JP2001310967A - 発泡ゴム及びその製造方法 - Google Patents

発泡ゴム及びその製造方法

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JP2001310967A
JP2001310967A JP2000269728A JP2000269728A JP2001310967A JP 2001310967 A JP2001310967 A JP 2001310967A JP 2000269728 A JP2000269728 A JP 2000269728A JP 2000269728 A JP2000269728 A JP 2000269728A JP 2001310967 A JP2001310967 A JP 2001310967A
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weight
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ethylene
hardness
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Tatsuo Sasa
龍生 佐々
Junichi Koshiba
淳一 小柴
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて微細な気泡を有する発泡ゴム及び該ゴ
ムの製造方法を示すことにより、軽量であるという発泡
ゴムの特性を持ちつつ、ソリッドゴムに期待されている
硬度、強度、外観等の特性を有する発泡ゴム、並びに、
その連続的な製造方法を提供する。 【解決手段】 平均気泡径が1〜150μmであり、ス
プリング式硬さ試験A型(JIS−K−6301)硬度
計で測定される硬度が30〜100であり、かつ密度が
0.7〜1.1kg/Lである発泡ゴム、並びに、下記
(i)〜(v)のうちの一の加熱手段の使用下、連続加
硫方法による上記の発泡ゴムの製造方法。 (i)熱風加熱炉 (ii)ガラスビ−ズ流動床 (iii)溶融塩槽 (iv)上記(i)〜(iii)の加熱手段の上流及び/又
は下流に高周波加熱装置を加えた加熱装置 (v)上記(i)〜(iv)のいづれかの加熱手段を組み
合わせた加熱手段

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡ゴム及びその
製造方法に関するものである。更に詳しくは、本発明
は、極めて微細な気泡を有する発泡ゴム及び該ゴムの製
造方法を示すことにより、軽量であるという発泡ゴムの
特性を持ちつつ、ソリッドゴムに期待されている硬度、
強度、外観等の特性を有する発泡ゴム及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の軽量化、材料の削減等を目的と
して部材の軽量化が多くの材料で検討されており、自動
車のウエザーストリップソリッド材においても昨今の低
燃費要望を受けてその重量を低減する努力が払われてい
る。従来、このようなゴム材料の軽量化を図るには、配
合材の中でそれ自身の密度の高いカーボンブラックや無
機充填材の配合比率を削減する方法や高吸油性カーボン
ブラックを使用してオイル添加比率を上げる方法、ポリ
エチレン樹脂等のエチレン系樹脂等を添加する方法等が
用いられてきた。また、これらの方法とは別にソリッド
部分を発泡体とすることも検討されつつある。しかしな
がら、カーボンブラックや無機充填材の配合比率を削減
する方法は、ゴムコンパウンドの押出し加工性を低下さ
せたり、配合がコスト高になったりすること、高吸油性
カーボンブラックを使用してオイル添加比率を上げる方
法やポリエチレン等の比較的低密度の材料をを添加する
方法は、得られる加硫ゴムの密度に限界があることが問
題点として存在していた。また、ソリッド部分を発泡体
とする方法は、得られる加硫ゴムの密度を自由に設計で
きるメリットがある反面、その表面が荒れ易く製品とし
てのシール機能や外観が損なわれることに問題があるこ
と、ゴムの応力や硬度が低下し、ソリッドゴムとして期
待される特性が損なわれることが知られていた。
【0003】発明者等は、ソリッドゴムを発泡体とする
技術を詳細に検討し、ある特定の範囲の平均気泡径を有
する発泡体とすることにより、ソリッドゴムとして期待
される特性が損なわれることなく軽量化を図りつつ表面
荒れを防止でき、ソリッドゴム並みの外観を保持できる
