JP3641364B2 - 車載用ナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は車載用ナビゲーション装置に係り、特に、ＦＭ多重放送受信部を備え、地図情報以外に文字情報も表示可能な車載用ナビゲーション装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置は、車両の位置を検出してＣＤ−ＲＯＭから車両位置周辺の地図データを読出し、地図を表示部に表示すると共に地図上の所定箇所に車両マーク（自車位置マーク）を重ねて表示する。そして、車両の現在位置が変化するのに従い、画面の自車位置マークを移動したり、あるいは自車位置マークは画面中央等の所定位置に固定して地図をスクロールして、常に、車両位置周辺の地図情報が一目でわかるようにしている。
【０００３】
一方、ＤＡＲＣ（Ｄａｔａ Ｒａｄｉｏ Ｃｈａｎｎｅｌ）方式を用いたＦＭ多重放送は、文字や図形をデジタルデータに変換して符号化し、副搬送波周波数７６ｋＨｚの多重信号をステレオベースバンド信号に周波数多重化し、ＦＭ変調している。放送の対象となる文字や図形については、現在、レベル１からレベル３までの３種類のサービスレベルがある。レベル１は、本文（１５文字×２行）およびヘッダ行の表示ができる受信機用のサービスであり、ＦＭステレオ放送の補完情報や、天気予報、ニュース、交通情報などの文字による情報が中心となる。レベル２は、本文（１５．５文字×８行）およびヘッダ行の表示ができる受信機に向けたサービスであり、図形や地図を送る場合に適している。レベル３は、ＣＤ−ＲＯＭによる地図表示を備えたカーナビゲーションシステムを対象とした交通情報データのサービスを行うものである。
【０００４】
ナビゲーション装置においては、ＦＭ多重放送受信部を追加接続することにより、単に自車位置周辺の地図のみならず、ＦＭ多重放送の文字情報等を表示部に表示できるようになっているものが多い。
【０００５】
ＦＭ多重放送の文字情報を表示部に表示させる場合には、ＦＭ文字多重放送の選択、表示部への表示方法の選択、番組の選択等を操作部のキー操作で行う。
【０００６】
通常、ＦＭ文字多重放送を表示部に表示させる操作は車両が停止中に行われ、ＦＭ文字多重放送を見ることも車両が停止中に行われることが多い。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、交差点での信号待ちや渋滞の中での車両停止中に、所望のＦＭ多重放送の文字情報を見る場合には、車両が停止する度に、メニューの選択、ＦＭ多重放送の選択、文字情報番組の選択の各操作をする必要があり、煩わしいものであった。また、車両停止中に、運転者が文字情報を見ることに集中してしまい、前の車両が動いたことに気付かないことがあった。
【０００８】
以上から、本発明の目的は、車両が停止したときに所望のＦＭ多重放送の文字情報を表示するための操作の手間を省いた車載用ナビゲーション装置を提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記課題は本発明によれば、自車位置周辺の地図情報とＦＭ多重放送の文字情報を表示部に表示する車載用ナビゲーション装置において、自車の停止を検出する停止検出手段と、該停止検出手段の停止検出に応じて地図情報から文字情報に前記表示部の表示を切換える表示切換制御手段とを備えた車載用ナビゲーション装置により達成される。
【００１０】
また、上記課題は本発明によれば、自車位置周辺の地図情報とＦＭ多重放送の文字情報を表示部に表示する車載用ナビゲーション装置において、自車の停止を検出する停止検出手段と、他車の移動を検出する他車検出手段と、前記停止検出手段の停止検出に応じて地図情報から文字情報に前記表示部の表示を切換えると共に、前記他車検出手段の他車の移動検出に応じて文字情報から地図情報に該表示を切換える表示切換制御手段とを備えた車載用ナビゲーション装置により達成される。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【００１２】
（第１の実施の形態）
図１は本発明の第１の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。同図に示すナビゲーション装置は、システム全体を制御するナビゲーションコントローラ１と、地図表示等に必要な各種地図データを記録したＣＤ−ＲＯＭ２と、運転者や搭乗者が各種の指示を入力する操作部３と、自車位置と自車方位の検出を行うＧＰＳ受信機４および自律航法センサ５と、ＦＭ放送に多重された情報を受信するＦＭ多重放送受信部６と、地図画像や各種情報を表示する表示部７とを備えている。
