JP3646893B2 - 床暖房装置の施工法及びこの施工法に使用される床暖房用温水マット - Google Patents

床暖房装置の施工法及びこの施工法に使用される床暖房用温水マット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水配管を行った所謂温水マットをフローリング床の下に敷設して行う床暖房装置の施工法とこの施工法に使用される床暖房用温水マットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の床暖房用温水マットには、45mm程度の幅の合板から成る小根太と称される根太材がマットの上下辺から一定の間隔で交互一定のところまで挿入されており、この小根太の部分に釘を打ち込んで温水マットを下地に固定すると共に、温水マット上に敷設されるフローリング床材も、同じく釘を用いて小根太に固定するという施工法がとられている。
このように、下地の上に温水マットを敷設し、この温水マットの上にフローリング床材を敷設して釘で固定した場合、下地とフローリング床材が小根太を介して連結されてしまうことから、フローリング床材上での足音などの騒音が小根太及び下地を経由して階下に伝播するという欠点がある。そこで、特に集合住宅の場合には防音対策に種々の工夫がなされている。
図6は従来の温水マットの平面図であって、1は温水配管2を表面に埋め込んで成る温水マット、3はこの温水マット1内に、上下辺から一定の間隔で交互一定のところまで挿入された小根太、4は温水ヘッダー、5は温水往き管、6は温水戻り管である。この温水マット1には、また図7に示すように、下面に防音対策としての遮音シート7が小根太3の部分を除いて貼り合わせてあり、この温水マット1を施工する場合に、先ず下地8の表面に対して恒常的な固定を目的とする接着剤を塗布し、この接着剤が硬化するまでの間に、温水マット1の巻きぐせや下地表面の凹凸に影響されないように温水マット1の小根太3部分を釘9で下地8に仮固定し、更にこの温水マット1上には遮音機能付のフローリング床材10を敷設すると共に、ビス12を用いて小根太3に固定するという施工法がとられる。図7において、10aはフローリング床材10を構成する表面材、10bは不織布、10cは合板である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、次のような問題が発生している。
a.小根太3及び施工で使用された釘9、ビス12によって階上で発生した騒音が階下 へ伝播する経路が形成されてしまい、設計時に期待された遮音性能減退してしまう 。
b.フローリング床面の踏み感(歩行感)が小根太3のある箇所では硬く、ない箇所で は柔らかくなるため、違和感が生じる。
c.釘9及びビス12で温水マット1及びフローリング床材10を固定する方式のため 、施工性が悪く、間違って温水マット1の温水配管2に釘9を打ち込んでしまうこと がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記a〜cに記述した課題を解決するのが目的であって、その構成は次のとおりである。
1.小根太を除去した温水マットの裏面全体に遮音シートを貼り合わせると共に、この 遮音シートの表面の要所に、裏型紙付の速乾性接着剤層をあらかじめ形成し、施工現 場において、下地の表面に通常の接着剤を塗布し、次に前記裏型紙を剥がしてから温 水マットを下地面に貼り付けることにより、速乾性接着剤により先ず温水マットを下 地の表面に仮固定し、続いて通常の接着剤の硬化を待って下地の表面に接着剤のみで 温水マットを固定し、続いて上記温水マットの上面に通常の接着剤を用いてフローリ ング床材を貼り付けて仕上げる床暖房装置の施工法。
2.小根太を除去した温水マットの裏面全体に遮音シートを貼り合わせると共に、この 遮音シートの表面の要所に、あらかじめマスキングテープを貼りつけておき、施工現 場において、前記温水マットの裏面全体に通常の接着剤を塗布し、次に前記マスキン グテープを剥がしてここに速乾性接着剤を塗布してから温水マットを下地面に貼り付 けることにより、速乾性接着剤により先ず温水マットを下地の表面に仮固定し、続い て通常の接着の硬化を待って下地の表面に接着のみで温水マットを固定し、続いて上 記温水マットの上面に通常の接着剤を用いてフローリング床材を貼り付けて仕上げる 床暖房装置の施工法。
3.小根太を除去した温水マットの裏面全体に遮音シートを貼り合わせると共に、この 遮音シートの表面の要所に、裏型紙付の速乾性接着剤層を形成して成る床暖房用温水 マット。
4.小根太を除去した温水マットの裏面全体に遮音シートを貼り合わせると共に、この 遮音シートの表面の要所に、マスキングテープを貼り付けて成る床暖房用温水マット
【0005】
【作用】
速乾性接着剤は、温水マットを下地面に接着剤で貼り付けたときに、通常の接着剤よりも先に硬化して温水マットを仮固定して通常の接着剤が固化するのを待ち、従来の釘で温水マットを先に固定する機能に取って替っている。そして、フローリング床材上で発生した騒音はフローリング床材の遮音機能と温水マットの下面に貼り付けられた遮音シートによる二段階の遮音作用により遮断されて減衰し、設計時に期待された遮音効果を発揮する。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明を実施した床暖房装置の施工断面図であって、1は小根太を除去した温水マット、2は温水配管、7は温水マット1の下面全体に貼り付けられた遮音シート、10は温水マット1の上面に接着剤11により貼り付けられたフローリング床材であって、このフローリング床材10は表面材10a、不織布10b、合板10cを一体化した構造の所謂遮音機能付である。
14は温水マット1を下地8に貼り付けて恒常的に固定している通常の接着剤、15は速乾性接着剤、図3、図4において、16は速乾性接着剤15の表面に貼り合わせられた裏型紙である。
【0007】
温水マット1の裏面の遮音シート7の表面には図3に示すようにあらかじめ裏型紙16付の速乾性接着剤層15が形成してある。施工に際しては、先ず下地8の表面に接着剤14をハケを用いて塗布し、次に裏型紙16を剥がして温水マット1を下地8の上面に貼り付ける。このようにすると、速乾性接着剤層15が先に硬化して温水マット1は下地8面に仮固定されるので、この状態で接着剤14が硬化するのを待つ。その上で、フローリング床材10を温水マット1の表面に接着剤11を用いて貼り付け施工を終る。なお、速乾性接着剤層15は、図3のように要所に点々と形成してもよいし、図4のように帯状に形成してもよい。上記実施例は、温水マット1にあらかじめ裏型紙16付の速乾性接着剤層15を形成して温水マット1を仮固定する請求項1に記載の施工であるが、図5(イ)(ロ)(ハ)に示すように、あらかじめ温水マット1の裏面にマスキングテープ17を適宜貼り付けておき、この状態で通常の接着剤14を温水マット1(遮音シート7)の裏面全体にハケ19を用いて塗布し(イ)、次にマスキングテープ17を剥がし(ロ)、このマスキングテープ17を剥がした面に速乾性接着剤18を塗布して(ハ)、温水マット1を施工するようにしてもよい。この施工方法は、請求項2に記載の発明に対応するものである。
【0008】
【発明の効果】
本発明は以上のように、温水マットから小根太を除去し、釘を一切使用しない方式で床暖房装置を施工するため、次の効果を奏する。
a.騒音の伝播経路がなくなることから、温水マットやフローリング床材に施こした遮 音性能が施工によって減退することがない。
b.温水マットに小根太がないことにより、足の踏み感が床全体において均一化する。
c.釘打ちの手間がなくなると共に、間違って温水配管に釘を打ち込むと云ったトラブ ルもなくなる。
d.速乾性接着剤は要所に使用するだけで釘に替る仮固定の目的を達成できるため、高 価な速乾性接着剤を全体に形成する場合に比較してコスト的に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る床暖房装置の施工法とこの施工断面図。
【図2】 要部の断面図。
【図3】 温水マットの裏面に裏型紙付の速乾性接着剤層を形成した実施例の説明 図。
【図4】 温水マットの裏面に帯状の裏型紙付の速乾性接着剤層を形成した実施例の 説明図。
【図5】 マスキングテープと速乾性接着剤を利用する実施例の説明図。
【図6】 従来の小根太入り温水マットの説明図。
【図7】 図6に示した温水マットを用いた従来の施工例の説明図。
【符号の説明】
1 温水マット
2 温水配管
7 遮音シート
8 下地
10 フローリング床材
10a 表面材
10b 不織布
10c 合板
11、14 接着剤
15 速乾性接着剤層
16 裏型紙
17 マスキングテープ
18 速乾性接着剤
19 ハケ

