JP3642557B2 - 移送荷物保持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、箱状の荷物を保持して他の場所に移し送る移送荷物保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、側面部に取っ手等の凹部W0が形成され上面を開口した箱状の荷物W、すなわち、例えばポリケース、木箱等の移送に用いる移送荷物保持装置としては、例えば、図9に示す構成の移送荷物保持装置が知られている。
【0003】
この移送荷物保持装置は、ベース1を備え、このベース1の下面には一対のフック体2,2が互いに接離移動可能に設けられている。
【0004】
そして、これら一対のフック体2,2が、互いに接近した状態で荷物Wの内側にいったん位置し、その後、これら一対のフック体2,2が、互いに離間した状態となってその荷物Wの両側面部の凹部W0,W0に内側から引っ掛かり、その結果、これら一対のフック体2,2でその荷物Wが一定の状態に保持される構成とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の移送荷物保持装置では、例えば、袋詰めされた商品等の収容物が、箱状の荷物Wの内側において、凹部W0より上方の位置まで収容されている場合には、その収容物が干渉するため、荷物Wを適切に保持できない問題を有している。
【0006】
なお、図示しないが、収容物が干渉しないように、例えば、ベースの下面に一対のフック体を互いに接離移動可能に設け、これら一対のフック体を互いに離間させた状態で荷物の両側方の外側近傍にいったん位置させ、その後、これら一対のフック体を、互いに接近させた状態として、その荷物の両側面部の凹部に外側から引っ掛けるようにする構成が考えられる。
【0007】
しかし、この構成では、隣合う荷物間に隙間がない配置パターンで荷物が位置する場合には、隣りの荷物が干渉するため、荷物を適切に保持できない問題を有している。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、収容物の影響、および、荷物の配置パターンの影響を受けにくくなり、荷物を適切に保持できる移送荷物保持装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の移送荷物保持装置は、ベースと、少なくとも一側面部に凹部が形成され上面を開口した箱状の荷物に対して進退可能で進出時に荷物の一側面部の外面に当接し、前記ベースに設けられた主当接保持体と、この主当接保持体の荷物と対向する面に突出形成され、前記主当接保持体の進出時に荷物の一側面部の凹部内に挿入される突出部と、前記主当接保持体に移動可能に設けられ、前記主当接保持体の進出時に荷物に向って移動することにより荷物の一側面部の上端部分に当接して前記主当接保持体および突出部とともに荷物を一側面部で一定の状態に保持する副当接保持体とを具備し、前記副当接保持体は、荷物の一側面部の上端位置の上面に当接して前記突出部とともに荷物の一側面部を上下方向から挟持する上面当接面部と、荷物の一側面部の上端位置の内面に当接して前記主当接保持体とともに荷物の一側面部を厚さ方向から挟持する内面当接面部とを有し、前記内面当接面部の前記主当接保持体と対向する側の面には、上から下に向って前記主当接保持体から離れる方向に傾斜した傾斜状の案内面が形成されているものである。
【0010】
そして、この構成では、主当接保持体が箱状の荷物に対して進出すると、この主当接保持体が荷物の一側面部の外面に当接し、突出部がその荷物の一側面部の凹部内に挿入される。その後、副当接保持体が荷物に向って移動すると、この副当接保持体がその荷物の一側面部の上端部分に当接し、その結果、これら主当接保持体、副当接保持体および突出部により、荷物が一側面部で片持ち状態となって保持される。また、副当接保持体の上面当接面部が、荷物の一側面部の上端位置の上面に当接して突出部とともに荷物の一側面部を上下方向から挟持するので、荷物が上下方向に沿った十分な保持力で適切に保持される。また、副当接保持体の内面当接面部が、荷物の一側面部の上端位置の内面に当接して主当接保持体とともに荷物の一側面部を厚さ方向から挟持するので、荷物が厚さ方向に沿った十分な保持力で適切に保持される。
【0011】
