JP3647358B2 - 光ディスク再生装置及び光ディスク判別方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(コンパクトディスク)規格,DVD(デジタルバーサタイルディスク)規格の複数の光ディスクを再生する光ディスク再生装置、及び、この光ディスク再生装置で用いる光ディスク判別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスクの種類が多様化しており、1つの光ディスク再生装置で複数種類の光ディスクを再生することが必要とされている。CD規格の光ディスクには、再生専用の音楽用CD,CD−ROM,ビデオCD,1回のみ記録可能なCD−R,複数回の記録が可能な書き換え型のCD−RW等がある。以下、再生専用の音楽用CD,CD−ROM,ビデオCDを総称して、単にCDと呼ぶこととする。DVD規格の光ディスクには、1層型DVD,2層型DVD等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、光ディスクの種類が多様化していることから、光ディスク再生装置においては、光ディスクの種類を的確に判別し、それぞれのディスクに応じた再生の制御を行うことが必要となる。また、光ディスクの種類を判別するに際しては、CD−RやCD−RWのような再生専用ではない光ディスクに対して誤って情報を書き込んだり、既に記録されている情報を破壊しないようにすることが必要となる。
【0004】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、CD規格の光ディスクとDVD規格の光ディスクの種類を、誤判別なく、誤って情報を書き込んだり、記録されている情報を破壊することなく、的確に判別することができる光ディスク再生装置及び光ディスク判別方法を提供することを目的とする。また、CD規格の光ディスクを再生するためのCDレーザとDVD規格の光ディスクを再生するためのDVDレーザとを備える、いわゆる2レーザ型の光ディスク再生装置に用いて好適な光ディスク判別方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、
(a)CD規格もしくはDVD規格の光ディスク(1)を再生する光ディスク再生装置において、CD規格の光ディスクを再生するためのCDレーザ(31)とDVD規格の光ディスクを再生するためのDVDレーザ(32)とを備えた光ピックアップ(3)と、前記CDレーザによって光ディスクをフォーカスサーチしたとき、前記光ピックアップからのRF信号より得られるフォーカスエラー信号のピーク・ピーク値である第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値(CDFEpp)と、前記RF信号の直流成分の最大値である第1の直流成分最大値(CDASmax)とを検出する第1の検出手段(4〜6,S3)と、前記第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値を前記第1の直流成分最大値で割ったフォーカスエラー・直流成分比(CD-FE・AS比)を算出する算出手段(6,S4)と、前記DVDレーザによって光ディスクをフォーカスサーチしたとき、前記光ピックアップからのRF信号より得られるフォーカスエラー信号のピーク・ピーク値である第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値(DVDFEpp)と、前記RF信号の直流成分の最大値である第2の直流成分最大値(DVDASmax)と、前記RF信号の交流成分の最大値である交流成分最大値(DVDENVmax)とを検出する第2の検出手段(4〜6,S12)と、前記第1の直流成分最大値が第1の判定値より小さい第1の条件を満たさず、前記第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値が第2の判定値より大きい第2の条件を満たすとき、前記光ディスクはCD−RWを除くCD規格の光ディスクであると判定する第1の判定手段(6,S5,S7,S8)と、前記第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値が第3の判定値より大きいか、前記第2の直流成分最大値が第4の判定値より大きい第3の条件を満たすか、前記交流成分最大値が第5の判定値より大きいか、前記フォーカスエラー・直流成分比が第6の判定値より小さい第4の条件を満たすとき、前記光ディスクはDVD規格の光ディスクであると判定する第2の判定手段(6,S13〜S16)とを備えて構成したことを特徴とする光ディスク再生装置を提供し、
(b)CD規格もしくはDVD規格の光ディスク(1)の種類を判別するための光ディスク判別方法において、CD規格の光ディスクを再生するためのCDレーザ(31)によって光ディスクをフォーカスサーチする第1のフォーカスサーチステップ(S2)と、前記第1のフォーカスサーチステップにより得られる前記光ディスクから読み出したRF信号より、フォーカスエラー信号のピーク・ピーク値である第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値(CDFEpp)と、前記RF信号の直流成分の最大値である第1の直流成分最大値(CDASmax)とを検出する第1の検出ステップ(S3)と、前記第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値を前記第1の直流成分最大値で割ったフォーカスエラー・直流成分比(CD-FE・AS比)を算出する算出ステップ(S4)と、前記第1の直流成分最大値が第1の判定値より小さい第1の条件を満たさず、前記第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値が第2の判定値より大きい第2の条件を満たすとき、前記光ディスクはCD−RWを除くCD規格の光ディスクであると判定する第1の判定ステップ(S5,S7,S8)と、DVD規格の光ディスクを再生するためのDVDレーザ(32)によって光ディスクをフォーカスサーチする第2のフォーカスサーチステップ(S11)と、前記第2のフォーカスサーチステップにより得られる前記光ディスクから読み出したRF信号より、フォーカスエラー信号のピーク・ピーク値である第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値(DVDFEpp)と、前記RF信号の直流成分の最大値である第2の直流成分最大値(DVDASmax)と、前記RF信号の交流成分の最大値である交流成分最大値(DVDENVmax)とを検出する第2の検出ステップ(S12)と、前記第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値が第3の判定値より大きいか、前記第2の直流成分最大値が第4の判定値より大きい第3の条件を満たすか、前記交流成分最大値が第5の判定値より大きいか、前記フォーカスエラー・直流成分比が第6の判定値より小さい第4の条件を満たすとき、前記光ディスクはDVD規格の光ディスクであると判定する第2の判定ステップ(S13〜S16)とを含むことを特徴とする光ディスク判別方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光ディスク再生装置及び光ディスク判別方法について、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の光ディスク再生装置の一実施例を示すブロック図、図2は図1中の信号処理回路4の構成例を示すブロック図、図3は本発明の光ディスク判別方法の一実施例を示すフローチャートである。
【0007】
図1において、CD規格もしくはDVD規格に準拠した光ディスク1は、スピンドル2aに装着(チャッキング)され、スピンドルモータ2よって回転される。CD規格の光ディスク1は、CD,CD−ROM,ビデオCD,CD−R,CD−RW等である。DVD規格の光ディスク1は、1層型DVD,2層型DVD等である。光ピックアップ3は、光ディスク1に記録された音声信号や映像信号等の各種の情報を読み出す。
