JP3640929B2 - ドラムブレーキにおけるブレーキロッドの連結構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドラムブレーキにおけるブレーキロッドの連結構造、とくにブレーキロッドの後端部とブレーキドラム側のカムレバーとの連結部分の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ブレーキフィーリングの良さの点から、自動二輪車においては、ドラムブレーキが長年使用されている。そのようなドラムブレーキは、車輪と一体となって回転する筒形のブレーキドラムに、内側から、摩擦材を張り付けたブレーキシューを押し付けて制動力を発生するブレーキである。そのブレーキシューを拡げてブレーキドラムの内側に押し付けるのは小さなカムで、そのカムは、カムレバーを介してブレーキロッドによって動かされ、そのブレーキロッドの動きは、ブレーキペダルを踏むことによってコントロールされる。
【0003】
例えば図5に示すように、ドラムブレーキにおいては、エンジン11の右側方にブレーキペダル12が配設され、そのブレーキペダル12のブレーキアーム12aが、車体フレーム13に回動可能に設けられている。このブレーキアーム12aには、ブレーキレバー14が取り付けられている。これにより、前記ブレーキペダル12の踏み込みによって、前記ブレーキアーム12aと一緒にブレーキレバー14が回動する。このブレーキレバー14の先端部に、ブレーキロッド15の前端部が連結され、ブレーキロッド15の後端部がブレーキドラム16側のカムレバー17の先端部に連結されている。なお、図5において、F方向が前方向である。よって、車体左右方向とは車体前後方向に直交する方向を示す。
【0004】
ところで、このようなドラムブレーキでは、ブレーキレバー14、ブレーキロッド15及びカムレバー17の関係は、ブレーキレバー14の回動によりカムレバー17をブレーキロッド15で直線的に引く配置が理想的である。また、ブレーキレバー14の配置はスイングアーム18の動作時にブレーキが引き摺りを起こさない位置に配置しなければならない。このため、スイングアーム18にブレーキレバー14が干渉しない位置に配置する必要があり、ブレーキドラム16側のカムレバー17とブレーキペダル12側のブレーキレバー14を左右方向(車体左右方向)においてオフセットさせなければならない。なお、18aはスイングアーム18の揺動点、19は後輪である。
【0005】
そこで、前記ブレーキペダル12側のブレーキレバー14と、ブレーキドラム16側のカムレバー17とは、左右方向において、オフセット(オフセット量ΔL1)しているため、従来は、図6に示すように、ブレーキロッド15を途中で曲げてブレーキロッド15の形状を前記オフセットに対応させている。すなわち、ブレーキロッド15は、ブレーキレバー14に係合される先端係合部15aと、その先端係合部15aより後方に延びる前側直線部15bと、この前側直線部15bの後端より車体内方側に傾斜して後方に延びる中間傾斜部15cと、この中間傾斜部15cの後端より前記前側直線部15cと平行にさらに後方に延び前記カムレバー17に連結される後側直線部15dとを有する。この後側直線部15dの後側部分を雄ねじ部分15eとするように構成されている。
【0006】
そして、前記ブレーキロッド15の後側直線部15dと、前記カムレバー17との連結部分は、図5〜図9に示すように、ピン部材21と調整ナット22を用いて構成されている。すなわち、カムレバー17に円柱状のピン部材21が取り付けられ、そのピン部材21に断面円形状の貫通孔21aを形成している。そしてこの貫通孔21aに、後側直線部15dの雄ねじ部分15eが挿通され、その突出部分に調整ナット22が螺合されている。前記調整ナット22は、中心を貫通するねじ孔22aを有すると共に、先端部がピン部材21の外周面に対応した形状の湾曲凹面22bとされている(図9参照)。前記調整ナット22の湾曲凹面22bがピン部材21の外周面に当接し、前記調整ナット22を回転させることにより、ピン部材21を前後方向に移動可能に構成している。