JP3645959B2 - 地盤改良機械 - Google Patents

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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、構築物等の基礎を造るために掘削しながら土壌と粉粒状又はミルク状等の固化材とを攪拌混合して地盤を改良する地盤改良機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の土壌改良機械は、図18に示すベースマシン101のアーム102の先端に図17に示す如くに形成された、機枠103の両側板103a,103b間上部にモータ104により回転駆動する駆動軸105を軸架し、該駆動軸105に駆動スプロケット106を装着し、前記両側板103a,103bの下端に取り付けた支持枠107の両側板107a,107bに軸架させた回転軸108に従動スプロケット109を装着し、前記駆動スプロケット106と従動スプロケット109間に無端状のチェン110を巻装し、また、回転軸108はその一側に設けたスィベル装置111を介してセメント等の固化材が供給されるよう中空筒軸状に形成し、その外周面に中空内部と連通する噴出口112を軸方向に沿って複数開設すると共に、多数の攪拌翼113を突設し、モータ104の回転駆動により従動スプロケット109を回転させ、噴出口112から高圧で固化材を吐出させつつ多数の攪拌翼113によって地盤の攪拌混合を行なうようにしている。
【0003】
このような従来の地盤改良機械は、機枠103の下端にのみ軸架させた回転軸108に多数の撹拌翼113を突設し、回転軸108の回転に伴ない鉛直面内で回転する各撹拌翼113で地盤を掘削,撹拌するものであるため、土壌の撹拌範囲が狭く特に上下方向の広い範囲の掘削,撹拌ができ難い。
また、回転軸108の回転に伴ない多くの噴出口112が常に360度その向きを変えるので、不必要な方向に固化材を吐出し、例えば地盤改良機械を引き上げるのに伴ない回転軸108が地表に出たとき、しかも噴出口112が上を向いていると、セメント等粉体の場合粉塵が周囲に飛散することがあり、固化材の供給ロスやさらには公害の原因にもなっている。
【0004】
そこで、図18に示すように、駆動軸105に一対の駆動スプロケット106,106を装着し、両支持枠107a,107bに軸架させた回転軸108に一対の従動スプロケット109,109を装着し、駆動スプロケット106,106と従動スプロケット109,109間に無端状のチェン110,110を巻装し、これらのチェン110,110にそれぞれ多数の攪拌翼113を列設し、モータ104の回転駆動により駆動スプロケット106,106を回転させ、多数の攪拌翼113によって地盤を掘削,攪拌するようにし、また、機枠103の一方の側板103bに沿って固化材圧送管114を添設し、その先端部を水平に屈曲させ、先端の噴出口112から固化材を水平方向に噴出させつつ多数の攪拌翼113によって地盤を攪拌混合するようにしたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この地盤改良機械は、チェン110,110の回転に伴ない該チェン110,110に列設した多数の攪拌翼113が上下方向に移動して土壌を上下方向に広い範囲に掘削,攪拌することができる。
しかしながら、固化材が常に一方側のみに噴出し続けるために、掘削した地盤に対する固化材に濃淡の斑が生じ、均質に混合できないという課題がある。
