JP3640619B2 - サイドシルに対するカーペットの連結部の構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サイドシルに対するカーペットの連結部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カーペットの端縁部を車体フロアに固定する部分の構造として、サイドシルの上面の要所にTスタッドを設け、これにカーペットの端縁部に設けた孔を引っ掛けると共に、カーペットの端縁部をサイドシルとの間に挟み込んだ態様で、サイドガーニッシュをサイドシルの上面に取り付けた構造が知られている(特開平10−16662号公報参照)。この構造においては、Tスタッドとの係合部並びにサイドシルに設けられた孔に係合するクリップがサイドガーニッシュの下面に設けられており、これらの係合によってサイドガーニッシュがサイドシルに結合するようにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この従来構造によると、サイドシルの上面に複数のTスタッドを溶接し、かつ複数の孔を開けねばならない上、サイドガーニッシュをサイドシルに固定するためには、これらTスタッドと孔との相互位置精度を高める必要がある。しかしながら、その製造工程が全く異なるTスタッドと孔との相互位置精度にサイドガーニッシュを取り付けるのに支障のない所期の値を得ようとすると、車体の製造工程が繁雑化しがちである。
【0004】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、車体の製造工程を繁雑化させずに済むように改良されたサイドシルに対するカーペットの結合部の構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的を果たすために、本発明の請求項1においては、サイドシル(2)の上面に取り付けられるサイドガーニッシュ(4)の下面に、概ね逆T字形の断面形状をなすように垂直板(延長部18)の下端に水平板(平板17)を結合し且つ前記水平板の下面にその一方が前記垂直板に沿う十文字のリブ(16)を垂設してなる対カーペット結合部(8)を設けると共に、当該カーペット(1)の端縁部にスリット(20)を設け、前記スリットを介して前記結合部を当該カーペットの下方へ通すことで当該カーペットを連結した前記サイドガーニッシュを前記サイドシルに結合するようにしてなることを特徴とするサイドシルに対するカーペットの連結部の構造を提供することとした。
特に、前記水平板を長方形とし、その角部を切除するものとしたり(請求項2)、前記水平板における前記十文字のリブで区分けされた部分の一部を切除するものとしたり(請求項3)すると良い。
【0006】
このような請求項1の構成によれば、サイドガーニッシュに於けるサイドシルに対する結合部とカーペットとの結合部との間を互いに独立させることができ、しかもカーペットはサイドガーニッシュを介してサイドシルに連結されるので、サイドガーニッシュ、サイドシル、及びカーペットの三者間の相互位置精度を高める必要が無くなる。また請求項2の構成により、水平板の長辺でカーペットに対する結合長さを十分に取り、短辺側から差し込むことでカーペットに対する取り付けが容易となり、水平板の角部を切除したり、一部を切除したり(請求項3)してカーペットのスリットへの結合部の差し込みをより一層容易にすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面を参照して本発明について詳細に説明する。
【0008】
図1乃至図3は、本発明に基づき構成されたカーペットの結合部を示している。このカーペット1の側端縁は、モノコック構造の車体の側部に前後方向の構造部材として延設されるサイドシル2に止め付けられるが、このサイドシル2は、アウタ部材2aとインナ部材2bとをフランジf1・f2同士で接合し、かつスポット溶接で一体に結合してなり、中空の箱状を為している。そしてインナ部材2bの側壁内面には、フロアパネル3がスポット溶接で一体に結合されている。なお、フランジf1・f2には、ドア回りとのシールを行うためのウェザーストリップWが装着される。
【0009】
サイドシル2の上面には、サイドガーニッシュ4が取り付けられる。このサイドガーニッシュ4は、例えば合成樹脂材の射出成型で形成されており、その断面形状が下向きに凹となるように弓形に湾曲しており、その下面には、前後方向に延在する1本のリブ5と、左右方向に延在する複数のリブ6とが設けられている。
【0010】
左右方向リブ6は、前後方向について適宜な間隔をおいており、そのリブの外端側に、サイドシル2との結合部7とカーペット1との結合部8とが、一つおきに形成されている。
【0011】
対サイドシル結合部7は、図2に示すように、サイドシル2のインナ部材2bの上面と平行をなし且つ概ね半円形をなす底板9と、サイドガーニッシュ4の下面と底板9の外周縁の半円をなす部分とを結ぶ周壁10とからなっている。そして底板9には、中心孔11と、中心孔11の一部を外側へ開く切欠部12とが形成されている。この切欠部12は、外側へ行くに連れて徐々に拡開している。