前記後側直線部15dの雄ねじ部分15eの前側には、ストッパ23(図6参照)が取付けられ、そのストッパ23とピン部材21との間で、前記ブレーキロッド15に周囲にコイルスプリング24が設けられている。このコイルスプリング24により、前記ピン部材21の外周面に前記調整ナット22の湾曲凹面22bが常時接触するように前記ピン部材21を付勢し、調整ナット22の回転を阻止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにブレーキロッド15を、それの中間部分を曲げてオフセットに対応させるようにすると、ブレーキペダル12を踏み込むブレーキ操作時に、ブレーキレバー14の前方向(図5においてF方向)への回動により、ブレーキロッド15が前方に引っ張られて、ブレーキロッド15の曲げ部分の形状が伸びる方向に変化する。この変化のために、運転者はブレーキの作動が十分でない(いわゆるタッチが悪い)ように感じ、ブレーキ・フィーリングの点で不利である。
【0008】
また、ブレーキロッドに代えて、ブレーキワイヤを用いることも考えられるが、前記中間部分を曲げたブレーキロッドの場合と同様な課題がある。
【0009】
そこで、ドラムブレーキでのブレーキレバー、ブレーキロッド及びカムレバーの関係は、前述したようにブレーキロッドを直線的に引くことができる配置とすることが理想的であるということに着目し、調整ナットとピン部材の形状を工夫することによって、ブレーキロッドの、中間部分を曲げない形状にしたものである。
【0010】
本発明は、ドラムブレーキにおいて、ブレーキロッドをほぼ直線形状とすることができるドラムブレーキにおけるブレーキロッドの連結構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ブレーキロッドの前端部がブレーキペダル側のブレーキレバーに、後端部がブレーキドラム側のカムレバーにそれぞれ連結されるドラムブレーキにおけるブレーキロッドの連結構造において、前記ブレーキロッドの後端部には雄ねじが形成され、その雄ねじ部分が、前記カムレバーに取り付けられるピン部材の貫通孔に挿通され、その貫通孔から突出する雄ねじ部分に調整ナットが螺合され、前記ピン部材の貫通孔の周囲に凹面が形成され、前記調整ナットの先端部に前記凹面に左右方向に揺動可能に係合する凸面が形成されている構成とする。
【0012】
このようにすれば、ブレーキロッドがほぼ直線形状に形成されているので、ブレーキペダルを踏み込むブレーキ操作時に、ブレーキロッドは前方に引っ張られるが、従来構造のようにブレーキロッドの曲げ部分が延びる方向に変化するということがない。よって、運転者はブレーキの作動に手応えを感じることとなり(いわゆるタッチが良くなり)、ブレーキ・フィーリングが向上する。
【0013】
それに加えて、ブレーキロッドの中間部分が曲がっていないので、ブレーキペダル側のブレーキレバーの動きが、ブレーキドラム側のカムレバーに伝達される。このカムレバーの回動によって、車輪と一体となって回転する筒形のブレーキドラムに、内側から摩擦材を張り付けたブレーキシューを押し付けることができるようになる。
【0014】
また、前記ブレーキロッドは、ブレーキペダル側のブレーキレバーに連結される前端部とブレーキドラム側のカムレバーに連結される後端部とが左右方向においてオフセットしているので、ブレーキペダルの踏み込みにより前記ブレーキロッドが前方に引っ張られると、後端部が左右方向において振れる。このとき、前記ブレーキロッドの後端部が、前記カムレバーに対し左右方向に揺動可能に連結されているので、前記振れはこの連結部分で吸収され、ブレーキロッドに無理な力が作用することはなくなる。また、ブレーキペダルの踏み込み時にブレーキロッドの前端部もわずかに左右方向に振れるが、それも、前記連結部分で吸収される。
【0016】