こと、得られる低発泡ゴムの密度・硬度を特定の範囲と
することにより、十分に軽量化とソリッドゴムとして期
待されていた特性を両立し得ることを見出した。
【0004】なお、微細な気泡径を有する低発泡ゴムを
得るためのゴム組成物としては、例えば、特開平11−
80459号公報に技術が開示されているが、この場
合、アスカーC硬度で40以下のスポンジ材料としても
柔らかいものに対する技術であり、本発明の目的とする
従来はソリッドゴムであったものをその機能を残しつ
つ、微細気泡により軽量化する技術ではなく、また、ス
プリング式硬さ試験A型JIS−K−6301)硬度計
(以下、JIS−A硬度硬度計と呼ぶ。)で測定される
硬度が、30〜100の範囲にあるといった従来のソリ
ッドゴム並の硬度を有する低発泡微細気泡ゴムを得るた
めの何らの技術開示も示唆もない。
【0005】また、表面状態が平滑で気泡構造が微細で
ある発泡体を製造する方法として従来から熱プレス法を
利用した型物二段発泡が知られている。この方法は、一
段目で加圧状態のもとに加硫をある程度まで進行させて
から圧力を抜き、押え込まれていたガス圧で製品内部を
発泡させる方法であるが、この方法では得られる製品は
型成形品に限られ、長尺の製品を連続的に生産すること
は不可能であった。また、得られる製品は、特開平11
−80459号公報同様に柔らかい高発泡度のスポンジ
であった。
【0006】長尺の製品を製造する場合、ゴム工業では
一般に押出し機やカレンダーロール等の連続成形装置と
各種加熱装置とを組み合わせた連続加硫方法が採用され
ている。現在、この方法で種々の自動車用ドアシールス
ポンジ、トランクシールスポンジが製造されているが、
これらのスポンジ材は、気泡が大きく、密度も0.4〜
0.6kg/L程度と低く、引張強度も3〜5MPa未
満であり、いわゆるソリッド材として要求される外観、
物性を満たすものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状において、
本発明が解決しようとする課題は、極めて微細な気泡を
有する発泡ゴム及び該ゴムの製造方法を示すことによ
り、軽量であるという発泡ゴムの特性を持ちつつ、ソリ
ッドゴムに期待されている硬度、強度、外観等の特性を
有する発泡ゴムを提供する点およびその連続的な製造方
法を提供する点に存する。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のうち
第一の発明は、平均気泡径が1〜150μmであり、ス
プリング式硬さ試験A型(JIS−K−6301)硬度
計で測定される硬度が30〜100であり、かつ密度が
0.7〜1.1kg/Lである発泡ゴムに係るものであ
る。また、本発明のうち第二の発明は、押出機又はカレ
ンダーロールを用い、下記(i)〜(v)のうちの一の
加熱手段の使用下、連続加硫方法による上記の発泡ゴム
の製造方法に係るものである。 (i)熱風加熱炉 (ii)ガラスビ−ズ流動床 (iii)溶融塩槽 (iv)上記(i)〜(iii)の加熱手段の上流及び/又
は下流に高周波加熱装置を加えた加熱装置 (v)上記(i)〜(iv)のいづれかの加熱手段を組み
合わせた加熱手段
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のゴム成分としては、天然
ゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブタ
ジエンゴム、ブタジエンゴム、シリコンゴム、クロロプ
レンゴム、アクリルゴム、エチレンアクリルゴム、フッ
素ゴム、エチレン−α−オレフィン−非共役ポリエン共
重合体ゴム等があげられ、耐熱性、耐候性の観点から、
エチレン−α−オレフィン−非共役ポリエン共重合体ゴ
ムが好ましい。また、これらのゴムを単独或いは二種以
上を混合使用してもよい。
【0010】エチレン−α−オレフィン−非共役ポリエ
ン共重合体ゴムのα−オレフィンとしては、たとえば、
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、α−オレフィ
ン1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オク
テン、1−デセンなどがあげられ、その一種を単独で使
用してもよく、又は二種以上を併用してもよい。なお、
入手の容易性の観点から、プロピレン及び1−ブテンが
好ましい。
【0011】非共役ポリエンとしては、通常非共役ジエ
