JP2006275368A - 給湯システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 温水端末装置用リモコンに温水熱源機の風呂機能の遠隔操作機能を付与することにより、コストアップを招くことなく使い勝手のよい給湯システムを提供する。
【解決手段】 浴室暖房機用リモコン4からの制御データを、浴室暖房機3−温水熱源機1間のインテリジェント通信用のデータに変換する端末通信データ変換部34を浴室暖房機3に設けるとともに、浴室暖房機3からの制御データを、温水熱源機1−温水熱源機用リモコン2間の電源重畳通信用のデータに変換する本体通信データ変換部14を温水熱源機1に設け、浴室暖房機用リモコン4での操作指令を温水熱源機1と温水熱源機用リモコン2で解析可能に構成する。そして、浴室暖房機用リモコン4に温水熱源機1の風呂機能に関する操作手段を設け、浴室暖房機用リモコン4から風呂機能の操作ができるようにする。
【選択図】 図2
【解決手段】 浴室暖房機用リモコン4からの制御データを、浴室暖房機3−温水熱源機1間のインテリジェント通信用のデータに変換する端末通信データ変換部34を浴室暖房機3に設けるとともに、浴室暖房機3からの制御データを、温水熱源機1−温水熱源機用リモコン2間の電源重畳通信用のデータに変換する本体通信データ変換部14を温水熱源機1に設け、浴室暖房機用リモコン4での操作指令を温水熱源機1と温水熱源機用リモコン2で解析可能に構成する。そして、浴室暖房機用リモコン4に温水熱源機1の風呂機能に関する操作手段を設け、浴室暖房機用リモコン4から風呂機能の操作ができるようにする。
【選択図】 図2
Description
この発明は給湯システムに関し、より詳細には、風呂機能と暖房機能を備えた給湯システムに関する。
近時の給湯システムにおいては、温水の供給源となる温水熱源機には、カランやシャワー等の各種給湯栓に温水を供給する給湯機能に加えて、浴槽への温水の落とし込みや風呂の追い焚き等の風呂機能や、さらには床暖房パネルや浴室乾燥機等の各種温水端末装置に温水を供給する暖房機能を備えたものが提供されるに至っている。
ところで、このような給湯システムでは、上記各機能の設定や操作を行うために、複数の操作装置(リモコン)が設けられている。具体的には、上記給湯機能および風呂機能の設定・操作に関しては、温水熱源機のコントローラと通信接続された温水熱源機用リモコンが設けられており、また、暖房機能の設定・操作に関しては、各温水端末装置に通信接続された温水端末装置用リモコンが設けられている。
より詳細には、上記温水熱源機用リモコンは、通常、台所と浴室に設けられており、また、温水端末装置用リモコンは、各温水端末装置の近傍(たとえば、浴室乾燥機であれば浴室に隣接した脱衣室に、床暖房パネルであれば該床暖房パネルの設置された室内)に設けられている。
しかしながら、このような従来の構成では、以下のような問題点がありその改善が望まれていた。
すなわち、従来の給湯システムでは、給湯機能と風呂機能の設定・操作を行う熱源機用リモコンと、温水暖房機能の設定・操作を行う温水端末装置用リモコンとが別体に構成されているため、浴槽への湯張りなどの風呂機能に関する操作を行うには、熱源機用リモコンが備えられた場所まで行かねばならない。
特に、温水端末装置として浴室暖房乾燥機が設けられている場合、浴室の近傍(具体的には、浴室に隣接する脱衣室)に該浴室暖房乾燥機のリモコン(温水端末用リモコン)は設けられているが、熱源機用リモコンは設けられていないため、暖房の操作とともに浴槽への湯張りなど風呂機能に関する操作を行う場合には、暖房の操作の前又は後に浴室内に入ってリモコン操作をしなければならず不便であった。殊に浴室の床が濡れている場合には足元が濡れるといった不具合があった。
ところで、上記温水熱源機用リモコンについては、台所や浴室以外の場所に設置するためのいわゆるサブリモコンがオプション品として提供されており、該サブリモコンを給湯システムに追加接続することによって台所や浴室以外の場所(たとえば、洗面所兼用の脱衣室)でも風呂機能の操作が可能となる。
