JP3644640B2 - シートクッションパッド - Google Patents

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Description

[技術分野]
本発明はポリウレタンフォームからなるシートクッションパッドに関する。特に本発明のシートクッションパッドは、その使用に際して振動を伴う車両、特に自動車用のシートクッションパッドに適する。
[背景技術]
自動車においては、エンジンの振動、車両走行に基づく振動等の伝達を低減して乗客、乗員の快適さを確保するために、路面の凹凸による振動を吸収するサスペンションシステムやエンジンの振動を吸収するエンジンマウント等の種々の振動伝達防止手段が使用されている。また着座時の良好な感触も必要であるために、座席シートもクッション性の高い軟質ポリウレタンフォームが使用される。
自動車は、トラック、乗用車等様々な種類が有り、乗用車にも各種のグレードがある。そして形状、用途、販売価格を考慮して、振動伝達防止手段も選択使用されている。かかる振動伝達防止手段は、全ての周波数の振動伝達を完全に防止することはできず、その種類により、振動伝達防止に不利な周波数が存在する。このため、座席シートクッション用の軟質ポリウレタンフォームの特性にも、用途に応じて、振動伝達防止特性を含めて様々な特性が要求される。
従来より、自動車シートクッションの乗り心地性を向上させるためには、JASO B−407規定の振動伝達率特性に関して、人が不快と感じる振動数領域(4〜10Hz:評価値としては6Hzの振動伝達率が通常採用される)を大きく減衰させることが有効であるといわれている。特に6Hz前後の振動は、車酔いを起こす原因となる振動数といわれているため、ウレタンフォームからなる自動車用シートクッションパッドにおいても、前記振動伝達率を低く抑えるための開発が行われてきた。
しかし、6Hzでの振動伝達率を低く抑えた従来のシートクッションパッドは、振動伝達率特性における、2〜4Hzに現れる共振倍率(共振ピーク)が大きいため、乗員が自動車シートクッションに着座して走行する際に、車体の振動によって身体の安定感がなくなり、身体が上下に振れる感覚(いわゆるヒョコヒョコ感)を十分に防止することができなかった。
こうした事情から、自動車をはじめとする車両用のシートクッションパッドは、乗員の車酔いや疲労を低減するために、6Hz付近での振動伝達率を低く抑えるだけでなく、運転操作時の安定性向上(座席シートに着座時の安定性向上)も必要であり、より広い範囲の振動数においても低い振動伝達率を示すものが好ましいと考えられる。
しかし、一般的に、振動工学的には、振動伝達率特性曲線(縦軸:振動伝達率、横軸:振動数)は、振動伝達率特性の2〜4Hzでの共振倍率を下げると、クッション性に関連する比較的高振動数(たとえば、6Hz)での振動伝達率が上昇して、振動伝達率特性曲線が全体的にプロードな曲線になる。すなわち、振動伝達率特性曲線において、振動伝達率の低下と共振倍率の低下とは二律背反する関係にあった。
そこで、本発明の目的は、2〜4Hzでの共振倍率を低下させながら、しかも6Hz付近での振動伝達率を従来と同等またはそれ以下に低下させうる、高い減衰性を有し、同時に着座したときのフィット感が優れたシートクッションパッドを提供することにある。
[発明の開示]
本発明は、金型内部にポリウレタンフォーム原料を注入して成型されたスキン層とコア層を有するポリウレタンフォームからなるシートクッションパッドであって、
座面部が1層構造であり、
50kgの鉄研形加圧板を負荷して振幅±2.5mmにて行った強制振動試験により測定した2〜4Hzにおける共振倍率が4以下でかつコア層の反発弾性率が50〜70%であり、
前記ポリウレタンフォーム原料は、ポリオール成分として水酸基価が20〜40mgKOH/g、末端がエチレンオキサイド単位であるポリエーテルポリオール60〜80重量部、水酸基価が15〜30mgKOH/gのポリマーポリオール40〜20重量部、シリコン整泡剤、発泡剤、及びポリイソシアネート化合物としてジフェニルメタンジイソシアネートを使用したものであることを特徴とする。
上記構成のシートクッションパッドは、2〜4Hzでの共振倍率が低く、しかも6Hz付近での振動伝達率が従来と同等またはそれ以下であり、高い減衰性を有し、同時に着座したときのフィット感が優れたシートクッションパッドである。