また、地盤改良機械を引き上げるのに伴ない、固化材圧送管114の噴出口112が地表に出たとき、噴出口112が横を向いているために前記図17に示した地盤改良機械と同様に固化材のロス並びに粉塵公害の原因となる課題がある。そこで本発明は、これら課題を解決するべくなされたもので、固化材を下向きであってしかも左右双方向に噴出させて地盤を均質に攪拌混合できるようにし、さらに、固化材の供給ロスを減少させ公害も防止できる地盤改良機械を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明に係わる地盤改良機械は、機枠の上部に一対の駆動スプロケットを装着した回転自在な駆動軸を水平に軸装し、機枠の下部に回転不能な固定筒軸と回転可能な回転筒軸とにより二重筒状の支軸部を水平に設け、回転筒軸の外周に一対の従動スプロケットを装着し、前記各上下スプロケット間にそれぞれ攪拌翼を取着したチェンを巻装してなり、前記固定筒軸の外周面には下面両端部間に中心軸線と平行な固定スリット溝を開設し、回転筒軸の外周面には両側端部間に所望形状をなし、かつ常に固定スリット溝と一個所で交差する連続又は不連続な回転スリット溝を開設し、固定筒軸内に供給される固化材を両スリット溝の交差部から下方へ吐出させるように構成しする。この地盤改良機械にあっては、回転筒軸の回転に伴う回転スリット溝の移動により、該回転スリット溝との交差部が中心軸線方向に移動するので、固定筒軸内に固化材を供給して前記交差部から固化材を吐出するようにすれば、交差部は下向きであるため固化材は常に下方へ吐出され、しかも吐出量は中心軸方向にほぼ均一になる。
【0007】
また、機枠の上部に一対の駆動スプロケットを装着した回転自在な駆動軸を水平に軸装し、該機枠の下部に固定筒軸を水平に装着すると共に該固定筒軸にその外周に一対の従動スプロケットを装着した回転筒軸を被着し、前記各上下スプロケット間にそれぞれ攪拌翼を取着したチェンを巻装し、前記固定筒軸には一端側に固化材圧送管を接続すると共に、下面側の適宜位置に吐出口を設け、また、回転筒軸には先端開口が順に逆向きとなり、かつ基端開口が吐出口と合致したとき連通する噴射誘導管を放射状かつ等間隔に複数本取着し、一方、前記各チェンには噴射誘導管の回転方向側に位置してその先端開口と合致する水平な誘導板を列設して構成する。この地盤改良機械にあっては、噴射誘導管の基端開口が固定筒軸の吐出口と合致すると、固定筒軸内の固化材が吐出口を介して噴射誘導管に入り、これと同時に噴射誘導管の先端開口の回転方向側に誘導板が位置して、噴射誘導管の先端開口から噴出する固化材は誘導板に受け止められて排出され、この際に誘導板が土壌を押し分けつつ回転し、しかも噴射誘導管の先端開口が順に逆向きとなっているので固化材が左右側へ交互に噴射され、地盤と固化材との均質な混合がなされる。
【0008】
また、後者の地盤改良機械にあっては、前記各誘導板を噴射誘導管の回転に伴なって噴射誘導管の先端開口が誘導板の前面に近接する位置でチェンに配置することにより噴射誘導管の先端から噴出させる固化材を誘導板が通過した瞬間にできる空隙に噴出させるようにする。そして、噴射誘導管を2本取着した場合は、下向き180度の範囲で左右交互の方向に均等に固化材を噴射でき、さらに、粉粒状の固化材を空気圧送により供給することが可能になる。
【0009】
また、両チェンに直交状に跨がらせて板状の攪拌翼台を列設して各攪拌翼台の前面に相互に位置をずらせて数個の攪拌翼を取着して構成することで、複数の攪拌翼台の巾方向全体で均一に地盤を掘削すると共に、土壌と固化材の均質な攪拌,混合がなされる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係わる地盤改良機械の第1実施の形態を図面と共に説明する。図1は地盤を掘削しつつ固化材と共に攪拌混合する地盤改良機械を示す。1は自走可能なバックホー(ベースマシン)であり、該バックホー1から可動自在のアーム2が延出され、該アーム2の先端に地盤中に下降して地盤を掘削しつかつ攪拌する地盤改良機械3が取着されている。なお、固化材は粉状のセメント又はミルクいずれでもよい。
【0011】