しかしながら、その場合、オプション追加費用が別途必要となり給湯システム全体のコストアップを招く一方で、脱衣室内に温水端末装置用リモコンとサブリモコンとが併存することとなり、室内美観を損ねる一方、異なるリモコンを操作しなければならず、操作が煩雑となるといった不都合もあった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、温水端末装置用リモコンに温水熱源機の風呂機能の遠隔操作機能を付与することにより、コストアップを招くことなく使い勝手のよい給湯システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の給湯システムは、風呂機能を備えた温水熱源機と、該温水熱源機に通信接続され、上記温水熱源機から温水の供給を受けて所定の機能を発揮する温水端末装置と、該温水端末装置に通信接続され、上記温水端末装置を遠隔操作する温水端末装置用リモコンとを有する給湯システムにおいて、上記温水端末装置用リモコンに上記風呂機能に関する操作手段を設け、該温水端末装置用リモコンに上記温水端末装置の遠隔操作機能とともに上記風呂機能に関する遠隔操作機能を備えさせたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の給湯システムは、請求項1に記載の給湯システムにおいて、上記温水熱源機と通信接続され、上記温水熱源機を遠隔操作する温水熱源機用リモコンをさらに備え、上記温水熱源機用リモコンは、上記温水端末装置用リモコンの上記風呂機能に関する操作手段によって指示された内容に基づく表示を行う表示手段を備えていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の給湯システムは、請求項2に記載の給湯システムにおいて、上記温水端末装置用リモコンと上記温水端末装置とを第1の通信方式で通信接続する第1の通信手段と、上記温水端末装置と上記温水熱源機とを第2の通信方式で通信接続する第2の通信手段と、上記温水熱源機と上記温水熱源機用リモコンとを第3の通信方式で通信接続する第3の通信手段とを備え、上記温水端末装置が上記第1の通信手段におけるデータと第2の通信手段におけるデータを相互または一方向に変換する第1の通信データ変換手段と、上記温水熱源機が上記第2の通信手段におけるデータと第3の通信手段におけるデータを相互にまたは一方向に変換する第2の通信データ変換手段とを備えたことを特徴とする。
さらに、請求項4に記載の給湯システムは、請求項1から3のいずれかに記載の給湯システムにおいて、上記温水端末装置として浴室暖房装置が用いられるとともに、この浴室暖房装置の温水端末装置用リモコンが浴室の近傍に配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、風呂機能を備えた温水熱源機と、該温水熱源機に通信接続され、上記温水熱源機から温水の供給を受けて所定の機能を発揮する温水端末装置と、該温水端末装置に通信接続され、上記温水端末装置を遠隔操作する温水端末装置用リモコンとを有する給湯システムにおいて、上記温水端末装置用リモコンに上記風呂機能に関する操作手段を設け、該温水端末装置用リモコンに上記温水端末装置の遠隔操作機能とともに上記風呂機能に関する遠隔操作機能を備えさせていることから、温水端末装置用リモコンによって風呂機能に関する遠隔操作ができるため、温水端末装置用リモコンで温水端末装置の遠隔操作をする際に場所を移動することなくその場で風呂機能の操作もでき使い勝手の良い給湯システムを提供できる。
特に、温水端末装置として浴室暖房乾燥機が設けられ、浴室の近傍(たとえば脱衣室)に上記浴室暖房乾燥機のリモコンが設置されている場合、脱衣室で浴室暖房乾燥機の操作をする際に浴室に入ることなく風呂機能の操作もその場でできるので、足元が濡れることなく浴槽の湯張りなどを行うことができて便利である。
