JP2002322166A - エポキシド結晶の製造法 - Google Patents

エポキシド結晶の製造法

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JP2002322166A
JP2002322166A JP2001377418A JP2001377418A JP2002322166A JP 2002322166 A JP2002322166 A JP 2002322166A JP 2001377418 A JP2001377418 A JP 2001377418A JP 2001377418 A JP2001377418 A JP 2001377418A JP 2002322166 A JP2002322166 A JP 2002322166A
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butoxycarbonylamino
phenylbutane
tert
water
crystallization
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JP2001377418A
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Yuichi Suzuki
雄一 鈴木
Naoko Hirose
直子 廣瀬
Tomoyuki Onishi
智之 大西
Kunisuke Izawa
邦輔 井澤
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Ajinomoto Co Inc
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Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (2R,3S)−3−tert−ブトキシカ
ルボニルアミノ−1,2−エポキシ−4−フェニルブタ
ン((2R,3S)−エポキシド体)および(2S,3
R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1,
2−エポキシ−4−フェニルブタン((2S,3R)−
エポキシド体)を、簡便に、極低温を要せずかつ高い回
収率で工業的に製造する。 【解決手段】 (2R,3S)−エポキシド体又は(2
S,3R)−エポキシド体が溶解した極性溶媒の溶液中
に水を添加して晶析を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は(2R,3S)−3
−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1,2−エポ
キシ−4−フェニルブタン結晶および(2S,3R)−
3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1,2−エ
ポキシ−4−フェニルブタン結晶の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】(2R,3S)−3−tert−ブトキ
シカルボニルアミノ−1,2−エポキシ−4−フェニル
ブタン[下記式(1)、以下、(2R,3S)−エポキ
シド体と略することもある]及び(2S,3R)−3−
tert−ブトキシカルボニルアミノ−1,2−エポキ
シ−4−フェニルブタン[下記式(2)、以下、(2
S,3R)−エポキシド体と略することもある]は、H
IVプロテアーゼ阻害剤等の医薬化合物の中間体として
有用である[例えば、A. A. Malik、第3回オーガニッ
ク・プロセス・リサーチ・アンド・デベロップメント国
際会議、デベロップメント・オブ・ア・コマーシャル・
プロセス・フォー・2S,3S・アンド・2R,3S−
エポキシヅ、2000年7月10−12日、於モントリ
オール(The 3rd International Conference on Organic
Process Research & Development, Development of a
Commercial Process for 2S,3S and 2R,3S-epoxides, 1
0-12thJuly 2000, Montreal)、又はT. Archibaldら、サ
イエンティフィック・アップデート・コンファレンス・
マニュアル、キラル・ユーエスエー・’99、フル・ス
ケール・キラル・セパレーションズ・ユージング・エス
エムビー、1999年5月4日、於サンフランシスコ、