【0008】
光ピックアップ3は、CD規格の光ディスク1を再生するときに用いるCDレーザ31と、DVD規格の光ディスク1を再生するときに用いるDVDレーザ32とを有する。CDレーザ31が発するレーザの波長は780nm、DVDレーザ32が発するレーザの波長は650nmである。CDレーザ31を光ディスク1に照射したとき反射する光は、フォトディテクタ33で検知され、DVDレーザ32を光ディスク1に照射したとき反射する光は、フォトディテクタ34で検知される。
【0009】
フォトディテクタ33,34の検知信号はヘッドアンプ35に入力される。ヘッドアンプ35は、後述するディスク判別方法によって光ディスク1の種類が判別され、その光ディスク1が1層型DVD及び2層型DVDを再生する場合には、1層型DVDか2層型DVDに応じたそれぞれの増幅率によって、フォトディテクタ33,34の検知信号を増幅する。例えば、2層型DVDを再生する場合、1層型DVDのときの2.67倍に増幅する。光ディスク1がCD規格のディスクである場合には、後述する信号処理回路4内で光ディスク1の種類に応じてフォトディテクタ33の出力を増幅する。なお、光ピックアップ3は、通常レンズ等の他の部品も備えているが、ここではそれらの部品の図示を省略している。
【0010】
ヘッドアンプ35によって増幅されて出力された信号は、光ディスク1上の情報を電気的に読み出した信号であり、RF(Radio Frequency)信号と称される。通常、フォトディテクタは、2つもしくは4つのように複数に分割されており、RF信号は複数の信号よりなる。本実施例では、フォトディテクタ33,34はそれぞれ2つに分割されており、後述するように、RF信号はF1,F2なる2つの信号よりなるものとする。
【0011】
光ピックアップ3より出力されたRF信号は、信号処理回路4に入力される。光ディスク1にCDレーザ31もしくはDVDレーザ32によってレーザを照射して、光ピックアップ3をフォーカス方向(図1の上下方向:光ディスク1に近付く・離れる方向)に移動させて、フォーカスサーチを行わせたとき、信号処理回路4は、RF信号を基にして、フォーカスエラー信号(以下、FE信号)と、RF信号の直流成分を表す信号(以下、AS信号)と、RF信号の交流成分を表す信号(以下、ENV信号)とを生成する。信号処理回路4は、アンプを備えており、フォトディテクタ33の出力を、例えば、CD−RWを再生する場合、CDのときの4倍に増幅する。
【0012】
ここで、FE信号,AS信号,ENV信号を生成するための具体的構成例について説明する。信号処理回路4は、図2(A),(B)に示すような回路を備えている。図2(A)はFE信号とAS信号を生成するための回路であり、図2(B)はENV信号を生成するための回路である。まず、図2(A)において、F1,F2よりなるRF信号は、減算器41及び加算器42に入力される。減算器41は、F1よりF2を減算することによりFE信号を生成する。加算器42は、F1とF2とを加算することによりAS信号を生成する。なお、FE信号とAS信号を生成するための回路構成は図2(A)に示すものに限定されるものではない。
【0013】
図2(B)において、RF信号はピークホールド回路43及びボトムホールド回路44に入力される。ここでのRF信号とは、F1,F2を任意の方法により合成したものであり、F1,F2の全体に相当する信号である。ピークホールド回路43はRF信号のピークをホールドし、減算器45に入力する。ボトムホールド回路44はRF信号のボトムをホールドし、減算器45に入力する。減算器45は、ピークホールド回路43の出力よりボトムホールド回路44の出力を減算することにより、ENV信号を生成する。ENV信号を生成するための回路構成は図2(B)に示すものに限定されるものではない。
【0014】
これらのFE信号とAS信号とENV信号は、サーボコントローラ5に入力される。なお、FE信号とAS信号とENV信号は、アナログ信号である。サーボコントローラ5は、フォーカスサーチの間に入力されるFE信号とAS信号とENV信号を基にして、FE信号の最大値(以下、FEmax)及び最小値(以下、FEmin)と、AS信号の最大値(以下、ASmax)と、ENV信号の最大値(以下、ENVmax)を例えば16ビットのデジタルデータにて生成して出力する。FEmax,FEmin,ASmax,ENVmaxはマイクロコンピュータ6(以下、マイコン6と称する)に入力される。
【0015】
マイコン6は、入力されたFEmaxとFEminとを用いてFE信号のピーク・ピーク値(以下、FEpp)を生成すると共に、FEppをASmaxで割ったFE・AS比を算出する。マイコン6は、後述する光ディスク判別方法によって、FEpp,ASmax,ENVmax及びFE・AS比を用いて光ディスク1の種類を判別する。
【0016】
CDレーザ31を光ディスク1に照射したときに得られるFEppをCDFEpp、CDレーザ31を光ディスク1に照射したときに得られるASmaxをCDASmaxと称することとする。また、DVDレーザ32を光ディスク1に照射したときに得られるFEppをDVDFEpp、DVDレーザ32を光ディスク1に照射したときに得られるASmaxをDVDASmax、DVDレーザ32を光ディスク1に照射したときに得られるENVmaxをDVDENVmaxと称することとする。FEppとはCDFEppとDVDFEppのいずれかであり、ASmaxとはCDASmaxとDVDASmaxのいずれかであり、ENVmaxとはDVDENVmaxである。
【0017】
また、マイコン6は、回路各部、ここでは信号処理回路4とサーボコントローラ5を制御する。本発明とは直接関連しないが、信号処理回路4はイコライザ調整も行うので、マイコン6は信号処理回路4を制御してイコライザ調整を行う。マイコン6は、サーボコントローラ5を制御することにより、判別された光ディスクの種類に応じた制御を行わせる。サーボコントローラ5は、サーボドライバ7を制御する。サーボドライバ7はスピンドルモータ2を駆動したり、光ピックアップ3の各部を駆動する。
【0018】
なお、マイコン6には光ディスク1を載置する図示していないトレイのイジェクト(排出)やローディング(挿入)を検知した信号や、図示していない操作部(リモコン送信機を含む)からの再生や停止等の各種の操作信号も入力される。マイコン6はこれらの入力信号に応じて回路各部を制御する。
【0019】
サーボドライバ7によってスピンドルモータ2を回転させると、スピンドル2aが回転し、光ディスク1が回転する。サーボドライバ7は、光ディスク1に照射するCDレーザ31もしくはDVDレーザ32のいずれかを選択したり、光ディスク1に対して光ピックアップ3をフォーカス方向に移動させて、フォーカスサーチを行わせる。また、サーボドライバ7は、光ディスク1を再生する際、光ピックアップ3を径方向に移動させたり、ヘッドアンプ35における増幅率を制御したりする。
【0020】
次に、図3を用いて、本発明の光ディスク判別方法について詳細に説明する。光ディスク1を載置するトレイが筐体よりイジェクトされた後に筐体内へとローディングされたことをマイコン6が検知すると、図3に示す光ディスク1の種類判別の処理を開始する。
【0021】
まず、ステップS1にて、マイコン6はCDレーザ31を点灯させるようサーボコントローラ5を制御する。サーボコントローラ5はサーボドライバ7を制御し、サーボドライバ7が光ピックアップ3を駆動することにより、CDレーザ31を点灯させる。このとき、本実施例では、スピンドルモータ2は回転させない。これは、光ディスク1を回転させなくても、後のステップで検出するCDFEppとCDASmaxが正しく検出されるためである。トレイがローディングされたのみでは、光ディスク1が筐体内に装填されていない可能性もあり、スピンドルモータ2を回転させないことは、無駄な動作をさせないという点で好ましいことである。光ディスク1の種類判別前に光ディスク1が装填されていることが検出されていれば、光ディスク1を回転させてもよい。
【0022】