また、風呂機能の操作ができるサブリモコンを追加接続しなくても温水端末装置用リモコンで風呂機能の操作ができるので、同一室内に二つのリモコンが必要なく、見た目にもスッキリした給湯システムを提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る給湯システムの概略構成を示す説明図である。また、図2は、同給湯システムの通信系統の回路構成を示すブロック図である。
図1は、本発明に係る給湯システムの概略構成を示す説明図である。また、図2は、同給湯システムの通信系統の回路構成を示すブロック図である。
本発明に係る給湯システムは、図1に示すように、温水熱源機1と、この温水熱源機1を遠隔操作するための温水熱源機用リモコン2と、上記温水熱源機1から温水の供給を受けて所定の機能を発揮する温水端末装置3と、主として温水端末装置3の遠隔操作をするための温水端末装置用リモコン4とを主要部として構成される。
そして、図2に示すように、上記温水熱源機1と温水熱源機用リモコン2は双方向で通信可能な2芯のリモコン通信線5を介して通信接続されるとともに、温水熱源機1と温水端末装置3は熱源機−端末間専用の所定の通信方式を採用した3芯のインテリジェント通信(双方向通信)線6を介して通信接続され、さらに温水端末装置3と温水端末装置用リモコン4は双方向で通信可能な3芯のリモコン通信線7を介して通信接続されている。
ここで、本実施形態の図示例では、上記温水端末装置3として浴室暖房機を用いた場合を示している。なお、以下の説明においては、便宜上、温水端末装置3は浴室暖房機と称し、また、温水端末装置用リモコン4は浴室暖房機用リモコンと称する。
上記温水熱源機1は、図示しないカランやシャワー等の各種給湯栓に温水を供給する給湯機能と、図示しない浴槽への温水の落とし込みや風呂の追い焚き、更には浴槽への自動湯張りや足し湯などの各種風呂機能と、床暖房パネルや浴室乾燥機等の各種温水端末装置に温水を供給する暖房機能とを備えた給湯器で構成される。
上記各機能は、現在市場に提供されているガス給湯器などにおいて広く採用されているものであるので、ここではこれら機能を実現するための技術的構成の説明は省略し、本発明に特徴的な構成のみを説明する。
上記温水熱源機1には、図2に示すように、本体コントローラ10が備えられている。この本体コントローラ10は、温水熱源機1の上記各機能を実現するために温水熱源機各部の動作を制御する本体制御部11と、上記リモコン通信線5を介して上記温水熱源機用リモコン2と有線通信するためのリモコン通信部(第3の通信手段)12と、上記インテリジェント通信線6を介して上記浴室暖房機3と有線通信するための本体通信部(第2の通信手段)13と、上記本体通信部13で送受信されるデータと上記リモコン通信部12で送受信されるデータを相互にまたは一方向に変換する本体通信データ変換部(第2の通信データ変換手段)14を主要部として備えている。
具体的には、上記本体制御部11は、温水熱源機1の各部を制御するためのソフトウェアを搭載したマイクロコンピュータを備えた制御装置で構成され、給湯システムの各部に設置された各種センサ類から取得したデータや、上記リモコン通信部12や本体通信部13を介して取得した制御データに基づいて温水熱源機1の動作制御を実行する。
上記リモコン通信部12は、上記温水熱源機1と上記温水熱源機用リモコン2とを所定の通信方式(第3の通信方式)で通信接続する通信手段であって、本実施形態では、このリモコン通信部12の通信方式として電源重畳2芯通信方式が採用されている。すなわち、このリモコン通信部12は、上記リモコン通信線5を介して、温水熱源機用リモコン2と通信を行うとともに、温水熱源機用リモコン2に対して直流電力を供給するように構成されている。
なお、このリモコン通信部12には、1又は複数の温水熱源機用リモコン2を接続するための接続端子(図示せず)が設けられており、複数の温水熱源機用リモコン2に対して直流電力の供給と通信の双方を行うことができる。図2は、リモコン通信部12に2台の温水熱源機用リモコン(台所に設置される台所リモコン2aと、浴室に設置される浴室リモコン2b)が接続された状態を示している。