ン又は非共役トリエンが用いられ、たとえば、1,4−
ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、2−メチル−
1,5−ヘキサジエン、6−メチル−1,5−ヘプタジ
エン、7−メチル−1,6−オクタジエンなどのような
鎖状非共役ジエン;シクロヘキサジエン、ジシクロペン
タジエン、メチルテトラインデン、5−ビニルノルボル
ネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、6−クロロ
メチル−5−イソプロペニル−2−ノルボルネンのよう
な環状非共役ジエン;2,3−ジイソプロピリデン−5
−ノルボルネン、2−エチリデン−3−イソプロピリデ
ン−5−ノルボルネン、2−プロペニル−2,2−ノル
ボルナジエン、1,3,7−オクタトリエン、1,4,
9−デカトリエンのようなトリエン;又は5−ビニル−
2−ノルボルネン、5−(2−プロペニル)−2−ノル
ボルネン、5−(3−ブテニル)−2−ノルボルネン、
5−(4−ペンテニル)−2−ノルボルネン、5−(5
−ヘキセニル)−2−ノルボルネン、5−(5−ヘプテ
ニル)−2−ノルボルネン、5−(7−オクテニル)−
2−ノルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、
6,10−ジメチル−1,5,9−ウンデカトリエン、
5,9−ジメチル−1,4,8−デカトリエン、4−エ
チリデン−8−メチル−1,7−ノナジエン、13−エ
チル−9−メチル−1,9,12−ペンタデカトリエ
ン、5,9,13−トリメチル−1,4,8,12−テ
トラデカジエン、8,14,16−トリメチル−1,
7,14−ヘキサデカトリエン、4−エチリデン−12
−メチル−1,11−ペンタデカジエンがあげられ、そ
の一種を単独で使用してもよく、又は二種以上を併用し
てもよい。なお、入手の容易性の観点から、5−エチリ
デン−2−ノルボルネン及び/又は5−エチリデン−2
−ノルボルネンとジシクロペンタジエンが好ましい。
【0012】エチレン−α−オレフィン−非共役ポリエ
ン共重合体ゴムの製造方法は、特に限定されず、チタン
系触媒、バナジウム系触媒又はメタロセン系触媒など、
種々の触媒を用いて製造することができる。
【0013】エチレン/α−オレフィンの比率(モル
比)は、ゴムとしての柔軟性の観点から1/(0.1〜
1)が好ましく、エチレン/非共役ポリエンの比率(モ
ル比)は、押出し成型時のダイス部分での焼け防止や得
られる加硫ゴム製品の加硫度の点から1/(0.005
〜0.2)が好ましいが、特定されるものではない。
【0014】エチレン−α−オレフィン−非共役ポリエ
ン共重合体ゴムの溶液粘度[η](70℃,キシレン
中)は、0.2〜10であることが好ましく、更に好ま
しくは0.5〜4であることが好ましい。該粘度が低す
ぎると気泡径が過大となる場合あり、一方該粘度が高す
ぎると押出し加工が不能となる場合がある。
【0015】エチレン−α−オレフィン−非共役ポリエ
ン共重合体ゴムとしては、市販のものを用いることがで
きる。
【0016】本発明の低発泡ゴムは、気泡径が1〜15
0μmであり、好ましくは1〜100μmである。気泡
径が過小であると低発泡ゴムの密度が低下し難く、軽量
化が困難となり、一方気泡径が過大であると低発泡ゴム
表面の平滑性が損なわれる。ここで気泡径は、得られる
低発泡ゴムの断面を走査型電子顕微鏡にて55倍に拡大
して得られる写真を元に各気泡の直径を求め、気泡数で
除した算術平均値として求めた値である。
【0017】本発明の低発泡ゴムは、JIS−A硬度硬
度計で測定される硬度が30〜100であり、好ましく
は40〜95である。該硬度が過小であると自動車用シ
ールゴムとしての強度が不十分となり、また該硬度が過
大であると自動車用シールゴムとしての柔軟性が不十分
となる。
【0018】本発明の低発泡ゴムは、密度が0.7〜
1.10kg/Lであり、好ましくは0.85〜1.0
5kg/L、更に好ましくは0.90〜1.0である。
密度が低すぎると平均気泡径が、150μmより大とな
り、得られるゴム製品の表面が不良となり、一方密度が
高すぎると本発明の目的とする軽量化を図ることができ
ない。
【0019】本発明の低発泡ゴムは、好ましくは組成物
中の発泡剤としての分解温度が170℃以上の発泡剤を
使用する製造方法により、製造される。ここで、「発泡
剤としての分解温度が170℃以上の発泡剤を使用す
る」とは、分解温度170℃未満の発泡剤は使用せず、
