JP3644389B2 - 図面に記載された物を製造することが可能な製造機械を検索する検索装置及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、図面に記載された物を製造することが可能な製造機械を検索する検索装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、図面に記載された物の製造を依頼する場合、発注者(特に親企業)は、当該物を製造する能力を十分に有する専属の製造業者(特に下請け企業)に対して製造を依頼していた。これは、1つの親企業と複数の下請け企業とからなる閉鎖的な関係が築かれることになっていた。
【0003】
発注者においては、製造業者を選択する上で、当該製造業者が当該物を製造する能力を有するか否か、又は当該製造業者が特別な要求に対応できるか否か等は大きな問題であった。発注者が、たとえ当該物をCAD(Computer Aided Design)図面で設計した場合でも、その物を実際に製造する能力を製造業者が有するか否かは、当該製造業者が所有する製造機械にも影響されるので、かなり詳細な技術的な打ち合わせを必要としていた。
【0004】
一方、製造業者においては、製造能力が高い製造機械を所有しているにもかかわらず、その製造能力を具体的に公表することが難しいために、他の発注者からの製造依頼を受けることが難しかった。
【0005】
また、たとえ製造業者が所有する製造機械の名称又は性能等を、インターネットを通じて公表することができたとしても、発注者側においては、図面に記載した当該物を製造することができるか否かの判断は、非常に難しい。その一つの要因には、従来の検索装置は、検索鍵として、キーワード即ち「言葉」を指定するものであることによる。即ち、発注者側において、製造機械を検索するためには、検索鍵として種々の条件を指定する必要があり、実際問題として、このような検索を行うことは不可能であった。
【0006】
そこで、本発明は、CAD図面に記載された物を製造することが可能な製造機械を検索する検索装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明による検索装置は、製造機械の機械識別名毎に、該製造機械が加工可能な加工内容、加工機械種類、加工寸法及び加工精度を含む性能データを蓄積した機械別性能データベースと、検索鍵として、CAD図面に記載された物の幾何公差記号、加工寸法及び加工精度を含む規格データが入力される手段と、幾何公差記号毎に1つ以上の加工機械種類が対応付けられたテーブルを用いて、規格データに含まれた幾何公差記号から1つ以上の加工機械種類を選定する加工工程選定手段と、機械別性能データベースを用いて、加工工程選定手段によって選定された加工機械種類と、規格データに含まれる加工寸法及び加工精度とを許容する1つ以上の機械識別名を検索する検索手段と、検索結果として、機械識別名を出力する手段とを有する。これにより、CAD図面に記載された物を製造することが可能な製造機械を検索する検索装置を提供することができる。このように、CADデータそのものを検索鍵として製造機械を検索することができれば、発注者における負担はかなり改善されることになる。幾何公差とは、対象物の形状偏差、姿勢偏差、位置偏差及び振れ等の総称であり、CAD図面に実際に記載されている情報である。
【0009】
本発明の他の実施形態によれば、標準部品毎に規格データを蓄積した標準部品データベースと、標準部品データベースを用いて、追加工のために、規格データ及び特記事項を許容する標準部品を検索する標準部品データ抽出手段とを有し、検索手段は、標準部品を追加工するため必要な1つ以上の機械識別名を検索することも好ましい。これにより、標準部品からの追加工を可能にするために、作業工程を極力少なくすることができる。
【0010】
本発明の他の実施形態によれば、検索鍵として、規格データと共に、納入数、希望納期、希望価格、納入検査条件及び特記事項である発注側条件データを受信し、機械別性能データベースは、性能データと共に、納入可能数、使用可能期間、希望価格、納入検査条件及び特記事項である製造側条件データを、機械識別名毎に蓄積しており、検索手段は、更に発注側条件データを許容する製造側条件データを有する機械識別名を検索することも好ましい。これにより、発注者においては、CAD図面から得られる条件以外の条件を製造業者に要求することができ、製造業者において、受注したくないような条件の受注を避けることができる。
【0011】