【００１３】
操作部３は、地図の縮尺を変える縮小／拡大キー、画面上に選択項目を表示させるメニューキー、左右上下のカーソルキー、表示画面上のカーソル位置にある項目の確定を行う設定キー等の各種操作キーを備えている。
【００１４】
ＧＰＳ受信機４は、複数のＧＰＳ衛星から送られてくる電波を受信して３次元測位処理あるいは２次元測位処理を行って車両の絶対位置および方位を計算し、これらを測位時刻と共に出力する。
【００１５】
自律航法センサ５は、車両角度を相対方位として検出する振動ジャイロ等の角度センサ８と、所定距離毎に１個のパルスを出力する距離センサ９とを備えており、車両の相対位置および方位を検出する。
【００１６】
ＦＭ多重放送受信部６は、一般のＦＭ放送に重畳された多重化データに含まれる情報を受信する。
【００１７】
表示部７は、ナビゲーションコントローラ１から出力される画像データに基づいて、自車位置周辺の地図情報を自車位置マークや出発地マーク、目的地マーク等と共に表示したり、ＦＭ多重放送の文字情報を表示したりする。
【００１８】
次に、上記第１の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の動作について説明する。
【００１９】
ここでは、予め所望のＦＭ多重放送の文字情報番組を操作部３のキー操作により指定してメモリ（図示せず）に登録しておき、車両停止を検出した場合にそれまでの地図表示から登録しておいたＦＭ多重放送による文字情報番組の表示に切換えるものとしてその動作を説明する。
【００２０】
図２は第１の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【００２１】
ナビゲーションコントローラ１は、車両走行中にＧＰＳ受信機４または自律航法センサ５から入力される車両位置や方位情報に基づいてＣＤ−ＲＯＭ２をアクセスし、自車位置を含む周辺の地図データを読出して表示部７に現在の自車位置を示す自車位置マークと共に地図を表示させる（ステップＳ１）。
【００２２】
地図表示中に、ナビゲーションコンローラ１は、ＧＰＳ受信機４から入力されるデータに基づき、あるいは距離センサ９からのパルス入力の有無によって自車が停止したか否かの判断を行う（ステップＳ２）。
【００２３】
ステップＳ２で自車が停止していないと判断された場合、つまり自車が走行中であると判断された場合には、そのまま地図表示を継続する。
【００２４】
一方、ステップＳ２で自車が停止したと判断された場合には、ナビゲーションコントローラ１は、予め登録されている指定文字情報番組をＦＭ多重放送受信部６により受信させて（ステップＳ３）、ＦＭ多重放送受信部６から送られてくる受信データに基づいた文字情報を表示部７の画面にそれまでの地図に代えて表示させる（ステップＳ４）。
【００２５】
そして、ＦＭ多重放送の指定文字情報番組を表示中にナビゲーションコントローラ１は、ＧＰＳ受信機４から入力されるデータに基づき、あるいは距離センサ９からのパルス入力の有無によって自車が走行状態になったか否かを判断して（ステップＳ５）、自車が停止したままであれば、ステップＳ４の文字情報の表示を継続し、自車が走行状態になれば表示部７の画面を切換えて再びステップＳ１の地図表示にする。
【００２６】
（第２の実施の形態）
図３は本発明の第２の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。同図に示すナビゲーション装置は、システム全体を制御するナビゲーションコントローラ１０と、ＣＤ−ＲＯＭ２と、操作部３と、ＧＰＳ受信機４と、自律航法センサ５と、ＦＭ多重放送受信部６と、表示部７、前方の他の車両を検出する他車検出センサ１１とを備えている。
【００２７】
他車検出センサ１１は、自車の前方にある他の車両をレーダーセンサ等を用いて検出するものであり、自車の前方で自車からある距離までの範囲に車両が存在している場合に信号をナビゲーションコントローラ１０に出力する。
【００２８】
ＣＤ−ＲＯＭ２、操作部３、ＧＰＳ受信機４、自律航法センサ５、ＦＭ多重放送受信部６、表示部７は第１の実施の形態で記述のものとそれぞれ同一のものである。
【００２９】
次に上記第２の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の動作について説明する。
【００３０】
ここでも、予め所望のＦＭ多重放送の文字情報番組を操作部３のキー操作により指定してメモリ（図示せず）に登録しておき、車両停止を検出した場合にそれまでの地図表示から登録しておいたＦＭ多重放送による文字情報番組の表示に切換えるものとしてその動作を説明する。