地盤改良機械3は前記アーム2の先端に機枠4が固着されており、その両側板4a,4b間の上部に回転軸である駆動軸5が水平に軸架されている。6は一方の側板4aの外側に装着され前記駆動軸5を回転駆動させる可逆転駆動モータである。また、前記駆動軸5には一対の駆動スプロケット7,7が設けられている。前記両側板4a,4bの下部に上下一対の横杆8,8が架設され、これらの横杆8,8から前記一対の駆動スプロケット7,7と対応位置させて一対の支持枠9,9が垂下される。そして、該支持枠9,9の下端部に取着した二又状の支持脚10,10間に図2に示すように回転不能な固定筒軸11が設けられ、該固定筒軸11に回転可能な回転筒軸12が設けられる。この回転筒軸12は前記支持脚10,10の各外側下端10a,10aに取り付けられた軸受13,13に軸支され、該回転筒軸12の両端部に前記駆動スプロケット7,7に対向させて従動スプロケット14,14が設けられている。
前記固定筒軸11は回転筒軸12との間に隙間Sを設けて回転筒軸12に嵌着され、前記支持脚10,10の各内側下端10b,10bに回転不能に固着されている。
【0012】
前記一対の駆動スプロケット7,7と従動スプロケット14,14間に無端状のチェン15,15が巻装され、該各チェン15,15の外周面に地盤を掘削して攪拌するための攪拌翼16a,16bが複数列設される。これらの攪拌翼16a,16bは横巾の広い攪拌翼16aと、該攪拌翼16aより横巾の狭い攪拌翼16bとが交互に配置されて、地盤の攪拌混合を効率よく行なわせるようにしている。
【0013】
17は地盤改良機械3に沿うように一体的に設けられて固化材を供給するための固化材圧送管であり、該固化材圧送管17はスィベル装置18を介して前記回転筒軸12の一側端に連通状に接続され、回転筒軸12を回転自在としている。また、回転筒軸12の外周面には図3及び図5に示すようにその両側端部間に中空内部19と連通するらせん状の回転スリット溝20が開設されている。該回転スリット溝20は回転筒軸12の両側端間でほぼ一周するように連続して形成されている。
また、前記固定筒軸11の外周面には図4及び図6に示すように下面両側端部間に中心軸と平行に直線状の固定スリット溝21が開設される。この固定スリット溝21と前記回転スリット溝20とは常に一個所で交差し、しかも、回転筒軸12の回転に伴ないその交差部22が中心軸線方向に移動する。
【0014】
前記固定筒軸11の両端部は封止部材23,23によりシールされ、また、該固定筒軸11の外周面に前記隙間Sと連なる空気供給管24が取着される。そして、稼動中に空気供給管24から隙間S内に圧縮空気を供給し、固定スリット溝21から常に空気が一定の圧力で噴出されるようにする。これは固定スリット溝21,さらには隙間S内に土が侵入して回転筒軸12の回転や交差部22からの固化材の吐出に支障をきたさないようにするためである。
【0015】
このように構成した地盤改良機械の作用を説明する。チェン15,15を図1矢示方向に回動させて地盤改良機械3を掘削しながら地盤中に深く下降させ、固化材圧送管17から固化材を供給し、さらに該固化材も回転筒軸12の回転スリット溝20と固定筒軸11の固定スリット溝21との交差部22から吐出させつつ地盤を掘削し、固化材と撹拌混合させる。固化材は常に下向きに吐出され、しかも交差部22の移動と共にほぼ一定量が均等に吐出されることにより、固化材が地盤中へ偏りなく散在して均質に地盤改良がなされる。
また、地盤改良機械3を地盤上方に引き上げた状態でも、固化材が交差部22から下方へ吐出されるので、特にセメント等粉状の場合は周囲に飛散することが少なく、供給ロスが減少されると共に粉塵による公害も防止される。
【0016】
図7乃至図9に示したものは他の実施の形態に係るもので、固定筒軸11の下側に設けられる固定スリット溝21aを螺旋状の回転スリット溝20とは逆方向に巻かれるようわずかに螺旋状に設けたものである。このように固定スリット溝21aを螺旋状に形成することにより、図8に示すよう固定筒軸11外周面の法線方向に所望の角度αを持たせて広く固化材を吐出できる。また、その角度を変えることによって吐出したい方向が自由に選べる。
【0017】
