JP3645097B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用などのディスク装置に係り、特にトレイ上に設置されたディスクのうちのいずれかが選択されてディスク駆動部に保持されるディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用などのディスク装置として、複数枚のディスクのうちのいずれかを選択して駆動するディスク選択式のディスク装置がある。図5は従来のディスク選択式のディスク装置の構造を示す側面図である。
図5に示すものでは、マガジンM内に複数枚のトレイTが引き出し自在に収納されており、各トレイT上にCDやDVDなどのディスクDが載置されている。マガジンMと対向する位置にはディスク駆動部41が設けられている。このディスク駆動部41では、ドライブベース42がダンパー43により弾性支持されている。ドライブベース42上には、スピンドルモータ44とこのスピンドルモータ44により回転駆動されるターンテーブル45が設けられ、またディスクDの記録面を走査する光ヘッドが搭載されている。
また、ドライブベース42上には、軸47aにより回動自在に支持されたクランプアーム47が設けられ、このクランプアーム47の先部にクランパ46が回転自在に支持されている。
【0003】
ディスク駆動部41にディスクDが保持されていないときに、ディスク駆動部41をZ方向へ昇降移動させることによりマガジンM内のトレイが選択される。選択動作が終了すると、ディスク駆動部41が停止し、マガジンM内の選択されたトレイTaは、図示しないトレイ移送手段によりY1方向へ引き出される。選択トレイTa上のディスクDaがターンテーブル45上に設置されてクランパ46によりクランプされると、空となった選択トレイTaがマガジンM内に戻される。
そして、ターンテーブル45上に設置されたディスクDaは、マガジンM内の他のトレイTおよびディスクDと一部重なった状態で回転駆動され、再生や記録動作が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図5に示す従来のディスク装置では、ターンテーブル45に保持されたディスクDaを回転させるために、このディスクDaをマガジンM内に戻された選択トレイTaから離すことが必要であり、さらにターンテーブル45上に保持されているディスクDaは、一部がマガジンM内に入り込んで入るため、ディスクDaとその上のトレイTとの間隔δa、ディスクDaとその下のディスクDとの間隔δbを広く確保することが必要である。
特に車載用などではディスク駆動部41がダンパー43により弾性的に支持されており、車体振動が生じたときに、ディスク駆動部41が上下(Z方向)へ弾性的に振動し、光ヘッドに対する車載振動の影響を減少させている。したがって、駆動中のディスクDaの上下の隙間を十分に広く確保しておくことが必要である。
【0005】
しかしながら、実際には駆動中のディスクDaを選択トレイTaから持ち上げる距離を大きくできず、これを大きくすると、駆動中のディスクDaと、その上に隣接するトレイTとの隙間δaが短くなってしまう。
したがって、図5に示す構造のディスク装置では、マガジンM内のトレイT間の隙間を十分に大きくするか、あるいはディスク駆動部41のみをダンパー43で支持するのではなく、ディスク駆動部41とマガジンMとを共通のシャーシ上に設置してディスク駆動部41とマガジンMとが個別に動くことのない構造とし、前記シャーシ全体を筐体内でダンパーで支持する構造とすることが必要である。
【0006】