【００３１】
図４は第２の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【００３２】
ナビゲーションコントローラ１０は、車両走行中にＧＰＳ受信機４または自律航法センサ５から入力される車両位置や方位情報に基づいてＣＤ−ＲＯＭ２をアクセスし、自車位置を含む周辺の地図データを読出して表示部７に現在の自車位置を示す自車位置マークと共に地図を表示させる（ステップＳ１１）。
【００３３】
地図表示中に、ナビゲーションコンローラ１０は、ＧＰＳ受信機４から入力されるデータに基づき、あるいは距離センサ９からのパルス入力の有無によって自車が停止したか否かの判断を行う（ステップＳ１２）。
【００３４】
ステップＳ１２で自車が停止していないと判断された場合、つまり自車が走行中であると判断された場合には、そのまま地図表示を継続する。
【００３５】
一方、ステップＳ１２で自車が停止したと判断された場合には、ナビゲーションコントローラ１０は、予め登録されている指定文字情報番組をＦＭ多重放送受信部６により受信させて（ステップＳ１３）、ＦＭ多重放送受信部６から送られてくる受信データに基づいた文字情報を表示部７の画面にそれまでの地図に代えて表示させる（ステップＳ１４）。
【００３６】
そして、ＦＭ多重放送の指定文字情報番組を表示している状態で、ナビゲーションコントローラ１０は、他車検出センサ１１から入力される信号に基づいて自車の前方に停止中の他の車両があるかないかの判断を行う。このとき、ナビゲーションコントローラ１０は、他車検出センサ１１から入力される信号が所定時間連続してある場合には、自車前方に停止中の車両があると判断する。・・・（ステップＳ１５）
【００３７】
ステップＳ１５で自車の前方に停止中の車両があると判断されると、ナビゲーションコントローラ１０は、表示部７に指定文字情報番組を表示させながら、他車検出センサ１１から入力される信号に基づいて自車の前方の車両の動きを監視する。そして、ナビゲーションコントローラ１０は、他車検出センサ１１から入力される信号がなくなった場合には、自車前方の他の車両が発進したものと判断する。・・・（ステップＳ１６）
【００３８】
ステップＳ１６で自車前方の他の車両が発進したと判断された場合には、ナビゲーションコントローラ１０は、表示部７の画面を切換えて地図表示を表示させステップＳ１１の地図表示に戻る。
【００３９】
ところで、ステップＳ１５で自車の前方に停止中の車両がないと判断されると、ナビゲーションコントローラ１０は、表示部７に指定番組の文字情報を表示させながら自車が走行状態になったか否かの判断を行う（ステップＳ１７）。
【００４０】
ステップＳ１７で自車が停止したままであると判断された場合には、ナビゲーションコントローラ１０は、ステップＳ１４の文字情報表示を継続し、自車が動き出して走行状態になったと判断された場合には、ナビゲーションコントローラ１０は、表示部７に文字情報表示に代えて地図を表示させステップＳ１１の地図表示に戻る。
【００４１】
尚、上述の第２の実施の形態の説明において、他車検出センサ１１は自車前方の他の車両を検出するようにしたが、車線数が多い場合には、自車の横側の他の車両や、斜め前方や斜め後方の他の車両を検出するようにすることも可能である。
【００４２】
以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は請求の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々の変形が可能であり、本発明はこれらを排除するものではない。
【００４３】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、予め設定しておいたＦＭ多重放送の文字情報を車両停止に応じて自動的に画面を地図表示から切換えて表示するようにしたから、表示画面を切換える手間を省くことが可能となり、操作性を向上することができる。
【００４４】
