JP2003335883A - 発泡ゴム押出し物 - Google Patents

発泡ゴム押出し物

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foamed rubber
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foamed
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Takaaki Sakai
高明 酒井
Tomoaki Okita
智昭 沖田
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
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    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2312/00Crosslinking

Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量化の要請に応えることのできる発泡倍率を
維持しながら、ガラスラン等における耐摩耗性及び表面
肌等の要求特性を満足させることができる発泡ゴム押出
し物を提供すること。 【解決手段】エチレンαオレフィン系ゴムを実質的に原
料ゴムとし、熱分解型発泡剤処方の発泡ゴム配合物で押
出し成形する発泡ゴム押出し物(加硫物)。この発泡ゴ
ム押出し物は、発泡倍率:1.05〜1.55、気泡平
均径:110μm以下、スキン層平均肉厚:130μm以
上の物性を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレンαオレフ
ィン系ゴムを実質的な原料ゴムとし、熱分解型発泡剤処
方の発泡ゴム配合物で押出し成形されてなる発泡ゴム押
出し物およびその製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】ここでは、発泡ゴム押出し物として、図1
に示すようなガラスラン(シングルチャンネル型)のよ
うな自動車用ウェザストリップを例に採り説明するが、
これに限られるものではない。
【0003】図例のガラスラン本体10は、ガラスGの
両面が摺接する一対のシールリップ部12、12と、ガ
ラスGの端面が摺接する基底部14とを備えたシングル
チャンネル断面を有している。そして、各シールリップ
部12及び基底部14のガラス摺接面にはウレタン塗料
等により滑性塗膜16が形成されている。
【0004】そして、ガラスラン本体10は、EPDM
に代表されるエチレンαオレフィン系ゴム(EOR)の
ソリッドゴム配合物で押出し成形をした押出しゴム加硫
物を使用していたが、ガラスランに対する昨今の軽量化
の要請に応えるためには、微発泡処方のゴム配合物で押
出し成形をし、そのまま使用することが考えられる。
【0005】しかし、通常の微発泡処方(発泡倍率:
1.05〜1.5)のゴム配合物から形成した押出しゴ
ム加硫物では、耐摩耗性、表面肌に問題が発生しやすく
押出し加硫物をそのまま製品化することが困難であっ
た。
【0006】発泡倍率を小さくすれば、上記問題点はあ
る程度解決するが、軽量化の要請に応え難くなる。
【0007】
【発明の開示】本発明は上記にかんがみて、軽量化の要
請に応えることのできる発泡倍率を維持しながら、ガラ
スラン等における耐摩耗性及び表面肌等の要求特性を満
足させることができる発泡ゴム押出し物を提供すること
を目的とする。
【0008】本発明は、上記目的を達成するために、鋭
意開発に努力をする過程で、気泡平均径(以下「気泡
径」と略す。)を所定値以下とし、スキン層平均肉厚
(以下「スキン層肉厚」と略す。)を所定値以上とすれ
ばよいことを知見して、下記構成の発泡ゴム押出し物に
想到した。
【0009】エチレンαオレフィン系ゴムを実質的な原