ステップS2にて、フォーカスサーチを行う。このときのCDレーザ31のレーザの強さは、CDを再生するときと同じ強さでよい。よって、再生専用ではない光ディスク1(CD−R,CD−RW)に対して誤って情報を書き込んだり、既に記録されている情報を破壊することはない。また、フォーカスサーチする部分は、例えば光ディスク1の内周部であるが、情報(ピット)が記録されている部分であればどこでもよい。
【0023】
このフォーカスサーチによって上述のように信号処理回路4にはRF信号が入力される。信号処理回路4〜マイコン6は、ステップS3にて、CDFEppとCDASmaxを検出する。マイコン6は、ステップS4にて、CDFEppをCDASmaxで割ったCD-FE・AS比を算出する。
【0024】
そして、マイコン6は、ステップS5にて、CDASmaxが第1の判定値P1より小さいという第1の条件を満たすか否かを判定する。この第1の条件を満たせば(CDASmaxが第1の判定値P1より小さければ)、ステップS6にて、光ディスク1が装填されていないと判定し、光ディスク1の種類判別の処理を終了する。第1の条件を満たさなければ(CDASmaxが第1の判定値P1以上であれば)、ステップS7に移る。マイコン6によるステップS6の処理は、光ディスク非装填判定手段,光ディスク非装填判定ステップである。
【0025】
マイコン6は、ステップS7にて、CDFEppが第2の判定値P2より大きいという第2の条件を満たすか否かを判定する。この第2の条件を満たせば(CDFEppが第2の判定値P2より大きければ)、ステップS8にて、光ディスク1はCD(CD−RW以外のCD規格の光ディスク)であると判定し、光ディスク1の種類判別の処理を終了する。第2の条件を満たさなければ(CDFEppが第2の判定値P2以下であれば)、ステップS9に移る。なお、図3中、ステップS8では、CD,CD−Rを判定すると記載したが、CD−ROM,ビデオCDも含む。マイコン6によるステップS5,S7,S8の処理は、CD−RWを除くCD規格の光ディスクであることを判定する判定手段,判定ステップである。
【0026】
次に、マイコン6は、ステップS9にて、スピンドル2aを回転させるようサーボコントローラ5を制御する。サーボコントローラ5はサーボドライバ7を制御し、スピンドルモータ2を駆動することにより、スピンドル2a(即ち、光ディスク1)を回転させる。ステップS10にて、CDレーザ31を消灯させ、DVDレーザ32を点灯させる。ステップS11にて、フォーカスサーチを行う。このときのDVDレーザ32のレーザの強さは、1層型DVDを再生するときと同じ強さでよい。また、フォーカスサーチする部分は、例えば光ディスク1の内周部の情報(ピット)が記録されている部分である。
【0027】
信号処理回路4〜マイコン6は、ステップS12にて、DVDFEppとDVDASmaxとDVDENVmaxを検出する。このように、DVDレーザ32によってフォーカスサーチする際に光ディスク1を回転させるのは、DVDENVmaxを正しく検出するためである。DVDENVmaxを正しく検出するには、光ディスク1のピットとランドの双方をレーザにて照射することが必要であり、光ディスク1が停止していれば、図2(B)で説明したRF信号のピークとボトムが検出できないためである。
【0028】
そして、マイコン6は、ステップS13にて、DVDFEppが第3の判定値P3より大きいか、または、DVDASmaxが第4の判定値P4より大きいという第3の条件を満たすか否かを判定する。この第3の条件を満たせば(“DVDFEppが第3の判定値P3より大きい”か、“DVDASmaxが第4の判定値P4より大きい”のいずれかであれば)、ステップS14にて、光ディスク1は1層型DVDであると判定し、光ディスク1の種類判別の処理を終了する。第3の条件を満たさなければ(“DVDFEppが第3の判定値P3以下”で、かつ、“DVDASmaxが第4の判定値P4以下”であれば)、ステップS15に移る。
【0029】
本実施例では、好ましい実施形態として、DVDFEppとDVDASmaxの2つの信号を用いて光ディスク1が1層型DVDであることを判定しているので、誤判定の可能性はほどんどない。DVDFEppとDVDASmaxの内の一方だけでも1層型DVDであることを判定できるので、一方だけとすることも可能である。
【0030】
マイコン6は、ステップS15にて、DVDENVmaxが第5の判定値P5より大きいか、または、CD-FE・AS比が第6の判定値P6より小さいという第4の条件を満たすか否かを判定する。この第4の条件を満たせば(“DVDENVmaxが第5の判定値P5より大きい”か、“CD-FE・AS比が第6の判定値P6より小さい”のいずれかであれば)、ステップS16にて、光ディスク1は2層型DVDであると判定し、光ディスク1の種類判別の処理を終了する。マイコン6によるステップS13〜S16の処理は、DVD規格の光ディスクであることを判定する判定手段,判定ステップである。
【0031】
本実施例では、好ましい実施形態として、DVDENVmaxとCD-FE・AS比の2つの信号を用いて光ディスク1が2層型DVDであることを判定しているので、誤判定の可能性はほどんどない。DVDENVmaxとCD-FE・AS比の内の一方だけでも1層型DVDであることを判定できるので、一方だけとすることも可能である。
【0032】
第4の条件を満たさなければ(“DVDENVmaxが第5の判定値P5以下”で、かつ、“CD-FE・AS比が第6の判定値P6以上”であれば)、ステップS17に移る。マイコン6は、ステップS17にて、CD−RWであると判定し、光ディスク1の種類判別の処理を終了する。マイコン6によるステップS17の処理は、CD−RWであることを判定する判定手段,判定ステップである。
【0033】
以上説明した本実施例では、CD−RWの判定ステップが最後となっている。光ディスク再生装置がいわゆるDVDプレーヤであれば、DVDの再生が主であり、CD−RWを再生する頻度はさほど多くないと考えられるため、CD−RWの判定ステップを最後とすることは、好ましい実施形態であると言える。
【0034】
さて、ここで、図3に示す処理によってそれぞれの光ディスク1を判別することができる理由について説明する。CD規格及びDVD規格の規格書に定められているそれぞれの光ディスクにおけるレーザの反射率は次の通りである。
1層型DVD:45〜85%
2層型DVD:18〜30%
CD:70%以上
CD−R:65%以上
CD−RW:15〜25%
【0035】
DVD規格の光ディスク1とCD規格の光ディスク1とは、上記のような反射率やディスクの厚さの違いによる光学的な性質の相違があることから、CD規格の光ディスク1にCDレーザ31を照射した場合と、CD規格の光ディスク1にDVDレーザ32を照射した場合と、DVD規格の光ディスク1にCDレーザ31を照射した場合と、DVD規格の光ディスク1にDVDレーザ32を照射した場合とでは、光ピックアップ3より出力されるRF信号のレベルが互いに異なることとなる。よって、FEpp,ASmax,ENVmaxはそれぞれの光ディスク1に応じた値となる。
【0036】
さらに具体的に説明する。ASmaxは光ディスク1から反射した光量に相当するので、光ディスク1が装填されていなければ、CDレーザ31を照射した場合、レーザはほとんど反射されず、ASmaxは小さくなる。光ディスク1がCDであれば、CDレーザ31を照射した場合、レーザの反射光量は正常なレベルが得られ、他のディスクと比較して大きくなる。CD−RWでは、上記のように反射率が小さいため、CDの場合よりも反射光量は小さくなる。DVD規格の光ディスク1にCDレーザ31を照射した場合には、光学的な性質が異なることから、検出ロスが大きく、反射光量は小さくなる。
【0037】
1層型DVDの再生レベルにてDVDレーザ32を照射した場合、1層型DVDは2層型DVDよりも反射率が大きいため、光ディスク1が1層型DVDのときに反射光量は最も大きくなる。CD−RWは反射率が小さいため、1層型DVDのときの反射光量よりも小さくなる。CD−RWにDVDレーザ32を照射してもディスクの厚さの違いから焦点が合わず、ENVmaxは正常に検出されないため、その値は小さくなる。一方、光学的な性質の違いにより、CD-FE・AS比は2層型DVDよりもCD−RWの方が大きくなる。