本発明の他の実施形態によれば、発注側条件データにおける時間的条件を満たすように、加工工程毎の時間的条件を調整する加工工程管理手段を更に有し、検索手段が加工工程毎の機械識別名を検索することも好ましい。これにより、発注者側としては、当該物について希望の納期に納入することができる製造業者名を検索することが可能となる。また、複数の加工工程を必要とするものであれば、それぞれの加工工程が時間的に重なり合うことがないよう管理されている。従って、このような検索装置は、実質的に時間的な工程管理を行うことが可能となる。
【0012】
本発明の他の実施形態によれば、機械別性能データベースは、更にグループ名毎に、複数の機械識別名の性能データを蓄積しており、該グループ毎に製造可能な性能データを蓄積しており、検索手段は、1つ以上のグループ名を検索することも好ましい。このグループ名は、製造機械を所持する製造業者の識別名であることも好ましい。また、機械別性能データベースは、更に複数のグループを上位層のグループとし、階層的にグループを構成することも好ましい。これにより、検索結果は、製造機械名ではなく、その物を製造することが可能な製造業者名となる。
【0013】
本発明の他の実施形態によれば、検索手段の検索鍵となるデータと、検索結果となるデータとを1つの検索識別子で管理する履歴データベースを更に含み、検索結果と共に検索識別子を出力することができ、検索識別子が入力された際に、履歴データベースを用いて、過去に検索した情報を検索識別子で検索することも好ましい。この検索識別子を用いることにより、発注者は、過去の検索履歴を容易に検索することが可能となる。
【0014】
本発明による図面に記載された物を製造することが可能な製造機械を検索するプログラムによれば、製造機械の機械識別名毎に、該製造機械が加工可能な加工内容、加工機械種類、加工寸法及び加工精度を含む性能データを蓄積した機械別性能蓄積部と、検索鍵として、CAD図面に記載された物の幾何公差記号、加工寸法及び加工精度を含む規格データが入力される手段と、幾何公差記号毎に1つ以上の加工機械種類が対応付けられたテーブルを用いて、規格データに含まれた幾何公差記号から1つ以上の加工機械種類を選定する加工工程選定手段と、機械別性能データベースを用いて、加工工程選定手段によって選定された加工機械種類と、規格データに含まれる加工寸法及び加工精度とを許容する1つ以上の機械識別名を検索する検索手段と、検索結果として、機械識別名を出力する手段として情報処理装置を機能させる。これにより、既存のパーソナルコンピュータを本発明による検索装置として実現することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下では、図面を用いて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明による検索装置の構成図である。検索装置1は、加工工程選定手段10と、標準部品抽出手段11と、検索手段12と、検索履歴管理手段13と、加工工程管理手段14とを有し、機械別性能データベース15と、標準部品データベース16と、履歴データベース17とを用いる。
【0017】
図2は、以下で説明を容易にするための、CAD図面の例である。この図面には、円柱部品の上に平面部分を有し、軸方向中心に穴部分を有したものである。
【0018】
図3は、選択される加工内容等の分類のテーブルである。加工内容としては、大きく、切断、曲げ、切削(直線/円柱/穴あけ)、打ち抜き(プレス)、自由切断(レーザ加工/ワイヤ放電加工)等に分類される。
【0019】
図4は、CAD図面から抽出された幾何公差記号と、加工内容及び加工機械の種類とが対応つけられたテーブルである。基本的に加工内容は、直線(平面)、円、曲率、穴あけ等があり、それぞれに幾何公差記号が割り当てられている。加工機械を選択する最大の要素は、幾何公差記号及び加工可能寸法(最大/最小、機械上)である。
【0020】
図1によれば、端末2は、既存のCADシステムであり、インターネット3を介して検索装置1へアクセスすることができる。端末2は、検索鍵としてCAD図面に記載された物の検索データを検索装置1へ送信する。その検索データは、CADデータから自動的に読み出される規格データと、発注者が他の条件として指定することができる発注側条件データとからなる。
【0021】
規格データとしては、幾何公差記号、加工寸法及び加工精度がある。これら規格データは、国内で規格化されたものであるが、国によってはその記号等が異なるために、国別情報が必要となる場合がある。
【0022】
図2によれば、CAD図面から抽出される規格データとして、以下のようなものがある。
(規格1)径はφ712であり、長さが1175.5である。
(規格2)平面公差のサイズは600×450であり、その加工精度は±0.08である。
(規格3)軸方向に200の穴が空いている(φ200H5)。
(規格4)円柱部分がある(φ500.00h5)。
【0023】
