JP3646568B2 - 給湯システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は給湯システムに関し、より詳細には、一台の給湯器に対してリモコン装置やオプション機器が複数台接続される給湯器システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の給湯システムは、該システムで実現可能な機能(たとえばカランやシャワー等への給湯や、浴槽への注湯・追い焚きといった機能)が固定的であったが、最近ではユーザの好みに応じて給湯器にオプション機器(たとえばソーラー給湯器ユニットや浴室暖房ユニット等)を追加接続することによって、当該システムでより多くの機能(たとえばソーラー給湯機能や浴室暖房機能等といった付加機能)が実現可能とされている。
【0003】
ここで、かかるオプション機器の接続態様を図5に示す。図示例では、オプション機器OPが3台接続された場合を示しており、この場合、各オプション機器OPはいずれもリモコンコードbを介して給湯器aに設けられるオプション機器接続用の接続端子cに接続される。
【0004】
給湯器aと各オプション機器OPとは、上記リモコンコードbを介して相互に通信を行い、給湯器aからオプション機器OPの遠隔制御が可能とされるとともに、各オプション機器OPは、上記リモコンコードbを介して給湯器aの電源部dから電源の供給を受けている。つまり、給湯器a側では、給湯器aの電源部dと上記接続端子cとが接続されおり、上記遠隔制御用の信号が上記電源に重畳されて各オプション機器OPに伝送されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成では以下のような問題があり、その改善が望まれていた。
【0006】
すなわち、従来の給湯システムでは、追加接続されるオプション機器の電源は全て給湯器側から供給されているため、給湯器側の電源の電源容量によって給湯器に接続できるオプション機器の台数が制限されるという問題があった。また、オプション機器の接続台数が増加すると、通信を行なうリモコンコードのラインインピーダンスが低下して信号が減衰するため、この点でも接続台数が実質的に制限されていた。さらに、接続されるオプション機器の種類によっては動作が競合するものもあり、このような動作の競合を回避するために機器の組み合わせにも制限があった。
【0007】
しかも、このようなオプション機器の接続台数や組み合わせの制限は、オプション機器が接続される給湯器の形式(機種)や接続されるオプション機器の形式等種々の要因によって異なるため、オプション機器を追加接続する施工現場においてこの制限を確認することは容易でなく、またその確認方法も十分に確立されていなかった。そのため、これまでは作業員の教育やマニュアルの配付等によってかかる制限の周知徹底を図っていたが、それでは作業員の教育やマニュアルの作成・配付にコストがかかる一方、現場での作業が円滑に進まないという問題があった。
【0008】
なお、上述した問題点は、いずれもオプション機器に関するものであるが、給湯器に接続されるリモコン装置についても同様の問題があり、その改善も必要であった。
【0009】
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、給湯器に追加接続できるオプション機器等を容易に確認でき、しかも接続可能なオプション機器等の台数を従来のものより増加させ得る給湯システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載された給湯システムは、給湯器と、該給湯器を遠隔操作するためのリモコン装置と、上記給湯器に接続されるオプション機器とを備え、これらの機器が相互に通信可能に構成された給湯システムであって、上記給湯器、リモコン装置およびオプション機器のいずれかにデータ記憶手段が設けられ、このデータ記憶手段に上記給湯器に接続できるリモコン装置およびオプション機器を特定する情報が記憶され、上記リモコン装置の備える操作スイッチの所定操作によって、上記データ記憶手段に記憶された情報が該リモコン装置の備える表示部に表示される給湯システムにおいて、上記給湯器、リモコン装置およびオプション機器のいずれかに給湯システムの接続状況を確認する接続状況確認手段が設けられるとともに、この接続状況確認手段で得た接続状況と上記データ記憶手段に記憶された情報とを比較して、上記給湯器に接続された機器についての接続の適否を判定する接続判定手段が、上記給湯器、リモコン装置およびオプション機器のいずれかに設けられていることを特徴とする。
【0011】