サイエンティフィック・アップデート社(Scientific U
pdate Conference Manual, Chiral USA '99, Full Scal
e Chiral Separations Using SMB, 4th May 1999, San
Francisco, Scientific Update)参照]。
【0003】
【化9】
【0004】(2R,3S)−エポキシド体及び(2
S,3R)−エポキシド体は、結晶化するのが比較的困
難な化合物であり、これら化合物の結晶を工業的規模で
生産するための製造方法の開発が望まれている。これら
の化合物の製造方法については特開平6−206857
号公報(EP0580402)、WO99/3885
5、WO00/44736等に開示されているが、結晶
の工業的な生産方法としては十分な検討がなされている
とは必ずしも言えない。
【0005】例えば、特開平6−206857号公報
(EP0580402)には、(2R,3S)−3−t
ert−ブトキシカルボニルアミノ−1−クロロ−2−
ヒドロキシ−4−フェニルブタンをエタノール中、KO
H水溶液で処理して(2R,3S)−エポキシド体とし
た後、抽出操作でアルカリ等を除去し、還流酢酸エチル
に溶解し、得られた溶液にヘキサンを添加することによ
り晶析する方法が開示されている。また、WO99/3
8855には(2R,3S)−3−tert−ブトキシ
カルボニルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル−1
−ブタノールを、有機溶媒中、塩基の存在下でアルキル
スルホニルハロゲン化合物又はアリールスルホニルハロ
ゲン化合物を反応させ、スルホニル化し、(2R,3
S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−
ヒドロキシ−4−フェニル−1−メタンスルホニルオキ
シブタンを得、これを塩基で処理して得られた(2R,
3S)−エポキシド体をヘキサン等の脂肪族炭化水素系
溶媒で晶析する方法が開示されている。
【0006】しかしながら、これら上記方法では、(2
R,3S)−エポキシド体の製造後、系内に残存するア
ルカリなどを除去するために抽出操作等の煩雑な工程が
必要である。また、用いられている貧溶媒(例えばヘキ
サン等)は本発明の目的物をある程度溶解する性質を有
しており、晶析率が低下する傾向にあるため、収率を向
上させるには−20℃(WO99/38855)や−4
0℃(特開平6−206857号公報)といった極低温
で晶析する必要があるなど、必ずしも工業的な製造方法
とはいえない。
【0007】また、WO00/44736には、(2
R,3S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ
−1−クロロ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタンを
アセトン中、水酸化ナトリウム水溶液で処理し、(2
R,3S)−エポキシド体とした後、水相を分離し、得
られた(2R,3S)−エポキシド体をアセトンと水と
の混合溶媒に溶解した溶液を水に添加することによる晶
析方法が開示されている。しかしながら、この方法では
目的物が溶解した溶液を貧溶媒中へ滴下させて急激に結
晶化させるため、滴下や撹拌などの条件により結晶の凝
集やスケーリングなどを引き起こす恐れがあり、また、
目的物の溶液を貧溶媒の入った別の容器に添加しなけれ
ばならず、工業規模で行うのに必ずしも適切な方法であ
るとは言えない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題
(例えば、操作の煩雑さ、晶析に極低温を要する点な
ど)を解決した、(2R,3S)−3−tert−ブト
キシカルボニルアミノ−1−エポキシ−4−フェニルブ
タン結晶および(2S,3R)−3−tert−ブトキ
シカルボニルアミノ−1,2−エポキシ−4−フェニル
ブタン結晶の工業規模に適した製造方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
を解決すべく鋭意検討した結果、(2R,3S)−3−
tert−ブトキシカルボニルアミノ−1,2−エポキ
シ−4−フェニルブタン又はその光学異性体である(2
S,3R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ
−1,2−エポキシ−4−フェニルブタンが溶解した極
性溶媒の溶液中に水を添加して晶析を行うことにより、
濾過性、分離性に優れた結晶を、簡便に、極低温を要せ
