ
る。
を示す呼び水式タンク浚え制御装置の模式側面図であ
る。
【００２３】この実施例は、第１実施例における制御装
置６の入出力装置６ａに各バラストタンク３に設けた液
面計１２からのタンク液位情報を入力すると共に、この
入力情報に基づいて弁制御装置６ｂからの制御信号で各
バラストタンク３のタンク付弁５を開閉制御するように
して、船外海水を呼び水として使用する代わりに、自船
の他の水位の高いバラストタンク１３からのバラスト水
を呼び水として使用するようにした例である。その他の
構成は第１実施例と同様であるので、図１と同一部材・
部位には同一符号を付して重複する説明は省略する。
置６の入出力装置６ａに各バラストタンク３に設けた液
面計１２からのタンク液位情報を入力すると共に、この
入力情報に基づいて弁制御装置６ｂからの制御信号で各
バラストタンク３のタンク付弁５を開閉制御するように
して、船外海水を呼び水として使用する代わりに、自船
の他の水位の高いバラストタンク１３からのバラスト水
を呼び水として使用するようにした例である。その他の
構成は第１実施例と同様であるので、図１と同一部材・
部位には同一符号を付して重複する説明は省略する。
【００２４】この実施例によれば、第１実施例と同様の
作用・効果が得られると共に、他の水位の高いバラスト
タンク１３内のバラスト水を呼び水とするので、そのタ
ンク１３のバラスト排水作業の手間を縮小することがで
きる利点がある。
作用・効果が得られると共に、他の水位の高いバラスト
タンク１３内のバラスト水を呼び水とするので、そのタ
ンク１３のバラスト排水作業の手間を縮小することがで
きる利点がある。
【００２５】［第３実施例］図４は本発明の第３実施例
を示す呼び水式タンク浚え制御装置の模式側面図、図５
はバラストポンプのエア噛み運転移行時における吐出圧
及び吸込圧の変化を示すグラフである。
を示す呼び水式タンク浚え制御装置の模式側面図、図５
はバラストポンプのエア噛み運転移行時における吐出圧
及び吸込圧の変化を示すグラフである。
【００２６】この実施例は、バラストタンク３のバラス
ト水の排水が進み、タンク液位が浚え開始レベルに到達
してバラストポンプ１がエア噛み運転（空気を吸ってし
まって、液を吸い上げられない状態）になる時に、バラ
ストポンプ１の吐出圧及び吸込圧で、図５のような圧力
変動が観測されることに着目して、第１実施例における
バラストポンプ１の吐出口に、吸込口に加えてもう一つ
の圧力計１４を取り付け、これらの両圧力計９，１４か
らの圧力信号でバラストポンプ１のエア噛み状態を検出
した時に、制御装置６（図１参照）は下記の手順でバラ
ストポンプ１とタンク付弁５及びシーチェスト弁８等を
自動制御してバラストタンク３からのバラスト水の吸い
込みを復旧するようにした例である。その他の構成は第
１実施例と同様であるので、図１と同一部材・部位には
同一符号を付して重複する説明は省略する。
ト水の排水が進み、タンク液位が浚え開始レベルに到達
してバラストポンプ１がエア噛み運転（空気を吸ってし
まって、液を吸い上げられない状態）になる時に、バラ
ストポンプ１の吐出圧及び吸込圧で、図５のような圧力
変動が観測されることに着目して、第１実施例における
バラストポンプ１の吐出口に、吸込口に加えてもう一つ
の圧力計１４を取り付け、これらの両圧力計９，１４か
らの圧力信号でバラストポンプ１のエア噛み状態を検出
した時に、制御装置６（図１参照）は下記の手順でバラ
ストポンプ１とタンク付弁５及びシーチェスト弁８等を
自動制御してバラストタンク３からのバラスト水の吸い
込みを復旧するようにした例である。その他の構成は第
１実施例と同様であるので、図１と同一部材・部位には
同一符号を付して重複する説明は省略する。
【００２７】［手順］ （１）バラストポンプ１を停止し、バラストタンク３の
タンク付弁５を閉める。 （２）シーチェスト弁８を開け、バラストポンプ１及び
バラスト水配管２の吸入側内に船外海水を流し込む。 （３）バラストポンプ１を起動する。 （４）徐々にタンク付弁５を開け、海水呼び水式タンク
浚え制御を行う。
タンク付弁５を閉める。 （２）シーチェスト弁８を開け、バラストポンプ１及び
バラスト水配管２の吸入側内に船外海水を流し込む。 （３）バラストポンプ１を起動する。 （４）徐々にタンク付弁５を開け、海水呼び水式タンク
浚え制御を行う。