【0038】
こられの原理に基づき、上述した第1〜第6の判定値P1〜P6は一例として次のように設定すればよい。本実施例では、サーボコントローラ5の電源電圧を3.3Vとし、0〜3.3Vの範囲の信号をサーボコントローラ5が例えば16ビットのデジタルデータに変換してマイコン6に供給する。判定値P1〜P5の一例を16ビットのデジタルデータで、また、理解を容易にするため電圧値を括弧書きにて示すと、P1:1200(60mV),P2:8100(408mV),P3:5000(252mV),P4:2300(119mV),P5:2100(106mV)である。P6は、例えば、0.105なる数値である。
【0039】
これら判定値P1〜P6の値は、単なる一例であり、上記のものに限定されるものではない。判定値P1〜P6は、種々の条件に応じた最適な値があり、その条件に応じて適宜設定すればよい。
【0040】
本発明では、DVD規格の光ディスクとCD−RWとを判別する際、CD-FE・AS比を用いているので、光ディスク1の反射率やレーザの強さのばらつきを相殺することができ、ばらつきに影響されない正確な判別をすることができるという特長を有する。これは、次の理由による。前述のように、FE信号はF1−F2であり、AS信号はF1+F2である。フォトディテクタ33,34は光を電気信号に変換するので、反射率の強さと出力される電気信号は比例関係にある。
【0041】
標準的な光ディスク1を標準的な光ピックアップ3で再生したとき、2分割されたフォトディテクタ33もしくは34のそれぞれの部分からの電気信号をf1,f2とし、光ディスク1のばらつきをD、レーザの強さやフォトディテクタ33,34のばらつきを含む光ピックアップ3のばらつきをPとすると、
F1=D×P×f1
F2=D×P×f2
と表されることになる。
【0042】
これらをFE・AS比(CD-FE・AS比)を求めるFE/ASの式に代入すると、光ディスク1のばらつきD及び光ピックアップ3のばらつきPは相殺され、これらのばらつきに影響されない正確な値となる。なお、正確には、FE・AS比を求める式はFEpp/ASmaxであるが、ばらつきが相殺される点では実質的に同じである。これにより、光ディスク1は正確に判別される。
【0043】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の光ディスク再生装置及び光ディスク判別方法は、CDレーザによるフォーカスサーチによって、第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値と、RF信号の直流成分の最大値である第1の直流成分最大値とを検出し、第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値を第1の直流成分最大値で割ったフォーカスエラー・直流成分比を算出し、第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値と第1の直流成分最大値とを用いてCD−RWを除くCD規格の光ディスクであると判定し、さらに、DVDレーザによるフォーカスサーチによって、第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値と、RF信号の直流成分の最大値である第2の直流成分最大値と、RF信号の交流成分の最大値である交流成分最大値とを検出し、第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値と第2の直流成分最大値と交流成分最大値とフォーカスエラー・直流成分比とを用いてDVD規格の光ディスクであると判定するよう構成したので、CD規格の光ディスクとDVD規格の光ディスクの種類を、誤判別なく、誤って情報を書き込んだり、記録されている情報を破壊することなく、的確に判別することができる。また、本発明の光ディスク判別方法は、2レーザ型の光ディスク再生装置に用いて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク再生装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1中の信号処理回路4の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の光ディスク判別方法の一実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク
2 スピンドルモータ
2a スピンドル
3 光ピックアップ
4 信号処理回路
5 サーボコントローラ
6 マイクロコンピュータ
7 サーボドライバ
31 CDレーザ
32 DVDレーザ
33,34 フォトディテクタ
35 ヘッドアンプ
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(コンパクトディスク)規格,DVD(デジタルバーサタイルディスク)規格の複数の光ディスクを再生する光ディスク再生装置、及び、この光ディスク再生装置で用いる光ディスク判別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスクの種類が多様化しており、1つの光ディスク再生装置で複数種類の光ディスクを再生することが必要とされている。CD規格の光ディスクには、再生専用の音楽用CD,CD−ROM,ビデオCD,1回のみ記録可能なCD−R,複数回の記録が可能な書き換え型のCD−RW等がある。以下、再生専用の音楽用CD,CD−ROM,ビデオCDを総称して、単にCDと呼ぶこととする。DVD規格の光ディスクには、1層型DVD,2層型DVD等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、光ディスクの種類が多様化していることから、光ディスク再生装置においては、光ディスクの種類を的確に判別し、それぞれのディスクに応じた再生の制御を行うことが必要となる。また、光ディスクの種類を判別するに際しては、CD−RやCD−RWのような再生専用ではない光ディスクに対して誤って情報を書き込んだり、既に記録されている情報を破壊しないようにすることが必要となる。
【0004】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、CD規格の光ディスクとDVD規格の光ディスクの種類を、誤判別なく、誤って情報を書き込んだり、記録されている情報を破壊することなく、的確に判別することができる光ディスク再生装置及び光ディスク判別方法を提供することを目的とする。また、CD規格の光ディスクを再生するためのCDレーザとDVD規格の光ディスクを再生するためのDVDレーザとを備える、いわゆる2レーザ型の光ディスク再生装置に用いて好適な光ディスク判別方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、
