JP3641695B2 - 壜体 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、位置合わせ形式のポンプ付きキャップを備えた壜体のシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すポンプ付きキャップ6を備えた壜体10において、壜本体1とキャップ6との間のシールは、従来、キャップ6内に装着した平板リング状のパッキン7を、キャップ6の螺合組付けにより、壜本体1の口筒部4の上端面に圧着させることによって達成している。
【0003】
なお、この従来例における壜本体1は、定形の外殻を形成する外層2内に、変形自在な内袋を形成する内層3を剥離自在に積層成形し、外観形状を変化させることなく、かつ内容液収納部に外気を侵入させることなく、内容液の注出使用を可能とした合成樹脂製ブロー成形体を使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記壜体10においては、ポンプ付きキャップ6を、その注出口9が壜本体1に対して所定の方向に向くように組付け固定する必要があるため、キャップ6と壜本体1の口筒部4との間に周方向の位置合わせ手段を設け、キャップ6が、口筒部4に対する螺合限付近の所定の位置で位置決めされるように構成されている。
【0005】
一方、合成樹脂製の壜本体1は、その成形誤差等により、口筒部4の高さ寸法にバラ付きが生じ易いものである。
【0006】
上記のように、ポンプ付きキャップが位置合わせ手段により口筒部4の特定された位置で位置決めされるものであるため、口筒部4の高さ寸法のバラ付きにより、該口筒部4の高さ寸法が不足する場合には、口筒部4の上端面に対するパッキン7の圧着が不十分となり、確実なシール機能が発揮されないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、位置合わせ形式のキャップを備えた壜体において、壜本体とキャップとの間の強力かつ確実なシール機能を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の手段は、
ブロー成形により、定形の外殻を形成する合成樹脂製の外層と、この外層に剥離自在に積層され、可撓性に富んだ内袋を形成する合成樹脂製の内層とから構成され、口筒部上端に内層を位置させた壜本体と、ポンプ付きキャップであるキャップとに周方向の位置合わせ手段を設けた壜体であること、
キャップと、このキャップが螺合組付けされる壜本体の口筒部との間に、この口筒部の凸部を周設した上端面と内周面とに圧着してそれぞれシール部を形成するリング状のシール体を介在させたこと、
にある。
【0009】
シール体を、上板部と内筒部とから成る断面略逆L字形に形成し、予めキャップ内に装着するのが良い。
【0010】
シール体の内筒部外周面に突条を周設しても良い。
【0011】
口筒部の外周面上部に係合凹部を周設すると共に、シール体を上板部と内筒部と外筒部とから成る断面略コ字形に形成し、かつこの外筒部の内周面下端に、口筒部の係合凹部に係合する係合凸部を周設し、シール体を予め口筒部上端に装着しても良い。
【0012】
【作用】
キャップを壜本体の口筒部に螺合組付けすると、シール体が口筒部の上端面と内周面とにそれぞれ圧着して、2面のシール部が形成され、強力なシール機能を発揮する。
【0013】
また、壜本体の口筒部の上端面に凸部を周設しているので、シール体へのこの凸部の食い込みにより、より強力なシール性が得られる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例を、図1ないし図4を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係る壜体10の要部を示したものである。
壜本体1は、図5に示した従来例と同じ構成のもので、高密度ポリエチレン樹脂製の外層2と、ナイロン製の内層3とを、共押出し成形手段により積層円筒状に押出し成形したパリソンからブロー成形され、円筒形状をした口筒部4の外周面にはポンプ付きキャップ6を螺合組付けする螺条が刻設されている。
【0015】
また、壜本体1の口筒部4と肩部との境界部には、位置合わせ手段11の一方を構成する、突出度の大きいストッパー片12と突出度の小さい係止片13とが突設されている。
【0016】
ポンプ付きキャップ6の本体部分は、内周面に螺条を刻設した円筒状の螺合筒14と、この螺合筒14の外側に位置する外筒15と、螺合筒14と外筒15の上端間を一体連結する頂板16とから、有頂二重筒体構造に形成されており、この螺合筒14と外筒15間の所定の個所には、位置合わせ手段11の他方を構成する係合突片17が連設されている。
【0017】
この係合突片17は、キャップ6を口筒部4に螺合組付けした際の螺合限付近において、その下端内端部が、壜本体1の係止片13を乗り越えて、この係止片13とストッパー片12との間に係合することにより、壜本体1とキャップ6との位置合わせが達成されるように構成されている。
【0018】
また、キャップ6本体部の内部には、液吸い上げ機構の一部を構成する、上端に鍔部18を設けた垂下筒19が組付けられている。
【0019】
シール体8は、シリコンゴム、NBR、低密度ポリエチレン等の軟質弾性材により、上板部21と内筒部22とから成る断面略逆L字形のリング状に形成されており、キャップ6内部の鍔部18下面と垂下筒19外周面とに密着するように嵌着されている。なお、上記内筒部22の外周面下部は、縮径することにより、口筒部4への嵌入を円滑にしている。
【0020】
このシール体8は、キャップ6を口筒部4に螺合組付けすることにより、上板部21下面と内筒部22の外周面上端部とが、口筒部4の上端面と内周面上端部とにそれぞれ圧着して2面のシール部20a、20bが形成され、強力なシール機能を発揮する。
【0021】
図2は、図1の要部を拡大図示したもので、壜本体1の口筒部4の上端面内周側端部に、周突条状の凸部5を段状に形成しており、そしてシール体8の上板部21へのこの凸部5の食い込みにより、シール部20aのより強力なシール性を達成している。
【0022】
図3に示した第2実施例におけるシール体8は、内筒部22の外周面略中央部に突条23を周設し、この突条23と口筒部4内周面との圧着により、シール部20bを形成している。
【0023】
図4に示した第3実施例は、壜本体1の口筒部4の外周面上部に係合凹部26を周設し、一方、シール体8を上板部21と内筒部22と外筒部24とから成る断面略コ字形のリング状に形成すると共に、この外筒部24の内周面下端に、係合凹部26に係合する係合凸部25を周設し、シール体8を予め口筒部4上端に装着するようにしたものである。
【0024】