そして、好適な実施態様として、この給湯システムでは、上記データ記憶手段に記憶された情報の上記表示部への表示は、上記操作スイッチの所定操作により、上記表示部に、まず上記給湯器に接続可能なリモコン装置やオプション機器の組み合わせの一つ目を表示し、上記給湯器に接続可能なリモコン装置やオプション機器の他の組み合わせは、上記操作スイッチの更なる操作によって表示部に順次表示されるように構成される。また、上記接続判定手段での判定結果も上記リモコン装置の表示部に表示される。
【0012】
すなわち、この請求項1に係る給湯システムは、給湯器、リモコン装置およびオプション機器のいずれかに、上記給湯器に接続可能なリモコン装置やオプション機器を特定する情報(接続許容機器情報)を記憶するデータ記憶手段を設けることにより、給湯システムの持つ通信機能を利用して、リモコン装置の操作で上記接続許容機器情報をリモコン装置の表示部に表示させる。そのため、作業員は、現場でリモコン装置の操作を行なうことによって給湯器に接続できるリモコン装置やオプション機器を迅速、容易かつ正確に把握することができるようになる。
【0013】
また、給湯器、リモコン装置およびオプション機器のいずれかに接続状況確認手段を設けるとともに、この接続状況確認手段で得た給湯システムの接続状況と上記接続許容機器情報とを比較して接続の適否を判定する接続判定手段を設けたことにより、作業員はオプション機器の追加接続後にこの接続判定手段での判定結果を確認することで、事後的にリモコン装置等の接続の適否を容易に確認することができるようになる。
【0014】
一方、本発明の請求項5に記載された給湯システムは、給湯器と、該給湯器を遠隔操作するためのリモコン装置と、上記給湯器に接続されるオプション機器とを備え、これらの機器が相互に通信可能に構成された給湯システムにおいて、上記給湯器とオプション機器との通信線に、上記オプション機器に対して電源を供給する電源装置が接続され、上記オプション機器がこの電源装置から電源供給を受けるように構成されていることを特徴とする。つまり、この請求項5の給湯システムでは、オプション機器に対する電源供給源が給湯器とは別の電源装置とされるため、給湯器電源部の電源容量による接続台数の制限が解消される。
【0015】
また、請求項6に記載された給湯システムは、上記電源装置と同一ユニット内に通信バッファ装置が設けられ、この通信バッファ装置によって、上記通信線を介して上記給湯器とオプション機器との間で送受信される信号が電気的に絶縁されていることを特徴とする。つまり、この請求項6の給湯システムでは、通信バッファ装置により給湯器とオプション機器とを結ぶ信号の伝送路が電気的に絶縁されるため、給湯器に接続されるオプション機器の台数を増加させても通信線のラインインピーダンスは低下せず、ラインインピーダンスの低下に伴う接続台数の制限が解消される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る給湯システムの一実施形態を図1ないし図4に基づいて詳細に説明する。
【0018】
実施形態1
図1に本発明に係る給湯システムの第1の実施形態を示す。この図1に示す給湯システムは、給湯器1と、該給湯器1を遠隔操作するためのリモコン装置2と、上記給湯器1に接続されるオプション機器3を主要部として構成されている。具体的には、図示の給湯システムでは、一台の給湯器1に対して二台のリモコン装置2a,2bと二台のオプション機器3a,3bがリモコンケーブル(通信線)4を介して接続されており、上記リモコン装置2の操作スイッチ(図示せず)によって上記給湯器1および給湯器1に接続された各オプション機器3の遠隔操作が可能とされている。
【0019】
給湯器1は、周知の如く図示しないカランやシャワー等の給湯栓に温水を供給するとともに、風呂の追い焚き時などにおいて配管内を循環する湯水を加熱するための熱源を構成するもので、図1においてはこの熱源を構成する部分の図示は省略され、制御部5と電源部30のみが現されている。
【0020】
制御部5は、給湯器1の各部(たとえば図示しないバーナや電磁弁等)の動作を制御するコントローラであって、CPU,ROM,RAM等を備えたマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する)6と該マイコン6の外部記憶手段たる不揮発性メモリ7とを主要部として構成されている。そして、上記ROMに記憶される所定のプログラムに基づいて上記CPUが給湯器1各部の動作制御に必要な処理、ならびに後述するリモコン装置2やオプション機器3の接続適否の判定処理等を行なっている。
【0021】