【００２８】この実施例によれば、前述した本来的な作
用・効果は第１実施例と同様に得られるが、弁開度の計
算を特に必要としないので第１実施例に比べ制御が簡単
で済むという利点がある。
用・効果は第１実施例と同様に得られるが、弁開度の計
算を特に必要としないので第１実施例に比べ制御が簡単
で済むという利点がある。
【００２９】尚、この実施例においても、第２実施例の
ように他に高水位のバラストタンク１３（図３参照）が
存在する場合には、シーチェスト弁８を使わずに、高水
位のバラストタンク３内のバラスト水を呼び水として使
用することができる。
ように他に高水位のバラストタンク１３（図３参照）が
存在する場合には、シーチェスト弁８を使わずに、高水
位のバラストタンク３内のバラスト水を呼び水として使
用することができる。
【００３０】また、第２実施例や第３実施例の変形例の
ように高液位タンクを呼び水用タンクとして使用する方
式は、バラストタンク３内のバラスト水の浚え作業に限
らず、カーゴタンク内のカーゴ（原油等）の浚え作業に
も適用可能でる。勿論、この際、呼び水として使用され
る液位の高い他のタンクはバラストタンクではなくカー
ゴタンクとなる。
ように高液位タンクを呼び水用タンクとして使用する方
式は、バラストタンク３内のバラスト水の浚え作業に限
らず、カーゴタンク内のカーゴ（原油等）の浚え作業に
も適用可能でる。勿論、この際、呼び水として使用され
る液位の高い他のタンクはバラストタンクではなくカー
ゴタンクとなる。
【００３１】
【発明の効果】以上説明したように請求項１の発明によ
れば、バラストタンク内のバラスト水を排出するバラス
トポンプと、該バラストポンプに呼び水としての船外海
水を吸い込ませるためのシーチェストと、前記バラスト
タンクの浚え開始状態を検出する検出手段と、該検出手
段からの検出信号に基づいて前記シーチェストの弁開度
を逆流せずにバラストタンク内のバラスト水を効率よく
引けるように自動制御する制御装置と、を備えたことを
特徴とするので、原油タンカー等が本来的に有するシー
チェストを効果的に利用して呼び水式で浚え作業を自動
で行うことができ、高効率化と省力化が図れる。また、
装置の繁雑・大型化を回避できるので、建造コストの削
減も可能となる。
れば、バラストタンク内のバラスト水を排出するバラス
トポンプと、該バラストポンプに呼び水としての船外海
水を吸い込ませるためのシーチェストと、前記バラスト
タンクの浚え開始状態を検出する検出手段と、該検出手
段からの検出信号に基づいて前記シーチェストの弁開度
を逆流せずにバラストタンク内のバラスト水を効率よく
引けるように自動制御する制御装置と、を備えたことを
特徴とするので、原油タンカー等が本来的に有するシー
チェストを効果的に利用して呼び水式で浚え作業を自動
で行うことができ、高効率化と省力化が図れる。また、
装置の繁雑・大型化を回避できるので、建造コストの削
減も可能となる。
【００３２】請求項２の発明によれば、浚え対象タンク
内の液体を排出するポンプと、該ポンプに呼び水として
吸い込まれる液体を収容する他の水位の高いタンクと、
前記浚え対象タンクの浚え開始状態を検出する検出手段
と、該検出手段からの検出信号に基づいて前記他の水位
の高いタンクのタンク付弁開度を逆流せずに浚え対象タ
ンク内の液体を効率よく引けるように自動制御する制御
装置と、を備えたことを特徴とするので、請求項１の発
明と同様の効果が得られると共に、他の水位の高いタン
ク自体の浚え作業の手間を縮小することができる。
内の液体を排出するポンプと、該ポンプに呼び水として
吸い込まれる液体を収容する他の水位の高いタンクと、
前記浚え対象タンクの浚え開始状態を検出する検出手段
と、該検出手段からの検出信号に基づいて前記他の水位
の高いタンクのタンク付弁開度を逆流せずに浚え対象タ
ンク内の液体を効率よく引けるように自動制御する制御
装置と、を備えたことを特徴とするので、請求項１の発
明と同様の効果が得られると共に、他の水位の高いタン
ク自体の浚え作業の手間を縮小することができる。
【００３３】請求項３の発明によれば、バラストタンク
内のバラスト水を排出するバラストポンプと、該バラス
トポンプに呼び水としての船外海水を吸い込ませるため
のシーチェストと、前記バラストタンクのエア噛み状態
を検出する検出手段と、該検出手段からの検出信号に基