【0012】
対サイドシル結合部7には、短い軸13と、該軸13の両端に一体形成された一対のフランジ14a・14bとを有する合成樹脂製クリップ15が装着されている。このクリップ15のフランジ14a・14b間に上記底板9を挟み込ませるようにして中心孔11に軸13を結合させることにより、これらの材料自体が弾性変形する際に発揮する弾発力をもってサイドガーニッシュ4にクリップ15が結合している。このクリップ15を介してのサイドシル2に対するサイドガーニッシュ4の結合は、サイドシル2の上壁に設けられた孔にクリップ15を下向きに押し付けて、サイドシル2にクリップ15を装着することで達成される。
【0013】
サイドガーニッシュ4の対カーペット結合部8は、図3に示したように、その下面に十文字のリブ16を立てた長方形の水平方向平板17に於いて、十文字のリブ16で区分けされた4つの部分のうちの車室内側に位置する部分の後半分を切除すると共に、残りの3つの部分のうちの車室外側に位置する部分の角部を45度の角度で切除し、且つ車室内側に位置する部分の角部に丸みを付けた形状をなしており、サイドガーニッシュ4の下面と適宜な間隔をおくように、前後方向リブ5の下縁から垂直方向に延出された延長部18で連結されている。この結合部8に於ける十文字のリブ16の左右方向に延在する部分の下縁には、サイドシル2のインナ部材2bの上面に合わせた傾斜が付けられており、前後方向に延在する部分は、延長部18に沿っている。
【0014】
カーペット1の側端には、要所に耳部19が突出形成されている。この耳部19には、適宜な前後方向長を有するスリット20が形成されている。
【0015】
このカーペット1をサイドガーニッシュ4に結合するには、図4に示すように、先ずスリット20を広げて結合部8をカーペット1の上方からくぐらせて下方へ通し、スリット20を閉じて結合部8の上方にカーペット1の耳部19を乗せた形にする。この状態で、サイドガーニッシュ4に予め装着されているクリップ15をサイドシル2に結合させることにより、カーペット1とサイドシル2とサイドガーニッシュ4とが相互に結合されることとなる。このように、カーペット1とサイドガーニッシュ4とクリップ15とを予め互いに結合しておくことができるので、車体製造ラインに於ける部品管理を簡略化することができる。なお。平板17の形状、即ちスリット20の長手方向に平板17の長辺を置いた点、十文字のリブ16で区分けされた4つの部分のうちの車室内側に位置する部分の後半分を切除すると共に、残りの3つの部分のうちの車室外側に位置する部分の角部を45度の角度で切除し、且つ車室内側に位置する部分の角部に丸みを付けた点は、スリット20にくぐらせる際の容易化を企図したものである。
【0016】
車体に取り付けられた状態のカーペット1の側端縁はサイドガーニッシュ4の内端縁で押さえられる。
【0017】
【発明の効果】
このように本発明によれば、サイドガーニッシュに於けるサイドシルに対する結合部とカーペットとの結合部との間が互いに独立しているので、両者間の相互位置精度を高める必要が無くなる。従って、本発明により、車体の製造工程を繁雑化させずに済む。
【0018】
また、カーペットはサイドガーニッシュにのみ結合すれば良く、カーペットの結合部をサイドシルに設ける必要がなくなるので、車体の構造が簡略化され、製造工数および製造コストの増大を抑制する上に大きな効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用部位の上面図
【図2】図2中のII−II線に沿う断面図
【図3】図2中のIII−III線に沿う断面図
【図4】サイドガーニッシュに対するカーペットの結合要領を示す斜視図
【符号の説明】
1 カーペット
2 サイドシル
4 サイドガーニッシュ
8 対カーペット結合部
19 耳部
20 スリット
Claims (3)
- サイドシルの上面に取り付けられるサイドガーニッシュの下面に、概ね逆T字形の断面形状をなすように垂直板の下端に水平板を結合し且つ前記水平板の下面にその一方が前記垂直板に沿う十文字のリブを垂設してなる対カーペット結合部を設けると共に、当該カーペットの端縁部にスリットを設け、前記スリットを介して前記結合部を当該カーペットの下方へ通すことで当該カーペットを連結した前記サイドガーニッシュを前記サイドシルに結合するようにしてなることを特徴とするサイドシルに対するカーペットの連結部の構造。
- 前記水平板は、前記スリットが延在する方向にその長辺を置いた長方形であり、且つその角部が切除されていることを特徴とする請求項1に記載のサイドシルに対するカーペットの連結部の構造。
- 前記水平板における前記十文字のリブで区分けされた部分の一部が切除されていることを特徴とする請求項1若しくは2に記載のサイドシルに対するカーペットの連結部の構造。
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