また、本発明によれば、予め設定しておいたＦＭ多重放送の文字情報を車両停止に応じて自動的に画面を地図表示から切換えて表示すると共に、文字情報を表示中に自車前方等の他の車両が動いたときに、画面を切換えて地図を表示するようにしたから、運転者が文字情報を見ていても自車前方等の他の車両が動いたことがすぐわかり、スムーズに車両を動かすことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した第１の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図２】第１の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図３】本発明を適用した第２の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図４】第２の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１，１０・・ナビゲーションコントローラ
２・・ＣＤ−ＲＯＭ
３・・操作部
４・・ＧＰＳ受信機
５・・自律航法センサ
６・・ＦＭ多重放送受信部
７・・表示部
８・・角度センサ
９・・距離センサ
１１・・他車検出センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は車載用ナビゲーション装置に係り、特に、ＦＭ多重放送受信部を備え、地図情報以外に文字情報も表示可能な車載用ナビゲーション装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置は、車両の位置を検出してＣＤ−ＲＯＭから車両位置周辺の地図データを読出し、地図を表示部に表示すると共に地図上の所定箇所に車両マーク（自車位置マーク）を重ねて表示する。そして、車両の現在位置が変化するのに従い、画面の自車位置マークを移動したり、あるいは自車位置マークは画面中央等の所定位置に固定して地図をスクロールして、常に、車両位置周辺の地図情報が一目でわかるようにしている。
【０００３】
一方、ＤＡＲＣ（Ｄａｔａ Ｒａｄｉｏ Ｃｈａｎｎｅｌ）方式を用いたＦＭ多重放送は、文字や図形をデジタルデータに変換して符号化し、副搬送波周波数７６ｋＨｚの多重信号をステレオベースバンド信号に周波数多重化し、ＦＭ変調している。放送の対象となる文字や図形については、現在、レベル１からレベル３までの３種類のサービスレベルがある。レベル１は、本文（１５文字×２行）およびヘッダ行の表示ができる受信機用のサービスであり、ＦＭステレオ放送の補完情報や、天気予報、ニュース、交通情報などの文字による情報が中心となる。レベル２は、本文（１５．５文字×８行）およびヘッダ行の表示ができる受信機に向けたサービスであり、図形や地図を送る場合に適している。レベル３は、ＣＤ−ＲＯＭによる地図表示を備えたカーナビゲーションシステムを対象とした交通情報データのサービスを行うものである。
【０００４】
ナビゲーション装置においては、ＦＭ多重放送受信部を追加接続することにより、単に自車位置周辺の地図のみならず、ＦＭ多重放送の文字情報等を表示部に表示できるようになっているものが多い。
【０００５】
ＦＭ多重放送の文字情報を表示部に表示させる場合には、ＦＭ文字多重放送の選択、表示部への表示方法の選択、番組の選択等を操作部のキー操作で行う。
【０００６】
通常、ＦＭ文字多重放送を表示部に表示させる操作は車両が停止中に行われ、ＦＭ文字多重放送を見ることも車両が停止中に行われることが多い。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、交差点での信号待ちや渋滞の中での車両停止中に、所望のＦＭ多重放送の文字情報を見る場合には、車両が停止する度に、メニューの選択、ＦＭ多重放送の選択、文字情報番組の選択の各操作をする必要があり、煩わしいものであった。また、車両停止中に、運転者が文字情報を見ることに集中してしまい、前の車両が動いたことに気付かないことがあった。
【０００８】
以上から、本発明の目的は、車両が停止したときに所望のＦＭ多重放送の文字情報を表示するための操作の手間を省いた車載用ナビゲーション装置を提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記課題は本発明によれば、自車位置周辺の地図情報とＦＭ多重放送の文字情報を表示部に表示する車載用ナビゲーション装置において、自車の停止を検出する停止検出手段と、該停止検出手段の停止検出に応じて地図情報から文字情報に前記表示部の表示を切換える表示切換制御手段とを備えた車載用ナビゲーション装置により達成される。
【００１０】
また、上記課題は本発明によれば、自車位置周辺の地図情報とＦＭ多重放送の文字情報を表示部に表示する車載用ナビゲーション装置において、自車の停止を検出する停止検出手段と、他車の移動を検出する他車検出手段と、前記停止検出手段の停止検出に応じて地図情報から文字情報に前記表示部の表示を切換えると共に、前記他車検出手段の他車の移動検出に応じて文字情報から地図情報に該表示を切換える表示切換制御手段とを備えた車載用ナビゲーション装置により達成される。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【００１２】