前記ポリウレタンフォーム原料は、さらに、分子量が1000〜5000のエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合体であり、エチレンオキサイドの共重合比率が50重量%以上である重合体を破泡剤として、ポリオール成分100重量部に対して0.5〜5重量部含有するものであることが好ましい。
上記の破泡剤の使用により、共振振動数が4Hz以上になることを抑制しつつ共振倍率を低下させることが可能となる。エチレンオキサイドの含有率が50重量%未満の化合物は破泡効果が小さく、また分子量が上記範囲を逸脱しても共振振動数が4Hz以上になることを抑制しつつ共振倍率を低下させる効果が得られない。上述の破泡剤の添加量が0.5重量部未満の場合には破泡効果が十分得られないためにフォームの独立気泡の割合が増加し、成形時にシートクッションパッドにクラックが発生する場合がある。また破泡剤の添加量が5重量部を超えると破泡効果が強くなりすぎて共振倍率が高くなる。
破泡剤は、エチレンオキサイドの重合比率が100%であってもよい。また破泡剤の添加量は、1〜4重量部であることがより好ましい。
前記シリコン整泡剤は、自由発泡フォーム高さの平均値が225mm以上となるものであることが好ましい。
使用するシリコン整泡剤の特性を表す自由発泡フォーム高さの平均値は、下記(表1)に記載のモデル配合を使用し、測定したフォーム高さである。自由発泡フォーム高さの平均値は、整泡剤の特性をモデル配合にて評価したものである。
自由発泡フォーム高さは、上記(表1)の原料を、全量が147.3±0.5gとなるように秤量し、底部の直径が105mm,開口部の直径が140mm,高さが195mmの円錐台状の容器にて発泡させたときの発泡体の頂部までの高さを測定することにより求める。
Figure 0003644640
自由発泡フォーム高さの測定においては、上記(表1)の上欄のポリオール化合物を含むポリオール成分を均一に予備混合し、このポリオール成分とイソシアネート成分とをそれぞれ25℃に温度調節して均一に混合して所定条件で発泡させて形成されたフォームの高さを測定する。混合は5秒程度の短時間でポリオール成分とイソシアネート成分を均一に撹拌できる公知の撹拌装置を使用して行う。
かかるシリコン整泡剤の使用により、2〜4Hzでの共振倍率が低く、しかも6Hz付近での振動伝達率が従来と同等またはそれ以下である高い減衰性を有するシートクッションパッドをより確実に安定して得ることができる。シリコン整泡剤は2種以上の成分を混合したものであっても自由発泡フォーム高さの平均値が225mm以上となるものは使用可能である。
前記シリコン整泡剤は、ポリジメチルシロキサン、もしくは(化学式1)にて表され、該(化学式1)において共重合ポリエーテルにおけるエチレンオキサイド単位mとプロピレンオキサイド単位nの当量比m/nが0.4/0.6〜0.05/0.95である化合物であることが好ましい。
(化学式1)
Figure 0003644640
((化学式1)において、Xは炭素数1〜4の有機残基、Rはアルキル基又はアシル基であり、xは80〜250、yは0〜50である。)
【図面の簡単な説明】
図1は、座面部の厚さが65mmのシートクッションパッドの例の断面図
図2は、自由発泡フォーム高さの測定方法を示した図
図3は、シートクッションパッドの10Hz以下の振動数における振動伝達率の測定結果を示したグラフ
[発明を実施するための最良の形態]
本発明の軟質ポリウレタンフォームに使用されるポリオール化合物は、得られるシートクッションパッドの共振振動数、共振倍率、コア層の弾性率が所定範囲内に入るものであれば、その種類等は特に制限されないが、本発明のポリオール化合物としては、ポリオキシアルキレングリコールとポリマーポリオールとを併用したものが好ましい。
ポリオキシアルキレングリコールとしては、通常、多官能性アルコール系化合物を開始剤に、これにアルキレンオキサイドを付加させたいわゆるポリエーテルポリオールが用いられる。
多官能性アルコール系化合物としては、たとえば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、シュークロース、トリエタノールアミン、ジエタノールアミンやこれらに少量のアルキレンオキサイドが付加した化合物を例示できる。