しかし、前記のようにトレイT間の間隔を広くすると、マガジンMが大型になり、このマガジンMが挿入される筐体も大きくすることが必要になる。またディスク駆動部41とマガジンMを搭載するシャーシ全体をダンパーで支持する構造でも同様に筐体を大きくすることが必要であり、装置全体の小型化が困難になる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、マガジンを大きくすることなく、駆動中のディスクとその上下に位置するディスクとの間隔を広く取ることができ、またディスク駆動部のみをダンパーで支持する構造を採用しても、十分な防振空間を確保することができるディスク装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスクが載置されトレイが複数枚重ねられているディスク設置部と、ディスクの中心が設置されるターンテーブルおよび前記ディスクを走査するヘッドとを有するディスク駆動部と、
前記ディスク設置部とディスク駆動部の少なくとも一方をディスク並び方向へ移動させてディスク設置部内のいずれかのトレイを選択する選択駆動手段と、
選択されたトレイに係合するフックおよび前記フックを往復移動させるモータを有して、選択された前記トレイを前記ディスク設置部から引き出し、このトレイ上のディスクが前記ターンテーブル上に保持された後に、前記トレイを前記ディスク設置部に戻すトレイ移送手段設けられており
前記ターンテーブルに保持されたディスクが前記ディスク設置部内他のディスクと一部が重なった状態で回転駆動されるディスク装置において、
前記トレイがディスク設置部内に戻されるときに、前記モータの動力で移動させられて、戻されるトレイに隣接する他のトレイを押圧するトレイ押圧部が設けられており、押圧された他のトレイ上のディスクと、ターンテーブルに保持されているディスクとの空間広げられることを特徴とするものである。
【0008】
上記ディスク設置部は、筐体内に設けられ、このディスク設置部内のトレイ上に、外部から1枚ずつディスクを挿入するものであってもよいし、前記ディスク設置部に、複数のトレイが収納されたマガジンが装着されるものであってもよい。
ディスクはCDやDVDなどであり、ディスク駆動部は前記ディスクに記録された信号を再生するもの、記録するもの、あるいは記録と再生を行うものである。
【0009】
本発明では、選択トレイ上のディスクがターンテーブル上に保持されて選択トレイがディスク設置部内に戻されたのと同時またはその直後にトレイ押圧手段により少なくとも選択トレイの上に位置しているトレイが持ち上げられ、好ましくは選択トレイの上下に位置するトレイが互いに離れる方向へ押圧される。したがってターンテーブル上に保持されて回転駆動されているディスクと、ディスク設置部内で隣接する他のディスクとの間に十分な広さの空間を確保でき、選択したディスクを他のディスクと接触させることなく回転駆動できる。
【0010】
また、前記トレイ移送手段は、選択トレイに係合するフックと、前記フックをディスク設置部とディスク駆動部との間で往復移動させるモータとを有し、前記フックの戻り動作により選択トレイがディスク設置部内に戻されるとき、前記モータの動力により前記トレイ押圧手段がトレイを押圧する方向へ移動させられるため、トレイ押圧手段のみを動作させるための別個の駆動源が不要になる。
【0011】
この場合に、前記フックがディスク駆動部の方向へ移動するときは、前記トレイ押圧手段がトレイから離れた待機位置に停止し、前記フックの戻り動作の最終行程で、このフックの戻り移動力により前記トレイ押圧手段が前記待機位置からトレイ押圧方向へ始動させられる構造とすることができる。
この構造では、トレイ押圧手段を必要なときにのみ動作させているため、トレイ移送手段に設けられたモータの負荷を低減できる。
【0012】
さらに、トレイ押圧手段は、トレイの両側に配置されており、一方のトレイ押圧手段が前記フックの戻り移動力によりトレイ押圧方向へ駆動されるときに、このトレイ押圧手段の駆動力を他方のトレイ押圧手段に伝達して他方のトレイ押圧手段をトレイ押圧方向へ移動させる動力伝達手段が設けられているものとすることができる。
このように、片側にのみ設けられたトレイ移送手段の動力を用いて対を成すトレイ押圧手段をそれぞれ駆動できるようにして、トレイ押圧手段によりトレイを両側で押すことができるため、トレイ上のディスクを駆動中のディスクから確実に離すことができる。