図1によれば、端末2から送信されたこれら規格データが、検索装置1で受信され、加工工程選定手段10へ通知される。加工工程選定手段10は、図4のテーブルを用いて、これら受信した規格データ(規格2〜4)から、以下のような加工内容及び加工機械の種類を選定する。
(規格2)平面度公差(平行四辺形の記号)を出す必要があるので、平面加工を必要とし、フライス盤又は研削盤を選択する必要がある。
(規格3)穴あけ加工(φ200H5の記号)が必要となるので、加工機械としては、ドリル加工機械又はマシニングセンタが必要となる。
(規格4)円柱加工(φ500.00h6の記号)が必要となるので、加工機械としては、マシニングセンタ又は旋盤が必要となる。
【0024】
尚、CAD図面に表示されている物は最終的な形状であるために、当該物を完成させるためには、複数の加工機械を使用しなければ完成しない場合がほとんどである。従って、複数の加工機械を用いる複数の加工工程が必要となる。
【0025】
図5は、図2の物を製造するための加工工程の流れ図である。前述の規格データを満たす加工工程として、以下のものが選択される。
(工程1)規格1に対応して、原材料を、径712及び長さ1175.5のサイズの円柱部品に加工する。
(工程2)規格2に対応して、部品の上部を平面加工するために、±0.08の加工精度の条件を満たすようフライス盤を選択する必要がある。もちろん、前述のテーブル寸法の条件を満たすフライス盤でなければならない。更に詳細には、この加工精度を実現するために、当該加工機械の刃物を研ぐときに用いられる砥石の選択等も必要となる場合もある。
(工程3)規格3に対応して、穴あけ加工をするために、前述のテーブル寸法の条件を満たすようマシニングセンタを選択する必要がある。
(工程4)規格4に対応して、円柱加工をするために、前述のテーブル寸法の条件を満たすようマシニングセンタを選択する必要がある。
【0026】
発注側条件データとしては、例えば、当該物に対する発注者の、納入数、希望納期、希望価格、納入検査条件及び特記事項等の希望情報である。発注者としては、当該物を製造する能力を有する製造機械を所有する製造業者であっても、納入数に満たない数しか製造できない場合は、発注することはできない。また、指定した希望納期及び希望価格を満たさない製造業者であっても、発注することはできない。その他、発注者が付帯したい条件として、個数(数量、加工点数)、最終処理、国別及び業種(機械/電気/建築)等を追加指定することが可能である。
【0027】
標準部品抽出手段11は、受信した規格データ及び特記事項等に基づいて、標準部品データベース16を用いて、規格データを許容する標準部品を検索する。標準部品規格データベース16は、標準部品毎に、該標準部品に相当する規格データを蓄積したものである。
【0028】
1つの物を製造する場合、原材料から順に複数の加工工程を経て製造される全加工の場合と、ある標準部品から1つ以上の加工工程を経て製造される追加工の場合とがある。例えば、工程1で製造される円柱加工のみが既に完了している標準部品があれば、それを検索する。このような検索によって、部品を素材から全加工する必要がなくなり、その標準部品を用いた追加工のみによって当該物を製造することが可能となり、作業工程を極力少なくすることができる。
【0029】
標準部品データベース15は、標準部品別の標準カタログデータを蓄積したものであってもよい。例えば、標準部品を製造しているメーカは、当該標準部品の仕様を示すカタログデータを公開している。従って、このカタログデータを用いることにより、検索装置が受信した規格データを許容する標準部品を検索することが可能となる。図1の構成によれば、検索装置1は、インターネット3に接続されているので、当該標準部品を製造しているメーカの仕様データベース5へアクセスして、当該標準部品のカタログデータを取得することもできる。
【0030】
検索手段12は、機械別性能データベース15を用いて、加工工程選定手段10によって抽出された加工工程データ及び発注者側条件データに基づく当該物を製造することが可能な機械の機械識別名を検索する。
【0031】
機械別性能データベース15は、機械識別名毎に、該製造機械が製造可能な性能を示す性能データを蓄積している。性能データは、当該機械が製造することが可能な性能を、最大値と最小値との幅をもって表したものである。また、機械別性能データベースは、機械識別名毎に、製造側条件データも蓄積している。たとえ当該機械が様々な加工機能を有していても、その機械を所有する製造業者は、その全ての加工製品を製造しているのではなく、専門とする加工製品に特化しているのが通常である。従って、機械識別名毎に、その機械を所有する製造業者が、製造側条件データを指定することによって、受注可能な物の条件を更に限定することができる。この製造側条件データには、前述した機械識別名毎の性能データの限定だけでなく、当該機械を使用可能な期間及び製造価格等を指定することができる。