ず、高い回収率で得られることを見いだし、本発明を完
成させた。即ち、本発明は以下の内容を含むものであ
る。
【0010】[1] 上記式(1)で表される(2R,
3S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−
1,2−エポキシ−4−フェニルブタン((2R,3
S)−エポキシド体)又は上式(2)で表される(2
S,3R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ
−1,2−エポキシ−4−フェニルブタン((2S,3
R)−エポキシド体)が溶解した極性溶媒の溶液中に水
を添加して晶析を行うことを特徴とする、(2R,3
S)−エポキシド体結晶又は(2S,3R)−エポキシ
ド体結晶の製造方法。 [2] 晶析において、結晶を起晶させ、起晶した結晶
を熟成させる工程を含む上記[1]の製造方法。 [3] 晶析を16℃以下で行う上記[1]の製造方
法。 [4] 極性溶媒が、メタノール、エタノール、1−プ
ロパノールおよび2−プロパノールからなる群(A)よ
り選ばれる1種または2種以上の溶媒か、あるいは群
(A)より選ばれる少なくとも1種または2種以上の溶
媒と水との混合溶媒である上記[1]の製造方法。 [5] 極性溶媒が水と2−プロパノールとの混合溶媒
又は2−プロパノールである上記[1]の製造方法。
【0011】[6] 極性溶媒中、下式(3)
【0012】
【化10】
【0013】(式中、Xはハロゲン原子を示す)で表さ
れる(2R,3S)−3−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノ−1−ハロ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブ
タン又は下式(4)
【0014】
【化11】
【0015】(式中、Xはハロゲン原子を示す)で表さ
れる(2S,3R)−3−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノ−1−ハロ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブ
タンを塩基で処理して、(2R,3S)−エポキシド体
又は(2S,3R)−エポキシド体の極性溶媒溶液を
得、得られた溶液に水を添加して晶析を行うことを特徴
とする、(2R,3S)−3−tert−ブトキシカル
ボニルアミノ−1,2−エポキシ−4−フェニルブタン
結晶又は(2S,3R)−3−tert−ブトキシカル
ボニルアミノ−1,2−エポキシ−4−フェニルブタン
結晶の製造方法。 [7] Xが塩素原子である上記[6]の製造方法。 [8] 晶析において、結晶を起晶させ、起晶した結晶
を熟成させる工程を含む上記[6]の製造方法。 [9] 晶析を16℃以下で行う上記[6]の製造方
法。 [10] 極性溶媒が、メタノール、エタノール、1−
プロパノールおよび2−プロパノールからなる群(A)
より選ばれる1種または2種以上の溶媒か、あるいは群
(A)より選ばれる少なくとも1種または2種以上の溶
媒と水との混合溶媒である上記[6]の製造方法。 [11] 極性溶媒が水と2−プロパノールとの混合溶
媒又は2−プロパノールである上記[6]の製造方法。 [12] 極性溶媒中、(2R,3S)−3−tert
−ブトキシカルボニルアミノ−1−クロロ−2−ヒドロ
キシ−4−フェニルブタン又は(2S,3R)−3−t
ert−ブトキシカルボニルアミノ−1−クロロ−2−
ヒドロキシ−4−フェニルブタンを塩基で処理して、
(2R,3S)−エポキシド体又は(2S,3R)−エ
ポキシド体の極性溶媒溶液を得、得られた溶液に水を添
加して晶析を行うことを特徴とする、(2R,3S)−
エポキシド体結晶又は(2S,3R)−エポキシド体結
晶の製造方法。 [13] 晶析において、結晶を起晶させ、起晶した結
晶を熟成させる工程を含む上記[12]の製造方法。 [14] 晶析を16℃以下で行う上記[12]の製造
方法。 [15] 極性溶媒が、メタノール、エタノール、1−
プロパノールおよび2−プロパノールからなる群(A)
より選ばれる1種または2種以上の溶媒か、あるいは群
(A)より選ばれる少なくとも1種または2種以上の溶
媒と水との混合溶媒である上記[12]の製造方法。 [16] 極性溶媒が水と2−プロパノールとの混合溶
媒又は2−プロパノールである上記[12]の製造方
法。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。尚、本明細書において(2R,3S)−エポキシド