（第１の実施の形態）
図１は本発明の第１の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。同図に示すナビゲーション装置は、システム全体を制御するナビゲーションコントローラ１と、地図表示等に必要な各種地図データを記録したＣＤ−ＲＯＭ２と、運転者や搭乗者が各種の指示を入力する操作部３と、自車位置と自車方位の検出を行うＧＰＳ受信機４および自律航法センサ５と、ＦＭ放送に多重された情報を受信するＦＭ多重放送受信部６と、地図画像や各種情報を表示する表示部７とを備えている。
【００１３】
操作部３は、地図の縮尺を変える縮小／拡大キー、画面上に選択項目を表示させるメニューキー、左右上下のカーソルキー、表示画面上のカーソル位置にある項目の確定を行う設定キー等の各種操作キーを備えている。
【００１４】
ＧＰＳ受信機４は、複数のＧＰＳ衛星から送られてくる電波を受信して３次元測位処理あるいは２次元測位処理を行って車両の絶対位置および方位を計算し、これらを測位時刻と共に出力する。
【００１５】
自律航法センサ５は、車両角度を相対方位として検出する振動ジャイロ等の角度センサ８と、所定距離毎に１個のパルスを出力する距離センサ９とを備えており、車両の相対位置および方位を検出する。
【００１６】
ＦＭ多重放送受信部６は、一般のＦＭ放送に重畳された多重化データに含まれる情報を受信する。
【００１７】
表示部７は、ナビゲーションコントローラ１から出力される画像データに基づいて、自車位置周辺の地図情報を自車位置マークや出発地マーク、目的地マーク等と共に表示したり、ＦＭ多重放送の文字情報を表示したりする。
【００１８】
次に、上記第１の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の動作について説明する。
【００１９】
ここでは、予め所望のＦＭ多重放送の文字情報番組を操作部３のキー操作により指定してメモリ（図示せず）に登録しておき、車両停止を検出した場合にそれまでの地図表示から登録しておいたＦＭ多重放送による文字情報番組の表示に切換えるものとしてその動作を説明する。
【００２０】
図２は第１の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【００２１】
ナビゲーションコントローラ１は、車両走行中にＧＰＳ受信機４または自律航法センサ５から入力される車両位置や方位情報に基づいてＣＤ−ＲＯＭ２をアクセスし、自車位置を含む周辺の地図データを読出して表示部７に現在の自車位置を示す自車位置マークと共に地図を表示させる（ステップＳ１）。
【００２２】
地図表示中に、ナビゲーションコンローラ１は、ＧＰＳ受信機４から入力されるデータに基づき、あるいは距離センサ９からのパルス入力の有無によって自車が停止したか否かの判断を行う（ステップＳ２）。
【００２３】
ステップＳ２で自車が停止していないと判断された場合、つまり自車が走行中であると判断された場合には、そのまま地図表示を継続する。
【００２４】
一方、ステップＳ２で自車が停止したと判断された場合には、ナビゲーションコントローラ１は、予め登録されている指定文字情報番組をＦＭ多重放送受信部６により受信させて（ステップＳ３）、ＦＭ多重放送受信部６から送られてくる受信データに基づいた文字情報を表示部７の画面にそれまでの地図に代えて表示させる（ステップＳ４）。
【００２５】
そして、ＦＭ多重放送の指定文字情報番組を表示中にナビゲーションコントローラ１は、ＧＰＳ受信機４から入力されるデータに基づき、あるいは距離センサ９からのパルス入力の有無によって自車が走行状態になったか否かを判断して（ステップＳ５）、自車が停止したままであれば、ステップＳ４の文字情報の表示を継続し、自車が走行状態になれば表示部７の画面を切換えて再びステップＳ１の地図表示にする。
【００２６】
（第２の実施の形態）
図３は本発明の第２の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。同図に示すナビゲーション装置は、システム全体を制御するナビゲーションコントローラ１０と、ＣＤ−ＲＯＭ２と、操作部３と、ＧＰＳ受信機４と、自律航法センサ５と、ＦＭ多重放送受信部６と、表示部７、前方の他の車両を検出する他車検出センサ１１とを備えている。
【００２７】