かつ尿素に代表される発泡助剤を使用して発泡剤の分解
温度を170℃未満としないことを意味する。分解温度
170℃以上の発泡剤としては、アゾジカルボンアミ
ド、ジニトロソペンタジエニルテトラミン等をあげるこ
とができ、分解温度を170℃未満としない発泡助剤と
しては酸化亜鉛等があげられる。ここでいう発泡剤の分
解温度とは、発泡・加硫前のゴム組成物をリガク社製熱
重量分析装置TAS−100を用い、空気流下、昇温速
度10℃/分の測定条件で測定されるDTA曲線の発熱
開始温度をいう。発泡剤の使用量は、ゴム100重量部
に対し4〜15重量部が好ましく更に好ましくは5〜1
0重量部である。該使用量が過少であると軽量化を図れ
ない場合があり、一方該使用量が過多であると気泡径が
大きくなり過ぎ得られるゴム製品の表面が不良となる場
合がある。
【0020】本発明のスポンジゴムを製造するにあたっ
ては、いわゆるゴム工業にて一般にゴムに添加されるカ
ーボンブラック等の補強剤、プロセスオイル等の軟化
剤、増量剤としての無機フィラー類、液状ポリブタジエ
ンゴム、液状イソプレンゴム等の熱硬化性の加工性向上
剤、各種加工助剤、粘着付与剤、高密度ポリエチレン
(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖
状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂(EVA)、エチレン−アクリル共重
合樹脂、エチレン−α−オレフィン共重合樹脂等のエチ
レン系樹脂、加硫剤、加硫促進助剤、無水フタル酸等の
加硫遅延剤を添加することができる。高密度ポリエチレ
ン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直
鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂(EVA)、エチレン−アクリル共
重合樹脂、エチレン−α−オレフィン共重合樹脂等のエ
チレン系樹脂を用いた場合は、低密度と高い硬度・強度
を合わせ持つという効果を得ることができる。また、加
硫剤としては硫黄が好ましいが、有機過酸化物を用いる
ことも可能である。本発明に用いられるゴムコンパウン
ドは通常のゴム用混練機、すなわち、バンバリーミキサ
ー、ニーダー、あるいは各種密閉式混練機、混練押出し
機、オープンロールを用いて調製することができる。こ
れらの各種添加剤を混合して得られるゴムコンパウンド
の粘度は、ムーニー粘度計を用いて測定したムーニー粘
度(ML1+4,100℃)の値が、30〜160である
ことが好ましい。ムーニー粘度がこれよりも低いと気泡
径が大きくなり過ぎ得られる製品の外観が不良となり易
く、粘度がこれよりも高いと押出機における成形が困難
になる。
【0021】本発明の発泡ゴムは、密度が十分に低くし
て軽量化を図るという観点及び大きな気泡の発生による
外観不良を防止するという観点から、連続成形装置を用
い、下記(i)〜(v)のうちの一の加熱手段の使用
下、連続加硫方法により最適に製造される。連続成形装
置としては押出機やカレンダーロールが挙げられるが、
本発明はこれら連続成形装置の種類により限定されるも
のではない。 (i)熱風加熱炉 (ii)ガラスビ−ズ流動床 (iii)溶融塩槽 (iv)上記(i)〜(iii)の加熱手段の上流及び/又
は下流に高周波加熱装置を加えた加熱装置 (v)上記(i)〜(iv)のいづれかの加熱手段を組み
合わせた加熱手段
【0022】熱風加熱炉の熱風温度としては、180〜
250℃が好ましく、更に好ましくは、180〜220
℃である。ガラスビーズ流動床の温度としては、170
〜230℃が、溶融塩槽の温度としては170〜230
℃が好ましい。各加熱装置の温度がこれらよりも低いと
密度が低下し難く、本発明の目標とする軽量化を達成し
得なくなる。温度がこれよりも高いと気泡径が大きくな
り、得られる製品の表面が荒れて、外観やシール性能が
悪化する。
【0023】本発明は、前記のとおり、特定の範囲の気
泡径を有する低発泡ゴムを用いることにより、軽量化を
図りつつ表面荒れを防止でき、ソリッドゴム並みの外観
を保持できること、また、特定の密度範囲においてソリ
ッドゴム並みの硬度、強度を有することを示している。
すなわち軽量化とソリッドゴムに期待されている特性を
両立させることに成功したものである。かかる特徴を有
する本発明の発泡ゴムは、自動車のドア、トランク等の
シール部材、トリム材、建築材、その他工業用品等に広
