JP3647862B2 - 結晶化による2つの光学対掌体の二分割法 - Google Patents

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Description

本発明は優先結晶化による化学種の2つの光学対掌体の分離分野に関わるものである。この方法は溶剤A内で、所与の温度範囲△Tについて、集塊を実現しながら、RとSと命名した2つのキラル化合物を交互に結晶化することに基づく。その意味は、この温度範囲で、溶液との2つの対掌体の熱力学的に平衡した一切の混合は、溶剤分子(溶媒化合物)を含有するか否かを問わず、それぞれ同一の構成の分子しか含んでいない結晶の2つのタイプから成ることである。固体状態で混和性のない、かかる集塊の存在は、少なくとも温度範囲△T内で、溶媒Aについて、以下に暗黙のうちに認められるものとする。
優先結晶化技術は下記のような主要な利点を持っているので実験室内および産業で広範に使用されている:
・高価で、後から回収するときの損失率が10%未満であることがまれな中間キラル剤の使用が避けられる(De Min,M.,Levy,G.,et Micheau,J.C.(1988)J.Chim.Phys.85,603−19);
・ジアステレオ異性体塩の形成による従来の二分割を使用する方法とは異なり、2つの対掌体が直接得られる;
・収率は継続的リサイクルによって理論的に定量的である;
・得られた粗鏡像異性体結晶の精製は容易である。
2種類の要因が光学対掌体の結晶化に影響し、その一方は、3成分の異質平衡に結びつくパラメータであり、他方は結晶化の反応速度に作用する要因である。
3成分の異質平衡に結びつくパラメータには次のものが含まれる:
・それぞれの温度で析出する固体種の結晶化層の位置、もっと具体的には、温度に応じたラセミ混合物s(±)と対掌体s(+)=s(−)の安定相と準安定相の溶解性の値、および溶解性の比α=s(±)/s(+);
・固溶液、ラセミ体、ラセミ溶媒化合物、活性溶媒化合物と結晶固体の同質異像多様体の安定と準安定領域の範囲。
結晶化の反応速度に関わる要因は下記のものである:
・実験者によって変わらない、分子間の連結と関連した、結晶の内部要因;
・実験者によって変わる外部要因;例えば溶剤の種類、不純物の種類と濃度、時間によって得られる飽和、温度範囲△T、攪拌の速度と方法、種の質量と粒度、内壁の影響、など;
この2種類の要因が収率、得られた層の純度と分離作業の展開に直接影響する。従って、濾過の実施可能性は結晶の粒度範囲と体質、懸濁液の粘性、溶媒の蒸気の圧力、対掌体のそれぞれによって得られた過飽和と、場合によって、準安定性の真のラセミ体の存在に依存する。これらの選択は対掌体のラセミ化または分子の崩壊の反応速度にも関わることがある。
対掌体(RとS)の対と溶媒(A)とから成るそれぞれの全体について、反応速度に関わる要因はケースバイケースになる。
本発明は溶媒(A)と光学対掌体(RとS)から実現された3成分の異質平衡の知識を深めることから先行技術の優先結晶化法を改良することを目的とする。なぜなら、異質平衡の知識は優先結晶化(または平衡)によって2つの光学対掌体をもっと効果的かつ合理的に二分割するために本発明の方法に利用されるデータを提供するからである。
もっと具体的には、本発明の方法は、グルタミン酸とその塩の溶解に関するフランス特許第1456627号に記載のタイプの方法を至適化し一般化することを可能にする。
本発明の方法は、3成分平衡の表現:対掌体R−対掌体S−溶媒A内に含まれる情報を利用することによって、″Seeded isothermal preferential cyrstallization″の代わりに以下にSIPCと称する従来の方法と、多温度変型の、一般的な範囲の変更に基づくものである。
本発明の方法は:
a)可変濃度と温度TEによって決まる具象的な点Eが過剰な第1の鏡像異性体の2相領域内にあり、飽和溶液と平衡している、集塊の形のラセミ結晶と、第1の鏡像異性体と溶媒の混合物から成る全体を実現する過程と;
b)溶液内に存在する第2の鏡像異性体の自然な核形成を阻止しながら、母液が結晶の形で存在する鏡像異性体の成長を優先する低過飽和を維持するように前の過程で調製された2相混合物に温度降下プログラミングの法則を適用する過程と;
c)前の過程の結晶成長の時間を通じて、攪拌速度が常時、制御できない核形成を誘発するほど大きな収縮力の発生を防止しながら第1の鏡像異性体の成長を促進するほど低速で、均質な懸濁と第1の鏡像異性体のそれぞれの結晶の周囲での母液の迅速な更新を実現するほど高速になるように時間に応じて徐々に加速する攪拌速度を適応させる過程と;
d)第1の鏡像異性体の結晶を収穫する過程と;
e)前の過程で実現した収穫から生じる母液に集塊の形の結晶のラセミ混合物を添加し、点E'が過剰な第2の鏡像異性体の2相領域内にあり、その飽和溶液と平衡しているとき、具象的な点E'が溶媒系のラセミ混合物、対掌体(−)、対掌体(+)の面に対して点Eと対称になるように熱力学平衡を達成するのに必要な時間の間新しい全体をTBの温度範囲に移行させる過程と;
f)溶液内に存在する第1の鏡像異性体の自然な核形成を阻止しながら、母液が結晶の形で存在する鏡像異性体の成長を優先するために結晶化の間低過飽和を維持するように第2の鏡像異性体を含む前の過程で調製された2相混合物に過程(b)と同じ温度降下プログラミングの法則を適用する過程と;
g)前の過程の結晶成長の時間を通じて、攪拌速度が常時、制御できない核形成を誘発するほど大きな収縮力の発生を防止しながら第2の鏡像異性体の成長を促進するほど低速で、均質な懸濁とそれぞれの結晶の周囲での母液の迅速な更新を実現するほど高速になるように時間に応じて徐々に加速する攪拌速度を適応させる過程と;
h)第2の鏡像異性体の結晶を収穫する過程と;
i)組成が初期全体Eと同一の全体を得るために、前の過程で実現した結晶収穫から生じる母液に集塊の形の結晶のラセミ混合物を添加する過程と;
j)2つの鏡像異性体の一方、ついで他方を連続して得るために過程(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)と(i)を反復する過程:
とから成る。
本発明の方法の至適化と再現性は、熱力学および反応速度パラメータの決定によって実現される。
従って、本発明の方法の過程(a)において、溶剤と操作温度範囲の選択は、
・集塊を実現し、ラセミ体があるときは操作温度範囲で準安定である対掌体と;
・十分に濃縮されているが粘度が低く、蒸気圧が低い液と;
・溶媒和分解とラセミ化がないことと;
・溶媒化合物が平衡して存在し、二分割可能な鏡像異性体である場合、その安定:
が同時に得られるように決定される。
本発明の過程の(a)と(e)において、温度TBは初期懸濁液内に含まれる量のラセミ混合物の均質化温度TLより高く、過剰な鏡像異性体に応じたTHOMO変動曲線から、ラセミ混合物の一定濃度XLについて、前記温度TBは、飽和溶液と平衡している過程(a)と(i)の第1の鏡像異性体と過程(e)の第2の鏡像異性体の細かい結晶の塊が所期の収穫の最大50%、好適にはおよそ25と40%の間になるように決定される。
本発明の過程(b)と(f)において、実験の組立に適した温度TBからTFへの降下プログラミングの法則は;
・穏やかな2次成長と核形成を誘発する低過飽和をそれぞれのサイクルの始めに結晶の形で存在する鏡像異性体の結晶化時間を通じて獲得し;
・TFで1次核形成のない別の鏡像異性体の最大過飽和に達し;
・過程(d)と(h)で結晶を収穫し、それによって、ラセミ混合物を添加し、過程(e)と(i)を補償した後、操作サイクルを可能にする:
ように決定される。
なぜなら、それぞれの実験の組立は使用される混合物の過飽和能力と攪拌の効果に影響し、従って、冷却プログラミングの法則はこの方法が実施される状況に適応するからである。そのため温度TB、温度に応じたラセミ混合物の溶解性、ラセミ混合物の一定濃度XLについて過剰鏡像異性体に応じた曲線THOMOは実験の組立から完全に独立している。
温度と時間を結び付ける関数である温度降下プログラミングの法則は、初期の過剰鏡像異性体の二重の収穫を可能にしながら1次核形成のない安定した飽和溶液を得るために、TFがTL−(THOMO−TL)より低いとき、濃度XLの溶液をTL+1℃からTFまで冷却してTLからTFの部分について決定され、前記温度降下プログラミングの法則はTBからTLの部分についてはTL+1℃からTFについて決定したこの同じ法則を補間して決定する。
本発明の方法はさらに、下記のような利点を、単独または組み合わせて備えている:
・過程(a)と(i)において、飽和溶液と平衡している第1の鏡像異性体の細かい結晶の塊は、50%を最大限度としたとき、所期の収穫の、およそ、25から40%に当たる;
・過程(e)において、飽和溶液と平衡している第2の鏡像異性体の細かい結晶の塊は、50%を最大限度としたとき、所期の収穫の、およそ、25から40%に当たる;
・過程(b)と(f)において、第1の鏡像異性体と第2の鏡像異性体の析出に伴う熱交換作用は温度降下プログラミングの法則に組み込まれる;
・過程(e)と(i)において、溶媒の補償を実施する;
・過程(a)、(e)と(i)において、添加された集塊の形のラセミ混合物の細かい結晶は粉砕や篩いがけなどの溶解過程を促進する予備処理にかける前に、超音波処理と部分凍結乾燥にかけられる;これらの処理は高い結晶成長率の表面を生成するのに適した細かい結晶を提供することも目的とする;
・溶解を含む過程(a)、(e)と(i)において、攪拌速度は過程(c)と(g)と比較して早くなる。
本発明の方法を実施するために要求される異質平衡のデータのほかに、操作にはそれぞれの溶媒全体、鏡像異性体ごとにケースバイケースとなる、冷却の法則をはじめとする、調節可能な反応速度の制約も課される。
本発明の方法には先行技術の方法に対して次のようないくつかの利点がある:
・種の導入がない、
・結晶の収率が高い、
・結晶の純度が高い、
・操作の再現性が高い、
・あらかじめ、2つの鏡像異性体を分離し精製する必要なしに二分割できる可能性、
・各操作サイクルの時間の短縮。
上記の利点によって、先行技術の方法に比較して本発明の方法の自動化をもっと容易に実現することも考えられる。
平衡しているA(溶媒)とRとS(光学対掌体)の3成分系を説明してから、一方の従来の方法SIPCとその変型と、他方の本発明の方法を比較する、後者は以下に″Auto−seeded programmed polythermic preferential crystallization″を略してAS3PCと称する。
この明細書には本発明の方法のその他の特徴と利点を説明するための非制限的実施例も含まれる。
本発明の方法の実施の実例として、本書の以下の説明において、3−5−ジニトロベンゾエート−1−フェニルエタノール、テトラヒドロナトリウムとアンモニアの二重酒石酸塩、塩酸グルタミン酸、トレオニン、5−メチル−5−フェニル−ヒダントイン、5−メチル,5−(4 メチルフェニル)−ヒダントイン、5−エチル−5−フェニル−ヒダントイン、5−メチル,5−(4−クロロフェニル)−ヒダントイン、トレイトルの特別な実験組立による2つの光学鏡像異性体の二分割を記載する。
以下に参照する付属の図面において、
図1は温度とそれぞれの成分の結晶化層と、二重に飽和した溶液の組成(一変系曲線)に応じた溶媒A−対掌体R−対掌体Sの3成分系の全体図である;この図において、温度TDとTFでの等温線と温度Tεでの4つの相を含む3成分の共晶面も示されている。
図2はTDとTFでの平衡の、濃度の平面への投影;並びに等値断面RYの軌跡を示し、その上の点Eは対掌体Rがやや濃縮され、この同じ対掌体を析出することになる初期混合物の組成を表している。
図3は過剰な対掌体の組成点と初期溶液の点Eを含む図2の等値垂直断面RYであり、その上に組成XEの混合物の溶液点の、平衡と冷却の、経路(太線)が表されている。T<TLのとき、溶液点はもうこの断面に入らない。
図4はSIPC法によって、温度TFまで等温誘導によって交代し、種を加えた二分割のときの溶液点の経路(太線)を濃度の平面に投影した図である。
図5は図4の直線RYを含む等値垂直断面であり、SIPC法によって(TFに)等温同伴、種を加えたときのEからFの溶液点の経路(太線)を示している。
図6は本発明方法である多温プログラミング自動種添加(AS3PC)によって二分割したときの溶液点の経路(太線)を濃度平面に投影した図である。
図7は図6の直線RYを含む等値垂直断面であり、本発明方法である多温プログラミング自動種添加(AS3PC)によって二分割したときのSEからFの溶液点の経路(太線)を示している。
図8は本発明方法である多温プログラミング自動種添加(AS3PC)によって二分割したときの溶液点の経路(太線)の濃度平面上への投影であり、関係式s(±)<2−αを確認するものである。
これらの図に示した全ての等温および等値断面は質量分率で表される組成変数を持っている。
I−3成分異質平衡:対掌体(RとS)と溶媒(A)
例えば、J.E.Ricciの著作(Ed.Dover Publication Inc.New York(1966)″The Phase Rule and Heterogeneous Equilibrium″)には3成分系内の異質平衡の一般的場合が記載されている。以下の説明は優先結晶化の異なる方法の理解に必要な、3成分系の特定の側面、即ちA(アキラル溶媒)とRとS(使用温度領域でラセミ化できない鏡像異性体)に限定する。
溶媒の特殊な役割を明らかにするために、この3成分系を断面が直角二等辺三角形であり、その上で温度が濃度の面に垂直な軸上に表される、直三角柱から表現する。
2つの鏡像異性体の熱力学変数の同一性:TF、△Hf、アキラル溶媒への溶解性、などから領域の表現は、図1の、光学的に不活性の混合物を集めた、垂直面A−RS−Tに対して対称である。この系の最初の説明を容易にするために、下記のような簡略化を図る:
・結晶するのは所与の配置の中の純粋な成分だけである(ラセミ体、溶媒化合物、対掌体の同質異像はない);
・独立した成分の間の混和性は固体状態ではゼロである;
・溶媒の融点は、対掌体点よりも明らかに低い。
・使用温度範囲では、対掌体の溶解性は溶液内の第2のものの存在によって影響されない(Meyerhofferの法則が守られる)、このことは比α=2)の値に表れる。
1−温度に応じた3成分平衡の表現
図1によって下記の相の領域を視角化できる:
・希釈溶液の単相領域(Φ=1);
・2相領域を限定する成分の結晶化の3つの層(Φ=2)。
溶媒の析出表面はAの近傍に限定される、なぜならこの成分の融点は上述の条件に従って、他の成分のそれよりも明らかに低いからである;
・3つの一変系曲線(Φ=3)または2進共晶点からでた共晶谷;
・それより上で3つの成分が結晶化する、Tε(Φ=4)での3成分共晶不変系。
図2は図1に示した3成分系のTDとTFでの2つの等温断面を重ねて示している。それぞれの温度で断面は下の表に詳細を示した4つの領域で構成されている。
Figure 0003647862
2−RYT等値断面
図3は、熱力学的にほぼ平衡した、3成分溶液の冷却によって実施される結晶化の理解の基礎となるR−Y−T等値断面を表している。この同じ断面は平衡外の方法、SIPC、変型およびAS3P3の追跡にも必要である。この面は次の関係式を確認する点の幾何的場所である:
XA/XS=(1−Y)/Y=一定,
ここでXAとXSは溶媒内と対掌体S内の質量分率を表す。
図3から、下記が区別される:
・3成分溶液の単相領域。
・対掌体Rの液相線、この曲線は図2のR−Y平面のこの成分の結晶化相との交差を表している。安定平衡のこの曲線は対掌体Rの溶解(図示されていない)から始まって、ラセミ混合物の3成分共晶谷に属する、点Lによって低温方向が制限されている。この最後の曲線とTLでの円錐の軌跡(TLでの水平区分)が2相領域:飽和溶液+Rの結晶、を限定する;これは同じ対掌体Rの準安定特性の溶解度曲線(点線)によって、下にある3相領域内に延長している。
・3相領域:RとSの結晶+飽和溶液。この領域は上方がRの円錐の水平軌跡によって、下方が3成分共晶不変系の面の軌跡によって、左が対掌体Sに関する円錐の1つの軌跡Lmによって限定されている。
・2相領域の上部を制限する対掌体Sの結晶化層の軌跡KL:飽和溶液+Sの結晶。この領域は下部がSの2つの円錐の軌跡gmとLmによって限定される。ELのR延長の準安定溶解度曲線に対するSの円錐のこの第2の軌跡Lmの位置決めについては溶解度の比αに応じたF1とFの相対的位置について後で詳しく述べる。
・その下に3つの結晶成分A、RとSが存在する温度Tεでの3成分不変系。
II−過剰な鏡像異性体が少ない3成分溶液の冷却と熱力 学的準平衡における遷移
以下において、系の集合点(即ち、混合物の全体的組成を代表する点)は図2と3の点Eを通って鉛直線上を通るものとし、その正確な位置はその温度(またはそのZ座標)Tによって定義される。次の温度範囲だけを考える:
・TD:開始混合物が均質な溶液である温度、と
・TF:3相領域内に位置する、結晶化と濾過の終わりの温度。