他車検出センサ１１は、自車の前方にある他の車両をレーダーセンサ等を用いて検出するものであり、自車の前方で自車からある距離までの範囲に車両が存在している場合に信号をナビゲーションコントローラ１０に出力する。
【００２８】
ＣＤ−ＲＯＭ２、操作部３、ＧＰＳ受信機４、自律航法センサ５、ＦＭ多重放送受信部６、表示部７は第１の実施の形態で記述のものとそれぞれ同一のものである。
【００２９】
次に上記第２の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の動作について説明する。
【００３０】
ここでも、予め所望のＦＭ多重放送の文字情報番組を操作部３のキー操作により指定してメモリ（図示せず）に登録しておき、車両停止を検出した場合にそれまでの地図表示から登録しておいたＦＭ多重放送による文字情報番組の表示に切換えるものとしてその動作を説明する。
【００３１】
図４は第２の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【００３２】
ナビゲーションコントローラ１０は、車両走行中にＧＰＳ受信機４または自律航法センサ５から入力される車両位置や方位情報に基づいてＣＤ−ＲＯＭ２をアクセスし、自車位置を含む周辺の地図データを読出して表示部７に現在の自車位置を示す自車位置マークと共に地図を表示させる（ステップＳ１１）。
【００３３】
地図表示中に、ナビゲーションコンローラ１０は、ＧＰＳ受信機４から入力されるデータに基づき、あるいは距離センサ９からのパルス入力の有無によって自車が停止したか否かの判断を行う（ステップＳ１２）。
【００３４】
ステップＳ１２で自車が停止していないと判断された場合、つまり自車が走行中であると判断された場合には、そのまま地図表示を継続する。
【００３５】
一方、ステップＳ１２で自車が停止したと判断された場合には、ナビゲーションコントローラ１０は、予め登録されている指定文字情報番組をＦＭ多重放送受信部６により受信させて（ステップＳ１３）、ＦＭ多重放送受信部６から送られてくる受信データに基づいた文字情報を表示部７の画面にそれまでの地図に代えて表示させる（ステップＳ１４）。
【００３６】
そして、ＦＭ多重放送の指定文字情報番組を表示している状態で、ナビゲーションコントローラ１０は、他車検出センサ１１から入力される信号に基づいて自車の前方に停止中の他の車両があるかないかの判断を行う。このとき、ナビゲーションコントローラ１０は、他車検出センサ１１から入力される信号が所定時間連続してある場合には、自車前方に停止中の車両があると判断する。・・・（ステップＳ１５）
【００３７】
ステップＳ１５で自車の前方に停止中の車両があると判断されると、ナビゲーションコントローラ１０は、表示部７に指定文字情報番組を表示させながら、他車検出センサ１１から入力される信号に基づいて自車の前方の車両の動きを監視する。そして、ナビゲーションコントローラ１０は、他車検出センサ１１から入力される信号がなくなった場合には、自車前方の他の車両が発進したものと判断する。・・・（ステップＳ１６）
【００３８】
ステップＳ１６で自車前方の他の車両が発進したと判断された場合には、ナビゲーションコントローラ１０は、表示部７の画面を切換えて地図表示を表示させステップＳ１１の地図表示に戻る。
【００３９】
ところで、ステップＳ１５で自車の前方に停止中の車両がないと判断されると、ナビゲーションコントローラ１０は、表示部７に指定番組の文字情報を表示させながら自車が走行状態になったか否かの判断を行う（ステップＳ１７）。
【００４０】
ステップＳ１７で自車が停止したままであると判断された場合には、ナビゲーションコントローラ１０は、ステップＳ１４の文字情報表示を継続し、自車が動き出して走行状態になったと判断された場合には、ナビゲーションコントローラ１０は、表示部７に文字情報表示に代えて地図を表示させステップＳ１１の地図表示に戻る。
【００４１】
尚、上述の第２の実施の形態の説明において、他車検出センサ１１は自車前方の他の車両を検出するようにしたが、車線数が多い場合には、自車の横側の他の車両や、斜め前方や斜め後方の他の車両を検出するようにすることも可能である。
【００４２】
以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は請求の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々の変形が可能であり、本発明はこれらを排除するものではない。