料ゴムとし、熱分解型発泡剤処方の発泡ゴム配合物で押
出し成形されてなる発泡ゴム押出し物(加硫物)におい
て、発泡倍率:1.05〜1.55、気泡径:110μ
m以下、スキン層肉厚:130μm以上であることを特
徴とする。
【0010】すなわち、ゴム加硫物の軽量化を図ること
ができる発泡倍率にし、気泡径を所定値以下及びスキン
層肉厚を所定値以上とすることにより、ゴム加硫物にお
ける耐摩耗性及び表面肌を、ガラスラン等における要求
特性を容易に満足させることが可能となる。
【0011】ガラスランにおいては、例えば、耐摩耗性
は後述の試験方法において基材層顕出までの往復摩耗回
数が実用上8000回以上であることが望ましく、表面肌に
おいては、後述の試験方法において表面粗度RzD:10μ
m以下であることが望ましい。
【0012】上記構成において、発泡ゴム配合物におい
て発泡剤を除いたものの加硫物が引張り応力(JIS K 625
1)M100:3MPa以上を示すものとすることが望まし
い。スキン層におけるゴム加硫物の剛性が増大して、相
対的に耐摩耗性に対する要求を満たし易くなる。
【0013】また、熱分解型発泡剤が平均粒子径:8μ
m以下であり、熱分解型発泡剤は、原料ゴムマスターバ
ッチ中に含有された形態で、又は、無機粉体に担持され
た形態で発泡ゴム配合物に配合されていることが望まし
い。当該構成にすることにより、発泡剤の分散性が良好
となるとともに本発明の要件を満たす、スキン層肉厚及
び気泡径のものを得やすい。
【0014】また、発泡ゴム配合物が、加硫速度(JIS
K 6300)(170℃、T10)0.6〜1.8minを示す
配合処方とすることが望ましい。加硫速度が遅すぎる処
方であると、所定値以下の気泡径及び所定値以上のスキ
ン層肉厚を得難い。また、加硫速度が速すぎる処方であ
ると、スコーチし易く貯蔵安定性に欠ける。
【0015】さらに、発泡ゴム配合物に、原料ゴム10
0質量部に対して結晶性ポリエチレン(PE)5〜50
質量部が配合されていることが望ましい。結晶性PEを
含有させることにより、表面肌の綺麗なもの、すなわち
表面粗度の小さい押出し物を得やすい。
【0016】また、原料ゴムは、エチレンプロピレン非
共役ジエン系ゴム(EPDM)とエチレンαオレフィン
非共役ジエン系ゴム(αオレフィン炭素数:4〜8)
(EODM)とのポリマーブレンドであり、ブレンド比
が前者/後者(質量比)=9/1〜6/4であるものを
使用することが望ましい。当該構成とすることにより、
ソリッド加硫物に引張り応力(M100)5MPa以上の大
きなものを得易い(実施例3・4と実施例1・2とを対
比参照)。すなわち、耐摩耗性に優れた発泡ゴム押出し
物を得易い。
【0017】通常、EODMはエチレンブテン非共役ジ
エン系ゴムとする。
【0018】そして、本発明の発泡ゴム押出し物は、発
泡ゴム押出し物の加硫を、加硫温度(180℃)までの
平均昇温速度:1.5〜5℃/sの条件で行うことが望
ましい。昇温速度を所定範囲とすることにより、本発明
の数値範囲の気泡径及びスキン層肉厚を確保し易い(比
較例1と実施例1とを対比参照)。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のゴム押出し物につ
いて説明をする。なお、以下の説明で配合単位及び組成
割合は、特に断らない限り質量単位である。
【0020】(1) 本発明の発泡ゴム押出し物(加硫物)
は、エチレンαオレフィン系ゴムを実質的な原料ゴムと
し、熱分解型発泡剤処方の発泡ゴム配合物で押出し成形
されてなる発泡ゴム押出し物を前提とし、発泡倍率:
1.05〜1.55、気泡径:110μm以下、スキン
層肉厚:130μm以上であることを特徴的要件とす
る。
【0021】上記において、望ましい範囲は、発泡倍
率:約1.15〜1.50、気泡径:約40〜100μ
m、スキン層肉厚:約150〜350μmとし、さらに