多官能性アルコール系化合物に付加重合するアルキレンオキサイドとしては炭素数2以上のものがあげられ、たとえば、エチレンオキサイド、1,2−プロピレンオキサイド、1,2−ブチレンオキサイド、2,3−ブチレンオキサイド、スチレンオキサイドなどを例示できる。これらアルキレンオキサイドのなかでも、プロピレンオキサイドおよび/またはブチレンオキサイドとエチレンオキサイドを併用したものが、低コストであること、得られるシートクッションパッドの特性が良好であること等から好ましい。特にエチレンオキサイドが開環したエチレンオキサイド単位を3〜50重量%、さらには3〜25重量%の付加割合で含んでいるものが好ましい。
また、ポリオキシアルキレングリコールは前記アルキレンオキサイドのランダム重合体、ブロック重合体のいずれでもよいが、末端にオキシエチレン単位を含むものがイソシアネート基との反応性が良好であり、好ましい。末端の1級化率(末端エチレンオキサイド単位化率)は、ポリオキシアルキレングリコールのオキシアルキレン単位の3重量%以上含むものが好ましく、5重量%以上含むものがより好ましく、特に好ましくは10〜20重量%である。
このようなポリオキシアルキレンポリオールの架橋間分子量(水酸基当たりの分子量)は、1000〜4000程度のもの使用が好ましく、特に、架橋間分子量が1500〜2800のものの使用が好ましい。
また、本発明においては、ポリオール化合物中にポリマー粒子を微粒子状にて分散させたポリマーポリオールを使用する。
上記のポリマー粒子としては、たとえば、アクリロニトリル、スチレン、アルキルメタクリレート、アルキルアクリレート等のビニルモノマーのホモポリマーまたはコポリマー等の付加重合系ポリマーや、ポリエステル、ポリウレア、メラミン樹脂等の縮重合系ポリマー等の粒子があげられる。これらのなかでも、アクリロニトリル、スチレンのホモポリマーまたはコポリマーが好ましい。特にアクリロニトリルのホモポリマーが好ましい。なお、ポリマー粒子としては、アクリロニトリル重合体微粒子の含有系が、シートクッションパッドの成形性が良好であり、好ましい。
ポリオール成分全体における、上記ポリマー粒子の割合は、その割合が多すぎると経済的に不都合が生じるため、40重量%以下、さらには20重量%以下とするのが好ましい。また、シートクッションパッドの硬度や耐久性などの物性を有効に向上させるには、ポリオール成分全体における、ポリマー粒子の割合を1重量%以上、さらには2重量%以上存在するのが好ましい。
かかるポリマー粒子のポリオール化合物中への導入方法は特に制限されないが、たとえば、ポリマー粒子が付加重合系ポリマーの場合には、ポリオキシアルキレンポリオール等のポリオール中で、ラジカル重合開始剤の存在下に、スチレン、アクリロニトリル等のビニル系モノマーを重合させることにより、ポリオール化合物に安定に分散させることができる。ポリマーポリオール(POP)は三井化学製、旭硝子製等が市販されており、好適に使用可能である。
上記のポリエーテルポリオール、ポリマーポリオールを構成するポリオキシアルキレンポリオールも共に末端の不飽和基濃度は低い方が好ましく、具体的には、末端の不飽和基濃度は0.1meq/g以下であることが好ましい。
ポリイソシアネート化合物としては、上述のように、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(精製ジフェニルメタンジイソシアネート(p−MDI)やクルードMDI(c−MDI)、カルボジイミド変成MDIないしウレトンイミン変成MDIがある。)を使用する。
ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)に加えて、シートクッションパッドの製造に通常使用される、イソシアネート基を2個以上有する芳香族系、脂環族系、脂肪族系の各種のポリイソシアネート化合物、さらにはこれらポリイソシアネート化合物を変性して得られる変性ポリイソシアネート化合物を、本発明の目的を損なわない範囲で特性を調整するために使用してもよい。
ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)と併用可能なポリイソシアネート化合物の具体例としては、トルエンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートがあげられ、その変性物としては、ポリイソシアネート化合物のプレポリマー型変性体、イソシアヌレート型変性体、ウレア型変性体、カルボジイミド型変性体などがあげられる。