また、このリモコン通信部12は、上記本体制御部11及び本体通信データ変換部14とも接続され、これらの間でもデータのやり取りが可能なように構成されている。
上記本体通信部13は、温水熱源機1と浴室暖房機3とを所定の通信方式(第2の通信方式)で通信接続する通信手段であって、本実施形態では、この本体通信部13の通信方式としてインテリジェント通信(双方向通信)が好適に採用される。
ここで、温水熱源機1と浴室乾燥機3との間の通信方式としてインテリジェント通信(双方向通信)を採用するのは、従来のように浴室暖房機(温水端末装置)側から温水熱源機1のON−OFF制御を一方的に行うのではなく、温水熱源機1と浴室暖房機(温水端末装置)3とが制御データを双方向で同時にやり取り可能にすることで、従来の給湯システムよりもきめ細かな制御を行えるようにするためである。
なお、この本体通信部13も、上記リモコン通信部12と同様、上記本体制御部11及び本体通信データ変換部14と接続され、これらの間でのデータのやり取りが可能とされる。また、この本体通信部13には、複数の温水端末装置が接続可能なように1又は複数の接続端子(図示せず)が設けられている。
上記本体通信データ変換部14は、上記リモコン通信部12において温水熱源機用リモコン2と通信されるデータと、上記本体通信部13において浴室暖房機3と通信されるデータを相互に又は一方向に変換する通信コンバータで構成される。すなわち、この本体通信データ変換部14は、上記リモコン通信部12及び本体通信部13において通信される制御データのデータフォーマットを双方向又は一方向に変換する機能を備えている。
上記温水熱源機用リモコン2は、上述したように、温水熱源機1を遠隔操作するためのリモコンであって、特に図示しないが、上記リモコン通信線5を介して温水熱源機1のリモコン通信部12と通信を行う熱源機リモコン通信手段(第3の通信手段)と、上記温水熱源機1に対する遠隔操作指令を入力するための熱源機リモコン入力手段と、上記熱源機リモコン入力手段での操作内容等を表示する熱源機リモコン表示手段(表示手段)と、温水熱源機用リモコン2の各部の動作を制御する熱源機リモコン制御手段を主要部として備えている。
なお、この熱源機リモコン制御手段の動作の詳細は後述するが、本発明に関連する主な機能としては、上記熱源機リモコン入力手段によって入力された遠隔操作指令を所定の電気信号(制御データ)に変換して上記熱源機リモコン通信手段に与えるとともに、該熱源機リモコン通信手段を介して温水熱源機1側から与えられる電気信号(制御データ)を上記熱源機リモコン表示手段で表示可能なように処理して熱源機リモコン表示手段に表示させることにある。
また、この熱源機リモコン制御手段は、温水熱源機1において給湯機能又は風呂機能のいずれか少なくとも一方が動作中である場合には、熱源機リモコン表示手段に給湯設定温度を表示するなどして、給湯機能又は風呂機能が運転中であることを熱源機リモコン表示手段に表示させる機能を有している。
上記浴室暖房機3は、上記温水熱源機1から温水の供給を受けて浴室の暖房を行う暖房装置であって、図1では浴室の天井に据え付けるタイプの浴室暖房機が図示されている。なお、この浴室暖房機3の暖房機能に関する構成は広く知られているので説明を省略し、本発明に特徴的な構成のみを説明する。また、この浴室暖房機3は、後述するように、浴室暖房機能の他、浴室乾燥、浴室への涼風の送出(浴室涼風)、さらには浴室の換気(浴室換気)の各機能を備えているが、これらの機能についても説明を省略する。
上記浴室暖房機3には、図2に示すように、端末コントローラ30が備えられている。この端末コントローラ30は、浴室暖房機3の暖房機能を実現するために、浴室暖房機3各部の動作を制御する端末制御部31を備えるとともに、上記インテリジェント通信線6を介して上記温水熱源機1の本体通信部13と有線通信するための端末通信部(第2の通信手段)32と、上記リモコン通信線7を介して上記浴室暖房機用リモコン4と有線通信するための端末リモコン通信部(第1の通信手段)33と、上記端末リモコン通信部33で送受信されるデータと上記端末通信部32で送受信されるデータを相互にまたは一方向に変換する端末通信データ変換部(第1の通信データ変換手段)34を主要部として備えている。