請求項2記載の移送荷物保持装置は、請求項1記載の移送荷物保持装置において、副当接保持体の上面当接面部は、軟質材料にて形成され、荷物の一側面部の上端位置の上面に圧縮変形した状態で当接するものである。
【0012】
請求項3記載の移送荷物保持装置は、請求項1または2記載の移送荷物保持装置において、主当接保持体に設けられた駆動手段を具備し、前記駆動手段の動作により、内面当接面部が荷物に向って下降して荷物の一側面部の上端位置の内面に当接するとともに上面当接面部が荷物に向って下降して荷物の一側面部の上端位置の上面に当接するものである。
【0013】
請求項4記載の移送荷物保持装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の移送荷物保持装置において、主当接保持体は、それぞれ進出時に対向位置の荷物に応じて進出量が設定された状態でそれぞれ対向位置の荷物の一側面部の外面に当接するように、ベースに互いに独立的に進退可能に複数設けられているものである。
【0014】
そして、この構成では、主当接保持体をベースに互いに独立的に進退可能に複数設けたので、各主当接保持体が、それぞれ進出時に対向位置の荷物に応じて進出量が設定された状態で、それぞれ対向位置の荷物の一側面部の外面に当接するため、荷物のずれ等による荷物の位置変化に拘わらず、荷物が適切に保持される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の移送荷物保持装置の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0016】
図1において、5は支持軸体で、この支持軸体5の上端部は上下方向および水平方向に移動可能な図示しないロボットハンド等の移動体に回動可能に連結され、この支持軸体5の下端部に移送荷物保持装置6が取り付けられ、これら移動体、支持軸体5、移送荷物保持装置6等にてパレット荷積み装置、或いは、パレット荷下ろし装置等が構成されている。
【0017】
そして、移送荷物保持装置6は、対向する両側面部に外面から内面に貫通した開口の取っ手等の凹部W0がそれぞれ形成され上面を開口した箱状の荷物W、すなわち、例えばポリケース、木箱等の移送に用いるもので、複数、例えば3個の同一状の荷物Wを同時に保持するものである。なお、各荷物W内には、図示しない袋詰めされた商品等の収容物が収容されている。
【0018】
ここで、この移送荷物保持装置6は、図1ないし図3に示すように、ベース10を備え、このベース10は前後方向に長手方向を有する外形細長矩形状に形成され、このベース10の上面側の中央部には緩衝手段11を介して支持軸体5の下端部が連結されている。
【0019】
この緩衝手段11は、支持軸体5がベース10から受ける衝撃を緩和するもので、複数、例えば4つの連結軸部材12a,12b,12c,12dを有し、これら4つの連結軸部材12a,12b,12c,12dは、ベース10の上面における前部の左右側および後部の左右側の4箇所の位置に立設されている。
【0020】
そして、これら4つの連結軸部材12a,12b,12c,12dの各上端側は、中央部に支持軸体5の下端部が連結固定されている1枚の略矩形状の連結プレート13の4つの角部分の孔部に昇降自在に嵌挿され、この各連結軸部12a,12b,12c,12dの連結プレート13の上面から突出した部分には抜け止め部材14が固着されている。この抜け止め部材14の下面は、連結プレート13の上面の4つの角部分に位置する被当接部15の上面に接離可能に当接している。
【0021】
また、この各連結軸部12a,12b,12c,12dの連結プレート13の下面より下に位置する部分の外周側には、弾性体としての円筒状のコイルばね16が弾性変形可能に装着され、この装着されたコイルばね16にて連結プレート13が水平状に支持されている。そして、このコイルばね16の圧縮方向への変形により、このコイルばね16にてベース10からの衝撃が吸収され、支持軸体5とベース10との衝撃の緩和が図られるとともに、連結プレート13が水平状に維持される。
【0022】
なお、ベース10の前部の左右側に位置する連結軸部材12a,12bの各上端部間は、ナット20にて固定された薄肉状で細長矩形状の連結板18にて連結されている。また、ベース10の後部の左右側に位置する連結軸部材12c,12dの各上端部間は、薄肉状で細長矩形状の連結板19にて連結されている。
【0023】