【0013】
また本発明は、ディスク設置部内に位置する各トレイには、ターンテーブルに保持されたディスクと重ならないように引き出し側前方に逃げ凹部が形成されていることが好ましい。
このようにトレイに凹部を形成し、ターンテーブルに保持されて駆動中のディスクに、ディスク設置部内のトレイが当たらない構造とすることにより、駆動中のディスクとその上下のディスクとの空間をさらに広げることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のディスク装置の全体構造を示す平面図、図2と図3はトレイ移送手段の詳細を示す拡大平面図、図4は図1のIV矢視の側面図である。
このディスク装置の筐体1はいわゆる1DINサイズであり、自動車のコンソールパネル内に埋設される。筐体1の前面にはノーズ2と称される化粧パネルが取り付けられている。
【0015】
筐体1内の前方で且つ幅方向の片側に寄った領域がディスク設置部1aであり、前記ノーズ2に開口する挿入口から前記ディスク設置部1a内に、マガジンMが矢印方向へ装填される。マガジンM内には複数枚のトレイTがY1方向へ引き出し自在に収納されており、このトレイTの上にディスクDが設置されている。ディスクDはCDやDVDなどである。以下においては、マガジンM内の複数のトレイTのうちトレイ移送手段3により引き出されるものを選択トレイTaと呼び、その上に設置されたディスクを選択ディスクDaと呼ぶ。また選択トレイTaの上に位置するトレイをTbで示し、その上に設置されているディスクをDbで示す。
【0016】
図1に示すように、マガジンM内の各トレイTは全て同じ形状であり、中央部にはU字状に切り欠かれた中心凹部T1が形成され、トレイT上に設置されたディスクDの中心穴D1がこの中心凹部T1に位置する。またトレイTの引き出し方向(Y1方向)の前縁部には、逃げ凹部T2が形成されている。
【0017】
選択ディスクDaが駆動ユニットUのターンテーブル14上に保持された時点で、選択ディスクDaの一部がマガジンM内に位置し且つマガジンM内の他のディスクDと重なっているが、マガジンM内のトレイTに形成された前記逃げ凹部T2は、前記ディスクDaの周縁部から間隔を開けて対向するため、駆動ユニットU内に保持されている駆動中の選択ディスクDaは、マガジンM内のいずれのトレイTとも重ならないようになっている。
また各トレイTの側部には、移送凹部T3が形成されており、この移送凹部T3のY1側の縁部は引き出し側押圧辺T3a、Y2側の縁部が戻し側押圧辺T3bとなっている。
【0018】
筐体1の奥側の角部内には、昇降シャーシ10が設けられている。この昇降シャーシ10は、前記ディスク設置部1aに装着されたマガジンMと平面的に重ならない形状であり、筐体1の高さ方向(Z方向)へ昇降自在に支持されている。筐体1内には選択駆動手段10Aが設けられ、この選択駆動手段10Aにより昇降シャーシ10がZ方向へ昇降移動し、マガジンM内のトレイTの選択動作が行われる。
【0019】
前記選択駆動手段10Aは、Z方向に延びて回転駆動されるスクリュー軸と、昇降シャーシ10に保持された雌ねじ部材とで構成され、あるいは昇降シャーシ10の下側に設けられたパンタグラフ方式のリンク機構、あるいは傾斜溝を有してY1−Y2方向へ移動する移動スライダにより昇降シャーシ10を昇降駆動する方式など、種々の機構を採用できる。
前記昇降シャーシ10には、トレイTの引き出し方向(Y方向)を挟んで一方の側に、トレイ移送手段3が、他方の側にガイド4が互いに平行に延びている。
【0020】
図2と図3は前記トレイ移送手段3を構成部材別に示したものである。図2に示すように、前記昇降シャーシ10の側辺には折曲部10aが形成され、またその内側の底部にはY1−Y2方向に延びる長穴10bが形成されている。
トレイ移送手段3には、一対の軸受31と32が固定されており、軸受31と32との間にスクリュー軸33が回転自在に支持されている。スクリュー軸33のY1側の端部にはピニオン歯車34が固定されている。昇降シャーシ10上には移送モータ35が固定されており、この移送モータ35の出力軸に固定されたウオーム歯車36が前記ピニオン歯車34に噛み合っている。
