JP3641782B2 - クロック逓倍回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、LSI内部やこれを搭載する配線板上において、局所的にシステムクロックの逓倍クロックを発生させるクロック逓倍回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
LSI技術の進歩により、LSIの内部回路は1GHzに到達するクロック周波数で動作することが可能になった。しかし、特に大規模な装置においては、装置全体に高周波クロックを分配することは困難である。そこで、LSI内部もしくは装置を構成する配線板上で、低周波のシステムクロックを逓倍することによってLSIを駆動する高周波クロックを生成する方法が用いられている。
【0003】
クロックを逓倍する回路としては、図4に示す位相同期ループ(PLL)を用いたものが代表的である。図4において、41はクロック入力端子、42はクロック出力端子、43は位相比較器、44はローパスフィルタ、45は電圧制御発振器、46は分周器である。このPLLでは、入力クロックに位相同期した所望逓倍の出力クロックを得ることができる。しかし、電圧制御発振器45の周波数可変範囲が発振可能な周波数範囲でしか逓倍クロックを発生できず、適用する装置のシステムクロック毎にPLLを最適設計する必要があった。
【0004】
また、別の方法として、図5に示す固定遅延回路53とEXOR回路54による簡易な逓倍回路が知られている。51はクロック入力端子、52はクロック出力端子である。この逓倍回路では、入力クロックの2逓倍の出力クロックを得ることができる。しかし、固定遅延回路51の遅延時間をΔtとし、逓倍クロックの周期をτとすると、デューティ比はΔt/τに固定されてしまい、入力クロックの周波数が変わると、デューティ比が大きく変動してしまう欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、従来のクロック逓倍回路では、広い入力周波数範囲にわたって適切なデューティ比を有する逓倍クロックを発生することは困難であった。
【0006】
本発明はこのような点に鑑みてなされたもので、その目的は、広い入力周波数範囲にわたって50%を始めとする任意のデューティ比を有する出力クロックを得ることが出来るようにしたクロック逓倍回路を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の発明は、入力クロックを制御信号に応じた遅延量だけ遅延させる可変遅延回路と、該可変遅延回路で遅延された入力クロックと元の入力クロックとの排他的論理和の信号を出力するEXOR回路と、該EXOR回路の出力信号の平均値を得る平均値回路と、該平均値回路の平均値出力信号とデューティ比設定信号との差分信号を得て前記可変遅延回路に前記制御信号として出力する差分増幅器とを具備し、前記EXOR回路から前記デューティ比設定信号に応じたデューティ比の2逓倍クロックを出力するクロック逓倍回路において、前記可変遅延回路を可変遅延範囲が互いに異なる複数の可変遅延回路に置換するとともに、該複数の可変遅延回路の内の1個の可変遅延回路の出力信号を選択して前記EXOR回路に入力させる選択手段を設けるよう構成した。
【0008】
第2の発明は、入力クロックを1 / 2分周する分周器と、デューティ比設定信号がデューティ比50%に設定され前記分周器の出力クロックを入力する第1の発明のクロック逓倍回路と、該第1のクロック逓倍回路の出力クロックを入力する第1の発明の第2のクロック逓倍回路とを具備するよう構成した。
【0009】
第3の発明は、第1又は2に記載のクロック逓倍回路をN段(N≧2)縦続接続し、入力クロックを2 N 逓倍して出力するよう構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態のクロック逓倍回路の回路図であり、請求項1に記載の構成を示す図である。1はクロック入力端子、2はクロック出力端子、3は遅延時間が外部制御可能な可変遅延回路、4は2つの入力信号の不一致を検出するEXOR回路、5は高周波成分を除去して入力信号の平均値を出力するローパスフィルタ(平均値回路)、6は差分増幅器である。
【0012】
ここでは、入力クロックを可変遅延回路3に入力して得られる遅延クロックと、元の入力クロックとをEXOR回路4に入力してそこで逓倍クロックを得る。さらに得られた逓倍クロックをローパスフィルタ5に入力してその平均値検出を行い、その平均値とデューティ比設定電圧Vdとの差分を差分増幅器6を用いて求め、その差分増幅器6の出力を可変遅延回路3の遅延時間設定電圧として適用する帰還ループを構成している。
【0013】
この帰還ループにより、出力クロックのデューティ比に比例する平均値出力がデューティ比設定値と一致するよう可変遅延回路3の遅延量が自動制御され、その可変遅延回路3の遅延時間の可変範囲内で所望のデューティ比をもつ逓倍出力クロックを得ることができる。