また一方、ベース10の下面側には、それぞれ1個の荷物Wを片側のみで保持可能な第1の保持手段21、第2の保持手段22および第3の保持手段23が、長手方向である前後方向に並んだ状態で設けられている。
【0024】
すなわち、第1の保持手段21がベース10の下面の前部に配設され、第2の保持手段22がベース10の下面の前後方向の中央部に配設され、第3の保持手段23がベース10の下面の後部に配設されている。
【0025】
そして、この第1の保持手段21は、ベース10の幅方向に長手方向を有する前後一対のガイドロッド部31a,31bを有し、これら前後一対のガイドロッド部31a,31bは互いに平行に位置し、下方に向って突出している。
【0026】
また、前側のガイドロッド部31aには複数、例えば2つのスライダ32a,32bが、このガイドロッド部31aの長さ方向に摺動自在に取り付けられている。後側のガイドロッド部31bにも、前側のガイドロッド部31aに対応して複数、例えば2つのスライダ33a,33bが、このガイドロッド部31bの長さ方向に摺動自在に取り付けられている。
【0027】
さらに、これらスライダ32a,32b,33a,33bの下面には矩形板状の取付枠35が水平状に取り付けられ、この取付枠35はベース10の幅方向の一端側寄りに位置している。この取付枠35の下面には、上下方向に長手方向を有する略細長矩形板状のパーム体等の主当接保持体40が垂直状に取り付けられている。また、この取付枠35には第1の駆動手段としての主シリンダ装置36のピストンロッド37の先端部が取り付けられている。
【0028】
そして、この主当接保持体40は、ピストンロッド37の進退に基づくスライダ32a,32b,33a,33bの摺動により荷物Wに対して水平方向に沿って進退し、進出状態では荷物Wの一側面部の外面の略全面に当接するものである。
【0029】
また、この主当接保持体40の荷物Wと対向する面には、荷物Wの凹部W0内に挿入される突出部41が長手方向つまり上下方向の中央に位置して突出形成されている。この突出部41は、例えば荷物Wの凹部W0に挿入可能な形状、例えば、荷物Wに向って突出した水平方向に長手方向を有する細長矩形板状に形成されている。
【0030】
さらに、この主当接保持体40の荷物Wと対向する面には、第2の駆動手段としての副シリンダ装置42が、この主当接保持体40の上部位置にこの主当接保持体40とともに荷物Wに対して進退するように固定して取り付けられている。
【0031】
この副シリンダ装置42は、上下方向に長手方向を有する進退可能な複数、例えば2本或いは3本のピストンロッド43a,43bを備え、この各ピストンロッド43a,43bは互いに前後に平行に位置している。
【0032】
そして、この各ピストンロッド43a,43bの先端部である下端部には、前後方向に長手方向を有する取付板45が水平状に取り付けられ、この取付板45の下面には副当接保持体50が取り付けられている。
【0033】
この副当接保持体50は、各ピストンロッド43a,43bの進退により荷物Wに向って昇降し、下降状態では荷物Wの一側面部の上端部分に当接するものである。
【0034】
ここで、この副当接保持体50は、互いに離間した複数、例えば2つの第1の当接部材51a,51bを有し、これら2つの第1の当接部材51a,51bは取付板45の下面の長手方向の両端位置に固定されている。
【0035】
この各第1の当接部材51a,51bは、例えば、矩形板状部材を幅方向の中央部で略直角に折り曲げて形成したもので、水平板状の取付面部52を有し、この取付面部52の主当接保持体40と対向する側の一側縁部からは内面当接面部53が下方に向って垂直状に連続して形成されている。
【0036】
そして、この取付面部52にて第1の当接部材51a,51bが取付板45に対して固定されている。また、内面当接面部53は、各ピストンロッド43a,43bの進出による下降により、荷物Wの上面の開口からこの荷物W内に入り込み、この荷物Wの一側面部の上端位置の内面における互いに離間した2箇所の位置に当接する。なお、この内面当接面部53の主当接保持体40と対向する側の面の下端部には上から下に向って主当接保持体40から離れる方向に傾斜した傾斜状の案内面54が形成され、この案内面54は内面当接面部53の荷物W内への入り込みをスムーズにする。また、この内面当接面部53の下端は、この内面当接面部53が荷物Wの一側面部の上端位置の内面に当接した状態で、荷物Wの凹部W0より上方位置に位置している。