【0021】
スクリュー軸33には移送体37が取り付けられている。この移送体37には雌ねじ穴が開口しており、この雌ねじ穴がスクリュー軸33に螺着されている。移送体37の下面には摺動突起37aが一体に設けられ、この摺動突起37aが前記長穴10b内に挿入されている。前記移送モータ35によってスクリュー軸33が回転駆動されると、前記移送体37は、摺動突起37aと長穴10bとの係合により回り止めがなされた状態で、Y1−Y2方向へ移動させられる。
【0022】
前記移送体37にはフック37bが一体に形成されている。前記選択駆動手段10Aによって昇降シャーシ10がZ方向へ昇降移動させられるときに、昇降シャーシ10と共に昇降移動する前記トレイ移送手段3の前記フック37bは位置▲1▼にあって、マガジンM内の各トレイTの前記移送凹部T3内を移動する。そして、昇降シャーシ10が所定の高さ位置で停止したときに、前記フック37bは、選択トレイTaの移送凹部T3内に位置する。
【0023】
図3に示すように、トレイ移送手段3には、スライダ40が設けられている。スライダ40は前記スクリュー軸33の上に配置されているものであり、金属板を断面L字状に折り曲げて形成されている。スライダ40には一対の摺動爪40a,40aが突設されており、昇降シャーシ10の前記折曲部10aに形成されたスリットに案内され、短い距離L1だけY1−Y2方向へ移動できるようになっている。またスライダ40と昇降シャーシ10との間には戻しばね38が掛けられており、この戻しばね38により、スライダ40はY1方向へ付勢されている。
前記スライダ40にはY1−Y2方向へ延びる長穴40bが形成されており、前記移送体37の上面に一体に突出形成された駆動突起37cが前記長穴40b内に挿入されている。
【0024】
また、スライダ40には、トレイ押圧手段を構成するトレイ押圧部40dが形成されており、図4に示すように、このトレイ押圧部40dは、選択トレイTaの上側に位置するトレイTbの引き出し側の先端T4aに対向する高さ位置に設けられている。すなわち、前記移送体37のフック37bによってY1側に引き出される選択トレイTaは、スライダ40の前記トレイ押圧部40dの下側を通過するようになっている。
【0025】
昇降シャーシ10の前記ガイド4の内側にもスライダ39が設けられている。スライダ39には摺動爪39a,39aが一体に折り曲げ形成されている。この摺動爪39a,39aは、ガイド4に形成されたスリット内に挿入されており、このスライダ39は、前記ガイド4に対してY1−Y2方向に摺動自在である。スライダ39のY2側の端部には、もうひとつのトレイ押圧手段を構成するトレイ押圧部39bが形成されている。このトレイ押圧部39bは選択トレイTaの上に位置する他のトレイTbの先端T4bに対向する高さ位置に設けられている。前記フック37bによってY1方向へ引き出される選択トレイTaは、前記トレイ押圧部39bの下側を通過する。
【0026】
前記スライダ40には、選択トレイTaの移動領域の下側で折り曲げられた連結片40eが設けられ、他方のスライダ39にも選択トレイTaの移動領域の下側で折り曲げられた連結片39cが設けられている。
【0027】
昇降シャーシ10の底部にはピン42によりリンク41が回動自在に支持されており、その一端が連結ピン41aにより前記駆動片40eに連結されている。また昇降シャーシ10の底部ではピン44によりリンク43が回動自在に支持されており、このリンク43の一端は連結ピン43aにより前記連結片39cに連結されている。
両リンク41と43との間には、昇降シャーシ10の底部に設けられたピン46,46によりX1−X2方向へ摺動自在に支持された伝達リンク45が設けられ、前記リンク41に設けられたピン47が伝達リンク45の長穴内に挿入され、他方のリンク43に設けられたピン48が伝達リンク45の長穴に連結されている。
