JP3647734B2 - 車両用障害物検知装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波を利用して障害物の検知を行う車両用障害物検知装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、車両用障害物検知装置の超音波センサはバンパに取り付けられている。通常は、超音波センサのケースとリテーナ（保持部材）とを一体化してワンタッチでバンパに固定する、あるいは、スペーサとナットを用いてバンパに固定している。また、超音波センサから外部への信号ラインであるハーネスについては、別途保持部材を用いてバンパ内に固定している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、バンパ内はスペースが限られているため、超音波センサや保持部材の搭載スペースや、ハーネスの取り回しに苦慮するという問題が発生する。
【０００４】
そこで本発明は、バンパ内の狭いスペースでも超音波センサ及びハーネスを無理なくバンパ内に固定することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１に記載の発明では、超音波センサ及び該超音波センサに接続されているハーネスを１つの保持部材を用いてバンパに固定した車両用障害物検知装置であって、超音波センサは、バンパに設けられた穴を貫通してその一方の端部がバンパの外部に配置され、バンパの内部において、バンパの延在方向と略平行になるようにＬ字形状に屈曲しており、他方の端部がコネクタを介してハーネスに接続されていると共に、ハーネスがバンパの延在方向と略平行に延在するように保持部材によってバンパに固定されていることを特徴としている。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
【０００７】
図１は、超音波センサ１をバンパ４に取り付けた状態を示す図である。図１において、超音波センサ１は、バンパ４に設けられた穴を貫通してその一方の端部（超音波を送受信する部分）がバンパ４の外部に配置されている。また、超音波センサ１は、バンパ４内部においてバンパ４の延在方向と略平行になるように略Ｌ字形状に屈曲しており、他方の端部がコネクタ５を介してハーネス３に接続されている。ハーネス３は、バンパ４の延在方向と略平行に延在しており、後述するリテーナ２に保持されている。なお、図１では、超音波センサ１のバンパ４への取り付け状態及びハーネス３のリテーナ２への保持状態を明示するため、バンパ４及び後述するハーネス保持部２２ａ、２２ｂは断面を示している。
【０００８】
リテーナ２の平面図を図２、正面図を図３、側面図を図４にそれぞれ示す。また、リテーナ２と超音波センサ１の組付けを説明するための図を図５に示す。図２に示すようにリテーナ２には切欠部２１ａが形成されており、図５中矢印で示す方向にリテーナ２と超音波センサ１を組付けると、該切欠部２１ａにて超音波センサ１とリテーナ２とが嵌合する。また図２乃至４に示すように、リテーナ２にはＣ字形状のハーネス保持部２２ａ、２２ｂが形成されている。ハーネス保持部２２ａ、２２ｂの内径はハーネス３の径と略一致しており、ハーネス３を保持する。図３、４に示すように、リテーナ２の背面部には、弾力性を有する脚部２３ａ、２３ｂ、２３ｃが形成されており、該脚部２３ａ、２３ｂ、２３ｃが若干弾性変形してその先端バンパ４に当接することにより位置決めがなされ、バンパ４に固定されることになる。なお、脚部２３ａ、２３ｂは樹脂にて形成されており、脚部２３ｃは金属片にて形成されている。
【０００９】
次に、超音波センサ１及びハーネス３をバンパ４に固定する方法を説明する。まず、超音波センサ１をバンパ４に設けられた穴から嵌め込み、次にコネクタ５を介してハーネス３を超音波センサ１に接続する。この時点では、ハーネス３はバンパに固定されていない。その後、リテーナ２をその切欠部２１ａにて超音波センサ１と嵌合するとともに、脚部２３ａ、２３ｂ、２３ｃをバンパ４に当接させて超音波センサ１及びリテーナ２をバンパ４に固定する。最後に、ハーネス保持部２２ａ、２２ｂにてハーネス３を保持することにより、ハーネス３をもバンパ４に固定する。
【００１０】
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、リテーナ２によって超音波センサ１及びハーネス３が保持され、かつバンパ４に固定されるので、バンパ内の狭い搭載スペースであっても超音波センサ１及びハーネス３を無理なくバンパ４内に固定することができるという効果がある。また、超音波センサ１はバンパ４の延在方向と略平行になるようにＬ字形状に屈曲しており、かつハーネス３がバンパ４の延在方向と略平行に延在するようにリテーナ２によってバンパ４に固定されているので、超音波センサ１及びハーネス３のバンパ４に固定されている箇所がバンパ４と略平行に延在することになり搭載スペースの節約になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】超音波センサ１をバンパ４に取り付けた状態を示す図である。
【図２】リテーナ２の平面図である。
【図３】リテーナ２の正面図である。
【図４】リテーナ２の側面図である。
【図５】リテーナ２と超音波センサ１の組付けを説明するための図である。
【符号の説明】
１ 超音波センサ
２ リテーナ
３ ハーネス
４ バンパ

Claims (1)

1. 超音波センサ及び該超音波センサに接続されているハーネスを１つの保持部材を用いてバンパに固定した車両用障害物検知装置であって、
   前記超音波センサは、前記バンパに設けられた穴を貫通してその一方の端部がバンパの外部に配置され、前記バンパの内部において前記バンパの延在方向と略平行になるようにＬ字形状に屈曲しており、他方の端部がコネクタを介してハーネスに接続されていると共に、
   前記ハーネスが前記バンパの前記延在方向と略平行に延在するように前記保持部材によって前記バンパに固定されていることを特徴とする車両用障害物検知装置。

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