【0037】
また、副当接保持体50は、複数、例えば2つの第2の当接部材55a,55bを有し、この各第2の当接部材55a,55bは対応する各第1の当接部材51a,51bに隣接した状態で、取付板45の下面の長手方向の両端位置に固定されている。
【0038】
この各第2の当接部材55a,55bは、例えば、合成樹脂、合成ゴム等の軟質材料にて前後方向に長手方向を有する矩形板状に成形され、下面側が上面当接面部56にて形成されている。この上面当接面部56は、各ピストンロッド43a,43bの進出による下降により、荷物Wの一側面部の上端位置の上面における互いに離間した2箇所の位置に少し圧縮変形した状態で当接する。なお、この上面当接面部56の幅寸法は、荷物Wの一側面部の厚さ寸法と略等しい寸法である。
【0039】
さらに、主当接保持体40の荷物Wと対向する面とは反対側の面には、両側縁近傍に位置して上下方向に沿った突出板部58が側方に向って突出形成されている。また、この主当接保持体40の下端近傍位置には、例えば光学系のセンサ59が取り付けられ、このセンサ59は主当接保持体40と対向する位置に荷物Wが存在するか否かを検知する。
【0040】
一方、第2の保持手段22、および、第3の保持手段23は、主シリンダ装置36の配置位置が異なる点を除いて第1の保持手段21と同一構成で形成されている。
【0041】
すなわち、第1の保持手段21では主シリンダ装置36をベース10の下面前部における前側位置に配置したのに対し、第2の保持手段22および第3の保持手段23ではそれぞれベース10の下面中央部における後側位置、ベース10の下面後部における後側位置に配置した点で異なるものの、その他の部分では同一構成であり、第2の保持手段22、および、第3の保持手段23も、第1の保持手段21と同様、主当接保持体40、突出部41、副当接保持体50、上面当接面部56、内面当接面部53等を備えている。
【0042】
そして、第1の保持手段21、第2の保持手段22および第3の保持手段23のそれぞれの主当接保持体40は、進出時に対向位置の荷物Wに応じて進出量が設定された状態で、対応する対向位置の荷物Wの一側面部の外面に当接するように、ベース10の下面側に互いに独立的に進退可能に設けられている。
【0043】
すなわち、図4に示すように、例えば3個の荷物Wが一直線状に位置せず、それぞれ少しずれた状態で位置する場合には、第1の保持手段21、第2の保持手段22および第3の保持手段23のそれぞれの主当接保持体40は、対応する主シリンダ装置36の動作に基づいて対向位置の荷物Wの位置に対応した異なる進出量をもって荷物Wに向って進出し、対向位置の荷物Wの一側面部の外面に当接する。
【0044】
次に、上記一実施の形態の動作を図5ないし図8を参照して説明する。
【0045】
移送荷物保持装置6の各主当接保持体40は、移動体の移動、支持軸体5の回動により、図5に示すように、対向して位置する例えば3個の荷物Wの側方の離間位置に位置した待機状態となる。
【0046】
そして、荷物Wの保持にあたって、まず、主シリンダ装置36の動作により、主当接保持体40が、荷物Wに対して進出し、その結果、この主当接保持体40は、図6に示すようにこの進出状態で荷物Wの一側面部の外面の略全面に当接する。
【0047】
ここで、この主当接保持体40の進出時には、主当接保持体40の荷物Wと対向する面に位置する突出部41が、荷物Wの凹部W0内に挿入され、この凹部W0内に入り込んだ状態となる。
【0048】
次いで、副シリンダ装置42の動作により、副当接保持体50が、荷物Wに向って下降し、その結果、この副当接保持体50は、図7に示すようにこの下降状態で荷物Wの一側面部の上端部分に当接する。
【0049】
すなわち、副当接保持体50の内面当接面部53が、荷物Wに向って下降し、この荷物Wの上面の開口からこの荷物W内に入り込み、この荷物Wの一側面部の上端位置の内面に当接する。また同時に、副当接保持体50の上面当接面部56が、荷物Wに向って下降し、この荷物Wの一側面部の上端位置の上面に当接する。
【0050】
この主当接保持体40が進出しかつ副当接保持体50が下降した状態では、主当接保持体40と副当接保持体50の内面当接面部53とで荷物Wの一側面部が厚さ方向から挟持された状態となっているとともに、突出部41と副当接保持体50の上面当接面部56とで荷物Wの一側面部が上下方向から挟持された状態となっている。
