JP3647983B2 - ゴム発泡体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はゴム発泡体に関するもので、更に詳しくは建築、土木、車輛、電気機器、住宅設備機器等の構造物の空隙や接続部に装着した場合、その表面の凹凸に容易に追従密着し、優れた止水性能を発揮する発泡シ−ル材用のゴム発泡体を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、比較的少ない圧縮変形を与えるだけでその表面の凹凸に追従密着する発泡体としては、例えば、特公昭59−11613号に開示された高発泡倍率の連続気泡のポリウレタン発泡体が知られている。
しかるに、粘着性材料の配合料が多過ぎると、ム−ニ−粘度が低下し過ぎ、練りや成形加工性が悪いものとなったり、発泡途中でガス抜けを起こし易く、平板の発泡体形状が得にくい。又、連泡率や圧縮応力が高すぎると止水性能が低下したり、被シ−ル材面の凹凸追従性が低下してしまう。
【0003】
かかる欠点を解決するために、ポリウレタン発泡体に軟化させた瀝青物を含浸させ、発泡体の気泡を埋めたものも示されておりが、この含浸タイプの発泡体でも前述の諸効果を得るためには少なくとも80%の圧縮を必要とする難点と、更に圧縮時瀝青物が滲み出してくること、耐候性、耐寒性、耐薬品性、回復性が劣ること及び吸収性が高いといった欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる従来技術の欠点を解決したゴム発泡体に関するものであり、配合物の成形・加工性に優れ、しかも例えば構造物の空隙や接続部に装着した場合、その表面の凹凸に容易に追従密着し、優れた止水性能を発揮する発泡シ−ル材用のゴム発泡体を提供するものである。
【0005】
本発明は以上の欠点を改良するために次の構成としたものである。即ち、エチレン、α−オレフィン及び非共役二重結合を有する環状又は非環状ポリエンからなる共重合物単独又は該共重合物(EPDM)を少なくとも30重量部含むゴム成分100重量部、撥水性及び粘着性樹脂軟化剤50〜100重量部を必須の成分とし、これに充填剤、発泡剤、加硫剤、加硫促進剤等を配合混練し、ム−ニ−粘度ML1+4 (100℃)が10〜30で、ムーニースコーチタイム(120℃、t 5 )が20分以上である発泡加硫性組成物を連続押し出して発泡加硫して発泡倍率5〜30倍に発泡せしめた発泡体であり、セル数15個/インチ以上、50%圧縮応力が5〜200gf/cm2、通気性が100〜2000cc/minであることを特徴とするゴム発泡体にかかるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明のゴム発泡体にあって、ゴム発泡体の基材の選択は勿論のこと、その発泡倍率、気泡径、通気性、圧縮応力を特定することによって特に好ましい止水性能を発現することを見出し本発明に至ったものである。そして、高止水性については被シ−ル面の凹凸に追従性がよく、圧縮応力の歪依存性が小さいことが要求される。このことは発泡倍率、通気性が高い程、圧縮応力が低い程好ましいものとなる。
【0007】
ゴム発泡体にあって、低圧縮率での止水性能は気泡径が小さい程、つまり通水路が小さい程よくなるが、高発泡倍率で気泡径の小さい発泡体を製造するには限界がある。一方、高水圧下での止水性能は圧縮応力が低過ぎても発泡倍率が高すぎても水圧に負けてしまい、止水性能が悪くなってしまう。更に、高止水性能は被止水材との密着性も重要であり、止水材と被止水材との界面に欠陥を作らないことが重要である。このためには気泡径が小さい程、そして圧縮応力が低い程止水材としての欠陥が少なくなる。
【0008】
これらの状況に鑑み、総合的に止水性能を高めるためには適度な発泡倍率、適度な圧縮応力、小さな気泡径である他、適度な通気性言い換えれば適度な連泡率であることが止水性能に有効であることを見出し本発明に到達したものである。そして、止水シ−ルに最適化したゴム発泡体として、その発泡倍率を5〜30倍、好ましくは8〜20倍としたものであり、セル数は15個/インチ以上、好ましくは20個/インチ以上、更に好ましくは25個/インチ以上、最も好ましくは30個/インチ以上とし、50%圧縮応力は5〜200gf/cm2であり、より好ましくは10〜100gf/cm2である。そして更に通気性は100〜2000cc/min、好ましくは200〜1000cc/cm2 、更に好ましくは300〜800cc/cm2として止水性能を高度に発揮させる点でこれらの各条件を満足するものでなくてはならないものである。
【0009】