発泡剤としては水を使用するが、水と共に他の発泡剤を併用することも好ましい。併用可能な発泡剤としては、HCFC−141b、HFC−134a、HFC−245fa、HFC−365mfc等のハロゲン化炭化水素、シクロペンタンやn−ペンタン等の低沸点脂肪族ないし脂環式炭化水素、液化炭酸ガス等があげられる。併用する場合には、液化炭酸ガスの使用が好ましい。
発泡剤は、コア密度が50〜65kg/m3となるように添加することが、シートクッションパッドとして当然に要求される25%圧縮硬度などの他の特性とのバランスがよいシートクッションパッドが得られるため、好ましい。
整泡剤としては、(表1)に記載の発泡原液組成物により評価した自由発泡フォーム高さの平均値が225mm以上となるものを使用する。かかるシリコン系整泡剤としては、ポリジメチルシロキサンやその誘導体である公知の整泡剤は限定なく使用可能であるが、前記(化学式1)にて示される化合物が好適である。シリコン系整泡剤としては市販品の使用が好適であり、具体的には、SF2965,SF2962,SF2904,SF2908,SRX294A,(東レダウコーニングシリコン製)、L−5366,L−5309(日本ユニカー製)、B8680(ゴールドシュミット社製)等が市販されている。これらのなかでSF2965,SF2962,L−5366,L−5309が前記(化学式1)にて示される化合物であって、かつm/n比やx,yが好適な範囲に属するものとして例示される。特に表面張力低下能(ポリオール成分に添加前と添加後の表面張力の差)が1(dyne/cm)程度の整泡剤の使用が有効であり、上記のなかでもSF2965,SF2962、B8680、L−5366,L−5309の使用が特に好適である。ただし、単独の整泡剤ではなく、複数の整泡剤を併用して表面張力や表面張力低下能を調整することも可能である。他の整泡剤を併用する場合は、SF2965,SF2962、B8680、L−5366,L−5309から選択される整泡剤は、全整泡剤の10重量%以上を使用することが好ましい。
本発明においては、上記のシリコン系整泡剤に加えて、破泡剤を併用することが、好適である。分子量が1000〜5000のエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合体であり、エチレンオキサイドの共重合比率が50重量%以上である重合体を破泡剤としては、上記したポリオキシアルキレンポリオールの製造において使用する多官能アルコール化合物に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドを開環重合させることにより製造される化合物が使用可能である。使用する多官能アルコール化合物としては、水、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパンなどが好適である。破泡剤は、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロック共重合体であってもよく、ランダム共重合体であってもよい。市販品の使用も好ましく、ブルロニック(BASF社製)、EP−505S(三井化学社製)等が好適な市販品として例示される。
ウレタン化触媒としては、トリエチレンジアミン(TEDA、Dabco)、ビス(N,N−ジメチルアミノ−2−エチル)エーテル、N,N,N’,N′−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル(TOYOCAT−ET;東ソー製)等のアミン系触媒や、酢酸カリウム、オクチル酸カリウム等のカルボン酸金属塩、ジブチル錫ジラウレート等の有機金属化合物等があげられる。これらのなかでも水発泡系ポリウレタンフォームの製造に適している点でアミン系触媒の使用が好ましい。