図10に示したものも他の実施の形態に係るもので、回転筒軸12aの展開図を示す。この実施の形態では回転スリット溝20a,20aを不連続かつ方向を変えて形成しており、このようにすることにより回転筒軸12aの強度を高めるとができる。また、固定筒軸11には左右両側と下面真下にそれぞれ固定スリット溝21b,21b,21bが開設されており(図中Aが固定筒軸11の上面上端位置を示す。)、このように少くとも中央より下側に複数の固定スリット溝21b,21b,21bを設けることによって固定筒軸12の強度アップが図られ、しかも固定スリット溝21b,21b,21bの位置を成形時に変えることによって噴射の範囲及び噴射の方向を自由に変えられ、作業の能率向上にも寄与する。
【0018】
図11も他の実施の形態を示すもので、この実施の形態は外側に回転筒軸12X、内側に固定筒軸11Xを配置した構成からなる。すなわち、一対の支持枠25,25の先端に固定筒軸11Xが回転不能に横架され、その一端側に固化材を供給するための固化材圧送管17Xが接続されている。回転筒軸12Xの両端にそれぞれ従動スプロケット14X,14Xが固着される。26,26は固定筒軸11Xと回転筒軸12X及び従動スプロケット14Xと支持枠25間に介在するベアリングであり、これにより従動スプロケット14X,14Xと回転筒軸12Xを回転可能としている。
【0019】
この実施の形態においても、回転筒軸12Xと固定筒軸11Xとの間には隙間SXが形成され、空気供給管24Xを固定筒軸11X内に挿入し、該空気供給管24Xの先端を隙間SXと連通して固定筒軸11Xに開設される通孔27に接続している。また、固定筒軸11Xの外周面に下面両側端部に亘って直線状の固定スリット溝21Xが開設され、回転筒軸12Xの外周面には両側端部に亘って螺旋状の回転スリット溝20Xが開設される。該回転スリット溝20Xにはその回転方向の前側縁に沿って一定高さの突条28を設けている。これは、地盤中で回転筒軸12Xの回転に伴い突条28がその分土を押し退けるので、回転スリット溝20Xの出口部付近に空間ができ、固化材の吐出を良好に行うことができる。なお、前記従動スプロケット14X,14Xには攪拌翼16Xが列設されたチエン15X,15Xが巻装される。また、この実施の形態においては、前記実施の形態のようにスイベル装置18を使用する必要がないので、その分機械が簡素化でき地盤中の土壌の抵抗を軽減できる。
【0020】
以上説明した回転筒軸12,12a,12Xの回転スリット溝20,20a,20Xはそれらの形状に限定されるものではなく、固定スリット溝21,21a,21Xと1個所で交差するようなものであれば他の形状でも良く、固定スリット溝21,21a,21Xが下面の両側端部に亘って形成されていれば、固定筒軸11,11Xが回転筒軸12,12a,12Xの内側でも外側でもいずれでも同等の効果が得られる。
【0021】
図12ないし図15に示した地盤改良機械は第2実施の形態に係わるものであり、符号1から15を付したものは第1実施の形態とほぼ同一に構成されているため説明を省略する。ただ回転筒軸12は固定筒軸11の内側でなく外側に設けられる。
そして、チェン15,15の外周面に該各チェン15,15に板状の攪拌翼台29と樋状の誘導板30とが直交して跨がらせ、かつ等間隔に複数列設されるが、攪拌翼台29は2枚続けて2個ずつ設けられ、また誘導板30は1個ずつがそれぞれ等間隔に設けられる。そして、各攪拌翼台29の前面両側に攪拌翼16,16が取着される。なお、前記誘導板30は樋状のものに限らず平板状または断面く形状のものなどであっても良い。
【0022】
支持枠9,9の下端の両側板4c,4d間に固定筒軸11が軸架される。該固定筒軸11の一端側に固化材圧送管17が接続され、他方端には栓体31が嵌着され閉塞させている。そして、該固定筒軸11の中央部分の下半部に180度開いた吐出口32が設けられている。回転筒軸12は両端部を軸受33,33で支持させた三重管12a,12b,12cよりなり、内管12aには左右に位置を違え、さらに180度向きを違えて導出口34a,34bが開設される。また、中管12bに前記各導出口34a,34bに連通するように噴射誘導管35a,35bを貫通支持させる。これらの噴射誘導管35a,35bの先端は互いに左右側へ180度向きを違えて屈曲され、先端開口36a,36bを互いに左向き又は右向きとしている。また、外管12cで噴射誘導管35a,35bをサポートさせるようにしている。