上記端末制御部31は、浴室暖房機3の各部を制御するためのソフトウェアを搭載したマイクロコンピュータを備えた制御装置であって、浴室暖房機3の各部に設置された各種センサ類から取得したデータや、上記端末通信部32や端末リモコン通信部33を介して取得した制御データに基づいて浴室暖房機3の動作制御を実行するとともに、必要に応じて上記温水熱源機1に対して制御データを出力する。
上記端末通信部32は、上記温水熱源機1の本体通信部13と同様に本実施形態ではインテリジェント通信(双方向通信)方式の通信装置で構成される。また、この端末通信部32は、上記端末制御部31及び端末通信データ変換部34と接続され、これらの間でのデータのやり取りが可能なように構成されている。
上記端末リモコン通信部33は、上記浴室暖房機3と浴室暖房機用リモコン4とを所定の通信方式(第1の通信方式)で通信接続する通信手段であって、本実施形態では、この端末リモコン通信部33として、浴室乾燥機用リモコン4と双方向で通信が可能な通信方式が採用される。具体的には、ここでの通信方式は、浴室暖房機3と浴室暖房機用リモコン4間の専用の通信方式が採用される。なお、この端末リモコン通信部33も、上記端末通信部32と同様、上記端末制御部31及び端末通信データ変換部34と接続され、これらの間でのデータのやり取りが可能なように構成されている。
上記浴室暖房機用リモコン4は、上述したように、主として浴室暖房機3の遠隔操作をするためのリモコンであるが、本実施形態では、この浴室暖房機用リモコン4において、温水熱源機1に対する風呂機能の遠隔操作を行うことができるように構成されている。また、この浴室暖房機用リモコン4は、浴室の近傍(たとえば、洗面所と兼用の脱衣室)に好適に配設される。
具体的には、この浴室暖房機用リモコン4は、特に図示しないが、上記リモコン通信線7を介して浴室暖房機3の端末リモコン通信部33と通信を行う端末リモコン通信手段(第1の通信手段)と、上記浴室暖房機3や温水熱源機1に対する遠隔操作指令を入力するための端末リモコン入力手段と、上記端末リモコン入力手段での操作内容等を表示する端末リモコン表示手段と、浴室暖房機用リモコン4の各部の動作を制御する端末リモコン制御手段を主要部として構成される。
なお、この端末リモコン制御手段の動作の詳細は後述するが、本発明に関連する主な機能としては、上記端末リモコン入力手段によって入力された遠隔操作指令を所定の電気信号(制御データ)に変換して上記端末リモコン通信手段に与えるとともに、該端末リモコン通信手段を介して浴室暖房機3側から与えられる電気信号(制御データ)を上記端末リモコン表示手段で表示可能なように処理して端末リモコン表示手段に表示させることにある。
図3は、この浴室暖房機用リモコン4の外観構成を示す正面図である。図示のように、この浴室暖房機用リモコン4の前面には、上記端末リモコン入力手段を構成する各種操作スイッチ41と、上記端末リモコン表示手段を構成する表示部42とが設けられている。
上記操作スイッチ41は、浴室暖房機3の遠隔操作用の操作スイッチと温水熱源機1の風呂機能に関する遠隔操作用のスイッチ(操作手段)とから構成される。
具体的には、浴室暖房機3の遠隔操作用の操作スイッチとして、浴室暖房機3がもつ浴室暖房、浴室乾燥、浴室涼風、浴室換気の各機能に対応して、それぞれの機能の動作開始を指令する乾燥スイッチ401、暖房スイッチ402、涼風スイッチ403、換気スイッチ404と、これら機能の動作を停止させる停止スイッチ405と、暖房機能などにおいて設定温度等を修正するためアップスイッチ406a及びダウンスイッチ406bからなる修正スイッチ406とが設けられている。
また、温水熱源機1の風呂機能に関する遠隔操作用の操作手段として、給湯運転を開始させる給湯運転スイッチ407と、浴槽への自動湯張り運転を開始させるふろ自動スイッチ408と、給湯温度の設定操作を開始させる給湯温度スイッチ409とが設けられている。