望ましい範囲は、発泡倍率:約1.15〜1.30、気
泡径:50〜95μm、スキン層肉厚:約150〜20
0μmとする。
【0022】上記発泡倍率、気泡径及びスキン層肉厚と
することにより、前述の如く、耐摩耗性においては、耐
摩耗性において基相が顕現するまでの往復摩耗回数が80
00回以上となり、表面肌においては、表面粗度がRzD:1
0μm以下になる。
【0023】(2) 原料ゴムであるエチレンαオレフィン
系ゴムとしては、エチレンプロピレン非共役ジエンター
ポリマー(EPDM)が好適に使用できるが、プロピレ
ン成分の全部または一部を他の炭素数4〜20のα−オ
レフィンとしたものも使用できる。通常、エチレン含量
55〜75wt%である。
【0024】非共役ジエンとしては、5−エチリデン−
2−ノルボルネン(ENB)、ジシクロペンタジエン
(DCPD)、1,4−ヘキサジエン(1,4−HD)
等が好適に使用される。非共役ジエンの含量は、沃素価
が5〜25となるように調整する。
【0025】このEPDMとしては、原料ゴム(EPD
M)100部に対して10〜40部のプロセスオイルを
ポリマー製造時添加した油展タイプを使用してもよい。
【0026】さらには、油展EPDMに後述の結晶性ポ
リエチレン(結晶性PE)5〜50phr、望ましくは1
0〜40phr、さらに望ましくは15〜30phrを予めド
ライブレンドしたポリマーアロイタイプのものを使用し
てもよい。
【0027】そして、原料ゴムの望ましい態様は、EP
DMとEPDM以外のエチレンαオレフィン非共役ジエ
ン系ゴム(αオレフィン炭素数:4〜8、望ましくは4
〜5)(EODM)とのポリマーブレンドであり、ブレ
ンド比が前者/後者(質量比)=95/5〜50/5
0、望ましくは90/10〜70/30である。当該E
ODMとしては、通常、汎用性のあるエチレンブテン非
共役ジエンゴム(EBDM)を使用する。
【0028】このとき、必然的ではないが、ゴム配合物
のムーニー粘度(JIS K 6300)Vm:45〜65、望ま
しくは50〜60とする。押出し加工性等の見地からで
ある。
【0029】EPDMとEODMとをブレンドすること
により、スキン層、すなわち、ソリッド加硫物の引張り
応力(M100)が増大して、相対的な耐摩耗性の増大を期
待できる(表1における実施例1〜2に対する実施例3
〜4参照)。
【0030】配合ゴムの粘度を上記範囲とすることによ
り、気泡径を所定以下とすることが容易となる。
【0031】(3) 本発明の発泡ゴム配合物の発泡剤を除
いたもののソリッド加硫物が引張り応力(JIS K 6251)M
100:3MPa以上、望ましくは4MPa以上、さらに
望ましくは5MPa以上を示すものとする。引張り応力
(100%モジュラス:M100)が低いと、相対的に耐摩
耗性が低下する(表3の実施例1〜4参照)。なお、上
限は特に限定されないが、混練り性/押出し加工性等に
影響を与えないCB配合量の上限(通常、200phr)
に規制され、通常、6MPa以下となる。引張り応力の
調節は、カーボンブラック(CB)の配合量により行う
ためである。
【0032】(4) 本発明における熱分解型発泡剤は、下
記平均粒子径で、かつ、下記形態でゴム配合物中に配合
することが望ましい。発泡剤の分散性が良好となって気
泡径の小さい所定発泡倍率の発泡体が得やすくなるため
である。
【0033】・平均粒子径:8μm以下、望ましくは4
μm以下。
【0034】・配合形態:原料ゴムマスターバッチ中に
含有された形態、又は、無機粉体に担持された形態。
【0035】このとき、発泡剤の配合量は、要求される
発泡倍率、スキン層肉厚さらには発泡剤の種類により異
なるが、通常、0.2〜1.5phr、望ましくは0.3
〜1.0phrの範囲で適宜設定する。なお、発泡剤量が
過多になると、所定値以上のスキン層肉厚を得難くな
る。
【0036】なお、熱分解型発泡剤を、無機粉体(無機