体及び/又は(2S,3R)−エポキシド体を「目的物」
と称することがある。
【0017】(2R,3S)−エポキシド体および(2
S,3R)−エポキシド体の製造方法 (2R,3S)−エポキシド体は公知化合物であり、例
えば下式(3)
【0018】
【化12】
【0019】(式中、Xはハロゲン原子を示す)の(2
R,3S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ
−1−ハロ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタンを塩
基で処理することにより製造することができる。同様に
(2S,3R)−エポキシド体も、例えば、下式(4)
【0020】
【化13】
【0021】(式中、Xはハロゲン原子を示す)で表さ
れる(2S,3R)−3−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノ−1−ハロ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブ
タンを塩基で処理することにより製造することができる
[例えば、特開平6−206857号公報(EP058
0402)等参照]。
【0022】Xにおけるハロゲン原子としては、塩素原
子、臭素原子が好ましく、特に塩素原子が好ましい。
(2R,3S)−エポキシド体および(2S,3R)−
エポキシド体の製造に用いる塩基としては、特に限定さ
れないが、好ましいものの例としては、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カ
リウムtert−ブトキシドが挙げられる。
【0023】(2R,3S)−エポキシド体および(2
S,3R)−エポキシド体の製造に用いる極性溶媒とし
ては、後述する晶析工程で用いるものと同様の極性溶媒
が挙げられる。
【0024】なお、上記(2R,3S)−3−tert
−ブトキシカルボニルアミノ−1−ハロ−2−ヒドロキ
シ−4−フェニルブタンも公知化合物であり、例えば
(3S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−
1−ハロ−4−フェニル−2−ブタノンを還元すること
によって製造することができる。同様に(2S,3R)
−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−ハロ
−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタンも、(3R)−
3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−ハロ−
4−フェニル−2−ブタノンを還元することによって製
造することができる[例えば、P. Raddatz et al: J. M
ed. Chem., 1991, 34, 11, .3269、 A. A.Malik、第3
回オーガニック・プロセス・リサーチ・アンド・デベロ
ップメント国際会議、デベロップメント・オブ・ア・コ
マーシャル・プロセス・フォー・2S,3S・アンド・
2R,3S−エポキシズ、2000年7月10−12
日、於モントリオール(The 3rd International Confere
nce on Organic Process Research & Development, Dev
elopment of a Commercial Process for 2S,3S and 2R,
3S-epoxides, 10-12th July 2000, Montreal)、又はT.
Archibaldら、サイエンティフィック・アップデート・
コンファレンス・マニュアル、キラル・ユーエスエー
・’99、フル・スケール・キラル・セパレーションズ
・ユージング・エスエムビー、1999年5月4日、於
サンフランシスコ、サイエンティフィック・アップデー
ト社(Scientific Update Conference Manual, Chiral
USA '99, Full Scale Chiral Separations Using SMB,
4th May 1999, San Francisco, Scientific Update)参
照]。
【0025】(2R,3S)−エポキシド体および(2
S,3R)−エポキシド体の晶析方法 以下、(2R,3S)−エポキシド体を例にとり、晶析
方法について説明するが、その光学異性体である(2
S,3R)−エポキシド体においても同様な方法で晶析