【0014】
[第2の実施の形態]
図2は本発明の第2の実施の形態のクロック逓倍回路の回路図であり、請求項2に記載の構成を示す図である。図1におけるものと同じものには同じ符号を付けた。ここでは、それぞれ遅延時間可変範囲が異なるn個の可変遅延回路31,32、・・・、3nを設けるとともに、そのn個の遅延回路のうちの1つの出力信号を選択してEXOR回路4に入力させるためのセレクタ(選択手段)7を設けている。
【0015】
図1に示した逓倍クロック回路では、可変遅延回路3の遅延時間可変範囲によって、入力クロックの周波数範囲あるいは設定可能なデューティ比の範囲が制限される。そこで、本実施形態では、n個の可変遅延回路31,31、…、3nから所望の可変範囲をもつ可変遅延回路をセレクタ7により選択できるようにして、入力周波数範囲やデューティ比設定範囲を広い範囲から選択可能としたものである。
【0016】
[第3の実施の形態]
図3は本発明の第3の実施の形態のクロック逓倍回路の回路図であり、請求項3の記載の構成を示す図である。図1におけるものと同じものには同じ符号を付けた。ここでは、クロック入力端子1の直後に1/2分周器8を接続して入力クロックの周波数を1/2倍にするとともにそのデューティ比を50%にする。また、差分増幅器6に設定するシューティ比設定電圧はデューティ比50%用の電圧Vd1とする。さらに、EXOR回路4の後段に、可変遅延回路3A、EXOR回路4A、ローパスフィルタ5A、差分増幅器6Aからなる後段のクロック逓倍回路を設けている。
【0017】
図1のクロック逓倍回路では、入力クロックのデューティ比が50%でない場合に、出力クロックの周期が1周期毎に変動する問題が起こる。そこで、本実施形態では、入力クロックを分周器8で1/2分周するとともにそのデューティ比を50%にし、これに基づき遅延回路3、EXOR回路4、ローパスフィルタ5、差分増幅器6からなる前段のクロック逓倍回路により入力クロックと同じ周波数でデューティ比が50%のクロックを生成する。そして、これに基づき遅延回路3A、EXOR回路4A、ローパスフィルタ5A、差分増幅器6Aからなる後段のクロック逓倍回路により、入力クロックを2逓倍した周期一定の出力クロックを得るようにしたものである。
【0018】
[その他の形態]
なお、以上説明した第1乃至第3の実施形態はいずれも入力クロックの周波数を2逓倍する構成であったが、これらのクロック逓倍回路を1組として、これをN段(N≧2)縦続接続すれば、入力クロックの周波数を2N逓倍することが可能となる。
【0019】
【発明の効果】
以上から本発明によれば、PLL回路を用いる場合より広い入力周波数範囲で50%を始めとする広い範囲の任意のデューティ比の出力クロックを得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態のクロック逓倍回路のブロック図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態のクロック逓倍回路のブロック図である。
【図3】 本発明の第3の実施形態のクロック逓倍回路のブロック図である。
【図4】 従来のPLL回路を用いたクロック逓倍回路のブロック図である。
【図5】 従来のEXOR回路と遅延回路を用いたクロック逓倍回路のブロック図である。
【符号の説明】
1:クロック入力端子、2:クロック出力端子、3,3A,31,32,3n:可変遅延回路、4,4A:EXOR回路、5,5A:ローパスフィルタ、6,6A:差分増幅器。
Claims (3)
- 入力クロックを制御信号に応じた遅延量だけ遅延させる可変遅延回路と、該可変遅延回路で遅延された入力クロックと元の入力クロックとの排他的論理和の信号を出力するEXOR回路と、該EXOR回路の出力信号の平均値を得る平均値回路と、該平均値回路の平均値出力信号とデューティ比設定信号との差分信号を得て前記可変遅延回路に前記制御信号として出力する差分増幅器とを具備し、前記EXOR回路から前記デューティ比設定信号に応じたデューティ比の2逓倍クロックを出力するクロック逓倍回路において、
前記可変遅延回路を可変遅延範囲が互いに異なる複数の可変遅延回路に置換するとともに、該複数の可変遅延回路の内の1個の可変遅延回路の出力信号を選択して前記EXOR回路に入力させる選択手段を設けたことを特徴とするクロック逓倍回路。 - 入力クロックを1 / 2分周する分周器と、デューティ比設定信号がデューティ比50%に設定され前記分周器の出力クロックを入力する請求項1に記載の第1のクロック逓倍回路と、該第1のクロック逓倍回路の出力クロックを入力する請求項1に記載の第2のクロック逓倍回路とを具備することを特徴とするクロック逓倍回路。
- 請求項1又は2に記載のクロック逓倍回路をN段(N≧2)縦続接続し、入力クロックを2 N 逓倍して出力することを特徴とするクロック逓倍回路。
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