JP3646613B2 - 光拡散板の製造方法及びそれにより得られた光拡散板 - Google Patents

光拡散板の製造方法及びそれにより得られた光拡散板 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックライトを必要としない反射型液晶表示装置や高効率を必要とされる太陽電池などに使用される光拡散板の製造方法それにより得られた光拡散板及びその光拡散板を組み込んだ反射型液晶ディスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶ディスプレイ(以下LCDと略す)は、薄型、小型、低消費電力などの特長を生かし、現在、時計、電卓、TV、パソコン等の表示部に用いられている。更に近年、カラーLCDが開発されOA・AV機器を中心にナビゲーションシステム、ビュウファインダー、パソコン、携帯電話のモニター用など数多くの用途に使われ始めており、その市場は今後、急激に拡大するものと予想されている。特に、外部から入射した光を反射させて表示を行う反射型LCDは、バックライトが不要であるために消費電力が少なく、薄型、軽量化が可能である点で携帯用端末機器用途として注目されている。
【0003】
従来から反射型LCDにはツイステッドネマティック方式並びにスーパーツイステッドネマティック方式が採用されているが、これらの方式では直線偏光子により入射光の1/2が表示に利用されないことになり表示が暗くなってしまう。そこで、偏光子を1枚に減らし、位相差板と組み合わせた方式や相転移型ゲスト・ホスト方式の表示モードが提案されている。
【0004】
反射型LCDにおいて外光を効率良く利用して明るい表示を得るためには、更にあらゆる角度からの入射光に対して、表示画面に垂直な方向に散乱する光の強度を増加させる必要がある。そのために、反射板上の反射膜を適切な反射特性が得られるように制御することが必要である。このため反射板に反射率の高い金属、例えばアルミや銀を使用したり、金属表面の反射率を向上するために、増反射膜を金属に積層することが試みられている。さらに、基板に感光性樹脂を塗布しフォトマスクを用いてパターン化して凹凸を形成し、金属薄膜を形成して反射板を形成するいわゆるフォトリソグラフィー法による方法(特開平4−243226号公報)が提案されている。このとき、凹凸の傾斜角度を所定の角度以下に制御することで、正反射方向を中心とした所定の限定した角度範囲で、反射率の向上が試みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
反射型液晶セルは、使用目的によって、表示エリアのサイズが異なる。例えば、携帯電話等に用いられる液晶セルは、数インチ以下のサイズである。一方、ノートPC等は、10インチ以上の大きさが一般的である。これらの、液晶セルには、それぞれに必要な特性がある。しかし、外光を主に使用する反射型液晶セルには、可能な明るさと視野角が、トレードオフの関係にある。
狭い表示エリアの液晶セルは、表示エリアコーナーと筋向かいの表示エリアコーナーに視野角の差は小さい。従って、視認方向に効率よく外光から得た反射光を帰せばよい。しかし、表示エリアの広い液晶セルは、表示エリアコーナーと筋向かいの表示エリアコーナーが離れているため、広い視野角が要求される。したがって、外光から得た光を広い視角に分散して反射する必要がある。
【0006】
すなわち、拡散反射板による拡散反射は、液晶セルの使用方法や特に表示エリアの大きさ等によって、要求される反射特性が異なる。要求される反射特性は、鏡面性の強い反射板から、拡散性の強い拡散板まで様々である。
したがって、転写法で拡散反射板を製造しようとしたとき、液晶セルの使用方法や特に表示エリアの大きさ等によって、各液晶セル用の拡散反射板を準備しなければならず、さらに、各拡散反射板用の転写原型を液晶セルの種類の数だけ準備、作製しなければならなかった。
本発明は、良好な反射特性を有する反射型LCD用拡散反射板等に使用される光拡散板を提供するものであって、本発明により1種の転写原型から、鏡面性の強い反射板から、拡散性の強い拡散板まで、反射型LCDの使用方法等に応じて、複数の反射特性の拡散反射板を効率よく、容易に製造できるものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の光拡散板の製造方法は、基材に光硬化性樹脂組成物の薄膜層を形成する工程と、光を拡散し得る凹凸形状面が形成された原型を薄膜層に押し当てる工程と、薄膜層への露光量を抑制制御して露光することにより、露光部の薄膜層の凹凸形状を原型の凹凸形状の5%以上かつ95%以下の段差にする工程を含む光拡散板の製造方法である。この製造方法において、薄膜層の露光後、段差の調整を再現よくはかる場合、あるいは薄膜層の軟化温度が室温以上の場合は、基板を加熱処理する工程を加えてもよい。
【0008】