Claims (4)

  1. 小根太を除去した温水マットの裏面全体に遮音シートを貼り合わせると共に、この遮音シートの表面の要所に、裏型紙付の速乾性接着剤層をあらかじめ形成し、施工現場において、下地の表面に通常の接着剤を塗布し、次に前記裏型紙を剥がしてから温水マットを下地面に貼り付けることにより、速乾性接着剤により先ず温水マットを下地の表面に仮固定し、続いて通常の接着剤の硬化を待って下地の表面に接着剤のみで温水マットを固定し、続いて上記温水マットの上面に通常の接着剤を用いてフローリング床材を貼り付けて仕上げる床暖房装置の施工法。
  2. 小根太を除去した温水マットの裏面全体に遮音シートを貼り合わせると共に、この遮音シートの表面の要所に、あらかじめマスキングテープを貼りつけておき、施工現場において、前記温水マットの裏面全体に通常の接着剤を塗布し、次に前記マスキングテープを剥がしてここに速乾性接着剤を塗布してから温水マットを下地面に貼り付けることにより、速乾性接着剤により先ず温水マットを下地の表面に仮固定し、続いて通常の接着の硬化を待って下地の表面に接着のみで温水マットを固定し、続いて上記温水マットの上面に通常の接着剤を用いてフローリング床材を貼り付けて仕上げる床暖房装置の施工法。
  3. 小根太を除去した温水マットの裏面全体に遮音シートを貼り合わせると共に、この遮音シートの表面の要所に、裏型紙付の速乾性接着剤層を形成して成る床暖房用温水マット。
  4. 小根太を除去した温水マットの裏面全体に遮音シートを貼り合わせると共に、この遮音シートの表面の要所に、マスキングテープを貼り付けて成る床暖房用温水マット。
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