(a)CD規格もしくはDVD規格の光ディスク(1)を再生する光ディスク再生装置において、CD規格の光ディスクを再生するためのCDレーザ(31)とDVD規格の光ディスクを再生するためのDVDレーザ(32)とを備えた光ピックアップ(3)と、前記CDレーザによって光ディスクをフォーカスサーチしたとき、前記光ピックアップからのRF信号より得られるフォーカスエラー信号のピーク・ピーク値である第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値(CDFEpp)と、前記RF信号の直流成分の最大値である第1の直流成分最大値(CDASmax)とを検出する第1の検出手段(4〜6,S3)と、前記第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値を前記第1の直流成分最大値で割ったフォーカスエラー・直流成分比(CD-FE・AS比)を算出する算出手段(6,S4)と、前記DVDレーザによって光ディスクをフォーカスサーチしたとき、前記光ピックアップからのRF信号より得られるフォーカスエラー信号のピーク・ピーク値である第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値(DVDFEpp)と、前記RF信号の直流成分の最大値である第2の直流成分最大値(DVDASmax)と、前記RF信号の交流成分の最大値である交流成分最大値(DVDENVmax)とを検出する第2の検出手段(4〜6,S12)と、前記第1の直流成分最大値が第1の判定値より小さい第1の条件を満たさず、前記第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値が第2の判定値より大きい第2の条件を満たすとき、前記光ディスクはCD−RWを除くCD規格の光ディスクであると判定する第1の判定手段(6,S5,S7,S8)と、前記第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値が第3の判定値より大きいか、前記第2の直流成分最大値が第4の判定値より大きい第3の条件を満たすか、前記交流成分最大値が第5の判定値より大きいか、前記フォーカスエラー・直流成分比が第6の判定値より小さい第4の条件を満たすとき、前記光ディスクはDVD規格の光ディスクであると判定する第2の判定手段(6,S13〜S16)とを備えて構成したことを特徴とする光ディスク再生装置を提供し、
(b)CD規格もしくはDVD規格の光ディスク(1)の種類を判別するための光ディスク判別方法において、CD規格の光ディスクを再生するためのCDレーザ(31)によって光ディスクをフォーカスサーチする第1のフォーカスサーチステップ(S2)と、前記第1のフォーカスサーチステップにより得られる前記光ディスクから読み出したRF信号より、フォーカスエラー信号のピーク・ピーク値である第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値(CDFEpp)と、前記RF信号の直流成分の最大値である第1の直流成分最大値(CDASmax)とを検出する第1の検出ステップ(S3)と、前記第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値を前記第1の直流成分最大値で割ったフォーカスエラー・直流成分比(CD-FE・AS比)を算出する算出ステップ(S4)と、前記第1の直流成分最大値が第1の判定値より小さい第1の条件を満たさず、前記第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値が第2の判定値より大きい第2の条件を満たすとき、前記光ディスクはCD−RWを除くCD規格の光ディスクであると判定する第1の判定ステップ(S5,S7,S8)と、DVD規格の光ディスクを再生するためのDVDレーザ(32)によって光ディスクをフォーカスサーチする第2のフォーカスサーチステップ(S11)と、前記第2のフォーカスサーチステップにより得られる前記光ディスクから読み出したRF信号より、フォーカスエラー信号のピーク・ピーク値である第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値(DVDFEpp)と、前記RF信号の直流成分の最大値である第2の直流成分最大値(DVDASmax)と、前記RF信号の交流成分の最大値である交流成分最大値(DVDENVmax)とを検出する第2の検出ステップ(S12)と、前記第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値が第3の判定値より大きいか、前記第2の直流成分最大値が第4の判定値より大きい第3の条件を満たすか、前記交流成分最大値が第5の判定値より大きいか、前記フォーカスエラー・直流成分比が第6の判定値より小さい第4の条件を満たすとき、前記光ディスクはDVD規格の光ディスクであると判定する第2の判定ステップ(S13〜S16)とを含むことを特徴とする光ディスク判別方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光ディスク再生装置及び光ディスク判別方法について、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の光ディスク再生装置の一実施例を示すブロック図、図2は図1中の信号処理回路4の構成例を示すブロック図、図3は本発明の光ディスク判別方法の一実施例を示すフローチャートである。
【0007】
図1において、CD規格もしくはDVD規格に準拠した光ディスク1は、スピンドル2aに装着(チャッキング)され、スピンドルモータ2よって回転される。CD規格の光ディスク1は、CD,CD−ROM,ビデオCD,CD−R,CD−RW等である。DVD規格の光ディスク1は、1層型DVD,2層型DVD等である。光ピックアップ3は、光ディスク1に記録された音声信号や映像信号等の各種の情報を読み出す。
【0008】
光ピックアップ3は、CD規格の光ディスク1を再生するときに用いるCDレーザ31と、DVD規格の光ディスク1を再生するときに用いるDVDレーザ32とを有する。CDレーザ31が発するレーザの波長は780nm、DVDレーザ32が発するレーザの波長は650nmである。CDレーザ31を光ディスク1に照射したとき反射する光は、フォトディテクタ33で検知され、DVDレーザ32を光ディスク1に照射したとき反射する光は、フォトディテクタ34で検知される。
【0009】
フォトディテクタ33,34の検知信号はヘッドアンプ35に入力される。ヘッドアンプ35は、後述するディスク判別方法によって光ディスク1の種類が判別され、その光ディスク1が1層型DVD及び2層型DVDを再生する場合には、1層型DVDか2層型DVDに応じたそれぞれの増幅率によって、フォトディテクタ33,34の検知信号を増幅する。例えば、2層型DVDを再生する場合、1層型DVDのときの2.67倍に増幅する。光ディスク1がCD規格のディスクである場合には、後述する信号処理回路4内で光ディスク1の種類に応じてフォトディテクタ33の出力を増幅する。なお、光ピックアップ3は、通常レンズ等の他の部品も備えているが、ここではそれらの部品の図示を省略している。
【0010】
ヘッドアンプ35によって増幅されて出力された信号は、光ディスク1上の情報を電気的に読み出した信号であり、RF(Radio Frequency)信号と称される。通常、フォトディテクタは、2つもしくは4つのように複数に分割されており、RF信号は複数の信号よりなる。本実施例では、フォトディテクタ33,34はそれぞれ2つに分割されており、後述するように、RF信号はF1,F2なる2つの信号よりなるものとする。
【0011】
光ピックアップ3より出力されたRF信号は、信号処理回路4に入力される。光ディスク1にCDレーザ31もしくはDVDレーザ32によってレーザを照射して、光ピックアップ3をフォーカス方向(図1の上下方向:光ディスク1に近付く・離れる方向)に移動させて、フォーカスサーチを行わせたとき、信号処理回路4は、RF信号を基にして、フォーカスエラー信号(以下、FE信号)と、RF信号の直流成分を表す信号(以下、AS信号)と、RF信号の交流成分を表す信号(以下、ENV信号)とを生成する。信号処理回路4は、アンプを備えており、フォトディテクタ33の出力を、例えば、CD−RWを再生する場合、CDのときの4倍に増幅する。
【0012】
ここで、FE信号,AS信号,ENV信号を生成するための具体的構成例について説明する。信号処理回路4は、図2(A),(B)に示すような回路を備えている。図2(A)はFE信号とAS信号を生成するための回路であり、図2(B)はENV信号を生成するための回路である。まず、図2(A)において、F1,F2よりなるRF信号は、減算器41及び加算器42に入力される。減算器41は、F1よりF2を減算することによりFE信号を生成する。加算器42は、F1とF2とを加算することによりAS信号を生成する。なお、FE信号とAS信号を生成するための回路構成は図2(A)に示すものに限定されるものではない。
【0013】