一方、上記表示部42は、本実施形態では、2桁の数字が表示可能な表示装置から構成されている。
しかして、このように構成された給湯システムの操作および作用を以下に説明する。
まず、浴室暖房機3の操作については、従来の浴室暖房乾燥機3の場合と同様である。すなわち、浴室暖房機の各機能を使用したい場合は、浴室暖房用リモコン4に設けられた各機能スイッチ401〜406を操作する。
まず、浴室暖房機3の操作については、従来の浴室暖房乾燥機3の場合と同様である。すなわち、浴室暖房機の各機能を使用したい場合は、浴室暖房用リモコン4に設けられた各機能スイッチ401〜406を操作する。
たとえば、浴室暖房機能を使用したい場合には、浴室暖房機用リモコン4の浴室暖房スイッチ402を操作する。これにより、その操作指令は端末リモコン制御手段で制御データに変換され、この制御データが浴室暖房機用リモコン4の端末リモコン通信手段からリモコン通信線7を介して浴室暖房機3の端末リモコン通信手段33に与えられ、端末制御部31が浴室暖房機3に浴室暖房運転を開始させる。
ここで、この浴室暖房運転の開始にあたっては、上記浴室暖房機3の端末制御部31が、端末通信部32からインテリジェント通信線6を介して温水熱源機1に対して暖房運転の開始を指示する制御データを送信する。温水熱源機1は、この制御データに基づいて浴室暖房機3に温水の供給を開始する。
なお、温水熱源機1が浴室暖房機3に温水の供給を開始することに伴い、温水熱源機1の給湯機能又は風呂機能のいずれも使用されていない状態であっても、上記熱源機リモコン表示手段には暖房機能が動作中である旨の表示が行われる。
一方、暖房機能を停止させる場合には、浴室暖房機用リモコン4の停止スイッチ405を操作する。この停止スイッチ405の操作指令は、上記浴室暖房スイッチ402の操作指令と同様に、端末リモコン制御手段で制御データに変換され、浴室暖房機用リモコン4の端末リモコン通信手段からリモコン通信線7を介して浴室暖房機3の端末リモコン通信手段33に与えられ、端末制御部31が浴室暖房機3に浴室暖房運転を停止させる。この浴室暖房運転の停止にあたっても、上記端末制御部31は、端末通信部32からインテリジェント通信線6を介して温水熱源機1に対して暖房運転の停止を指示する制御データが送信される。そして、この制御データに基づいて温水熱源機1が浴室暖房機3への温水供給を停止する。
次に、浴室暖房機用リモコン4による風呂機能(具体的には、ふろ自動運転)の操作について説明する。浴室暖房機用リモコン4により風呂機能の遠隔操作をする場合、まず、風呂機能の操作に先立って温水熱源機1の給湯運転を開始させる。すなわち、浴室暖房機用リモコン4の給湯運転スイッチ407を操作する。
これにより、その操作指令が端末リモコン制御部で制御データに変換され、浴室暖房機用リモコン4の端末リモコン通信手段からリモコン通信線7を介して浴室暖房機3の端末リモコン通信手段33に与えられる。また、これと並行して、端末リモコン制御部は、表示部42に給湯設定温度を表示する(図2及び図3参照)。
一方、浴室暖房機3では、浴室暖房機用リモコン4から受信した制御データを端末通信データ変換部34でインテリジェント通信用のデータに変換して端末通信部32に送出し、端末通信部32からインテリジェント通信線6を介して温水熱源機1の端末通信部13に与える。
温水熱源機1では、浴室暖房機3から受信した制御データに基づいて本体制御部11が給湯運転を開始させる処理を実行する。すなわち、本体制御部11は、カランやシャワーなどの給湯栓が開栓され、温水熱源機1に最低作動通水量を超える通水があると、図示しないバーナを点火し、温水の出湯を開始する。
また、温水熱源機1は、この給湯運転の開始と並行して、浴室暖房機3から受信した制御データを本体通信データ変換部14で電源重畳通信用のデータに変換してリモコン通信部12に送出し、変換された制御データはリモコン通信部12からリモコン通信線5を介して温水熱源機用リモコン2の熱源機リモコン通信手段に与えられる。