【００４３】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、予め設定しておいたＦＭ多重放送の文字情報を車両停止に応じて自動的に画面を地図表示から切換えて表示するようにしたから、表示画面を切換える手間を省くことが可能となり、操作性を向上することができる。
【００４４】
また、本発明によれば、予め設定しておいたＦＭ多重放送の文字情報を車両停止に応じて自動的に画面を地図表示から切換えて表示すると共に、文字情報を表示中に自車前方等の他の車両が動いたときに、画面を切換えて地図を表示するようにしたから、運転者が文字情報を見ていても自車前方等の他の車両が動いたことがすぐわかり、スムーズに車両を動かすことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した第１の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図２】第１の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図３】本発明を適用した第２の実施の形態の車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図４】第２の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１，１０・・ナビゲーションコントローラ
２・・ＣＤ−ＲＯＭ
３・・操作部
４・・ＧＰＳ受信機
５・・自律航法センサ
６・・ＦＭ多重放送受信部
７・・表示部
８・・角度センサ
９・・距離センサ
１１・・他車検出センサ
Claims (1)
- 自車位置周辺の地図情報とＦＭ多重放送の文字情報を表示部に表示する車載用ナビゲーション装置において、
自車の停止を検出する停止検出手段と、
他車の移動を検出する他車検出手段と、
前記停止検出手段の停止検出に応じて地図情報から文字情報に前記表示部の表示を切換えると共に、前記他車検出手段の他車の移動検出に応じて文字情報から地図情報に該表示を切換える表示切換制御手段とを備えたことを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15422598A JP3641364B2 (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 車載用ナビゲーション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15422598A JP3641364B2 (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 車載用ナビゲーション装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
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| JPH11344346A JPH11344346A (ja) | 1999-12-14 |
| JP3641364B2 true JP3641364B2 (ja) | 2005-04-20 |
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ID=15579594
Family Applications (1)
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| JP15422598A Expired - Fee Related JP3641364B2 (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | 車載用ナビゲーション装置 |
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| JP (1) | JP3641364B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4213185B2 (ja) * | 2004-08-13 | 2009-01-21 | 三菱電機株式会社 | デジタル放送受信装置 |
-
1998
- 1998-06-03 JP JP15422598A patent/JP3641364B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11344346A (ja) | 1999-12-14 |
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