本発明のシートクッションパッドの製造において、必要に応じて低分子量の多価活性水素化合物を使用することも好適な態様であり、シートクッションパッドの剛性等を調整することが容易となる。このような低分子量の多価活性水素化合物としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン等の多価アルコール類並びにこれらの多価アルコール類を開始剤としてエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドを重合させて得られる水酸基価が300〜1000mgKOH/gの化合物、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン等のアルカノールアミン類等が例示される。これらの化合物は単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。これらの化合物を使用した市販品の使用も好適であり、例えばKL−210(三井化学社製)、ハードマスター17(第一工業製薬社製)、EL−980(旭硝子社製)等が例示される。
前記ポリオール化合物、ポリイソシアネート成分、発泡剤、触媒および整泡剤を含有してなるポリウレタンフォーム原料における各成分の使用量は、通常、以下の通りであるが、シートクッションパッドのコア層の弾性率等や硬度、密度等を調整するため、その使用量を適宜に変更できることはいうまでもない。
ポリオール化合物を含むポリオール成分の水酸基の当量とポリイソシアネート成分のイソシアネート基の当量比(イソシアネートインデックス[NCO index])は0.85〜1.15(指数表示では85〜115)となる範囲であることが好ましく、略等当量1.0(指数表示では100)であることがより好ましい。発泡剤として水を使用する場合、水の使用量は、通常ポリオール化合物100重量部に対して、0.1〜8重量部、好ましくは2〜4重量部である。触媒の使用量は、通常ポリオール化合物100重量部に対して、10重量部以下、好ましくは0.05〜1.0重量部である。整泡剤の使用量は、通常ポリオール化合物100重量部に対して、0.01〜5重量部(可塑剤等で希釈した整泡剤の場合には有効成分を基準とする)、好ましくは0.1〜2重量部である。
また、ポリウレタンフォーム原料には、前記成分の他に、乳化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、老化防止剤、充填剤、難燃剤、可塑剤、着色剤、防黴・防菌剤等の各種添加剤を、必要応じて添加することもできる。
前記各種成分を含んでなるポリウレタンフォーム原料は、シートクッションパッドが適用される用途に応じて、各種形状に応じた所定の金型内で、シートクッションパッドに成形される。成形方法は、通常の手段を採用できる。たとえば、ポリオール化合物、発泡剤、触媒、整泡剤、架橋剤および必要により添加剤を所定量予備的に混合してポリオール成分とした後、さらにこの混合物であるポリオール成分にポリイソシアネート成分をポリウレタン発泡機または撹拌機等を使用して急速混合して得られたポリウレタンフォーム原料を、金型内に注入し、所定時間後に脱型することにより、シートクッションパッドとしての軟質ポリウレタンフォームが得られる。
またシートクッションパッドの着座時のフィット感は、成形の際のポリウレタンフォーム表面層として形成される表皮(スキン)層の厚さ等により変動する。スキン層の厚さや性質は、成形時のパック率、成形の際の金型温度やポリウレタンフォーム形成の反応速度等により変動するが、一般的なシートクッションパッドの成形条件であるパック率1.1〜1.3程度、また金型温度50〜70℃では、スキン層の厚さ、性質は大きくは変わらない。一般的に使用されるシートクッションパッドではスキン層の厚さは10mm程度であり、フォームのコア密度は、スキン層を含む全密度の80〜90%、多くは85%程度となる。
シートクッションパッドの裏面には、例えばポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレンまたはその発泡体からなる樹脂のサポーターやPPクロス、粗毛布、不織布等のサポーター(補強材)を、成形時に予め金型にインサートする一体成形法ないしフォーム成形後の接着により積層することも可能である。
実際に車両に装着される座席シート等は、本発明のシートクッションパッドに本皮、モケット、トリコット、ジャージ、織物等の外層を被覆し、さらに金具を取り付けて車両の組み立てに供される。外層をシートクッションパッドに被覆する際には、シートクッションパッドに面ファスナーの1部材を接着等により取り付けることも好適である。