これにより、温水熱源機用リモコン2では、温水熱源機1から受信した制御データに基づいて熱源機リモコン制御手段が熱源機リモコン表示手段に、現在給湯運転中である旨の表示を行う。つまり、本発明の給湯システムでは、浴室暖房機用リモコン4で風呂機能(具体的には給湯運転の開始)に関する操作がなされると、当該リモコン4によって指示された内容に基づく表示が温水熱源機用リモコン2の熱源機リモコン表示手段に表示される。また、その際、このリモコン2に音声報知機能がある場合には、給湯運転中である旨の音声メッセージが出力される。
なお、給湯設定温度を変更する場合には、上記給湯温度スイッチ409を操作することで、その操作指令が上記同様、浴室暖房機3(端末リモコン通信部33、端末通信データ変換部34、端末通信部32)を介して温水熱源機1に与えられ、温水熱源機1が給湯温度設定モードに移行する。そして、このモードにある時に上記アップスイッチ406a、ダウンスイッチ406bを操作して給湯設定温度の変更操作を行うことにより、この変更操作の操作指令も上記同様温水熱源機1に与えられ、温水熱源機1の給湯設定温度が変更される。なお、この温水熱源機1に与えられた給湯設定温度は、該温水熱源機1を介して温水熱源機用リモコン2にも送信され、温水熱源機用リモコン2の熱源機リモコン表示手段の表示にも反映される。
しかして、このように温水熱源機1が給湯運転を開始すると、次に、ふろ自動スイッチ408を操作する。このふろ自動スイッチ408の操作指令も、上記給湯運転の操作指令と同様、浴室暖房機3(端末リモコン通信部33、端末通信データ変換部34、端末通信部32)を介して温水熱源機1に与えられ、温水熱源機1が浴槽への湯張り運転を開始する。
このように、本発明の給湯システムによれば、浴室暖房機用リモコン4の操作パネルに温水熱源機1の風呂機能(及び給湯機能)に関する操作手段が設けられているから、浴室暖房機3の操作をする際に、場所を移動することなくその場で風呂機能の操作もでき、使い勝手の良い給湯システムを提供できる。また、サブリモコンを追加しなくとも脱衣室に設けられた一つの浴室暖房機用リモコン4で給湯・風呂・暖房等の各機能の操作ができるので、同じ場所に複数のリモコンが必要なく美観的に優れている。さらには、温水熱源機1との配線もリモコン通信線7のみで済むので、工事の手間や費用も低減できる。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、温水端末装置3として浴室暖房機を示したが、温水端末装置3としては、浴室暖房機以外の他の暖房装置(たとえば、脱衣室用の暖房装置や、床暖房パネル)を用いることも可能である。
また、上述した実施形態では、浴室暖房機用リモコン4に風呂機能の操作スイッチとしてふろ自動スイッチ408を設けた場合を示したが、風呂機能に関する操作スイッチとして他の操作スイッチ(たとえば、ふろの湯量や温水温度の設定操作スイッチや、浴槽の排水栓の操作スイッチなど)を設けるように構成することも可能である。さらには、上述した実施形態では、風呂機能に関する操作スイッチとして、ふろ自動スイッチ408とは別に給湯運転スイッチ407を設けた場合を示したが、ふろ自動スイッチ408のみを設けておき、ふろ自動スイッチ408が操作されると自動的に給湯運転の開始を指示する操作指令が出力されるように構成しておくことも可能である。
さらに、上述した実施形態では、浴室暖房機用リモコン4における給湯・風呂機能の操作が温水熱源機用リモコン2にも反映される(具体的には、熱源機リモコン表示手段に表示される)構成を示したが、本体通信データ変換部14及び端末通信データ変換部34は双方向でデータの変換を行うことができるので、温水熱源機用リモコン2における給湯・風呂機能の操作内容を浴室暖房機用リモコン4に反映させることも可能である。たとえば、温水熱源機用リモコン2で風呂機能に関する操作がなされると、その内容が浴室暖房機用リモコン4の表示部42に表示されるように構成することも可能である。