前記内管12aの各導出口34a,34bは前記吐出口32と合致したときのみ連通するようになっている。
【0023】
このように構成される地盤改良機械の作用を説明する。チェン15,15を図12矢示方向に回動させて地盤改良機械3を各攪拌翼16で掘削しながら地盤中に下降させつつ固化材圧送管17から固化材を供給する。固化材圧送管17から固定筒軸11に供給された固化材は該固定筒軸11の吐出口32に回転する内管12aのいずれかの導出口34a,34bが合致して連通している間のみ噴射誘導管35a,35bに入り、その先端開口36a,36bから誘導板30にガイドされて噴出する。
【0024】
固化材の噴出する範囲は図15に示すように従動スプロケット14,14に同期して回転する回転筒軸12の内管12aに設けた導出口34a,34bが固定筒軸11に下向きに設けた吐出口32に連通している間、つまり、噴射誘導管35a,35bが水平位置より下方に180度回転する間、いずれかの噴射誘導管35a,35bから交互に継続して噴射すると共に、先端開口36a,36bの向きによって左方向または右方向に交互に切り換えて噴射され、さらに誘導板30にガイドされて地盤中へ平等に供給される。
【0025】
しかも、固化材は噴射誘導管35a,35bが何れも水平位置より下方に回転する範囲しか噴射しないから、地盤改良機械3を地上に引き上げるのに伴い、固定筒軸11が地表に出たとき、固化材がセメントのように粉体であっても粉塵が周囲に飛散することは少なく、固化材の供給ロスが減少し粉塵公害を起こすことは殆んどない。
また、内管12aに設ける導出口34a,34bを同一軸線上に設け、中管12bに貫通支持させる噴射誘導管35a,35bは導出口34a,34bに連通するように向きを違えて設けるようにしてもよい。なお、この実施の形態では噴射誘導管35a,35bを2本使ったが、3本又は4本を等間隔に配置するようにしてもよい。
【0026】
また、チェン15,15に直交して跨がらせる各誘導板30を、各噴射誘導管35a,35bの回転に伴い常に噴射誘導管35a,35bの先端開口36a,36bの前面に近接して位置するように位置を調節してチェン15,15に取着し、誘導板30が通過した瞬間にできる空隙に固化材が噴出するようにする。
このようにすることで固化材を先端開口36a,36bの左右の向きに応じて誘導板30に分散した状態で地盤中へ供給し、回転してくる各攪拌翼16によつて地盤に均質に攪拌混合させることができる。
【0027】
さらに、各撹拌翼台29の前面に取着する撹拌翼16の取付位置を図16にその一部を示すように隣接する各撹拌翼台29で撹拌翼台29の巾方向一杯に位置をずらせて取着する。なお、図16では隣接する3枚の撹拌翼台29を一組として、1枚目には中央位置に1個,3枚目には左右両端位置にそれぞれ1個,2枚目には1枚目と3枚目に取着した各撹拌翼16の中間に位置するように1個ずつ配置することにより、3枚の撹拌翼台29を一単位にして撹拌翼台29の巾方向一杯に撹拌翼16均等に取着している。このように複数の撹拌翼台29ごとに位置を違えて配置した各撹拌翼16が順次回転することで地盤を残すことなく掘削し、かつ地盤と固化材を均質に撹拌混合することを継続することができる。しかも、各撹拌翼台29に加わる負荷も少なくて済む。
なお、第1・2実施の形態に係る地盤改良機械はバックホー以外に泥止車などに架装備することもできる。
【0028】
【発明の効果】
以上各実施の形態について詳述したように本発明に係わる地盤改良機械は、チェンが上下方向に回動する動作と共に移動する多数の攪拌翼によって地盤を深く掘削すると共に、掘削した地盤と、常に下向きにかつ左右方向に均等に吐出供給される固化材とが偏りなく均一に攪拌混合して地盤の改良が均質に行なえる。