不揮発性メモリ7は、この判定処理に必要なデータを記憶するデータ記憶手段として機能するものであり、具体的にはこの不揮発性メモリ7内には、給湯器1に接続できるリモコン装置2やオプション機器3を特定する情報(接続許容機器情報)が記憶されている。接続許容機器情報としては、たとえば、給湯器1の電源部30の電流容量や、リモコン装置2およびオプション機器3の消費電力に関する情報、さらにはオプション機器3同士間での動作競合に関する情報など、給湯器1に接続できるリモコン装置2やオプション機器3の台数やその組み合わせの判定に必要なデータが格納される。
【0022】
電源部30は、給湯器1の各部に電源を供給する電源回路であって、商用電源(AC100V)などの交流電源を所定の直流電源に変換するとともに、後述するようにリモコン装置2およびオプション機器3にも電源を供給している。具体的には、この電源部30は、給湯器1各部と電気的に接続されるとともに、リモコン装置2やオプション機器3との通信を行なう通信インターフェース(図示せず)に接続され、上記通信線4を介してリモコン装置2およびオプション機器3に電源を供給している。
【0023】
一方、リモコン装置2は、上記給湯器1およびオプション機器3の動作を遠隔操作するための装置であって、図示しない操作スイッチと通信インターフェス、ならびに図示される表示部8と、制御部9とを主要部として構成されている。
【0024】
本実施形態では、リモコン装置2の表示部8は、発光部が点状に構成された複数の蛍光表示管を縦横に整列配置してなる表示パネルで構成されており、この表示パネルは、表示すべき文字や図形等に合わせて個々の蛍光表示管が適宜点滅することによって任意の文字や図形が表示可能とされている。
【0025】
制御部9は、リモコン装置2のコントローラであって、上記給湯器1の制御部5と同様にマイコンで構成されている。そして、この制御部9は、上記操作スイッチの操作に応じて上記給湯器1(またはオプション機器3)に対して所定の遠隔操作用の制御信号を出力するとともに、上記給湯器1等から送信される信号(たとえば給湯器1やオプション機器3の動作状態や浴槽の状況などを知らせる信号)を受信して、上記表示部8に所定の表示(たとえば動作表示や状況表示など)を行わせている。また、この制御部9は、リモコン装置2が給湯器1に接続された際(あるいは定期的)に、当該リモコン装置2の形式(たとえば型番や搭載されるマイコンのバージョン情報等、リモコン装置2の機種)を特定するためのデータを装置外部に出力するように構成されている。
【0026】
オプション機器3は、上記給湯システムに付加機能を与えるために給湯システムに追加接続される端末機器であり、このオプション機器3としては、たとえば、ソーラー接続ユニット(SKB)、浴室暖房ユニット、洗い場暖房ユニット、洗濯注湯ユニット、浴槽洗浄ユニット(ABU)、即出湯ユニットの各ユニットが例示され得る。なお、これらのユニットを給湯器1に追加接続することにより、給湯器1はソーラー給湯機能、浴室暖房機能、洗い場暖房機能、洗濯機への注湯機能、浴槽洗浄機能、即出湯機能の各機能を実現可能となる。
【0027】
ところで、これらのオプション機器3は、いずれも図1に示すようにそれぞれ内部にマイコンで構成された制御部10を備えており、上記給湯器1から出力される制御信号に基づいてそれぞれの動作がマイコン制御されるように構成されている。また、上記マイコンは、上記リモコン装置2と同様に、給湯システムにオプション機器3が接続されると、接続されたオプション機器3の形式を特定するための信号を外部に出力するように構成されている。
【0028】
しかして、このように構成されてなる実施形態1に係る給湯システムでは、リモコン装置2やオプション機器3が新たに追加接続される場合に、以下の二通りの方法で追加接続の適否の判断が行われる。
【0029】
A:事前目視確認
リモコン装置2やオプション機器3を追加接続する場合、接続に先立って作業員の目視確認により接続適否の判断が行われる。具体的には、本実施形態の給湯システムでは、給湯器1の制御部5内に給湯器1に接続可能なリモコン装置2やオプション機器3を特定する情報(接続許容機器情報)が記憶されているので、リモコン装置2等の追加接続を行う作業員は、施工現場でリモコン装置2の操作スイッチを操作(所定操作)してこの接続許容機器情報をリモコン装置2の表示部8に表示させ、この表示に基づいて追加接続しようとするリモコン装置2等が追加接続可能なものか否かの判断を行う。
【0030】
ここで、上記表示部8に表示する接続許容機器情報の表示態様の一例を図2に示す。この図2に示す例では、上記所定操作により、まず表示部8の画面上に給湯器1に接続可能なリモコン装置2やオプション機器3の組み合わせの一つ目が表示される。具体的には、図示例では給湯器1の機種名(図2の「GTH−2413AWXH」参照)と、該給湯器1に接続されるリモコン装置2等の組み合わせの名称(図2「オプションSET A」参照)と、該組み合わせの具体的な機器名称(図2の「TVリモコン・ABU」参照)とが表示されており、この表示から給湯器「GTH−2413AWXH」には「TVリモコン」と「ABU(浴槽洗浄ユニット)」とを組み合わせての接続が可能であることが確認できる。