なお、上述した実施形態のように、浴室暖房機用リモコン4の操作内容が温水熱源機用リモコン2に反映されるだけの構成であれば、本体通信データ変換部14及び端末通信データ変換部34は一方向でのデータの変換ができればよく、双方向でデータ変換可能なものを使用する必要はない。
1 温水熱源機
11 本体制御部
12 リモコン通信部(第3の通信手段)
13 本体通信部(第2の通信手段)
14 本体通信データ変換部(第2の通信データ変換手段)
2 温水熱源機用リモコン
3 浴室暖房機(温水端末装置)
31 端末制御部
32 端末通信部(第2の通信手段)
33 端末リモコン通信部(第1の通信手段)
34 端末通信データ変換部(第1の通信データ変換手段)
4 浴室暖房機用リモコン(温水端末装置用リモコン)
5,7 リモコン通信線
6 インテリジェント通信線
11 本体制御部
12 リモコン通信部(第3の通信手段)
13 本体通信部(第2の通信手段)
14 本体通信データ変換部(第2の通信データ変換手段)
2 温水熱源機用リモコン
3 浴室暖房機(温水端末装置)
31 端末制御部
32 端末通信部(第2の通信手段)
33 端末リモコン通信部(第1の通信手段)
34 端末通信データ変換部(第1の通信データ変換手段)
4 浴室暖房機用リモコン(温水端末装置用リモコン)
5,7 リモコン通信線
6 インテリジェント通信線
Claims (4)
- 風呂機能を備えた温水熱源機と、該温水熱源機に通信接続され、前記温水熱源機から温水の供給を受けて所定の機能を発揮する温水端末装置と、該温水端末装置に通信接続され、前記温水端末装置を遠隔操作する温水端末装置用リモコンとを有する給湯システムにおいて、
前記温水端末装置用リモコンに前記風呂機能に関する操作手段を設け、該温水端末装置用リモコンに前記温水端末装置の遠隔操作機能とともに前記風呂機能に関する遠隔操作機能を備えさせたことを特徴とする給湯システム。 - 前記温水熱源機と通信接続され、前記温水熱源機を遠隔操作する温水熱源機用リモコンをさらに備えてなる給湯システムであって、
前記温水熱源機用リモコンは、前記温水端末装置用リモコンの前記風呂機能に関する操作手段によって指示された内容に基づく表示を行う表示手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の給湯システム。 - 前記温水端末装置用リモコンと前記温水端末装置とを第1の通信方式で通信接続する第1の通信手段と、前記温水端末装置と前記温水熱源機とを第2の通信方式で通信接続する第2の通信手段と、前記温水熱源機と前記温水熱源機用リモコンとを第3の通信方式で通信接続する第3の通信手段とを備え、
前記温水端末装置が前記第1の通信手段におけるデータと第2の通信手段におけるデータを相互または一方向に変換する第1の通信データ変換手段と、
前記温水熱源機が前記第2の通信手段におけるデータと第3の通信手段におけるデータを相互にまたは一方向に変換する第2の通信データ変換手段とを備えた
ことを特徴とする請求項2に記載の給湯システム。 - 前記温水端末装置として浴室暖房装置が用いられるとともに、この浴室暖房装置の温水端末装置用リモコンが浴室の近傍に配設されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の給湯システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005093740A JP2006275368A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | 給湯システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2005
- 2005-03-29 JP JP2005093740A patent/JP2006275368A/ja active Pending
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