担体)で担持した無機担持発泡剤の形態で配合する場合
は、無機粉体の粒径を約9μm以下(望ましくは0.1
〜7μm、さらに望ましくは0.1〜2μm)とする。
ここで、無機担持発泡剤をマスターバッチの形態で配合
することも可能であるが、無機担持発泡剤はそれ自体分
散性を有し、わざわざマスターバッチの形態で配合する
必然性はない。
【0037】無機担持発泡剤として配合するのは、加硫
物の比重、即ち、発泡倍率の調節を容易にするととも
に、発泡剤の分散を均一化させ、各部の発泡度を安定化
させるためである。このとき無機担持発泡剤における熱
分解型発泡剤の含有量は、通常、2〜50wt%、望まし
くは、5〜25wt%とする。
【0038】また、無機粉体の平均粒径が9μmを越え
ても、熱分解型発泡剤の平均粒径が8μmを越えても、
発泡ゴム加硫物に本発明の特性「発泡倍率:1.05〜
1.55であり、かつ、表面粗度RzD10μm以下であ
るもの」を得難い。発泡剤の分散性に問題が発生し易い
ためである。
【0039】無機粉体の粒径が大きくなると、表面粗度
が増大する傾向にある。その理由は主として、押出抵抗
(押出圧)が相対的に増大するためと推定される。ま
た、熱分解型発泡剤の平均粒径が大きくなると、表面粗
度が増大する傾向にある。その理由は、相対的に熱分解
型発泡剤の分散度が低下するためと推定される。
【0040】ここで、無機粉体としては、平均粒径が9
μm以下のものなら特に限定されない。微粉タルク、軽
質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、亜鉛華、ケイ灰土、シリカ、クレー、タルク、ケ
イソウ土等の無機フィラー、及びそれらをシランカップ
リング剤で表面処理したものを挙げることができる。滑
剤作用を有するタルク、特に、微粉タルクが望ましい。
微粉タルクとしては、通常平均粒径0.1〜1μm、望
ましくは0.3〜0.7μmの粒径のものを使用する。
また、軽質炭酸カルシウムの場合、0.2〜4μm、望
ましくは0.5〜2μmのものを使用する。重質炭酸カ
ルシウムの場合、0.5〜9μm、望ましくは3〜7μ
mのものを使用する。
【0041】発泡剤としては、加硫温度及び加硫方法に
より異なるが、下記のものを使用可能である。
【0042】4,4′−オキシビスベンゼンスルフォニ
ルヒドラジド(OBSH)、アゾジカルボンアミド(A
DCA)、ジニトロソペンタメチレンテトラミン(N,
N´−DPT)、p−トルエンスルフォニルヒドラジド
(TSH)、アゾビスイソブチロニトリル(AZDN)
等、及び、それらに助剤を併用したものを挙げることが
できる。
【0043】そして、これらの内で、熱分解温度が、1
50〜170℃のものが望ましく、代表的なものとして
OBSHがある。
【0044】また、上記無機粉体及び熱分解型発泡剤の
粒径は、最終的に各平均粒径以下になればよいが、通
常、混合当初から各平均粒径を8μm以下(望ましくは
4μm以下)となるようにしておく。特に、熱分解型発
泡剤は、剪断熱により部分的に分解するおそれがあるた
めである。また、無機粉体及び熱分解型発泡剤の平均粒
径の下限は、特に限定されないが、通常、取扱性及び混
合性の見地から、無機粉体0.1μm、熱分解型発泡剤
1μmとする。
【0045】この無機担持発泡剤の調製方法は、通常、
スーパーミキサー等による単純混合で均一化して行う。
しかし、より発泡剤の均一化度を増大させたい場合は、
機械的粒子複合化法(「工業材料1993年12月号」
第27〜33頁の”粉体材料の複合化・機能化技術”の
項参照)を用いたり、更には、液相反応を利用した乳化
懸濁法、ゾルゲル法、ドーピング法、化学的蒸着法(C
VD)等により調製したりしてもよい。
【0046】この機械的粒子複合化装置の具体例として
は、特開昭63−42728号公報に記載されている装
置を好適に使用可能である。
【0047】(5)本発明のゴム配合物は、加硫速度(JIS