[実 施 例]
以下、本発明の達成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。なお、実施例等における物性等の評価方法は次の通りである。
〔シートクッションパッドの物理物性〕
a)25%硬度:シートクッションパッドを直径200mmの加圧板で25%圧縮したときの荷重である(JIS K6400準拠)。
b)コア密度(kg/m3):シートクッションパッドのコア部について測定した密度である。
c)コア層の反発弾性率
シートクッションパッドのコア部(スキン層を除いて)から100mm×100mm×50mm(t)の測定サンプルを採取して、JIS K−6400に準拠して測定した。取り除いたスキン層は約10mmである。
〔シートクッションパッドの振動伝達率特性〕
JASO B−407に準拠して、50kgの鉄研形加圧板を負荷し振幅±2.5mmで強制振動試験を行うことにより得られた振動伝達率曲線から、共振振動数(Hz)、共振倍率、振動伝達率(6Hz、10Hz)を計測した。振動特性の計測には、シートクッション振動試験機C−1002DL(伊藤精機(株)製)を使用した。
〔ヒョコヒョコ感〕
厚さ65mmのサンプルについて、ポリウレタンフォーム製パッドの表皮材にて被覆したシートクッションを車両に実際に装着し、5人のパネラーが乗車して走行し、実車による官能評価を行った。
〔自由発泡フォーム高さ〕
上述の(表1)に示した配合に基づき、イソシアネート成分を除くポリオール成分を全量が約600g(1回の使用量約107gの5回分相当量)となるように秤量し、容量1Lの円筒型容器に入れ、オートホモミクサーAM−M(特殊機化工業製)を使用し、直径40mm、エッジ高さ5mmのディスパー羽根を6枚1組で2段、合計12枚を装着し、3500rpmにて5分撹拌してポリオール成分を調整した。このポリオール成分を12時間〜20時間静置し、底部の直径が105mm,開口部の直径が140mm,高さが195mmの円錐台状の容器としてデスポカップ2L(井内盛栄堂社製)を発泡容器とし、この発泡容器に所定量を秤取し、上記オートホモミクサーAM−Mにより3500rpmにて5秒間撹拌し、直ちにNCO index=1.0(指数表示にて100)となるようにイソシアネート成分を添加し、3500rpmにて7秒間撹拌して発泡組成物とし、静置して発泡させた。発泡組成物は全量が147.3gとなるように混合し、ポリオール成分、イソシアネート成分はいずれも25℃に温度調節して使用した。自由発泡フォーム高さは、図2に例示のように、発泡体を含む発泡容器を水平台の上に載置し、金尺を使用して高さを測定して求めた。自由発泡フォーム高さの測定状況を図2に示した。また、自由発泡フォーム高さ(単位mm)の測定結果を(表2)、(表3)に示した。自由発泡は5回行い、最大値、最小値、5回の平均値を示した。整泡剤のx/y比は、0.75/0.25以上のものが好適である。
〔シートクッションパッドの作製〕
以下の実施例において使用した原料の性質等は、(表4)にまとめて示した。(表4)において、整泡剤のx/y比、m/n比は、NMRにより実測した値である。測定は、FT−NMR DPX400S(BURKER社製)を使用し、整泡剤を重クロロホルム2重量%溶媒として測定した。x/y,m/nはそれぞれ式
x/y=〔(P3−1.5×P5)/6〕/(P5/2)
m/n=〔(P1−P2−P5)/4〕/(P2/3)
にて求めた。ここに、P1,P2,P3,P5は(化2)における下記のH
P1:−OCH2−基、−OCH−基のH(3.0〜4.0ppm)
P2:C−CH3基のH(1.1ppm付近)
P3:Si−CH2基のH(0ppm付近)
P5:X基におけるSi−CH2−基のH(0.45ppm付近)
の積分値である。
(実施例1)
実施例1のシートクッションパッドの製造に使用した配合は(表5)に示した。配合比は、ポリオール化合物の合計を100重量部とした重量部にて表示した。(表5)に記載の成分を同表に記載の重量比率で常法にて配合し、均一に混合した後、所定量を所定形状の金型に注入し、発泡硬化させてシートクッションパッドを得た。
シートクッションパッドは、座面部の厚さが65mmのものを作製した。このシートクッションパッドは、実車用のシートクッションパッドの金型を使用し、底面側に支持部材としてポリプロピレン製ネット日石コンウエドネット(日石合樹製品(株)製)を使用した。