本発明の光拡散板の製造方法は、光を拡散し得る凹凸形状面が形成された仮支持体の凹凸形状面に、光硬化性樹脂組成物で、かつ、軟化温度以上で流動し平坦化する薄膜層を形成する工程、前記薄膜層の仮支持体に積層されていない面を基板へ貼り合わせる工程と、薄膜層への露光量を抑制制御して露光することにより露光部の薄膜層の凹凸形状を前記仮支持体の凹凸形状の5%以上かつ95%以下の段差にする工程を含む光拡散板の製造方法である。この製造方法において、薄膜層の露光後、段差の調整を再現よくはかる場合、あるいは薄膜層の軟化温度が室温以上の場合は、基板を加熱処理する工程を加えてもよい。
【0009】
本発明の光拡散体の製造方法により、1種の転写原型から、鏡面性の強い反射板から、拡散性の強い拡散板まで作製することができ、反射型LCDの使用方法等に応じて、複数の反射特性の拡散反射板を効率よく、容易に製造することができる。従って、反射型液晶ディスプレイ等に使用される拡散反射板を本発明の方法で製造することで、反射型LCDの使用方法等に応じて、複数の反射特性の光拡散板(光拡散反射板)を効率よく、容易に製造でき、個々のLCDの視認性を高くできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の反射型LCD用等に用いることができる光拡散板(拡散反射板)の製造方法によれば、基板の凹凸形成予定面に薄膜層を形成しておき、その薄膜層に対して表面が多数の微細な凹凸を有する状態に加工処理された原型を押しあてる工程、凹凸を保持するのに不十分な露光量で露光する工程によって凹凸の段差を低段差にする工程によって、フォトリソグラフィー法でパターニングする方法よりも工程が単純かつ低コストで所望の部分に多数の微細な凹凸を有し、かつ1つの転写原型から、鏡面性の強い反射板から、拡散性の強い拡散板まで、複数の反射特性の光拡散板(光拡散反射板)を製造できる。なお、薄膜層の露光後、段差の調整を再現よくはかる場合、あるいは薄膜層の軟化温度が室温以上の場合は、必要に応じ加熱することによって凹凸の段差を平坦化する工程を加えてもよい。これに更に金属薄膜等の反射膜を形成すれば所望の光拡散板が得られる。
【0011】
また、表面が多数の微細な凹凸を有する状態に加工処理された仮支持体に薄膜層を積層し転写フィルムとする工程、前記基板の凹凸形成面に前記薄膜層を転写する工程、凹凸を保持するのに不十分な露光量で露光する工程によって凹凸の段差を低段差にする工程によって、フォトリソグラフィー法でパターニングする方法よりも工程が単純かつ低コストで所望の部分に多数の微細な凹凸を有し、かつ1つの仮支持体である転写原型から、鏡面性の強い反射板から、拡散性の強い拡散板まで、複数の反射特性の光拡散板を製造することができる。なお、薄膜層の露光後、段差の調整を再現よくはかる場合、あるいは薄膜層の軟化温度が室温以上の場合は、必要に応じ加熱することによって凹凸の段差を平坦化する工程を加えてもよい。これに更に金属薄膜等の反射膜を形成すれば所望の光拡散板が得られる。
【0012】
例えば、フィルム等の表面に光を拡散し得る凹凸形状面が形成された仮支持体は、表面に光を拡散し得る凹凸形状面が形成された転写原型をフィルムに押し当てることにより製造されたものを用いることもできる。また、ベースフィルムに、変形可能な下塗り層を設け、この層に光を拡散し得る凹凸形状面が形成された原型を押し当てる工程、下塗り層を硬化する工程により形成したものを仮支持体として用いてもよい。またベースフィルムの表面がサンドブラスト処理されたものを仮支持体として用いることもできる。
【0013】
光を拡散し得る凹凸形状面が形成された原型または仮支持体の作製方法の一例は、文献「続・わかりやすい光ディスク(オプトロニクス社、平成2年発行)」に示されている。すなわち、ガラス板上にフォトレジストを塗布後、所定のマスクパターンを有するフォトマスクを用いて露光し現像するか、またはレーザーカッティングした後、パターン形成面に真空蒸着法やスパッタリング法等により銀またはニッケル膜を形成(導電化処理)し、ニッケルを電鋳により積層して、ガラス板から剥離する工程によってファーザー原型を作製することができる。このファザー原型に剥離処理を行い再度ニッケル電鋳を行い、ファザー原型から剥離してマザー原型を作製し、このマザー原型を使用して多数の微細な凹凸を形成することができる。
【0014】
光を拡散し得る凹凸形状面が形成された原型または仮支持体は、シート状、平板またはロール状または曲面の一部等の基材の表面に全面または必要な部分に光を拡散し得る凹凸形状面が形成されたものを用いることができ、加圧装置に貼り付けたり、凹凸を形成する面と加圧装置との間に挟み込んで用いてもよい。押し当てる工程で熱、光等を与えてもよい。
【0015】
薄膜層の硬化後の形状として、凹部と凸部の高さの差が0.1〜15μm、さらには、0.1〜5μm、凸部のピッチが0.7μm以上、150μmあるいは画素ピッチのいずれか小さい方以下、さらには2μm以上、150μmあるいは画素ピッチのいずれか小さい方以下であることが好ましい。