K 6300)(170℃、T10):0.6〜1.8min、望
ましくは0.8〜1.4minを示す配合処方とする。加
硫速度配合の調節は、汎用の加硫促進剤の組み合わせに
より行う(表1・2参照)。加硫速度が上記範囲外で
は、所定値のスキン層肉厚並びに所定値の気泡径を得難
い。
【0048】(6) 本発明の配合物は、EPDM100部に
対して、ポリマー成分として更に結晶性ポリエチレン
(結晶性PE)を5〜50phr、望ましくは10〜40p
hr、さらに望ましくは15〜30phrを配合することが
望ましい。
【0049】ポリマー成分としての結晶性PEの配合に
より、EPDM単独の場合に比して、格段に表面肌(表
面素度)の改善が可能となる。その理由は、押出により
可塑化された結晶性PEが表面側へ移行するためと推定
される。
【0050】結晶性PEが過少では、表面粗度RzDの改
善作用を奏しがたく、過多であると発泡ゴム押出し物の
押出物の耐低温性が低下する。
【0051】(7) 次に、上記無機担持発泡剤を使用して
のゴム配合物の調製は、従来と同様にして行う。
【0052】そして、ゴムポリマーには、上記無機担持
発泡剤の他に、通常、補強性充填剤(カーボンブラック
又はホワイトカーボン)、可塑剤、滑剤、加硫系薬剤等
の副資材を配合する。
【0053】上記配合ゴムを使用してゴム用押出機を用
いて押出成形を行い、この押出成形に続いて加硫を行
う。
【0054】このときの押出速度は、8〜25m/min
、望ましくは、12〜18m/minとする。
【0055】加硫は、例えば、マイクロ波加熱装置と熱
風加熱装置、または、2台の温度設定条件の異なる熱風
加熱装置を順設したり、更には熱風加熱装置間にマイク
ロ波加熱装置を介在させたりしてもよい。
【0056】加硫条件は、通常、180〜240℃×2
〜10分、望ましくは210〜230℃×3〜6分であ
る。
【0057】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。
【0058】<発泡/ソリッドゴム配合物の調製>常法
の密閉式混練機及びロール混練によって、表1・2に示
す各配合処方に従って発泡/ソリッドゴム配合物を混練
調製した。なお、ソリッドゴム配合物は、発泡ゴム配合
物において発泡剤無添加の処方としたものである。
【0059】なお、使用した原料ゴム及び発泡剤は下記
の如くである。
【0060】(1)原料ゴム EPDM…エチレン含量:62%、ヨウ素価:12、
第三成分:エチリデンノルボルネン;パラフィン系:1
0phr、PE:20phr添加の油展タイプ EPDM…エチレン含量:60%、ヨウ素価:13.
6、第三成分:エチリデンノルボルネン;パラフィン系
オイル10phrの油展タイプ EPDM…エチレン含量:62%、ヨウ素価:12、
第三成分:エチリデンノルボルネン;パラフィン系:1
0phr、PP:20phr添加の油展タイプ EBDM…ML(1+4)100℃:20、密度:890kg/
cm3、ヨウ素価:22、第三成分:エチリデンノルボ
ルネン、 (2)発泡剤 発泡剤:OBSH(4μm)の40%マスターバッチ 発泡剤:OBSH(4μm)と微粉タルクの前者/後
者(質量比)=9/1の混合物を、混合機(スーパーミ
キサー:株式会社カワタ製、容量10L)に投入し、1
440 rpm×4min の条件で混合して調製したもの。
【0061】発泡剤:低沸点炭化水素内包マイクロカ
プセル <発泡/ソリッドゴム押出物の調製>上記で調製した各
発泡ゴム配合物を、押出機(仕様:シリンダ径90mm
φ、L/D=22)を使用して、図1に示すような断面
形状(肉厚:2〜5mm)を有するガラスラン(押出
物)を押出(条件:押出速度12m/min)後、UHF
加硫(表3最下段に示す昇温速度となるように0.5〜
4kWの間で調節)及び熱風加硫(220℃×4分)し、
該押出物を1mの長さに裁断して各試験片(発泡ゴム成