この全体的組成Eは対掌体Rの質量Mによってわずかに濃縮され、合計質量がMtに成ったラセミ溶液に対応する(過剰な鏡像異性体R−S/R+Sも一般に4から9%の間に含まれる)。平衡条件は極低速冷却と混合物を具象する全体点Eがこの相が平衡を示す領域に入るやいなや固体相に種を加えることによって得られる。
開始の温度TDにおいて、溶液は均質である。冷却するにつれて下記の現象が連続して観察される:
・THOMOからTLまでの対掌体R単体の結晶化、それと同時に、溶液点は対掌体Rの溶解度曲線上を、即ちZ座標THOMOでの点Eから、等値断面R−Yの内部の点Lまで移動する。点Lで、飽和溶液と平衡している結晶Rの質量MはMt(XE−XL/1−XL)=Mで与えられ、初期溶液内に存在する過剰な鏡像異性体に対応する(図3);点L、EとRの横座標は組成XL、XEと1(図3)に対応する。
・TLから、溶液点はLから図2に示されたラセミ組成の溶液を含み、このように図3の等値断面R−Yからでる一変系曲線上をIFに向かって移動する;このときRとSの結晶は同時に、同じ量だけ析出する。
TLより低い温度では、平衡条件での二分割は実現できない。
III−SIPC法による、従来の同伴による二分割の際の溶 液点の遷移
1−過剰な第1の対掌体の結晶化
前述の溶液Eは温度TDで均質化される(図4と5)。これを過飽和にするために、結晶化が一切現れることなしに、温度TFで急速冷却される。熱力学的に平衡していないこの溶液は、次いで過剰な対掌体と同じ不斉の極めて純粋な対掌体Rの種が加えられる。対掌体Rの等温結晶化が成立し、溶液を代表する点は、R−Y−T断面内で最初はそれと交わっていたZ座標TFでのEから、迅速濾過が実施されるFまで推移する。回収される対掌体Rの質量は2M、あるいはMt(XE−XF/1−XF)に等しい。
2−第2の対掌体の結晶化、操作の循環性
上記の基本的操作でこのように対掌体Sが濃縮された溶液Fが得られた。質量2Mのラセミ混合物(回収された対掌体の質量に等しい)を加え、この混合物を温度TDで加熱して、垂直面A−(RS)−Tに対してEと対称な均質溶液E'が得られる。質量2Mの対掌体Sが得られるプロセスも、この正中面に対して上述のものと対称な経路によって表される。従って、下記の操作を継続的に実行する:
・まず、温度TDで均質な溶液E'をTFに冷却する、次いで
・対掌体Sの極めて純粋な種を加える;この対掌体の成長によって溶液を代表する点が水平区分E'F'(Z座標TFで)上に移動する。
・溶液点がF'と交わっているとき、溶液は濾過され、質量2Mの対掌体Sを提供する。
・さらに質量2Mのラセミ混合物を加え、新たにTDまで加熱すると、代表点がZ座標のTDで最初の点Eと交わる均質溶液が新たに得られる。
・プロセスの続きはこの操作サイクルを反復するだけである。
3−SIPC法の変型
文献(Amiard,G.(1956)Bull.Soc.Chim.Fr.447;Collet,A.,Brienne,M.J.,Jacques,J.(1980)Chemical reviews 80,3,215−30;Noguchi Institute(1968)英国特許1,197,809)は前述の一般的方式に基づいている;この文献に現れた主たる変更点は次のように分類できる:
a)過剰な対掌体の自然な1次核形成
(±)トレオニンの二分割の際に(Amiard,G.(1956)Bull.Soc.Chim.Fr.447)過剰な対掌体の1次核形成は過飽和した均質溶液内で自然に起きる。この1次核形成は、全体の組成を表す点Eが3相領域内にあり、溶液が攪拌されていないときに起きる(Collet,A.,Brienne,M.J.,Jacques,J.(1980)Chemical reviews 80,3,215−30)。この方法で得られる不規則な結果をAS3PC法の結果と比較して分析する。
b)冷却の間の種の添加
この方法は、SIPC法と異なるものとして文献に一番よく見られる(Noguchi Institute(1968)英国特許1,197,809)。引例の手順には差がある、しかしながら、次のような共通点を引き出すことができる:
・TDからTL未満でTFを超える温度まで均質溶液を冷却する;
・過剰な対掌体と同じ不斉の種が、3相領域内に位置する過飽和均質溶液に加えられる;
・TFまで冷却する。場合によっては、この最後の過程は温度の正確なプログラミングによって制御される(Noguchi Institute(1968)英国特許1,197,809)。
これらの手順は、温度のプログラミングがないか冷却の第2段階に限定されているかにかかわらず"Seeded Polythermic programmed preferential cyrstallization"を表す同じ用語"S3PC"で総称される。S3PC法(Noguchi Institute(1968)英国特許1,197,809)とAS3PCによる(±)塩酸グルタミン酸の二分割の際に得られた結果を比較する。
IV−本発明の方法AS3PCによるプログラミングした同伴 と自動種添加による二分割の際の溶液点の遷移
従来の方法と本発明の方法AS3PCを徹底して比較するために、上述の場合と同様に、初期点Eを図6と7上で任意に選択した;しかしながら、以下の例で明らかなごとく、本発明の方法では点EをA−(RS)−T面からもっと離して、従って、過剰な鏡像異性体をもっと多くして取ることができるので、それぞれの操作の結晶の収穫を増やすことができる。
1−過剰な第1の対掌体の結晶化
プロセスの始めに、従来の手順とは異なり、結晶+溶液の全体はもはや均質化されず、温度TBにおかれる。このとき初期溶液は過剰な鏡像異性体の結晶と平衡する(例えば図7のR)。溶液(SE)と全体(E)の具象点はプロセスの最初から交わっていない。この2相混合物は種晶を加えずに温度降下プログラミングの法則が適用される。溶液の代表点は、冷却反応速度に応じて、R−Y−T面内に含まれる、曲線SEFを描く(図7)。反応速度が正しく調節されると、最初に過剰な鏡像異性体の結晶成長が得られ、次いで結晶化は成長と2次核形成の同時進行に推移する。溶液を代表する点が点Fに達したとき、濾過を実施して質量2Mの対掌体Rの結晶を回収する。
2−第2の対掌体の結晶化、操作の循環性
前記の母液に対応する点Fから、質量2Mのラセミ混合物を加え、この混合物を温度TBで加熱して、垂直面A−(RS)−Tに対してEと対称な点E'に移行する。過剰な鏡像異性体を利用して、飽和溶液と過剰な対掌体の結晶を含有する2相領域に位置づけられる。あらかじめ、FからE'(F'からEと同様)への移行の際に添加されたラセミ混合物は粉砕し、篩にかけて2つの対掌体、特に欠けている対掌体の溶解過程を加速し、このようにして、従来の方法の場合に導入される種の役割を果たす過剰な対掌体の結晶を数多く形成することを可能にする。
面A−(RS)−Tに対してSEと対称な、飽和溶液S'Eに同じ冷却の法則が適用される。冷却の最初から存在する結晶は成長して、次に成長+2次核形成の二重機転にかかわる。第1の結晶化の場合と同じく、種の添加は一切無用である。
この間、溶液の代表点は二等分面A−(RS)−Tに対して対称な等値断面S−Y'−Tの平面内に含まれる曲線SE'F'の上を移動する。
溶液がF'に位置する代表点に達したとき、濾過を実施して質量2Mの対掌体Sの結晶を収穫する。粉砕して篩にかけた質量2Mのラセミ混合物を新たに添加し、続いてTBに温度を上昇すると、開始の平衡で2相混合物が再び得られる。
プロセスを継続するとこの操作サイクルが反復され、対掌体RとSの結晶が交互に得られる。
3−AS3PC法の実施に必要な条件
a)使用される溶媒内で温度範囲TB−TFで光学対掌体を等モル混合すると、集塊(純粋な対掌体または溶媒化合物)が実現される;しかしながら、準安定ラセミ体の存在は障害にならない(酒石酸テトラヒドロナトリウムアンモニアの場合)。
b)二分割する分子はこの溶媒内で、またTBとTFの間の使用温度範囲で安定している。
c)以下の実施例は3成分平衡温度TLとTHOMOの決定が必要であることを示している。温度TLは溶液内に過剰な鏡像異性体がないときのラセミ混合物の溶解温度である。TLが決まると、温度THOMOは溶液の均質化温度に対応する。これは開始の過剰な鏡像異性体とTLでのラセミ混合物と対掌体の溶解性の比αに依存する。冷却反応速度、攪拌方法、容器の性質、過剰な対掌体の結晶の粒度によってはTLとTFの間の溶液の過飽和容量を知ることも必要になる。ざっと概算すると、同じ反応速度でTLよりわずかに高い温度から冷却した、均質なラセミ溶液L内の1次核形成による結晶の出現時間は、この実験条件での集塊によって許容される過飽和容量を示している。実施例ではこのような操作の仕方を考慮に入れた。