また、固化材が常に下向きに吐出されることにより、地盤上に引き上げられた状態でも固化材を周囲に飛散させることが少なく、これにより供給ロスが減少し、さらには粉塵による公害も防止される効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に対応する実施の形態に係わる地盤改良機械の斜視図。
【図2】同要部正面断面図。
【図3】図2のX−X線断面図。
【図4】同底面図。
【図5】同回転筒軸の展開図。
【図6】同固定筒軸の展開図。
【図7】同他の実施の形態に係る要部の底面図。
【図8】同側面断面図。
【図9】同固定筒軸の展開図。
【図10】他の実施の形態に係る回転筒軸の展開図。
【図11】他の実施の形態に係る地盤改良機械の要部の平面断面図。
【図12】請求項2に対応する実施の形態に係わる地盤改良機械の斜視図。
【図13】同要部平面断面図。
【図14】同要部平面断面図。
【図15】同要部側面断面図。
【図16】請求項4に対応する実施の形態に係わる攪拌翼の配置を説明する要部正面図。
【図17】従来の地盤改良機械の要部正面図。
【図18】従来の地盤改良機械の斜視図。
【符号の説明】
4 機枠
5 駆動軸
7,7 駆動スプロケット
11,11X 固定筒軸
12,12a,12X 回転筒軸
14,14X 従動スプロケット
15,15X チェン
16,16a,16b,16X 攪拌翼
17,17X 固化材圧送管
20,20a,20X 回転スリット溝
21,21a,21b,20X 固定スリット溝
22 交差部
29 攪拌翼台
30 誘導板
32 吐出口
35a,35b 噴射誘導管
36a,36b 先端開口

Claims (4)

  1. 機枠の上部に駆動スプロケットを装着した回転自在な駆動軸を水平に軸装し、機枠の下部に回転不能な固定筒軸と回転可能な回転筒軸とにより二重筒状の支軸部を水平に設け、回転筒軸の外周に従動スプロケットを装着し、前記各上下スプロケット間にそれぞれ撹拌翼を取着したチェンを巻装してなり、前記固定筒軸の外周面には下面両端部間に中心軸線と平行な固定スリット溝を開設し、回転筒軸の外周面には両側端部間に所望形状をなし、かつ常に固定スリット溝と一個所で交差する連続又は不連続な回転スリット溝を開設し、固定筒軸内に供給される固化材を両スリット溝の交差部から下方へ吐出させるようにしたことを特徴とする地盤改良機械。
  2. 機枠の上部に駆動スプロケットを装着した回転自在な駆動軸を水平に軸装し、該機枠の下部に固定筒軸を水平に装着すると共に該固定筒軸の外周に従動スプロケットを装着した回転筒軸を被着し、前記各上下スプロケット間にそれぞれ撹拌翼を取着したチェンを巻装し、固定筒軸の下面側の適宜位置に吐出口を設け、また回転筒軸には先端開口が順に逆向きとなり、かつ基端開口が吐出口と合致したとき連通する噴射誘導管を放射状かつ等間隔に複数本取着し、一方、前記各チェンには噴射誘導管の回転方向の前側に位置してその先端開口と合致する水平な誘導板を列設したことを特徴とする地盤改良機械。
  3. 誘導板を噴射誘導管の回転に伴なって噴射誘導管の先端開口が誘導板の前面に近接して位置するようにチェンに配置し、噴射誘導管の先端開口から噴出させる固化材を誘導板が通過した瞬間にできる空隙に噴出させるようにした請求項2記載の地盤改良機械。
  4. 機枠の上部に駆動スプロケットを装着した回転自在な駆動軸を水平に軸装し、機枠の下部に回転不能な固定筒軸と回転可能な回転筒軸とにより二重筒状の支軸部を水平に設け、回転筒軸の外周に従動スプロケットを装着し、前記上下スプロケット間にそれぞれチェンを巻装し、これら両チェン間に直交状に跨らせて板状の撹拌翼台を列設し、これらの各撹拌翼台の前面に互いに位置をずらして数個の撹拌翼を取着することにより、複数の撹拌翼台の巾方向全体で地盤を均一に掘削撹拌できるようにしたことを特徴とする地盤改良機械。
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