形品)を調製した。
【0062】なお、「昇温速度」は、押出し直後及びU
HF加硫槽出口における各製品表面温度を非接触型温度
計により測定し、押し直後からUHF加硫槽出口までの
搬送時間で割って求めた。非接触型温度計は、「長距離
小スポットハンディー温度計IT2−100」(キーエ
ンス社製)を用いた。
【0063】他方、上記で調製した各ソリッドゴム配合
物を、プレス成形(プレス成形(加硫条件:170℃×
10min、プレス圧:9.8MPa))して試験片(1
60×150×2mmt)を得た。
【0064】<発明の効果確認試験>上記で得た各発泡
/ソリッドゴム配合物およびそれらの加硫ゴムについて
下記項目の試験を行った。
【0065】(A)未加硫ゴム物性 上記混練調製後の各発泡ゴム配合物について、下記項目
の未加硫ゴム物性を計測した。
【0066】ムーニー粘度…ロータ形状:L形、予熱
時間:1分、試験温度:145℃の条件で、 加硫速度…「キュラストメータWR型」(JSR社
製)を用いて、170℃×12分の条件でJIS K 6300に
準じて測定した。
【0067】(B)発泡加硫ゴム物性 上記で得た発泡加硫ゴムについて、下記項目の試験を行
った。
【0068】発泡倍率…上記製品(発泡加硫ゴム)比
重に対する練り生地(発泡ゴム配合物)比重の倍率比と
した。なお、比重は水中置換法(JIS K 6301)に準じて
行った。
【0069】気泡径…顕微鏡により拡大して50個以
上の気泡径を測定して、その平均値を求めた。
【0070】スキン層肉厚…10箇所以上の部位を顕
微鏡で拡大して測定し、それらの平均値を求めた。
【0071】表面粗度RzD…表面粗さ形状測定機
(「サーフコム550A」東京精密(株)製)を用いて
測定した。
【0072】耐摩耗性…乾燥膜厚20μm前後となる
ようにガラスラン本体10の基底部14に滑性塗膜(ウ
レタン塗料;ポリエステルポリオール系)16を形成し
た後、摩耗試験機(染色堅牢度試験用摩擦試験機:JIS
L 0823)を用いて、下記ガラス摩耗子を下記条件で塗膜
16上を往復移動させ、基材(基底部14)が露出する
までの往復移動回数を求めた。
【0073】ガラス摩耗子:巾20mm(下端R10m
m)、厚さ4mm(下端R2mm) 摩耗条件:荷重3kg、往復距離140mm、往復スピ
ード60往復/分 (2)ソリッド加硫ゴム物性 引張り応力(M100)…JIS K 6251に準じて伸び(EB
)100%のときの引張り応力を測定した。
【0074】<試験結果>試験結果を示す表3から、本
発明の発泡倍率、気泡径及びスキン層肉厚が、本発明の
数値範囲内にある各実施例の発泡ゴム押出し物は、要求
特性(表面粗度RzD10以下、耐摩耗性8000回以
上)を満足することが分かる。
【0075】すなわち、各実施例は、ソリッドゴム(参
照例)と同等の表面粗度を有するとともに実施例3、4
を除いてソリッドゴム以上の耐摩耗性を有する。
【0076】これに対して、気泡径及びスキン層肉厚い
ずれか一方が、本発明の数値範囲外にある各比較例は、
表面粗度RzD10以下及び耐摩耗性8000回以上のい
ずれか又は双方の特性を満足しないことが分かる。
【0077】すなわち、比較例1は、実施例1と同一配
合処方において、平均昇温速度を遅くしたものであり、
スキン層肉厚は厚くなるが、気泡径が本発明の範囲を超
える。したがって、耐摩耗性及び表面粗度ともに所要特
性を満足しない。
【0078】また、比較例2は、気泡径及びスキン層肉
厚がともに本発明の範囲外であり、耐摩耗性及び表面粗
度の双方において要求特性を満足しない。
【0079】比較例3は、発泡剤として低沸点炭化水素
内包マイクロカプセルの使用により、スキン層肉厚が本
発明の範囲外であり、耐摩耗性及び表面粗度の双方にお
いて要求特性を満足しない。
【0080】比較例4は、気泡径及びスキン層肉厚がと
もに本発明の範囲外であり、耐摩耗性において要求特性