【0032】
機械別性能データベース15は、機械別の標準カタログデータを蓄積したものであることが好ましい。例えば、加工機械を製造しているメーカは、当該機械の製造可能な仕様を示すカタログデータを公開している。従って、このカタログデータを用いることにより、その機械が製造可能な規格データを検索することが可能となる。図1の構成によれば、検索装置1は、インターネット3に接続されているので、当該機械を製造している機械メーカの仕様データベース4へアクセスして、当該機械のカタログデータを取得することもできる。
【0033】
図6は、製造業者毎に、所有する加工機械及び製造者側条件データが対応付けられたデータ構成図である。図6によれば、機械別性能データベース15は、複数の機械識別名を1つの製造業者毎に構成しているが、更に複数の製造業者を1つのグループとしてそのグループ毎に構成することもできる。
【0034】
図7は、加工機械毎に、性能データが対応付けられたデータ構成図である。
【0035】
例えば、加工工程選定手段10によって選定された工程2から4に対応して、以下のように選択される。尚、工程1は、標準部品が検索されたために、実施されないものとする。
(工程2)フライス盤としては、「日立製2MWV」及び「エンシュウ製SEV−DX」を選択することができる。これらは、前述のテーブル寸法の条件も満たしている。従って、図6によれば、これらのフライス盤を所有する製造業者A及びBの両者を選択することが可能となる。
(工程3及び4)マシニングセンタとしては、「大阪機工製HM40」及び「日立精機製VKC45II」を選択することができるが、「大阪機工製HM40」は前述のテーブル寸法の条件を満たしていない。従って、図6によれば、「日立精機製VKC45II」のマシニングセンタを所有する製造業者Bを選択することが可能となる。
【0036】
図8は、加工工程管理手段14による工程管理の説明図である。例えば、当該物について「納期は2月11日」として発注側条件データに設定されていたとする。ここでは、標準部品を利用することにより、工程1を実施する必要がなく、工程2から4までを実施しなければならないとする。本来であれば、工程2から4までは、全て、製造業者Bが実施することが可能である。しかし、製造業者Aのフライス盤及びマシニングセンタが既に予約済み(2月5日まで)であった場合、製造業者Aに全ての工程2〜4(合計7日)を発注すると、納期までに間に合わない。但し、工程2については、製造業者A及びBの両者を選択することができる。そこで、加工工程管理手段14は、工程2については、製造業者Aのフライス盤で加工し、工程3及び4は、製造業者Bのマシニングセンタで加工するように工程管理を調整する。これにより、当該物の納期は、2月9日に納入することが可能となる。
【0037】
履歴データベース17は、発注者毎に、検索鍵となる規格データ及び発注側条件データと、検索結果となる機械識別名及び製造業者名とを保持したものである。検索結果を端末2へ送信する際に、検索識別子も送信する。発注者は、この検索識別子を用いて、過去に検索した情報を検索することが可能となる。これら履歴データは、当該検索識別子と共に、発注者を識別するためのパスワードによって保護されることが好ましい。
【0038】
前述した本発明によれば、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
【0039】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、CAD図面に記載された物を製造することが可能な製造機械を検索する検索装置及びプログラムを提供することができる。
【0040】
発注者においては、当該物を製造する能力を有し、且つ、特別な要求に対応できる適切な受注業者又は加工機械を容易に検索することができる。従って、発注者と製造業者との間で、詳細な技術的な打ち合わせを必要としない。
【0041】
一方、製造業者においては、高い製造能力を具体的に公表することが可能となり、不特定の発注者からの製造依頼を容易に受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシステム構成図である。
【図2】本発明を説明するために、例となるCAD図面である。
【図3】加工工程等の分類を説明するテーブルである。
【図4】本発明による、幾何公差記号と、加工内容及び加工機械とを対応付けたテーブルである。
【図5】図2の物を製造するための加工工程の流れ図である。
【図6】本発明による機械別性能データベースに蓄積された製造業者毎のデータ構成図である。