【0031】
他の組み合わせを確認したい場合は、上記操作スイッチ(表示される組み合わせの変更を指示する操作スイッチ)を操作することにより、給湯器1に接続可能なリモコン装置2等の次の組み合わせ(図示例では、組み合わせの名称「オプションSET B」)を表示させて接続可能な機器の確認を行い、以下同様の操作によって順次給湯器1に接続可能な機器の組み合わせを表示させて、追加接続に先立つ事前確認を行う。
【0032】
B:事後自動判定
次に、追加接続されるリモコン装置2等の自動判定について説明する。本実施形態の給湯システムでは、給湯器1に上記接続許容機器情報が記憶される一方で、上記リモコン装置2およびオプション機器3は、システムに追加接続された時点で自己の形式(機種)を確認する信号を給湯器1に送信するように構成されるため、リモコン装置2等が追加接続された場合、追加接続されたリモコン装置2等から送信される信号と上記接続許容機器情報とを給湯器1の制御部5において自動的に照合し、当該追加接続された機器が給湯器1に接続できるものか否か(つまり給湯器1の電源容量は足りるか、オプション機器3の動作競合の問題はないか)の判定が行われ、その結果が上記表示部8に表示される。
【0033】
そのため、作業員は上記表示部8の表示を一見しただけで追加接続の適否を容易に確認でき、接続台数の制限オーバーや誤った組み合わせでの接続をいち早く発見できる。
【0034】
実施形態2
次に、本発明の第2の実施形態を図3および図4に基づいて説明する。この第2の実施形態に示す給湯システムは、給湯器に接続されるリモコン装置およびオプション機器の台数制限の緩和を図る給湯システムであり、システム構成上、上記実施形態1と共通する部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0035】
図3に示す給湯システムは、給湯器1とオプション機器3(またはリモコン装置2)との間に中継装置11が介装されてシステムが構成されており、オプション機器3はいずれもこの中継装置11から電源供給を受けるように構成されている。
【0036】
具体的には、この中継装置11は、上記給湯器1とオプション機器3との間の通信を制御する通信バッファ装置12と、上記オプション機器3に電源を供給する電源装置13とを主要部として構成されており、各オプション機器3は上記電源装置13から電源の供給を受けるとともに、通信バッファ装置12を介して給湯器1と相互に通信するように構成されている。
【0037】
通信バッファ装置12は、図4に示すように、上記給湯器1とオプション機器3との信号伝送ライン上にフォトカプラ回路14(具体的には信号の送受信に対応して一対のフォトカプラ14a,14b)を備えることにより、信号の入力側と出力側とを電気的に絶縁するものであって、給湯器1と接続される端子15と、オプション機器3と接続される端子16と、上記端子15とフォトカプラ回路14との間にあって信号のA/D変換を行う通信回路17と、上記端子16とフォトカプラ回路14との間にあって信号のA/D変換を行う通信回路18と、上記フォトカプラ回路14で送受信されるデジタルデータを所定のデータ形式に変換する制御回路19とを主要部として構成されている。
【0038】
また、この通信バッファ装置12は、図中の一点鎖線で示す部分とその他の部分とのグランドを分離する(縁切る)ため、上記通信回路17およびフォトカプラ14aのフォトダイオードの駆動電源が、給湯器1から電源供給を受ける電源回路20によって生成供給されるとともに(図中のDC5V(1) 参照)、上記通信回路19、制御回路19およびフォトカプラ14bのフォトダイオードの駆動電源が、後述する電源装置13から電源供給を受ける電源回路21によって生成供給されている(図中のDC5V(2) 参照)。
【0039】
一方、上記電源装置13は、上記給湯器1の電源部30とは別個の電源回路であって、本実施形態ではスイッチング電源回路で構成されており、このスイッチング電源回路によって商用電源(AC100V)を所定の直流電源(図示例ではDC15V)に変換し、上記電源回路21と端子16に供給している。
【0040】
しかして、このように構成されてなる本発明の第2の実施形態に係る給湯システムにおける信号の流れを以下に説明する。
【0041】
まず、給湯器1からオプション機器3に対して出力される制御信号(アナログ信号)は、上記通信回路17によって一旦デジタル信号に変換される。そして、上記フォトカプラ14aを介して制御回路19に送信され、制御回路19においてオプション機器3の制御部において処理可能なデータ形式に変換された後、通信回路18に送信される。通信回路18では、このデータを再びアナログ信号に変換して端子16に供給し、オプション機器3はこの端子16を介して制御信号を受信してオプション機器3の動作制御制御を行なう。