させることができる。
【0026】まず、(2R,3S)−エポキシド体を極
性溶媒に溶解した状態にする。本発明における極性溶媒
としては、目的物の良溶媒であり、水と混和し易い溶媒
であれば特に限定はなく、例えば水と混和する有機溶媒
(例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール、
2−プロパノール、アセトン、2−ブタノン、アセトニ
トリル、テトラヒドロフランなど、これらは1種または
2種以上を併用してもよい)、これら1種または2種以
上の有機溶媒と水との混合溶媒などが挙げられる。好ま
しい極性溶媒としては、メタノール、エタノール、1−
プロパノール、2−プロパノール等のアルコール、及び
これらアルコールと水との混合溶媒が挙げられ、特に水
と2−プロパノールとの混合溶媒及び2−プロパノール
が好ましい。なお、水は目的物の貧溶媒として作用す
る。また本発明の効果を阻害しない範囲で他の溶媒が存
在していてもよい。
【0027】極性溶媒として上記に説明したような有機
溶媒と水との混合溶媒を用いる場合、その比率は、目的
物の含有量、晶析温度等によっても異なり、適切な比率
は当業者が適宜設定することができる。好ましくは体積
比で有機溶媒1に対して水を10以下の範囲、より好ま
しくは5以下の範囲で用いることができる。
【0028】晶析工程に付すべき目的物の極性溶媒溶液
の濃度は特に限定されず、用いる極性溶媒の種類や晶析
温度などを考慮して当業者が適宜好ましい条件を設定す
ることができるが、好ましくは5重量%以上の濃度であ
る。
【0029】また、(2R,3S)−3−tert−ブ
トキシカルボニルアミノ−1−クロロ−2−ヒドロキシ
−4−フェニルブタンを塩基で処理して(2R,3S)
−エポキシド体を得る場合、反応溶媒として上記に説明
したような極性溶媒を用いていれば、反応溶液をそのま
ま或いは適宜濃縮等して直接晶析工程に用いることがで
きるためより簡便に目的物を製造することができる。こ
の場合、反応液中に存在する塩基等は特に除去する必要
はないが、塩酸、硫酸、クエン酸等の酸で中和後に結晶
化に付すのが好ましい。
【0030】次に、本発明においては、目的物が溶解し
た極性溶媒中に水を添加することにより晶析を行う。目
的物を含む溶液に貧溶媒である水を添加するため、比較
的穏和な条件で結晶を析出させることができ、スケーリ
ングが生じにくくなる。尚、例えば水と極性溶媒との混
合溶媒中で水を添加せずに冷却晶析した場合、生じるス
ラリーの流動性が悪く、得られる結晶の濾過性、分離性
も悪くなるなど工業的生産に好ましくない。
【0031】晶析は、溶媒が固化しない限度で16℃以
下で行うのが好ましく、例えば−10℃〜16℃、特に
0℃〜10℃で行うのが好ましい。16℃を越える温度
で晶析を行うと、目的物がオイル状になる傾向にあるた
め好ましくない。
【0032】本発明においては、濾過性、分離性に優れ
た結晶を得、かつ結晶の凝集やスケーリングを抑制する
といった観点から、水を添加する前に、結晶を起晶さ
せ、起晶した結晶を熟成させる工程を行うのが好まし
い。
【0033】起晶の方法は特に限定されず、例えば、
(i)水を加える方法、(ii)種結晶を添加する方法、(iii)
溶液の温度を冷却する方法などが挙げられる。これら
の方法は任意に組み合わせることもできる。例えば、前
記(i)および(ii)を組み合わせた場合、種結晶は水と同
時かまたはその後添加することができる。
【0034】(i)における水の添加量は、目的物の結晶
が起晶する程度であればよい。なお、(i)において添加
する水の温度は、特に限定されないが晶析を行う温度と
同程度の温度としておくのが好ましい。
【0035】(ii)における種結晶の添加量は、適宜決め
ることができ、通常溶液中に存在する目的物に対して、
0.01%〜3%程度が好ましい。起晶後に行う熟成
は、攪拌下に行うのが好ましく、また起晶時よりも温度
を下げるのも好ましい。熟成させる時間は特に限定され
ないが、例えば10分〜24時間程度、好ましくは30
分〜2時間程度とすることができる。
【0036】熟成工程の後に水を添加する。水の添加
は、結晶の凝集やスケーリングの発生などを生じにくく
するため、極性溶媒の溶液を適宜撹拌しながら行うのが
好ましい。撹拌条件はこのような問題が生じない範囲で
当業者が適宜容易に設定することができる。水の添加
は、熟成時よりも温度を下げて行うことができる。
【0037】添加する水の量は、目的物の濃度、晶析温
度等の条件によっても異なり特に制限されないが、晶析
開始時の極性溶媒に対して体積比で通常50〜500%