図5に本発明の光拡散板の反射特性の測定装置を示す。反射光線21と入射光線22のなす角度をθとすると、必要とされるθの範囲で光拡散板の法線方向で観測される輝度すなわち反射強度を大きくすれば反射特性に優れる光拡散板が得られる。
また、凹凸の面形状は特に制限されないが、複合平面だけでなく凹曲面あるいは凸曲面、凹凸複合の曲面、さらには球面や放物面に近似した凹曲面あるいは凸曲面、凹凸複合の曲面であることが好ましい。曲面とすることで、より広範囲の光源位置からの拡散反射光を期待できるからである。
【0016】
本発明で薄膜層の形成、凹凸状面が形成された仮支持体等に用いるベースフィルムとしては、化学的、熱的に安定であり、シートまたは板状に成形できるものを用いることができる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のポリハロゲン化ビニル類、セルロースアセテート、ニトロセルロース、セロハン等のセルロース誘導体、ポリアミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエステル、あるいはアルミ、銅等の金属類等である。これらの中で特に好ましいのは寸法安定性に優れた2軸延伸ポリエチレンテレフタレートである。
【0017】
薄膜層としては支持体上に塗布しフィルム状に巻き取ることが可能な樹脂組成物を用いる。またこの中に必要に応じて、染料、有機顔料、無機顔料、粉体及びその複合物を単独または混合して用いてもよい。薄膜層には光硬化性樹脂組成物を用いる。薄膜層の軟化温度は特に制限されないが、200℃以下であることが望ましい。また加熱による流動性を得るために分子量10000以下の低融点物質を配合することができる。
【0018】
薄膜層としては基板に対する密着性が良好で、ベースフィルムからの剥離性がよいものを用いるのが好ましい。例えば、光硬化性樹脂組成物に含まれる有機重合体としては、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のポリハロゲン化ビニル類、セルロースアセテート、ニトロセルロース、セロハン等のセルロース誘導体、ポリアミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエステル等を用いることができる。TFT液晶表示装置に用いる場合は基板に形成されたTFTとのコンタクトホールを形成するためにその部分の薄膜層を除けるように、アルカリ等で現像可能な感光性樹脂を用いることもできる。また耐熱性、耐溶剤性、形状安定性を向上させるために、熱によって硬化可能な樹脂組成物を用いることもできる。さらに、カップリング剤、接着性付与剤を添加することで基板との密着を向上させることもできる。接着を向上させる目的で基板または薄膜層の接着面に接着性付与剤を塗布することもできる。
【0019】
薄膜層の加熱による流動性を得るために分子量10000以下の低融点物質を添加すると好ましく、例えば「プラスチックス配合剤」(遠藤昭定、須藤眞編、大成社発行、平成8年11月30日発行)に記載の可塑剤や、エチレン性二重結合を分子内に少なくとも1つ以上有するモノマーを添加することができる。この成分の使用量は、感光性樹脂組成物中の固形分総量の1〜70重量%とすることが好ましい。
【0020】
このようなものとして例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ヘキサメチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、フルフリルアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、レゾルシノールジアクリレート、p,p’−ジヒドロキシジフェニルジアクリレート、スピログリコールジアクリレート、シクロヘキサンジメチロールジアクリレート、ビスフェノールAジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、エチレングリコール化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、及び上記のアクリレートをメタクリレートとした同構造の化合物、メチレンビスアクリルアミド、ウレタン系ジアクリレート等の多官能モノマーが挙げられる。また、ECH変性フタル酸ジアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、トリス(メタクリロキシエチル)イソシアヌレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、トリブロモフェニルアクリレート、EO変性トリブロモフェノールアクリレート、EO変性テトラブロモビスフェノールジメタクリレートなどの25℃で固体または粘度が10万cps以上であるモノマー及びオリゴマーを用いてもよい。さらに「感光材料リストブック」(フォトポリマー懇話会編、ぶんしん出版発行、1996年3月31日発行)記載のものから選ばれるのが好ましい。