さらに、ブレーキロッドの後端部の揺動に伴い、そのブレーキロッドに螺合されている調整ナットが一緒に動く(揺動する)が、調整ナットはそれの凸面がピン部材の凹面に左右方向に揺動可能に係合しているので、ブレーキペダルの踏み込み・踏み込み解除による前記ブレーキロッドの揺動は、調整ナットの凸面とピン部材の凹面との間の相対運動として吸収される。すなわち、カムレバー側のピン部材とブレーキロッド側の調整ナットとが、ユニバーサルジョイントのごとく機能することになり、ブレーキロッドの、ピン部材(カムレバー)に対する左右方向の動きが許容される。特に、従来の調整ナット及びピン部材を、前述したような調整ナット及びピン部材に代えるだけで、ブレーキレバーの配置が容易になる。それに加えて、オフセット量にかかわりなく、ブレーキロッドを直線的に引くことができるので、オフセット量を調整することで、ブレーキの引き摺り現象も最小限に抑えることを実現することが可能となる。
【0017】
また、ブレーキロッドの後端部を、前記カムレバーに対し左右方向に揺動可能に連結するためにユニバーサルジョイントそのものを用いれば、コストアップになる。しかし、請求項1の発明では、従来より用いていたカムレバーのピン部材と調整ナットとの形状を変更するだけで、コストアップになることなく、ユニバーサルジョイントと同様な機能を発揮させることが可能となる。よって、ブレーキ・フィーリングの向上を実現することができる。また、部品点数の増加やコストアップを招くこともない。
【0018】
その場合、請求項2に記載のように、前記ピン部材の貫通孔は、前記ブレーキロッドの後端部の左右方向の動きを許容する大きさとすることが望ましい。ここで、「ブレーキロッドの後端部の左右方向の動きを許容する」とは、ブレーキロッドの後端部が左右方向に振れても、ピン部材の貫通孔の内壁面に接触しないことを意味する。
【0019】
このようにすれば、ピン部材の貫通孔が、ブレーキロッドの後端部(連結端部)の左右方向の動きを許容する大きさとされているので、ブレーキ操作によりブレーキロッドの後端部が左右方向に揺動しても、ブレーキロッドの後端部(雄ねじ部分)とピン部材の貫通孔の壁面とが接触することがない。このような接触がなければ、前記ブレーキロッドの後端部(雄ねじ部分)が損傷しないので、ブレーキシューの損耗などにより調整ナットをさらに締め込むことを損なうおそれがなくなる。
【0020】
また、請求項3に記載のように、前記ピン部材の貫通孔は、左右方向に長い長孔とすることができる。
【0021】
このようにすれば、ピン部材の貫通孔が左右方向に長いという簡単な構造でもって、ブレーキロッドの後端部(雄ねじ部分)は、前記貫通孔内で、それの壁面と接触することなく、左右方向に揺動することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に沿って説明する。なお、本発明におけるドラムブレーキの基本的構成は、前述した図5に示すものと同一であるので、同一の構成要素については同一の符号を用い、その詳細な説明を省略する。
【0023】
図1は本発明に係るドラムブレーキに用いられるブレーキロッドの連結関係を示す平面図、図2は本発明に係るブレーキロッドの後側部分と、カムレバーとの連結部分を示す平面図である。
【0024】
本発明構造においても、ブレーキペダル12側のブレーキレバー14(図5参照)がブレーキロッド1を介してブレーキドラム16側のカムレバー17に連結されるが、そのブレーキロッド1が、従来のように、中間部分が曲げられた形状(図6参照)とは異なり、ほぼ直線形状に形成されている。
【0025】
前記ブレーキロッド1は、一端部がブレーキレバー14に係合される先端係合部1aと、その先端係合部1aの他端部より後方に延びるほぼ直線状の直線ロッド部1bとを有し、直線ロッド部1bの後側部分に雄ねじ(雄ねじ部分1c)が刻設されているのは従来のブレーキロッドと同様である。前記先端係合部1aは、直線ロッド部1bに対して所定の角度をなすように連設され、ブレーキレバー14に対し車体内方側から外方側に貫通するように係合している。
【0026】
本発明の特徴とする点は、前記ブレーキロッド1(直線ロッド部1b)の後端部(雄ねじ部分1c)を、前記カムレバー17に連結するために用いるピン部材2と調整ナット3の形状を改良した点である。
【0027】