【0028】
前記リンク41、リンク43および伝達リンク45により、一方のトレイ押圧手段を構成するスライダ40と、他方のトレイ押圧手段を構成するスライダ39との間で動力を伝達する動力伝達手段が構成されている。この動力伝達手段は、Y1方向へ引き出される選択トレイTaの移動を妨げないようにその移動領域の下側に位置している。
【0029】
前記昇降シャーシ10上に駆動ユニット(ディスク駆動部)Uが設けられている。前記昇降シャーシ10上にはダンパー12,12,12によりドライブベース11が弾性支持されている。ドライブベース11上にはスピンドルモータ13が固定されており、このスピンドルモータ13の回転軸13aにターンテーブル14が固定されている。
【0030】
図1に示すように、ドライブベース11上には一対のガイド軸15a,15bが平行に固定されており、光ヘッド16がこのガイド軸15a,15bに案内されてY1−Y2方向へ移動可能に支持されている。前記光ヘッド16内には発光素子や受光素子およびその他の光学素子が収納されており、また前記ディスクDの記録面にレーザー光を照射する対物レンズ16aが設けられている。
【0031】
図1に示すように、前記ガイド軸15aの外側にはヘッド移送手段17が設けられている。このヘッド移送手段17では、前記ガイド軸15aと平行に延びるスクリュー軸19が設けられ、前記光ヘッド16には、このスクリュー軸19に噛み合う雌ねじ部材(図示せず)が設けられている。またヘッド移送手段17にはスレットモータ18が設けられ、このスレットモータ18の出力軸に設けられたピニオン歯車18aの回転力が減速歯車により減速されて前記スクリュー軸19に伝達される。
前記ヘッド移送手段17のスレットモータ18によりスクリュー軸19が回転させられると、これに噛み合っている前記光ヘッド16が内周側(Y2方向)および外周方向(Y1)方向へ送られる。
【0032】
図4に示すように、ターンテーブル14にはクランパ21が対向している。このクランパ21は、クランプアーム22の先部に回転自在に支持されている。また、クランプアーム22の基端部には折曲部22aが設けられ、折曲部22aは、前記ドライブベース11から折り曲げ形成された支持ブラケット11aに対し支軸23により回転自在に支持されている。また、クランプアーム22には、トーションばねやコイルスプリングなどの付勢部材の付勢力が作用しており、クランプアーム22はドライブベース11側へ下降する方向(クランプ方向)へ常に付勢されている。
前記ドライブベース11には、図示しないクランプ解除部材が設けられ、このクランプ解除部材により、クランプアーム22がクランプ解除方向へ駆動される。
【0033】
次に前記図1ないし図4に示したディスク装置の動作について説明する。
マガジンM内に全てのディスクDおよびトレイTが収納されている状態で、マガジンM内のトレイが選択される。この選択動作は、選択駆動手段10Aにより昇降シャーシ10をZ方向へ昇降移動させることにより行われる。昇降シャーシ10上のドライブベース11に設けられたターンテーブル14が選択ディスクDaを保持できる高さ位置に至ると、選択駆動手段10Aによる昇降シャーシ10の昇降駆動が停止する。
このとき、駆動ユニットUのクランプアーム22が上方に回動し、クランパ21がターンテーブル14から離れる。
【0034】
また、昇降シャーシ10が所定の高さ位置で停止すると、トレイ移送手段3のフック37bが選択トレイTaの移送凹部T3内で図2と図3の▲1▼の場所に位置する。またスライダ40に形成されたトレイ押圧部40dは選択トレイTaの上のトレイTbの先端T4aの前方に対向する待機位置にあり、他方のスライダ39に形成されたトレイ押圧部39bも、選択トレイTaの上のトレイTbの先端T4bの前方に対向する待機位置にある。このとき、図3に示すようにスライダ40は戻しばね38によりY1方向へ移動させられており、リンク41、リンク43および伝達リンク45は図3で実線で示す姿勢にある。