【0021】
また、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、アルキルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、モノ(2−メタクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェート、ジメチルアミノエチルメタクリレート四級化物等の単官能モノマーが挙げられる。これらの成分は単独または2種以上を混合して用いることもできる。
【0022】
光硬化性樹脂組成物の光開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、N,N′−テトラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4′−ジメチルアミノベンゾフェノン、ベンジル、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−1−プロパン、t−ブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2,3−ジクロロアントラキノン、3−クロル−2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナントラキノン、1,2−ベンゾアントラキノン−1,4−ジメチルアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等が挙げられる。これらの光開始剤は単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。本成分の使用量は、本発明の感光性組成物中の固形分総量の0.01〜25重量%とすることが好ましく、1〜20重量%であることがより好ましい。
【0023】
本発明で用いる下塗り層としては、凹凸形成後は薄膜層よりも硬いものが好ましい。例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、エチレンと酢酸ビニル、エチレンとアクリル酸エステル、エチレンとビニルアルコールのようなエチレン共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合体、塩化ビニルとビニルアルコールの共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレンと(メタ)アクリル酸エステルのようなスチレン共重合体、ポリビニルトルエン、ビニルトルエンと(メタ)アクリル酸エステルのようなビニルトルエン共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸ブチルと酢酸ビニルのような(メタ)アクリル酸エステルの共重合体、合成ゴム、セルローズ誘導体等から選ばれた、少なくとも1種類以上の有機高分子を用いることができる。凹凸形成後硬化させるために必要に応じて光開始剤やエチレン性二重結合を有するモノマ等を添加することができる。また感光タイプをネガ型材を利用することで示したが、ポジ型であっても良い。
【0024】
本発明の薄膜層や下塗り層の塗布方法としては、ロールコータ塗布、スピンコータ塗布、スプレー塗布、ディップコータ塗布、カーテンフローコータ塗布、ワイヤバーコータ塗布、グラビアコータ塗布、エアナイフコータ塗布等が挙げられる。仮支持体上等に上記の方法で薄膜層または下塗り層組成物を塗布する。
【0025】
反射膜としては、反射したい波長領域によって材料を適切に選択すれば良く、例えば反射型LCD表示装置では、可視光波長領域である300nmから800nmにおいて反射率の高い金属、例えばアルミニウムや金、銀等、を真空蒸着法またはスパッタリング法等によって形成する。また反射増加膜(光学概論2、辻内順平、朝倉書店、1976年発行)を上記の方法で積層してもよい。 反射膜の厚みは、0.01〜50μmが好ましい。また、例えば半透過反射型LCD表示装置では、反射膜の厚みは、0.001〜50μmが好ましい。また反射膜は、必要な部分だけフォトリソグラフィー法、マスク蒸着法等によりパターン形成してもよい。
【0026】
本発明で用いるカバーフィルムとしては、化学的および熱的に安定で、薄膜層との剥離が容易であるものが望ましい。具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール等の薄いシート状のもので表面の平滑性が高いものが好ましい。剥離性を付与するために表面に離型処理をしたものでも良い。
【0027】
仮支持体(ベースフィルム、または下塗り層が設けられたベースフィルム)上の薄膜層を基板に張り合わせる方法としては、カバーフィルムを剥がし、基板上に加熱圧着すること等がある。さらに密着性を必要とする場合には基板を必要な薬液等で洗浄したり、基板に接着付与剤を塗布したり、基板に紫外線等を照射する等の方法を用いてもよい。本発明の転写フィルムをラミネートする装置としては基板を加熱、加圧可能なゴムロールとベースフィルムとの間に挟み、ロールを回転させて、薄膜層を基板に押し当てながら基板を送りだす方式のロールラミネータを用いることが好ましい。