前記ブレーキロッド1の後端部とカムレバー17との連結部分において、前記カムレバー17に取り付けられたピン部材2の貫通孔2aにブレーキロッド1の後端部が挿入され、前記貫通孔2aから後方に突出した部分(雄ねじ部分1c)に調整ナット3が螺合されている。そして、前記調整ナット3を締め込むことで、ブレーキロッド1の後端部をカムレバー17(ピン部材2)に連結している。
【0028】
前記調整ナット3は、断面六角形状の頭部3aと、この頭部3aに同軸状に連設された軸部3bとを備え、前記軸部3bの先端部が球面形状の湾曲凸面3cとされる。そして、前記頭部3a及び軸部3bを貫通して、ねじ孔3dが形成されている。一方、前記ピン部材2は、貫通孔2aの周囲に、前記湾曲凸面3cが上下方向及び左右方向に揺動可能に係合する球面形状の湾曲凹面2bが形成されている。それらの係合部分は、球面形状の湾曲凸面3cと球面形状の湾曲凹面2bとの接触であるので、それらが任意の方向の相対回動し、いわゆるユニバーサルジョイントと同様に機能する。これにより、ブレーキロッド1の後端部がカムレバー17に、上下方向及び左右方向に揺動可能に連結されていることになる。
【0029】
前記ブレーキペダル12側のブレーキレバー14と、ブレーキドラム16側のカムレバー17とは、図1に示すように、左右方向において、従来と同様に、オフセット(オフセット量ΔL1)している。そして、ブレーキペダル12の踏み込み時に、ブレーキロッド1の後端部が左右方向に振れる。また、そのブレーキペダル12の踏み込み時には、ブレーキロッド1の前端部もオフセット量ΔL2だけ左右方向に振れる。そして、それらの振れは、前記ピン部材2と調整ナット3との係合関係で吸収される。
【0030】
とくに、前記ブレーキロッド1を直線的に引くことができるので、前記オフセット量を調整して大きく確保して、スイングアーム18との干渉などを回避して、ブレーキの引き摺り現象も最小限に抑えることを実現することができる。
【0031】
前記ピン部材2の貫通孔2aは、前記ブレーキロッド1の後端部(カムレバー17との連結端部)の左右方向の動きを許容する大きさ(直径)とされている。これによりブレーキ作動時に、ブレーキロッド1が振れても、ブレーキロッド1の後端部(雄ねじ部分1c)がピン部材2の貫通孔2aの内壁面に接触することがなく、前記雄ねじ部分1cが潰れることがないようにされている。よって、ブレーキシューの摩耗により調整ナット3をさらに締め込む場合にも、前記雄ねじ部分1cのねじ山が潰れていないので、調整ナット3を回転することで、締め込みを無理なく行うことができる。
【0032】
本発明は、以上説明した実施の形態に制限されることなく、次のように変更することも可能である。
(1)前記実施の形態においては、ピン部材2の貫通孔2aは、断面円形状としているが、それに限定されるものではなく、例えば左右方向に長い長孔として、ブレーキロッド1の、カムレバー17との連結端部の左右方向の動きを許容する構成とすることも可能である。
【0033】
また、前記ピン部材2の貫通孔2aにおいて、前記ブレーキロッド1の前側部分(ブレーキペダル12側の部分)の方が、後側部分の方よりも左右方向の振れ量が大きいので、前記ピン部材の貫通孔を、前側部分の方が後側部分よりも径が大きいテーパ形状とすることも可能である。さらに、前記ピン部材の貫通孔を、それの軸線がブレーキロッドの軸線と平行になるように傾斜させ、ブレーキロッドの後端部が、ブレーキ操作時に貫通孔の内壁面に接触しないようにしてもよい。
(2)前記実施の形態においては、ピン部材2の湾曲凹面2b及び調整ナット3の湾曲凸面3cを球面形状としているが、ブレーキロッド1の後端部の、カムレバー17に対する左右方向の動きを許容する凹面及び凸面の組み合わせであれば、それを用いることも可能である。
(3)前記調整ナット3の形状も、断面六角形状の頭部3aと、この頭部3aに同軸状に連設された軸部3bとを備えるものに限られず、ピン部材の凹面に揺動可能に係合する凸面を有する形状であれば足りる。
【0034】
【発明の効果】
この発明は、以上に説明したように実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0035】