程度、好ましくは100〜300%程度である。水を添
加する速度も特に限定されず、通常20分から4時間程
度で徐々に添加すればよい。なお、添加する水の温度は
特に限定されないが、晶析温度と同程度としておくのが
好ましい。当業者は各種条件に応じて適宜好ましい水の
添加量及び速度等を容易に設定することができる。
【0038】本発明の製造方法においては、極性の高い
不純物が含まれる場合に、それらが母液側に除去され、
目的物を極性の高い不純物と分離することができるた
め、本発明の方法は目的物である(2R,3S)−エポ
キシド体および(2S,3R)−エポキシド体の精製方
法としても用いることができる。
【0039】また、目的物を上記した公知の方法などで
得た場合、目的物を反応溶液から単離することなく、そ
のまま本発明の方法に付すと当該反応溶液に含まれるア
ルカリや塩が目的物を晶析させる際に母液側に除去され
る。これにより、目的物を公知の方法などで得た後、特
に抽出操作などの操作を必要とせずに目的物を結晶とし
て容易に単離することができるため、本発明は優れた製
法である。さらに、目的物の製造に用いる反応溶媒を晶
析工程に用いる極性溶媒と同じとすることにより、反応
溶液をそのまま直接晶析工程に用いることができ、より
簡便な方法で目的物を製造することができる。
【0040】得られた結晶の精製は、必要に応じて行え
ばよく、常法で行うことができ、例えば、水や水とアル
コールとの混合溶媒等の溶媒で洗浄したり、水を加えて
スラリー状にして洗浄することにより、さらに純度の高
い結晶を得ることができる。
【0041】本発明の製造方法によれば、結晶を得るこ
とが比較的困難である(2R,3S)−エポキシド体及
び(2S,3R)−エポキシド体を簡便に得ることが可
能であり、得られた結晶は、粒径が整っており、また濾
過性、分離性に優れている。さらに、本発明の方法は、
目的物を含む溶液に貧溶媒を添加するといった比較的温
和な条件下で結晶を析出させるため、結晶の凝集化やス
ケーリングの抑制が容易で、簡便な製造方法である。ま
た、生じるスラリーは流動性にも優れ、晶析缶からスラ
リーを排出する際も配管等の目詰まりが起こりにくい。
【0042】本発明の方法は、特殊或いは過剰な溶媒、
操作及び設備等を必要としないなど、工業的生産におい
ても簡便で優れた製造方法となる。
【0043】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に詳細に説明
する。もちろん本実施例は本発明を何ら限定するもので
はない。 <参考例> (2R,3S)−エポキシド体の製造 容量500ml丸底フラスコ内に(2R,3S)−3−
tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−クロロ−2
−ヒドロキシ−4−フェニルブタン(18.5g)を投
入し、2−プロパノール(101.05ml)と水(3
3.75ml)とを加えて溶解させた後、4℃まで冷却
した。なお、撹拌は半月板7.5cmの撹拌翼を設置
し、250rpmとした。この溶液にNaOH水溶液(4m
ol/L、25.3ml)を加え、4℃に保ちつつ60
分間撹拌した。以上の操作により(2R,3S)−エポ
キシド体(15.24g)を含む反応溶液を得た。
【0044】<実施例1>上記参考例で得られた(2
R,3S)−エポキシド体を含む反応溶液を4℃に保ち
つつ、クエン酸(2.16g)と水(21.8ml)を
加えて反応溶液を中和した。更に水を20.2ml加
え、その後、種結晶の接種(20mg)を行い、起晶を
確認した。起晶後、4℃で1時間撹拌しながら熟成させ
た。続いて4℃に保ちながら、これに撹拌しながら水
(101ml、4℃)を1時間かけて滴下した。
【0045】得られたスラリー中の結晶の粒度分布をレ
ーゼンテック(Lasentec)社、FBRM、M−
500Lを用いて測定したところ、平均粒径は100μ
mであり、大きな凝集体が存在しない、粒度分布の整っ
た、流動性、排出性のよいスラリーであった。このスラ
リーを桐山ろ紙5Aを用いて濾過したが、良好な濾過
性、分離性を示した(湿結晶中の(2R,3S)−エポ
キシド体:収量15.0g、回収率98.4%)。得ら
れた湿結晶を35℃、真空下で水分値0.1%以下にな
るまで乾燥し、(2R,3S)−エポキシド体結晶を得
た。
【0046】<実施例2>上記参考例で得られた(2
R,3S)−エポキシド体を含む反応溶液を4℃に保ち
つつ、クエン酸(2.16g)と水(21.8ml)を
加えて反応溶液を中和した。更に水を20.2ml加
え、その後、種結晶の接種(20mg)を行い、起晶を