d)温度TBで溶液内に分散された既知の質量の(粒度が与えられた)ラセミ混合物の溶解の反応速度の知識。この時間を知るにはいくつかの試験で十分である。
4−SIPC法、S3PC法およびその変型に対する本発明方法 AS3PCの利点
以下の実施例はAS3PC法が共役化合物、または溶媒化合物であるか否かを問わずイオン的性格の化合物などの二分割できる鏡像異性体の異なる種類によく適合していることを示している。
得られた結果はSIPC法、S3PC法および一切の変型に対するこの方法の利点、なかんずく
・種の添加の制約がない
・収率と光学的純度の向上
・それぞれの結晶化の再現性の向上
・それぞれのサイクル時間の短縮
を示している。
以下にこれらの利点を体系的に詳しく論じる。
a)種の添加が不要
・それぞれの結晶化に必要な種はここでは飽和溶液+過剰な対掌体の結晶の2相領域内の平衡結晶によって構成される。従って、この結晶相は、先験的に、最大光学純度を持っている。制限された固溶液の場合、平衡に達することによって、この温度での溶液内で種の最大光学純度を達成することができる。
・AS3PC法は種を導入する必要がないので、媒質内に入る塵埃や固体不純物が減る(事実上、粉砕され篩にかけられた混合物に付随してはいるものだけになる)。
・その場で形成された結晶は攪拌される溶液内で一挙に分散される。
・AS3PC法を実施したとき、必要なのは部分的に濃縮された混合物だけである;例えば天然キラルの形(酒石酸塩の場合)または天然アルカロイドなどの天然二分割剤によるジアステレオ異性体によって得られる形。2番目以降全ての操作について、種の導入がないので第2の対掌体を分離、精製する必要がなくなる。
本発明方法AS3PCによる自動種添加の原理はジアステレオ異性体と鏡像異性体の塩の互いの分離に拡大し、定義された温度範囲について、溶媒があるときの2対のジアステレオ異性体の相互4成分系内に安定した対を実現できる。
b)純度と収率の向上
・温度TBは、粗い概算でTHOMOとTLの値の平均に等しく選択されたので(この狭い温度範囲内で溶解度は線形に変化すると仮定して)、初期状態の種の質量はそれぞれの収穫で得られる結晶の質量の4分の1に当たると考えることができる。たいていの場合、TBをTLの近くに調整することによって、細かい結晶の形での最後の収穫の質量の最大40%を得ることができる。このことは過剰な鏡像異性体に応じたTHOMOの変動が十分な傾きを示し、それぞれの濾過から得られた過剰な鏡像異性体が多いとき容易に実施できる(この点は以下のいくつかの実施例に示されている)。いずれにしても、50%が平衡に達することのできる限度である;この場合、温度TBは温度TLに等しくなる。細かい結晶のこの大きな質量が、温度が下がったときに、結晶の広い等価の面積を得ることを可能にし、SIPC法の場合のように、また程度は低いが、"S3PC"という略称でまとめた方法の場合のように、高過飽和で直接核形成を誘発するよりも成長のプロセスを優先することができる。
・温度降下のプログラミングの法則は、それぞれの特殊なケースに適合させるために一方の成長プロセスと、他方の核形成+成長のプロセスを制御することを可能にする。冷却の反応速度が遅いので、溶液点の代表点は対掌体の安定した、次いで準安定の性格の溶解度曲線にできるだけ近く移動することができる(Mullin,J.W.(1972)Ed.Butterworth)。過剰な対掌体の2次核形成が困難な場合((±)塩酸グルタミン酸の二分割の場合)(Noguchi Institute(1968)米国特許第1,197,809号)この利点は決定的である。
・出発の全体点が同じとき、AS3PC法はこのように、溶液の具象点がSIPC法やその変型よりもオストワルドの準安定性のレービルと呼ばれる区域(図5と7の鏡像異性体および/または場合によって準安定ラセミ体の自発的核形成の線影をつけた区域)からもっと離れさせることができる。従って、AS3PC法は下記のような追加の制約が現れて実施が困難な場合に最も適している:
・ラセミに近い溶液の過飽和容量が小さい、
・比αが不利、
・存在するラセミ体は準安定であるが、使用温度範囲での1次核形成速度が速い。
これは所与の鏡像異性体対について、即ち同一の過飽和容量と、同一の溶解度の比αについて、AS3PC法ではより高い収率を得ることが可能である。
それぞれの対掌体の結晶化は溶液点がオストワルドの限定によって定義された組成に達することなくもっと長時間継続できる。このようにAS3PC法は結晶化の最初と終わりの混合物E、F、E'、F'にSIPC法やその変型よりも多くの過剰な鏡像異性体を付与することができる。より低速の結晶化も、結晶内に構造欠陥、特に母液の介在物の少ない固体を得ることを可能にする。このように全ての実施例が結晶の光学的純度の向上を示している。
S(±)<2−αのような比α(α=TFでのラセミ混合物と対掌体の溶解性の比:α=S(±)/S(R))について、濾過を目的として点F1を点Fに代えることができる。一般的に言って、所与の等値断面について、濾過にかけられる母液の最終組成を実質的に表すのは一番少ない過剰な鏡像異性体の点F1とFからである(図8)。
c)再現性の向上
・パラメーター:温度TBの維持時間、過剰な鏡像異性体の値、TBでの結晶の粒度、攪拌の速度と方法、温度降下プログラミングの法則が定義されたとき、AS3PC法は優れた再現性を示す;結晶の大きさは調節できる、また濾過の妨げになる小さな(細かい)寸法の結晶の存在を避けるために特にパラメータを変えることができる。
・TB<TDで、制限された時間のあいだもっと低い最高温度を使用することで、AS3PC法は、SIPC法やその変型よりも、使用する溶媒内で二分割する分子がもろい場合に対掌体の変質やラセミ化をよく防止する。この特性は溶媒にも関係し、母液が永久的に再利用される場合に特に重要になるかもしれない。
d)それぞれのサイクルの時間
・(T>THOMOで)母液の均質化過程は存在しないので、AS3PC法はエネルギー利得とより短いそれぞれのサイクルの時間に直接貢献する、なぜなら成長は大きな質量の結晶から、それも冷却の最初から成立するからである。この利得は、ラセミ混合物がそれぞれの濾過の後に(好適には添加の直前に)細かく粉砕し、篩にかけた後導入される場合に特に大きくなる。
・(実際は、濾過された溶液内の過剰な対掌体よりも欠けている対掌体の)ラセミ混合物溶解過程は限られた時間の間温度T>TBに加熱して、その後急激にTBに戻すことによって一層加速される。全ての過剰な対掌体が最小時間で溶解されるように時間は調整される。この時間は下記のパラメータで、溶解の反応速度に依存する:
・ラセミ混合物の質量と粒度
・温度プログラミングの法則
・攪拌のタイプと速度、
その他全てのパラメータは固定されている。
この操作の作用として(TBでの平衡成立を待つのと同様に、ただし後者の場合は目立たない形で)最も細かい結晶も溶解する、これは成長に提供される表面を減じるという不便がある。この作用は、それぞれの過程で添加されるラセミ混合物の粉砕と篩いがけ、および早い攪拌速度によって大幅に制限される。必要ならば、もっと細かく、均質で、再現性のある粒度範囲を得るために(その熱作用を考慮して)超音波を使用する。さらに、溶解過程を加速し、出発点の結晶の細かい粒度範囲を利用するために部分凍結乾燥法によって得られたラセミ混合物を使用することもできる。
パラメータを制御することによって結晶化の再現性が向上し、それによって方法の自動化の研究が助長される。
V−実施例
1− 実験装置
操作は高さおよそ12cm、直径29mmの首をすり合わせした(29/32 4番)2本の管の中で交互に実施される。これらの管は、上部において、濾過の際に必要な減圧を実現するための側面管を備えている。結晶は、ゴム環を介してそれぞれの管に取り付けられる焼成ガラス2または3番の上に回収される。攪拌は磁気格子によって実施される。液体は一方の管から他方の管に継続的に通過する。この移動は、最大限に減らしても、それぞれの操作の間の損失を防ぐことはできない。使用される物質の量が少ないほど、それに比例して損失が大きくなる。これを2種類に分けることができる:
・結晶化の終わりの過剰な鏡像異性体を含む母液の、焼成ガラス部位と初期管内での損失。補償は、結果の表の「補償」欄に示した如く、添加が混合物Lに対応するように、ラセミ結晶と溶媒を添加して行われる。
・主として減圧濾過による溶媒の損失。補償は操作ごとに追加の溶媒を添加して行われる。
場合によっては、例えば揮発性が極めて高い溶媒を使用したとき、補償はもっと正確に実施しなければならない。少量の溶液を採取してその組成を決定してその後の厳密な補償を可能にする。