【図7】本発明による機械別性能データベースに蓄積された加工機械毎の性能データ構成図である。
【図8】加工工程管理手段による工程管理の説明図である。
【符号の説明】
1 検索装置
10 加工工程選定手段
11 標準部品抽出手段
12 検索手段
13 検索履歴管理手段
14 加工工程管理手段
15 機械別性能データベース
16 標準部品データベース
17 履歴データベース
2 端末、CADシステム
3 インターネット
4 機械メーカの仕様データベース
5 標準部品メーカの仕様データベース
Claims (9)
- 製造機械の機械識別名毎に、該製造機械が加工可能な性能を示す加工内容、加工機械種類、加工寸法及び加工精度を含む性能データを蓄積した機械別性能データベースと、
検索鍵として、CAD図面に記載された物の幾何公差記号、加工寸法及び加工精度を含む規格データが入力される手段と、
幾何公差記号毎に1つ以上の加工機械種類が対応付けられたテーブルを用いて、前記規格データに含まれた前記幾何公差記号から1つ以上の加工機械種類を選定する加工工程選定手段と、
前記機械別性能データベースを用いて、前記加工工程選定手段によって選定された前記加工機械種類と、前記規格データに含まれる前記加工寸法及び加工精度とを許容する1つ以上の前記機械識別名を検索する検索手段と、
検索結果として、前記機械識別名を出力する手段と
を有することを特徴とする、図面に記載された物を製造することが可能な製造機械を検索する検索装置。 - 標準部品毎に前記規格データを蓄積した標準部品データベースと、
前記標準部品データベースを用いて、追加工のために、前記規格データ及び特記事項を許容する前記標準部品を検索する標準部品データ抽出手段とを有し、
前記検索手段は、前記標準部品を追加工するため必要な1つ以上の前記機械識別名を検索することを特徴とする請求項1に記載の検索装置。 - 前記検索鍵として、前記規格データと共に、納入数、希望納期、希望価格、納入検査条件及び特記事項である発注側条件データを受信し、
前記機械別性能データベースは、前記性能データと共に、納入可能数、使用可能期間、希望価格、納入検査条件及び特記事項である製造側条件データを、前記機械識別名毎に蓄積しており、
前記検索手段は、更に前記発注側条件データを許容する前記製造側条件データを有する機械識別名を検索することを特徴とする請求項1又は2に記載の検索装置。 - 前記発注側条件データにおける時間的条件を満たすように、前記加工工程毎の時間的条件を調整する加工工程管理手段を更に有し、前記検索手段が前記加工工程毎の前記機械識別名を検索することを特徴とする請求項3に記載の検索装置。
- 前記機械別性能データベースは、更にグループ名毎に、複数の前記機械識別名を含み、該グループ名毎に製造可能な性能データを蓄積しており、前記検索手段は、1つ以上の前記グループ名を検索することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の検索装置。
- 前記グループ名は、前記製造機械を所持する製造業者の識別名であることを特徴とする請求項5に記載の検索装置。
- 前記機械別性能データベースは、更に1つのグループ名が複数の前記グループ名を含み、前記グループを階層的に構成することを特徴とする請求項5又は6に記載の検索装置。
- 前記検索手段の検索鍵となるデータと、検索結果となるデータとを1つの検索識別子で管理する履歴データベースを更に含み、
検索結果と共に前記検索識別子を出力することができ、
前記検索識別子が入力された際に、前記履歴データベースを用いて、過去に検索した情報を前記検索識別子で検索することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の検索装置。 - 製造機械の機械識別名毎に、該製造機械が加工可能な加工内容、加工機械種類、加工寸法及び加工精度を含む性能データを蓄積した機械別性能蓄積部と、
検索鍵として、CAD図面に記載された物の幾何公差記号、加工寸法及び加工精度を含む規格データが入力する手段と、
幾何公差記号毎に1つ以上の加工機械種類が対応付けられたテーブルを用いて、前記規格データに含まれた前記幾何公差記号から1つ以上の加工機械種類を選定する加工工程選定手段と、
前記機械別性能データベースを用いて、前記加工工程選定手段によって選定された前記加工機械種類と、前記規格データに含まれる前記加工寸法及び加工精度とを許容する1つ以上の前記機械識別名を検索する検索手段と、
検索結果として、前記機械識別名を出力する手段と
して情報処理装置を機能させることを特徴とする、図面に記載された物を製造することが可能な製造機械を検索するプログラム。
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