確認した。起晶後、4℃で1時間撹拌しながら熟成させ
た。続いて4℃に保ちながら、これに撹拌しながら水
(101ml、4℃)を1時間かけて滴下した。
【0047】得られたスラリー中の結晶の粒度分布をレ
ーゼンテック(Lasentec)社、FBRM、M−
500Lを用いて測定したところ、平均粒径は100μ
mであり、大きな凝集体が存在しない、粒度分布の整っ
た、流動性、排出性のよいスラリーであった。このスラ
リーを桐山ろ紙5Aを用いて濾過したが、良好な濾過
性、分離性を示した。得られた湿結晶を水(202m
l)でスラリー状として洗浄し、このスラリーを濾過し
て得られた湿結晶に水(202ml)をかけて洗浄し
た。得られた湿結晶を35℃、真空下で水分値0.1%
以下になるまで乾燥し、(2R,3S)−エポキシド体
結晶を得た。回収率93.4%(14.23g)であっ
た。
【0048】<実施例3>(2R,3S)−3−ter
t−ブトキシカルボニルアミノ−1−クロロ−2−ヒド
ロキシ−4−フェニルブタン(5.50g)を2−プロ
パノール(13.2ml)と水(5.0ml)との混合
溶媒に溶解し、4℃に冷却した。29%水酸化ナトリウ
ム水溶液(2.92ml)を加え、4℃で2.5時間撹
拌した。27.7%クエン酸水溶液(2.1g)を加え
て反応を停止した後、撹拌しながら水(4.2ml)を
10分で滴下し、種結晶の接種を行い、さらに撹拌しな
がら水(17.2ml)を20分で滴下して、4℃で一
晩撹拌することによって、(2R,3S)−エポキシド
体を結晶化させた。得られたスラリーを桐山ろ紙5Cを
用いて濾過し、水(44ml)で洗浄後、減圧下、室温
で一晩乾燥させ、目的の(2R,3S)−エポキシド体
結晶(4.76g、回収率98.6%)を得た。
【0049】
【発明の効果】本発明により、濾過性、分離性に優れた
(2R,3S)−エポキシド体及び(2S,3R)−エ
ポキシド体の結晶を、簡便に、極低温を要せず、高い回
収率で、工業規模に適した方法で製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 智之 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社アミノサイエンス研究所内 (72)発明者 井澤 邦輔 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社アミノサイエンス研究所内 Fターム(参考) 4C048 AA01 BB19 CC01 JJ05 KK08 UU03 XX02 XX03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式(1) 【化1】 で表される(2R,3S)−3−tert−ブトキシカ
    ルボニルアミノ−1,2−エポキシ−4−フェニルブタ
    ン又は下式(2) 【化2】 で表される(2S,3R)−3−tert−ブトキシカ
    ルボニルアミノ−1,2−エポキシ−4−フェニルブタ
    ンが溶解した極性溶媒中に水を添加して晶析を行うこと
    を特徴とする、(2R,3S)−3−tert−ブトキ
    シカルボニルアミノ−1,2−エポキシ−4−フェニル
    ブタン結晶又は(2S,3R)−3−tert−ブトキ
    シカルボニルアミノ−1,2−エポキシ−4−フェニル
    ブタン結晶の製造方法。
  2. 【請求項2】 晶析において、結晶を起晶させ、起晶し
    た結晶を熟成させる工程を含む請求項1記載の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 晶析を16℃以下で行う請求項1記載の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 極性溶媒が、メタノール、エタノール、
    1−プロパノールおよび2−プロパノールからなる群
    (A)より選ばれる1種または2種以上の溶媒か、ある
    いは群(A)より選ばれる1種または2種以上の溶媒と
    水との混合溶媒である請求項1記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 極性溶媒が水と2−プロパノールとの混
    合溶媒又は2−プロパノールである請求項1記載の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 極性溶媒中、下式(3) 【化3】 (式中、Xはハロゲン原子を示す)で表される(2R,
    3S)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1