尚、通気性について付言すれば、気泡径、圧縮応力、圧縮歪率が一定であるとすると、通気性言い換えれば適度な連泡率のものは連泡部が独泡部より大きく変形することになる。従って、連泡率が上記した範囲より高くなる程連泡部一つ一つの変形が少なくなるので欠陥は大きくなり、止水性能が劣ることになる。
【0010】
ゴム発泡体を圧縮変形しその状態で長期間止水材料として用いる場合は、ゴム成分として耐候性に優れ且つ老化によるストレスクラックの入りにくいEPDM単独或いは全ゴム成分中少なくとも30重量%以上のEPDMを含む例えばブチルゴムの如き成分との組成物が好適である。
【0011】
ここでEPDMについて詳述すると、エチレン、プロピレンもしくはブテン−1および以下に列挙するポリエンモノマ−からなるタ−ポリマ−であり、該ポリエンモノマ−としては、ジシクロペンタジエン、1・5−シクロオクタジエン、1・1−シクロオクタジエン、1・6−シクロドデカジエン、1・7−シクロドデカジエン、1・5・9−シクロドデカトリエン、1・4−シクロヘプタジエン、1・4−シクロヘキサジエン、ノルボルナジエン、メチレンノルボルネン、2−メチルベンタジエン−1・4、1・5−ヘキサジエン、1・6−ヘプタジエン、メチル−テトラヒドロインデン、1・4−ヘキサジエン等である。各モノマ−の共重合割合は好ましくはエチレンが30乃至80モル%、ポリエンが0.1乃至20モル%で残りがα−オレフィンとなるようなタ−ポリマ−である。
【0012】
発泡止水材として、圧縮状態で長期に使用されるため、耐熱、耐候性のよいEPDMが特に選択されるものであり、更に、圧縮変形によるストレスに抗してクラックを抑制する効果はEPDM以外では得られない特性であり、かかる特徴を現出するにはゴム成分の内EPDMが30重量部は必要である。
【0013】
かかるEPDMとしては後述するム−ニ−スコ−チタイムの点を勘案して、用いられるEPDMのグレ−ドとしては粘度が低く、ヨウ素価が20以下であることが望ましい。これに適応できる市販品としては、日本合成ゴム社製のEP22、三井石油化学社製の3045H、住友化学社製の501A等が挙げられる。
【0014】
一方、EPDMと共に使用に供されるゴム成分としては耐候性、相容性のよいEPM、IIRの他、IR、NR、SBR、BR、RB(1,2−ポリブタジエン)、ACM、ANM、CSM、CR、シリコンゴム等が上げられるが、好ましくはEPM、IIRが用いられる。
【0015】
前記ゴム成分に添加される撥水性及び粘着性のある樹脂軟化剤は、ゴム発泡体の発泡素材となる組成物をム−ニ−粘度ML1+4 (100℃)10〜30、好ましくは12〜20の低粘度に調整する働きをするものである。即ち、シ−ト状等に形成して発泡加硫したゴム発泡体が高度に柔軟で被シ−ル面との密着性を上げ、しかも圧縮変形後の止水材料として十分な回復性を有する素因となるものである。
【0016】
本発明のゴム発泡体の発泡素材となる組成物は、前記ゴム成分と撥水性及び粘着性のある樹脂軟化剤、発泡剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、充填剤、着色剤、老化防止剤等の公知の配合剤とを常法により混和して作られる。
【0017】
かかる撥水性及び粘着性のある樹脂軟化剤として、ゴム成分100重量部に対し、パラフィンオイル、ブロ−アスファルト、ポリブテン、ロジンの少なくとも1種を50〜100重量部が必要であり、これらはEPDMに相溶性がよく、ゴム発泡体からのブリ−ド等により被止水材を汚染することなく密着性を与えるためである。そして、これが50重量部以下では高い発泡倍率や適度な通気性、適度な柔軟性等を備えた発泡体が得られず、これが100重量部を越えると、練り、成形加工性が悪くなり、更に、この組成物より得られたゴム発泡体は破断強度、伸び、セット性等が悪い他、通気性が高過ぎたり、気泡径が大き過ぎたり、圧縮応力が低過ぎたりして好ましい状態を与えない。更に又、ゴム発泡体のスライス、打ち抜き等の二次加工性も低下し、精度のよい加工ができなくなる。
【0018】
発泡剤は発泡のためのガス発生のために使用されるばかりでなく、ゴムの加硫調整を作用もあるようである。例えば、ジニトロペンタメチレンテトラミン(DPT)、アゾジカルボンアミド(ADCA)、4、4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジッド(OBSH)重炭酸ナトリウム等があるが、ADCAはゴムの加硫を遅延する作用があり、上記特徴あるム−ニ−スコ−チタイムを得るには好適である。このADCAの熱分解温度は比較的高く、分解温度の低下は亜鉛華等にその作用があるが、好ましくは尿素等発泡助剤を併用するのがよい。