図2(B)において、RF信号はピークホールド回路43及びボトムホールド回路44に入力される。ここでのRF信号とは、F1,F2を任意の方法により合成したものであり、F1,F2の全体に相当する信号である。ピークホールド回路43はRF信号のピークをホールドし、減算器45に入力する。ボトムホールド回路44はRF信号のボトムをホールドし、減算器45に入力する。減算器45は、ピークホールド回路43の出力よりボトムホールド回路44の出力を減算することにより、ENV信号を生成する。ENV信号を生成するための回路構成は図2(B)に示すものに限定されるものではない。
【0014】
これらのFE信号とAS信号とENV信号は、サーボコントローラ5に入力される。なお、FE信号とAS信号とENV信号は、アナログ信号である。サーボコントローラ5は、フォーカスサーチの間に入力されるFE信号とAS信号とENV信号を基にして、FE信号の最大値(以下、FEmax)及び最小値(以下、FEmin)と、AS信号の最大値(以下、ASmax)と、ENV信号の最大値(以下、ENVmax)を例えば16ビットのデジタルデータにて生成して出力する。FEmax,FEmin,ASmax,ENVmaxはマイクロコンピュータ6(以下、マイコン6と称する)に入力される。
【0015】
マイコン6は、入力されたFEmaxとFEminとを用いてFE信号のピーク・ピーク値(以下、FEpp)を生成すると共に、FEppをASmaxで割ったFE・AS比を算出する。マイコン6は、後述する光ディスク判別方法によって、FEpp,ASmax,ENVmax及びFE・AS比を用いて光ディスク1の種類を判別する。
【0016】
CDレーザ31を光ディスク1に照射したときに得られるFEppをCDFEpp、CDレーザ31を光ディスク1に照射したときに得られるASmaxをCDASmaxと称することとする。また、DVDレーザ32を光ディスク1に照射したときに得られるFEppをDVDFEpp、DVDレーザ32を光ディスク1に照射したときに得られるASmaxをDVDASmax、DVDレーザ32を光ディスク1に照射したときに得られるENVmaxをDVDENVmaxと称することとする。FEppとはCDFEppとDVDFEppのいずれかであり、ASmaxとはCDASmaxとDVDASmaxのいずれかであり、ENVmaxとはDVDENVmaxである。
【0017】
また、マイコン6は、回路各部、ここでは信号処理回路4とサーボコントローラ5を制御する。本発明とは直接関連しないが、信号処理回路4はイコライザ調整も行うので、マイコン6は信号処理回路4を制御してイコライザ調整を行う。マイコン6は、サーボコントローラ5を制御することにより、判別された光ディスクの種類に応じた制御を行わせる。サーボコントローラ5は、サーボドライバ7を制御する。サーボドライバ7はスピンドルモータ2を駆動したり、光ピックアップ3の各部を駆動する。
【0018】
なお、マイコン6には光ディスク1を載置する図示していないトレイのイジェクト(排出)やローディング(挿入)を検知した信号や、図示していない操作部(リモコン送信機を含む)からの再生や停止等の各種の操作信号も入力される。マイコン6はこれらの入力信号に応じて回路各部を制御する。
【0019】
サーボドライバ7によってスピンドルモータ2を回転させると、スピンドル2aが回転し、光ディスク1が回転する。サーボドライバ7は、光ディスク1に照射するCDレーザ31もしくはDVDレーザ32のいずれかを選択したり、光ディスク1に対して光ピックアップ3をフォーカス方向に移動させて、フォーカスサーチを行わせる。また、サーボドライバ7は、光ディスク1を再生する際、光ピックアップ3を径方向に移動させたり、ヘッドアンプ35における増幅率を制御したりする。
【0020】
次に、図3を用いて、本発明の光ディスク判別方法について詳細に説明する。光ディスク1を載置するトレイが筐体よりイジェクトされた後に筐体内へとローディングされたことをマイコン6が検知すると、図3に示す光ディスク1の種類判別の処理を開始する。
【0021】
まず、ステップS1にて、マイコン6はCDレーザ31を点灯させるようサーボコントローラ5を制御する。サーボコントローラ5はサーボドライバ7を制御し、サーボドライバ7が光ピックアップ3を駆動することにより、CDレーザ31を点灯させる。このとき、本実施例では、スピンドルモータ2は回転させない。これは、光ディスク1を回転させなくても、後のステップで検出するCDFEppとCDASmaxが正しく検出されるためである。トレイがローディングされたのみでは、光ディスク1が筐体内に装填されていない可能性もあり、スピンドルモータ2を回転させないことは、無駄な動作をさせないという点で好ましいことである。光ディスク1の種類判別前に光ディスク1が装填されていることが検出されていれば、光ディスク1を回転させてもよい。
【0022】
ステップS2にて、フォーカスサーチを行う。このときのCDレーザ31のレーザの強さは、CDを再生するときと同じ強さでよい。よって、再生専用ではない光ディスク1(CD−R,CD−RW)に対して誤って情報を書き込んだり、既に記録されている情報を破壊することはない。また、フォーカスサーチする部分は、例えば光ディスク1の内周部であるが、情報(ピット)が記録されている部分であればどこでもよい。
【0023】
このフォーカスサーチによって上述のように信号処理回路4にはRF信号が入力される。信号処理回路4〜マイコン6は、ステップS3にて、CDFEppとCDASmaxを検出する。マイコン6は、ステップS4にて、CDFEppをCDASmaxで割ったCD-FE・AS比を算出する。
【0024】
そして、マイコン6は、ステップS5にて、CDASmaxが第1の判定値P1より小さいという第1の条件を満たすか否かを判定する。この第1の条件を満たせば(CDASmaxが第1の判定値P1より小さければ)、ステップS6にて、光ディスク1が装填されていないと判定し、光ディスク1の種類判別の処理を終了する。第1の条件を満たさなければ(CDASmaxが第1の判定値P1以上であれば)、ステップS7に移る。マイコン6によるステップS6の処理は、光ディスク非装填判定手段,光ディスク非装填判定ステップである。
【0025】
マイコン6は、ステップS7にて、CDFEppが第2の判定値P2より大きいという第2の条件を満たすか否かを判定する。この第2の条件を満たせば(CDFEppが第2の判定値P2より大きければ)、ステップS8にて、光ディスク1はCD(CD−RW以外のCD規格の光ディスク)であると判定し、光ディスク1の種類判別の処理を終了する。第2の条件を満たさなければ(CDFEppが第2の判定値P2以下であれば)、ステップS9に移る。なお、図3中、ステップS8では、CD,CD−Rを判定すると記載したが、CD−ROM,ビデオCDも含む。マイコン6によるステップS5,S7,S8の処理は、CD−RWを除くCD規格の光ディスクであることを判定する判定手段,判定ステップである。
【0026】
次に、マイコン6は、ステップS9にて、スピンドル2aを回転させるようサーボコントローラ5を制御する。サーボコントローラ5はサーボドライバ7を制御し、スピンドルモータ2を駆動することにより、スピンドル2a(即ち、光ディスク1)を回転させる。ステップS10にて、CDレーザ31を消灯させ、DVDレーザ32を点灯させる。ステップS11にて、フォーカスサーチを行う。このときのDVDレーザ32のレーザの強さは、1層型DVDを再生するときと同じ強さでよい。また、フォーカスサーチする部分は、例えば光ディスク1の内周部の情報(ピット)が記録されている部分である。
【0027】
信号処理回路4〜マイコン6は、ステップS12にて、DVDFEppとDVDASmaxとDVDENVmaxを検出する。このように、DVDレーザ32によってフォーカスサーチする際に光ディスク1を回転させるのは、DVDENVmaxを正しく検出するためである。DVDENVmaxを正しく検出するには、光ディスク1のピットとランドの双方をレーザにて照射することが必要であり、光ディスク1が停止していれば、図2(B)で説明したRF信号のピークとボトムが検出できないためである。
【0028】