づいて前記バラストポンプと前記バラストタンクのタン
ク付弁と前記シーチェストのシーチェスト弁とを時系列
的に制御してバラストタンク内のバラスト水の吸込みを
復旧する制御装置と、を備えたことを特徴とするので、
請求項１の発明と同様の効果が得られると共に、弁開度
の計算等を特に必要としないので制御が簡単で済む。
内のバラスト水を排出するバラストポンプと、該バラス
トポンプに呼び水としての船外海水を吸い込ませるため
のシーチェストと、前記バラストタンクのエア噛み状態
を検出する検出手段と、該検出手段からの検出信号に基
づいて前記バラストポンプと前記バラストタンクのタン
ク付弁と前記シーチェストのシーチェスト弁とを時系列
的に制御してバラストタンク内のバラスト水の吸込みを
復旧する制御装置と、を備えたことを特徴とするので、
請求項１の発明と同様の効果が得られると共に、弁開度
の計算等を特に必要としないので制御が簡単で済む。
【００３４】請求項４の発明によれば、浚え対象タンク
内の液体を排出するポンプと、該ポンプに呼び水として
使用される他の水位の高いタンクと、前記浚え対象タン
クのエア噛み状態を検出する検出手段と、該検出手段か
らの検出信号に基づいて前記ポンプと前記浚え対象タン
ク及び呼び水として使用される他の水位の高いタンクの
タンク付弁とを時系列的に制御して浚え対象タンク内の
液体の吸込みを復旧する制御装置と、を備えたことを特
徴とするので、請求項１の発明と同様の効果が得られる
と共に、弁開度の計算等を特に必要としないので制御が
簡単で済む。また、他の水位の高いタンク自体の浚え作
業の手間を縮小することができる。
内の液体を排出するポンプと、該ポンプに呼び水として
使用される他の水位の高いタンクと、前記浚え対象タン
クのエア噛み状態を検出する検出手段と、該検出手段か
らの検出信号に基づいて前記ポンプと前記浚え対象タン
ク及び呼び水として使用される他の水位の高いタンクの
タンク付弁とを時系列的に制御して浚え対象タンク内の
液体の吸込みを復旧する制御装置と、を備えたことを特
徴とするので、請求項１の発明と同様の効果が得られる
と共に、弁開度の計算等を特に必要としないので制御が
簡単で済む。また、他の水位の高いタンク自体の浚え作
業の手間を縮小することができる。
【００３５】請求項５の発明によれば、前記エア噛み状
態を検出する検出手段は、前記ポンプのエア噛み時にお
ける吐出圧及び吸込圧の圧力変動を検出するものである
ことを特徴とするので、エア噛み状態を簡単な装置で容
易に検出できる。
態を検出する検出手段は、前記ポンプのエア噛み時にお
ける吐出圧及び吸込圧の圧力変動を検出するものである
ことを特徴とするので、エア噛み状態を簡単な装置で容
易に検出できる。
【図１】本発明の第１実施例を示す呼び水式タンク浚え
制御装置の模式側面図である。
制御装置の模式側面図である。
【図２】同じくコントローラにおける自動制御フローチ
ャートである。
ャートである。
【図３】本発明の第２実施例を示す呼び水式タンク浚え
制御装置の模式側面図である。
制御装置の模式側面図である。
【図４】本発明の第３実施例を示す呼び水式タンク浚え
制御装置の模式側面図である。
制御装置の模式側面図である。
【図５】バラストポンプのエア噛み運転移行時における
吐出圧及び吸込圧の変化を示すグラフである。
吐出圧及び吸込圧の変化を示すグラフである。
１ バラストポンプ ２ バラスト水配管 ３ バラストタンク ４ ベルマウス ５ タンク付弁 ６ コントローラ ７ シーチェスト ８ シーチェスト弁 ９ 圧力計 １０ 吐水配管 １１ 船外排出口 １２ 液面計 １３ 水位の高い他のバラストタンク １４ もう一つの圧力計
Claims (5)
- 【請求項１】 バラストタンク内のバラスト水を排出す
るバラストポンプと、該バラストポンプに呼び水として
の船外海水を吸い込ませるためのシーチェストと、前記
バラストタンクの浚え開始状態を検出する検出手段と、
該検出手段からの検出信号に基づいて前記シーチェスト
の弁開度を逆流せずにバラストタンク内のバラスト水を
効率よく引けるように自動制御する制御装置と、を備え
たことを特徴とする呼び水式タンク浚え制御装置。 - 【請求項２】 浚え対象タンク内の液体を排出するポン
プと、該ポンプに呼び水として吸い込まれる液体を収容
する他の水位の高いタンクと、前記浚え対象タンクの浚
え開始状態を検出する検出手段と、該検出手段からの検