【0035】
前記のトレイ選択動作が完了し昇降シャーシ10が所定の高さで停止すると、トレイ移送手段3の移送モータ35が始動し、スクリュー軸33が回転して移送体37がY1方向へ駆動される。この移送体37のフック37bにより選択トレイTaの引き出し側押圧辺T3aがY1方向へ引かれ、選択トレイTaが駆動ユニットUの方向へ引き出される。このとき、移送体37の駆動突起37cは、スライダ40に形成された長穴40b内をY1方向へ摺動するため、スライダ40は図3の待機位置に停止したままである。
【0036】
フック37bが図2に示す位置▲2▼に至ると、選択トレイTaが駆動ユニットU内で鎖線で示す位置まで引き込まれ、選択ディスクDaの中心穴がターンテーブル14上に一致する。このとき、クランプアーム22がドライブベース11側へ回動して、ターンテーブル14とクランパ21とで選択ディスクDaの中心穴がクランプされる。
選択ディスクDaがターンテーブル14上でクランプされると、移送モータ35が逆転しスクリュー軸33がトレイ引き出し時と逆側に回転駆動される。これにより移送体37はY2方向へ駆動され、フック37bが選択トレイTaの戻し側押圧辺T3bをY2方向へ押す。この押し力により選択トレイTaがマガジンM内に戻されるが、移送体37が図3において位置▲1▼まで戻ると、移送体37に形成された駆動突起37cがスライダ40の長穴40bのY2側の端部に至る。
【0037】
さらに、移送モータ35によりスクリュー軸33が駆動され続け、移送体37は前記位置▲1▼からY2方向へ移動して位置▲3▼に至る。この間もフック37bにより選択トレイTaの戻し側押圧辺T3bがY2方向へ押され、移送体37が位置▲3▼に至ったときに、選択トレイTaがマガジンM内に完全に戻される。また、移送体37が位置▲1▼から位置▲3▼に移動する間、移送体37に設けられた駆動突起37cがスライダ40の長穴40bのY2側の端部をY2方向へ押し、スライダ40は距離L1だけY2方向へ移動させられる。よって、図4に示すように、スライダ40に形成されたトレイ押圧部40dが、選択トレイTaの上のトレイTbの先端T4aのテーパ面を摺動してトレイTbの下側へ入り込み、トレイTbが押し上げられる。
【0038】
スライダ40がY2方向へ距離L1だけ移動させられると、スライダ40に連結されているリンク41が破線で示すように反時計方向へ回動し、伝達リンク45がX2方向へ押される。そしてこの伝達リンク45によりリンク43が破線で示すように時計方向へ回動させられ、他方のスライダ39がY2方向へ移動させられる。したがってスライダ39に形成されたトレイ押圧部39bが、選択トレイTaの上のトレイTbの先端T4bの下側に入り込み、トレイ押圧部39bによってトレイTbが持ち上げられる。
【0039】
このように、選択ディスクDaが駆動ユニットUのターンテーブル14上に設置され、選択トレイTaがマガジンM内に完全に戻されたときに、その上にあるトレイTbの両側部がトレイ押圧部40dとトレイ押圧部39bにより持ち上げられる。よって図4に示すようにトレイTb上のディスクDbが大きく傾き、このディスクDbと、選択ディスクDaとの間に広い空間が確保される。
【0040】
なお、本実施の形態では、図4に示すように選択トレイTaの上のトレイTbの先端T4a,T4bをくさび形状とすることにより、トレイ押圧部40d,39bがY2方向へ移動したときにトレイTbが押し上げられるようにしているが、逆にトレイ押圧部40d,39bのY2側端部にテーパ面を設けることにより、トレイTbが押し上げられるようにしてもよい。
【0041】
各トレイTの引き出し側の先部は逃げ凹部T2となっているので、選択ディスクDaには選択トレイTaが重ならず、さらにその上下に位置するトレイTも選択ディスクDaに重ならない。このようにターンテーブル14上の選択ディスクDaは、その一部がマガジンM内に入り込んでいるが、その上下にはトレイが位置せず、またディスクDbが上向きに傾斜するため、選択ディスクDaの上に広い空間が確保された状態で、ディスクDaが回転駆動される。