【0019】
加硫剤としては、例えば硫黄、酸化マグネシウム、亜鉛華、P−キノンジオキシム系等が挙げられる。
加硫促進剤としてはチアゾ−ル系、ジチオカルバミン酸塩系、チオウレア系、ジチオホスファイト系、チウラム系等を適宜組み合わせるのがよい。
他の配合剤の具体例としては、例えば、加硫促進助剤として、ステアリン酸、ラウリン酸等、充填剤として、炭酸カルシウム、クレ−、タルク、アスベスト、再生ゴム、セラミック、ガラス繊維、木粉、繊維くず等、その他着色剤、老化防止剤等が適宜選択されて配合される。
【0020】
ゴム発泡体を得るに際しての発泡加硫性組成物にあって、特に重要となるのはム−ニ−粘度(100℃、ML1+4 )であり、その範囲は10〜30、好ましくは12〜20である。
このム−ニ−粘度の点について言えば、高発泡で柔軟な発泡体を得るためには発泡加硫性組成物が低粘度であることが前提となるが、組成物の粘度は低過ぎると練り、成形加工性に問題を起こしたり、発泡加硫中のガス抜けにより通気性が高すぎたり平板形状が得られなかったり、気泡径が大き過ぎたり、圧縮応力が低過ぎることとなってしまう。一方、組成物の粘度が高すぎると高発泡倍率のものが得られなかったり、発泡加硫中のガス抜けや割れを起こし、適度な通気性、厚い発泡体等が得られず圧縮応力が高すぎる発泡体となってしまう。このため、本発明においては特に上記の限定された範囲に特定したものである。
【0021】
本発明のごとき特徴あるゴム発泡体を得るには発泡加硫反応を如何にコントロ−ルするかである。即ち、発泡剤の熱分解とゴム加硫のバランスが最も重要であり、発泡剤の分解がゴム加硫より先行すると発泡過程でガス抜けが起こり、低い発泡倍率、高い通気性となり、発泡体の形状を好ましくないものとなる。一方、ゴム加硫反応が発泡剤の分解よりも先行してしまうと発泡体中の独立気泡率が高くなり、高発泡倍率が得られず、柔軟性に乏しい発泡体となってしまう。又、厚さの厚い発泡体を得ようとする場合には、発泡体が割れたり、表面と内部で気泡径が異なったものとなり、目的とする発泡体が得られなくなる。
【0022】
この発泡剤の分解とゴム加硫のバランスをコントロ−ルし、特徴あるゴム発泡体を得るために、発泡加硫性組成物のム−ニ−粘度を特定する他、ム−ニ−スコ−チタイムを特定することが重要であり、スコ−チタイムが20分以上、好ましくは30分以上がよく、これ以下では特徴ある発泡体を得ることが難しいことが判明した。特に押出し成形発泡加硫性組成物の厚さが厚いもの、即ち厚いゴム発泡体を得る場合にはム−ニ−スコ−チタイムの特定は重要となってくる。
このように、発泡加硫性組成物において特徴あるム−ニ−スコ−チタイムを得るには、EPDM、加硫促進剤、発泡剤の選定が重要となってくる。
【0023】
通常、常圧連続発泡は熱風加熱炉が使用されるが、発泡加硫性組成物の押出しゴム厚さが厚くなる程、ゴム表面と内部に昇温のずれを生じ、特徴あるゴム発泡体を得ることは困難となる。このことは加硫反応が早い組成物程ゴム表面と内部とで加硫の差が大きくなるもので、このため、厚さが15mm以上のものにあってはム−ニ−スコ−チタイムが45分以上とするのが更に好ましい。
この発泡加硫中にゴム表面と内部の加硫の差を小さくするためには、例えば加熱炉の温度を低温から高温と変化させて加熱することも有効であり、加熱条件は2段階以上とするのがよい。
【0024】
発泡加硫性組成物の押出し成形厚さが15mm以上で、発泡体の厚さが30〜100mmであり、かかる発泡体をスライス又はスライス/クラッシュし、少なくとも片面に粘着剤を塗布し離型紙を貼り付ける等テ−プ状の主として止水性能を有する発泡シ−ル材としての加工をし、これをウインド−ダム等の車両用、エアコン、洗濯機、冷蔵庫、自動販売機等電気設備用、音響設備用、外壁目地、サッシュ類、屋根材接合部等の建築用、厨房機器、ユニットバス、給湯機等の住宅設備機器用、構造物シ−ル材、道路や橋梁の目地、水路接合部等の土木用等に発泡シ−ル材として広く使用できる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例をもって更に詳細に説明する。
(ゴム発泡体の製法)
表1による配合組成物において、発泡剤、発泡助剤、加硫剤、加硫促進剤を除いた配合剤をニ−ダ−にて混練する。この際、配合剤の分散と、水分の飛散のため、混練物の温度は100℃以上にする必要があり、通常は120℃×8分の条件下にて混練する。この混練物が冷えてから所定の量の発泡剤、発泡助剤、加硫剤、加硫促進剤を加え、ニ−ダ−にて混練(80℃×5分)し、発泡加硫性組成物を得た。次にこれをゴム用押出し機にて厚さ20mmのシ−トに成形し、これを加熱炉に入れて(140℃×80分)加硫発砲し、ゴム発泡体を得た。