【0042】
一方、オプション機器3側から給湯器1に対して出力される信号は上述した流れと反対の流れを辿って給湯器1に伝達される。すなわち、オプション機器3から出力される信号は、上記端子16から通信回路18に供給され、ここでデジタル信号に変換された後、上記制御回路19に与えられる。制御回路19では、受信したデジタル信号を給湯器1の制御部で処理可能なデータ形式に変換し、フォトカプラ14bを介して通信回路17に送信する。そして、再び通信回路17でアナログ信号に変換され、端子15を介して給湯器1に供給される。
【0043】
このように、本実施形態の給湯システムでは、給湯器1と各オプション機器3との間に中継装置11が介装されることにより、オプション機器3の接続台数を増加させても給湯器1とオプション機器3との間は通信バッファ装置12によって縁切られているため、接続台数の増加によるラインインピーダンスの低下は生じない。
【0044】
その上、本実施形態では、各オプション機器3への電源供給が、給湯器1とは別個に構成された電源装置13から行なわれるので、この電源装置13の電源容量を十分に確保することによって、オプション機器3の増設に伴う電源容量の不足を生じることがない。
【0045】
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施形態を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その発明の範囲内で種々設計変更可能である。
【0046】
たとえば、上記実施形態1では上記接続許容機器情報の記憶と、追加接続されるリモコン装置2等の接続適否についての自動判定を、給湯器1の制御部5によって行わせるように構成した場合を示したが、上記接続許容機器情報の記憶や接続適否の判定はリモコン装置2の制御部9やオプション機器3の制御部10で行わせることも可能である。つまり、給湯システムを構成する機器が相互に通信可能であるので、上述した情報の記憶や判定をどの機器で行わせてもよく、さらに上記接続許容機器情報を制御部5のROMに記憶させることも可能である。
【0047】
また、上記実施形態では、表示部8が蛍光表示管で構成された場合を示したが、この表示部8としては、たとえば液晶パネル等の他の表示デバイスを用いることも勿論可能である。また、上記実施形態では、制御部5での判定結果が表示部8に表示される場合を示したが、警報音や音声メッセージによって判定結果を放置するように構成することも可能である。
【0048】
また、上述した第2の実施形態では、信号の入力側と出力側とを電気的に絶縁するにあたり、フォトダイオードとフォトトランジスタで構成されたフォトカプラ回路14を用いる構成を示したが、信号の入力側と出力側とが電気的に絶縁され、かつ信号伝送が可能であれば他の構成によることも可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の給湯システムによれば、給湯器と、該給湯器を遠隔操作するためのリモコン装置と、上記給湯器に接続されるオプション機器とが相互に通信可能に構成された給湯システムにおいて、上記給湯器、リモコン装置およびオプション機器のいずれかにデータ記憶手段が設けられるとともに、このデータ記憶手段に上記給湯器に接続できるリモコン装置およびオプション機器を特定する情報が記憶され、上記リモコン装置の所定操作によってデータ記憶手段に記憶された情報がリモコン装置の表示部に表示されることから、給湯器にリモコン装置やオプション機器を接続するにあたり、作業員は施工現場でリモコン操作によって給湯器に接続可能なリモコン装置やオプション機器についての情報を得ることができ、追加接続の可否を容易かつ正確に把握できる。そのため、作業を迅速に進めることが可能となり、また、これにともなって、従来必要とされていた作業員の教育を簡素化でき、マニュアル等の作成コストの削減も図ることができる。
【0050】
また、上記給湯システムにおいて、給湯器、リモコン装置およびオプション機器のいずれかに給湯システムの接続状況を確認する接続状況確認手段が設けられるとともに、この接続状況確認手段で得た接続状況と上記データ記憶手段に記憶された情報とを比較して、上記給湯器に接続された機器についての接続の適否を判定する接続判定手段が、上記給湯器、リモコン装置およびオプション機器のいずれかに設けられていることにより、給湯器に接続された機器についての接続適否を自動的に判定できるようになり、より一層作業の効率化を図ることが可能となる。
【0051】