このようにして基板表面に形成した薄膜層の膜厚は、0.1〜50μmの範囲が好ましい。このとき凹凸形状の最大高低差より薄膜層の膜厚が厚い方が凹凸形状を再現しやすい。膜厚が等しいか薄いと原型凸部で薄膜層を突き破ってしまい、不必要な平面部が発生し拡散反射を効率よく得にくくなる。
【0028】
光を拡散し得る形状を保持するためには、薄膜層をマスクを介して露光を行い、感光部分を半硬化させる。本発明に適用し得る露光機としては、カーボンアーク灯、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ、蛍光ランプ、タングステンランプ等が挙げられる。
露光は仮支持体を剥がす前、または剥がした後に行う。
【0029】
露光後、低段差にするためには室内で所定時間放置する。あるいは、温風加熱炉、または赤外線加熱炉、ホットプレート等で加熱を行う。またより効率よく低段差にするために、ロール状または板状の加熱及び加圧可能なプレス装置を用いることができる。好ましくはロールを回転させて、ロールを基板に直接または平滑なシートを介して押し当てながら基板を送りだすロールラミネータを用いることが好ましい。
【0030】
以上では、反射型LCD表示装置で説明したが、本発明の光拡散板は外部光線を拡散反射させることが必要なデバイスに用いることができる。例えば太陽電池の効率向上を目的とした拡散反射板がある。
【0031】
【実施例】
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
(実施例1)図1に示すようにガラス基板1に下記の薄膜層形成用溶液をスピン塗布した後、乾燥し3μmの薄膜層2を形成した。次に表面にサンドブラスト加工したポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人株式会社製、50μm厚、凹部と凸部の高さの差が1.2μm、凸部間のピッチが20μm)を薄膜層2に接するようにラミネータ(ロールラミネータHLM1500、日立化成テクノプラント株式会社製商品名)を用いて、基板温度100℃、ロール温度100℃、ロール圧力0.6MPa(6kg/cm)、速度0.5m/分でラミネートし、ガラス基板、薄膜層、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)が積層された基板を得た。この基板からPETフィルムを剥がすと、薄膜層上にはサンドブラスト加工された凹凸が転写されており、光の拡散性にすぐれた凹凸形状であった。基板に薄膜層が光硬化する光線(高圧水銀灯)を平行光露光機MAP1200L(大日本スクリーン印刷株式会社製商品名)を用いて70mJ/cm露光した。この基板を240℃、20分間オーブン(クリーンオーブンCSO−402、楠本化成株式会社製商品名)で加熱を行い、室温まで冷却すると露光部分の光拡散性はサンドブラスト加工したPETフィルムに比べ低下した。PETフィルムの凹凸の平均高低差は1.2μm、薄膜層の凹凸の平均高低差は0.8μmであった。これにアルミニウム薄膜をスパッタリング法により0.1μmの厚みになるよう積層し、反射膜3とした。これによって得られた光拡散板(拡散反射板)は、反射特性に優れ、反射型LCD用拡散反射板として使用可能であった。図2は、光拡散板を単偏光板型のSTN反射型LCDに用いた例を示すものである。
(薄膜層形成用溶液):ポリマーとしてスチレン、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、アクリル酸、グリシジルメタクリレート共重合樹脂を用いた(ポリマーA)。分子量は約35000、酸価は110である。部は重量部(以下同じ)。
(ポリマー)ポリマーA 50部
(モノマー)ペンタエリスリトールテトラアクリレート 50部
(光開始剤)イルガキュアー369(チバスペシャルティーケミカルズ) 2.2部
N,N−テトラエチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン 2.2部
(溶剤)プロピレングリコールモノメチルエーテル 492部
(重合禁止剤)p−メトキシフェノール 0.1部
(界面活性剤)パーフルオロアルキルアルコキシレート 0.01部
【0032】
(実施例2)
実施例1と同様の薄膜層形成用溶液を用いて、ベースフィルム4に厚さ50μmのサンドブラスト処理したポリエチレンテレフタレートを用い、このフィルム上にコンマ型コータで6μmの膜厚となるように塗布乾燥し薄膜層2を形成し、カバーフィルム5としてポリエチレンフィルムを被覆して図3に示すような転写フィルムを得た。