【0026】
表1中のEPDM(1)は三井石油化学社製商品名3045H、EPDM(2)は住友化学社製商品名501A、EPDM(3)は日本合成ゴム社製商品名EP33である。又、発泡剤ADCAはアゾジカルボンアミドである。尚、表中の配合組成には亜鉛華、ステアリン酸等の一般的な配合剤は省略してある。
発泡加硫性組成物の性状及び得られたゴム発泡体の特性を表1に併記した。
【0027】
【表1】
Figure 0003647983
【0028】
(試験法)
ゴム発泡体の特性を示す試験法のうち50%圧縮応力試験法はJIS・K・6767に準拠して行った。
【0029】
又、通気性試験法の概要を図1に示す。厚さ(a)10mm、外形(b)80mm、内径(c)60mmのド−ナッツ形状をしたゴム発泡体サンプルS1 を打ち抜きによって得、これを容器1内にて中央に穿孔部2を備えたアクリル板3にて50%圧縮を行い、この状態でサンプルS1 側方より20mmHgの圧力でエア−を供給し、サンプルS1 の中央より抜け出るエア−量(cc/min)を通気性特性として測定した。
【0030】
更に、止水性試験による水柱試験法の概要を図2に示す。厚さ(a)10mmで直径(d)30mmのゴム発泡体サンプルS2 を打ち抜き、透明アクリル製の円筒体4(内径20mm、外形30mm)の下面にこのサンプルS2 を粘着テ−プ等にて貼り付け、円筒体4内に規定量の水を入れ、8時間経過後の水漏れのなかった水柱高さ(mm)(h1 )を測定する。
【0031】
更に又、止水性試験によるU字試験法の概要を図3に示す。厚さ(a)10mm、幅(e)10mm、高さ(f)130mm、両先端の間隔(g)を145mmとしてU字状に打ち抜いてゴム発泡体サンプルS3 を得、これを2枚のアクリル板5、6にて厚さ方向に50%圧縮し、U字内に規定量の水を入れ、8時間経過後の水漏れのなかった水深(mm)(h2 )を測定する。
【0032】
(ゴム発泡体の評価)
各実施例は何れも本発明にて規定した条件をクリアするものであり、ゴム発泡体を止水材として使用するに好適な性状を有しているが、比較例1にあっては発泡加硫中にガス抜けが生じ高発泡倍率のゴム発泡体とはならなかった。又、比較例2は練り及び成形作業性が悪く実用性はない。更に比較例3は発泡中に割れが生じてしまった。
【0033】
【発明の効果】
本発明は以上の通り構造物の空隙寸法がまちまちな空隙部に比較的少ない圧縮変形を与えるだけで、その凹凸面に追従して密着し、特に止水性能を発揮するゴム発泡体が得られ、更には防風性能、防音性能の如き諸効果を有するゴム発泡体を提供できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は通気性試験法の概要を図1に示す。
【図2】図2は止水性試験による水柱試験法の概要を図2に示す。
【図3】図3は止水性試験によるU字試験法の概要を図3に示す。
【符号の説明】
1 、S2 、S3 ‥‥ゴム発泡体サンプル。

Claims (5)

  1. エチレン、α−オレフィン及び非共役二重結合を有する環状又は非環状ポリエンからなる共重合物単独又は該共重合物を少なくとも30重量部含むゴム成分100重量部、撥水性及び粘着性樹脂軟化剤50〜100重量部を必須の成分とし、これに充填剤、発泡剤、加硫剤、加硫促進剤等を配合混練し、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が10〜30で、ムーニースコーチタイム(120℃、t 5 )が20分以上である発泡加硫性組成物を連続押し出して発泡加硫して発泡倍率5〜30倍に発泡せしめた発泡体であり、セル数15個/インチ以上、50%圧縮応力が5〜200gf/cm2、通気性が100〜2000cc/minであることを特徴とするゴム発泡体。
  2. 前記撥水性及び粘着性樹脂軟化剤として、パラフィンオイル、ポリブテン、ブローンアスファルト、ロジンから選択される請求項1に記載のゴム発泡体。
  3. 前記発泡剤がアゾジカルボンアミドである請求項1に記載のゴム発泡体。
  4. エチレン、α−オレフィン及び非共役二重結合を有する環状又は非環状ポリエンからなる共重合物のヨウ素価が20以下で、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が45以下である請求項1記載のゴム発泡体。
  5. 前記発泡加硫性組成物の押出し成形厚さが15mm以上で、発泡体の厚さが30〜100mmである請求項1に記載のゴム発泡体。
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