く適用可能である。
【0024】
【実施例】以下実施例にて本発明を更に詳細に説明する
は本発明は、これらによって何らの限定を受けるもので
はない。 実施例1及び実施例2 エチレン−プロピレン−5−エチリデン−2−ノルボル
ネン共重合ゴム(エスプレン512F 60重量部、エ
スプレン505 40重量部 住友化学工業社製)10
0重量部にカーボンブラック(シースト116 東海カ
ーボン社製)120重量部、炭酸カルシウム 30重量
部、プロセスオイル(サンパー2280日本サンオイル
社製)75重量部、酸化亜鉛 5重量部、ステアリン酸
2重量部を70℃に設定されたBR型バンバリーミキ
サーに投入し、5分間混練した。得られたゴムコンパウ
ンドを10インチのオープンロールに巻き付け、ジブチ
ルジチオカルバミン酸亜鉛 1.5重量部、テトラメチ
ルチウラムジスルフィド0.5重量部、ジエチルジチオ
カルバミン酸テルル 0.5重量部、メルカプトベンゾ
チアゾール 1.5重量部、消泡剤(ベスタBB 井上
石灰社製)7重量部、硫黄 1.5重量部、及びアゾジ
カルボンアミド 10重量部を添加し、混合した。この
未加硫ゴムコンパウンドをリボン状に切出し、中田造機
製45mmΦベントタイプ押出し機に導入し、2mm厚
で幅20mmのプレート状に押出し、200℃に設定さ
れた熱風加熱炉にて8分間、あるいはガラスビーズ流動
床を用いて180℃にて5分間加熱加硫した。得られた
低発泡加硫ゴムの物理試験はJIS−K6250(19
93)に準拠して行なった。その結果を表1に示した。
【0025】実施例3 実施例3として実施例1に示す配合処方のうち、アゾジ
カルボンアミドの代わりにジニトロソペンタメチレンテ
トラミンを10重量部用いたコンパウンドを用い、20
0℃の熱風加熱炉にて5分間加硫した結果を表1に示し
た。
【0026】実施例4 実施例1にて示した配合処方のうちエチレン−プロピレ
ン−非共役ポリエン共重合ゴムの代わりにスチレンブタ
ジエンゴム(SBR#1502)を用い、他は全て同一
の添加剤を使用したコンパウンドを用い、加硫方法とし
て熱風加熱炉を用いて240℃にて7分間加硫して得ら
れた低発泡加硫ゴムに対し実施例−1、2と同じ物性試
験を行った結果を表1に示した。。
【0027】実勢例5 実施例1にて示した配合処方のうちアゾジカルボンアミ
ド添加量を7重量部としたコンパウンドを用い、加硫方
法としては240℃の熱風加熱炉にて6分間加硫して得
られる低発泡ゴムの物性測定結果を表1に示した。
【0028】実施例6 エチレン−プロピレン−5−エチリデン−2−ノルボル
ネン共重合ゴム(エスプレン582F 50重量部、エ
スプレン553 50重量部 住友化学工業社製)10
0重量部にカーボンブラック(旭60G 旭カーボン社
製)150重量部、プロセスオイル(ダイアナPS43
0 出光興産社製)100重量部、複合酸化亜鉛(メタ
Z102 井上石灰社製)5重量部、ステアリン酸 1
重量部、ポリエチレングリコール#4000 1重量
部、アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂(ヒタノ
ール1501 日立化成社製)1.5重量部、LDPE
(スミカセンG804 住友化学工業社製)25重量部
を70℃に設定されたBR型バンバリーミキサーに投入
し、5分間混練した。得られたゴムコンパウンドを10
インチのオープンロールに巻き付け、ジブチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛 1.0重量部、テトラメチルチウラム
ジスルフィド 0.3重量部、ジエチルジチオカルバミ
ン酸テルル 0.2重量部、メルカプトベンゾチアゾー
ル 1.2重量部、消泡剤(ベスタ18 井上石灰社
製)7重量部、硫黄 1.2重量部、及びアゾジカルボ
ンアミド 5重量部を添加し、混合した。この未加硫ゴ
ムコンパウンドをリボン状に切出し、中田造機製45m
mΦベントタイプ押出し機に導入し、2mm厚で幅20
mmのプレート状に押出し、200℃に設定された熱風
加熱炉にて10分間、加熱加硫した。得られた低発泡加
硫ゴムの物理試験はJIS−K6250(1993)に
準拠して行なった。その結果を表1に示した。
【0029】比較例1 比較例1として実施例1に示す配合処方のうち発泡剤と
してアゾジカルボンアミドを5重量部と尿素助剤1重量
部を添加したコンパウンドを200℃にて8分間加硫し
て得られる加硫ゴムの物性測定結果を表2に示した。