座面部厚さが65mmのシートクッションパッドの座部形状は図1に示した。図1(A)は前後方向、即ち人が着座した場合の前後方向の断面形状を示し、図1(B)〜(D)は、図1(A)の(a)〜(c)位置の左右方向の断面を示したものであり、(a)位置が座面部であり、厚さが65mmである。
シートクッションパッドの硬度測定位置は、座面部であり、図1に示されている。またコア層の弾性率を測定したヒップポイント下位置は、この硬度測定位置近傍である。
得られたシートクッションパッドの物理特性測定結果およびヒョコヒョコ感の評価結果を(表6)に示した。また振動伝達率を測定したグラフを図3に示した。
(表6)に示すように、本発明のシートクッションパッドは、共振振動数、共振倍率、コア層の反発弾性率を所定の範囲内としているため、実際のシートクッションパッドとしたときのヒョコヒョコ感は良好なものであり、しかも着座時のフィット感も良好であった。
一方、比較例1では、共振倍率が大きく、実際のシートクッションパッドとしたときのヒョコヒョコ感を満足するものではなかった。
[産業上の利用分野]
本発明のシートクッションパッドは、その使用に際して振動を伴う車両、特に自動車用のシートクッションパッドに使用可能である。
Figure 0003644640
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Figure 0003644640
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Claims (7)

  1. 金型内部にポリウレタンフォーム原料を注入して成型されたスキン層とコア層を有するポリウレタンフォームからなるシートクッションパッドであって、
    座面部が1層構造であり、
    50kgの鉄研形加圧板を負荷して振幅±2.5mmにて行った強制振動試験により測定した2〜4Hzにおける共振倍率が4以下でかつコア層の反発弾性率が50〜70%であり、
    前記ポリウレタンフォーム原料は、ポリオール成分として水酸基価が20〜40mgKOH/g、末端がエチレンオキサイド単位であるポリエーテルポリオール60〜80重量部、水酸基価が15〜30mgKOH/gのポリマーポリオール40〜20重量部、シリコン整泡剤、発泡剤、及びポリイソシアネート化合物としてジフェニルメタンジイソシアネートを使用したものであることを特徴とするシートクッションパッド。
  2. 前記ポリウレタンフォーム原料は、さらに、分子量が1000〜5000のエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合体であり、エチレンオキサイドの共重合比率が50重量%以上である重合体を破泡剤として、ポリオール成分100重量部に対して0.5〜5重量部含有するものであることを特徴とする請求項1に記載のシートクッションパッド。
  3. 前記シリコン整泡剤は、自由発泡フォーム高さの平均値が225mm以上となるものである請求項1又は2に記載のシートクッションパッド。
  4. 前記シリコン整泡剤は、ポリジメチルシロキサン、もしくは(化学式1)にて表され、該(化学式1)において共重合ポリエーテルにおけるエチレンオキサイド単位mとプロピレンオキサイド単位nの当量比m/nが0.4/0.6〜0.05/0.95である化合物である請求項1〜3のいずれかに記載のシートクッションパッド
    (化学式1)
    Figure 0003644640
    ((化学式1)において、Xは炭素数1〜4の有機残基、Rはアルキル基又はアシル基であり、xは80〜250、yは0〜50である。)
  5. 前記発泡剤が水であり、その添加量がポリオール化合物100重量部に対して、0.1〜8重量部である請求項1〜4のいずれかに記載のシートクッションパッド。
  6. 前記水の添加量が、ポリオール化合物100重量部に対して、2〜4重量部である請求項5に記載のシートクッションパッド。
  7. 前記シリコン整泡剤の添加量が、ポリオール化合物100重量部に対して、0.1〜2重量部である請求項1〜6のいずれかに記載のシートクッションパッド。
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