を満足しない。気泡径が大きくなる理由は、分散したポ
リオレフィン樹脂(PP)は、EPDMに対して非相溶
であるため発泡剤が分解したとき溶融したPPの部分で
気泡径が増大し易いと推定される。他方、実施例におけ
るPE及びEBDMはEPDMに対して相溶するためP
Pにおけるような上記問題点は発生しない。
【0081】上記において、100μm以下の気泡径と
するために、T10:0.6min以下と加硫速度の速い処
方とすると、配合物の貯蔵安定性に欠ける。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における発泡ゴム押出物を適用可能な製
品の一例であるガラスランの断面図
【符号の説明】
10…ガラスラン本体 12…シールリップ部 14…基底部 16…滑性塗膜 G…ガラス
フロントページの続き Fターム(参考) 3D201 AA37 AA40 CA19 EA04A EA04D FA05 4F074 AA17 AA25A AA26A BA01 BC12 DA02 DA03 DA12 DA19 DA59 4J002 BB05X BB15W DE237 DJ007 DJ017 DJ037 DJ047 EA006 EV266 FB08 FB09 FD326 GN00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンαオレフィン系ゴムを実質的に
    原料ゴムとし、熱分解型発泡剤処方の発泡ゴム配合物で
    押出し成形されてなる発泡ゴム押出し物(加硫物)にお
    いて、 発泡倍率:1.05〜1.55、気泡径:110μm以
    下、スキン層肉厚:130μm以上であることを特徴と
    する発泡ゴム押出し物。
  2. 【請求項2】 前記発泡ゴム配合物の発泡剤を除いたも
    ののソリッド加硫物が引張り応力(JIS K 6251、M10
    0):3MPa以上を示すことを特徴とする請求項1記
    載の発泡ゴム押出し物。
  3. 【請求項3】 前記熱分解型発泡剤が平均粒子径:8μ
    m以下であり、前記熱分解型発泡剤は、原料ゴムマスタ
    ーバッチ中に含有された形態で、又は、無機粉体に担持
    された形態で前記発泡ゴム配合物に配合されていること
    を特徴とする請求項1記載の発泡ゴム押出し物。
  4. 【請求項4】 前記発泡ゴム配合物が、加硫速度(JIS
    K 6300)(170℃、T10)0.6〜1.8minを示す
    配合処方であることを特徴とする請求項1記載の発泡ゴ
    ム押出し物。
  5. 【請求項5】 前記発泡ゴム配合物に、前記原料ゴム1
    00質量部に対して結晶性ポリエチレン(PE)5〜5
    0質量部が配合されていることを特徴とする請求項1記
    載の発泡ゴム押出し物。
  6. 【請求項6】 前記原料ゴムが、エチレンプロピレン非
    共役ジエン系ゴムとエチレンαオレフィン非共役ジエン
    系ゴム(αオレフィン炭素数:4〜8)とのポリマーブ
    レンドであり、ブレンド比が前者/後者(質量比)=9
    /1〜6/4であることを特徴とする請求項1記載の発
    泡ゴム押出し物。
  7. 【請求項7】 前記エチレンαオレフィン非共役ジエン
    系ゴムがエチレンブテン非共役ジエン系ゴムであること
    を特徴とする請求項6記載の発泡ゴム押出し物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7いずれかに記載の発泡ゴム
    押出し物の製造方法であって、発泡ゴム押出し物の加硫
    を、加硫温度(180℃)までの平均昇温速度:1.5
    〜5℃/sの条件で行うことを特徴とする発泡ゴム押出
    し物の製造方法。
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