また、キャップ6内部の鍔部18の下面には、シール体8の上面に当接する突条27が周設されており、そのため口筒部4に対するキャップ6の螺合組付け時には、この突条27がシール体8へ食い込むため、鍔部18下面でシール体8を押圧するのに比べ、この螺合組付けによるキャップ6の位置合わせ操作を、比較的軽い操作力で容易に達成することができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
キャップを壜本体の口筒部に螺合組付けすると、シール体が口筒部の上端面と内周面とにそれぞれ圧着して、2面のシール部が形成されるので、例え口筒部の高さ寸法のバラ付により、その高さ寸法が不足する場合であっても、強力かつ確実なシール機能を発揮することができる。
【0026】
口筒部の上端面に凸部を周設したので、シール体への凸部の食い込みにより、より強力なシール性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す、右半分の要部断面図。
【図2】 図1に示した第1実施例の、キャップの本体部を省略した要部拡大断面図。
【図3】 本発明の第2実施例を示す、キャップの本体部を省略した要部拡大断面図。
【図4】 本発明の第3実施例を示す、キャップの本体部を省略した要部拡大断面図。
【図5】 従来技術を示す、右半分を縦断した全体正面図。
【符号の説明】
1 ; 壜本体 2 ; 外層
3 ; 内層 4 ; 口筒部
5 ; 凸部 6 ; ポンプ付キャップ
7 ; パッキン 8 ; シール体
9 ; 注出口 10 ; 壜体
11 ; 位置合わせ手段 12 ; ストッパー片
13 ; 係止片 14 ; 螺合筒
15 ; 外筒 16 ; 頂板
17 ; 係合突片 18 ; 鍔部
19 ; 垂下筒 20a; シール部
20b; シール部 21 ; 上板部
22 ; 内筒部 23 ; 突条
24 ; 外筒部 25 ; 係合凸部
26 ; 係合凹部 27 ; 突条
Claims (4)
- ブロー成形により、定形の外殻を形成する合成樹脂製の外層 (2) と、該外層 (2) に剥離自在に積層され、可撓性に富んだ内袋を形成する合成樹脂製の内層 (3) とから構成され、口筒部 (4) 上端に前記内層 (3) を位置させた壜本体(1)と、ポンプ付きキャップであるキャップ(6)とに周方向の位置合わせ手段(11)を設けた壜体(10)であって、前記キャップ(6)と、該キャップ(6)が螺合組付けされる壜本体(1)の口筒部(4)との間に、該口筒部(4)の凸部 (5) を周設した上端面と内周面とに圧着してそれぞれシール部(20a)、(20b)を形成するリング状のシール体(8)を介在させて成る壜体。
- シール体(8)を、上板部(21)と内筒部(22)とから成る断面略逆L字形に形成し、予めキャップ(6)内に装着した請求項1に記載の壜体。
- シール体(8)の内筒部(22)外周面に突条(23)を周設した請求項2に記載の壜体。
- 口筒部(4)の外周面上部に係合凹部(26)を周設すると共に、シール体(8)を上板部(21)と内筒部(22)と外筒部(24)とから成る断面略コ字形に形成し、かつ該外筒部(24)の内周面下端に、前記係合凹部(26)に係合する係合凸部(25)を周設し、該シール体(8)を予め口筒部(4)上端に装着した請求項1に記載の壜体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33062695A JP3641695B2 (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 壜体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33062695A JP3641695B2 (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 壜体 |
Publications (2)
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---|---|
JPH09169354A JPH09169354A (ja) | 1997-06-30 |
JP3641695B2 true JP3641695B2 (ja) | 2005-04-27 |
Family
ID=18234774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33062695A Expired - Lifetime JP3641695B2 (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 壜体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3641695B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015101396A (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | キョーラク株式会社 | 積層剥離容器 |
US10308389B2 (en) | 2013-11-27 | 2019-06-04 | Kyoraku Co., Ltd. | Delaminatable container |
-
1995
- 1995-12-19 JP JP33062695A patent/JP3641695B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015101396A (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | キョーラク株式会社 | 積層剥離容器 |
US10308389B2 (en) | 2013-11-27 | 2019-06-04 | Kyoraku Co., Ltd. | Delaminatable container |
US10947001B2 (en) | 2013-11-27 | 2021-03-16 | Kyoraku Co., Ltd. | Delaminatable container |
US11542055B2 (en) | 2013-11-27 | 2023-01-03 | Kyoraku Co., Ltd. | Delaminatable container |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09169354A (ja) | 1997-06-30 |
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