出信号に基づいて前記他の水位の高いタンクのタンク付
弁開度を逆流せずに浚え対象タンク内の液体を効率よく
引けるように自動制御する制御装置と、を備えたことを
特徴とする呼び水式タンク浚え制御装置。 - 【請求項３】 バラストタンク内のバラスト水を排出す
るバラストポンプと、該バラストポンプに呼び水として
の船外海水を吸い込ませるためのシーチェストと、前記
バラストタンクのエア噛み状態を検出する検出手段と、
該検出手段からの検出信号に基づいて前記バラストポン
プと前記バラストタンクのタンク付弁と前記シーチェス
トのシーチェスト弁とを時系列的に制御してバラストタ
ンク内のバラスト水の吸込みを復旧する制御装置と、を
備えたことを特徴とする呼び水式タンク浚え制御装置。 - 【請求項４】 浚え対象タンク内の液体を排出するポン
プと、該ポンプに呼び水として使用される他の水位の高
いタンクと、前記浚え対象タンクのエア噛み状態を検出
する検出手段と、該検出手段からの検出信号に基づいて
前記ポンプと前記浚え対象タンク及び呼び水として使用
される他の水位の高いタンクのタンク付弁とを時系列的
に制御して浚え対象タンク内の液体の吸込みを復旧する
制御装置と、を備えたことを特徴とする呼び水式タンク
浚え制御装置。 - 【請求項５】 前記エア噛み状態を検出する検出手段
は、前記ポンプのエア噛み時における吐出圧及び吸込圧
の圧力変動を検出するものであることを特徴とする請求
項３又は４記載の呼び水式タンク浚え制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11029894A JP2000225985A (ja) | 1999-02-08 | 1999-02-08 | 呼び水式タンク浚え制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11029894A JP2000225985A (ja) | 1999-02-08 | 1999-02-08 | 呼び水式タンク浚え制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000225985A true JP2000225985A (ja) | 2000-08-15 |
Family
ID=12288692
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11029894A Withdrawn JP2000225985A (ja) | 1999-02-08 | 1999-02-08 | 呼び水式タンク浚え制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000225985A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005325964A (ja) * | 2004-05-17 | 2005-11-24 | Oshima Shipbuilding Co Ltd | バルブ開閉装置 |
| CN101432187B (zh) * | 2006-02-17 | 2012-02-29 | 沙特阿拉伯石油公司 | 用于海船的循环压载交换系统 |
| JP2014097686A (ja) * | 2012-11-13 | 2014-05-29 | Miura Co Ltd | バラスト水排出装置 |
-
1999
- 1999-02-08 JP JP11029894A patent/JP2000225985A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005325964A (ja) * | 2004-05-17 | 2005-11-24 | Oshima Shipbuilding Co Ltd | バルブ開閉装置 |
| CN101432187B (zh) * | 2006-02-17 | 2012-02-29 | 沙特阿拉伯石油公司 | 用于海船的循环压载交换系统 |
| JP2014097686A (ja) * | 2012-11-13 | 2014-05-29 | Miura Co Ltd | バラスト水排出装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060509 |