    −ハロ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン又は下式
    (4) 【化4】 (式中、Xはハロゲン原子を示す)で表される(2S,
    3R)−3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1
    −ハロ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタンを塩基で
    処理して、下式(1) 【化5】 で表される(2R,3S)−3−tert−ブトキシカ
    ルボニルアミノ−1,2−エポキシ−4−フェニルブタ
    ン又は下式(2) 【化6】 で表される(2S,3R)−3−tert−ブトキシカ
    ルボニルアミノ−1,2−エポキシ−4−フェニルブタ
    ンの極性溶媒溶液を得、得られた溶液に水を添加して晶
    析を行うことを特徴とする、(2R,3S)−3−te
    rt−ブトキシカルボニルアミノ−1,2−エポキシ−
    4−フェニルブタン結晶又は(2S,3R)−3−te
    rt−ブトキシカルボニルアミノ−1,2−エポキシ−
    4−フェニルブタン結晶の製造方法。
  7. 【請求項7】 Xが塩素原子である請求項6記載の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 晶析において、結晶を起晶させ、起晶し
    た結晶を熟成させる工程を含む請求項6記載の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 晶析を16℃以下で行う請求項6記載の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 極性溶媒が、メタノール、エタノー
    ル、1−プロパノールおよび2−プロパノールからなる
    群(A)より選ばれる1種または2種以上の溶媒か、あ
    るいは群(A)より選ばれる1種または2種以上の溶媒
    と水との混合溶媒である請求項6記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 極性溶媒が水と2−プロパノールとの
    混合溶媒又は2−プロパノールである請求項6記載の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 極性溶媒中、(2R,3S)−3−t
    ert−ブトキシカルボニルアミノ−1−クロロ−2−
    ヒドロキシ−4−フェニルブタン又は(2S,3R)−
    3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−クロロ
    −2−ヒドロキシ−4−フェニルブタンを塩基で処理し
    て、下式(1) 【化7】 で表される(2R,3S)−3−tert−ブトキシカ
    ルボニルアミノ−1,2−エポキシ−4−フェニルブタ
    ン又は下式(2) 【化8】 で表される(2S,3R)−3−tert−ブトキシカ
    ルボニルアミノ−1,2−エポキシ−4−フェニルブタ
    ンの極性溶媒溶液を得、得られた溶液に水を添加して晶
    析を行うことを特徴とする、(2R,3S)−3−te
    rt−ブトキシカルボニルアミノ−1,2−エポキシ−
    4−フェニルブタン結晶又は(2S,3R)−3−te
    rt−ブトキシカルボニルアミノ−1,2−エポキシ−
    4−フェニルブタン結晶の製造方法。
  13. 【請求項13】 晶析において、結晶を起晶させ、起晶
    した結晶を熟成させる工程を含む請求項12記載の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 晶析を16℃以下で行う請求項12記
    載の製造方法。
  15. 【請求項15】 極性溶媒が、メタノール、エタノー
    ル、1−プロパノールおよび2−プロパノールからなる
    群(A)より選ばれる1種または2種以上の溶媒か、あ
    るいは群(A)より選ばれる1種または2種以上の溶媒
    と水との混合溶媒である請求項12記載の製造方法。
  16. 【請求項16】 極性溶媒が水と2−プロパノールとの
    混合溶媒又は2−プロパノールである請求項12記載の
    製造方法。
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