【0042】
この実施の形態では、駆動ユニットUのドライブベース11がダンパー12,12により弾性支持されており、車体振動が与えられると、ドライブベース11およびこれに装着された選択ディスクDaが上下に弾性的に振動する。しかし、マガジンM内の上下のディスクと選択ディスクDaとの間に大きな空間が形成されているため、前記上下方向への振動の余裕を有することになり、ダンパーによる弾性支持効果を十分に発揮できる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明では、ディスク駆動部に保持されるディスクがその一部をマガジン内に残した状態で回転駆動されるものにおいて、マガジン内のディスクと駆動中のディスクとの間に大きな空間を形成できる。よってダンパーで支持されているディスク駆動部が振動しても、駆動中のディスクの振動空間を十分に確保できる。またマガジンを薄型化でき、装置全体の薄型化を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク装置を示す平面図、
【図2】図1に示すディスク装置のトレイ移送手段の構成部材を示す拡大平面図、
【図3】図1に示すディスク装置のトレイ移送手段の構成部材を示す拡大平面図、
【図4】図1のIV矢視の側面図、
【図5】従来のディスク装置の側面図、
【符号の説明】
D ディスク
Da 選択ディスク
T トレイ
Ta 選択トレイ
M マガジン
U 駆動ユニット
1 筐体
2 ノーズ
3 トレイ移送手段
4 ガイド
10 昇降シャーシ
11 ドライブベース
12 ダンパー
13 スピンドルモータ
13a 回転軸
14 ターンテーブル
16 光ヘッド
21 クランパ
22 クランプアーム
37 移送体
37b フック
39 スライダ
35 移送モータ
39b トレイ押圧部
40 スライダ
40d トレイ押圧部
41,43,45 動力伝達手段を構成するリンク

Claims (4)

  1. ディスクが載置されトレイが複数枚重ねられているディスク設置部と、ディスクの中心が設置されるターンテーブルおよび前記ディスクを走査するヘッドとを有するディスク駆動部と、
    前記ディスク設置部とディスク駆動部の少なくとも一方をディスク並び方向へ移動させてディスク設置部内のいずれかのトレイを選択する選択駆動手段と、
    選択されたトレイに係合するフックおよび前記フックを往復移動させるモータを有して、選択された前記トレイを前記ディスク設置部から引き出し、このトレイ上のディスクが前記ターンテーブル上に保持された後に、前記トレイを前記ディスク設置部に戻すトレイ移送手段設けられており
    前記ターンテーブルに保持されたディスクが前記ディスク設置部内他のディスクと一部が重なった状態で回転駆動されるディスク装置において、
    前記トレイがディスク設置部内に戻されるときに、前記モータの動力で移動させられて、戻されるトレイに隣接する他のトレイを押圧するトレイ押圧部が設けられており、押圧された他のトレイ上のディスクと、ターンテーブルに保持されているディスクとの空間広げられることを特徴とするディスク装置。
  2. 前記フックがトレイを引き出しているとき、前記トレイ押圧がトレイから離れた待機位置に停止する請求項記載のディスク装置。
  3. トレイ押圧は、トレイの両側に配置されており、一方のトレイ押圧が前記フックの戻り移動力によりトレイ押圧方向へ移動するときに、この移動力を他方のトレイ押圧に伝達して他方のトレイ押圧をトレイ押圧方向へ移動させる動力伝達手段が設けられている請求項1または2記載のディスク装置。
  4. ディスク設置部内に位置する各トレイには、ターンテーブルに保持されたディスクと重ならないように引き出し側前方に逃げ凹部が形成されている請求項1ないしのいずれかに記載のディスク装置。
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