結果の再現性をよくするために、結晶化室の二重外被内を循環する冷却液は±0.1℃の精度で温度を調節する。使用する計器が再現可能な冷却の法則の固定を可能にする。
不連続(またはバッチ式)結晶化で処理した以下の実施例は、同じ原理に基づき、連続または半連続で、そうすることができる。
2− 3−5−ジニトロベンゾエート−1−フェニルエ タノールの二分割
1−フェニルエタノール(通常のキラルシントン)の結晶化誘導体であるこのエステルは従来の方法での分離の対象になった(Brienne,M.J.,Collet,A.,Jacques,J.(1983)Synthesis 9,704−5)。この共役誘導体の二分割はSIPC法とAS3PC法を比較して再び取られた。
a)製品の特性値
・対掌体の融解温度:123℃
・ラセミ混合物の融解温度:95℃
・20℃、c=1g/100ml、トルエンでの比回転力
Figure 0003647862
b)AS3PC法による二分割
平衡に結びつく条件
・ラセミ混合物のトルエン内の溶解度:
Figure 0003647862
・純枠対掌体の溶解度(−):20℃で13.2%;比α=2.07
・点Lの座標:濃度=34.6重量%;温度27.9℃
・過剰な鏡像異性体によるTHOMOの推移:(ラセミ混合物/(溶媒+ラセミ混合物))=34.6%=一定
Figure 0003647862
反応速度に結びつく条件
・温度TB:29.5℃
・温度TF:19.5℃
・冷却法則:T=f(t):
Figure 0003647862
・この冷却法則が課された溶液Lの過飽和状態の時間:攪拌速度250r.p.m.で約60分
・結晶化時間:42分
初期条件
・初期過剰な鏡像異性体:9%
Figure 0003647862
・TB段階の時間:60分
・攪拌速度:29.5℃で125r.p.m.;19.5℃で225r.p.m.
結果
結晶の寸法が大きいので、フリット2番で実施する濾過は容易である。
Figure 0003647862
それぞれの同伴
Figure 0003647862
の後、上表に示したラセミ溶液の補償に加えて、平均0.7gのトルエンを加えた。
・純粋対掌体結晶の平均質量:2.55g
・平均過剰な鏡像異性体:1.23g即ち8.5%または母液の損失がないときは9%
・平均光学純度:91%
c)SIPC法による二分割
初期条件
SIPC法による最初の同伴は過剰な鏡像異性体が8.87%の溶液内で実施された。
・温度TD:35℃
・温度TF:20℃
・種導入前のTFの時間:5分
・種の質量:20mg
・結晶化時間:15分
結果
フリット2番での濾過は、結晶が細かいので、本発明の方法よりも困難である。
10分を越える結晶化では、溶液+結晶の全体がゲル状になり、攪拌速度を増しても、管の全高さの攪拌が均一ではなくなる。
Figure 0003647862
・純粋対掌体の平均質量:1.58g
・平均過剰な鏡像異性体:0.79g即ち5.63%
・平均光学純度:70.9%
d)Brienne,J.M.らの得た結論(Synthesis 9(1983)7 04−5)
初期条件
Figure 0003647862
・ラセミ混合物の濃度:34.6%
・初期過剰な鏡像異性体:6%
・TDの時間:60℃
・TFの温度:20℃
・種質量:100mg
・結晶化時間:60分
・攪拌速度:150r.p.m.
結果
・純粋対掌体の平均質量:8.3g、即ち試験に使用したのと同じラセミ溶液の質量にすると、1.66g
・平均過剰な鏡像異性体:4.15g即ち5.89%
・平均光学的純度:83%
SIPC法で得られた結果が同じSIPC法でBrienneらの得た結論(Synthesis 9(1983)704−5)より悪い理由は下記の通りである:
・5倍も少ない質量で方法が実施され、表面/体積比が不利である。
・濾過損失は関与する全質量に関わらず質量が等しい、従って、この場合は比例して大きくなる。
・Brienne,M.J.らの使用した攪拌はスクリュウ法で、従ってガラス容器の壁との摩擦を起こさない。事実、摩擦は大きな核形成を誘発する、従って、同一の初期溶液に対する、この実施例の場合の結晶化時間(15分)はほかのものが示す60分より明らかに短い。
ここで注意するのは、この不利な条件がAS3PC法の実施の際にも存在することである。本発明による方法が明かによい結果が得られるのは、もっと有利な条件でのSIPC法によって得られた結果に比較して、大きな長所があって、この障害を大幅に補償するからである。
3− テトラヒドレートナトリウムとアンモニアの二重 酒石酸塩の二分割
a)製品の特性
これは3成分系R−S−H2Oの平衡が、27℃から式(±)NaNH4(CHOHCOO)2,2H2O(Sacchiの塩)の安定したラセミ体の存在を示すパスツール塩である。この中間化合物は12から18℃の温度範囲で準安定の性格である。
・20℃、c=1g/100ml、水での比回転力
Figure 0003647862
b)AS3PC法による二分割
平衡に結びつく条件
・ラセミ混合物の水内の溶解度:
Figure 0003647862
・対掌体Rの溶解度:12度で32%;12度で比α=1.33
・点Lの座標:46重量%;温度16.3℃
・過剰な鏡像異性体によるTHOMOの推移:(ラセミ混合物/(溶媒+ラセミ混合物))=46%=一定
Figure 0003647862
反応速度に結びつく条件
・温度TB:17.3℃
・温度TF:12℃
・冷却法則:T=f(t):
Figure 0003647862
・この冷却法則が課された均質溶液Lの過飽和状態の時間は攪拌速度150r.p.m.で40分を越える。
・結晶化時間:20分、ただし操作14から16については21.5分
初期条件
・初期過剰な鏡像異性体:4.5%
Figure 0003647862
・TB温度段階の時間:結晶化管内に導入する数分前に250μの篩い上で粉砕したラセミ混合物については40分
・ 攪拌速度:150r.p.m.
結果
Figure 0003647862
それぞれのプロセスの終わりに得られた結晶はフリット2番で実施する濾過は容易である;液の濃度は高いにもかかわらず、光学的純度に示された如く、母液はほとんど含まれていない。
通常の損失のほかに、この化合物については、同じく減圧濾過によるアンモニアの損失が認められる。補償は濃縮アンモニア溶液を約40mg添加したので、アンモニア陽イオンがわずかに過剰になった;このことは(i)上の表の補償の欄に示されている。この過剰なアンモニアによって回収された結晶の純度が若干向上する。アンモニアがない場合、20℃でも残るようなわずかな混濁が液内に認められる。
・純粋対掌体結晶の平均質量(操作2から13):0.55g
・平均過剰な鏡像異性体:0.27g即ち5.3%
・平均光学純度:95.5%
準安定ラセミ体が存在し、使用するラセミ溶液の量が少ない(10.5g)にもかかわらず、AS3PC法はこの水和物でよい結果を示す。
b)SIPC法による二分割
初期条件
Figure 0003647862
・ラセミ溶液濃度:46%
・初期過剰な鏡像異性体:4.5%
・温度TD:18.6℃
・温度TF:12℃
・種導入前のTFの時間:10から12分
・種の質量:5mg
・結晶化時間:10分
結果
フリット2番で濾過
Figure 0003647862
・純粋対掌体の平均質量:0.40g
・平均過剰な鏡像異性体:0.20g即ち4%
・平均光学純度:91.5%
AS3PC法は特に純粋対掌体の結晶塊についてよい結果を示す。
4− 塩酸グルタミン酸の二分割
Noguchi Institute名義の英国特許1197809号は均質溶液の種添加による多温法を用いたこのグルタミン酸塩の二分割を記載している(S3PC)。
a)製品の特性
Figure 0003647862
b)AS3PC法による二分割
平衡に結びつく条件
・ラセミ混合物の水内の溶解度:
Figure 0003647862
・点Lの座標:49重量%;温度42.8℃
・過剰な鏡像異性体によるTHOMOの推移:(ラセミ混合物/(溶媒+ラセミ混合物))=49%=一定
Figure 0003647862
反応速度に結びつく条件
・温度TB:44.4℃
・温度TF:30℃
・冷却反応速度:T=f(t):
Figure 0003647862
・この反応速度が課された溶液Lの過飽和状態の時間:攪拌速度150r.p.m.で約120分
・結晶化時間:55分
初期条件
・初期過剰な鏡像異性体:9.24%
Figure 0003647862
・TB段階の時間:30分
・攪拌速度:結晶化の最初は150r.p.m.:次いで終わりは250r.p.m.