【0051】
そして、これら主当接保持体40、副当接保持体50および突出部41により、一側面部で一定の状態に適切に保持された荷物Wは、移動体の上昇により、図8に示すように、片持ち状態で持ち上げられ、その後、移動体の移動、支持軸体5の回動により、所定の他の場所に移し送られる。
【0052】
その後、主当接保持体40および副当接保持体50は、もとの待機状態にされ、続いて、次の3個の荷物Wを保持し、所定の他の場所まで移送される。そして、このような動作の繰り返しで、所定数の荷物Wが順次移送処理される。
【0053】
このようにして、上記一実施の形態によれば、主当接保持体40の進出時に、この主当接保持体40が荷物Wの一側面部の外面に当接するとともに、突出部41がその荷物Wの一側面部の凹部W0 に引っ掛かり、その後、副当接保持体50がその荷物Wの一側面部の上端部分に当接した状態となる。
【0054】
したがって、これら主当接保持体40、副当接保持体50および突出部41で、各荷物Wを、その一側面部を挟みこむようにして一定の状態に保持するので、従来に比べて荷物W内の収容物の影響、および、荷物Wの配置パターンの影響を受けにくくなり、荷物Wを適切に保持でき、しかも、荷物W内の収容部に悪影響を与えることがない。
【0055】
すなわち、例えば、収容物が、箱状の荷物Wの内側において、凹部W0の上方近傍位置まで収容されている場合であっても、その収容物が干渉することがなく、その収容物に悪影響を与えずに、荷物Wを適切に保持できる。また、ベース10の幅方向に沿って隣合う荷物W間に隙間がない配置パターンで、荷物Wが位置する場合であっても、一方の荷物Wの保持時に隣りの他方の荷物Wが干渉することがなく、その一方の荷物Wを適切に保持できる。
【0056】
また、副当接保持体50の上面当接面部56が、荷物Wの一側面部の上端位置の上面に当接して、突出部41とともに荷物Wの一側面部を上下方向から挟持するので、荷物Wを上下方向に沿った十分な保持力をもって適切に保持できる。
【0057】
さらに、副当接保持体50の内面当接面部53が、荷物Wの一側面部の上端位置の内面に当接して、主当接保持体40とともに荷物Wの一側面部を厚さ方向から挟持するので、荷物Wを厚さ方向に沿った十分な保持力をもって適切に保持できる。
【0058】
また、主当接保持体40は、荷物Wに対して進出状態で、荷物Wの一側面部の外面の略全面に当接するので、荷物Wが一側面部側で確実に保持され、荷物Wの傾きを効果的に防止できる。
【0059】
さらに、第1の保持手段21、第2の保持手段22および第3の保持手段23のそれぞれの主当接保持体40は、進出時に対向位置の荷物Wに応じて進出量が設定された状態で、対応する対向位置の荷物Wの一側面部の外面に当接するように、ベース10の下面側に互いに独立的に進退可能に設けたので、荷物Wのずれ等による荷物Wの位置変化に拘わらず、複数の荷物Wを同時に適切に保持できる。
【0060】
なお、上記一実施の形態においては、移送対象物である荷物Wの凹部W0は、側面部に外面から内面に貫通した開口の取っ手等であるとして説明したが、例えば、側面部の外面に凹状に形成された取っ手等でもよい。
【0061】
また、いずれの実施の形態においても、副当接保持体50は、内面当接面部53および上面当接面部56の両方を有した構成について説明したが、内面当接面部53および上面当接面部56のいずれか一方のみを有した構成でもよい。
【0062】
【発明の効果】
請求項1記載の移送荷物保持装置によれば、主当接保持体の進出時に、この主当接保持体が荷物の一側面部の外面に当接し、突出部がその荷物の一側面部の凹部内に挿入され、副当接保持体がその荷物の一側面部の上端部分に当接した状態となり、これら主当接保持体、副当接保持体および突出部で荷物を一側面部で一定の状態に保持するので、従来に比べて収容物の影響、および、荷物の配置パターンの影響を受けにくくなり、荷物を適切に保持できる。また、副当接保持体の上面当接面部が、荷物の一側面部の上端位置の上面に当接して突出部とともに荷物の一側面部を上下方向から挟持するので、荷物を上下方向に沿った十分な保持力をもって適切に保持できる。また、副当接保持体の内面当接面部が、荷物の一側面部の上端位置の内面に当接して主当接保持体とともに荷物の一側面部を厚さ方向から挟持するので、荷物を厚さ方向に沿った十分な保持力をもって適切に保持できる。