【0030】比較例2 比較例2として実施例1に示す配合処方のうち発泡剤ア
ゾジカルボンアミドをジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン7重量部に代え、かつ尿素助剤を0.5重量添加し
たコンパウンドを200℃にて8分間加硫して得られる
加硫ゴムの物性測定結果を表2に示した。
【0031】比較例3 比較例3として実施例1に示す配合処方のうち発泡剤ア
ゾジカルボンアミドを添加していないコンパウンドを2
00℃にて8分間加硫して得られる加硫ゴムの物性測定
結果を表2に示した。
【0032】
【表1】 ADCA:アゾジカルボンアミド DPT:ジニトロソペンタメチレンテトラミン (1)コンパウンド粘度は、バンバリーミキサーにて混
練して得られたもの(ロールにて加硫剤、発泡剤等を添
加する前のもの)をML粘度計にて測定した。分解温度
は、(株)リガク社製熱分析装置TAS−100を用い
空気雰囲気下、昇温速度10℃/分の条件にて選られる
ロール混練後のコンパウンドのDTA曲線を用い、発泡
剤の分解前のベースラインと発泡剤の分解に伴う発熱ピ
ークのピーク頂点迄の最大傾斜点の接線との交点の温度
とした。表面状態は、加硫後のゴムの表面を目視にて観
察し、肌荒れ無しを○印、やや荒れがある状態を△印、
荒れが有る状態を×印にて表記した。平均気泡径は、電
子顕微鏡にて55倍の拡大写真を撮影し、写真上に観察
された気泡の直径と数を測定し、算術平均した。密度
は、水中置換法(23℃)により求めた。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、極
めて微細な気泡を有する発泡ゴム及び該ゴムの製造方法
を示すことにより、軽量であるという発泡ゴムの特性を
持ちつつ、ソリッドゴムに期待されている硬度、強度、
外観等の特性を有する発泡ゴムを提供する点およびその
連続的な製造方法を提供することができた。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F074 AA05 AA07 AA13 AA18 AA20 AA21 AA22 AA23 AA97 AC02 AC03 AC21 AC26 AD09 AD14 BA13 BA16 CA29 CC04Y CC54 DA02 DA03 DA08 DA09 DA35 4F212 AA05 AA07 AA08 AA09 AA10 AA45 AB02 AG20 AH23 UA09 UB02 UC05 UC10 UN06 UN10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均気泡径が1〜150μmであり、ス
    プリング式硬さ試験A型(JIS−K−6301)硬度
    計で測定される硬度が30〜100であり、かつ密度が
    0.7〜1.1kg/Lである発泡ゴム。
  2. 【請求項2】 ゴム成分としてエチレン−α−オレフィ
    ン−非共役ポリエン共重合体ゴムを含む請求項1記載の
    発泡ゴム。
  3. 【請求項3】 高密度ポリエチレン(HDPE)、低密
    度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレ
    ン(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
    (EVA)、エチレン−アクリル共重合樹脂及びエチレ
    ン−α−オレフィン共重合樹脂からなる群から選ばれる
    少なくとも一種を含む請求項1記載の発泡ゴム。
  4. 【請求項4】 下記(i)〜(v)のうちの一の加熱手
    段の使用下、連続加硫方法による請求項1〜3のうちの
    一の請求項記載の発泡ゴムの製造方法。 (i)熱風加熱炉 (ii)ガラスビ−ズ流動床 (iii)溶融塩槽 (iv)上記(i)〜(iii)の加熱手段の上流及び/又
    は下流に高周波加熱装置を加えた加熱装置 (v)上記(i)〜(iv)のいづれかの加熱手段を組み
    合わせた加熱手段
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JP2009090967A (ja) * 2007-09-20 2009-04-30 Toyoda Gosei Co Ltd 自動車用ウエザストリップ
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