次に、この転写フィルムのカバーフィルムを剥がしながら、薄膜層がガラス基板に接するようにラミネータ(ロールラミネータHLM1500、日立化成テクノプラント株式会社製商品名)を用いて、基板温度100℃、ロール温度100℃、ロール圧力0.6MPa(6kg/cm2)、速度0.5m/分でラミネートし、ガラス基板、薄膜層、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)が積層された基板を得た。露光機(大型マニュアル露光機、MAP1200、大日本スクリーン印刷株式会社製商品名)で薄膜層が反応する光線を50mJ/cm2照射したのち、この基板からPETフィルムを剥がすと、薄膜層上にはサンドブラスト加工された凹凸が転写されており、光の拡散性にすぐれた凹凸形状であった。基板を240℃、20分間オーブン(クリーンオーブンCSO−402、楠本化成株式会社製商品名)で加熱を行い、室温まで冷却すると露光部分の光拡散性はサンドブラスト加工したPETフィルムに比べ低下した。PETフィルムの凹凸の平均高低差は1.2μm、薄膜層の凹凸の平均高低差は0.8μmであった。これにアルミニウム薄膜をスパッタリング法により0.1μmの厚みになるよう積層し、反射膜3とした。
実施例2で作製した拡散反射板の反射強度(標準白色板に対する相対強度)の入射角度依存性を図4に示した(方位角(φ)を一定とした場合)。入射角度−60°〜60°の範囲で最適な反射強度が得られ、反射特性にすぐれた光拡散板を得ることができた。
【0033】
(実施例3)
露光機(大型マニュアル露光機、MAP1200、大日本スクリーン印刷株式会社製商品名)で薄膜層が反応する光線を40mJ/cm2照射した点以外は、実施例2と同様の条件で拡散反射板を作製した。薄膜層の凹凸の平均高低差は0.2μmであった。
実施例3で作製した拡散反射板の反射強度(標準白色板に対する相対強度)の入射角度依存性を図4に示す(方位角(φ)を一定とした場合)。入射角度-60°〜60°の範囲で最適な反射強度が得られ、反射特性にすぐれた光拡散板を得ることができた。
【0034】
【発明の効果】
本発明の反射型液晶表示装置等の拡散反射板の製造方法では、良好な反射特性を有する拡散反射板を効率良く製造することができ、かつ1種の転写原型の凹凸をあらかじめ適切に設定しておくことによって、拡散反射板の反射特性を自由に制御でき、鏡面性の強い反射板から、拡散性の強い拡散板まで、反射型LCDの使用方法等に応じて、複数の反射特性の拡散反射板が製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光拡散板の製造例を示す断面図。
【図2】 反射型LCDの断面図。
【図3】 本発明の転写フィルムの一例を示す断面図。
【図4】 本発明の光拡散板の反射特性の入射角依存性を示す図。
【図5】 本発明の光拡散板の反射光特性を測定する装置図。
【符号の説明】
1.ガラス基板
2.薄膜層
3.反射膜
4.ベースフィルム
5.カバーフィルム
6.下塗り層
11.カラーフィルタ
12.ブラックマトリクス
13.透明電極
14.平坦化膜
15.配向膜
16.液晶層
17.スペーサ
18.位相差フィルム
19.偏光板
20.試料
21.反射光線
22.入射光線
23.輝度計

Claims (5)

  1. 基材に光硬化性樹脂組成物の薄膜層を形成する工程と、凹凸形状面が形成された原型を薄膜層に押し当てる工程と、薄膜層の凹凸形状を保持するのに不十分な露光量で薄膜層を露光する工程と、露光部の薄膜層の凹凸形状を前記原型の凹凸形状の5%以上かつ95%以下の平均高低差にする工程を含む光拡散板の製造方法。
  2. 凹凸形状面が形成された仮支持体の凹凸形状面に、光硬化性樹脂組成物で、かつ、軟化温度以上で流動し平坦化する薄膜層を形成する工程、前記薄膜層の仮支持体に積層されていない面を基板へ貼り合わせる工程と、薄膜層の凹凸形状を保持するのに不十分な露光量で薄膜層を露光する工程と、露光部の薄膜層の凹凸形状を前記仮支持体の凹凸形状の5%以上かつ95%以下の平均高低差にする工程を含む光拡散板の製造方法。
  3. 露光部の薄膜層の凹凸形状を前記原型または前記仮支持体の凹凸形状の5%以上かつ95%以下の平均高低差にする工程が、所定時間の放置、加熱処理、またはプレス処理から選択される方法により行われる請求項1または2に記載の光拡散板の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の光拡散板の製造方法により得られた光拡散板であって、原型または仮支持体の凹凸形状の5%以上かつ95%以下の平均高低差となった凹凸形状を有する薄膜層を備えた光拡散板。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の光拡散板の製造方法により得られた光拡散板であって、原型または仮支持体の凹凸形状の5%以上かつ95%以下の平均高低差となった凹凸形状を有する薄膜層を備えた光拡散板を用いた反射型液晶ディスプレイ。
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