結果
フリット3番で濾過。
Figure 0003647862
・純粋対掌体の平均質量:操作の3番から4.50g
・平均過剰な鏡像異性体:2.25g即ち10.34%
・平均光学純度:95%
c)S3PC法による英国特許第1197809号に記載のS3PC法 で得られた結果
初期条件
Figure 0003647862
・ラセミ混合物の濃度:51.7重量%
・初期過剰な鏡像異性体:9.8%
・TDの温度:56℃(均質溶液)
・TFの温度:32℃
・導入種質量:1g
・冷却速度:毎時5から8℃
・結晶化時間:150分
結果
・純粋対掌体の質量:種5.73−1.00g=4.73g、即ち試験に使用したのと同じラセミ溶液の質量にすると、3.70g
・過剰な鏡像異性体:2.37g即ち8.6%
・光学的純度:72.6%
得られた対掌体の質量と光学的純度はAS3PC法の方が高い。
5− トレオニンの二分割
この実施例はAS3PC法によって得られた結果と、自然該形成の優先結晶化によって実施されたAmiard,G.(Bull.Soc.Chim.(1956)447)の研究結果を比較することができる。
a)製品の特性値
・20℃、c=1g/100ml、水での比回転力
Figure 0003647862
b)AS3PC法による二分割
平衡に結びつく条件
・ラセミ混合物の水内の溶解度:
Figure 0003647862
・対掌体の溶解度:30℃で9.1%:比α=1.59
・点Lの座標:23.08重量%;温度TL:54.5℃
・過剰な鏡像異性体によるTHOMOの推移(ラセミ混合物/(溶媒+ラセミ混合物))=23.08%=一定
Figure 0003647862
反応速度に結びつく条件
・温度TB:58℃
・温度TF:31℃
・冷却反応速度:T=f(t):
Figure 0003647862
・この反応速度が課された溶液Lの過飽和状態の時間:80分
・結晶化時間:60分
初期条件
・初期過剰な鏡像異性体:5%
Figure 0003647862
結果
Figure 0003647862
・純粋対掌体結晶の平均質量(操作の4番から):1.665g
・平均過剰な鏡像異性体0.833g即ち8.47%
・平均光学純度:96.5%
c)Amiardが得た結果
初期条件
Figure 0003647862
・ラセミ混合物濃度:23.08%
・過剰な鏡像異性体:10%
・温度TD:80℃
・温度TF:20℃
・種の質量:報告者が明らかにしていない時間の後、攪拌なしに30℃で自然核形成
・結晶化時間:60分(時々攪拌しながら)
結果
・純粋対掌体の平均質量:7.80g、試験に用いたラセミ溶液の質量にすると:1.55g
・平均過剰な鏡像異性体:3.9g即ち8%
・平均光学純度:84.2%
AS3PC法の使用によって、遥かに高い規則性で、特に明らかに高い光学純度の優れた対掌体を収穫することができた。
6− 5−メチル−5−フェニル−ヒダントインの二分
a)製品の特性値
対掌体の融解温度:242℃
ラセミ混合物の融解温度:196℃
20℃、c=1g/100ml、エタノールでの比回転力
Figure 0003647862
b)AS3PC法による二分割
平衡に結びつく条件
・ラセミ混合物の2−メトキシ−エタノール内の溶解度:
Figure 0003647862
・点Lの座標:21.48重量%;温度TL:37℃
・過剰な鏡像異性体によるTHOMOの推移:(ラセミ混合物/(溶媒+ラセミ混合物))=21.48%=一定
Figure 0003647862
反応速度に結びつく条件
・温度TB:40℃
・温度TF:20℃
・冷却反応速度:T=f(t):
Figure 0003647862
・この反応速度が課された溶液Lの過飽和状態の時間:攪拌速度150r.p.m.で90分を越える
・結晶化時間:60分
初期条件
・初期過剰な鏡像異性体:5%
Figure 0003647862
・TB段階の時間:30分
・攪拌速度:結晶化の始めは100r.p.m.;次いで終わりに150r.p.m.
結果
Figure 0003647862
・純粋対掌体結晶の平均質量:0.569g
・平均過剰な鏡像異性体0.285g即ち6.2%
・平均光学純度:91%
7− 5−メチル,5−(4メチルフェニル)−ヒダント インの二分割
a)製品の特性値
・対掌体の融解温度:250℃
・ラセミ混合物の融解温度:205℃
・20℃、c=1g/100ml、エタノールでの比回転力
Figure 0003647862
b)AS3PC法による二分割
平衡に結びつく条件
・ラセミ混合物の2−メトキシ−エタノール内の溶解度:
Figure 0003647862
・対掌体Rの溶解度:25℃で7.5%、比α=25℃で1.92
・点Lの座標:17重量%;温度TL:39℃
・過剰な鏡像異性体によるTHOMOの推移:(ラセミ混合物/(溶媒+ラセミ混合物))=17%=一定
Figure 0003647862
反応速度に結びつく条件
・温度TB:41℃
・温度TF:14℃
・冷却反応速度:T=f(t):
Figure 0003647862
・この反応速度が課された溶液Lの過飽和状態の時間:攪拌速度150r.p.m.で約70分
・結晶化時間:60分
初期条件
・初期過剰な鏡像異性体:7.4%
Figure 0003647862
・TB段階の時間:30分
・攪拌速度:結晶化の始めは150r.p.m.;次いで終わりに200r.p.m.
結果
Figure 0003647862
・純粋対掌体結晶の平均質量:0.977g
・平均過剰な鏡像異性体0.489g即ち7.9%
・平均光学純度:93%
8− 5−エチル−5−フェニル−ヒダントインの二分
この化合物は、2−メトキシ−エタノールより不利な別の溶媒内で従来のSIPC法を用いてCaveら(米国特許第2942004号)によって二分割された。
a)製品の特性値
・対掌体の融解温度:240℃
・ラセミ混合物の融解温度:197℃
・20℃、c=1g/100ml、エタノールでの比回転力
Figure 0003647862
b)AS3PC法による二分割
平衡に結びつく条件
・ラセミ混合物の2−メトキシ−エタノール内の溶解度:
Figure 0003647862
・対掌体Rの溶解度:41℃で9.5%;比α=41℃で1.8
・点Lの座標:17重量%;温度TL:41℃
・過剰な鏡像異性体によるTHOMOの推移:(ラセミ混合物/(溶媒+ラセミ混合物))=17%=一定
Figure 0003647862
反応速度に結びつく条件
・温度TB:44.5℃
・温度TF:23℃
・冷却反応速度:T=f(t):
Figure 0003647862
・この反応速度が課された溶液Lの過飽和状態の時間:攪拌速度275r.p.m.で70分
・結晶化時間:56分
初期条件
・初期過剰な鏡像異性体:6.4%
Figure 0003647862
・TB段階の時間:30分
・攪拌速度:結晶化の始めは200r.p.m.;次いで終わりに275r.p.m.
結果
Figure 0003647862
・純粋対掌体結晶の平均質量:1.030g
・平均過剰な鏡像異性体0.515g即ち8.5%
・平均光学純度:88%
9− 5−メチル,5−(4−クロロフェニル)−ヒダン トインの二分割
a)製品の特性値
・対掌体の融解温度:305℃
・ラセミ混合物の融解温度:263℃
・20℃、c=1g/100ml、エタノールでの比回転力
Figure 0003647862
b)AS3PC法による二分割
平衡に結びつく条件
・ラセミ混合物の2−メトキシ−エタノール内の溶解度:
Figure 0003647862
・対掌体Rの溶解度:20℃で1.72%;比α=20℃で2.03
・点Lの座標:6.05重量%;温度TL:55℃
・過剰な鏡像異性体によるTHOMOの推移:(ラセミ混合物/(溶媒+ラセミ混合物))=6.05%=一定
Figure 0003647862
反応速度に結びつく条件
・温度TB:57℃
・温度TF:27℃
・冷却反応速度:T=f(t):
Figure 0003647862
・この反応速度が課された溶液Lの過飽和状態の時間:攪拌速度150r.p.m.で120分
・結晶化時間:115分
初期条件
・初期過剰な鏡像異性体:6.52%
Figure 0003647862
・TB段階の時間:60分
・攪拌速度:200r.p.m.