請求項1の発明は、ブレーキロッドをほぼ直線形状に形成しているので、運転者はブレーキの作動に手応えを感じ、ブレーキ・フィーリングの点で有利である。また、ブレーキロッドの中間部分が曲がっていないので、ブレーキレバーの動きが、カムレバーに直接に伝達される。
【0036】
また、前記ブレーキロッドの後端部を、前記カムレバーに左右方向に揺動可能に連結しているので、前端部と後端部とが左右方向においてオフセットしているブレーキロッドがブレーキ操作により振れても、その振れは前記連結部分(揺動可能部分)で吸収することができ、ブレーキロッドに無理な力が作用することはない。
【0037】
さらに、ブレーキロッド側の調整ナットに、カムレバー側のピン部材の湾曲凹面に左右方向に揺動可能に係合する湾曲凸面を設けているので、ブレーキロッドの揺動を、調整ナットの湾曲凸面とピン部材の湾曲凹面との間の相対運動として吸収することができる。
【0038】
その場合、請求項2に記載のように、前記ピン部材の貫通孔は、前記ブレーキロッドの後端部の左右方向の動きを許容する大きさとすれば、ブレーキ操作によりブレーキロッドの後端部が左右方向に揺動しても、ブレーキロッドの後端部(雄ねじ部分)とピン部材の貫通孔の壁面とが接触することを回避できる。よって、前記ブレーキロッドの後端部(雄ねじ部分)が損傷しにくいので、ブレーキシューの摩耗により調整を行う場合はナットを無理なく締め込むことができる。
【0039】
請求項3に記載のように、前記ピン部材の貫通孔を、左右方向に長い長孔とすれば、簡単な構成でもって、前記貫通孔の壁面に接触させることなく、ブレーキロッドの後端部を、左右方向に揺動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドラムブレーキに用いられるブレーキロッドの連結関係を示す平面図である。
【図2】本発明に係るブレーキロッドの後側部分と、カムレバーとの連結部分を示す平面図である。
【図3】本発明に係るブレーキロッドとカムレバーとの連結に用いるピン部材を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るブレーキロッドとカムレバーとの連結に用いる調整ナットを示す斜視図である。
【図5】自動二輪車の要部側面図である。
【図6】従来のドラムブレーキに用いられるブレーキロッドの連結関係を示す平面図である。
【図7】従来のブレーキロッドの後側部分とカムレバーとの連結部分を示すの平面図である。
【図8】従来のブレーキロッドとカムレバーとの連結に用いるピン部材を示す斜視図である。
【図9】従来のブレーキロッドとカムレバーとの連結に用いる調整ナットを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ブレーキロッド
1a 先端係合部
1b 直線ロッド部
1c 雄ねじ部分
2 ピン部材
2a 貫通孔
2b 湾曲凹面
3 調整ナット
3c 湾曲凸面
11 エンジン
12 ブレーキペダル
12a ブレーキアーム
14 ブレーキレバー
16 ブレーキドラム
17 カムレバー
Claims (3)
- ブレーキロッドの前端部がブレーキペダル側のブレーキレバーに、後端部がブレーキドラム側のカムレバーにそれぞれ連結されるドラムブレーキにおけるブレーキロッドの連結構造において、
前記ブレーキロッドの後端部には雄ねじが形成され、その雄ねじ部分が、前記カムレバーに取り付けられるピン部材の貫通孔に挿通され、その貫通孔から突出する雄ねじ部分に調整ナットが螺合され、
前記ピン部材の貫通孔の周囲に凹面が形成され、前記調整ナットの先端部に前記凹面に左右方向に揺動可能に係合する凸面が形成されていることを特徴とするドラムブレーキにおけるブレーキロッドの連結構造。 - 前記ピン部材の貫通孔は、前記ブレーキロッドの後端部の左右方向の動きを許容する大きさとされている請求項1記載のドラムブレーキにおけるブレーキロッドの連結構造。
- 前記ピン部材の貫通孔は、左右方向に長い長孔である請求項1記載のドラムブレーキにおけるブレーキロッドの連結構造。
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