そして、マイコン6は、ステップS13にて、DVDFEppが第3の判定値P3より大きいか、または、DVDASmaxが第4の判定値P4より大きいという第3の条件を満たすか否かを判定する。この第3の条件を満たせば(“DVDFEppが第3の判定値P3より大きい”か、“DVDASmaxが第4の判定値P4より大きい”のいずれかであれば)、ステップS14にて、光ディスク1は1層型DVDであると判定し、光ディスク1の種類判別の処理を終了する。第3の条件を満たさなければ(“DVDFEppが第3の判定値P3以下”で、かつ、“DVDASmaxが第4の判定値P4以下”であれば)、ステップS15に移る。
【0029】
本実施例では、好ましい実施形態として、DVDFEppとDVDASmaxの2つの信号を用いて光ディスク1が1層型DVDであることを判定しているので、誤判定の可能性はほどんどない。DVDFEppとDVDASmaxの内の一方だけでも1層型DVDであることを判定できるので、一方だけとすることも可能である。
【0030】
マイコン6は、ステップS15にて、DVDENVmaxが第5の判定値P5より大きいか、または、CD-FE・AS比が第6の判定値P6より小さいという第4の条件を満たすか否かを判定する。この第4の条件を満たせば(“DVDENVmaxが第5の判定値P5より大きい”か、“CD-FE・AS比が第6の判定値P6より小さい”のいずれかであれば)、ステップS16にて、光ディスク1は2層型DVDであると判定し、光ディスク1の種類判別の処理を終了する。マイコン6によるステップS13〜S16の処理は、DVD規格の光ディスクであることを判定する判定手段,判定ステップである。
【0031】
本実施例では、好ましい実施形態として、DVDENVmaxとCD-FE・AS比の2つの信号を用いて光ディスク1が2層型DVDであることを判定しているので、誤判定の可能性はほどんどない。DVDENVmaxとCD-FE・AS比の内の一方だけでも1層型DVDであることを判定できるので、一方だけとすることも可能である。
【0032】
第4の条件を満たさなければ(“DVDENVmaxが第5の判定値P5以下”で、かつ、“CD-FE・AS比が第6の判定値P6以上”であれば)、ステップS17に移る。マイコン6は、ステップS17にて、CD−RWであると判定し、光ディスク1の種類判別の処理を終了する。マイコン6によるステップS17の処理は、CD−RWであることを判定する判定手段,判定ステップである。
【0033】
以上説明した本実施例では、CD−RWの判定ステップが最後となっている。光ディスク再生装置がいわゆるDVDプレーヤであれば、DVDの再生が主であり、CD−RWを再生する頻度はさほど多くないと考えられるため、CD−RWの判定ステップを最後とすることは、好ましい実施形態であると言える。
【0034】
さて、ここで、図3に示す処理によってそれぞれの光ディスク1を判別することができる理由について説明する。CD規格及びDVD規格の規格書に定められているそれぞれの光ディスクにおけるレーザの反射率は次の通りである。
1層型DVD:45〜85%
2層型DVD:18〜30%
CD:70%以上
CD−R:65%以上
CD−RW:15〜25%
【0035】
DVD規格の光ディスク1とCD規格の光ディスク1とは、上記のような反射率やディスクの厚さの違いによる光学的な性質の相違があることから、CD規格の光ディスク1にCDレーザ31を照射した場合と、CD規格の光ディスク1にDVDレーザ32を照射した場合と、DVD規格の光ディスク1にCDレーザ31を照射した場合と、DVD規格の光ディスク1にDVDレーザ32を照射した場合とでは、光ピックアップ3より出力されるRF信号のレベルが互いに異なることとなる。よって、FEpp,ASmax,ENVmaxはそれぞれの光ディスク1に応じた値となる。
【0036】
さらに具体的に説明する。ASmaxは光ディスク1から反射した光量に相当するので、光ディスク1が装填されていなければ、CDレーザ31を照射した場合、レーザはほとんど反射されず、ASmaxは小さくなる。光ディスク1がCDであれば、CDレーザ31を照射した場合、レーザの反射光量は正常なレベルが得られ、他のディスクと比較して大きくなる。CD−RWでは、上記のように反射率が小さいため、CDの場合よりも反射光量は小さくなる。DVD規格の光ディスク1にCDレーザ31を照射した場合には、光学的な性質が異なることから、検出ロスが大きく、反射光量は小さくなる。
【0037】
1層型DVDの再生レベルにてDVDレーザ32を照射した場合、1層型DVDは2層型DVDよりも反射率が大きいため、光ディスク1が1層型DVDのときに反射光量は最も大きくなる。CD−RWは反射率が小さいため、1層型DVDのときの反射光量よりも小さくなる。CD−RWにDVDレーザ32を照射してもディスクの厚さの違いから焦点が合わず、ENVmaxは正常に検出されないため、その値は小さくなる。一方、光学的な性質の違いにより、CD-FE・AS比は2層型DVDよりもCD−RWの方が大きくなる。
【0038】
こられの原理に基づき、上述した第1〜第6の判定値P1〜P6は一例として次のように設定すればよい。本実施例では、サーボコントローラ5の電源電圧を3.3Vとし、0〜3.3Vの範囲の信号をサーボコントローラ5が例えば16ビットのデジタルデータに変換してマイコン6に供給する。判定値P1〜P5の一例を16ビットのデジタルデータで、また、理解を容易にするため電圧値を括弧書きにて示すと、P1:1200(60mV),P2:8100(408mV),P3:5000(252mV),P4:2300(119mV),P5:2100(106mV)である。P6は、例えば、0.105なる数値である。
【0039】
これら判定値P1〜P6の値は、単なる一例であり、上記のものに限定されるものではない。判定値P1〜P6は、種々の条件に応じた最適な値があり、その条件に応じて適宜設定すればよい。
【0040】
本発明では、DVD規格の光ディスクとCD−RWとを判別する際、CD-FE・AS比を用いているので、光ディスク1の反射率やレーザの強さのばらつきを相殺することができ、ばらつきに影響されない正確な判別をすることができるという特長を有する。これは、次の理由による。前述のように、FE信号はF1−F2であり、AS信号はF1+F2である。フォトディテクタ33,34は光を電気信号に変換するので、反射率の強さと出力される電気信号は比例関係にある。
【0041】
標準的な光ディスク1を標準的な光ピックアップ3で再生したとき、2分割されたフォトディテクタ33もしくは34のそれぞれの部分からの電気信号をf1,f2とし、光ディスク1のばらつきをD、レーザの強さやフォトディテクタ33,34のばらつきを含む光ピックアップ3のばらつきをPとすると、
F1=D×P×f1
F2=D×P×f2
と表されることになる。
【0042】
これらをFE・AS比(CD-FE・AS比)を求めるFE/ASの式に代入すると、光ディスク1のばらつきD及び光ピックアップ3のばらつきPは相殺され、これらのばらつきに影響されない正確な値となる。なお、正確には、FE・AS比を求める式はFEpp/ASmaxであるが、ばらつきが相殺される点では実質的に同じである。これにより、光ディスク1は正確に判別される。
【0043】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の光ディスク再生装置及び光ディスク判別方法は、CDレーザによるフォーカスサーチによって、第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値と、RF信号の直流成分の最大値である第1の直流成分最大値とを検出し、第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値を第1の直流成分最大値で割ったフォーカスエラー・直流成分比を算出し、第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値と第1の直流成分最大値とを用いてCD−RWを除くCD規格の光ディスクであると判定し、さらに、DVDレーザによるフォーカスサーチによって、第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値と、RF信号の直流成分の最大値である第2の直流成分最大値と、RF信号の交流成分の最大値である交流成分最大値とを検出し、第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値と第2の直流成分最大値と交流成分最大値とフォーカスエラー・直流成分比とを用いてDVD規格の光ディスクであると判定するよう構成したので、CD規格の光ディスクとDVD規格の光ディスクの種類を、誤判別なく、誤って情報を書き込んだり、記録されている情報を破壊することなく、的確に判別することができる。また、本発明の光ディスク判別方法は、2レーザ型の光ディスク再生装置に用いて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク再生装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1中の信号処理回路4の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の光ディスク判別方法の一実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク
2 スピンドルモータ
2a スピンドル
3 光ピックアップ
4 信号処理回路
5 サーボコントローラ
6 マイクロコンピュータ
7 サーボドライバ
31 CDレーザ
32 DVDレーザ
33,34 フォトディテクタ
35 ヘッドアンプ
Claims (10)
- CD規格もしくはDVD規格の光ディスクを再生する光ディスク再生装置において、
CD規格の光ディスクを再生するためのCDレーザとDVD規格の光ディスクを再生するためのDVDレーザとを備えた光ピックアップと、
前記CDレーザによって光ディスクをフォーカスサーチしたとき、前記光ピックアップからのRF信号より得られるフォーカスエラー信号のピーク・ピーク値である第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値と、前記RF信号の直流成分の最大値である第1の直流成分最大値とを検出する第1の検出手段と、
前記第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値を前記第1の直流成分最大値で割ったフォーカスエラー・直流成分比を算出する算出手段と、
前記DVDレーザによって光ディスクをフォーカスサーチしたとき、前記光ピックアップからのRF信号より得られるフォーカスエラー信号のピーク・ピーク値である第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値と、前記RF信号の直流成分の最大値である第2の直流成分最大値と、前記RF信号の交流成分の最大値である交流成分最大値とを検出する第2の検出手段と、
前記第1の直流成分最大値が第1の判定値より小さい第1の条件を満たさず、前記第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値が第2の判定値より大きい第2の条件を満たすとき、前記光ディスクはCD−RWを除くCD規格の光ディスクであると判定する第1の判定手段と、
前記第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値が第3の判定値より大きいか、前記第2の直流成分最大値が第4の判定値より大きい第3の条件を満たすか、前記交流成分最大値が第5の判定値より大きいか、前記フォーカスエラー・直流成分比が第6の判定値より小さい第4の条件を満たすとき、前記光ディスクはDVD規格の光ディスクであると判定する第2の判定手段とを備えて構成したことを特徴とする光ディスク再生装置。 - 前記第2の判定手段は、前記第3の条件を満たすときは1層型DVDであると判定し、前記第3の条件を満たさず、前記第4の条件を満たすときは2層型DVDであると判定することを特徴とする請求項1記載の光ディスク再生装置。
- 前記第3及び第4の条件の双方を満たさないとき、前記光ディスクはCD−RWであると判定する第3の判定手段をさらに備えて構成したことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の光ディスク再生装置。
- 前記第1の条件を満たすとき、光ディスクなしと判定する光ディスク非装填判定手段をさらに設けて構成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の光ディスク再生装置。
- 前記CDレーザによるフォーカスサーチは、光ディスクを回転させるためのスピンドルを回転させずに行うと共に、前記DVDレーザによるフォーカスサーチは、前記スピンドルを回転させて行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の光ディスク再生装置。
- CD規格もしくはDVD規格の光ディスクの種類を判別するための光ディスク判別方法において、
CD規格の光ディスクを再生するためのCDレーザによって光ディスクをフォーカスサーチする第1のフォーカスサーチステップと、
前記第1のフォーカスサーチステップにより得られる前記光ディスクから読み出したRF信号より、フォーカスエラー信号のピーク・ピーク値である第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値と、前記RF信号の直流成分の最大値である第1の直流成分最大値とを検出する第1の検出ステップと、
前記第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値を前記第1の直流成分最大値で割ったフォーカスエラー・直流成分比を算出する算出ステップと、
前記第1の直流成分最大値が第1の判定値より小さい第1の条件を満たさず、前記第1のフォーカスエラーピーク・ピーク値が第2の判定値より大きい第2の条件を満たすとき、前記光ディスクはCD−RWを除くCD規格の光ディスクであると判定する第1の判定ステップと、
DVD規格の光ディスクを再生するためのDVDレーザによって光ディスクをフォーカスサーチする第2のフォーカスサーチステップと、
前記第2のフォーカスサーチステップにより得られる前記光ディスクから読み出したRF信号より、フォーカスエラー信号のピーク・ピーク値である第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値と、前記RF信号の直流成分の最大値である第2の直流成分最大値と、前記RF信号の交流成分の最大値である交流成分最大値とを検出する第2の検出ステップと、
前記第2のフォーカスエラーピーク・ピーク値が第3の判定値より大きいか、前記第2の直流成分最大値が第4の判定値より大きい第3の条件を満たすか、前記交流成分最大値が第5の判定値より大きいか、前記フォーカスエラー・直流成分比が第6の判定値より小さい第4の条件を満たすとき、前記光ディスクはDVD規格の光ディスクであると判定する第2の判定ステップとを含むことを特徴とする光ディスク判別方法。 - 前記第2の判定ステップは、前記第3の条件を満たすときは1層型DVDであると判定し、前記第3の条件を満たさず、前記第4の条件を満たすときは2層型DVDであると判定することを特徴とする請求項6記載の光ディスク判別方法。
- 前記第3及び第4の条件の双方を満たさないとき、前記光ディスクはCD−RWであると判定する第3の判定ステップをさらに含むことを特徴とする請求項6または7のいずれかに記載の光ディスク判別方法。
- 前記第1の条件を満たすとき、光ディスクなしと判定する光ディスク非装填判定ステップをさらに含むことを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の光ディスク判別方法。
- 前記第1のフォーカスサーチステップは、光ディスクを回転させるためのスピンドルを回転させずに行うと共に、前記第2のフォーカスサーチステップは、前記スピンドルを回転させて行うことを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載の光ディスク判別方法。
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