結果
Figure 0003647862
・純粋対掌体結晶の平均質量:1.13g
・平均過剰な鏡像異性体0.568g即ち8.6%
・平均光学純度:91.7%
10− − トレイトルの二分割
a)製品の物理特性値
・対掌体の融解温度:92℃
・ラセミ混合物の融解温度:70℃
・20℃、c=1g/100ml、エタノールでの比回転力
Figure 0003647862
b)AS3PC法による二分割
平衡に結びつく条件
・ラセミ混合物のエタノール95%/水5%混合物内の溶解度:
Figure 0003647862
・対掌体Rの溶解度:27℃で4.4%;比α=27℃で2.8
・点Lの座標:12.5重量%;温度TL:27℃
・過剰な鏡像異性体によるTHOMOの推移:(ラセミ混合物/(溶媒+ラセミ混合物))=12.5%=一定
Figure 0003647862
反応速度に結びつく条件
・温度TB:27.5℃
・温度TF:19.4℃
・冷却反応速度:T=f(t):
Figure 0003647862
・この反応速度が課された溶液Lの過飽和状態の時間:攪拌速度100r.p.m.で60分
・結晶化時間:60分
初期条件
・初期過剰な鏡像異性体:6%
Figure 0003647862
・TB段階の時間:20分
・攪拌速度:結晶化の始めは100r.p.m.;次いで終わりに120r.p.m.
結果
濾過は焼成ガラス2番の上で実施され;結晶はジイソプロピルエーテル洗浄される。
Figure 0003647862
・純粋対掌体結晶の平均質量:1.780g
・平均過剰な鏡像異性体0.890g即ち6.7%
・平均光学純度:94.2%

Claims (15)

  1. 優先結晶化によって2つの光学鏡像異性体を二分割する方法において、
    a)可変濃度と温度TBによって決まる具象的な点Eが過剰な第1の鏡像異性体の2相領域内にあり、飽和溶液と平衡している、第1の鏡像異性体の、集塊の形の結晶と、溶媒のラセミ体の混合物から成る全体を実現する過程と;
    b)溶液内に存在する第2の鏡像異性体の自然な核形成を阻止しながら、母液が結晶の形で存在する鏡像異性体の成長を優先する低過飽和を維持するように過程(a)で調製された2相混合物に温度降下プログラミングの法則を適用する過程と;
    c)過程(b)の結晶成長の時間を通じて、攪拌速度が常時、制御できない核形成を誘発するほど大きな収縮力の発生を防止しながら第1の鏡像異性体の成長を促進するほど低速で、均質な懸濁と第1の鏡像異性体のそれぞれの結晶の周囲での母液の迅速な更新を実現するほど高速になるように時間に応じて徐々に加速する攪拌速度を適応させる過程と;
    d)第1の鏡像異性体の結晶を収穫する過程と;
    e)過程(d)で実現した収穫から生じる母液に集塊の形の結晶のラセミ混合物を添加し、点E'が過剰な第2の鏡像異性体の2相領域内にあり、その飽和溶液と平衡しているとき、代表的な点E'が溶媒系のラセミ混合物、対掌体(−)、対掌体(+)の面に対して点Eと対称になるように熱力学平衡を達成するのに必要な時間の間新しい全体をTBの温度範囲に移行させる過程と;
    f)溶液内に存在する第1の鏡像異性体の自然な核形成を阻止しながら、母液が結晶の形で存在する鏡像異性体の成長を優先するために結晶化の間に低過飽和を維持するように第2の鏡像異性体を含む過程(e)で調製された2相混合物に過程(b)と同じ温度降下プログラミングの法則を適用する過程と;
    g)過程f)の結晶成長の時間を通じて、攪拌速度が常時、制御できない核形成を誘発するほど大きな収縮力の発生を防止しながら第2の鏡像異性体の成長を促進するほど低速で、均質な懸濁と第2の鏡像異性体のそれぞれの結晶の周囲での母液の迅速な更新を実現するほど高速になるように時間に応じて徐々に加速する攪拌速度を適応させる過程と;
    h)第2の鏡像異性体の結晶を収穫する過程と;
    i)組成が初期全体Eと同一の全体を得るために、過程(h)で実現した結晶の収穫から生じる母液に集塊の形の結晶のラセミ混合物を添加する過程と;
    j)第1の鏡像異性体、次いで第2の鏡像異性体の2つを連続して得るために過程(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)と(i)を反復する過程とから成ることを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、
    過程(a)において、溶剤と操作温度範囲の選択は、
    ・集塊を実現し、ラセミ体があるときは操作温度範囲で準安定である対掌体と;
    ・十分に濃縮されているが粘度が低く、蒸気圧が低い液と;
    ・溶媒和分解とラセミ化がないことと;
    ・溶媒化合物が平衡して存在し、二分割可能な鏡像異性体である場合、その安定:
    が同時に得られるように決定される:
    ことを特徴とする方法。
  3. 請求項1または2に記載の方法において、
    過程の(a)と(e)において、温度TBは初期懸濁液内に含まれる量のラセミ混合物の均質化温度TLより高く、過剰な鏡像異性体に応じたTHOMO変動曲線から、ラセミ混合物の一定濃度XLについて、前記温度TBは、飽和溶液と平衡している過程(a)と(i)の第1の鏡像異性体と過程(e)の第2の鏡像異性体の細かい結晶の塊が所期の収穫の25と50%の間になるように決定される:
    ことを特徴とする方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の方法において、
    過程(b)と(f)において、実験の組立に適した温度TBからTFへの降下プログラミングの法則は;
    ・穏やかな2次成長と核形成を誘発する低過飽和をそれぞれのサイクルのはじめに結晶の形で存在する鏡像異性体の結晶化時間を通じて獲得し;
    ・TFで1次核形成のない別の鏡像異性体の最大過飽和に達し;
    ・過程(d)と(h)で結晶を収穫し、それによって、ラセミ混合物を添加し、過程(e)と(i)を補償した後、操作サイクルを可能にする:
    ように決定されることを特徴とする方法。
  5. 請求項4による方法において、
    温度降下プログラミングの法則が、初期の過剰鏡像異性体の二重の収穫を可能にしながら1次核形成のない過飽和溶液を得るために、TFがTL−(THOMO−TL)より低いとき、濃度XLの溶液をTL+1℃からTFまで冷却してTLからTFの部分について決定され、前記温度降下プログラミングの法則がTBからTLの部分についてはTL+1℃からTFについて決定したこの同じ法則を補外して決定される:
    ことを特徴とする方法する。
  6. 請求項1から5のいずれか一つによる方法において、
    過程(b)と(f)において、第1の鏡像異性体と第2の鏡像異性体の析出に伴う外部媒質との熱交換作用が温度降下プログラミングの法則に組み込まれる:
    ことを特徴とする方法。
  7. 請求項1から6のいずれか一つによる方法において、
    過程(e)と(i)において、溶媒の補償を実施する:
    ことを特徴とする方法。
  8. 請求項1から7のいずれか一つによる方法において、
    ・過程(a)、(e)と(i)において、添加された集塊の形のラセミ混合物の細かい結晶は粉砕や篩いがけなどの溶解過程を促進する予備処理にかける前に、超音波処理と部分凍結乾燥にかけられる:
    ことを特徴とする方法。
  9. 請求項1から8のいずれか一つによる方法において、
    過程(a)、(e)と(i)において、攪拌速度を上げる:
    ことを特徴とする方法。
  10. 請求項1から9に記載の2つの光学鏡像 異性体を二分割する方法による、酒石酸アンモニウムナ トリウム四水和物の2つの光学鏡像異性体の二分割法において、
    −過程(a)で初期混合物が、
    ・溶媒:水5.67g
    ・ラセミ混合物:4.83g
    ・対掌体(+):0.23g
    であり、また
    ・TL=16.3℃
    ・TB=17.3℃
    ・TB段階の時間=40分
    であり;
    −過程(b)で、温度TBからTFへの降下プログラミングの法則は下記の時間に応じて温度の値によって与えられ:
    Figure 0003647862
    −過程(c)で、使用した実験の組立において、攪拌速度が結晶化の始めは150r.p.m.そして終わりに170r.p.m.であり;
    −過程(d)で、結晶の収穫が焼成ガラス2番の上で実施され:
    −過程(e)で、粉砕し250μの篩いにかけたラセミ混合物を添加し、通常の損失の補償に加えて、アンモニアを添加してこの成分の若干の過剰を維持し:
    ・TL=16.3℃
    ・TB=17.3℃
    ・TB段階の時間=40分
    −過程(f)で、温度TBからTFへの降下プログラミングの法則は下記の時間に応じて温度の値によって与えられ:
    Figure 0003647862
    −過程(g)で、使用した実験の組立において、攪拌速度が結晶化の始めは150r.p.m.そして終わりに170r.p.m.であり;
    −過程(h)で、結晶の収穫が焼成ガラス2番の上で実施され;
    −過程(i)で、粉砕し250μの篩いにかけたラセミ混合物を添加し、通常の損失の補償に加えて、アンモニアを添加してこの成分の若干の過剰を維持する:
    ことを特徴とする方法。
  11. 請求項1から9に記載の2つの光学鏡像 異性体を二分割する方法による、5−メチル−5−フェニル−ヒダントインの2つの光学鏡像異性体の二分割法において、
    −過程(a)で初期混合物が、
    ・溶媒:15.704gの2−メトキシ−エタノール
    ・ラセミ混合物:4.296g
    ・対掌体(+):0.229g
    であり、また
    ・TL=37℃
    ・TB=40℃
    ・TB段階の時間=30分
    であり;
    −過程(b)で、温度TBからTFへの降下プログラミングの法則は下記の時間に応じて温度の値によって与えられ:
    Figure 0003647862
    −過程(c)で、使用した実験の組立において、攪拌速度が結晶化の始めは100r.p.m.そして終わりに150r.p.m.であり;
    −過程(d)で、結晶の収穫が焼成ガラス3番の上で実施され;
    −過程(e)で、ラセミ混合物を添加し、通常の補償を実施し:
    ・TL=37℃
    ・TB=40℃
    ・TB段階の時間=30分
    −過程(f)で、温度TBからTFへの降下プログラミングの法則は下記の時間に応じて温度の値によって与えられ:
    Figure 0003647862
    −過程(g)で、使用した実験の組立において、攪拌速度が結晶化の始めは100r.p.m.そして終わりに150r.p.m.であり;
    −過程(h)で、結晶の収穫が焼成ガラス3番の上で実施され;
    −過程(i)で、ラセミ混合物を添加し、必要な補償を実施する:
    ことを特徴とする方法。
  12. 請求項1から9に記載の2つの光学鏡像 異性体を二分割する方法による、5−メチル−5−(4−メチルフェニル)−ヒダントインの2つの光学鏡像異性体の二分割法において、
    −過程(a)で初期混合物が、
    ・溶媒:27.68gの2−メトキシ−エタノール
    ・ラセミ混合物:5.667g
    ・対掌体(+):0.458g
    であり、また
    ・TL=39℃
    ・TB=41℃
    ・TB段階の時間=30分
    であり;
    −過程(b)で、温度TBからTFへの降下プログラミングの法則は下記の時間に応じて温度の値によって与えられ:
    Figure 0003647862
    −過程(c)で、使用した実験の組立において、攪拌速度が結晶化の始めは150r.p.m.そして終わりに200r.p.m.であり;
    −過程(d)で、結晶の収穫が焼成ガラス3番の上で実施され;
    −過程(e)で、ラセミ混合物を添加し、通常の補償を実施し:
    ・TL=39℃
    ・TB=41℃
    ・TB段階の時間=30分
    −過程(f)で、温度TBからTFへの降下プログラミングの法則は下記の時間に応じて温度の値によって与えられ:
    Figure 0003647862
    −過程(g)で、使用した実験の組立において、攪拌速度が結晶化の始めは150r.p.m.そして終わりに200r.p.m.であり;
    −過程(h)で、結晶の収穫が焼成ガラス3番の上で実施され;
    −過程(i)で、ラセミ混合物を添加し、必要な補償を実施する:
    ことを特徴とする方法。
  13. 請求項1から9に記載の2つの光学鏡像 異性体を二分割する方法による、5−エチル−5−フェニル−ヒダントインの2つの光学鏡像異性体の二分割法において、
    −過程(a)で初期混合物が、
    ・溶媒:27.666gの2−メトキシ−エタノール
    ・ラセミ混合物:5.666g
    ・対掌体(+):0.3877g
    であり、また
    ・TL=41℃
    ・TB=44.5℃
    ・TB段階の時間=30分
    であり;
    −過程(b)で、温度TBからTFへの降下プログラミングの法則は下記の時間に応じて温度の値によって与えられ:
    Figure 0003647862
    −過程(c)で、使用した実験の組立において、攪拌速度が結晶化の始めは200r.p.m.そして終わりに275r.p.m.であり;
    −過程(d)で、結晶の収穫が焼成ガラス3番の上で実施され;
    −過程(e)で、ラセミ混合物を添加し、通常の補償を実施し:
    ・TL=41℃
    ・TB=44.5℃
    ・TB段階の時間=30分
    −過程(f)で、温度TBからTFへの降下プログラミングの法則は下記の時間に応じて温度の値によって与えられ:
    Figure 0003647862
    −過程(g)で、使用した実験の組立において、攪拌速度が結晶化の始めは200r.p.m.そして終わりに275r.p.m.であり;
    −過程(h)で、結晶の収穫が焼成ガラス3番の上で実施され;
    −過程(i)で、ラセミ混合物を添加し、必要な補償を実施する:
    ことを特徴とする方法。
  14. 請求項1から9に記載の2つの光学鏡像 異性体を二分割する方法による、5−メチル−5−(4−クロロフェニル)−ヒダントインの2つの光学鏡像異性体の二分割法において、
    −過程(a)で初期混合物が、
    ・溶媒:95.7gの2−メトキシ−エタノール
    ・ラセミ混合物:6.166g
    ・対掌体(+):0.430g
    であり、また
    ・TL=55℃
    ・TB=57℃
    ・TB段階の時間=60分
    であり;
    −過程(b)で、温度TBからTFへの降下プログラミングの法則は下記の時間に応じて温度の値によって与えられ:
    Figure 0003647862
    −過程(c)で、使用した実験の組立において、攪拌速度が結晶化の始めは150r.p.m.そして終わりに200r.p.m.であり;
    −過程(d)で、結晶の収穫が焼成ガラス3番の上で実施され;
    −過程(e)で、ラセミ混合物を添加し、通常の補償を実施し:
    ・TL=55℃
    ・TB=57℃
    ・TB段階の時間=60分
    −過程(f)で、温度TBからTFへの降下プログラミングの法則は下記の時間に応じて温度の値によって与えられ:
    Figure 0003647862
    −過程(g)で、使用した実験の組立において、攪拌速度が結晶化の始めは200r.p.m.そして終わりに275r.p.m.であり;
    −過程(h)で、結晶の収穫が焼成ガラス3番の上で実施され;
    −過程(i)で、ラセミ混合物を添加し、必要な補償を実施する:
    ことを特徴とする方法。
  15. 請求項1から9に記載の2つの光学鏡像 異性体を二分割する方法による、トレイトルの2つの光学鏡像異性体の二分割法において、
    −過程(a)で初期混合物が、
    ・溶媒:エタノール95%/水5%の混合物87.5g
    ・ラセミ混合物:12.50g
    ・対掌体(+):0.800g
    であり、また
    ・TL=27℃
    ・TB=27.5℃
    ・TB段階の時間=20分
    であり;
    −過程(b)で、温度TBからTFへの降下プログラミングの法則は下記の時間に応じて温度の値によって与えられ:
    Figure 0003647862
    −過程(c)で、使用した実験の組立において、攪拌速度が結晶化の始めは100r.p.m.そして終わりに120r.p.m.であり;
    −過程(d)で、結晶の収穫が焼成ガラス2番の上で実施され、次いでジイソプロピルエーテル洗浄され;
    −過程(e)で、ラセミ混合物を添加し、通常の補償を実施し:
    ・TL=27℃
    ・TB=27.5℃
    ・TB段階の時間=20分
    −過程(f)で、温度TBからTFへの降下プログラミングの法則は下記の時間に応じて温度の値によって与えられ:
    Figure 0003647862
    −過程(g)で、使用した実験の組立において、攪拌速度が結晶化の始めは100r.p.m.そして終わりに120r.p.m.であり;
    −過程(h)で、結晶の収穫が焼成ガラス2番の上で実施され、次いでジイソプロピルエーテル洗浄され、
    −過程(i)で、ラセミ混合物を添加し、必要な補償を実施する:
    ことを特徴とする方法。
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