【0063】
請求項4記載の移送荷物保持装置によれば、主当接保持体をベースに互いに独立的に進退可能に複数設けたので、各主当接保持体が、それぞれ進出時に対向位置の荷物に応じて進出量が設定された状態で、それぞれ対向位置の荷物の一側面部の外面に当接するため、荷物のずれ等による荷物の位置変化に拘わらず、荷物を適切に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の移送荷物保持装置の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】 同上移送荷物保持装置を示す平面図である。
【図3】 同上移送荷物保持装置の側面図である。
【図4】 同上移送荷物保持装置の概略平面図である。
【図5】 同上移送荷物保持装置の動作を説明する説明図である。
【図6】 同上移送荷物保持装置の動作を説明する図5に続く説明図である。
【図7】 同上移送荷物保持装置の動作を説明する図6に続く説明図である。
【図8】 同上移送荷物保持装置の動作を説明する図7に続く説明図である。
【図9】 従来の移送荷物保持装置を示す正面図である。
【符号の説明】
6 移送荷物保持装置
10 ベース
40 主当接保持体
41 突出部
50 副当接保持体
53 内面当接面部
56 上面当接面部
W 荷物
W0 凹部
Claims (4)
- ベースと、
少なくとも一側面部に凹部が形成され上面を開口した箱状の荷物に対して進退可能で進出時に荷物の一側面部の外面に当接し、前記ベースに設けられた主当接保持体と、
この主当接保持体の荷物と対向する面に突出形成され、前記主当接保持体の進出時に荷物の一側面部の凹部内に挿入される突出部と、
前記主当接保持体に移動可能に設けられ、前記主当接保持体の進出時に荷物に向って移動することにより荷物の一側面部の上端部分に当接して前記主当接保持体および突出部とともに荷物を一側面部で一定の状態に保持する副当接保持体とを具備し、
前記副当接保持体は、荷物の一側面部の上端位置の上面に当接して前記突出部とともに荷物の一側面部を上下方向から挟持する上面当接面部と、荷物の一側面部の上端位置の内面に当接して前記主当接保持体とともに荷物の一側面部を厚さ方向から挟持する内面当接面部とを有し、
前記内面当接面部の前記主当接保持体と対向する側の面には、上から下に向って前記主当接保持体から離れる方向に傾斜した傾斜状の案内面が形成されている
ことを特徴とする移送荷物保持装置。 - 副当接保持体の上面当接面部は、軟質材料にて形成され、荷物の一側面部の上端位置の上面に圧縮変形した状態で当接する
ことを特徴とする請求項1記載の移送荷物保持装置。 - 主当接保持体に設けられた駆動手段を具備し、
前記駆動手段の動作により、内面当接面部が荷物に向って下降して荷物の一側面部の上端位置の内面に当接するとともに上面当接面部が荷物に向って下降して荷物の一側面部の上端位置の上面に当接する
ことを特徴とする請求項1または2記載の移送荷物保持装置。 - 主当接保持体は、それぞれ進出時に対向位置の荷物に応じて進出量が設定された状態でそれぞれ対向位置の荷物の一側面部の外面に当接するように、ベースに互いに独立的に進退可能に複数設けられている
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の移送荷物保持装置。
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JP26426799A JP3642557B2 (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 移送荷物保持装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26426799A JP3642557B2 (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 移送荷物保持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001089090A JP2001089090A (ja) | 2001-04-03 |
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