さらに、本発明の給湯システムでは、給湯器と、該給湯器を遠隔操作するためのリモコン装置と、上記給湯器に接続されるオプション機器とを備え、これらの機器が相互に通信が可能に構成されたものにおいて、上記給湯器とオプション機器との通信線に上記オプション機器に対して電源を供給する電源装置が接続され、上記オプション機器がこの電源装置から電源供給を受けるように構成されていることから、給湯器の電源部の電源容量を気にせずにオプション機器の追加接続が可能となる。また、上記給湯器とオプション機器との通信線上に通信バッファ装置が介装され、この通信バッファ装置によって上記通信線を介して送受信される信号が電気的に絶縁されることにより、オプション機器の接続台数の増加に伴うラインインピーダンスの低下を問題とせずにオプション機器を接続することができるようになり、従来より接続台数の増加を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給湯システムの第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】同給湯システムを構成するリモコン装置の表示部における表示形態の一例を示す図である。
【図3】同給湯システムの第2の実施形態を示す概略構成図である。
【図4】図3に示す給湯システムの通信バッファ装置の構成を示すブロック図である。
【図5】従来の給湯システムにおけるオプション機器の接続状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 給湯器
2 リモコン装置
3 オプション機器
4 通信線
5 給湯器の制御部(接続状況確認手段、接続判定手段)
7 不揮発性メモリ(データ記憶手段)
8 表示部
11 中継装置
12 通信バッファ装置
13 電源装置
14 フォトカプラ回路
17,18 通信回路
19 制御回路
30 給湯器の電源部
Claims (6)
- 給湯器と、該給湯器を遠隔操作するためのリモコン装置と、前記給湯器に接続されるオプション機器とを備え、これらの機器が相互に通信可能に構成された給湯システムであって、前記給湯器、リモコン装置およびオプション機器のいずれかにデータ記憶手段が設けられ、このデータ記憶手段に前記給湯器に接続できるリモコン装置およびオプション機器を特定する情報が記憶され、
前記リモコン装置の備える操作スイッチの所定操作によって、前記データ記憶手段に記憶された情報が該リモコン装置の備える表示部に表示される給湯システムにおいて、
前記給湯器、リモコン装置およびオプション機器のいずれかに給湯システムの接続状況を確認する接続状況確認手段が設けられるとともに、この接続状況確認手段で得た接続状況と前記データ記憶手段に記憶された情報とを比較して、前記給湯器に接続された機器についての接続の適否を判定する接続判定手段が、前記給湯器、リモコン装置およびオプション機器のいずれかに設けられている
ことを特徴とする給湯システム。 - 前記データ記憶手段に記憶された情報の前記表示部への表示は、前記操作スイッチの所定操作により、前記表示部に、まず前記給湯器に接続可能なリモコン装置やオプション機器の組み合わせの一つ目を表示し、前記給湯器に接続可能なリモコン装置やオプション機器の他の組み合わせは、前記操作スイッチの更なる操作によって表示部に順次表示されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の給湯システム。
- 前記接続判定手段での判定の結果が、前記リモコン装置の表示部に表示されることを特徴とする請求項1または2に記載の給湯システム。
- 前記リモコン装置の表示部として、発光部が点状に構成された複数の蛍光表示管を縦横に整列配置してなり、表示内容が前記各蛍光表示管の点滅によって文字や図形として表示される表示パネルを備えた
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の給湯システム。 - 給湯器と、該給湯器を遠隔操作するためのリモコン装置と、前記給湯器に接続されるオプション機器とを備え、これらの機器が相互に通信可能に構成された給湯システムにおいて、
前記給湯器とオプション機器との通信線に、前記オプション機器に対して電源を供給する電源装置が接続され、前記オプション機器がこの電源装置から電源供給を受けるように構成されている
ことを特徴とする給湯システム。 - 前記電源装置と同一ユニット内に通信バッファ装置が設けられ、この通信バッファ装置によって、前記通信線を介して前記給湯器とオプション機器との間で送受信される信号が電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項5に記載の給湯システム。
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